JPH0668016B2 - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPH0668016B2
JPH0668016B2 JP63102985A JP10298588A JPH0668016B2 JP H0668016 B2 JPH0668016 B2 JP H0668016B2 JP 63102985 A JP63102985 A JP 63102985A JP 10298588 A JP10298588 A JP 10298588A JP H0668016 B2 JPH0668016 B2 JP H0668016B2
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epoxy resin
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acid
resin composition
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昌樹 岩藤
真琴 勝川
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエポキシ樹脂組成物に関する。さらに 本発明はエポキシ樹脂組成物に関する。さらに詳しくは
耐光性に優れた注型成形品の製造に用いる樹脂組成物に
関する。
[従来の技術] 従来、酸無水物硬化性エポキシ樹脂組成物としては、硬
化促進剤として、第三ホスフィン、第四ホスホニウム
塩、または第四アンモニウム塩を用い、安定剤としてホ
スファイト系のものを用いた例が知られている。(例え
ば特開昭57-133123号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、従来のものは、硬化物の耐光性が十分ではな
く、経時的に黄変するという問題点を有していた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは上記問題点に鑑みて、硬化物の耐光黄変性
の改善されたエポキシ樹脂組成物を提供する事を目的と
し鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は(A)ビスフェノール型エポキシ樹脂、
(B)硬化剤として脂環式酸無水物、(C)硬化促進剤
として第四ホスホニウム塩、または第四アルミニウム
塩、(D)ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、(E)単
環式ヒンダードフェノール系酸化防止剤 および(F)
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ールおよびポリカプロラクトンポリオールから選ばれる
ポリオールを必須成分としてなることを特徴とする注型
成型品用熱硬化型エポキシ樹脂組成物。(第一発明)な
らびにビスフェノールA型エポキシ樹脂、硬化剤として
メチルヘキサヒドロ無水フタール酸、硬化促進剤として
第四ホスホニウムハライドまたは第四アンモニウハライ
ド、紫外線吸収剤としてビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジン)、酸化防止剤としてn−オク
タデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert
−ブチルフェニル)プロピオネートおよびポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコールおよびポ
リカプロラクトンポリオールから選ばれるポリオールか
らなる注型成型品熱硬化型エポキシ樹脂組成物。(第二
発明)である。
(A)ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、水添ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂があげられ、好ましいもの
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂である。
(B)脂環式酸無水物としては、テトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無
水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水メ
チルナジック酸、ジメチルブテニルテトラヒドロ無水フ
タル酸およびこれら2種以上の混合物があげられる。好
ましいものはメチルヘキサヒドロ無水フタル酸である。
(C)第四ホスホニウム塩、または第四アンモニウ塩とし
ては下記一般式で表わされる化合物があげられる。
(式中R′,R″は脂肪族または芳香族炭化水素基を表
わしX′,X″は無機または有機酸のアニオンを表わ
す。) 一般式(1)〜(2)においてR′,R″の脂肪族炭化水素基
としては、炭素数1〜24の直鎖または分岐を有するアル
キル基、アルケニル基があげられる。芳香族炭化水素と
しては、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基などがあ
げられる。R′,R″のうちで好ましいものは、炭素数
1〜12の脂肪族炭化水素基、フェニル基、ベンジル基で
ある。X′,X″のアニオンを形成する無機酸として
は、ハロゲン化水素酸(塩酸、臭化水素酸など)、ハロ
スルホン酸(クロロスルホン酸など)、硫酸、硝酸、亜
燐酸があげられ、有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、オレイン酸、2−エチルヘキサン酸、安息香酸
などがあげられる。これらの酸のうち好ましくは無機酸
であり、特に好ましくはハロゲン化水素酸である。一般
式(1)で示される第四ホスホニウム塩の例としてはトリ
フェニルベンジルホスホニウムブロミド、一般式(2)で
示される第四アンモニウム塩の例としてはテトラブチル
アンモニウムブロミドがあげられる。また第四アンモニ
ウム塩として1、8−ジアザビシクロ(5、4、0)ウンデセン
−7の塩(フェノール塩、2−エチルヘキサン酸塩な
ど)も使用できる。
単環式ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、た
とえば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール
(B.H.T)、2−tert−ブチル−4−メトキシフェノー
ル(B.H.A)、6−tert−ブチル−2,4−メチルフェノー
ル(24M6B)、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール(26
B)、2−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−
ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタ
デシル、−3−(4′−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−
ブチルフェニル)プロピオネート、ジオクタデシル−4
−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルホスホ
ネートおよび6−(4−オキシ−3,5−ジ−tert−ブチ
ルアニリノ)−2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−1,3,
5−トリアジなどがあげられ、これらのうち好ましいも
のはn−オクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3,5−
ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネートである。ヒ
ンダードアミン系紫外線吸収剤としては、4−ベンゾイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンN−(2−
エチル−フェニル)−N′−(2−エトキシ−5−t−
ブチルフェノール)オキサリックアシッドジアミド、N
−(2−エチル−フェノール)−N′−(2−エトキシ
−5−t−ブチルフェノール)オキサリックアシッドジ
アミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ン)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロ
キシエチル)4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2.4−ジイ
ル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ}]、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン
酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジ
アミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,
3,5−トリアジン縮合物があげられ、これらのうち好ま
しいものはビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジン)セバケートである。
本組成物には必要により、他の成分を加えて用いること
もできる。このものとしては、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール又は、ポリカプロラ
クトンポリオールなどの(F)ポリオールである。
本発明の組成物において、脂環式酸無水物(B)の量は、
ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)100部を基準にして、
通常50〜130部好ましくは60〜90部、硬化促進剤(C)の量
は、(A)に対して通常0.05〜10部好ましくは0.2〜5部、
紫外線吸収剤(D)の量は、(A)に対して通常0.05〜10部好
ましく0.1〜5部、酸化防止剤(E)の量は(A)に対して通
常0.05〜10部、好ましくは0.1〜5部である。また(D)お
よび(E)の重量比は通常1:10〜1:0.1好ましくは1:
5〜1:0.2である。
[実施例] 以下、実施例および比較例により本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。以下に
おいて部は重量基準を示す。
実施例1 エポキシ当量190の液状ビスフェノールA型エポキシ樹
脂100部、酸無水物当量168のメチルヘキサヒドロ無水フ
タル酸85部、分子量2000のポリプロピレングリコール50
部、トリフェニルベンジルホスホニウムブロミド0.5
部、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)
セバケート1.0部、n−オクタデシル−3−(4′−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネ
ート1.0部を均一に混合して、本発明の組成物を得た。
これを常法により脱泡したのち注型し、120℃、2時間
加熱硬化させ硬化物を得た。
実施例2 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバ
ケートを0.5部用いた以外は実施例1と同様に行なって
硬化物を得た。
実施例3 n−オクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3,5−ジ−
tert−ブチルフェニル)プロピオネートを0.5部用いた
以外は実施例1と同様に行なって硬化物を得た。
比較例1 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバ
ケートを使用しなかった以外実施例1と同様に行なって
硬化物を得た。
比較例2 オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネートを使用しなかった以外
実施例1と同様に行なって硬化物を得た。
比較例3 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバ
ケートおよび、オクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ
−3,5−tert−ブチルフェニル)プロピオネートを使用
しなかった以外実施例1と同様に行なって硬化物を得
た。
試験例1 実施例1〜3および比較例1〜3で得られた硬化物を60
℃雰囲気のフェードメーターに100時間入れ経変させた
後460nmの透過率を測定した。(試験片厚さ1cm) [発明の効果] 本発明の組成物は、耐光性に優れたエポキシ樹脂硬化物
を得る効果がある。また、得られた硬化物はエポキシ樹
脂が持っている本来の特性を損なわれることがない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/02 NJY 8830−4J NKZ 8830−4J NLB 8830−4J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ビスフェノール型エポキシ樹脂 (B)硬化剤として脂環式酸無水物 (C)硬化促進剤として第四ホスホニウム塩、または第
    四アンモニウム塩 (D)ヒンダードアミン系紫外線吸収剤 (E)単環式ヒンダードフェノール系酸化防止剤 およ
    び (F)ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
    グリコールおよびポリカプロラクトンポリオールから選
    ばれるポリオール を必須成分としてなることを特徴とする注型成型品用熱
    硬化型エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(B),(C),(D),(E)の量が
    (A)100重量部あたり、それぞれ60〜90重量
    部、0.2〜5重量部、0.1〜5重量部、0.1〜5重量部で
    ある請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】ビスフェノールA型エポキシ樹脂、硬化剤
    としてメチルヘキサヒドロ無水フタール酸、硬化促進剤
    として第四ホスホニウムハライドまたは第四アンモニウ
    ムハライド、紫外線吸収剤としてビス(2,2,6,6
    −テトラメチル−4−ピペリジン)、酸化防止剤として
    n−オクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3,5−
    ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネートおよびポリ
    プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール
    およびポリカプロラクトンポリオールから選ばれるポリ
    オールからなる注型成型品熱硬化型エポキシ樹脂組成
    物。
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