JPH0667914U - ねじカバー - Google Patents

ねじカバー

Info

Publication number
JPH0667914U
JPH0667914U JP585993U JP585993U JPH0667914U JP H0667914 U JPH0667914 U JP H0667914U JP 585993 U JP585993 U JP 585993U JP 585993 U JP585993 U JP 585993U JP H0667914 U JPH0667914 U JP H0667914U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
screw cover
hole
threaded hole
top plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP585993U
Other languages
English (en)
Inventor
富 谷脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP585993U priority Critical patent/JPH0667914U/ja
Publication of JPH0667914U publication Critical patent/JPH0667914U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ螺着時に発生する削りかすが落下して電
子部品の端子間や配線パターン間を短絡させることを防
止する。 【構成】 上部天板取付面1bに螺刻孔1aを有する鉄
板等の金属からなる筐体1内にLSI等の電子部品5を
配設し、上記天板取付面1bの裏面に、上記螺刻孔1a
に対向する底付きの凹陥部2aを形成した膨出部2bと
フランジ部2cとからなるねじカバー2を貼着し、螺刻
孔1aにセルフタッピングねじ4を螺着して天板3を取
り付ける時、螺刻孔1aの削りかすが凹陥部2a内に収
容されて電子部品5上に落下しないようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、内部に電子部品を配設した各種機器の筐体上部の裏面に固定され るねじカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
端子間距離がきわめて短い大規模集積回路(LSI)等の精密電子部品やパタ ーン間隔が微細な精密パターン基板等を有する電子機器であって、これらの部品 や基板を収納する筐体が鉄板等の導電材で構成されており、且つその筐体上部に 螺刻孔を有する場合、この螺刻孔にねじを螺着すると、その際に削られて発生す る削りかすが上記の電子部品や基板上に落下し、各端子間やパターン間が短絡す るという不都合が生じやすい。 特に、組付工数節減のため近時多用されているセルフタッピングねじを用いた 場合には、削りかすの量も多くなってその頻度も高くなる傾向がある。
【0003】 このような場合、従来は例えば図7に示すように、鉄板製の筐体1の上部に形 成された複数の天板取付面1bの裏面の天板3の取付用螺刻孔1aを中心とする 所定の範囲に、片面に粘着加工を施したウレタンフォームシートからなるねじカ バー42を貼着して螺刻孔1aの下面を閉塞した後、各天板取付面1b上に天板 3を載置し、セルフタッピングねじ4を天板3の透孔3aを挿通して螺刻孔1a に螺着することにより天板3を筐体1に固定するようにし、その際螺刻孔1aか ら生じる削りかすをねじカバー42によって受け止め、下方へ落下させないよう にしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のねじカバーにあっては、セルフタッピングね じ4のねじ込みによりねじ先端部がねじカバー42を下方へ押圧して筐体1から 剥離させるおそれがあると共に、特にセルフタッピングねじの尖鋭な先端部が脆 弱なねじカバー42を破砕し、ねじ螺着時の削りかすが電子部品や基板上に落下 して相隣る端子間やパターン間を短絡させるというおそれがあった。
【0005】 なお、上記の現象はセルフタッピングねじを螺刻孔にねじ込む場合だけでなく 、通常のねじをねじ孔にねじ込む場合にも多少の削りかすが発生して落下するこ とは避けることができなかった。
【0006】 また、図8に示すように、筐体から突出して設けた天板取付面1bの面積が小 さい場合には、セルフタッピングねじ4の先端部を覆うねじカバー42の貼着面 が小さすぎて貼着できなかったり、貼着できてもきわめて剥離しやすくなったり するという点にも問題があった。
【0007】 この考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、ねじの螺着によって剥離や 破砕のおそれがないねじカバーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記の目的を達成するため、上部に螺刻孔を備えた導電材からなる 筐体内に電子部品を配設した機器の上記螺刻孔周縁部に貼着され、上記螺刻孔へ のねじ螺着時に発生する削りかすの上記電子部品上への落下を防止するためのね じカバーであって、上記ねじの先端部が嵌入し得る底付きの凹陥部と、この凹陥 部入り口に形成された粘着材付きの端面とからなるねじカバーを提供するもので ある。 なお、ここで螺刻孔とは、セルフタッピングねじの下孔と通常のねじ孔との双 方を総称するものとする。
【0009】
【作用】
この考案によるねじカバーは上記のように構成することにより、筐体上部の螺 刻孔下部に凹陥部を対向させて端面をその周縁部に貼着した後、上記螺刻孔にね じを螺着すると、その際に螺刻孔が削られて発生する導電性の削りかすはすべて ねじカバーの凹陥部に収容されるので、削りかすが筐体内部に配設された電子部 品上に落下してその端子間や配線パターン間を不用意に短絡させるおそれを皆無 にすることができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明するが、図7及び図8 に対応する部分には同一の符号を付して示すものとする。 図1はこの考案によるねじカバーの一実施例の使用状態を示す要部断面図、図 2はそのねじカバー自体の形状を示す斜視図、図3はその下側を上にして示す斜 視図である。
【0011】 このねじカバー2は、図2及び図3に示すように、全体としてふち付きの山高 帽子に似た形状をなし、中心部に底付きの凹陥部2aを形成した膨出部2bと、 この凹陥部2aの入口に形成したフランジ部2cとからなる。
【0012】 フランジ部2cの端面には粘着剤処理を施した粘着面2dが形成され、筐体1 の上部天板取付面1bの裏面にフランジ部2cの端面を貼着してねじカバー2を 固定した状態では、図1に示すように、セルフタッピングねじ4の先端部が袋状 凹陥部2a内に充分な余裕をもって嵌入し得るように凹陥部2aの径及び深さを 設定する。そして、このねじカバー2の下方の筐体1内には、LSI等の電子部 品5を搭載した基板6を配設してある。
【0013】 なお、螺刻孔1aにセルフタッピングねじ4のかかり代をかせぐために図1に 示すように、突き出し加工により下部に突き出し部1cが形成されている場合に は、ねじカバー2の凹陥部2aの少なくとも入口付近の内径を突き出し部1cの 外径にほぼ等しくなるようにしておくことにより、この突き出し部1cがねじカ バー2の貼着時のガイドとして役立ち、その貼着位置をきわめて正確に設定する ことが可能になる。
【0014】 図4の(a),(b),(c)は上記のねじカバー2の加工方法の一例を各工程毎に 示す説明図である。 まず、図4の(a)に示すように、板状のウレタンフォーム等の可塑性軟質樹 脂板21の裏面に、等間隔に整列して設けた複数の透孔22aを有する両面粘着 テープ22の片側のセパレータを剥がして貼着する。
【0015】 次に同図の(b)に示すように、両面粘着テープ22の各透孔22aに対応す る位置に突起23aを形成した金型23を、その突起23aと透孔22aとを位 置決めして真空成形し、樹脂板21に底付きの凹陥部2aを内部に有する膨出部 2bを成形する。
【0016】 複数の膨出部2bを形成された樹脂板21の凹陥部2aを、固定型24上に突 設した位置決めピン24aで位置決めした後、円筒状の刃部25aを備えた打抜 型25で円形に打ち抜いてフランジ部2cを形成して一連の加工を終了させる。
【0017】 このようにして完成されたねじカバー2は、両面テープ22の一方の面に残さ れているドーナツ状のセパレータ22bを剥がすことにより、フランジ部2cの 端面に貼着面2dが形成され、筐体1の天板取付面1bの裏面にそのまま貼着す ることが可能になる。
【0018】 この実施例は上記のような構成からなるもので、図1に示す筐体1の螺刻孔1 aの周縁部裏面にねじカバー2のフランジ面2cの端面を貼着した後、天板取付 面1bに天板3を載置してセルフタッピングねじ4を螺着して固定すると、螺刻 孔1aの外周面が削り取られてねじ面が形成されるが、この時に発生する削りか す1dはすべて凹陥部2a内に収容され、電子部品5上に落下して各端子5a間 を短絡させるおそれはない。
【0019】 次に、図5はこの考案によるねじカバーの他の実施例を示す斜視図である。 この実施例ではねじカバー12を、透孔12aを有する円筒状のカバー本体1 2bと、その端面の一方に貼着された底板12cとからなり、底板12cを貼着 した状態では透孔12aは底付きの凹陥部を形成する。また、カバー本体12b の端面には粘着剤処理を施した粘着面12dが形成されている。
【0020】 図6の(a),(b),(c)は、上記のねじカバー12の加工方法の一例を 各工程毎に示す説明図である。 まず、図6の(a)に示すように、板状のウレタンフォーム等の樹脂板31の 一面に両面粘着テープ32の片側のセパレータを剥がして貼着した後、同図の( b)に示すように複数の透孔31aを穿設し、樹脂板31の他面に同図の(c) に示すように厚さの薄い同材質の樹脂板33を貼着する。そして、図4の(c) に示すような打抜型より樹脂板33,32を円形に打ち抜いて図5に示すような ねじカバー12を形成する。
【0021】 このようにして形成されたねじカバー12は両面テープ32の一方の面に残さ れているドーナツ状のセパレータ32bを剥がすことにより、その端面を前実施 例と同様に筐体1(図1)の裏面に貼着することができる。 この実施例によれば、加工に必要な金型が単純化されて製作費が低減されると 共に、加工工程も著しく簡略化されてねじカバーを安価に供給することが可能に なる。
【0022】 なお、上記の各実施例では、ねじカバーをウレタンフォーム等の樹脂材により 成形するようにしたが、ゴム等の弾性材等、容易に成形し得て筐体に貼着可能な 材料ならいかなるものでも用いることができる。
【0023】 また、上記実施例では筐体の上部に天板固定用の螺刻孔を形成し、その下方に 電子部品を配設した場合について説明したが、筐体上部に設けた螺刻孔は他の部 材取付用のものであってもよく、その下方には配線パターン等を配設することも 可能である。 さらに、この考案は、筐体上部に通常のねじ孔を有する機器にも実施し得て同 様の効果を奏させることができる。
【0024】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案によるねじカバーは、ねじの先端部が嵌入し得る 底付きの凹陥部と、粘着剤付きの端面とからなるので、端面を螺刻孔周縁部裏面 に貼着した状態で表面側からねじを螺着すると、螺刻孔の削りかすはすべてねじ カバーの凹陥部内に収容される。
【0025】 したがって、削りかすが下方に配設した電子部品上や配線パターン上に落下し てその端子間やパターン間を短絡させるおそれがなく、短絡による機器の故障を 未然に防止してその信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるねじカバーの一実施例を筐体側
の各部材と共に示す要部断面図である。
【図2】同じくそのねじカバー自体の外観を示す斜視図
である。
【図3】同じくその上下を逆にしたねじカバーの外観を
示す斜視図である。
【図4】同じくそのねじカバーの加工方法を各工程毎に
示す説明図である。
【図5】この考案によるねじカバーの他の実施例を示す
斜視図である。
【図6】同じくその加工方法を各工程毎に示す説明図で
ある。
【図7】従来のねじカバーの一例を筐体と共に示す要部
断面図である。
【図8】同じくその筐体上部のねじ螺着部を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…筐体、1a…螺刻孔、1b…天板取付面(筐体上
部)、1d…削りかす、2…ねじカバー、2a…凹陥
部、2b…膨出部、2c…フランジ部、3…天板、4…
セルフタッピングねじ、5…電子部品、5a…電子部品
の端子、6…基板、12…ねじカバー、12a…透孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に螺刻孔を備えた導電材からなる筐
    体内に電子部品を配設した機器の前記螺刻孔周縁部に貼
    着され、前記螺刻孔へのねじ螺着時に発生する削りかす
    の前記電子部品上への落下を防止するためのねじカバー
    であって、前記ねじの先端部が嵌入し得る底付きの凹陥
    部と、該凹陥部入り口に形成された粘着材付きの端面と
    からなることを特徴とするねじカバー。
JP585993U 1993-01-12 1993-02-22 ねじカバー Pending JPH0667914U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP585993U JPH0667914U (ja) 1993-01-12 1993-02-22 ねじカバー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-513 1993-01-12
JP51393 1993-01-12
JP585993U JPH0667914U (ja) 1993-01-12 1993-02-22 ねじカバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0667914U true JPH0667914U (ja) 1994-09-22

Family

ID=26333512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP585993U Pending JPH0667914U (ja) 1993-01-12 1993-02-22 ねじカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0667914U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107735A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Fdk Twicell Co Ltd 締結構造、切り粉受けカバー
JP2014080796A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Noritz Corp 機能パネル用化粧カバー
JP2018006262A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 株式会社豊田自動織機 端子台構造
JP2020031179A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 三菱電機株式会社 部品固定構造及び車載機器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107735A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Fdk Twicell Co Ltd 締結構造、切り粉受けカバー
CN102538159A (zh) * 2010-11-19 2012-07-04 Fdktwicell株式会社 旋紧结构和切屑收纳盖
JP2014080796A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Noritz Corp 機能パネル用化粧カバー
JP2018006262A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 株式会社豊田自動織機 端子台構造
JP2020031179A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 三菱電機株式会社 部品固定構造及び車載機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4653822A (en) Electronic apparatus with a battery
JPH0452575B2 (ja)
JP2524895B2 (ja) 二元機能ファスナ
JPH0667914U (ja) ねじカバー
JP2973245B2 (ja) 電子機器の電池収納装置
JP6657981B2 (ja) 電子機器の電池収納構造
US5845766A (en) Movable contact element for panel switch and method of manufacturing panel switch with movable contact element
US4460281A (en) Mounting arrangement for printed circuits in electronic watches
CN213368082U (zh) 无线耳机盖板及无线耳机
JPS6016591B2 (ja) 電子時計の電池絶縁板取付構造
JP2603688Y2 (ja) コイン形電池用ホルダ
JPS5810819B2 (ja) 電池の電極接続装置
JPS6142151Y2 (ja)
JPH0132659Y2 (ja)
JPS6123680B2 (ja)
EP2455622A1 (en) Fastening structure and swarf tray
JPH0414891A (ja) 絶縁スペーサ
JP2508674Y2 (ja) 電子部品のパッケ―ジ構造
JPH0361708A (ja) リベットおよびそのかしめ工具
KR100448744B1 (ko) 캐리어테이프,그제조방법,그제조장치및캐리어테이프체
JPS5923438Y2 (ja) 印刷配線基板の部品取付装置
JPS5926594Y2 (ja) コンデンサのタブ切断装置
JPS6219982Y2 (ja)
JPH05232257A (ja) 電子時計の電気的接続構造
JP3976032B2 (ja) 部材取付構造