JPH0667892U - エンジンファン - Google Patents

エンジンファン

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JPH0667892U
JPH0667892U JP713293U JP713293U JPH0667892U JP H0667892 U JPH0667892 U JP H0667892U JP 713293 U JP713293 U JP 713293U JP 713293 U JP713293 U JP 713293U JP H0667892 U JPH0667892 U JP H0667892U
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JP
Japan
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resin ring
insert member
cylindrical plate
ring portion
circumference
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Pending
Application number
JP713293U
Other languages
English (en)
Inventor
宏行 吉田
Original Assignee
カルソニック株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by カルソニック株式会社 filed Critical カルソニック株式会社
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、自動車のラジエータに冷却風を導
くためのエンジンファンに関し、詳しくは、そのボス部
に関し、ボス部の孔部における回転伝達力の集中を緩和
し、樹脂製リング部の亀裂を防止するとともにインサー
ト部材とリング部を剥れ難くすることを目的とする。 【構成】 インサート部材3の円筒板材5に、円周に沿
って凹凸部8を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のラジエータに冷却風を導くためのエンジンファンに関し、 詳しくは、そのボス部に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のラジエータの後方には、エンジンファンが配置されているが 、このエンジンファンでは、そのブレードの径が大きいことから、その慣性モー メントが大きくなっている。かかる要求に対応するエンジンは、その回転開始時 点ではトルクが大きく、回転始動時のエンジンからボス部の受ける回転力が大き くなっている。また、ボス部は、エンジンの回転停止時のブレードから回転力を 受ける。
【0003】 そこで、エンジンとブレード間の回転力の伝達に耐えうる構造が、ボス部に要 求されるが、例えば、実開平3−41196号公報に示すように、ボス部を、樹 脂製リング部とこの樹脂製リング部内に埋め込まれる特殊な形状をした円環板状 の取付金具とで構成したり、また、図4,図5に示す構造のボス部を有するファ ンが知られている。
【0004】 図において、符号101はボス部で、このボス部101は樹脂製リング部10 2と、金属製のインサート部材103とで構成されている。 樹脂製リング部102の外周壁に複数枚のブレード104,104,104, 104が設けられている。
【0005】 インサート部材103は、上記の樹脂製リング部102内に埋め込まれる円筒 板材105を有してこの円筒板材105に一体の環状フランジ部106を内側に 形成してなる。環状フランジ部106には、複数の取付孔106Aが設けられ、 環状フランジ部106は、複数の取付孔106Aを介してエンジンのファン回転 シャフトに設けられたファンカップリンク(図示せず)に取り付けられている。
【0006】 そして、インサート部材103には、円筒板材105から環状フランジ部10 6にかけて、円周に沿って複数の孔部107が所定の間隔でそれぞれ形成されて いる。
【0007】 しかして、エンジンからの回転力は、先ず、ボス部101のインサート部材1 03に伝達され、次いで、インサート部材103の各孔部107を介して樹脂製 リング部102に伝達され、この樹脂製リング部102から、これに一体のブレ ード104に伝達される。
【0008】 なお、インサート部材103の円筒板材105が樹脂製リング部102内に埋 め込まれているものの、孔部107以外の部分では円筒板材105の側面と樹脂 製リング部102とは接触状態にあるだけで、結合状態には無く、従って、回転 力の伝達経路を構成してはいない構造となっている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来のエンジンファンにあっては、ボス部101におけるインサー ト部材103と樹脂製リング部102との間の回転力の伝達は、各孔部107を 介して行なわれるので、各孔部107に回転伝達力が集中する。そして、孔部1 07における回転伝達伝達はその端面となっているので、面積が小さくなってい る。そのため、樹脂製リング部102に作用する応力が大きく、樹脂製リング部 102に亀裂が生じる虞があり、また、インサート部材103と樹脂製リング部 102が剥がれ易くなっている。
【0010】 本考案は、上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、ボス 部の孔部における回転伝達力の集中を緩和し、樹脂製リング部の亀裂を防止する とともにインサート部材とリング部を剥れ難くすることができるエンジンファン を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ボス部を、樹脂製リング部と、この樹脂製リング部内に埋め込まれ る円筒板材を有してこの円筒板材に一体の環状フランジ部を内側に形成してなる とともに円周に沿って複数の孔部が所定の間隔で形成された金属製のインサート 部材とで構成し、ボス部の樹脂製リング部の外周壁に複数のブレードを設けてな るエンジンファンにおいて、前記インサート部材の円筒板材に、円周に沿って凹 凸部を形成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案においては、エンジンからの回転力は、先ず、ボス部のインサート部材 に伝達され、次いで、インサート部材の孔部及び凹凸部を介して樹脂製リング部 に伝達され、この樹脂製リング部と一体のブレードが回転する。エンジンが停止 する場合は逆の順序となる。
【0013】 上述のように、インサート部材の凹凸部は、樹脂製リング部とインサート部材 の回転伝達部となっており、それだけ、インサート部材の孔部における樹脂製リ ング部の回転伝達の負担が少なくなる。
【0014】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。 図1ないし図3は本考案の実施例に係わるエンジンファンを示す。
【0015】 図において、符号1はボス部で、このボス部1は樹脂製リング部2と、金属製 のインサート部材3とで構成されている。 樹脂製リング部2の外周壁2Aに複数枚のブレード4,4,4,4が設けられ ている。
【0016】 インサート部材3は、上記の樹脂製リング部2内に埋め込まれる円筒板材5を 有してこの円筒板材5に一体の環状フランジ部6を内側に形成してなる。環状フ ランジ部6には、複数の取付孔6Aが設けられ、環状フランジ部6は、複数の取 付孔6Aを介してエンジンのファン回転シャフトに設けられたファンカップリン ク(図示せず)に取り付けられている。
【0017】 インサート部材3の円筒板材5は、円筒本体5Aと、この円筒本体5Aに一体 の円周に沿って形成されている複数の膨出部7とから構成されている。この膨出 部7は、偏平門型形状をしており、平坦部7Aと、その両側の膨出側面部7B, 7Bとから構成されている。この膨出側面部7B,7Bが円筒本体5Aに連続し ている。
【0018】 このようにして、円筒板材5に、円筒本体5Aと複数の膨出部7からなる複数 の凹凸部8が形成されている。 そして、円筒板材5の円筒本体5Aと各膨出部7には、インサート部材3の円 筒板材5から環状フランジ部6にかけて、円周に沿って孔部9が所定の間隔でそ れぞれ形成されている。
【0019】 しかして、本実施例においては、エンジンからの回転力は、先ず、ボス部1の インサート部材3に伝達され、次いで、インサート部材3の孔部9及び複数の凹 凸部8を介して樹脂製リング部2に伝達され、この樹脂製リング部2と一体のブ レード4が回転する。エンジンが停止する場合は逆の順序となる。
【0020】 インサート部材3と樹脂製リング部2との間で複数の凹凸部8を介しての回転 力伝達について、詳しくいうと、ボス部1においては、エンジンの回転始動時、 円筒板材5の各膨出部7の膨出側面部7Bから回転力を、樹脂製リング部2が受 けるが、膨出側面部7Bにおける面積が、孔部9の端面に対して大きく、樹脂製 リング部2に作用する力が分散され、応力集中が少なくなっている。
【0021】 以上の如き構成によれば、インサート部材3の円筒板材5に、円周に沿って複 数の凹凸部8を形成したので、ボス部1におけるインサート部材3と樹脂製リン グ部2の間の回転力の伝達は、インサート部材3の孔部9のみならず、凹凸部8 も負担する。従って、インサート部材3と樹脂製リング部2の間の孔部9にかか る回転伝達力が、凹凸部8にも分散され、インサート部材3の孔部9における樹 脂製リング部2に作用する応力集中が緩和され、インサート部材3と樹脂製リン グ部2を剥がれ難くでき、樹脂製リング部2に亀裂が生じる虞を少なくできる。
【0022】 また、インサート部材3の円筒板材5に、円周に沿った複数の凹凸部8が形成 されているので、それだけ、円筒板材5の強度をアップできる。従って、インサ ート部材3に一体の樹脂製リング部2が、ブレード4の回転の遠心力により、外 方に拡ろうとしても、樹脂製リング部2を外方に拡り難くすることができる。そ の結果、ブレード4の先端とシュラウドの開口部内壁が接触することを防止し、 ブレードの先端とシュラウドの開口部内壁との間のスペースを少なくし、シュラ ウドの開口部の内径寸法を小さくできる効果を奏する。
【0023】 なお、本実施例においては、円筒板材5の円筒本体5Aと各膨出部7には、イ ンサート部材3の円筒板材5から環状フランジ部6にかけて、円周に沿って孔部 9が所定の間隔でそれぞれ形成されているが、孔部9の位置は、インサート部材 3の円筒板材5から環状フランジ部6にかけての部分ではなく、円筒本体5Aの 中央部や膨出部7の平坦部7Aに形成することもできる。
【0024】 また、本実施例においては、円筒板材5に円周に沿って複数の凹凸部8が形成 されているが、必ずしも複数でなくても1個でも良い。 さらに、本実施例においては、膨出部7は、偏平門型形状をしているが、かか る形状に限定されず、三角型形状にすることもでき、また、円筒板材の形状を円 周に沿ったジグザク形状にすることもできる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、インサート部材の円筒板材に、円周に 沿って凹凸部を形成したので、インサート部材と樹脂製リング部の間の孔部にか かる回転伝達力が、凹凸部にも分散され、インサート部材の孔部における樹脂製 リング部に作用する応力集中が緩和され、インサート部材と樹脂製リング部を剥 がれ難くでき、樹脂製リング部に亀裂が生じる虞を少なくできる。
【0026】 また、インサート部材の円筒板材に、円周に沿った凹凸部が形成されているの で、それだけ、円筒板材の強度をアップできる。従って、樹脂製リング部を外方 に拡り難くすることができる。その結果、ブレードの先端とシュラウドの開口部 内壁が接触することを防止し、シュラウドの開口部の内径寸法を小さくできる効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わるエンジンファンの縦断
面図である。
【図2】同エンジンファンのボス部の横断面図である。
【図3】図1のインサート部材の斜視図である。
【図4】従来におけるエンジンファンの縦断面図であ
る。
【図5】図4のインサート部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 ボス部 2 樹脂製リング部 2A 外周壁 3 インサート部材 4 ブレード 5 円筒板材 6 環状フランジ部 8 凹凸部 9 孔部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部(1)を、 樹脂製リング部(2)と、この樹脂製リング部(2)内
    に埋め込まれる円筒板材(5)を有してこの円筒板材
    (5)に一体の環状フランジ部(6)を内側に形成して
    なるとともに円周に沿って複数の孔部(9)が所定の間
    隔で形成された金属製のインサート部材(3)とで構成
    し、 ボス部(1)の樹脂製リング部(2)の外周壁(2A)
    に複数のブレード(4)を設けてなるエンジンファンに
    おいて、 前記インサート部材(3)の円筒板材(5)に、円周に
    沿って凹凸部(8)を形成したことを特徴とするエンジ
    ンファン。
JP713293U 1993-02-25 1993-02-25 エンジンファン Pending JPH0667892U (ja)

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JP713293U JPH0667892U (ja) 1993-02-25 1993-02-25 エンジンファン

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JP713293U JPH0667892U (ja) 1993-02-25 1993-02-25 エンジンファン

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JPH0667892U true JPH0667892U (ja) 1994-09-22

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ID=11657557

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JP713293U Pending JPH0667892U (ja) 1993-02-25 1993-02-25 エンジンファン

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020016041A (ko) * 2000-08-24 2002-03-04 이계안 라디에이터 통풍용 냉각팬
JP2005520657A (ja) * 2002-03-26 2005-07-14 アルチュリク・アノニム・シルケチ ドラム
JP2012219619A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Calsonic Kansei Corp 冷却ファン
KR20160037003A (ko) * 2014-09-26 2016-04-05 이래오토모티브시스템 주식회사 팬 인서트

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