JPH0667881U - ポンプ装置 - Google Patents
ポンプ装置Info
- Publication number
- JPH0667881U JPH0667881U JP1208493U JP1208493U JPH0667881U JP H0667881 U JPH0667881 U JP H0667881U JP 1208493 U JP1208493 U JP 1208493U JP 1208493 U JP1208493 U JP 1208493U JP H0667881 U JPH0667881 U JP H0667881U
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- discharge chamber
- chamber
- discharge
- housing
- partition plates
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- Pending
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- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 脈動低減作用を効果的に生じさせることがで
きるポンプ装置を提供することである。 【構成】 ハウジング1のハウジング本体(一方の吐出
室構成部)2とサイドプレート(他方の吐出室構成部)
12とに、吐出室15に挿入される複数の隔板部18,
19を設けて、これら隔板部18,19により前記吐出
室15に複数の容量の異なる圧力室27を画成し且つ隣
り合う圧力室27を前記隔板部18,19と吐出室15
の面部との間の間隙D,E,F,Gを介して連通させて
吐出室15の流路イを蛇行させた。
きるポンプ装置を提供することである。 【構成】 ハウジング1のハウジング本体(一方の吐出
室構成部)2とサイドプレート(他方の吐出室構成部)
12とに、吐出室15に挿入される複数の隔板部18,
19を設けて、これら隔板部18,19により前記吐出
室15に複数の容量の異なる圧力室27を画成し且つ隣
り合う圧力室27を前記隔板部18,19と吐出室15
の面部との間の間隙D,E,F,Gを介して連通させて
吐出室15の流路イを蛇行させた。
Description
【0001】
この考案は、自動車のパワーステアリング装置等の油圧源に施用されるベーン ポンプのようなポンプ装置に関する。
【0002】
この種のポンプ装置としては、ロータの外周に複数設けられたベーンにより、 カムリングの内周空間を区画してポンプ室となし、前記ロータの回転に伴い容積 が拡大するポンプ室内へ複数の吸入ポートより作動流体を吸入すると共に、前記 ロータの回転に伴い容積が縮小するポンプ室より複数の吐出ポートから作動流体 を圧縮吐出して、ハウジング内に形成された圧力室を経て作動流体を流出させる ベーンポンプは公知である。
【0003】 そして、このベーンポンプにあっては、吐出ポートから吐出される吐出流体が 圧力室内に流入する際、容積の増大により圧力の低下を生じさせて、吐出流体に 生じる脈動を低減させるようにしていた。しかしながら、上記構成では、脈動低 減作用を大きくするには、圧力室の容積を大きくする必要があるが、これは小形 化および軽量化の面から限りがあり、あまり圧力室の容積を大きくすることがで きない。
【0004】 かかる不具合を解消するものとして、ハウジング内に形成された圧力室を隔壁 によって複数に分割し、その分割した各圧力室に吐出ポートを開口させ、前記圧 力室の一つに吐出流体の流出口を開口させ、前記隔壁に絞り孔を設け、脈動を低 減するようにしたポンプ装置が、例えば特開平4−148092公報に示されて いる。
【0005】
しかしながら、上記の公報に開示された技術では、圧力室の流路を蛇行させる ことができず、脈動低減作用を効果的に生じさせることができないという問題点 があった。
【0006】 本考案は、上記の問題点を解決するものであって,脈動低減作用を効果的に生 じさせることができるポンプ装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記の目的を達成するために、本考案は、ポンプ室に吸入した作動流体を加圧 して、ハウジングの一方の吐出室構成部と他方の吐出室構成部とにより形成され た吐出室を経て吐出させるポンプ装置において、双方の吐出室構成部に前記吐出 室に挿入される複数の隔板部を設けて、これら隔板部により前記吐出室に複数の 圧力室を画成し且つ隣り合う圧力室を前記隔板部と吐出室の面部との間の間隙を 介して連通させて吐出室の流路を蛇行させた構成にしてある。
【0008】
かかる構成により、吐出室の流路を作動流体が流れる際、複数の隔板部によっ て作動流体は蛇行を余儀無くされ、あるいは隔板部に衝突し、さらには、一種の 絞りを構成する前記間隙を通って容積の大きい圧力室に流入する際、容積の増大 による圧力低下作用で脈動が低減される。
【0009】
以下、この考案の一実施例を図面と共に詳述する。図1はこの考案の実施例を 示すポンプ装置の全体構成を示す断面図である。図において1はハウジングで、 このハウジング1はハウジング本体2とカバープレート3とから構成されている 。4はハウジング本体2とカバープレート3との間をシールするシール板である 。前記ハウジング本体2には一端が開口する環状凹部5が形成されており、この 環状凹部5内にはポンプユニット6が収装されている。このポンプユニット6は 、この実施例において、複数のベーン7を半径方向に出没自在に取付けたロータ 8と、このロータ8を回転可能に収容するカムリング9を主要素として構成され るベーンポンプが示されている。
【0010】 10は前記ポンプユニット6を回転駆動する駆動軸であり、この駆動軸10は 前記ハウジング1に配置された玉軸受け20と、カバープレート3に配置された 平面軸受け(ブッシュ)21とにより支承されている。
【0011】 前記駆動軸10の前記ハウジング1からの突出端部にはプーリ11が取付けら れている。12はカバープレート3との間でカムリング9を挟持するサイドプレ ートである。
【0012】 前記ロータ8に取付けられたベーン7の先端はカムリング9の内周カム面9a に摺接している。そして、カムリング9、ロータ8、および隣合う二つのベーン 7とでポンプ室13が形成されている。このポンプ室13は、ロータ8の回転に よってその容積が変化し、この変化によって容積が増加する部分に吸入区間が、 容積が減少する部分に吐出区間がそれぞれ形成されている。ポンプ室13は前記 サイドプレート12に形成された二つの連通孔14を通じて、前記ハウジング本 体2とサイドプレート12との間に形成された吐出室15に連通している。
【0013】 すなわち、この吐出室15は、ハウジング1の一方の吐出室構成部であるハウ ジング本体2の内面部2aに軸孔16と同心に形成された円環状の凹部17と、 他方の吐出室構成部である前記サイドプレート12の面部12aとにより構成さ れていて円環状の流路イをなしている。そして、この吐出室15には前記サイド プレート12に形成された二つの連通孔14が開口している。
【0014】 また、前記凹部17には周方向に複数の隔板部18が形成してあり、これらの 隔板部18の高さ寸法は互いに異なっている。また、前記サイドプレート12の 面部12aには、この面部12aの前記凹部17に対抗する部位に周方向に複数 の隔板部19が形成してあり、これらの隔板部18の高さ寸法は互いに異なって いる。そして、前記隔板部18、19は吐出室15の流路イ内に突入している。
【0015】 この場合、ハウジング本体2側の隔板部18とサイドプレート12側の隔板部 19との隣り合うものの間隔は、図6に示すようにA、B、C(A≠B≠C)で あり、これらの隔板部18、19により複数の圧力室27が画成してある。また 、ハウジング本体2側の隔板部18の端部とサイドプレート12側の面部12a との間の間隙は図6に示すようにD、F(D≠F)であり、サイドプレート12 側の隔板部19の端部と前記凹部17の底部との間隙はE、G(E≠G)であり 、これらの間隙D,E,F,Gは一種の絞りを形成している。したがって、隣り 合う圧力室27は絞りを介して連通し、流路イを蛇行させている。
【0016】 このように、前記吐出室15の流路イは、前記隔板部18、19の存在により 蛇行しており、しかも、ハウジング本体2側の隔板部18とサイドプレート12 側の隔板部19との隣り合うものの間隔A、B、Cはすべて異なり、隔板部18 、19が画成する圧力室27はすべてその容積が異なる。また、隔板部18の端 部とサイドプレート12側の面部12aとの間の間隙D、Fおよび隔板部19の 端部と前記凹部17の底部との間隙E、Gはすべて異なる。このために、流路イ の蛇行は一定ではなく、変化に富んだものになっている。
【0017】 22は図外のリザーブタンクに連通する吸入パイプ、23は吸入孔、24は吸 入通路、25は前記吐出室15に連通し、図外の吐出孔から吐出される作動流体 流入量を制御する流量制御弁である。
【0018】 かかる構成によれば、図外のエンジンによってプーリ11および駆動軸10を 介してポンプユニット6のロータ8が回転される。これによって、吸入パイプ2 2、吸入孔23および吸入通路24を介して吸入され、拡縮するポンプ室13で ポンプ作用を受けた作動油が吐出室15に導かれ、流量制御弁24による流量制 御のもとに、図外の吐出口から吐出される。
【0019】 上記したように隔板部18、19が画成する圧力室27はすべてその容積が異 なり、また、流路イの蛇行は一定ではなく、前記吐出室15の流路イは、変化に 富んだものになっている。したがって、この流路イを作動流体が流れる際、作動 流体は蛇行を余儀無くされて隔板部18、19に衝突し、さらには容積の小さい 圧力室27から容積の大きい圧力室27に流入する際、容積の増大による圧力低 下作用で脈動が低減される。
【0020】 前記隔板部18の端部とサイドプレート12側の面部12aとの間の間隙D、 Fおよび隔板部19の端部と前記凹部17の底部との間隙E、Gは一種の絞りを 構成するので、これらの間隙D、E、F、Gを通過して一方の圧力室27から他 方の圧力室27に流入する際に脈動の位相がずらされる。したがって、二つの連 通路24から流入した作動流体が合流した際に発生する脈動干渉作用により、さ らに脈動が低減される。この圧力脈動がほとんどなくなった作動流体は流量制御 弁24に吐出される。
【0021】 なお、ベーンポンプに施用した実施例について述べたがこの考案はこれに限る ことなく各種ポンプに施用できる。
【0022】
以上詳細に説明したようにこの考案によれば、ポンプ室に吸入した作動流体を 加圧して、ハウジングの一方の吐出室構成部と他方の吐出室構成部とにより形成 された吐出室を経て吐出させるポンプ装置において、双方の吐出室構成部に前記 吐出室に挿入される複数の隔板部を設けて、これら隔板部により前記吐出室に複 数の圧力室を画成し且つ隣り合う圧力室を前記隔板部と吐出室の面部との間の間 隙を介して連通させて吐出室の流路を蛇行させたから、この流路を作動流体が流 れる際、作動流体は蛇行を余儀無くされ、あるいは隔板部に衝突し、さらには、 一種の絞りを構成する前記間隙を通って容積の大きい圧力室に流入する際、容積 の増大による圧力低下作用で脈動が低減される。
【図1】この考案の一実施例を示すポンプ装置の断面図
である。
である。
【図2】同ポンプ装置のハウジング本体の正面図であ
る。
る。
【図3】同ハウジング本体の断面図である。
【図4】サイドプレートの正面図である。
【図5】同サイドプレートの断面図である。
【図6】圧力室の流路の構成説明図である。
1 ハウジング 2 ハウジング本体(一方の吐出室構成部) 12 サイドプレート(他方の吐出室構成部) 15 吐出室 18,19 隔板部 27 圧力室 D,E,F,G 間隙 イ 流路
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプ室に吸入した作動流体を加圧し
て、ハウジングの一方の吐出室構成部と他方の吐出室構
成部とにより形成された吐出室を経て吐出させるポンプ
装置において、双方の吐出室構成部に前記吐出室に挿入
される複数の隔板部を設けて、これら隔板部により前記
吐出室に複数の圧力室を画成し且つ隣り合う圧力室を前
記隔板部と吐出室の面部との間の間隙を介して連通させ
て吐出室の流路を蛇行させたことを特徴とするポンプ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1208493U JPH0667881U (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1208493U JPH0667881U (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | ポンプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667881U true JPH0667881U (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=11795726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1208493U Pending JPH0667881U (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | ポンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0667881U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014047759A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Hitachi Automotive Systems Steering Ltd | 可変容量型ベーンポンプ |
JP2016065479A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 | 可変容量形ベーンポンプ |
WO2017154490A1 (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 可変容量形ベーンポンプ |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP1208493U patent/JPH0667881U/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE112017001176B4 (de) | 2016-03-07 | 2024-10-02 | Hitachi Astemo, Ltd. | Flügelzellenpumpe mit variabler Verdrängung |
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