JP2005248772A - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
回転数により圧縮機の効率が変化しないスクロール圧縮機を得る。
【解決手段】
円板状鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロール5及び旋回スクロール6を噛合せ、旋回スクロール6を主軸14に設けた14a偏心軸部に係合して固定スクロール5に対し旋回運動させ、固定スクロール5の外周部に開口した吸入口よりガスを吸入し、固定スクロール5の中心部に開口する吐出口より圧縮ガスを吐出するスクロール圧縮機において、旋回スクロール6の偏心軸部14aに係合する旋回スクロール軸受6aの外周部にシールリング34を設けて高圧の油圧室41と低圧室36とを形成し、高圧の油圧室41から低圧室36へ連通する給油路58を設けた。
【選択図】図1
Description
さらに、上記のものにおいて、前記旋回スクロールはオルダムリングとオルダムキー溝によって支承され、前記給油路の開口軸方向は、前記の旋回スクロールのオルダムキー溝に向けられていることが望ましい。
さらに、上記のものにおいて、前記旋回スクロールはオルダムリングとオルダムキー溝によって支承され、前記給油路の個数はオルダムキーの摺動部分の個数以上とされたことが望ましい。
図1はスクロール圧縮機の断面図であり、図2及び図3は旋回スクロールの断面図及び反ラップ面の外観図である。密閉容器2内の上方に圧縮機部、下方に電動機部3を設け、密閉容器2は内は上部室1a(吐出室)と上部電動機室1b、下部電動機室1cとに区画されている。圧縮機部は固定スクロール5と旋回スクロール6を互に噛合せて圧縮室を形成している。
固定スクロール5は、円板状の鏡板と、これに直立しインボリュート曲線あるいはこれに近似の曲線に形成されたラップ5bとからなり、その中心部に吐出口1g、外周部に吸入口16を傭えている。
フレーム11には固定スクロール5が複数本のボルトによって固定され、旋回スクロール部材6は、オルダムリング部とオルダムキー部とからなるオルダムリング38によってフレーム11に支承され、旋回スクロール6は固定スクロール5に対して、自転しないで旋回運動をするように形成されている。
回転軸14は、下部にロータ3bに固定された電動機軸14bが一体に設けられ、電動機部3が直結されている。固定スクロール5の吸入口16には密閉容器2を貫通して垂直方向の吸入管17が接続され、吐出孔10が開口している上部室1aは通路18を介して上部電動機室1bと連通している。
上部電動機室1bは電動機ステータ3aと密閉容器2の側壁との間に円周上に、切り欠きがあり、下部電動機室1cに連通している。また上部電動機室1bは密閉容器2を貫通する吐出管20に連通している。22は密閉容器底部の油溜りを示し、潤滑油22aは、密閉容器2の下部に油溜り22として溜められる。15は吸入部の逆止弁部であり、逆止弁用スプリングにより付勢されている。
回転軸14の上端は偏心軸部(クランクピン)14aを備え、偏心軸部14aが旋回スクロール6の鏡板のボス部6c内の旋回軸受6aを介して、スクロール圧縮要素部である旋回スクロール6と係合している。回転軸14には、各軸受部への給油を行うための給油路13が回転軸14の下端から上端面まで形成される。4は、回転軸14の下端に取り付けられる強制ポンプであり、底部油溜り22から潤滑油を吸い上げる。
潤滑油22aの油溜り22内に浸漬された強制ポンプ4は軸の回転を利用して、吐出する容積形ポンプであり、例えば、トロコイドポンプが望ましい。容器底部の油溜り22中の潤滑油22aは、給油路13内を主軸14の下部に取り付けた強制ポンプ14の吐出力により、給油路13内を上昇する。旋回軸受6a及び主軸受40のまわりは、シールリング34にて旋回鏡板により圧縮途中の圧力である中間圧力Pbの状態にある背圧室36と隔絶されているため概略吐出圧力の雰囲気となる。
給油路13内を上昇した潤滑油22aは、主軸受40及び旋回軸受6aへ給油され、軸受部6a、40に給油された油は、シールリング34によって背圧室36には流入しない。
つまり、給油量Qは、給油路58の直径dと長さL、個数nを変えて最適化を図ることができる。また、給油路58を設ける位置は、旋回スクロール6のボス部6cで高圧の油圧室と低圧室とを常に連通していれることが望ましい。
また、給油路58の個数は、オルダムキーの摺動部分の個数である4個以上とする。更に4個以上の給油路58を設ける場合、旋回スクロール6のボス部6cに均等に分布させる。さらに、オルダムキー溝方向に吹き付けるように集中配置させると、オルダムキー摺動部の信頼性が向上する。
図11及び図12は旋回スクロールの断面図及び反ラップ面の外観図である。オルダムキー部への給油は、旋回スクロール6の旋回軸受部6aの上部にある主軸14の偏心軸部14aとで形成される空間6dと旋回スクロール6にあるオルダムキー溝6mとを連通させる給油路61及びフレーム11のオルダムキー溝11bへの給油路62により行う。図13から図16は旋回時の旋回スクロールのオルダムキー溝とオルダムキー及びフレームのオルダムキー溝とオルダムキーの関係を示す。図13及び図14は旋回運動時の旋回スクロールのオルダムキー溝とオルダムキーの位置関係を示す。給油路61により供給される潤滑油は旋回スクロール6のオルダムキー溝6m部とオルダムキーに供給される、オルダムキーの摺動時に潤滑油が常に供給される。
以上より、従来機で見られた回転数による高回転数での背圧室への給油量の増加に伴い、圧縮機構部への潤滑油の流入量が増加して圧縮機の効率低下を抑制することができる。さらに、潤滑油の給油は、給油路の開口方向をオルダムキー及びキー溝へ向けて、油を吹き付けるようにすることにより、キー及びキー溝の摺動信頼性を向上させることが可能となる。したがって、潤滑油の給油量を最小化でき、圧縮機の効率を向上させる効果がある。さらに、シールリングにより、十分な潤滑油が必要な軸受部と、不必要な圧縮機構部を完全に分離されるので、独立して給油量を設計でき、それぞれ最適化できるメリットがある。
Claims (5)
- 円板状鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロール及び旋回スクロールを噛合せ、前記旋回スクロールを主軸に設けた偏心軸部に係合して前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールの外周部に開口した吸入口よりガスを吸入し、前記固定スクロールの中心部に開口する吐出口より圧縮ガスを吐出するスクロール圧縮機において、
前記旋回スクロールの前記偏心軸部に係合する旋回スクロール軸受の外周部にシールリングを設けて高圧の油圧室と低圧室とを形成し、前記高圧の油圧室から前記低圧室へ連通する給油路を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項1に記載のものにおいて、前記給油路は前記旋回スクロールが旋回する間前記シールリングの内側位置するように設けることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記給油路は複数個設けることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記旋回スクロールはオルダムリングとオルダムキー溝によって支承され、前記給油路の開口軸方向は、前記の旋回スクロールのオルダムキー溝に向けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記旋回スクロールはオルダムリングとオルダムキー溝によって支承され、前記給油路の個数はオルダムキーの摺動部分の個数以上とされたことを特徴とするスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004058348A JP2005248772A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004058348A JP2005248772A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | スクロール圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005248772A true JP2005248772A (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=35029498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004058348A Pending JP2005248772A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005248772A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101015016B1 (ko) * | 2007-09-27 | 2011-02-16 | 히타치 어플라이언스 가부시키가이샤 | 스크롤 압축기 |
CN102022322A (zh) * | 2009-09-11 | 2011-04-20 | 日立空调·家用电器株式会社 | 涡旋式压缩机 |
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2004
- 2004-03-03 JP JP2004058348A patent/JP2005248772A/ja active Pending
Cited By (3)
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KR101015016B1 (ko) * | 2007-09-27 | 2011-02-16 | 히타치 어플라이언스 가부시키가이샤 | 스크롤 압축기 |
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US8888475B2 (en) | 2009-09-11 | 2014-11-18 | Hitachi Appliances, Inc. | Scroll compressor with oil supply across a sealing part |
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