JPH06675U - スタッドボルトの締付装置 - Google Patents
スタッドボルトの締付装置Info
- Publication number
- JPH06675U JPH06675U JP3876592U JP3876592U JPH06675U JP H06675 U JPH06675 U JP H06675U JP 3876592 U JP3876592 U JP 3876592U JP 3876592 U JP3876592 U JP 3876592U JP H06675 U JPH06675 U JP H06675U
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- Japan
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- screw
- stud bolt
- outer member
- tightening device
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 締付完了したスタッドボルトを締付装置から
容易に分離させる。 【構成】 アウタ部材2の内部にピッチの大きい第1ネ
ジS1 を介してインナ部材3を螺入し、このインナ部材
3の内部にピッチの小さい第2ネジを介してスタッドボ
ルトBを螺入する。スタッドボルトBとアウタ部材2間
には圧力伝達部材4,5が配設され、アウタ部材2とイ
ンナ部材3間には、アウタ部材2に対して僅かに相対回
転自在であり、かつインナ部材3と一体に回転する連結
部材6が設けられる。スタッドボルトBの締付完了後に
アウタ部材2を逆転させると、先ずピッチの大きい第1
ネジS1 が緩むことにより圧力伝達部材4,5による第
2ネジS2 の噛合面圧が消滅する。従って、更にアウタ
部材2を逆転させると連結部材6を介してインナ部材3
が逆転し、第2ネジS2 がスタッドボルトBの雄ネジB
3 から容易に分離される。
容易に分離させる。 【構成】 アウタ部材2の内部にピッチの大きい第1ネ
ジS1 を介してインナ部材3を螺入し、このインナ部材
3の内部にピッチの小さい第2ネジを介してスタッドボ
ルトBを螺入する。スタッドボルトBとアウタ部材2間
には圧力伝達部材4,5が配設され、アウタ部材2とイ
ンナ部材3間には、アウタ部材2に対して僅かに相対回
転自在であり、かつインナ部材3と一体に回転する連結
部材6が設けられる。スタッドボルトBの締付完了後に
アウタ部材2を逆転させると、先ずピッチの大きい第1
ネジS1 が緩むことにより圧力伝達部材4,5による第
2ネジS2 の噛合面圧が消滅する。従って、更にアウタ
部材2を逆転させると連結部材6を介してインナ部材3
が逆転し、第2ネジS2 がスタッドボルトBの雄ネジB
3 から容易に分離される。
Description
【0001】
本考案は、スタッドボルトをワークに形成した雌ネジに締め付けるためのスタ ッドボルトの締付装置に関する。
【0002】
頭部を持たないスタッドボルトを締付装置を用いてワークに螺入するには、ス タッドボルトの一端部を締付装置側の雌ネジに螺合させた状態で該スタッドボル トを回転駆動する必要がある。しかしながら、スタッドボルトを強い締付トルク でワークに螺入すると、スタッドボルトと締付装置側の雌ネジとが強固に結合さ れるため、締付装置を逆回転させて前記雌ネジとスタッドボルトとを分離させよ うとしたとき、スタッドボルトがワークから分離して締付装置側に残留してしま う場合がある。
【0003】 そこで、スタッドボルトとワークとの結合を緩めることなく該スタッドボルト を締付装置から分離させるための手法が、例えば実開昭63−197028号公 報或いは特公昭62−19991号公報により提案されている。これらの締付装 置は開閉自在なジョーでスタッドボルトを把持した状態で締付を行い、締付が完 了するとジョーによる把持を解除してスタッドボルトを締付装置から分離させる ようになっている。
【0004】
しかしながら、上記従来の締付装置はジョーの開閉機構を必要とするために構 造が複雑化し、製造コストが嵩むだけでなくメンテナンスが面倒であるという問 題があった。
【0005】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、構造が簡単でスタッドボルト容 易かつ確実に分離し得る締付装置を提供することを目的とする。
【0006】
前記目的を達成するために、本考案のスタッドボルトの締付装置は、駆動源に 接続されて正逆回転駆動されるアウタ部材と、このアウタ部材の内側に第1ネジ を介して螺合するとともに、内周にスタッドボルトの上部に螺合可能な第2ネジ が形成されたインナ部材と、このインナ部材の内部に配設されてスタッドボルト の上端とアウタ部材間で圧力を伝達する圧力伝達部材と、アウタ部材の下端に僅 かに相対回転自在に支持されるとともに、前記アウタ部材からインナ部材へ回転 トルクを伝達し得る連結部材とを備え、前記第1ネジのピッチを前記第2ネジの ピッチよりも大きく形成したことを特徴とする。
【0007】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0008】 図1〜図3は本考案の一実施例を示すもので、図1は締付装置の縦断面図、図 2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図である。
【0009】 図1に示すように、本考案の締付装置Rは、長手方向中央に形成した鍔部B1 の両側にそれぞれ雄ネジB2 ,B3 を刻設してなるスタッドボルトBを、その一 方の雄ネジB2 をワークWに刻設した雌ネジW1 に螺入して、鍔部B1 の下面が ワークWの表面に密着する状態に締め付けるためのものである。
【0010】 締付装置Rは、図示せぬ駆動源に接続されて正転方向及び逆転方向に回転駆動 されるチャック1に着脱自在に結合されるアウタ部材2を備える。アウタ部材2 は概略円筒状の部材であって、その有底円筒状の下半部の内周に第1ネジS1 を 介して円筒状のインナ部材3が螺合される。インナ部材3の下半部の内周には、 前記スタッドボルトBの雄ネジB3 が螺合する第2ネジS2 が刻設される。アウ タ部材2の内周とインナ部材3の外周とに刻設される前記第1ネジS1 のピッチ は、インナ部材3の内周に刻設される前記第2ネジS2 のピッチよりも大きく形 成される。
【0011】 インナ部材3の内面に内向きに突設した段部31 には鋼球4と短円柱状の受け 座5が上下動自在に支持され、この受け座5の上面がアウタ部材2の内部を上下 に仕切る隔壁21 の下面に当接する。前記鋼球4と受け座5は本考案の圧力伝達 部材を構成する。
【0012】 図2を併せて参照すると明らかなように、アウタ部材2の下端には直径方向に 対向する一対の円弧状の突起22 が下向きに突設される。またアウタ部材2の下 端には、該アウタ部材2と同一直径を有する短円筒状の連結部材6が相対回転自 在に装着される。即ち、連結部材6の上面には直径方向に対向する一対の円弧状 の突起61 が上向きに突設され、この連結部材6の円弧状の突起61 が前記アウ タ部材2の円弧状の突起22 に係合する。このとき、図2から明らかなように、 アウタ部材2の突起22 と連結部材6の突起61 との間には円周方向に隙間が形 成されており、従ってアウタ部材2に対して連結部材6は角度Aだけ相対回転す ることができる。尚、連結部材6の内面には前記アウタ部材2の内面に刻設した 第1ネジS1 と同一の第1ネジS1 が刻設される。
【0013】 図3を併せて参照すると明らかなように、連結部材6に半径方向内向きに螺入 された4本のロックボルト7の内端は、インナ部材3の外周に刻設した長孔32 に係合する。前記長孔32 は軸方向に長く形成されており、連結部材6はインナ 部材3の軸方向の移動を許容しながら該インナ部材3と一体で回転する。
【0014】 次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用について説明する。
【0015】 スタッドボルトBをワークWの雌ネジW1 に締め付けるには、先ずスタッドボ ルトBの雄ネジB3 を指でインナ部材3の第2ネジS2 に螺入し、スタッドボル トBの上端と鋼球4をa点で、鋼球4と受け座5をb点で、受け座5とアウタ部 材2の隔壁21 をc点で接触させる。
【0016】 続いて、スタッドボルトBの雄ネジB2 をワークWの雌ネジW1 に係合させて 駆動源でチャック1を正転させるとアウタ部材2が図2の矢印r1 方向に回転し 、アウタ部材2の突起22 にd点で当接する突起61 を押圧された連結部材6も r1 方向に回転する。その結果、連結部材6の回転は4本のロックボルト7を介 してインナ部材3に伝達され、このインナ部材3に第2ネジS2 を介して螺合す るスタッドボルトBはワークWの雌ネジW1 に螺入される。
【0017】 スタッドボルトBの鍔部B1 がワークWの表面に当接してそれ以上進めなくな ると、チャック1の回転トルクによってスタッドボルトBの雄ネジB2 とワーク の雌ネジW2 が強固に結合される。このようにしてスタッドボルトBがワークW に完全に螺入されると、チャック1の回転トルクによってアウタ部材2とインナ 部材3間の第1ネジS1 及びスタッドボルトBの雄ネジB3 とインナ部材3間の 第2ネジS2 も強固に締め付けられ、前記a,b,c点が強固に密着する。
【0018】 続いて、スタッドボルトBをワークW側に残したまま該スタッドボルトBを締 付装置Rから分離させるべく、チャック1を図2の矢印r2 方向に逆転させる。 これにより、前記第1ネジS1 及び第2ネジS2 を緩めるようなトルクが作用す るが、第1ネジS1 のピッチは第2ネジS2 のピッチよりも大きく形成されてい るので、先ずピッチの大きい第1ネジS1 が瞬間的に弛められ、その結果アウタ 部材2はインナ部材3に対してr2 方向に僅かに相対回転する。このとき、イン ナ部材3と一体に回転する連結部材6との間に形成された前記角度Aの隙間によ って、アウタ部材2のr2 方向の相対回転が許容される。
【0019】 上述のようにしてアウタ部材2がインナ部材3に対してr2 方向に相対回転す ると、スタッドボルトBの上端と鋼球4間のa点、鋼球4と受け座5間のb点、 受け座5とアウタ部材2の隔壁21 間のc点の面圧が消滅するため、スタッドボ ルトBの雄ネジB3 とインナ部材3間の第2ネジS2 との螺合面圧も消滅する。 アウタ部材2が更にr2 方向に逆転すると、アウタ部材2の突起22 と連結部材 6の突起61 がe点で当接し、アウタ部材2の回転は連結部材6に伝達され、そ こからロックボルト7を介してインナ部材3に伝達される。このようにしてイン ナ部材3がr2 方向に回転するとき、前述のように第2ネジS2 の螺合面圧が既 に消滅しているため、スタッドボルトBの雄ネジB2 とワークWの雌ネジW1 の 螺合を緩めることなく、スタッドボルトBの雄ネジB3 がインナ部材3から分離 される。
【0020】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので なく、種々の小設計変更を行うことが可能である。
【0021】 例えば、実施例では圧力伝達部材として鋼球4と受け座5の2部材を用いてい るが、それらを1部材で構成することも可能である。
【0022】
以上のように本考案によれば、駆動源により正逆回転駆動されるアウタ部材の 内側にピッチが大きい第1ネジを介してインナ部材を螺合するとともに、そのイ ンナ部材の内側にピッチが小さい第2ネジを介してスタッドボルトを螺合してい るので、締付完了したスタッドボルトを分離すべくアウタ部材を逆回転させると 、先ずピッチの大きい第1ネジが緩んでアウタ部材とインナ部材が軸方向に相対 移動し、圧力伝達部材を介して発生する第2ネジの螺合面圧が消滅する。この状 態からアウタ部材を更に逆回転させると、その回転は連結部材を介してインナ部 材に伝達され、前記螺合面圧が消滅した第2ネジはスタッドボルトから容易に分 離される。而して、極めて簡単な構造で締付完了したスタッドボルトを締付装置 から確実に分離させることが可能となる。
【図1】締付装置の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
2 アウタ部材 3 インナ部材 4 鋼球(圧力伝達部材) 5 受け座(圧力伝達部材) 6 連結部材 B スタッドボルト S1 第1ネジ S2 第2ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鈴木 達男 静岡県浜松市葵東1丁目13番1号 本田技 研工業株式会社浜松製作所内 (72)考案者 南陽 政広 静岡県浜松市寺島町335 ナンヨー株式会 社内
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動源に接続されて正逆回転駆動される
アウタ部材(2)と、このアウタ部材(2)の内側に第
1ネジ(S1 )を介して螺合するとともに、内周にスタ
ッドボルト(B)の上部に螺合可能な第2ネジ(S2 )
が形成されたインナ部材(3)と、このインナ部材
(3)の内部に配設されてスタッドボルト(B)の上端
とアウタ部材(2)間で圧力を伝達する圧力伝達部材
(4,5)と、アウタ部材(2)の下端に僅かに相対回
転自在に支持されるとともに、前記アウタ部材(2)か
らインナ部材(3)へ回転トルクを伝達し得る連結部材
(6)とを備え、前記第1ネジ(S1 )のピッチを前記
第2ネジ(S2 )のピッチよりも大きく形成したことを
特徴とする、スタッドボルトの締付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038765U JP2574134Y2 (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | スタッドボルトの締付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038765U JP2574134Y2 (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | スタッドボルトの締付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06675U true JPH06675U (ja) | 1994-01-11 |
JP2574134Y2 JP2574134Y2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=12534386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992038765U Expired - Fee Related JP2574134Y2 (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | スタッドボルトの締付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574134Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP1992038765U patent/JP2574134Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2574134Y2 (ja) | 1998-06-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |