JP3012394U - ユニオンナット締付レンチ - Google Patents
ユニオンナット締付レンチInfo
- Publication number
- JP3012394U JP3012394U JP1994015377U JP1537794U JP3012394U JP 3012394 U JP3012394 U JP 3012394U JP 1994015377 U JP1994015377 U JP 1994015377U JP 1537794 U JP1537794 U JP 1537794U JP 3012394 U JP3012394 U JP 3012394U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- union nut
- wrench
- polygonal
- opening
- nut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機具と機具又は管と機具とを連結するナット
を確実に締結出来る簡便構造の締結具であり、狭隘の場
所において確実締結が可能で取り扱いが便利なユニオン
ナット締付レンチを提供する。 【構成】 ナットの外輪郭に見合う多角凹状溝8とこれ
に連通する開口部9を有するレンチ本体2の外周には作
動ロッド3が着脱自在に挿着される係止溝10が凹設さ
れる。なお、開口部9の開口幅寸法はナットの使用され
る管体の外径よりも大きい開口部9を管体に挿入し多角
凹状溝8をナットの外輪郭に係着し、作動ロッド3を係
止溝10に挿脱しながら順送りすることによりナットを
締結することが出来る。
を確実に締結出来る簡便構造の締結具であり、狭隘の場
所において確実締結が可能で取り扱いが便利なユニオン
ナット締付レンチを提供する。 【構成】 ナットの外輪郭に見合う多角凹状溝8とこれ
に連通する開口部9を有するレンチ本体2の外周には作
動ロッド3が着脱自在に挿着される係止溝10が凹設さ
れる。なお、開口部9の開口幅寸法はナットの使用され
る管体の外径よりも大きい開口部9を管体に挿入し多角
凹状溝8をナットの外輪郭に係着し、作動ロッド3を係
止溝10に挿脱しながら順送りすることによりナットを
締結することが出来る。
Description
【0001】
本考案は、水道管等の管体の途中に配置され、メータと止水栓のような機具と 機具又は管と機具とを連結するユニオンナットの締付レンチに関する。
【0002】
例えば、フレキシブルチューブの管端に固定されるソケットとユニオン継手と を連結するにはユニオンナットが使用される。前記ユニオンナットは前記ソケッ ト側に係着する係止部を有すると共にユニオン継手のねじ部に螺合する雌ねじ部 を有するものからなり、その外輪郭は多角形状に形成される。このユニオンナッ トを締付ける締付具としては、普通のスパナやラチェット式の多角レンチ等が用 いられていた。
【0003】
スパナによりユニオンナットを締付する場合、スパナの柄部を回転して行う。 しかし、ユニオンナットの配設されている場所によっては前記柄部が邪魔になり 、柄部の回転が出来ない問題点がある。このため、柄部を少しづつ廻しながらス パナとユニオンナットとの係合位置をその都度変えて順送りして締付けるしかな かった。このため、締付けに多くの時間がかかり、かつ十分な締付けトルクでユ ニオンナットを締結出来ない問題点があった。一方、ラチェット式の多角レンチ の場合、該多角レンチとユニオンナットとの係着位置をその都度変える必要はな いが、ユニオンナットの配設位置によってはラチェット式の多角レンチを使用出 来ない場合がある。また、ラチェット式の多角レンチは高価であり、かつ形状の 異なるユニオンナットに対しては使用不可能であり、その都度ユニオンナットに 見合う高価なラチェット式の多角レンチを準備する必要があり現場作業では真に 不便であった。
【0004】 本考案は、以上の事情に鑑みて創案したものであり、構造が簡単に安価に実施 出来、締付け作業が容易に、かつ確実に行われ、所望の締付トルクを十分に発揮 し得るユニオンナット締結レンチを提供することを目的とする。
【0005】
本考案は、以上の目的を達成するために、機具と機具又は管と機具とを連結す るナットを締結又は弛緩するため締付レンチであって、前記ナットの多角形状の 外輪郭に見合う多角凹状溝又は多角孔をその中心部に形成すると共に少なくとも 前記ナットに連結される前記機具又は管の連結部近傍の管の外径よりも大きい開 口幅寸法を有し前記多角凹状溝又は多角孔側に連通する開口部を形成するレンチ 本体と、該レンチ本体の外周に適宜間隔で凹設される多数個の係止溝と、該係止 溝に着脱自在に挿着される作動ロッドを設けてなるユニオンナット締付レンチを 構成するものである。更に、具体的に前記多角凹状溝を有するレンチ本体の中心 部には前記開口部に連通し、かつ少なくとも開口部の開口幅寸法より大きい内径 の貫通孔が形成され、前記多角孔を有するレンチ本体の前記開口部は、前記多角 部の対辺間の幅寸法と等しい開口幅寸法を有することを特徴とするものである。
【0006】
多角凹状溝を有するレンチ本体を有するユニオンナット締付レンチによってユ ニオンナットを締付けるには、まず、レンチ本体の開口部を前記管体に挿し込み 、レンチ本体の前記多角凹状溝とユニオンナットの外輪郭部とを相対向位置に配 置し、レンチ本体を軸線方向に移動することにより多角凹状溝内にユニオンナッ トが嵌まり込む。作動ロッドをレンチ本体の外周に凹設される係止溝に挿入する 。作動ロッドを回動することによりユニオンナットはユニオン継手に締結される が、作動ロッドがユニオンナットの配設場所まわりに干渉する場合が生じる。こ の場合には作動ロッドをレンチ本体の別の係止溝に順次に挿入し作動ロッドを少 しづつ回動してユニオンナットの締付を行う。以上により確実な締結が行われる 。一方、多角部を有するレンチ本体を有するユニオンナット締付レンチによりユ ニオンナットを締付けには、開口部を介して半径方向からレンチ本体の多角部を ユニオンナットの外輪郭部に係着し、前記と同様に作動ロッドを少しづつ回動し 、かつ作動ロッドと係止溝との係合位置を順次変えながら作動ロッドを回動する ことにより、所望の締付が行われる。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。図1は凹状多角溝を有するレ ンチ本体を有するユニオンナット締付レンチの全体構造を示す正面図、図2は図 1の線A−A断面図、図3は図1,図2のユニオンナット締付レンチとユニオン ナットの係合状態を示す部分側面図、図4は図1,図2のユニオンナット締付レ ンチによるユニオンナットの締付け方法を示す正面図、図5は多角部を有するレ ンチ本体を用いたユニオンナット締付レンチの構造を示す正面図とこれによるユ ニオンナットの締付け方法を説明をするための正面図、図6は図5の線B−B断 面図である。
【0008】 図1および図2に示すように、ユニオンナット締付レンチ1は、レンチ本体2 と、これに着脱自在に挿着される作動ロッド3等からなる。レンチ本体は適宜厚 みの中空円筒体からなり、その中心には少なくともユニオンナット締付レンチ1 により締結されるユニオンナット4(図3,図4に示す)により連結されるソケ ット5(図3に示す)又はユニオン継手6(図3に示す)の外径よりも大径の貫 通孔7が形成される。貫通孔7と同心の位置にはユニオンナット4の多角形状( 図示で8角形)の外輪郭部に相当する形状の多角凹状溝8が凹設される。なお、 多角凹状溝8はレンチ本体2の一側端面からユニオンナット4の幅寸法に見合う 適宜深さだけ凹設される。また、図1に示すように貫通孔7にはレンチ本体2の 外周側に向かって開口する開口部9が連通する。
【0009】 図1に示すように、開口部9を除くレンチ本体2の外周には適宜間隔で係止溝 10が多数個(図示では6個)凹設される。なお、係止溝10の間隔は多角凹状 溝8の角数に見合う数が望ましいが、勿論それに限定するものではない。
【0010】 一方、作動ロッド3はストレートの棒体からなり、その外周形状は係止溝10 に着脱自在に挿着し得るものからなる。すなわち、例えば係止溝10が凹孔の場 合にはそれよりやや小径の外径のロッド部材から形成する。なお、その把持部に は、例えば滑り止め用のローレット加工部11が形成されることが望ましい。
【0011】 図3および図4は図1および図2に示したユニオンナット締付レンチ1による ユニオンナット4の締結状態を示すものである。ユニオンナット4は、フレキシ ブルホース12の管端に固定されるソケット5とユニオン継手6とを連結するも のである。この場合、ユニオンナット締付レンチ1の多角凹状溝8はユニオンナ ット4の外輪郭部に見合うものからなり、その溝深さは、ユニオンナットに係着 してこれを締付け又は弛緩し得る適宜の寸法のものから形成される。また、レン チ本体2の開口部9の開口幅寸法や貫通孔7の内径は少なくともソケット5又は ユニオン継手6の外径よりも大きいものから形成される。
【0012】 このユニオンナット締付レンチ1をユニオンナット4に係合させるには、例え ば開口部9をソケット5に嵌め込みユニオンナット締付レンチ1をソケット5と 同心の位置にまで挿入した後、図3の矢視Cのようにユニオンナット締付レンチ 1をユニオンナット4側に軸線方向に沿って移動させる。それにより、ユニオン ナット締付レンチ1の多角凹状溝8が図3および図4に示すようにユニオンナッ ト4の外輪郭に嵌まり込む。この状態で図4に示すようにレンチ本体2の係止溝 10の1つに作動ロッド3を挿着し、矢視Dのように作動ロッド3を回動するこ とによりユニオンナット4の締結が進められる。ユニオンナット締付レンチ1を ある程度の回動角だけ回動したら作動ロッド3を前記の1つの係止溝10から引 き出し、前記係止溝10と隣接する他の係止溝10に挿入して再び作動ロッド3 をある回動角度だけ回動する。以上の動作を繰り返し行うことにより、ユニオン ナット4の締結が終了する。なお、以上の動作はユニオンナット4の配設される 場所が狭隘の所であっても簡単に行われる。締結作業が終了したらユニオンナッ ト締付レンチ1を矢視Cと逆方向にずらし、引き出すことによりユニオンナット 4側から離間することが出来る。
【0013】 図5および図6は本考案の別の実施例を示すものである。本実施例のユニオン ナット締付レンチ1aのレンチ本体2aは前記実施例の多角凹状溝8の替りにユ ニオンナット4の外輪郭に見合う多角孔13をレンチ本体2aの中心部に貫通形 成したものであり、開口部14は多角孔13の相対向する対辺間の幅寸法に見合 う開口幅寸法を有するものからなる。勿論、レンチ本体2aの外周には前記実施 例と同様な多数個の係止溝10が凹設され、作動ロッド3が着脱自在に挿着され る。
【0014】 図5および図6に示したユニオンナット締付レンチ1aでユニオンナット4を 締結するには図5の二点鎖線で示すようにユニオンナット4に直接開口部14を 嵌め込みそのまま挿入することによりユニオンナット4とレンチ本体2aの多角 孔13が係合する。従って、作動ロッド3を係止溝10に順次挿着しながら回動 することにより前記実施例と同様にユニオンナット4の締結が行われる。
【0015】 本考案のユニオンナット締付レンチは前記したように、管体およびユニオン継 手間のユニオンナット4に適用されるものとして説明したが、これに限定するも のではない。同様の構造の連結ナットの締結にも勿論応用される。また、前記説 明において、多角凹状溝8や多角孔13を8角形状のものとしたが勿論その他の 形状のものにも当然適用される。また、係止溝10は丸孔でも角孔でもよく、ま た、これ等に限らず回転力を伝達し得る形状であればよい。
【0016】
本考案によれば、次のような顕著な効果を奏する。 1)薄幅のリング状部材から形成され、構造が極めて簡単で取り扱いがし易い 。また、安価に実施出来る。 2)管体の中間部に設けられるユニオンナットに容易に係着することが出来、 狭隘の場所でも簡単に装着することが出来る。 3)作動ロッドを係止溝に挿入して適宜角度だけ順送りして締結する構造から なるためユニオンナットの周辺と干渉しないで締結作業が行われる。また、ユニ オンナットの確実な締結が行われる。 4)ユニオンナットの形状が異なる場合でもそれに見合うレンチ本体のみを交 換すればよく便利である。 5)縦管でも横管でも自由に連結が出来ると共に確実な緊締を行うことが出来 る。また、離脱も容易に出来る。
【図1】本考案の一実施例の全体構造を示す正面図。
【図2】図1の線A−A断面図。
【図3】図1および図2に示した実施例によりユニオン
ナットを締結する状態を示す部分側面図。
ナットを締結する状態を示す部分側面図。
【図4】図3の正面図。
【図5】本考案の他の実施例の全体構造を示す正面図。
【図6】図5の線B−B断面図。
1 ユニオンナット締付レンチ 1a ユニオンナット締付レンチ 2 レンチ本体 2a レンチ本体 3 作動ロッド 4 ユニオンナット 5 ソケット 6 ユニオン継手 7 貫通孔 8 多角凹状溝 9 開口部 10 係止溝 11 ローレット加工部 12 フレキシブルホース 13 多角孔 14 開口部
Claims (3)
- 【請求項1】 機具と機具又は管と機具とを連結するナ
ットを締結又は弛緩するための締付レンチであって、前
記ナットの多角形状の外輪郭に見合う多角凹状溝又は多
角孔をその中心部に形成すると共に少なくとも前記ナッ
トに連結される前記機具や管の連結部近傍の管の外径よ
りも大きい開口幅寸法を有し前記多角凹状溝又は多角孔
側に連通する開口部を形成するレンチ本体と、該レンチ
本体の外周に適宜間隔で凹設される多数個の係止溝と、
該係止溝に着脱自在に挿着される作動ロッドを設けるこ
とを特徴とするユニオンナット締付レンチ。 - 【請求項2】 前記多角凹状溝を有するレンチ本体の中
心部には前記開口部に連通し、かつ少なくとも開口部の
開口幅寸法より大きい内径の貫通孔が形成されてなる請
求項1のユニオンナット締付レンチ。 - 【請求項3】 前記多角孔を有するレンチ本体の前記開
口部は、前記多角部の対辺間の幅寸法と等しい開口幅寸
法を有するものである請求項1のユニオンナット締付レ
ンチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015377U JP3012394U (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ユニオンナット締付レンチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015377U JP3012394U (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ユニオンナット締付レンチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3012394U true JP3012394U (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=43148098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015377U Expired - Lifetime JP3012394U (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ユニオンナット締付レンチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3012394U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014040917A (ja) * | 2013-09-20 | 2014-03-06 | Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd | 配管部材 |
JP2017030060A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | Jr東日本ビルテック株式会社 | 工具とそれを用いた締結具の着脱方法 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP1994015377U patent/JP3012394U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014040917A (ja) * | 2013-09-20 | 2014-03-06 | Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd | 配管部材 |
JP2017030060A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | Jr東日本ビルテック株式会社 | 工具とそれを用いた締結具の着脱方法 |
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