JPH0667364U - 香入包装紙 - Google Patents
香入包装紙Info
- Publication number
- JPH0667364U JPH0667364U JP762593U JP762593U JPH0667364U JP H0667364 U JPH0667364 U JP H0667364U JP 762593 U JP762593 U JP 762593U JP 762593 U JP762593 U JP 762593U JP H0667364 U JPH0667364 U JP H0667364U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 包み込むものに対する防虫効果を有して、万
人が好むかおりを長期にわたってほのかに発散させるこ
とができ、しかも工場生産可能で低コストで供給するこ
とのできる香入包装紙を提供すること。 【構成】 和紙材料またはこれに合成パルプを混入した
ものに、60〜120メッシュの大きさに粉細した香木
を、乾燥重量で20〜30%の割合で抄き込んで、この
粉細香木12の量が5〜15g/m2 の坪量ものとした
こと。
人が好むかおりを長期にわたってほのかに発散させるこ
とができ、しかも工場生産可能で低コストで供給するこ
とのできる香入包装紙を提供すること。 【構成】 和紙材料またはこれに合成パルプを混入した
ものに、60〜120メッシュの大きさに粉細した香木
を、乾燥重量で20〜30%の割合で抄き込んで、この
粉細香木12の量が5〜15g/m2 の坪量ものとした
こと。
Description
【0001】
本考案は、和服を入れる所謂たとう紙(畳紙)、箪笥の下敷あるいは掛軸等の 美術品を包む用紙等の包装紙に関し、特に香木を粉細して抄き込んだ香入包装紙 に関するものである。
【0002】
例えばたとう紙は、厚手の和紙に渋や漆を塗って形成したものであり、これら の渋や漆によって例えば防虫効果を期待しているものである。しかしながら、こ の渋や漆を和紙に塗る作業は、日本の伝統工芸ではあるものの、工場生産に適応 させにくいものである。何故なら、渋や漆を和紙に塗るためには、それ相当の材 料調整と、最適な温度や湿度管理が必要だからであり、また渋や漆の乾燥も強制 的に行うと品質低下の問題等もあって作業を機械化することが困難だからである 。このことは、箪笥の下敷や掛軸を保護するための包装紙についても同様である 。
【0003】 換言すれば、従来よりある渋や漆を塗った包装紙は、これはこれで十分な機能 を有していて、その本来の目的、つまり防虫効果を果たすことは十分であると考 えられるが、これを大量に工場生産することは困難なものである。また、この日 本の伝統工芸と考えられるたとう紙等の製造は、非常にコストの掛るものであり 、良いものとは言っても例えばコピー用紙のように安易に使用できるものではな かったのである。
【0004】 また、渋や漆は、それ独得のにおいを有するものであり、このにおいは人によ って嫌われているものでもある。特に、和服を包むたとう紙においては、この渋 や漆のにおいが付かない方が良いものであり、においが付くとすれば万人が好む ようなものであると非常に都合がよいものではある。
【0005】 そこで、本考案者は、たとう紙、箪笥の下敷あるいは掛軸の包装紙として、防 虫効果がありしかも万人が好み得るかおりをも発散することができて、かつ大量 生産を可能とするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本 考案を完成したのである。
【0006】
本考案は、以上のような経緯に基いてなされたもので、その解決しようとする 課題は、防虫効果があってかおりのする包装紙を低コストで生産することにある 。
【0007】 そして、本考案の目的とするところは、包み込むものに対する防虫効果を有し て、万人が好むかおりを長期にわたってほのかに発散させることができ、しかも 工場生産可能で低コストで供給することのできる香入包装紙を提供することにあ る。
【0008】
以上の課題を解決するために、本考案の採った手段は、 「和紙材料またはこれに合成パルプを混入したものに、60〜120メッシュ の大きさに粉細した香木を、乾燥重量で20〜30%の割合で抄き込んで、この 粉細香木12の量を5〜15g/m2 の坪量としたことを特徴とする香入包装紙 10」 である。
【0009】 すなわち、本考案に係る包装紙10は、和紙材料またはこれに合成パルプ等を 混入した紙繊維11に対して、60〜120メッシュの大きさに粉細した粉細香 木12を、乾燥重量で20〜30%の割合で抄き込んだものである。この包装紙 10において、粉細香木12が60〜120メッシュの粉細粒である必要がある が、その理由は、この粉細香木12が60メッシュより小さい粉細粒であると、 紙繊維11中に機械的に抄き込むことが困難であるからであり、一方粉細香木1 2が120メッシュより大きい粉細粒であると、粉細香木12の分散が目に見え て包装紙10全体の見栄えを悪くするからである。また、粉細香木12が60メ ッシュより小さいと、空気の接触面積が大きくなって、粉細香木12からのかお りの発散が短期間内に行なわれてしまうことになって、かおりの効果を長期間維 持することができないからであり、これに対して粉細香木12が120メッシュ よりも大きいと、十分なかおりの発散をさせることができないからである。
【0010】 その意味では、粉細香木12としては、所謂白檀や沈香等の文字通りの香木を 材料とする必要がある。これらの香木は、万人に好まれるかおりを発散するだけ でなく、それ自体が防虫効果を発揮するものだからである。また、これらの白檀 や沈香等の香木は、これらを上述した範囲の大きさの細粒とすると、紙繊維11 に対する抄き込みを簡単な機械的管理化の下で機械的に行うことが容易となるも のであり、その意味でも、粉細香木12は上述した範囲内のものとする必要があ るのである。
【0011】 そして、これらの白檀や沈香等からなる粉細香木12は、乾燥重量で20〜3 0%抄き込まれている必要があるが、その理由は、20%よりも少ないと、十分 な防虫効果を発揮することができず、また十分なかおりの発散を長期間維持する ことができないからである。一方、粉細香木12が30%よりも多いと、包装紙 10の紙としての性質を損うだけでなく、入れた量程の防虫効果やかおりの発散 を期待することができず、大量生産してコスト化するには向かないからである。 つまり、本考案の包装紙10においては、結果において、粉細香木12の量が坪 量で5〜15g/m2 のものとする必要があるが、その理由は、坪量が5g/m 2 より小さくても15g/m2 より大きくても、いずれも物を包む紙とするには 不適当だからであり、中でも坪量は10g/m2 前後のものとすることが、何度 も物を包み込む紙として最適なものとすることができるものである。
【0012】
以上のように構成した本考案に係る包装紙10は、図1に示したようなたとう 紙として使用して着物を包んだ場合には、粉細香木12が有する防虫作用によっ て、包んだ着物の虫からの保護を行うのである。また、この包装紙10からなる たとう紙を広げると、紙繊維11中に抄き込んであった粉細香木12からのかお りがほのかに立ちのぼり、人を心地良い気分にするのである。勿論、この包装紙 10中に包み込まれていた着物には、粉細香木12からのかおりが移っており、 わざわざ香袋を身に付ける必要がないのである。このことは、包装紙10を箪笥 の下敷として用いた場合も同様である。
【0013】 また、図2に示したように、この包装紙10を掛軸等の包装紙として使用した 場合には、前述したのと同様に、この掛軸等を虫害から防止するのである。そし て、例えば掛軸の入っていた桐箱を開けると、よいかおりが発散するのである。
【0014】 さらに、この包装紙10においては、その坪量が5〜15g/m2 のものであ るから、着物や掛軸を包み込むのに十分な可撓性を有したものとなっているので あり、しかもその包み込みを何回繰り返しても破れが生じないものとなっている のである。
【0015】
次に、本考案に係る包装紙10を、実施例について説明すると、まず包装紙1 0の紙繊維11を含むパルプ懸濁液を用意した。このパルプ懸濁液中に、本実施 例では100メッシュ程度の粉細香木12を添加して混合した。この場合、粉細 香木12の添加量は、パルプ懸濁液1lに対して約20gの割合とした。
【0016】 この粉細香木12を添加したパルプ懸濁液を、ろ水調整をしながら抄紙機にか けて抄き、抄かれたものを適宜な温度で乾燥させることにより包装紙10とした 。本実施例では、この包装紙10は、その中に含まれる粉細香木12の量が坪量 で約10g/m2 であった。
【0017】 本実施例では、粉細香木12として、白檀を30%、沈香を30%、その他4 0%の混合物を使用し、これらを約100メッシュの細粒とした。勿論、この粉 細香木12としては、所謂香木を使用すればよいものであり、上記の割合とする 必要はないものである。
【0018】
以上説明した通り、本考案においては、上記実施例にて例示した如く、 「和紙材料またはこれに合成パルプを混入したものに、60〜120メッシュ の大きさに粉細した香木を、乾燥重量で20〜30%の割合で抄き込んで、この 粉細香木12の量が5〜15g/m2 の坪量ものとした」 ことにその構成上の特徴があり、これにより包み込むものに対する防虫効果を有 して、万人が好むかおりを長期にわたってほのかに発散させることができ、しか も工場生産可能で低コストで供給することができるのである。
【図1】本考案に係る包装紙をたとう紙として使用した
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図2】同包装紙を掛軸を包むためのものとして使用し
た例を示す斜視図である。
た例を示す斜視図である。
【図3】同包装紙の部分拡大断面図である。
10 包装紙 11 紙繊維 12 粉細香木
Claims (1)
- 【請求項1】 和紙材料またはこれに合成パルプを混入
したものに、60〜120メッシュの大きさに粉細した
香木を、乾燥重量で20〜30%の割合で抄き込んで、
この粉細香木の量を5〜15g/m2 の坪量としたこと
を特徴とする香入包装紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP762593U JPH0667364U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 香入包装紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP762593U JPH0667364U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 香入包装紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667364U true JPH0667364U (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=11671011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP762593U Pending JPH0667364U (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 香入包装紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0667364U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260259A (ja) * | 2007-04-14 | 2008-10-30 | Maki Hisaie | 漆和紙とその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52137007A (en) * | 1976-05-07 | 1977-11-16 | Takeo Kawashima | Insect controlling paper and method of its manufacture |
JPS626400B2 (ja) * | 1981-10-21 | 1987-02-10 | Nippon Telegraph & Telephone |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP762593U patent/JPH0667364U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52137007A (en) * | 1976-05-07 | 1977-11-16 | Takeo Kawashima | Insect controlling paper and method of its manufacture |
JPS626400B2 (ja) * | 1981-10-21 | 1987-02-10 | Nippon Telegraph & Telephone |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008260259A (ja) * | 2007-04-14 | 2008-10-30 | Maki Hisaie | 漆和紙とその製造方法 |
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