JPH066684Y2 - 永久磁石式モータ等のマグネット保持構造 - Google Patents

永久磁石式モータ等のマグネット保持構造

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JPH066684Y2
JPH066684Y2 JP1988126056U JP12605688U JPH066684Y2 JP H066684 Y2 JPH066684 Y2 JP H066684Y2 JP 1988126056 U JP1988126056 U JP 1988126056U JP 12605688 U JP12605688 U JP 12605688U JP H066684 Y2 JPH066684 Y2 JP H066684Y2
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JP
Japan
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magnet
inner peripheral
yoke
peripheral surface
magnets
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Application number
JP1988126056U
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JPH0249347U (ja
Inventor
奎次 田島
Original Assignee
日興電機工業株式会社
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Publication date
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は永久磁石式モータ等のマグネット保持構造に関
する。
(従来の技術と課題) 従来、永久磁石を界磁としてヨーク内周面に配置したモ
ータ等においては、マグネットをヨーク内周面に接着剤
にて固定する方法があるが、該方法は万が一振動や昇熱
等によりマグネットがヨークから剥がれたり、マグネッ
トに割れや欠け等が発生した場合、マグネットあるいは
その破片が回転子との間に挾まりモータ等の回転をロッ
クさせる危険がある。
これを防止すべく、接着剤の代わりに保持金具でマグネ
ットをヨークに固定したものや、接着剤と保持金具とを
併用してマグネットを固定したものがある。前者の例と
しては、例えば特開昭57−122659、特開昭58
−54861、特開昭61−10950、特開昭61−
121748、特開昭61−218349があり、また
後者の例としては特開昭54−118510、特開昭5
7−16561がある。
しかし、保持金具のみでマグネットを固定する方法は、
総じて振動の大きい場所での固定方法としては不確実で
ある。また、接着剤を併用するか否かに拘わらず上記従
来のものはマグネットを固定するに保持金具を複雑な形
状に曲げたりカシめたり、あるいは保持金具を多数の部
品より構成しており、このため組立工数が多くコスト高
となるだけではなく曲げやカシめの際にマグネットを破
損させる危険がある。すなわち、マグネットの固定は、
マグネットをヨークに対し外径方向に押圧するだけでは
なく、同時に周方向および軸方向にも位置固定しなけれ
ばならず、このため保持金具は組立過程で複雑な形状に
加工されるかまたは多数の保持金具構成部品を組み合わ
せてマグネット固定に適当な形状および配置としなけれ
ばならず加工が面倒である。また、マグネットはその組
成上機械的強度が弱く、それ故曲げやカシめ力により角
部が欠け易いという欠点がある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記従来の欠点を除去すべくなされたものであ
って、このため本考案はヨーク内周面に複数のマグネッ
トを等間隔で配置し、該マグネットを内側面より非磁性
体の弾性保持金具でヨーク内周面に向け押圧してなる永
久磁石式モータ等のマグネット保持構造において、前記
保持金具はマグネットの各端部よりマグネットの内側に
圧入されかつそれぞれマグネットの内周面に弾性的に当
接する円筒部とマグネット端部に当接するフランジ部と
を有する左右一対の保持金具半部よりなり、前記各保持
金具半部のフランジはマグネット間の各隙間の対応する
位置に切欠き部を有し、前記各円筒部はマグネット内に
圧入された際にその一部が弾性的に変形して隣接するマ
グネット間の各隙間に張り出すように寸法づけられ、ヨ
ーク内周面とマグネット間を接着剤にて固定したことを
特徴とする。
(作用) あらかじめヨーク内周面にマグネットを接着剤にて保持
しておき、保持金具半部をそれぞれヨーク内周面に配置
したマグネットの各端部よりフランジがマグネット端部
に圧接するまで圧入する。このとき、各保持金具半部の
円筒部が弾性的に撓み、その一部が隣接するマグネット
間の各隙間に張り出す。従って、マグネットは各保持金
具半部の円筒部からの弾発力によりヨーク内周面に向け
外径方向に押圧されると同時に、両フランジによって軸
方向に固定され、さらに隣接するマグネット間の各隙間
に突出した円筒部の張り出し部によってマグネットの離
間配置を一定に保持され周方向にも固定される。それ
故、マグネットの両端部より一対の保持金具半部を圧入
するだけでマグネットを容易に固定することができる。
(実施例) 以下、本考案の好適な実施例を添付図面に沿って説明す
る。
第1図および第2図は本考案を四極モータに適用した一
実施例を示すもので、図において1はヨーク、3は該ヨ
ークの内周面に沿って当間隔に配置されかつ接着剤5で
固定されたマグネット、7,7は該マグネットの両端部
から圧入された保持金具半部、9はヨークの前後の図示
しないブラケットに回転可能に軸支された電機子を示
す。
ヨーク1内周面に固定されたマグネット3は、一般にコ
ギング(電機子を無通電で外部より回転させる際にマグ
ネットの吸引力のために電機子の歯がマグネットの両端
部を出入りする時に生じるトルク変動)を防止するため
に、第2図に示すように、マグネットの内周面の曲率半
径Rの中心がヨークの曲率半径Rの中心よりaだけ
偏心して配置されている。各マグネット3の前後端にお
ける内周部には後述するように、保持金具半部の圧入を
容易にするため面取り11が施されている。
各保持金具半部7は、第4a図および第4b図に示すよ
うに、円筒部13の一端にフランジ15を一体に備えた
単純な構造よりなり、非磁性体でかつ弾性を有する材
料、例えばステンレス材より形成される。円筒部13の
外径Dは対向するマグネット3,3間の距離Dより
も若干大きく選ばれている。フランジ15には後述する
円筒部の変形を容易にするために当間隔に切欠き部17
が設けられている。
マグネット3を固定するには、ヨーク1内周面にあらか
じめマグネット3を接着剤5にて固定しておき、該マグ
ネット3の両端から接着剤を外面に塗布した上記保持金
具半部7,7を圧入すればよい。このとき、各保持金具
半部7の円筒部外径Dは対向するマグネット間の距離
より若干大きく、またマグネットの内周面の曲率半
径Rは円筒部13の半径D/2より若干大きいの
で、円筒部13はマグネット3の中央部3aで外径を潰
されながら圧入され、マグネットの内周面に沿った形に
弾性的に変形される。従って、円筒部13はその弾発力
によりマグネット3をヨーク1に向け半径外方に押圧す
る。また、このとき円筒部13の一部は隣接するマグネ
ット間の各隙間に入り込んで張り出し部19を形成する
ので、該張り出し部はその弾発力によってマグネットを
周方向に固定することにもなる。この円筒部の変形はマ
グネット間の隙間に対応してフランジ15に切欠き部1
7が設けられているので、比較的容易である。このよう
にして、フランジ15がマグネット3の端部に当接する
まで押し込むと、保持金具半部の半径外方へ弾発力によ
って位置保持されているのでフランジ15によりマグネ
ットを軸方向にも固定することになる。
第3図は本考案を2極モータに適用した場合の正面図
(但し片側を断面とす)であり、先の実施例と同様な構
成部品には同じ参照番号にプライム符号をつけて示す。
第5a図および第5b図は該実施例に使用される保持金
具半部7の正面図および縦方向断面図をそれぞれ示す。
この実施例においても先の実施例と同様な作用効果をう
ることができる。
(効果) 以上のように、本考案によるときは比較的構造簡単な保
持金具半部をマグネットの両端部から圧入するだけでマ
グネットの固定ができるので、マグネットの組立を簡単
に行うことができ、これによってマグネットの固定に要
する加工時間およびコストを軽減させることができる。
また、保持金具を曲げたりカシめたりする必要がないの
でマグネットに割れや欠け等を生ずる危険が少ない。と
くに本考案をコギングを防止するため偏心タイプのマグ
ネットに適用した場合には、保持金具半部の円筒部がマ
グネットの中央部分を主に押圧し、最も欠け易い両肩部
を強く押圧することがないのでより破損の危険を減少す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第2図は同
正面図で片側を断面にして示す図、第3図は本考案の他
の実施例を示す第2図と同様な図、第4a図および第4
b図は第1,2図の実施例に使用される保持金具半部の
正面図および縦断面図、第5a図および第5b図は第3
図の実施例に使用される保持金具半部の正面図および縦
断面図を示す。 1……ヨーク、3……マグネット 5……接着剤、7,7′……保持金具半部 13,13′……円筒部 15,15′……フランジ 17,17′……切り欠き部 19,19′……張り出し部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨーク内周面に複数のマグネットを等間隔
    で配置し、該マグネットを内側面より非磁性体の弾性保
    持金具でヨーク内周面に向け押圧してなる永久磁石式モ
    ータ等のマグネット保持構造において、前記保持金具は
    マグネットの各端部よりマグネットの内側に圧入されか
    つそれぞれマグネットの内周面に弾性的に当接する円筒
    部とマグネット端部に当接するフランジ部とを有する左
    右一対の保持金具半部よりなり、前記各保持金具半部の
    フランジはマグネット間の各隙間に対応する位置に切欠
    き部を有し、前記各円筒部はマグネット内に圧入された
    際にその一部が弾性的に変形して隣接するマグネット間
    の各隙間に張り出すように寸法づけられ、ヨーク内周面
    とマグネット間を接着剤にて固定してなる前記保持構
    造。
  2. 【請求項2】前記各マグネットの内周面の曲率半径の中
    心はヨークの曲率半径の中心より偏心している請求項1
    記載の保持構造。
  3. 【請求項3】前記各保持金具はステンレスよりなる請求
    項1または2項記載の保持構造。
JP1988126056U 1988-09-27 1988-09-27 永久磁石式モータ等のマグネット保持構造 Expired - Lifetime JPH066684Y2 (ja)

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KR20220116801A (ko) * 2021-02-15 2022-08-23 김동규 Dc모터용 마그네트 고정구

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