JPH0666762U - 基板ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコ機毎の管理がし易く、しかも取付作
業の能率を向上することができる基板ケースを提供す
る。 【構成】 基板ケース１０のカバー体１３に、該カバー
体１３を台板１１に対して前面からねじ止めし得るよう
に工具差込部２３を形成し、該工具差込部２３に封印シ
ール２５を前記台板１１の裏側に跨がらないように貼着
して工具差込部２３を塞ぐようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は遊技盤の裏面に装着され、パチンコ機の動作状態を制御するための回 路基板を収納する基板ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近時パチンコ機は電気的作動によりゲームを楽しむ傾向にあり、例えばパチン コ機における遊技盤の前面には複数の入賞口、並びにその中の特定の入賞口に打 球が入賞すると電気的に作動して入賞球の発生する機会を多くする所謂大型役物 と称される装置、または入賞したことを示すランプ等の表示装置などが装着され ており、これらの動作状態を制御するため、遊技盤の裏面に電気回路が組み込ま れた回路基板を収納する基板ケースが装着されている。

【０００３】 前記基板ケースは遊技盤の裏面に装着される台板と、該台板の前面に固着され パチンコ機の動作状態を制御するための回路基板と、該回路基板を覆う箱状のカ バー体とから構成され、特にカバー体は前記台板の裏面からビス止めすることに より台板に取り付けられている。そして、パチンコホールへパチンコ機を出荷す る前に、遊技盤裏面に基板ケースを装着して動作状態に異常がないか検査し、異 常の発見された基板ケースは不良品として交換される。

【０００４】 ところで、パチンコホールでは、前記基板ケースのカバー体がドライバーなど で自由に取り外しできると、回路を変更してゲームに賭博性を持たせるといった 不正行為が行なわれるおそれが有るため、カバー体を台板から外すと容易にそれ が解るようあらかじめカバー体と台板とに亘り封印シールを貼着するようにして いる。しかも、管理上の面から該封印シールは番号が付され、各パチンコ機毎に 関連性が持たせてある。

【０００５】

【考案が解決すべき問題点】 しかし、基板ケースは封印シールを貼着してから遊技盤の裏面に装着するよう にしているので、検査の結果不良品と解ると、その基板ケースごと他のものと交 換することとなり、このためパチンコ機と封印シールの番号とが相違して管理上 不都合を生ずるばかりか、その封印シールも無駄になるという問題点が有った。

【０００６】 これに対し、基板ケースを遊技盤の裏面に装着し、検査をした結果、合格した もののみに封印シールを貼着することも考えられるが、封印シールはカバー体と 台板に亘り、すなわち台板の裏面に一部貼着されるので、装着された基板ケース を一旦取り外し、封印シールを貼着した後再び装着するといった面倒な作業を強 いられるという問題点を有する。 そこで、本考案は上記問題点を考慮してなされたもので、各パチンコ機に順次 番号の揃った封印シールを貼着した基板ケースを装着することができ、しかも基 板ケースを付け直すといった面倒な作業も不要とした基板ケースを提供すること を目的とする。

【０００７】 かかる目的を達成するため、本考案の基板ケースは遊技盤の裏面に装着される 台板と、該台板の前面に固着されパチンコ機の動作状態を制御するための回路基 板と、該回路基板を覆う箱状のカバー体とからなる基板ケースにおいて、前記カ バー体に該カバー体を台板に対して前面からねじ止めし得るように工具差込部を 形成し、該工具差込部に封印シールを前記台板の裏側に跨がらないように貼着し て工具差込部を塞ぐようにした構成からなる。

【０００８】

【作用】

回路基板を台板の前面に取り付けると共に、更に回路基板の前面を覆うように してカバー体を台板にビス止めして固着する。そして、このようにして組み立て られた基板ケースをパチンコ機における遊技盤の裏面に装着し、検査の結果合格 した基板ケースには、工具差込部に封印シールを前記台板の裏側に跨がらないよ うに貼着してその工具差込部を塞ぐ。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の基板ケースの一実施例を図面に基づき説明する。図１は本考案の 基板ケースを装着したパチンコ機の裏面図を示し、図中１はパチンコ機、２は遊 技盤であって、その裏面全体を覆うように合成樹脂製の機構板３が開閉自在に装 着されている。また、機構板３には、上部に景品球を貯溜する景品球タンク４が 設けられ、その下方にタンクレール５が配設されると共にその流下端に景品球払 出装置６が設けられている。

【００１０】 また、景品球払出装置６の下方には景品球をパチンコ機１の前面に払い出すた めの景品球排出通路７が設けられている。更に、前記機構板３の中央部分には、 開口８が開設され、該開口８に遊技盤２の裏面に直接取り付けられる合成樹脂製 の入賞球集合カバー９が臨み、その入賞球集合カバー９の裏面に本実施例の要部 である基板ケース１０が装着され、該基板ケース１０が前記開口８から後方に突 出するようにしている。

【００１１】 しかして、図３，図４に示すよう基板ケース１０は前記遊技盤２に装着される 機構板３の裏面に装着される台板１１と、該台板１１の前面に固着されパチンコ 機１の動作状態を制御するための回路基板１２と、該回路基板１２の前面を覆う 箱状のカバー体１３からなる。 前記台板１１は長方形状の金属板から成り、前面には上下四隅部に取付ボス１ ４がそれぞれ突設され、各取付ボス１４の前端面に該前端面より小径の係合凸部 １５を設けると共にその中央に螺子孔１６を穿設している。また、台板１１の上 端縁は前方へ屈曲しその内側に沿って回路基板１２の後面を受承する受け枠１７ を添設している。更に、台板１１の裏面には上端縁に鉤状の掛止片１８を設ける と共に、前面の下端部中央には後面に貫設する押込み拡張式のリベット止具１９ が取着されている。

【００１２】 回路基板１２は台板１１と略同形状からなり、上下四隅部に前記取付ボス１４ の前端面に設けた係合凸部１５が嵌入する取付孔２０を開設している。更に、カ バー体１３は透明な合成樹脂製であって、後面が開放し前記回路基板１２のほぼ 全面を覆う箱形状を成す。そして、両側壁１３ａ，１３ａ内側で上下位置に前側 壁１３ｂと回路基板１２間に亘り、前側壁１３ｂ側を開口２２して外部と連通し 、回路基板１２側に前記螺子孔１６と合致する螺子挿通孔２１を開設した筒状の 工具差込部２３を形成している。

【００１３】 そして、まず台板１１の前面に回路基板１２を配置し、取付孔２０に係合凸部 １５を嵌入して回路基板１２を固定する。次いで、カバー体１３を回路基板１２ の前面を覆うようにして取り付け、螺子挿通孔２１にねじ２４を挿通すると共に カバー体１３の前面から前記工具差込部２３内へドライバー（図示せず）を差し 込み、ねじ２４を螺子孔１６に螺合することによりカバー体１３を台板１１に固 着して基板ケース１０を組み立てる。

【００１４】 このようにして組み立てられた基板ケース１０は、図１に示すようにパチンコ 機１における遊技盤２の裏面に装着され、各種配線が接続される。そして、検査 の結果合格すれば、図２に示すようカバー体１３の工具差込部２３に封印シール ２５を前記台板１１の裏側に跨がらないようにして貼着し、工具差込部２３を塞 ぐ。 また、検査の結果、その基板ケース１０が不良品と解れば、他のものと交換し て装着し、不良品でないことを確認した後に封印シール２５を貼着する。これに より、番号を狂わせることなくパチンコ機毎に順に合致する番号の封印シール２ ５を貼着することができる。

【００１５】 図６は他の実施例のカバー体１３′を示し、該カバー体１３′には、その両側 壁１３ａ，１３ａ内側で、上下位置に螺子孔１６と合致する螺子挿通孔２１を有 する螺子止め部２６を設けている。また、前側壁１３ｂには螺子挿通孔２１と一 直線状に連通する透孔を開設して工具差込部２３′を形成してなり、このような 構成であつても本実施例と同様の目的を達成し得る。

【００１６】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の基板ケースによれば、カバー体に該カバー体を台 板に対して前面からねじ止めし得るように工具差込部を形成し、更に該工具差込 部に封印シールを前記台板の裏側に跨がらないように貼着して工具差込部を塞ぐ ようにしたので、パチンコ機毎に番号を狂わすことなく封印シールを貼着するこ とができ管理し易く、しかも基板ケースを取り替えるという手間もなくなり作業 の簡素化並びに作業の能率向上に資することができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の裏面図。

【図２】基板ケースの取付状態を示す要部の斜視図。

【図３】基板ケースの斜視図。

【図４】基板ケースの分解斜視図。

【図５】遊技盤の裏面に装着した基板ケースの要部を示
す断面図。

【図６】同基板ケースの他の実施例の要部を示す断面
図。

【符号の説明】

１ パチンコ機 ２ 遊技盤 １０ 基板ケース １１ 台板 １２ 回路基板 １３，１３′ カバー体 ２３，２３′ 工具差込部 ２５ 封印シール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤の裏面に装着される台板と、該台
   板の前面に固着されパチンコ機の動作状態を制御するた
   めの回路基板と、該回路基板を覆う箱状のカバー体とか
   らなる基板ケースにおいて、前記カバー体に該カバー体
   を台板に対して前面からねじ止めし得るように工具差込
   部を形成し、該工具差込部に封印シールを前記台板の裏
   側に跨がらないように貼着して工具差込部を塞ぐように
   したことを特徴とする基板ケース。