JPH0666681A - 操作具の動特性測定装置 - Google Patents

操作具の動特性測定装置

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JPH0666681A
JPH0666681A JP22104892A JP22104892A JPH0666681A JP H0666681 A JPH0666681 A JP H0666681A JP 22104892 A JP22104892 A JP 22104892A JP 22104892 A JP22104892 A JP 22104892A JP H0666681 A JPH0666681 A JP H0666681A
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displacement
speed
coil
driving
driving force
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JP22104892A
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Toshiaki Takahashi
利彰 高橋
Akira Asaoka
昭 浅岡
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】慣性、粘性、剛性、摩擦力の各物理量を同時に
高精度で計測することが出来る操作具の動特性測定装置
を提供する。 【構成】ボイスコイルモータ2の駆動コイル6で被計測
対象の操作部を押圧し、そのときの駆動力Fを駆動力検
出器28で、操作部の変位Xを変位センサ9で、変位の
速度Xvを速度検出器99で、それぞれ検出し、また、
上記の速度Xvから変位の方向Xsと変位の加速度Xv
vとを求め、それらの値から最小二乗法演算で質量M、
粘性B、剛性K、摩擦力fsを一度に求める動特性測定
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スイッチ等の操作具
の操作フィーリングを測定する装置に関し、特に、粘
性、慣性、剛性(バネ定数)、摩擦力を非破壊で同時に
計測することの出来る計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】操作具として、例えば車両用のプッシュ
スイッチを典型例として説明すると、このスイッチにお
ける操作フィーリングとしては、重さ、なめらかさ、摺
動感、粘り感、質量感等の操作フィーリングがあり、こ
れらの操作フィーリングはスイッチの粘性、慣性、剛性
(ばね定数)、摩擦力の各物理量を計測することによっ
て求めることが出来る。従来のスイッチの動特性計測装
置としては、たとえば (1)特願平3−41274号(操作具の動特性測定装
置) (2)特開平2−128137号(スイッチ操作力特性
試験装置) (3)特開平3−11507号(プッシュ式スイッチの
操作感測定方法) がある。また、上記の計測に用いるボイスコイルモータ
の速度検出機構としては、 (4)“センサレス能動制振”(日本機械学会シンポジ
ウム講演論文集 No.910−52、1991、第1
05頁)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
(1)は粘性、慣性等の動特性のみを計測する装置であ
り、従来例(2)は極低速で剛性、摩擦力を計測する装
置であり、従来例(3)は極低速で滑らかさを計測する
装置であり、従来例(4)は駆動用コイル体の信号から
速度を検出する構成であるため、下記のごとき種々の問
題があった。 (1)粘性、慣性、剛性、摩擦力の各計測を工場の製品
検査工程で行なう場合に、構成の異なる装置で複数回計
測する必要があるので、計測に要する時間が長くなる。 (2)計測回数が増加することによって計測誤差が累積
するので、計測精度が低下する。 (3)それぞれの計測装置を導入する必要があるため、
コストが増大する。 (4)被計測操作具の駆動装置として、従来の速度発電
機を別体に用いる速度検出機構を用いた場合には、一般
に可動部重量が増加し、動特性測定装置の測定精度が低
下する。 (5)上記従来例(4)に記載のように、駆動用コイル
の逆起電力から補償回路によって外部印加電圧とインダ
クタンスを補償する方法では、可動部重量の増加はない
が、駆動用コイルが微振動して磁界が乱れたり、磁気的
なノイズによって磁界が乱れたような場合には、駆動用
コイルの逆起電力も変動するので、精密な補償が出来
ず、精度の良い速度検出が困難である。
【0004】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、第1の目的は、慣
性、粘性、剛性、摩擦力の各物理量を同時に高精度で計
測することが出来る操作具の動特性測定装置を提供する
ことである。また、第2の目的は、上記の動特性測定装
置に用いる駆動手段の速度検出精度を向上させることで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち請求項1に記載の発明におい
ては、被計測対象となる操作具の操作部を駆動力Fで押
圧する駆動手段と、上記駆動力Fを検出する駆動力検出
手段と、上記操作部の変位Xを検出する変位検出手段
と、上記変位の方向Xsを求める移動方向検出手段と、
上記変位の速度Xvを求める速度検出手段と、上記変位
の加速度Xvvを求める加速度検出手段と、質量をM、
粘性をB、剛性をK、摩擦力をfsとした場合に、M・
Xvv+B・Xv+K・X+fs・Xsなる演算式に関
し、この演算式の値と上記駆動力Fの値が最も近いM、
B、K、fsの各値を求める演算手段と、を備えてい
る。なお、上記駆動手段は、例えば後記図1の実施例に
おけるボイスコイルモータ2(図2、図3に詳細構造図
示)に相当し、予め定められた振幅と周波数の正弦波で
駆動するものである。また、上記駆動力検出手段は、例
えば後記図4の駆動力検出器28(図5に詳細構造図
示)に相当する。また、上記変位検出手段は例えば後記
図4の実施例における変位センサ9に相当し、速度検出
手段は同じく速度検出器99(図6に詳細構造図示)に
相当する。また、移動方向検出手段としては上記変位検
出手段で検出した変位から移動方向を検出する手段を用
いることが出来、上記速度検出手段も別個の装置を用い
ることなく上記変位検出手段で検出した変位から速度を
検出する手段を用いることが出来る。また、上記加速度
検出手段は上記のようにして検出した速度を微分する手
段を用いることが出来る。このように変位検出手段の検
出結果から移動方向、速度、加速度を検出する場合は、
上記移動方向検出手段、速度検出手段および加速度検出
手段は、例えば後記図4の実施例におけるCPU18に
相当する。また、上記演算手段は、例えば最小二乗法に
よって上記の質量M、粘性B、剛性K、摩擦力fsを演
算するものであり、例えば後記図4の実施例におけるC
PU18に相当する。
【0006】また、請求項2に記載の発明においては、
上記請求項1における駆動手段として、ケース内部に配
置された永久磁石と、ケース内部を直線状に滑らかに移
動できる駆動用コイルとを有する電磁式駆動手段を用
い、また、上記速度検出手段は、上記ケースに配置さ
れ、上記駆動用コイルによる磁界変化を検出する磁界変
化検出用コイルを備え、かつ上記駆動用コイル自体もし
くは上記駆動用コイルと一体に配置された速度検出用コ
イルに生じる逆起電力を、上記磁界変化検出用コイルの
起電力によって補償した値を速度計測値として出力する
手段を有するものである。なお、上記駆動用コイルは、
例えば後記図3の実施例における駆動用コイル6に相当
し、上記速度検出用コイルは同じく速度検出用コイル6
3に相当し、上記磁界変化検出用コイルは例えば後記図
2の実施例における磁界変化検出用コイル64に相当す
る。
【0007】
【作用】上記のごとく、請求項1に記載の発明は、被計
測対象の操作部を駆動力Fで押圧し、そのときの駆動力
F、操作部の変位X、変位の方向Xs、変位の速度X
v、変位の加速度Xvvを求め、それらの値から演算で
質量M、粘性B、剛性K、摩擦力fsを求めるものであ
る。したがって、1回の計測で、同時に、粘性、慣性、
剛性、摩擦力を計測することが出来るので、計測に要す
る時間が短くなると共に、計測誤差が累積することがな
いので計測精度が向上し、また、必要とする計測装置が
少なくて済むので、計測器導入コストが低下する。
【0008】また、請求項2に記載の発明においては、
駆動用コイルによる磁界変化を検出する磁界変化検出用
コイルを備え、駆動用コイル自体もしくは駆動用コイル
と一体に配置された速度検出用コイルに生じる逆起電力
を、上記磁界変化検出用コイルの起電力によって補償し
た値を速度計測値とするものである。そのため駆動用コ
イルが微振動して磁界が乱れたり、磁気的なノイズによ
って磁界が乱れた場合でも、その磁界の乱れによる速度
計測値の誤差を精密に補償することが出来る。したがっ
て速度を常に正確に測定することが出来る。また、独立
した速度検出用コイルを設けた場合には、速度測定精度
をさらに向上させることが出来る。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例図であり、プッシ
ュスイッチを被計測操作具とした場合の動特性計測装置
の機構部の平面図を示す。図1において、基台1には、
ボイスコイルモータ取付治具3を介して、ボイスコイル
モータ2が配置される。ボイスコイルモータ2(詳細後
述)はケース4、ケース4を貫通する出力軸5、出力軸
5の周囲に同心円管状に配置される駆動用コイル6から
なる。そして、出力軸5の一端にはプッシュスイッチ1
1を押圧する押圧ノブ7が設けられ、他の一端には金属
板8が配設される。また、金属板8に対向して変位セン
サ9が配置され、変位センサ取付治具10を介して基台
1に固定されている。この金属板8との間隔を変位セン
サ9で測定することによって押圧ノブ7の変位、すなわ
ちプッシュスイッチ11の押しボタンの変位を計測する
ことが出来る。また、プッシュスイッチ11はプッシュ
スイッチ取付治具12を介して基台1に固定される。ま
た、リード線13は駆動用コイル6の先端であり、これ
を介して駆動用コイル6に電流を流す。
【0010】次に、図2はボイスコイルモータ2のケー
ス構造の断面図である。図2において、ボイスコイルモ
ータ2のケース4の内側には、永久磁石15が固定さ
れ、永久磁石15の表面にはスリーブ17が貼付されて
いる。さらにケース4の中心部には、円柱状のセンター
ポール14が形成され、その中心には直動軸受け16が
形成されている。また、センターポール14の外周には
磁界変化検出用コイル64が形成されている。
【0011】次に、図3はボイスコイルモータ2の駆動
用コイル構造の断面図である。図3において、出力軸5
の外周にはフレーム6Aが円管状に形成され、フレーム
6Aの外周には、駆動用コイル6が巻かれ、さらに駆動
用コイル6の外側には速度検出用コイル63が巻かれて
いる。なお、速度検出用コイル63は流れる電流が小さ
いので、細い線でよく、したがって非常に軽く形成する
ことが出来る。上記の駆動用コイル6に電流を印加する
ことによって出力軸5に推力を生じさせ、また速度検出
用コイル63に生じる逆起電力から速度を検出し、さら
に駆動用コイル6によって生じる磁界変化による速度検
出用コイル63への影響を、前記図2の磁界変化検出用
コイル64で検出している。
【0012】次に、図4は、本発明の一実施例における
動特性測定装置の制御回路の全体構成を示すブロック図
である。図4において、CPU(中央処理装置)18に
は、表示装置19と、各種のデータや情報を入力するキ
ーボード20と、データを記憶するメモリ21および磁
気記憶装置22と、入出力制御回路23と、A/D変換
器30とが接続されている。また、上記の入出力制御回
路23には、計測開始時に操作されるスタートボタン2
4と、計測したプッシュスイッチ11(図1参照)の粘
性値や慣性値が所定の範囲にあるか否かをOKかNGの
ランプ点灯によって検査員に報知する結果表示装置25
とが接続されている。さらに、入出力制御回路23には
波形発生器26が接続されている。この波形発生器26
は、CPU18から入出力制御回路23を介して与えら
れる指令に応じて定められた振幅、周波数の正弦波を出
力する。この波形発生器26からは正弦波電流が増幅器
27を経て駆動用コイル6に与えられる。また、駆動用
コイル6には、流された電流を検出することによって電
流に比例する駆動力を計測する駆動力検出器28(詳細
後述)が接続される。上記の駆動力検出器28の信号は
A/D変換器30に送られる。また、駆動用コイル6の
変位を検出する変位センサ9の信号も、増幅器29を経
てA/D変換器30に送られる。さらに、駆動用コイル
6の移動速度を検出する速度検出器99(詳細後述)の
信号もA/D変換器30に送られる。
【0013】次に、図5は駆動力検出器28の構成を示
す回路図である。図5において、駆動用コイル6にはリ
ード線13を介して駆動電流が流れる。また、駆動用コ
イル6の一端には抵抗31が接続されており、抵抗31
の他の一端は接地されている。抵抗31の両端にはリー
ド線32が接続されており、抵抗値Rを有する抵抗31
の両端にかかる電圧Vを検出することによって駆動用コ
イル6に流れる電流I=V/Rを検出する。上記の抵抗
31とリード線32の部分が駆動力検出器28を構成す
る部分である。
【0014】次に、図6は速度検出器99の構成を示す
ブロック図である。図6において、速度検出用コイル6
3の信号は差動増幅器66に送られ、磁界変化検出用コ
イル64の信号は、増幅器65を介して差動増幅器66
に送られる。そして差動増幅器66の信号は、A/D変
換器30を介してCPU18に入力される。したがって
CPU18に入力する信号は、速度検出用コイル63の
出力から磁界変化検出用コイル64の出力を差し引いた
もの、すなわち駆動用コイル6による磁界変化分を補償
したものとなる。
【0015】次に、作用を説明する。図7〜図9は、本
実施例の計測の手順を示すフローチャートである。ま
ず、図7において、キーボード20から、計測する際の
サンプリング時間、計測位置および正弦波の振幅と周波
数を入力する。なお、振幅は被計測対象のプッシュスイ
ッチ11の押しボタンを押し込むストロークに相当し、
計測位置は上記のストロークで計測する場合に予め変位
0位置(後述)から押し込んでおく長さに相当する。ま
た、周波数は上記の押しボタンを往復させる周波数であ
る。
【0016】次に、上記の周波数とサンプリング時間か
ら一周期分のデータ数DNUMを計算する。次に、スタ
ートスイッチ24がONになったか否かを判断する。ス
タートスイッチ24がONにされると、CPU18は入
出力制御回路23を介して波形発生器26に指令し、そ
の指令によって波形発生器26は駆動用コイル6に所定
の電流を流し、押圧ノブ7がスイッチ11に接触するま
で出力軸5を移動させる。そしてその位置を変位0位置
とする。この変位0位置の検出は、駆動力検出器28の
信号変化を検出することによって行なう。次に、駆動用
コイル6を予め設定された上記の計測位置に移動する。
ここまでが図7に表示した部分であり、以下、図7の
から図8のへ続く。
【0017】図8において、計測位置への移動が終わる
と、CPU18から振幅、周波数と計測開始信号を波形
発生器26に指令し、波形発生器26からは正弦波の信
号が増幅器27を介して駆動用コイル6に与えられ、駆
動用コイル6が正弦波状に変位する。それと同時に、C
PU18は、A/D変換器30を介して計測データ数が
1周期分のデータ数nになるまで、駆動力検出器28と
増幅器29および速度検出器99の信号を取り込み、メ
モリ21に入れる。次に、1周期分のデータを取り込む
と、計測終了を波形発生器26に指令し、駆動用コイル
6を元の位置に移動する。次に、後記図9に示すよう
に、最小二乗法によって各特性値を演算し、各特性値が
予め設定されている数値の範囲内であればOKランプ
を、範囲外であればNGランプを点灯して終了する。図
8の〜の部分が図9の〜の部分に相当し、上記
の各特性値の演算部分である。
【0018】図9において、まず、速度検出器99から
の速度計測データXvi(i=1、…、500)から、
微分演算を用いて加速度Xvvi(i=1、…、50
0)を計算する。また、上記の速度計測データXvi
(i=1、…、500)から移動方向Xsi(i=1、…
…、500)を計算する。次に、駆動力検出器28から
の駆動力計測データFi(i=1、……、500)から
行列P:[F1、…、F500](1×500)を作
る。次に、Xi(i=1、…、500)、Xvi(i=
1、…、500)、Xvvi(i=1、…、500)、
Xsi(i=1、…、500)を、下記(数1)式に示
す行列として作成する。
【0019】
【数1】
【0020】次に、行列Yの転置行列YT(500×
4)を作る。次に、行列の掛け算YYT(4×4)を計
算する。なお、速度検出器99を用いず、変位Xiを微
分することによって速度Xvi(i=1、…、500)
を、2回微分することによって加速度Xvvi(i=
1、…、500)を求め、さらに速度Xvi(i=1、
…、500)から移動方向Xsi(i=1、…、50
0)、を計算してもよい。次に、逆行列(YYT)~
1(4×4)を計算する。次に、D=PY(YYT)~
1(1×4)なる行列Dを計算することにより、行列
D:[M B K fs]の各要素M、B、K、fs、
すなわち質量M、粘性B、剛性(バネ定数)K、乾性摩
擦力fsを求め、それらを動特性の測定値として磁気記
録装置22に記録する。
【0021】上記の実施例においては、被計測対象のプ
ッシュスイッチ11を駆動力Fで押圧し、そのときの駆
動力F、操作部の変位X、変位の方向Xs、変位の速度
Xv、変位の加速度Xvvを求め、それらの値から演算
で質量M、粘性B、剛性K、乾性摩擦力fsを求めるよ
うに構成している。したがって、1回の計測で、同時
に、粘性、慣性、剛性、乾性摩擦力を計測することが出
来るので、計測に要する時間が短くなると共に、計測誤
差が累積することがないので計測精度が向上し、また、
必要とする計測装置が少なくてすむので、計測器導入コ
ストが低下するという利点がある。また、独立した速度
検出用コイル63と、駆動用コイル6による磁界変化を
検出する磁界変化検出用コイル64とを備え、速度検出
用コイル63に生じる逆起電力によって速度を検出する
と共に、磁界変化検出用コイル64の起電力によって速
度検出用コイル63の検出値を補正した値を速度計測値
とするように構成しているので、駆動用コイル6が微振
動して磁界が乱れたり、磁気的なノイズによって磁界が
乱れた場合でも、その磁界の乱れによる速度計測値の誤
差を精密に補償することが出来る。したがって速度を常
に正確に測定することが出来る。
【0022】次に、図10および図11は、本発明の他
の実施例図であり、図10は平面図、図11は側面図で
ある。この実施例は、本発明の計測軸を2軸にした場合
における動特性計測装置の機構部を示す。図10および
図11において、基台33の上に、モータ34によって
X軸方向に、モータ35によってY軸方向に、それぞれ
移動可能な移動台36が設けられている。この移動台3
6上には計測対象であるウインカーレバー37を両面か
ら保持する支持枠38が固定されている。なお、モータ
34の回転軸には手動ノブ39が、モータ35の回転軸
には手動ノブ40がそれぞれ連結され、これらの手動ノ
ブ39および手動ノブ40の回転操作によっても移動台
36をX軸およびY軸方向に移動させることが出来るよ
うになっている。また、基台33の上には、駆動機構4
1および42が設置されている。この駆動機構41は、
ボイスコイルモータ43およ変位計45を有し、その出
力軸51には、直動軸受け48を貫通して、シャフト4
7が配置されており、シャフト47はボイスコイルモー
タ43の出力軸51に対して、直交方向に直動可能とな
っている。また、駆動機構42は、ボイスコイルモータ
44および変位計46を有し、その出力軸52には、直
動軸受け50を貫通して、シャフト49が連結されてお
り、シャフト49はボイスコイルモータ44の出力軸5
2に対して、直交方向に直動可能となっている。シャフ
ト47とシャフト49は治具53を介して直角に固定連
結されており、シャフト49はさらに2軸荷重センサ5
4に固定連結されている。2軸荷重センサ54の荷重検
出軸には、回転軸受け55を介してウインカーレバー3
7の操作部を両面から保持する支持枠56が配置され、
ウインカーレバー37は2軸荷重センサの荷重検出軸に
対してZ軸回りに回転可能になっている。本実施例にお
いては、前記図4における駆動力検出器28の代わりに
2軸荷重センサ54の出力信号が用いられ、また変位セ
ンサも2個用いられることから、A/D変換器30には
4つの信号線が入力される。
【0023】次に、図12は、シーソースイッチの動特
性を計測する構造を示す実施例図であり、図10および
図11に示した実施例において、支持枠56の構造を変
えて、シーソースイッチを計測できるようにしたもので
ある。図12において、シーソースイッチ57には支持
枠58が固定され、支持枠58にはシャフト59が接続
されており、シャフト59は回転軸受け55を介して2
軸荷重センサ54がZ軸回りに回転可能に接続されてい
る。
【0024】次に、図13は、ロータリースイッチの動
特性を計測する構造を示す実施例図であり、図10およ
び図11に示した実施例において、支持枠56の構造を
変えて、ロータリースイッチを計測できるようにしたも
のである。図13において、ロータリースイッチ60に
は支持枠61が固定され、支持枠61にはシャフト62
が接続されており、シャフト62は回転軸受け56を介
して2軸荷重センサ54がZ軸回りに回転可能に接続さ
れている。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明においては、被計測対象の操作部を駆動力Fで押圧
し、そのときの駆動力F、操作部の変位X、変位の方向
Xs、変位の速度Xv、変位の加速度Xvvを求め、そ
れらの値から演算で質量M、粘性B、剛性K、摩擦力f
sを求めるように構成したことにより、1回の計測で、
同時に、粘性、慣性、剛性、摩擦力を計測することが出
来るので、計測に要する時間が短くなると共に、計測誤
差が累積することがないので計測精度が向上し、また、
必要とする計測装置が少なくてすむので、計測器導入コ
ストが低下する、という効果が得られる。また、請求項
2に記載の発明においては、駆動用コイルによる磁界変
化を検出する磁界変化検出用コイルを備え、駆動用コイ
ル自体もしくは駆動用コイルと一体に配置された速度検
出用コイルに生じる逆起電力を、上記磁界変化検出用コ
イルの起電力によって補償した値を速度計測値とするよ
うに構成したことにより、駆動用コイルが微振動して磁
界が乱れたり、磁気的なノイズによって磁界が乱れた場
合でも、その磁界の乱れによる速度計測値の誤差を精密
に補償することが出来るので、速度を常に正確に測定す
ることが出来る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例図であり、プッシュスイッチ
を被計測操作具とした場合の動特性計測装置の機構部の
平面図。
【図2】ボイスコイルモータ2のケース構造の断面図。
【図3】ボイスコイルモータ2の駆動用コイル構造の断
面図。
【図4】本発明の一実施例における動特性測定装置の制
御回路の全体構成を示すブロック図。
【図5】駆動力検出器28の構成を示す回路図。
【図6】速度検出器99の構成を示すブロック図。
【図7】図4の実施例における計測の手順を示すフロー
チャートの一部。
【図8】図4の実施例における計測の手順を示すフロー
チャートの他の一部。
【図9】図4の実施例における計測の手順を示すフロー
チャートの他の一部。
【図10】本発明の他の実施例図であり、計測軸を2軸
にした場合における動特性計測装置の機構部の平面図。
【図11】本発明の他の実施例図であり、計測軸を2軸
にした場合における動特性計測装置の機構部の側面図。
【図12】シーソースイッチの動特性を計測する構造を
示す実施例図。
【図13】ロータリースイッチの動特性を計測する構造
を示す実施例図。
【符号の説明】
1…基台 2…ボイスコイル
モータ 3…取付治具 4…ケース 5…出力軸 6…駆動用コイル 6A…フレーム 7…押圧ノブ 8…金属板 9…変位センサ 10…変位センサ取付治具 11…プッシュス
イッチ 12…プッシュスイッチ取付治具 13…リード線 14…センターポール 15…永久磁石 16…直動軸受 17…スリーブ 18…CPU(中央処理装置) 19…表示装置 20…キーボード 21…メモリ 22…磁気記憶装置 23…入出力制御
回路 24…スタートボタン 25…結果表示装
置 26…波形発生器 27、29…増幅
器 28…駆動力検出器 30…A/D変換
器 31…抵抗 32…リード線 63…速度検出用コイル 64…磁界変化検
出用コイル 65…増幅器 66…差動増幅器 99…速度検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被計測対象となる操作具の操作部を駆動力
    Fで押圧する駆動手段と、 上記駆動力Fを検出する駆動力検出手段と、 上記操作部の変位Xを検出する変位検出手段と、 上記変位の方向Xsを求める移動方向検出手段と、 上記変位の速度Xvを求める速度検出手段と、 上記変位の加速度Xvvを求める加速度検出手段と、 質量をM、粘性をB、剛性をK、摩擦力をfsとした場
    合に、 M・Xvv+B・Xv+K・X+fs・Xsなる演
    算式に関し、この演算式の値と上記駆動力Fの値が最も
    近いM、B、K、fsの各値を求める演算手段と、を備
    えたことを特徴とする操作具の動特性測定装置。
  2. 【請求項2】上記駆動手段は、ケース内部に配置された
    永久磁石と、ケース内部を直線状に滑らかに移動できる
    駆動用コイルとを有する電磁式駆動手段であり、 また、上記速度検出手段は、上記ケースに配置され、上
    記駆動用コイルによる磁界変化を検出する磁界変化検出
    用コイルを備え、かつ上記駆動用コイル自体もしくは上
    記駆動用コイルと一体に配置された速度検出用コイルに
    生じる逆起電力を、上記磁界変化検出用コイルの起電力
    によって補償した値を速度計測値として出力する手段を
    有するものであることを特徴とする請求項1に記載の操
    作具の動特性測定装置。
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