JPH066641B2 - 加硫性重合体組成物およびその製造方法 - Google Patents

加硫性重合体組成物およびその製造方法

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JPH066641B2
JPH066641B2 JP60025084A JP2508485A JPH066641B2 JP H066641 B2 JPH066641 B2 JP H066641B2 JP 60025084 A JP60025084 A JP 60025084A JP 2508485 A JP2508485 A JP 2508485A JP H066641 B2 JPH066641 B2 JP H066641B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids

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  • Medicinal Chemistry (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、カルボキシル化ニトリルゴム、一種またはそ
れ以上の多価金属酸化物およびC12〜C18−アルカン酸
のリチウム、ナトリウムおよびカリウム塩から選ばれた
一種またはそれ以上のアルカリ金属塩を含む、すぐれた
スコーチを有する加硫性重合体組成物に関する。
先行技術の説明 カルボキシル化ニトリルゴム(すなわちブタジエン、ア
クリロニトリルおよび一種またはそれ以上のα,β−不
飽和カルボン酸の共重合体)の多価金属酸化物加硫は当
業界において既知である。金属酸化物は、単独あるいは
硫黄と組み合せて使用でき、この後者の場合、金属酸化
物は通常活性化剤と呼ばれる。両者の場合に、金属酸化
物による加硫は、重合体のカルボキシル基と多価金属酸
化物の縮合反応から生じるイオン架橋結合の形成によっ
て起こる。この反応は、カルボキシル化ニトリルゴムと
多価金属酸化物の均質混合物を含む任意の重合体組成物
において非常に迅速である。このような組成物は、配合
の間または通常の室温において放置する間に徐々にまた
は急に強靱かつ加工不能になる。この早期加硫は、通常
スコーチと呼ばれ、しかも工業の重要な問題である。
カルボキシル化ニトリルゴムおよび多価金属酸化物を含
む加硫性重合体組成物のスコーチを同上しようとして、
種々の方法が当業界において開発された。理想的には、
このような組成物は、使用するまでこの組成物が貯蔵で
きるように室温において早期加硫またはスコーチを受け
てはならない。この組成物は、また組成物の加硫温度よ
り低温においてスコーチすることなく配合でき、しかも
加硫するとこのような組成物はどのような望ましくない
加硫ゴムの性質も示してはならない。
米国特許第3248360号明細書には、カルボキシル
化ニトリルゴムのようなゴム状重合体および同じ多価金
属のリン酸塩をもって完全に被覆された多価金属酸化物
のような多価金属化合物を含み、早期加硫なしに常温に
おいて貯蔵および加工できるゴム状組成物が教示されて
いる。米国特許第3258448号明細書には、多価金
属化合物か、同じ多価金属の硫化物またはメルカプチド
をもって完全に被覆されている同様の組成物が教示され
ている。これらの両法は、望ましいものではない。何故
ならば、これらの方法には、被覆多価金属化合物の製造
が必要であり、それによってゴム配合業者に対するコス
トが増大するからである。
また、先行技術には、カルボキシル化ニトリルゴムおよ
び多価金属酸化物を含む加硫性重合体組成物のスコーチ
を向上する多数の添加剤が開示されている。米国特許第
3178389号明細書には、多価金属アルコラートの
使用が教示されている。米国特許第4415690号明
細書には、コハク酸または無水物のC8〜C25−アルキ
ルまたはC8〜C25−アルケニル誘導体の使用が教示さ
れている。Brownは、ラバー・ケミストリー・アンド・
テクノロジー(Rubber Chemistry and Technology)、3
6巻、931〜62頁(1963)において、ステアリ
ン酸のようなカルボン酸、無水コハク酸、無水フタル酸
のような有機酸無水物、シリカおよびホウ酸を初め多く
の添加剤の使用を教示している。これらの先行技術の添
加剤の多くは、このような重合体組成物のスコーチをほ
んの僅か向上するかまたは全く向上しないことが示され
ている。
ZakharovおよびShadrichevaは、ラバー・ケミストリー
・アンド・テクノロジー、36巻、575〜79頁(1
963)において、ゴム100重量部当たりステアリン酸
マグネシウム45重量部を使用して、カルボキシル化ス
チレン−ブタジエンゴムおよび酸化亜鉛を含む加硫性重
合体組成物のスコーチの向上を教示している。
本発明の目的は、カルボキシル化ニトリルゴムおよび一
種またはそれ以上の多価金属酸化物を含み、すぐれたス
コーチを有する加硫性重合体組成物を提供することであ
る。
さらに、本発明の目的は、カルボキシル化ニトリルゴム
および一種またはそれ以上の多価金属酸化物を含み、す
ぐれたスコーチを有する加硫性重合体組成物の製造方法
を提供することである。
発明の要約 従って、本発明は、カルボキシル化ニトリルゴム、一種
またはそれ以上の多価金属酸化物およびC12〜C18−ア
ルカン酸のリチウム、ナトリウムおよびカリウム塩から
選ばれた一種またはそれ以上のアルカリ金属塩を含み、
すぐれたスコーチを有する加硫性重合体組成物を提供す
る。
本発明は、さらにカルボキシル化ニトリルゴムをC12
18−アルカン酸のリチウム、ナトリウムおよびカリウ
ム塩から選ばれた一種またはそれ以上のアルカリ金属塩
および一種またはそれ以上の多価金属酸化物と混合する
ことを特徴とする、すぐれたスコーチを有する加硫性重
合体組成物の製造方法を提供する。
詳細な説明 本発明において用いられるカルボキシル化ニトリルゴム
は、当業界において既知の何れかであってもよい。これ
らは、ブタジエン、アクリロニトリルおよび一種または
それ以上のα,β−不飽和カルボン酸の共重合体であ
る。このカルボン酸は、1個またはそれ以上のカルボキ
シル基を含有してもよい。コストおよび入手可能性の故
に、カルボン酸はアクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、マレイン酸およびイタコン酸から選ばれるのが好ま
しい。共重合体は、既知の乳化遊離基方法によって製造
できる。共重合体のアクリロニトリル含量は、共重合体
の約20重量%から約40重量%までであってもよい。
共重合体の全カルボン酸含量は、共重合体の約0.5重量
%から約10重量%までであってもよい。ブタジエン
は、共重合体100重量%までのバランスを形成する。共
重合体の粘度は、一般にムーニー範囲(100℃におい
てML1+4)約40から約80までの中にある。
本発明の加硫性重合体組成物の加硫系は、多価金属酸化
物系、多価金属酸化物活性化硫黄系または多価金属酸化
物−有機過酸化物系であってもよい。多価金属酸化物系
においては、当業界において既知の多価金属酸化物を使
用できる。これらの多価金属酸化物としては、亜鉛、マ
グネシウム、カルシウム、カドミウム、バリウム、鉛、
コバルト、スズ、ストロンチウムの酸化物およびこれら
の混合物がある。酸化亜鉛の使用が好ましい。酸化物の
従来の量、一般に重合体組成物のゴムのカルボン酸含量
当たり化学量論量または理論量の約1/2から約2倍まで
を用いる。
活性化硫黄加硫系の場合、金属酸化物は、元素硫黄と、
テトラメチルチウラムモノスルフィドまたはジスルフィ
ドのような従来の硫黄促進剤と組み合せて使用される。
金属酸化物は、一般に酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
化カルシウムおよび酸化バリウムおよびこれらの混合物
に限られ、しかも一般に重合体組成物のゴム100重量
部当たり全酸化物約2重量部から約6重量部までの量で
用いられる。酸化亜鉛の使用が好ましい。使用する元素
硫黄の量は、重合体組成物のゴム100重量部当たり、
一般に0.1重量部から約2重量部までであり、促進剤
の全量は、重合体組成物のゴム100重量部当たり一般
に約0.2重量部から約6重量部までである。
金属酸化物−有機過酸化物系の場合、当業界において既
知の多価金属酸化物の何れかは、重合体組成物のゴム1
00重量部当たり約1重量部から約5重量部までの量で
使用できる。従来の有機過酸化物の何れかは、ゴム10
0重量部当たり純過酸化物約0.2重量部から約5重量部
までの量で使用できる。
本発明において使用できるC12〜C18−アルカン酸のア
ルカリ金属塩は、これらの酸のリチウム、ナトリウムお
よびカリウム塩から選ばれる。これらの酸のナトリウム
およびカリウム塩を用いるのが好ましい。ステアリン酸
ナトリウムおよびステアリン酸カリウムが最も好まし
い。加硫性重合体組成物のスコーチの向上に十分な量の
塩を使用すべきである。重合体組成物のカルボキシル化
ニトリルゴム100重量部当たり塩約0.5重量部から約
25重量部まで、より好ましくは約0.5重量部から約1
0重量部まで、最も好ましくは約2重量部から約5重量
部までで使用するのが好ましい。
本発明の加硫性重合体組成物は、さらに酸化防止剤のよ
うな他の従来の添加剤、カーボンブラックのような充て
ん剤、フタル酸ジオクチルのような可塑剤およびステア
リン剤のような活性化剤を含んでもよい。
本発明の方法において、加硫性重合体組成物は、カルボ
キシル化ニトリルゴムを一種またはそれ以上の前記アル
カリ金属塩および一種またはそれ以上の多価金属酸化物
と混合することによって製造される。混合は、例えばゴ
ム用ロール機またはブラベンダー (Brabender )ミ
キサーあるいはバンバリー (Banbury )ミキサーの
ような密閉式ミキサーを用いて任意の従来の乾式ゴム混
合技術によって行うことができる。金属酸化物加硫系ま
たは金属酸化物活性化硫黄加硫系用の従来の混合順序を
使用できる。
金属酸化物加硫系には、混合物の温度を比較的低く保つ
注意をするならば、全成分を単一工程で混合できる。例
えば、混合物の温度を約60℃未満に保ちながらロール
温度約30℃から35℃までの冷ゴム用ロール機を使用
できる。しかしながら、第1工程において金属酸化物以
外の全成分を混合し、次いで第2工程において比較的低
温で、例えば冷ゴム用ロール機において金属酸化物を混
合するのが好ましい。さらに、第1工程からの混合物を
金属酸化物の混合前に熱処理するのが好ましい、すなわ
ち混合物を混合しながら約85℃から約175℃まで、
好ましくは約100℃から約160℃までに加熱しなけ
ればならない。このことは、第1工程の混合の間または
その後に例えば高温のロールを有するゴム用ロール機ま
たは混合室が高温に保たれている密閉式ミキサー、例え
ばブラベンダーまたはバンバリーを用いて行うことがで
きる。熱処理は好ましい。何故ならば、この熱処理によ
って、熱処理されていない同じ組成物のものよりもすぐ
れたスコーチを有する、本発明による加硫性重合体組成
物が提供されるからである。
金属酸化物活性化硫黄加硫系には、硫黄および任意の硫
黄促進剤は、単一工程において前記のように比較的低温
において他成分と混合できる。さらに、金属酸化物、硫
黄および硫黄促進剤の混合前に熱処理する別個の混合工
程を用いるのが好ましい。硫黄および硫黄促進剤は、第
2工程の間あるいは別の第3工程のおいて金属酸化物と
混合できる。
本発明の加硫性重合体組成物は、当業界に既知の従来の
操作を用いて加熱して加硫ゴムを形成できる。適当な温
度は、約2分から約10時間まで、好ましくは約5分か
ら約45分までの間、約135℃から約200℃まで、
好ましくは約150℃から約170℃までである。
これらの加硫性重合体組成物は、例えばベルト、ホー
ス、管、シールおよびガスケットのようなかなり長い加
工操作および(または)付形操作を要する物品の製造に
特に有用である。
下記の例は、本発明を具体的に説明するか、限定すると
は意図されない。
例1 この例および以下の例においては、使用したカルボキシ
ル化ニトリルゴム(XNBR)はムーニー粘度(100℃にお
けるML1+4)約50を有し、しかもアクリロニトリ
ル約29%およびカルボン酸単量体約7%を含有した。
ムーニースコーチ値は、操作温度125℃においてASTM
D 1646によって求めた。通常t5時間と呼ばれるムーニ
ー粘度の5点上昇に要する時間を報告する。
混合物が均質となるまで、冷ゴム用ロール機を用い、混
合物の温度を約60℃未満に保って第1表に示す成分を
混合することによって配合ゴムを製造した。このように
製造された配合ゴムを次いで圧延してシートとしてスコ
ーチを試験した。実験1から実験4までは、本発明を具
体的に説明するか、実験5は比較である。本発明の加硫
性重合体組成物は、対照と比較してすぐれたスコーチを
有する。
例2 第2表に示す成分を混合することによって、配合ゴムを
製造した。例1のような冷ゴム用ロール機を用いて、ま
ず酸化亜鉛以外の全成分を混合した。均質の混合物が得
られれば、ロール温度を約100℃に上昇し、次いで混
合物に熱処理を与えるために混合を約3分続けた。次い
で、ロール温度を約35℃に低下し、しかも均質な配合
ゴムが得られるまで酸化亜鉛を混合し、この時に配合ゴ
ムを圧延してシートとし、次いでスコーチを試験した。
実験1は、本発明を具体的に説明するが、実験2は比較
である。本発明の加硫性重合体組成物のスコーチは、対
照のものよりも明らかにすぐれている。
例3 第3表に示す成分を混合することによって、配合ゴムを
製造した。第1工程の成分を、100rpmにおいて、ヘ
ッド温度約100℃のブラベンダーミキサーで十分に混
合し、次いでヘッド温度約100℃において約3分ブラ
ベンダーで継続混合して熱処理した。混合室において到
達した最高温度を表に示す。混合物を冷ゴム用ロール機
に移し、次いで均質となるまで混合物温度を約60℃未
満に保って、第2工程の酸化亜鉛と混合した。スコーチ
測定用の試料が得られた。混合物の残りをさらに前記の
ように冷ロール機で第3工程の成分と混合し、さらにス
コーチを試験した。実験1から実験4までは本発明を具
体的に説明するが、一方実験5は比較である。本発明の
加硫性重合体組成物のスコーチは、金属酸化物加硫系
(第2工程後に測定したスコーチ)および金属酸化物活
性化硫黄加硫系(第3工程後に測定したスコーチ)の両
者について対照のものよりもすぐれている。
例4 この例においては、酸化亜鉛加硫系を用いる本発明の加
硫性重合体組成物のスコーチを、過酸化亜鉛加硫系を用
いる同様の組成物のスコーチと比較する。第4表に示す
成分を例3の第1工程および第2工程に記載のように混
合した。得られた混合物を圧延してシートとし、次いで
スコーチを試験した。この例および以下の例において用
いた過酸化亜鉛はポリサー・リミテッド(Polysar Lim
ited)によって商品名クライナック(KRYNAC)PA50
(クライナックは登録商標)の下に販売されている、ア
クリロニトリル中間含量ニトリルゴム約50重量部中の
過酸化亜鉛約50重量部のラテックス分散マスターバッ
チであった。本発明による加硫性重合体組成物(実験1
および実験2)のスコーチは、比較組成物(実験3)の
スコーチよりもすぐれている。
例5 この例においては、第5表に示す成分の混合によって製
造された多くの配合ゴムのスコーチを比較する。混合物
の温度を約60℃未満に保ち、第1工程の成分を冷ゴム
用ロール機で十分に混合した。得られた混合物をブラベ
ンダーに移して、ヘッド温度約100℃において3分混
合することによって熱処理した。この混合物は、最高温
度125℃から142℃までに達した。次いで第2工程
の成分を、第1工程におけるように冷ゴム用ロール機で
熱処理混合物と混合し、次いで得られた配合ゴムを圧延
してシートとし、次いでスコーチを試験した。ブラベン
ダーにおいて、熱処理工程を省略して、若干の繰り返し
実験を行った(実験1,2,4,5,6,9,13およ
び14のみ)。
実験1は比較であり、重合体組成物は、例4、実験3に
おけるように過酸化亜鉛加硫系を有する。実験2および
実験3は比較であり、しかも組成物のスコーチを向上さ
せる添加剤を何ら含有しない。実験4から実験8まで
は、アルカン酸の多価金属塩を用いる比較である。実験
9から実験12までは、他の種々の先行技術のスコーチ
遅延添加剤を用いる比較である。実験13から実験15
までは、ステアリン酸ナトリウムおよびステアリン酸カ
リウムを用いる本発明を具体的に説明する。
例6 この例では、熱処理工程において用いられた温度および
時間の影響を具体的に説明する。例5、実験13の配合
ゴムを全体に用いた。成分の混合を、例5におけるよう
に熱処理と組み合わせた。第7表には、種々の初期ヘッ
ド温度のブラベンダーで3分熱処理のスコーチにおよぼ
す影響を示す。第8表には、一定ヘッド温度において用
いた種々の時間の影響を示す。例5は、熱処理によっ
て、スコーチのはっきりした向上が生じるが、この例
は、加えられる時間も密閉式ミキサーの初期ヘッド温度
も重要でないことを示している。配合ゴム温度が、混合
の間に約85℃から約175℃までに達する限り、熱処
理が起こり、しかもスコーチの向上が与えられる。
例7 この例においては、本発明を具体的に説明し、しかも配
合ゴムにおいて用いられたステアリン酸ナトリウムの量
のスコーチにおよぼす影響を示す。第9表に示す成分
を、例5におけるように熱処理と組み合わせた。実施1
は比較である。
例8 この例においては、配合ゴムの金属酸化物として酸化マ
グネシウムおよび酸化カルシウムを用いる本発明を具体
的に説明する。第10表に示す成分を、例5におけるよ
うに熱処理と組み合わせた。実験1および実験3は比較
である。各実験において、純酸化物5重量部が用いられ
た。
例9 この例においては、第11表に示す成分を混合すること
によって製造された多くの配合ゴムのスコーチを比較す
る。例3と同様の3工程操作を用いて、第2工程後およ
びさらに第3工程後にスコーチを測定した。この例にお
いては、最初はXNBR全部、カーボンブラックの1/3およ
びアルカリ金属塩全部を、ヘッド温度約80℃のブラベ
ンダーに加えた一連の混合工程として第1工程を行っ
た。混合を開始し、次いで1分続け、次にさらにカーボ
ンブラックの1/3およびフタル酸ジオクチルの1/2を加え
た。混合をさらに1.5分続け、次いでカーボンブラック
の1/3およびフタル酸ジオクチルの1/2を加えた。混合を
さらに2.5分続け、しかも最高室温度を表に示す。得ら
れた混合物を冷ゴム用ロール機に移し、次いで第2工程
および第3工程を例3におけるように行った。実験1か
ら実験5までは、本発明を具体的に説明するが、実験6
は比較である。
例10 この例においては、本発明の加硫性重合体組成物を加熱
して、非常に良好な物性を有する加硫ゴムを形成できる
ことを具体的に説明する。第12表に示す成分を、示す
ように2工程で混合した。第1工程を、バンバリーミキ
サーで行ったが、第2工程は、前例に記載のように冷ゴ
ム用ロール機で行った。スコーチおよびムーニー粘度
を、配合ゴムについて求めた。次いで、165℃におい
て表に示す時間加熱することによって配合ゴムを加硫し
て、各々t90によって測定して同じ加硫状態を得た。加
硫ゴムの物性は、当業界に既知の従来の方法によって測
定した。硬さおよび摩耗の測定には、組成物をt90時間
よりもさらに5分長く加熱し、圧縮永久ひずみにはt90
よりもさらに15分長く加熱した。実験1から実験4ま
では比較であるが、実験5から実験10までは本発明を
具体的に説明する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシル化ニトリルゴムおよび一種ま
    たはそれ以上の多価金属酸化物を含むすぐれたスコーチ
    を有する加硫性重合体組成物において、前記組成物がさ
    らにC12〜C18−アルカン酸のリチウム塩、ナトリウム
    塩およびカリウム塩から選ばれた一種またはそれ以上の
    アルカリ金属塩を前記ゴム100重量部当たり0.5重量部か
    ら25重量部含むことを特徴とする、加硫性重合体組成
    物。
  2. 【請求項2】前記アルカリ金属塩が、ステアリン酸ナト
    リウムおよびステアリン酸カリウムから選ばれ、しかも
    前記組成物中の前記塩の量が前記ゴム100重量部当たり
    0.5重量部から10重量部までであることを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】カルボキシル化ニトリルゴム及び一種また
    はそれ以上の多価金属酸化物を混合することからなり、
    12〜C18−アルカン酸のリチウム、ナトリウムおよび
    カリウム塩から選ばれた一種またはそれ以上のアルカリ
    金属塩が、前記ゴム100重量部当たり0.5重量部から25重
    量部の量で前記ゴム及び金属酸化物と混合される方法に
    おいて、前記ゴムおよび前記アルカリ金属塩を第1工程
    において混合し、前記第1工程から得られた混合物を混
    合しながら温度85℃から175℃までにおいて熱処理し、
    次いで前記多価金属酸化物と温度35℃から60℃において
    混合することを特徴とする、すぐれたスコーチを有する
    加硫性重合体組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】前記アルカリ金属塩がステアリン酸ナトリ
    ウムおよびステアリン酸カリウムから選ばれ、しかも前
    記塩の量が前記ゴム100重量部当たり2重量部から5重
    量部までであり、かつ前記熱処理温度が100℃から160℃
    までであることを特徴とする、特許請求の範囲第3項に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】前記熱処理から得られた混合物を第2工程
    において前記金属酸化物と混合し、次いで元素状硫黄お
    よび1つまたはそれ以上の硫黄促進剤を前記第2工程ま
    たは続く第3工程の1つにおいて混合することを特徴と
    する、特許請求の範囲第3項に記載の方法。
JP60025084A 1984-02-13 1985-02-12 加硫性重合体組成物およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH066641B2 (ja)

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