JPH0666327B2 - Mos型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

Mos型半導体装置およびその製造方法

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JPH0666327B2
JPH0666327B2 JP10512887A JP10512887A JPH0666327B2 JP H0666327 B2 JPH0666327 B2 JP H0666327B2 JP 10512887 A JP10512887 A JP 10512887A JP 10512887 A JP10512887 A JP 10512887A JP H0666327 B2 JPH0666327 B2 JP H0666327B2
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豪弥 江崎
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はMOS型半導体装置とその製造方法に関するも
ので、ディスクリート素子として電力制御に、また集積
回路として情報処理に利用されるものである。
従来の技術 構造の微細化に伴ない,耐圧の低下やホットキャリアの
発生が問題となっており,その解決策として、ソース・
ドレインの不純物分布を傾斜させることが提案されてい
る(特開昭54-44482号公報)。低濃度ドレイン(LDD=L
ightly Doped Drain)が導入され特性が大巾に改善され
た。それにより微細化が進み、数年以内にサブミクロン
領域の設計寸法の大規模集積回路(LSI)が実現され
ようとしている。
しかしながら、低濃度ドレインは無視出来ない抵抗をも
っているため微細化の割にはドレイン電流が小さいとい
う問題がある。すなわち、微細化しても高速化はあまり
望めない。この問題に対し、LDD上にゲート酸化膜を
介してゲート電極が延在した“逆T字型ゲート構造”が
提案された(インターナショナル、エレクトロンデバイ
スミーティング(Internationel Electron Device Meet
ing)′86 P.742)。
これは、ゲートを形成する際、残りの膜厚が50〜10
0nmになったところでエッチングを停止することが核心
技術となっている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、この技術は、ゲート材料であるポリシリコン膜
厚のウエハー内での分布およびエッチレートの分布のた
めこの技術の量産化は難かしい。さらに、LDDの形成
のためのイオン注入の飛程はポリシリコンの残膜厚の最
大値より大きいことがLDDの濃度のばらつきを小さく
するため必須であるが,注入の飛程が大きいことはその
分散も大きいことを意味し,従ってLDDを浅く形成す
ることに制約がある。寸法の微細化に伴なって、接合も
浅くする必要があるので、この事は微細化の障害とな
る。
本発明は、低濃度ソース・ドレインに基因する低ドレイ
ン電流という問題をより現実的な手段で解決することを
目的としたものである。要するに、低濃度ソース・ドレ
イン上にゲートを延在せしめ、チャネルが導通状態にな
るときその部分にもキャリアが誘起されるようにすれ
ば、ドレイン耐圧は維持しつつ、ドレイン電流の増大が
達せられるのであるから,ゲートパターン形成後、イオ
ン注入で低濃度ソース・ドレインを形成し導電性膜を堆
積せしめゲート側面に側壁ゲートを形成すればよいので
ある。しかしこの場合、ゲートパターン形成時のドライ
エッチで、後に側壁ゲートが形成されるべき部分のゲー
ト酸化膜や損傷を受けたり薄くなったりするため、絶縁
膜耐圧や信頼性低下を生じるという問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明は、ゲートとして、ポリサイド構成をとり、しか
もその硅化物をタンタル硅化物とすること、ゲートの側
面に電気的に接触した側壁ゲートを設けること、低濃度
ソース・ドレインと側壁ゲートはゲート酸化膜を介して
自己整合的に対向していることにある。
作用 乾燥酸素中での熱処理ではシリコン基板・多結晶シリコ
ンは酸化されるが、タンタル硅化物は酸化されない。
このため,ゲートパターン形成により薄くなった部分の
ゲート酸化膜厚を厚くするため乾燥酸素中で酸化を行っ
てもタンタル硅化物表面は絶縁化されない。
導電性膜によりゲート側面に側壁ゲートを形成すると、
それはタンタル硅化物側面に於て電気的接触が形成され
副ゲートとして作用する。
実施例 本発明の一実施例を第1図〜第5図に沿って説明する。
P型10〜15ohm・cm.のシリコン基板1に選択的に素
子分離領域や埋込キャパシター等を形成した後のMOS
電界効果トランジスタ(MOSFET)基本的工程について述
べる。
第1図において、基板1上に、900℃の熱酸化により
約10nm厚さのゲート酸化膜2を成長せしめ、その上に
順次、リン添加多結晶シリコン31,タンタル硅化物
(TaSi2)32をそれぞれ約100nm〜200nm厚さに
気相成長法(CVD)により堆積せしめる。
第2図において、次にフォトリソおよびドライエッチに
より、ゲートパターン3を形成する。ゲート3は、タン
タル硅化物312/多結晶シリコン311の2層膜から
成り、いわゆるポリサイド構造をしている。
ゲートパターン3のドライエッチ工程に於て,多結晶シ
リコン膜31の厚さにウエハー内分布があるためパター
ン311を形成するにはオーバエッチが必要である。
その際、酸化膜2と多結晶シリコン31のエッチレート
比Ros1/10程度と有限であるので、ゲート3に覆われて
いない部分の酸化膜22はゲート直下の部分21に比べ
て厚さdだけ薄くなる。多結晶シリコン膜31の厚さを
150nmとし、オーバーエッチ量をその10%,エッチ
レート比Ros1/10とするとd=1.5nmとなる。最悪の
場合、部分21の厚さを10nmとしたとき、部分22の
厚さは8.5nmとなる。部分22上にもゲートを形成する
のでその部分が薄いと酸化膜の耐圧劣化を招くことにな
り好ましくない。
第3図において、酸化膜の部分22の厚さの減少分を回
復せしめるための熱酸化を行う。この時,酸化雰囲気と
しては乾燥酸素を選択する。その理由は、乾燥酸素雰囲
気ではタンタル硅化物312表面には酸化膜が成長しな
いからである。
(S.P.Murarka,セミコンダクタ シリコン(Semicondu
ctor Silicon)′81 P.551)。その酸化により部分2
2の厚さを部分21とほぼ同等ないしは若干厚くする。
このとき同時にポリサイドゲート3のうち多結晶シリコ
ン311の側面に側壁酸化膜4が2〜3nm厚さ成長す
る。ポリサイドゲート3をマスクにPイオン注入51
を行い,低濃度ソース・ドレイン6を基板1表面に形成
する。ドースは約1×1013cm-2で、加速エネルギーは
40KeVである。
第4図において、全面にリン添加多結晶シリコンを約2
00nm厚に堆積せしめ異方性ドライエッチによりポリサ
イドゲート3の側面にのみ残留するごとくエッチして、
側壁多結晶シリコン7を形成する。側壁多結晶シリコン
7は、タンタル硅化物パターン312とその側面Sにお
いて接触し、ゲート3と電気的にも接続されゲートの一
部として作用することとなる。
第5図において、側壁多結晶シリコン7をマスクとし
て,A イオン注入52を行ない、高濃度ソース・ド
レイン8を形成する。ドースは約5×1015cm-2であ
る。
側壁多結晶シリコン7の巾Lは150nmで,低濃度ソ
ース・ドレインの長さLは100nmである。
この後、層間絶縁膜・アルミ・パッシベーション膜等を
形成して、MOS半導体装置が完成する。
本発明によるMOS型半導体装置は、そのゲートがポリ
サイドであり、しかもそのシリサイドがTaSi2であるこ
と,そのゲートの側面に少くともTaSi2に電気的に接触
した側壁ゲートを有すること,ソース・ドレインは低高
濃度の2領域から成っていてその低濃度部分と側壁ゲー
トがゲート酸化膜を介して自己整合的位置関係にあるこ
とを基本的構成としている。
発明の効果 以上のように本発明によれば、次のような効果が得られ
る。
(1)低濃度ソース・ドレインが側壁ゲートに覆われてい
るためゲート電位で完全に制御される。すなわち、チャ
ネルが導通するようゲートの電位を上げると(nチャネ
ルなうソースに対し正方向,Pチャネルでは負方向)チ
ャネル内のみでなく低濃度ソース・ドレインにもキャリ
アが誘起される。
(2)この時,従来問題になったゲートと低濃度ソース・
ドレイン間に間隙が生じるいわゆるオフセット現象は本
発明では問題とならない。低濃度ソース・ドレイン上が
完全に側壁ゲートで覆われているからである。
これらの理由により本発明によればドレイン電流の増大
が達せられる。
(3)ゲートのドライエッチにより損傷を受けたり、膜厚
が減少したりする側壁ゲート直下のゲート酸化膜は、熱
酸化工程を付加することで特性が改善される。すなわ
ち、損傷はアニールされ界面準位は少なくなり、膜厚が
厚くなることでホットキャリア耐性・絶縁膜耐圧ともに
高い信頼性に優れた半導体装置が実現される。
(4)このように熱酸化工程を付加してもゲートの構成要
素であるタンタル硅化物の表面はその物質固有の性質に
より酸化されないので、ゲートと側壁ゲート間の電気的
接触はタンタル硅化物側面に於て確実になされる。
これらの理由により本発明の半導体装置の製法は極めて
安定しており量産性に優れている。すなわち、本発明
は、高速MOS LSIを工業的に製造可能にする有用
性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例のMOSトランジス
タの製造工程断面図である。 1……シリコン基板、2……ゲート酸化膜、 31……多結晶シリコン、4……側壁酸化膜、6……ソ
ース・ドレイン、7……Pイオン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1導電型半導体基板上に薄いゲート酸化膜
    を介して形成された多結晶シリコンとその上に積層され
    たタンタル硅化物(TaSi2)の2層膜からなるポリサイ
    ドゲート,上記多結晶シリコンの側面を被覆し上記ゲー
    ト酸化膜に比し薄い側壁酸化膜,上記タンタル硅化物の
    側面に於て電気的に接触し上記側壁酸化膜に接した側壁
    ゲート,上記側壁ゲートの直下の上記半導体基板表面に
    上記ゲート酸化膜を介して設けられた2導電型の低濃度
    ソース・ドレイン,および上記低濃度ソース・ドレイン
    に接続した2導電型の高濃度ソース・ドレインとを含ん
    でなるMOS型半導体装置。
  2. 【請求項2】1導電型半導体基板上に薄いゲート酸化膜
    を成長せしめて後,その上に順次多結晶シリコン・タン
    タル硅化物を堆積せしめポリサイドゲートを形成する工
    程,全面を乾燥酸素中で熱処理する工程,2導電型ドー
    パントをイオン注入し上記基板表面に2導電型の低濃度
    ソース・ドレインを形成する工程,全面に導電性膜を堆
    積せしめ異方性ドライエッチにより上記ポリサイドゲー
    トの側面にのみ残留するごとくエッチして側壁ゲートを
    形成する工程,2導電型ドーパントを上記側壁ゲートを
    マスクとしてイオン注入し上記基板表面に2導電型の高
    濃度ソース・ドレインを形成する工程とを含むことによ
    り、上記低濃度ソース・ドレインが上記側壁ゲートと上
    記ゲート酸化膜を介して自己整合するようにしたMOS
    型半導体装置の製造方法。
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JPH0821638B2 (ja) * 1989-12-15 1996-03-04 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
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