JPH0666311U - バックル装置 - Google Patents

バックル装置

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JPH0666311U
JPH0666311U JP008565U JP856593U JPH0666311U JP H0666311 U JPH0666311 U JP H0666311U JP 008565 U JP008565 U JP 008565U JP 856593 U JP856593 U JP 856593U JP H0666311 U JPH0666311 U JP H0666311U
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JP
Japan
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tongue plate
plate
lock pin
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JP008565U
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啓一 加藤
康隆 渡辺
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックピン等の付勢力を大きくすることな
く、ロックピンの慣性移動によってロツクプレートとタ
ングプレートとの係合が解除されるのを防止することが
できるバツクル装置を得る。 【構成】 ロツクプレート28がタングプレート12に
係合し、ロックピン62がロック位置にある時、ロック
レバー56は付勢手段(図示せず)に付勢されてロック
ピン62のレリーズ位置への移動を阻止可能な第1位置
へ保持されている。この状態で、矢印A方向の慣性力が
作用すると、レリーズノブ54ひいてはロックピン62
が慣性移動する前に慣性体72がロックレバー56の時
計周り方向の回動を阻止する位置まで移動する。これに
より、ロックレバー56が第1位置へ保持され、ロック
ピン62のレリーズ位置への慣性移動がロックレバー5
4によって阻止され、ロックプレートのタングプレート
係合状態が保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はシートベルト装置に用いられ、タングプレートが挿入係合されるバッ クル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートベルト装置に用いられるバックル装置としては、タングプレート挿入時 に、ロックプレートの先端部がタングプレートの挿入方向と略直交する線(円弧 の一部)上を移動して、タングプレートに形成された係合用開口内に挿入され、 この挿入状態では、ロックプレートに阻止されてタングプレートがバックル本体 から離脱できないようにした所謂閂構造のバックル装置が広く知られている。
【0003】 この種のバックル装置では、ロックプレートをタングプレート係合状態に保持 するためのロックピンが設けられたものがある。このロックピンは、ロックプレ ートをタングプレート係合状態に保持するロック位置とロックプレートをタング プレート係合状態から解除可能とするレリーズ位置との間を移動可能とされ、タ ングプレートとの係合力を高く設定できるという特徴がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した閂構造のバックル装置にあっては、ロックピンのロッ ク位置方向からレリーズ位置方向へ慣性力が作用した場合にも、ロックピンがリ レーズ位置に移動しロックプレートとタングプレートとの係合が解除されないよ うに、ロックピンやロックプレートのばね付勢力を大きくしなければならず、こ のためタングプレートの係合解除のために大きな力が必要であった。
【0005】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロックピンやロッ クプレートの付勢力を大きくすることなく、ロックピンの慣性移動によってロッ クプレートとタングプレートとの係合が解除されるのを効果的に防止することが できるバックル装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、シートベルト装置に用いられ、タングプレートが挿入係合されるバ ックル装置であって、バックル本体と、前記バックル本体に揺動可能に支持され てタングプレートに対し係合あるいは非係合状態とされるロックプレートと、前 記バックル本体に支持されて前記タングプレートの挿入抜出方向上で前記ロック プレートのタングプレートに対する係合状態を保持するロック位置とこの係合状 態を解除するレリーズ位置との間を移動可能なロックピンと、前記タングプレー トの挿入抜出方向に沿って往復移動可能に設けられ、第1の付勢手段によってタ ングプレートの抜出方向へ付勢されたレリーズノブと、前記バックル本体に起伏 回動可能に支持され、前記ロックピンがロック位置にある時は第2の付勢手段に 付勢されて当該ロックピンのレリーズ位置への移動を阻止可能な第1位置へ保持 され、前記ロックピンがロック位置からレリーズ位置に移動する際には当該ロッ クピンに押圧されて前記第1位置から該ロックピンのレリーズ位置への移動を許 容する第2位置へ向けて回動するロックレバーと、前記レリーズノブ内に前記タ ングプレートの挿入抜出方向に沿って摺動自在に装備され、前記第1の付勢手段 より付勢力の小さい第3の付勢手段によってタングプレートの抜出方向へ付勢さ れた慣性体と、を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、ロックプレートがタングプレートに係合し、ロックピンが ロック位置にある時には、ロックレバーは第2の付勢手段に付勢されてロックピ ンのレリーズ位置への移動を阻止可能な第1位置へ保持されている。この状態で 、ロックピンのロック位置からレリーズ位置方向へ慣性力が作用すると、レリー ズノブをタングプレート抜出方向へ付勢する第1の付勢手段の付勢力の方が慣性 体をタングプレート抜出方向へ付勢する第3の付勢手段の付勢力より大きいので 、レリーズノブひいてはロックピンが慣性移動する前に慣性体が第3の付勢手段 の付勢力に抗してロックレバーの第1位置から第2位置への回動を阻止する位置 までタングプレートの挿入方向へ移動する。これにより、ロックレバーが第1位 置へ保持され、ロックピンのレリーズ位置への慣性移動が当該ロックレバーによ って阻止され、ロックプレートのタングプレートに対する係合状態が保持される 。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。
【0009】 図1には本実施例のバックル装置10のタングプレート係合状態が概略的に示 され、図2にはバックル装置10のタングプレート抜出状態が概略的に示されて いる。これらの図に示されるように、バックル装置10では、アッパカバー14 とロアカバー16との間にバックル本体18が配置されている。
【0010】 バックル本体18には、図4の分解斜視図に示される如く、平板部22の幅方 向両側に一対の脚板部24が屈曲形成されており、これらの一対の脚板部24間 へアッパカバー14とロアカバー16との間に形成された開口25(図1ないし 図2参照)を介してタングプレート12が挿入されるようになっている。
【0011】 このバックル本体18の一対の脚板部24間には、図1,図2に示される如く イジェクタ26及びロックプレート28が設けられている。
【0012】 イジェクタ26は、バックル本体18の平板部22に形成された案内孔30に 挿入配置され、タングプレート挿入抜出方向(図1、図2矢印A、B方向)へ移 動可能とされている。このイジェクタ26には、タングプレート挿入方向(図1 、図2矢印A方向)側の端部に一端がバックル本体18に係止される圧縮コイル ばね32(図4に図示)の他端が嵌合され、この圧縮コイルばね32によってタ ングプレート抜出方向(図1、図2矢印B方向)へ付勢されている。
【0013】 このイジェクタ26には、タングプレート12の挿入時にタングプレート12 の先端部が当接されるようになっており、タングプレート12は図2に示される タングプレート抜出状態からイジェクタ26をタングプレート挿入方向(図2矢 印A方向)へ移動しながら図1に示される如く挿入されるようになっている。
【0014】 ロックプレート28は、略タングプレート挿入抜出方向(図1、図2矢印A、 B方向)に沿ってその長手方向が配置され、タングプレート抜出方向(図1、図 2矢印B方向)側の端部に先端が下方へ略直角に折れ曲るようなコ字状部34が 形成されている。このコ字状部34は先端部がタングプレート12の係合孔36 への係合部38とされており、この係合部38が先端からタングプレート12の 係合孔36へ図1に示される如く挿入されてタングプレート12と係合されるよ うになっている。このロックプレート28のコ字状部34と反対側のタングプレ ート挿入方向(図1、図2矢印A方向)側の端部には、上方への立上部40が形 成されている。
【0015】 図4に示される如く、立上部40はロックプレート幅方向へ広幅とされており 、ロックプレート28は、バックル本体18の一対の脚板部24へ立上部40の ロックプレート幅方向両端部が支持されて脚板部24間に掛け渡されている。即 ち、脚板部24にはタングプレート挿入方向(図1、図2矢印A方向)側の端部 に略三角形状の切欠42が形成され、ロックプレート28はこの切欠42内へ立 上部40のロックプレート幅方向両端部が挿入されて切欠42の頂部42Aを中 心にタングプレート係合・解離方向(図1、図2矢印C、D方向)へ揺動可能と されている。
【0016】 また、切欠42の頂部42Aの長手方向寸法はロックプレート28の立上部4 0の肉厚より大きくなっており、ロックプレート28は矢印A方向又は矢印B方 向へ若干量移動し得るようになっている。
【0017】 ロックプレート28は、タングプレート抜出状態で図2に示される如く係合部 38の先端がイジェクタ26の上面に当接されてタングプレート12との係合解 離方向(図2矢印D方向)へ揺動された状態とされる。
【0018】 このロックプレート28は、図4に示される如くコ字状部34と立上部40と の間の長手方向中間部に下方への折曲部44が形成され、図2に示されるタング プレート抜出状態からこの折曲部44がタングプレート挿入方向(図2矢印A方 向)へ押圧された時にタングプレート12との係合方向(図2矢印C方向)へ揺 動されるようになっている。この折曲部44はイジェクタ26の上面に一体に設 けられたブロック46のタングプレート挿入方向(図1、図2矢印A方向)側の 端部と対応され、イジェクタ26は図2に示されるタングプレート抜出状態から タングプレート12が挿入された時に折曲部44をタングプレート挿入方向(図 2矢印A方向)へ押圧してロックプレート28をタングプレート係合方向(図2 矢印C方向)へ揺動させつつ図1に示される如くタングプレート挿入方向へ移動 されるようになっている。ロックプレート28は、この時の揺動により係合部3 8の先端が図1に示される如くタングプレート12の係合孔36へ嵌入されてタ ングプレート12と係合されるようになっている。
【0019】 ロックプレート28には、立上部40に係止されてスプリングホルダ48が取 り付けられている。このスプリングホルダ48には、第1の付勢手段としての圧 縮コイルばね50(図4に図示)の一端が嵌合される。この圧縮コイルばね50 (図4に図示)の他端は、スプリングホルダ48よりもタングプレート抜出方向 (図1、図2矢印B方向)寄りで、レリーズノブ54に係止され、レリーズノブ 54、は圧縮コイルばね50によってタングプレート抜出方向(図1、図2矢印 B方向)に付勢されている。
【0020】 レリーズノブ54は、後述するロックレバー56よりもタングプレート抜出方 向(図1、図2矢印B方向)寄りの位置にタングプレート挿入抜出方向(図1、 図2矢印A、B方向)に沿って往復移動可能に設けられ、圧縮コイルばね50( 図4に図示)の付勢力に抗してタングプレート挿入方向(図1、図2矢印A方向 )へ移動可能とされている。このレリーズノブ54のタングプレート挿入方向( 図1、図2矢印A方向)側の端部には、ブロック58がタングプレート挿入方向 (図1、図2矢印A方向)へ突設されている。ブロック58は、ロックプレート 28の立上部40の上端部に対応されている。このブロック58は、図1に示さ れるタングプレート係合状態からレリーズノブ54が圧縮コイルばね50(図4 に図示)の付勢力に抗してタングプレート挿入方向(図1矢印A方向)へ移動さ れた時にこの移動の途中でロックプレート28の立上部40の上端部に当接され 、ロックプレート28の立上部40を押圧してロックプレート28をタングプレ ート12の解離方向(図1矢印D方向)へ揺動させつつタングプレート挿入方向 ヘ移動されるようになっている。ロックプレート28は、この時の揺動により図 1に示されるタングプレート係合状態から係合部38をタングプレート12の係 合孔36から抜き出されるようになっている。
【0021】 ロックレバー56は、図4に示されるように、支軸56Aとこの支軸56Aの 略長手方向中心位置に設けられた上側アーム56Bと、この上側アーム56Bを 中心として支軸56Aの長手方向両端部に設けられた一対の下側アーム56C, 56Dとから構成されている。このロックレバー56は、その支軸56Aがバッ クル本体18の一対の脚板部24に形成された一対のU字状切欠部24Aに軸支 され、図1,図2における時計周り,反時計周り方向に起伏回動することができ るようにされている。また、このロックレバー56の一対の下側アーム56C, 56Dのタングプレート挿入方向側端部には、係止片56E,56F(図4に図 示)がそれぞれ設けられている。これらの係止片56E,56Fに第2の付勢手 段としての引張コイルばね68,70(図4に図示)のそれぞれの一端が係止さ れ、これらの引張コイルばね68,70のそれぞれの他端は、バックル本体18 の一対の脚板部24のタングプレート挿入方向側端部に設けられた係止片24B ,24Cにそれぞれ係止されている。このため、ロックレバー56は、引張コイ ルばね68,70によって図1,図2における反時計周り方向に付勢されている 。但し、図1,図2では、図面の錯綜を避けるためこれらの引張コイルばね68 ,70は図示を省略している。
【0022】 ロックレバー56は、後述するロックピン62がロック位置にある時は引張コ イルばね68,70に付勢されて当該ロックピン62のレリーズ位置への移動を 阻止可能な第1位置(図1参照)へ保持され、ロックピン62がロックプレート 28又はレリーズノブ54に押されてロック位置からレリーズ位置に移動する際 には当該ロックピン62に押圧されて前記第1位置から該ロックピン62のレリ ーズ位置への移動を許容する第2位置(図2参照)へ向けて回動するにようにさ れている。
【0023】 ロックピン62は断面略楕円状とされ、バックル本体18の脚板部24に設け られた軸受孔64に軸方向両端部を嵌入されてバックル本体18に支持されてい る。軸受孔64はタングプレート挿入抜出方向(図1、図2矢印A、B方向)に 長手方向とされた長孔で、ロックピン62をタングプレート挿入抜出方向に移動 可能に支持している。 ロックピン62はロックプレート28に設けられた位置 決め板部66と対応されている。位置決め板部66は、図4に示される如くコ字 状部34の係合部38と略直角な中間部からロックプレート幅方向へ延出され、 タングプレート係合状態では図1に示される如く上面にロックピン62が対応さ れ、タングプレート抜出状態では図2に示される如くタングプレート挿入方向( 図2矢印A方向)側の周縁部端面にロックピン62が対応されるようになってい る。
【0024】 これを更に詳述すると、ロックピン62はタングプレート係合状態では、図1 に示される如くロックレバー56とレリーズノブ54との間に位置して位置決め 板部66の上面に対応される。ロックピン62が位置決め板部66の上面に対応 された状態(ロック位置)では、ロックプレート28がロックピン62によって タングプレート解離方向(図1矢印D方向)への揺動を阻止される。
【0025】 このタングプレート係合状態において、レリーズノブ54がタングプレート挿 入方向(図1矢印A方向)へ移動され、これによりロックピン62がタングプレ ート挿入方向(図1矢印A方向)へ移動されると、ロックレバー56を構成する 下側アーム56C,56Dの先端傾斜面に図3に実線で示されるようにロックピ ン62が当接する。レリーズノブ54のさらなる移動に伴いロックピン62がタ ングプレート挿入方向(図3矢印A方向)に移動させられると、当該ロックピン 62は、下側アーム56C,56Dの先端傾斜面を摺動しながらタングプレート 挿入方向(図3矢印A方向)に移動する。このため、ロックレバー56が引張コ イルばね68,70の付勢力に抗して支軸56Aを中心として図1,図3におけ る時計周り方向に回動させられる。これにより、ロックピン62が、位置決め板 部66のタングプレート挿入方向側の周縁部端面よりもタングプレート挿入方向 側(レリーズ位置)に位置され、ロックプレート28がタングプレート解離方向 (図1矢印D方向)へ揺動可能とされる。
【0026】 さらに、本実施例では、レリーズノブ54内に、図4に示されるような略T字 状の金属板から成る慣性体72がタングプレート挿入抜出方向(図1、図2矢印 A、B方向)に沿って摺動自在に装備されている。この慣性体72は、第3の付 勢手段としての引張コイルばね74によってタングプレート抜出方向(図1、図 2矢印B方向)に付勢され、これにより慣性力が作用しない通常時には慣性体7 2はレリーズノブ54内に完全に収納されている(図1,図2参照)。ここで、 引張コイルばね74の付勢力は、圧縮コイルばね50より小さく設定されている 。
【0027】 次に、上述のように構成された本実施例の作用を説明する。 図2に示されるバックル装置10にタングプレート12が係合されていない状 態で、バックル装置10へタングプレート12が挿入されると、タングプレート 12の先端がイジェクタ26に当接してイジェクタ26を圧縮コイルばね32の 付勢力に抗してタングプレート挿入方向(図2矢印A方向)へ押圧する。これに より、タングプレート12は、イジェクタ26をタングプレート挿入方向(図2 矢印A方向)へ移動させつつ、タングプレート挿入方向へ移動される。
【0028】 イジェクタ26は、この移動の途中でロックプレート28の折曲部44に当接 してロックプレート28の折曲部44をタングプレート挿入方向(図2矢印A方 向)へ押圧する。イジェクタ26は、ロックプレート28をタングプレート係合 方向(図2矢印C方向)へ揺動させつつ、タングプレート挿入方向(図2矢印A 方向)へ移動され、タングプレート12は、タングプレート挿入方向への移動時 に係合孔36内へロックプレート28の係合部38が挿入される。
【0029】 この際、ロックプレート28の揺動によってロックピン62はタングプレート 抜出方向(図2矢印B方向)へ移動可能とされ、ロックレバー56が引張コイル ばね68,70の付勢力により図2における反時計周り方向へ回動させられる。 このとき、ロックレバー56の下側アーム56C,56Dの先端がロックピン6 2の外周面を摺動しつつ、当該ロックレバー56が図2における反時計周り方向 へ回動する。このため、ロックピン62がタングプレート抜出方向へ移動され、 ロックピン62が位置決め板部66の上面(ロック位置)に対応され、これによ り、図1に示されるタングプレート係合状態となる。
【0030】 従って、図1に示されるタングプレート係合状態では、ロックピン62によっ てロックプレート28のタングプレート解離方向(第2図矢印D方向)への揺動 が阻止されてロックプレート28の係合部38がタングプレート12の係合孔3 6から抜け出すことがなく、タングプレート12がバックル装置10から不用意 に外れることがない。
【0031】 図1に示されるタングプレート係合状態で、矢印A方向へ慣性力が作用した場 合、レリーズノブ54をタングプレート抜出方向へ付勢する圧縮コイルばね50 (図4に図示)の付勢力の方が慣性体70をタングプレート抜出方向へ付勢する 引張コイルばね74の付勢力より大きいので、レリーズノブ54,ロックピン6 2が慣性移動する前に、慣性体70が引張コイルばね74の付勢力に抗して図3 に仮想線で示される位置(図1の位置)から図3に実線で示される位置までタン グプレート挿入方向へ慣性移動する。このため、ロックレバー56が前記第1位 置へ保持され、当該第1位置から前記第2位置への移動が阻止される。これによ り、ロックピン62のロック位置からレリーズ位置への慣性移動が防止され、ロ ックプレート28のタングプレート12に対する係合状態が保持される。
【0032】 一方、図1の状態では、ロックピン62は矢印B方向、矢印C方向及び矢印D 方向には殆ど移動し難い構成となっており、ロックピン62の軸線方向について も、殆ど移動不可能な構成となっている。従って、本実施例のバックル装置10 においてはどの方向の慣性力が作用した場合にも、ロックプレート28をタング プレート係合状態に保持することができる。
【0033】 タングプレート12をバックル装置10から解離するには、図1の状態から乗 員によってレリーズノブ54が圧縮コイルばね50の付勢力に抗してタングプレ ート挿入方向(図1矢印A方向)へ移動されればよい。
【0034】 即ち、この場合には、レリーズノブ54はロックピン62をタングプレート挿 入方向(図1矢印A方向)へ移動させつつタングプレート挿入方向へ移動される 。このロックピン62の移動により、前述した如く、ロックレバー56が引張コ イルばね68,70の付勢力に抗して支軸56Aを中心として図1,図3におけ る時計周り方向に(図3の実線で示す位置から仮想線で示す位置まで)回動させ られ、ロックピン62がロックプレート28の位置決め板部66よりもタングプ レート挿入方向(図1矢印A方向)寄りに位置された後にレリーズノブ54のブ ロック58がロックプレート28の立上部40の上端部に当接され、レリーズノ ブ54はロックプレート28の立上部40をタングプレート挿入方向へ押圧して ロックプレート28をタングプレート解離方向(図1矢印D方向)へ揺動させつ つ、さらにタングプレート挿入方向へ移動される。
【0035】 この時の揺動により、ロックプレート28は、係合部38がタングプレート1 2の係合孔36から抜け出される。これと同時に、イジェクタ26が圧縮コイル ばね32に付勢されてタングプレート抜出方向(図1矢印B方向)へ移動し、こ のイジェクタ26に押圧されてタングプレート12がバックル装置10から外側 へ弾き出され、図2の状態に戻る。
【0036】 以上説明したように、本実施例では、ロックピン62のロック位置からレリー ズ位置への慣性移動が生じる前に慣性体70が慣性移動し、この慣性体70の慣 性移動によってロックレバー56が第1位置へ保持され、これによりロックピン 62のロック位置からレリーズ位置への慣性移動を防止するようになっているの で、ロックピン62等をロック位置に保持するための付勢力を大きくする必要が ない。従って、ロックピン62とタングプレート12との係合解除に大きな力を 必要としない。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、ロックプレートがタングプレートに対 し係合し、ロックピンがロック位置にある状態で、ロックピンのロック位置から レリーズ位置方向へ慣性力が作用すると、レリーズノブひいてはロックピンが慣 性移動する前に慣性体の慣性移動によりロックレバーが第1位置へ保持される。 これがため、ロックピンのレリーズ位置への慣性移動が当該ロックレバーによっ て阻止され、ロックピンによってロックプレートのタングプレートに対する係合 状態が保持される。従って、ロックピン等の付勢力を大きくすることなく、ロッ クピンの慣性移動によってロックプレートとタングプレートとの係合が解除され るのを効果的に防止することができると共に、ロックプレートとタングプレート との係合解除の際に大きな力を必要としないという従来にない実用的な効果があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のバックル装置のタングプレ
ート係合状態を示す概略断面図である。
【図2】図1のバックル装置のタングプレート係合状態
を示す概略断面図である。
【図3】図1のバックル装置の主要部を拡大して示す動
作説明図である。
【図4】図1のバックル装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 バックル装置 12 タングプレート 18 バックル本体 28 ロックプレート 50 圧縮コイルばね(第1の付勢手段) 54 レリーズノブ 56 ロックレバー 62 ロックピン 68 引張コイルばね(第2の付勢手段) 70 引張コイルばね(第2の付勢手段) 72 慣性体 74 引張コイルバネ(第3の付勢手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルト装置に用いられ、タングプ
    レートが挿入係合されるバックル装置であって、 バックル本体と、 前記バックル本体に揺動可能に支持されてタングプレー
    トに対し係合あるいは非係合状態とされるロックプレー
    トと、 前記バックル本体に支持されて前記タングプレートの挿
    入抜出方向上で前記ロックプレートのタングプレートに
    対する係合状態を保持するロック位置とこの係合状態を
    解除するレリーズ位置との間を移動可能なロックピン
    と、 前記タングプレートの挿入抜出方向に沿って往復移動可
    能に設けられ、第1の付勢手段によってタングプレート
    の抜出方向へ付勢されたレリーズノブと、 前記バックル本体に起伏回動可能に支持され、前記ロッ
    クピンがロック位置にある時は第2の付勢手段に付勢さ
    れて当該ロックピンのレリーズ位置への移動を阻止可能
    な第1位置へ保持され、前記ロックピンがロック位置か
    らレリーズ位置に移動する際には当該ロックピンに押圧
    されて前記第1位置から該ロックピンのレリーズ位置へ
    の移動を許容する第2位置へ向けて回動するロックレバ
    ーと、 前記レリーズノブ内に前記タングプレートの挿入抜出方
    向に沿って摺動自在に装備され、前記第1の付勢手段よ
    り付勢力の小さい第3の付勢手段によってタングプレー
    トの抜出方向へ付勢された慣性体と、 を有することを特徴とするバックル装置。
JP008565U 1993-03-03 1993-03-03 バックル装置 Pending JPH0666311U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7124481B2 (en) 1999-08-13 2006-10-24 Ashimori Industry Co. Ltd. Buckle device

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US7124481B2 (en) 1999-08-13 2006-10-24 Ashimori Industry Co. Ltd. Buckle device

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