JPH0574307U - バックル装置 - Google Patents

バックル装置

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JPH0574307U
JPH0574307U JP1514892U JP1514892U JPH0574307U JP H0574307 U JPH0574307 U JP H0574307U JP 1514892 U JP1514892 U JP 1514892U JP 1514892 U JP1514892 U JP 1514892U JP H0574307 U JPH0574307 U JP H0574307U
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康文 田中
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タングプレートを解離する際の解除操作力が
増加することなく、ロックピンによってロックプレート
をタングプレート係合状態で確実に保持することができ
るバックル装置を得る。 【構成】 バックル装置10のロックピン62を保持す
るロックピンホルダ56には、レバー70が支持されて
いる。このレバー70はアッパカバー14の歯78に係
合可能であり、係合状態ではロックピンホルダ56の移
動を阻止する。このレバー70は、レリーズボタン54
に形成された突起80によって保持されて歯78から離
間している。ロックピンホルダ56及びロックピン62
にロック解除方向の慣性力が作用してロックピンホルダ
56が移動しようとすると、突起80による保持が解除
されてレバー70が歯78に係合し、ロックピン62の
ロック解除方向への移動が阻止される。このように、不
要な力によりロックピン62が解除方向へ移動されるこ
とがなく、確実にロック状態で維持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はシートベルト装置に用いられてタングプレートが挿入係合されるバッ クル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートベルト装置に用いられるバックル装置の中には、タングプレートと係合 するロックプレートがタングプレートの挿入及び離脱方向と交差する方向へ移動 されてタングプレートに係合する所謂閂構造のバックル装置がある。
【0003】 このような閂構造のバックル装置では、ロックプレートをタングプレート係合 状態で保持するためのロックピンが設けられている。ロックピンはロックプレー トをタングプレート係合状態で保持するロック位置、及びロックプレートをタン グプレート係合状態から解離可能とするレリーズ位置との間で移動可能とされて いる。このロックピンがロック位置にあれば、ロックプレートがタングプレート 係合状態で保持されてロック状態となり、一方、ロックピンがレリーズ位置にあ れば、ロックプレートがタングプレート係合状態を解除可能である。
【0004】 このロックピンは、スプリングによってロック位置の方向へ付勢されている。 すなわち、ロックピンがロックプレートをタングプレート係合状態に保持するロ ック位置にある場合には、ロックピンはスプリングによって付勢されてロック位 置で保持され、不用意にロックプレートのタングプレート係合状態が解除される ことがなくロック状態で保持される構成である。
【0005】 ロックプレートによるタングプレートの係止を解除する際には、解除ボタンを 付勢するリターンスプリング及び前記ロックピンを付勢するスプリングの付勢力 に抗して解除ボタンを操作し、ロックピンをロック位置からレリーズ位置へ強制 的に移動させる。これにより、ロックプレートがタングプレート係合状態を解除 してタングプレートがバックル装置から離脱される。
【0006】 このような閂構造のバックル装置では、タングプレートとの係合力が高く確実 に係止できるという特長がある。
【0007】 ところで、ロックピンがロック位置からレリーズ位置へ移動する方向(スプリ ングの付勢方向)は、通常の場合、解除ボタンの移動方向と一致しているため、 慣性力でロックピンが移動しないようにロックピンを付勢する前記スプリングの 付勢力を単に増加したり新たなスプリングを追加してロックピンの保持力を大き くしたのでは、解除ボタンを押圧してロックピンをレリーズ位置へ移動させロッ クを解除する際の解除操作力が大きくなってしまう。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実を考慮し、タングプレートの係止を解除する際の解除操作力 が増加することなく、ロックピンによってロックプレートをタングプレート係合 状態で確実に保持することができるバックル装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るバックル装置は、カバーによって被覆されたバックルボデーと、 前記バックルボデーに対しタングプレートの挿入及び離脱方向と交差する方向へ 移動可能に配置され、前記タングプレートの挿入時には前記交差する方向へ移動 してタングプレートに係合しタングプレートの離脱を阻止するロックプレートと 、ホルダに保持されて前記ロックプレートの直上に位置すると共に前記バックル ボデーに対し前記タングプレート挿入及び離脱方向に移動可能とされ、前記タン グプレート離脱方向へ移動した状態では前記ロックプレートに係合してロックプ レートの前記交差する方向への移動を阻止するロック状態となり、前記タングプ レート挿入方向へ移動した状態では前記ロックプレートから離脱してロックプレ ートの前記交差する方向への移動を可能にするレリーズ状態となるロックピンと 、前記ホルダの前記タングプレート挿入側に配置され、前記ホルダを押圧して前 記ロックピンをロック状態からレリーズ状態へ移動させるための解除ボタンと、 前記カバー及びバックルボデーの何れかに設けられた係止歯に係合可能に前記ホ ルダに取付けられ、前記ホルダが解除ボタンに接近した状態では前記係止歯から 離間し、前記ホルダが解除ボタンから離間する際には前記係止歯に係合して前記 ホルダの移動を阻止する係止爪部材と、を備えている。
【0010】
【作用】
本考案に係るバックル装置では、タングプレートがバックルボデー内に挿入さ れると、ロックプレートがこの挿入方向と交差する方向へ移動してタングプレー トに係合しタングプレートの離脱を阻止する。さらにこれに伴って、ロックピン がタングプレート離脱方向へ移動してロックプレートに係合し、以後のロックプ レートの移動を阻止してロック状態となる。これにより、タングプレートは確実 にバックル装置に係止されたことになる。
【0011】 また、このロックプレートによってタングプレートの離脱を阻止した状態、す なわち、ロックピンがタングプレート離脱方向へ移動したロック状態においては 、ホルダは解除ボタンに接近しており、したがって、係止爪部材はカバー及びバ ックルボデーの何れかに設けられた係止歯から離間している。このため、ホルダ 及びロックピンは解除ボタンの押圧によって移動可能な状態である。
【0012】 ここで、ロックプレートによってタングプレートの離脱を阻止した状態、すな わち、ロックピンがタングプレート離脱方向へ移動したロック状態において、仮 に、ロックピンにロック状態からレリーズ状態へ移動する方向の慣性力が作用す ると、ロックピンと共にホルダが解除ボタンから離間しようとする。このため、 ホルダに取付けられた係止爪部材が係止歯に係合してホルダの移動を阻止する。 したがって、ロックピンがロック位置からレリーズ位置へ移動することがない。 このように、ロックピンがロック位置からレリーズ位置へ移動する方向に慣性力 が作用しても、ロックピンが移動することがなく確実にロック状態で維持される 。
【0013】 一方、タングプレートの係止を解除する際には、解除ボタンとホルダは接近し て係止爪部材は係止歯から離間しホルダの移動が可能な状態であるため、解除ボ タンを操作してホルダを押圧しロックピンをロック状態からレリーズ状態へ移動 させることができる。このロックピンの移動により、ロックプレートの交差する 方向の移動が可能となってタングプレートから離脱し、これによりタングプレー トの係止が解除される。このように、タングプレートの係止を解除する際の操作 は、従来と同様に行なうことができる。
【0014】 このように、本バックル装置では、ロックピンをロック状態で保持するために スプリングの付勢力を単に増加したり新たなスプリングを追加することがないた め、タングプレートの係止を解除する際の解除操作力が増加することなく、ロッ クピンによってロックプレートをタングプレート係合状態で確実に保持すること ができる。
【0015】
【実施例】
図1乃至図3には、本考案に係るバックル装置10及びこのバックル装置10 へ挿入係合されるタングプレート12が示されている。
【0016】 バックル装置10では、アッパカバー14とロアカバー16との間にバックル ボデー18が配置されている。このバックルボデー18には、平板部22の幅方 向両側に一対の脚板部24が屈曲形成されており、これらの一対の脚板部24間 へアッパカバー14とロアカバー16との間に形成された開口25を通してタン グプレート12が挿入されるようになっている。
【0017】 このバックルボデー18の一対の脚板部24間には、イジェクタ26及びロッ クプレート28が設けられている。
【0018】 イジェクタ26はバックルボデー18の平板部22に形成された案内孔30に 挿入配置され、タングプレート挿入離脱方向(図2及び図3の矢印A、矢印B方 向)へ移動可能とされている。このイジェクタ26には、タングプレート挿入方 向(図2及び図3の矢印A方向)側の端部に一端がバックルボデー18に係止さ れる圧縮コイルばね32の他端が嵌合され、この圧縮コイルばね32によってタ ングプレート離脱方向(図2及び図3の矢印B方向)へ付勢されている。
【0019】 このイジェクタ26はタングプレート12の挿入時にタングプレート12の先 端部が当接されるようになっており、タングプレート12は図2に示される如く バックルボデー18内への挿入によってイジェクタ26を押圧しながらこれを移 動させるようになっている。
【0020】 ロックプレート28は、タングプレート挿入および離脱方向に長手方向とされ 、タングプレート挿入方向側の端部に、先端が下方へ略直角に折れ曲るようなコ 字状部34が形成されている。このコ字状部34は先端部がタングプレート12 の係合孔36への係合部38とされており、この係合部38が先端からタングプ レート12の係合孔36へ嵌入されてタングプレート12と係合される構成であ る。
【0021】 このロックプレート28のコ字状部34と反対側(タングプレート挿入方向側 )の端部には、上方への立上部40が形成されている。立上部40はロックプレ ート幅方向へ広幅とされており、ロックプレート28はバックルボデー18の一 対の脚板部24へ立上部40のロックプレート幅方向両端部が支持されて脚板部 24間に掛け渡されている。脚板部24にはタングプレート挿入方向側の端部に 略三角形状の切欠42が形成され、ロックプレート28はこの切欠42内へ立上 部40のロックプレート幅方向両端部が挿入されて切欠42の頂部42Aを中心 にタングプレート係合解離方向(図2及び図3の矢印C、矢印D方向)へ揺動可 能とされている。
【0022】 このロックプレート28はタングプレート離脱状態で係合部38の先端がイジ ェクタ26の上面に当接されてタングプレート解離方向(図2の矢印D方向)へ 揺動された状態とされる。
【0023】 また、ロックプレート28はコ字状部34と立上部40との間の長手方向中間 部に下方への折曲部44が形成され、タングプレート抜出状態からこの折曲部4 4をタングプレート挿入方向へ押圧された時にタングプレート係合方向へ揺動さ れるようになっている。この折曲部44はイジェクタ26の上面に一体に設けら れたブロック46のタングプレート挿入方向側の端部と対応されており、イジェ クタ26は、タングプレート離脱状態からタングプレート12が挿入された時に 折曲部44をタングプレート挿入方向へ押圧してロックプレート28をタングプ レート係合方向へ揺動させつつ、タングプレート挿入方向へ移動されるようにな っている。ロックプレート28はこの時の揺動により、係合部38の先端がタン グプレート12の係合孔36へ嵌入されてタングプレート12と係合される構成 である。
【0024】 ロックプレート28には、立上部40に係止されてスプリングホルダ48が取 り付けられている。このスプリングホルダ48には、圧縮コイルばね50、及び 圧縮コイルばね52のそれぞれ一端が嵌合されている。これらの2個の圧縮コイ ルばね50、圧縮コイルばね52の他端は、それぞれスプリングホルダ48より もタングプレート離脱方向寄りで、レリーズボタン54、ロックピンホルダ56 に嵌合され、レリーズボタン54、ロックピンホルダ56はそれぞれ圧縮コイル ばね50、圧縮コイルばね52によってタングプレート離脱方向に付勢されてい る。
【0025】 レリーズボタン54はロックピンホルダ56よりもタングプレート離脱方向寄 りにタングプレート挿入および離脱方向へ移動可能に設けられ、圧縮コイルばね 50の付勢力に抗してタングプレート挿入方向へ移動可能とされている。このレ リーズボタン54のタングプレート挿入方向側の端部には、ブロック58がタン グプレート挿入方向へ突設されている。ブロック58はロックピンホルダ56の 上端部に設けられた矩形孔60を軸方向へ移動可能に貫通されてロックプレート 28の立上部40の上端部に対応されている。このブロック58は、タングプレ ート係合状態からレリーズボタン54が圧縮コイルばね50の付勢力に抗してタ ングプレート挿入方向へ移動された時に、この移動の途中でロックプレート28 の立上部40の上端部に当接され、ロックプレート28の立上部40を押圧して ロックプレート28をタングプレート解離方向へ揺動させつつタングプレート挿 入方向ヘ移動されるようになっている。ロックプレート28はこの時の揺動によ り、タングプレート係合状態から係合部38をタングプレート12の係合孔36 から抜き出されるようになっている。
【0026】 ロックピンホルダ56は、圧縮コイルばね52によってタングプレート離脱方 向、すなわちレリーズボタン54の方向へ付勢されており、保持孔61によって バックルボデー18の脚板部24の外側でロックピン62の軸方向両端部を一体 的に保持している。ロックピンホルダ56によって保持されたロックピン62は 、バックルボデー18の脚板部24に設けられた軸受孔64に嵌入されている。 軸受孔64はタングプレート挿入および離脱方向に長手方向とされた長孔とされ ており、ロックピン62をタングプレート挿入および離脱方向に移動可能に支持 している。
【0027】 このロックピン62はロックプレート28に設けられた位置決め板部66と対 応されている。位置決め板部66は、コ字状部34の係合部38と略直角な中間 部からロックプレート幅方向へ延出され、タングプレート係合状態では上面にロ ックピン62が対応され、タングプレート離脱状態ではタングプレート挿入方向 側の周縁部端面にロックピン62が対応されるようになっている。詳しく説明す ると、ロックピン62はタングプレート係合状態では、ロックピンホルダ56に よって保持されて位置決め板部66の上面に対応される。ロックピン62が位置 決め板部66の上面に対応された状態では、ロックプレート28のタングプレー ト解離方向への揺動を阻止するロック状態となる。一方、このロックプレート2 8によるタングプレート係合状態(ロックピン62のロック状態)からレリーズ ボタン54がタングプレート挿入方向へ移動されてロックピン62がロックピン ホルダ56と共にタングプレート挿入方向へ移動されて位置決め板部66のタン グプレート挿入方向側の周縁部端面に対応して位置された状態では、ロックピン 62はロックプレート28のタングプレート解離方向への揺動を可能とするレリ ーズ状態となる。
【0028】 ロックピンホルダ56の側壁部分には、係止爪部材としてのレバー70が軸支 ピン72によって回転自在に支持されており、さらに、軸支ピン72の周りには 捩じりコイルばね82が装着されている。
【0029】 レバー70の先端部には爪部74及びカム部76が形成されている。この爪部 74は、アッパカバー14に形成された係止歯としての歯78に対応しており、 これに係合可能である。爪部74が歯78に係合した状態では、ロックピンホル ダ56のタングプレート挿入方向への移動、すなわち、ロックピン62のレリー ズ状態への移動が阻止される。このレバー70は、前記捩じりコイルばね82に よって爪部74が歯78に係合する方向へ常に付勢されている。
【0030】 一方、レバー70のカム部76は、レリーズボタン54に形成された突起80 に対応しており、この突起80に当接可能である。すなわち、レリーズボタン5 4とロックピンホルダ56が接近した状態では、突起80がカム部76に当接し て保持しレバー70の爪部74がアッパカバー14の歯78から離間した状態と しており、ロックピンホルダ56がレリーズボタン54から離間すると、突起8 0によるカム部76の保持が解除されてレバー70の回動が可能となり、これに より、捩じりコイルばね82の付勢力によってレバー70が回動されて爪部74 が歯78に係合する構成である。
【0031】 次に本実施例の作用を説明する。 バックル装置10へタングプレート12が挿入されると、タングプレート12 の先端がイジェクタ26に当接してイジェクタ26を圧縮コイルばね32の付勢 力に抗してタングプレート挿入方向(図2の矢印A方向)へ押圧する。タングプ レート12はイジェクタ26をタングプレート挿入方向へ移動させつつタングプ レート挿入方向へ移動される。イジェクタ26はこの移動の途中でロックプレー ト28の折曲部44に当接してロックプレート28の折曲部44をタングプレー ト挿入方向へ押圧する。イジェクタ26はロックプレート28をタングプレート 係合方向(図2の矢印C方向)へ揺動しつつタングプレート挿入方向へ移動され 、タングプレート12はタングプレート挿入方向への移動時に係合孔36内へロ ックプレート28の係合部38が嵌入される。
【0032】 さらにこの際、ロックプレート28の移動によってロックピン62はタングプ レート離脱方向への移動が可能となり、ロックピンホルダ56を介して圧縮コイ ルばね52に付勢されてタングプレート離脱方向へ移動され、ロックプレート2 8の係合部38がタングプレート12の係合孔36に嵌入した状態では、ロック ピンホルダ56に保持された状態で位置決め板部66の上面に対応されてロック 状態となる。この状態が図2に示されるタングプレート係合状態である。
【0033】 したがって、図2に示されるタングプレート係合状態では、ロックピン62に よってロックプレート28のタングプレート解離方向(図2の矢印D方向)への 揺動が阻止されてロックプレート28の係合部38がタングプレート12の係合 孔36から抜け出すことがなく、タングプレート12がバックル装置10から不 用意に外れることがない。
【0034】 また、このロックプレート28によってタングプレート12の離脱を阻止した 状態、すなわち、ロックピン62がタングプレート離脱方向へ移動したロック状 態においては、ロックピンホルダ56はレリーズボタン54に接近しており、 レバー70のカム部76は突起80に当接して保持されている。したがって、レ バー70の爪部74はアッパカバー14の歯78から離間している。このため、 ロックピンホルダ56及びロックピン62はレリーズボタン54の押圧によって 移動可能な状態である。
【0035】 ここで、本バックル装置10では、ロックプレート28によってタングプレー ト12の離脱を阻止した状態、すなわち、ロックピン62がタングプレート離脱 方向へ移動したロック状態において、仮に、ロックピン62にロック状態からレ リーズ状態へ移動する方向(すなわち、タングプレート挿入方向)の慣性力が作 用すると、ロックピン62と共にロックピンホルダ56がレリーズボタン54か ら離間してタングプレート挿入方向へ移動しようとする。このため、ロックピン ホルダ56に取付けられたレバー70のカム部76が突起80から外れ、突起8 0によるカム部76の保持が解除されてレバー70の回動が可能となり、捩じり コイルばね82の付勢力によってレバー70が回動されて爪部74が歯78に係 合する。これにより、ロックピンホルダ56の移動が阻止され、ロックピン62 はロック状態からレリーズ状態へ移動することがない(図3図示状態)。
【0036】 このように、ロックピン62がロック位置からレリーズ位置へ移動する方向に 慣性力が作用しても、ロックピン62が移動することがなく確実にロック状態で 維持される。
【0037】 一方、タングプレート12をバックル装置10から解離する場合には、レリー ズボタン54とロックピンホルダ56は接近しレバー70の爪部74はアッパカ バー14の歯78から離間しており、ロックピンホルダ56は移動が可能な状態 である。このため、図2の状態からレリーズボタン54を圧縮コイルばね50の 付勢力に抗してタングプレート挿入方向へ押圧しロックピンホルダ56を移動さ せることができる。すなわち、レリーズボタン54が移動されると、このレリー ズボタン54によってロックピンホルダ56が押圧され、両者は圧縮コイルばね 50及び圧縮コイルばね52の付勢力に抗してタングプレート挿入方向へ移動さ れる。このロックピンホルダ56の移動により、ロックピン62がロックプレー ト28の位置決め板部66よりもタングプレート挿入方向寄りに位置され、さら にレリーズボタン54のブロック58がロックプレート28の立上部40の上端 部に当接され、レリーズボタン54はロックプレート28の立上部40をタング プレート挿入方向へ押圧してロックプレート28をタングプレート解離方向(図 2の矢印D方向)へ揺動させつつさらにタングプレート挿入方向へ移動される。 ロックプレート28はこの時の揺動により係合部38がタングプレート12の係 合孔36から抜け出される。これと同時にイジェクタ26が圧縮コイルばね32 に付勢されてタングプレート離脱方向へ移動し、このイジェクタ26に押圧され てタングプレート12がバックル装置10から外側へ弾き出され、再び図2の状 態に戻る。このように、タングプレートの係止を解除する際の操作は、従来と同 様に行なうことができる。
【0038】 このように、本バックル装置10では、ロックピン62をロック状態で保持す るためにスプリングの付勢力を単に増加したり新たなスプリングを追加すること がないため、タングプレート12の係止を解除する際の解除操作力が増加するこ となく、ロックピン62によってロックプレート28をタングプレート係合状態 で確実に保持することができる。
【0039】 なお、本実施例においては、係止歯としての歯78をアッパカバー14に形成 した構成としたが、これに限らず、この係止歯をバックルボデー18に形成する 構成としてもよい。この場合であっても、ロックピン62にロック状態からレリ ーズ状態へ移動する方向の慣性力が作用すると、レバー70の爪部74が係止歯 に係合してロックピンホルダ56の移動が阻止されるため、ロックピン62はロ ック状態からレリーズ状態へ移動することがなく、確実にロック状態で保持され る。
【0040】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係るバックル装置では、タングプレートの係止を 解除する際の解除操作力が増加することなく、ロックピンによってロックプレー トをタングプレート係合状態で確実に保持することができるという優れた効果を 有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るバックル装置の分解斜視図であ
る。
【図2】本考案に係るバックル装置のタングプレート係
合状態を示す概略断面図である。
【図3】本考案に係るバックル装置のレバー係合状態を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 バックル装置 12 タングプレート 14 アッパカバー 18 バックルボデー 28 ロックプレート 54 レリーズボタン(解除ボタン) 56 ロックピンホルダ 62 ロックピン 70 レバー(係止爪部材) 74 爪部 76 カム部 78 歯(係止歯) 80 突起

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバーによって被覆されたバックルボデ
    ーと、 前記バックルボデーに対しタングプレートの挿入及び離
    脱方向と交差する方向へ移動可能に配置され、前記タン
    グプレートの挿入時には前記交差する方向へ移動してタ
    ングプレートに係合しタングプレートの離脱を阻止する
    ロックプレートと、 ホルダに保持されて前記ロックプレートの直上に位置す
    ると共に前記バックルボデーに対し前記タングプレート
    挿入及び離脱方向に移動可能とされ、前記タングプレー
    ト離脱方向へ移動した状態では前記ロックプレートに係
    合してロックプレートの前記交差する方向への移動を阻
    止するロック状態となり、前記タングプレート挿入方向
    へ移動した状態では前記ロックプレートから離脱してロ
    ックプレートの前記交差する方向への移動を可能にする
    レリーズ状態となるロックピンと、 前記ホルダの前記タングプレート挿入側に配置され、前
    記ホルダを押圧して前記ロックピンをロック状態からレ
    リーズ状態へ移動させるための解除ボタンと、 前記カバー及びバックルボデーの何れかに設けられた係
    止歯に係合可能に前記ホルダに取付けられ、前記ホルダ
    が解除ボタンに接近した状態では前記係止歯から離間
    し、前記ホルダが解除ボタンから離間する際には前記係
    止歯に係合して前記ホルダの移動を阻止する係止爪部材
    と、 を備えたバックル装置。
JP1514892U 1992-03-23 1992-03-23 バックル装置 Pending JPH0574307U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108944779A (zh) * 2017-05-22 2018-12-07 芦森工业株式会社 插扣装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108944779A (zh) * 2017-05-22 2018-12-07 芦森工业株式会社 插扣装置

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