JP3457167B2 - 半嵌合防止コネクタ - Google Patents

半嵌合防止コネクタ

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JP3457167B2
JP3457167B2 JP00500098A JP500098A JP3457167B2 JP 3457167 B2 JP3457167 B2 JP 3457167B2 JP 00500098 A JP00500098 A JP 00500098A JP 500098 A JP500098 A JP 500098A JP 3457167 B2 JP3457167 B2 JP 3457167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中途嵌合状態の場
合に弾性部材の反発力で雌雄コネクタ双方が離反方向に
引き離されると共に、完全嵌合状態では雌雄コネクタ双
方が確実にロックされ、かつ雌雄コネクタの離脱作業が
容易な半嵌合防止コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半嵌合防止コネクタに関しては
種々なものが知られている。例えば、特開平9−237
653号公報に開示されている半嵌合防止コネクタが知
られている。図5乃至図9に示す従来の半嵌合防止コネ
クタ51は、雌型端子を内蔵する雄コネクタ53のハウ
ジング53a内の下部に雌型端子を挿入保持する端子収
容室57を備え、上部に後述するロック部材としてのス
ライドロック部材65を挿入保持するための収容空間5
5が設けられている。この収容空間55の両側には、支
持機構60としての上下各1対のガイド溝61、62が
設けられている。また、上段のガイド溝62の前端部に
は嵌合方向にスライドロック部材65を挿入保持するた
めのテーパ面を備え、かつスライドロック部材65の抜
けを防止するスライドロック係止部62aが設けられて
いる。また、下段のガイド溝61の前端部には、中途嵌
合防止用ストッパ58が内側に突出して設けられてお
り、収容空間55の上部を形成するハウジング53aに
は開口部56が設けられている。
【0003】また、スライドロック部材65には、上面
に嵌合解除時に後方へ移動させるための離脱突起66
と、該離脱突起66の近傍の両側端面にはハウジング5
3a内の上段のガイド溝62に嵌挿され、かつスライド
ロック係止部62aに係止されるスライドストッパ69
が支持機構60の一部として設けられている。また、後
方には弾性部材としての圧縮バネ67を収容するバネ収
容室68と、バネ収容室68の近傍の両側端面には下段
のガイド溝61に嵌挿される支持突起70が支持機構6
0の一部として設けられている。
【0004】また、図6に示すように雄型端子を内蔵す
る雌コネクタ52は、雌ハウジング52a内に雄型端子
を挿入保持する端子収容室76を備え、ハウジング52
a上部には可撓性を有する板状のロックアーム71が形
成されており、その両側壁上にはガイド側壁75が垂設
されている。更に、ロックアーム71の上面の所定位置
には、スライドロック部材65に係止されるハウジング
ロック72と、該ハウジングロック72近傍の側端部に
は中途嵌合防止突起74と、後方には嵌合を解除する時
に下方へ押圧するためのロック解除突起73が設けられ
ている。
【0005】上述した従来例の半嵌合防止コネクタ51
においては、先ず、図5に示すようにスライドロック部
材65のバネ収容室68内に圧縮バネ67を収容した状
態で上段のガイド溝62にスライドストッパ69を嵌挿
させ、下段のガイド溝61には支持突起70を嵌挿させ
ることによりスライドロック部材65がハウジング53
a内に組付けられる。
【0006】そして、図7に示すように雌コネクタ52
と雄コネクタ53を嵌合させる。即ち、雌コネクタ52
を矢印A方向に押し込むと、ロックアーム71のハウジ
ングロック72の先端がスライドロック部材65前端の
押圧端面65aに当接してスライドロック部材65を矢
印B方向に移動させると共に、中途嵌合防止突起74が
中途嵌合防止用ストッパ58上を通過する。この通過途
中においては、例えロックアーム71が下方に撓もうと
しても中途嵌合防止突起74が中途嵌合防止用ストッパ
58の上面に当接しているから撓むことができない。こ
の段階では雌雄コネクタ52、53は中途嵌合状態であ
り、雌コネクタ52を押し込む手を離すと、ハウジング
ロック72には圧縮バネ67の強い反発力が押圧端面6
5aを介して働いているから雌コネクタ52は反嵌合方
向へ離反される。
【0007】この状態から、さらに雌コネクタ52を圧
縮バネ67の反発力に抗して押し込むと、中途嵌合防止
突起74が中途嵌合防止用ストッパ58を完全に通り越
すと共に、圧縮バネ67の反発力が強くなることによっ
てスライドロック部材65の押圧端面65aがロックア
ーム71を下方に撓ませながらハウジングロック72先
端の傾斜面を乗り越える。したがって、図8に示すよう
に矢印C方向に復動することでハウジングロック72が
スライドロック部材65の下部に係止され、雌コネクタ
52と雄コネクタ53が完全嵌合される。
【0008】次に、図9に示すように雌コネクタ52と
雄コネクタ53の嵌合状態を解除する場合は、ロックア
ーム71上のロック解除突起73に矢印D方向から押圧
力を加えると、ロックアーム71が下方に撓むことでハ
ウジングロック72の係止状態が解除される。そして、
その押圧状態でスライドロック部材15上の離脱突起6
6を矢印E方向に引っ張ることでスライドロック部材6
5の押圧端面65aが雌コネクタ52のハウジングロッ
ク72を乗り越え、ロックアーム71は弾性により元に
戻ると共に、雌コネクタ52は圧縮バネ67に押されて
雄コネクタ53から容易に離脱される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記半
嵌合防止コネクタ51は中途嵌合を防止することはでき
るが、嵌合状態にある雌雄コネクタ52、53を解除す
るには、両手を使ってロック解除突起73を下方に押圧
しながら離脱突起66を圧縮バネ67の付勢力に抗して
反嵌合方向に移動させる。即ち、図9のE方向へスライ
ドロック部材65を引っ張ることで、ハウジングロック
72をスライドロック部材65との係止状態から解除さ
せなければならない。この動作は圧縮バネ67を圧縮し
ながら離脱突起66を反嵌合方向へ移動させ、かつ雄コ
ネクタ53を保持しながら、雌コネクタ52をもう一方
の手で反嵌合方向へ引っ張らなければならないので、離
脱作業がかなり困難であるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、コネクタ相互の中途嵌合が防止されると
共に、簡単な構造で離脱作業が容易な半嵌合防止コネク
タを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、相互に嵌合接続される一対の雌雄コネクタの内、一
方の雄コネクタのハウジング内に収容され、前記雌雄コ
ネクタ相互の中途嵌合を防止する弾性部材と、前記ハウ
ジング内で嵌合方向に摺動自在に収容され、嵌合相手の
前記雌コネクタを前記ハウジング内に係止するスライド
ロック部材と、該スライドロック部材を前記ハウジング
内で摺動自在に支持する支持機構とを備えている半嵌合
防止コネクタにおいて、前記雌コネクタのハウジングが
可撓性のロックアームを備え、該ロックアームの上部に
前記スライドロック部材に係止されるハウジングロック
と、該ハウジングロック近傍の前記ロックアームの側部
に突出した中途嵌合防止突起とを備え、前記スライドロ
ック部材と前記弾性部材とを保持するための収容空間の
前端部に中途嵌合防止用ストッパを備え、前記ロックア
ームの後方に一対のスリットが嵌合方向に沿って設けら
れると共に、該スリット間の前記ロックアームの後部上
面にロック解除突起が設けられていることを特徴とする
半嵌合防止コネクタによって解決することができる。
【0012】また、上記半嵌合防止コネクタにおいて、
好ましくは前記スリットの外側の前記ロックアーム後部
上面の前記ロック解除突起の両側部に前記ロック解除突
起より高い外側突起が設けられていることを特徴とする
半嵌合防止コネクタによってより効果的に解決すること
ができる。
【0013】また、上記半嵌合防止コネクタにおいて、
好ましくは前記スリットが、前記ロックアーム上の前記
ハウジングロックの前後方向中央部の両側部から後方へ
向けて設けられており、前記ロック解除突起を下方に押
圧することで前記ハウジングロックと前記スライドロッ
ク部材の係止状態が解除されることを特徴とする半嵌合
防止コネクタによってより効果的に解決することができ
る。
【0014】上述した構成の半嵌合防止コネクタによる
と、雌雄コネクタ相互の嵌合時にハウジングロックが、
スライドロック部材を弾性部材の付勢力に抗して嵌合方
向に押して行く際に、中途嵌合防止突起が、中途嵌合防
止用ストッパを通過して通り越した時に弾性部材の反発
力がロックアームの形状保持力より大きくなってロック
アームが撓み、スライドロック部材が弾性部材の反発力
を利用して元の位置に戻ることで完全嵌合状態となる。
したがって、ロックアームの中途嵌合防止突起が中途嵌
合防止用ストッパを通り越す前に手を離すと、弾性部材
の反発力で雌雄コネクタは離反方向に押し戻される。ま
た、中途嵌合時のロックアームの撓みは、中途嵌合防止
突起と中途嵌合防止用ストッパにより確実に防止され、
完全嵌合時のみロックアームが撓み可能となり、中途嵌
合を確実に防止することができる。
【0015】また、雌雄コネクタ相互の嵌合状態を解除
する時は、ロック解除突起を下方に押圧して一対のスリ
ット間のロックアームを撓ませながら、雌雄コネクタを
反嵌合方向へ引き離すだけでハウジングロックがスライ
ドロック部材との係止状態から解除されると共に、スリ
ット外側のロックアームを撓ますことなく中途嵌合防止
突起は中途嵌合防止用ストッパを通過できる。したがっ
て、雌雄コネクタは嵌合状態から小さい力で容易に離脱
させることができる。即ち、弾性部材の反発力に抗して
スライドロック部材を反嵌合方向へ移動させる必要がな
くなり、さらにロックアーム全体を撓ませる力に比較し
てスリット間のロックアームだけを撓ませる力は遥かに
小さいからである。よって、雌雄コネクタの離脱作業が
容易になり作業効率を向上させることができる。
【0016】また、外側突起がロック解除突起より高い
ので、予期しない異物の衝突によりロック解除突起だけ
が押圧されて嵌合状態にある雌雄コネクタの接続状態が
解除されることはなく、雌雄コネクタの信頼性を向上さ
せることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半嵌合防止コネク
タの一実施の形態例を図1乃至図4に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明の半嵌合防止コネクタの一実施の
形態例を示す分解斜視図、図2は図1における雌コネク
タの側面図、図3は図2における雌コネクタの平面図、
図4は図1における嵌合解除時の状態を示す作動説明図
である。
【0018】図1に示す半嵌合防止コネクタ1は、雌型
端子を内蔵する雄コネクタ3のハウジング3a内の下部
に雌型端子を挿入保持する端子収容室7を備え、上部に
後述するロック部材としてのスライドロック部材15を
挿入保持するための収容空間5が設けられている。この
収容空間5の両側には、支持機構10としての上下各1
対のガイド溝11、12が設けられている。その内、上
方に設けられた上段ガイド溝12の前端部にスライドロ
ック部材15を係止するためのテーパ面を備え、かつス
ライドロック部材15の抜けを防止するスライドロック
係止部12aが設けられている。また、下段ガイド溝1
1の前端部には中途嵌合防止用ストッパ8が内側に突出
して設けられており、収容空間5の上部を形成するハウ
ジング3a上部には開口部6が設けられている。
【0019】また、スライドロック部材15は、上面に
嵌合の進行状況を表示するための表示突起16と、該表
示突起の近傍の両側端面にはハウジング3a内の上段ガ
イド溝12に嵌挿され、かつスライドロック係止部12
aに係止される支持機構10の一部としてのスライドス
トッパ19が設けられている。また、後方には弾性部材
としての圧縮バネ17を収容するバネ収容室18と、バ
ネ収容室18の近傍の両側端面には下段ガイド溝11に
嵌挿される支持機構10の一部としての支持突起20が
設けられている。
【0020】また、図1乃至図3に示すように雌コネク
タ2は、ハウジング2a内に雄型端子を挿入保持する端
子収容室26を備え、ハウジング2a上部には可撓性を
有する板状のロックアーム21が形成されている。ま
た、ロックアーム21上面の所定位置には、スライドロ
ック部材15に係止され、前端に傾斜面22aを有する
ハウジングロック22と、該ハウジングロックの近傍の
側端部には横方向に張り出た中途嵌合防止突起24が設
けられている。さらに、上記ハウジングロック22の前
後方向中央部両側から後方へ向けて一対のスリット2
5、25がロックアーム21に設けられており、該一対
のスリット間のロックアーム21後部の上面にコネクタ
離脱時に操作するロック解除突起23が設けられてい
る。また、一対のスリット25、25の外側のロックア
ーム21後部上面にはロック解除突起23より背丈の高
い外側突起27が設けられている。
【0021】上述した本実施の形態の半嵌合防止コネク
タ1においては、先ず、図1に示すようにスライドロッ
ク部材15のバネ収容室18内に圧縮バネ17を収容し
た状態で雄コネクタ3の上段ガイド溝12内にスライド
ストッパ19を嵌挿させ、下段ガイド溝11に支持突起
20を嵌挿させることでスライドロック部材15がハウ
ジング3a内に摺動自在に組付けられる。次に、雌コネ
クタ2と雄コネクタ3を嵌合させる。即ち、図1及び図
4に示すように雌コネクタ2を雄コネクタ3内の嵌合方
向に押し込むと、ロックアーム21のハウジングロック
22の先端がスライドロック部材15前端の押圧端面1
5aに当接してスライドロック部材15をハウジング3
a後方に移動させると共に、中途嵌合防止突起24が中
途嵌合防止用ストッパ8上に位置する。
【0022】この状態においては、例えロックアーム2
1が下方に撓もうとしても中途嵌合防止突起24が中途
嵌合防止用ストッパ8の上面に当接しているので下方に
撓むことができない。即ち、一対のスリット25、25
はハウジングロック22の中央部から後方に設けられて
いるので、圧縮バネ17による反発力が強くなって傾斜
面22aを押圧しても、中途嵌合防止突起24を残して
ハウジングロック22だけを押し下げることができない
からである。
【0023】この状態から、さらに雌コネクタ2を圧縮
バネ17の反発力に抗して押し込むと、中途嵌合防止突
起24が中途嵌合防止用ストッパ8を通り越すと共に、
圧縮バネ17の反発力が大きくなることによってスライ
ドロック部材15の押圧端面15aと傾斜面22aとの
当接力が強くなり、ロックアーム21を中途嵌合防止突
起24と共に下方に撓ませながらハウジングロック22
の傾斜面22aを乗り越える。したがって、スライドロ
ック部材15が反嵌合方向に復帰することでハウジング
ロック22がスライドロック部材15の下部に係止さ
れ、雌コネクタ2と雄コネクタ3との嵌合が完了する。
【0024】次に、図4に示すように雌コネクタ2と雄
コネクタ3の嵌合状態を解除する場合には、ロックアー
ム21上のロック解除突起23にD方向へ押圧力を加え
ると、ロックアーム21のスリット25に挟まれた部分
が下方に撓むことでハウジングロック22の係止状態が
解除される。そして、その押圧状態で雌コネクタ2を反
嵌合方向、即ち矢印F方向に引っ張ることでスライドロ
ック部材15の押圧端面15a下を雌コネクタ2のハウ
ジングロック22が潜り抜けると共に、ロックアーム2
1の中途嵌合防止突起24は撓まずにガイド溝11を通
り中途嵌合ロック用ストッパ8上をすり抜ける。
【0025】したがって、雌コネクタ2は小さい力で雄
コネクタ3との係止状態を解除でき、容易に離脱させる
ことができる。なお、ハウジングロック22上面がスラ
イドロック部材15の押圧端面15aの下面より完全に
低くならなくても、ハウジングロック22の後端部分が
押圧端面15aより少しでも低くなっていれば、雌コネ
クタ2が反嵌合方向へ引っ張られることによって押圧端
面15aに押し下げられて潜り抜けることができる。
【0026】上述したように本実施の形態の半嵌合防止
コネクタ1によれば、雌雄コネクタ2、3相互の嵌合時
にハウジングロック22が、スライドロック部材15を
圧縮バネ17の付勢力に抗して雄コネクタ3のハウジン
グ3a内に押し込まれる。この際、中途嵌合防止突起2
4が、中途嵌合防止用ストッパ8上を完全に通過した時
に圧縮バネ17の反発力もロックアーム21を下方に撓
ませる程度に大きくなっている。
【0027】したがって、ロックアーム21が下方に撓
み、スライドロック部材15の押圧端面15aがハウジ
ングロック22の押圧端面22aを乗り越えて、圧縮バ
ネ17の反発力で元の位置、即ちハウジング3aの前端
面まで戻り、ハウジングロック22をロックする。これ
により、雌雄コネクタ2、3は完全嵌合状態になる。な
お、一対のスリット25、25はハウジングロック22
の中央部から後方に設けられているので、圧縮バネ17
による押圧力が強くなり、その押圧力の下方分力が傾斜
面22aを押圧しても、中途嵌合防止突起24を残して
ハウジングロック22部分だけを押し下げることはでき
ない。
【0028】また、雌雄コネクタ2、3の嵌合途中にお
いて、ロックアーム21の中途嵌合防止突起24が、中
途嵌合防止用ストッパ8上を完全に通過する前に押し込
み力を解除すると、圧縮バネ17の反発力で雌雄コネク
タ2、3は離反方向に押し戻される。さらに詳しくは、
中途嵌合時のロックアーム21の撓みは、中途嵌合防止
突起24と中途嵌合防止用ストッパ8により確実に防止
され、完全嵌合時のみロックアームが撓み可能となり、
中途嵌合を確実に防止することができる。よって、信頼
性の高い雌雄コネクタ2、3を得ることができる。
【0029】また、雌雄コネクタ2、3相互の嵌合状態
を解除する時は、ロック解除突起23を下方に押圧して
一対のスリット25、25に挟まれたロックアーム21
を撓ませながら雌雄コネクタ2、3を反嵌合方向へ引き
離すだけで、ハウジングロック22とスライドロック部
材15との係止状態が解除される。この時、中途嵌合防
止突起24は撓むことなく中途嵌合防止用ストッパ8上
のガイド溝11内を通過する。
【0030】したがって、雌雄コネクタ2、3は嵌合状
態から小さい力で係止状態を解除させることができ、雌
雄コネクタ2、3の離脱作業を容易かつ確実に行うこと
ができる。即ち、ロック解除突起23を押圧してスリッ
ト25、25間に挟まれたロックアーム21部分を撓ま
せる力は、ロックアーム21全体を撓ませる力に比べて
小さい。しかも、上述した従来例のようにスライドロッ
ク部材を反嵌合方向へ移動させるために圧縮バネ67を
圧縮する力を必要としないので、雌雄コネクタ2、3の
離脱作業が容易になり作業効率を向上することができ
る。
【0031】さらに、外側突起27が、ロック解除突起
23より背丈の高い構成なので、不慮の異物の衝突によ
りロック解除突起23だけが押圧されて雌雄コネクタ
2、3の嵌合状態が解除されるようなことはない。よっ
て、信頼性の高い雌雄コネクタ2、3を得ることができ
る。
【0032】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものでないことはいうまでもなく、種々な実施の
形態が可能である。例えば、本実施の形態例では雄コネ
クタ3のハウジング3aに開口部6が設けられており、
スライドロック部材15には表示突起16が設けられて
いるが、本発明の半嵌合防止コネクタ1は開口部6及び
表示突起16が無くても機能的には差し支えない。た
だ、在れば雌雄コネクタ2、3が嵌合状態にあるか、或
いは中途嵌合状態にあるかが表示突起16の位置によっ
て検知できるという利点がある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半嵌合防止
コネクタによれば、雌コネクタのハウジングが可撓性の
ロックアームを備え、該ロックアームの上部にスライド
ロック部材に係止されるハウジングロックと、該ハウジ
ングロック近傍のロックアームの側部に突出した中途嵌
合防止突起とを備え、スライドロック部材と弾性部材と
を保持するための収容空間の前端部に中途嵌合防止用ス
トッパを備え、 前記ロックアームの後方に一対のスリ
ットが嵌合方向に沿って設けられると共に、該スリット
間のロックアームの後部上面にロック解除突起が設けら
れている。
【0034】また、前記半嵌合防止コネクタにおいて、
好ましくはスリットの外側のロックアーム後部上面のロ
ック解除突起の両側部にロック解除突起より高い外側突
起が設けられている。さらに、前記半嵌合防止コネクタ
において、好ましくはスリットがロックアーム上のハウ
ジングロックの前後方向中央部の両側部から後方へ向け
て設けられており、ロック解除突起を下方に押圧するこ
とでハウジングロックとスライドロック部材の係止状態
が解除される。
【0035】したがって、雌雄コネクタ相互の嵌合時に
ハウジングロックが、スライドロック部材を弾性部材の
付勢力に抗して嵌合方向に押して行く際に、中途嵌合防
止突起が、中途嵌合防止用ストッパを通過して通り越し
た時に弾性部材の反発力がロックアームを撓ませ、スラ
イドロック部材が弾性部材の反発力を利用して元の位置
に戻ることで完全嵌合状態になる。よって、ロックアー
ムの中途嵌合防止突起が、中途嵌合防止用ストッパを通
り越す前に嵌合作業を止めると、弾性部材の反発力で雌
雄コネクタは離反方向に押し戻されるので、雌雄コネク
タの中途嵌合状態を確実に防止することができる。
【0036】また、雌雄コネクタ相互の嵌合状態を解除
する時は、ロック解除突起を下方に押圧して一対のスリ
ット間のロックアームを撓ませながら、雌雄コネクタを
反嵌合方向へ引き離すだけでハウジングロックとスライ
ドロック部材との係止状態が解除されると共に、スリッ
ト外側のロックアームを撓ませることなく中途嵌合防止
突起は中途嵌合防止用ストッパ上を通過できる。したが
って、スライドロック部材を反嵌合方向へ移動させる必
要がなくなり、ロックアーム全体を撓ませる力に比べて
スリット間のロックアームだけを撓ませる力の方が遥か
に小さくて済むので、雌雄コネクタの嵌合状態を小さい
力で容易に解除させることができる。よって、雌雄コネ
クタの離脱作業が容易になり作業効率を向上させること
ができる。さらに、外側突起がロック解除突起より背丈
が高いので、予期しない異物の衝突によりロック解除突
起だけが押圧されて嵌合中の雌雄コネクタの接続が解除
されることはなく、雌雄コネクタの信頼性を一層向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半嵌合防止コネクタの一実施の形態例
を示す分解斜視図である。
【図2】図1における雌コネクタの側面図である。
【図3】図2における雌コネクタの平面図である。
【図4】図1における嵌合解除時の状態を示す作動説明
図である。
【図5】従来の雄コネクタの構成例を示す分解斜視図で
ある。
【図6】従来の雌コネクタの構成例を示す斜視図であ
る。
【図7】図5及び図6における雌雄コネクタの嵌合途中
状態を示す作動説明図である。
【図8】図5及び図6における雌雄コネクタの嵌合完了
状態を示す作動説明図である。
【図9】図5及び図6における雌雄コネクタの嵌合解除
の開始状態を示す作動説明図である。
【符号の説明】
1 半嵌合防止コネクタ 2 雌コネクタ 2a ハウジング 3 雌コネクタ 3a ハウジング 5 収容空間 6 開口部 8 中途嵌合防止用ストッパ 10 支持機構 11 下段ガイド溝(支持機構) 12 上段ガイド溝(支持機構) 15 スライドロック部材 16 表示突起 17 圧縮バネ(弾性部材) 19 スライドストッパ(支持機構) 20 支持突起(支持機構) 21 ロックアーム 22 ハウジングロック 23 ロック解除突起 24 中途嵌合防止突起 25 スリット 27 外側突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/64 H01R 13/639

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に嵌合接続される一対の雌雄コネク
    タの内、一方の雄コネクタのハウジング内に収容され、
    前記雌雄コネクタ相互の中途嵌合を防止する弾性部材
    と、前記ハウジング内で嵌合方向に摺動自在に収容さ
    れ、嵌合相手の前記雌コネクタを前記ハウジング内に係
    止するスライドロック部材と、該スライドロック部材を
    前記ハウジング内で摺動自在に支持する支持機構とを備
    えている半嵌合防止コネクタにおいて、 前記雌コネクタのハウジングが可撓性のロックアームを
    備え、該ロックアームの上部に前記スライドロック部材
    に係止されるハウジングロックと、該ハウジングロック
    近傍の前記ロックアームの側部に突出した中途嵌合防止
    突起とを備え、前記スライドロック部材と前記弾性部材
    とを保持するための収容空間の前端部に中途嵌合防止用
    ストッパを備え、 前記ロックアームの後方に一対のスリットが嵌合方向に
    沿って設けられると共に、該スリット間の前記ロックア
    ームの後部上面にロック解除突起が設けられていること
    を特徴とする半嵌合防止コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記スリットの外側の前記ロックアーム
    後部上面の前記ロック解除突起の両側部に前記ロック解
    除突起より高い外側突起が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記スリットが、前記ロックアーム上の
    前記ハウジングロックの前後方向中央部の両側部から後
    方へ向けて設けられており、前記ロック解除突起を下方
    に押圧することで前記ハウジングロックと前記スライド
    ロック部材の係止状態が解除されることを特徴とする請
    求項1記載の半嵌合防止コネクタ。
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