JPH0666251A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

可変容量型斜板式圧縮機

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JPH0666251A
JPH0666251A JP4219291A JP21929192A JPH0666251A JP H0666251 A JPH0666251 A JP H0666251A JP 4219291 A JP4219291 A JP 4219291A JP 21929192 A JP21929192 A JP 21929192A JP H0666251 A JPH0666251 A JP H0666251A
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pressure
chamber
bore
swash plate
control valve
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Masaki Ota
太田  雅樹
Takahiro Hamaoka
貴裕 濱岡
Tsuyoshi Sekimori
強 関森
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御弁の検知圧力を変更することにより、より
高回転まで容量制御を可能にする。 【構成】クランク室5内の圧力を制御して斜板18の傾
斜角とともにピストン26のストークを調節して吐出容
量を制御する可変容量型斜板式圧縮機において、クラン
ク室5内の圧力を制御する制御弁30の検知圧室を、吸
入弁32により開閉される検圧路40、41を介してボ
ア1aと連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調などに用いて
好適な可変容量型斜板式圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来技術】従来の可変容量型斜板式圧縮機(以下、単
に圧縮機という)として、例えば図5に示すものが知ら
れている。この圧縮機は、軸心と平行な複数のボア51
aを有するシリンダブロック51を備え、該シリンダブ
ロック51の前端にはクランク室52を形成してフロン
トハウジング53が接合されるとともに、その後端には
弁板54を介し吸入室55及び吐出室56を形成してリ
ヤハウジング57が接合されている。フロントハウジン
グ53には、クランク室52を貫通し軸封室58を介し
て駆動軸59が回転自在に支承されており、この駆動軸
59には回転支持体60及びスリーブ61を介して斜板
62が傾動可能に支持されている。なお、回転支持体6
0とフロントハウジング53との間にはスラスト軸受け
69が介装されている。斜板62には揺動板63がスラ
スト軸受64を介して回転規制状態に取付けられてお
り、この揺動板63にはシリンダブロック51の各ボア
51a内に配設されたピストン65がピストンロッド6
6を介して係留されていることにより、揺動板63の傾
斜角に応じてピストン65がボア51a内で往復動可能
となされている。
【0003】この圧縮機では、駆動軸59の回転運動が
斜板62を介して揺動板63の揺動運動に変換され、ピ
ストン65がボア51a内で往復動することにより、吸
入室55から弁板54の吸入ポート70を介してボア5
1a内へ吸入された冷媒ガスが圧縮されつつ弁板54の
吐出ポート71を介して吐出室56へ吐出される。な
お、吸入ポート70及び吐出ポート71は、それぞれ吸
入リード弁72及び吐出リード弁73により、ピストン
65の往復動に応じて開閉される。そして、クランク室
52内の圧力とボア51a内の吸入圧力との差圧に応じ
てピストン65のストロークが変動し、揺動板63の傾
斜角が変化することにより吐出容量が制御される。つま
り、クランク室52内の圧力が高まりピストン65に作
用する背圧が高まると、揺動板63の傾斜角が小さくな
って吐出容量が減少され、逆にクランク室52内の圧力
が低下しピストン65に作用する背圧が低下すると、揺
動板63の傾斜角が大きくなって吐出容量が増大され
る。なお、クランク室52内の圧力は、リヤハウジング
57の後端突出部内に配設された制御弁67により吸入
室55内の吸入圧力に基づいて制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記制御弁
67の検知圧室は検圧通路74を介して吸入室55と連
通され、吸入室55内の吸入圧力が検知圧力として導入
される。そして、この検知圧力に応じて、供給通路7
5、76を介する吐出室56からクランク室52への吐
出圧力の供給を制御することにより、クランク室52内
の圧力を制御している。例えば、上記検知圧力が設定値
よりも下がって吐出容量を小さくする必要が生じたとき
は、制御弁67が供給通路75、76を開放して吐出室
56内の圧力をクランク室52内に供給し、これにより
クランク室52内の圧力を高くして揺動板63の傾斜角
を小さくしている。
【0005】しかし、吸入ポート70を流れる冷媒ガス
の流量は、主に吸入ポート70の流路断面積に応じた抵
抗により限界がある。このため、圧縮機の大容量運転時
に、圧縮機の回転数の増大に伴い吸入ポート70を流れ
る冷媒ガスの流量が臨界流量に到達すると、吸入室55
内の圧力が低下しなくなり、制御弁67が検知すべき制
御信号の変化が得られなくなる。この一方で、ピストン
65等の往復慣性力は、回転数の増大に伴って揺動板6
3の傾斜角を大きくする方向に働く。したがって、圧縮
機の高速回転かつ大容量運転時においては、本来揺動板
63の傾斜角を小さくして小容量となるべき制御に反し
て、上記慣性力により揺動板67の傾斜角が大きくなっ
て大容量となってしまい、これを契機に容量の制御不能
を来すという問題がある。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、上記制御弁の検知圧力を変更することにより、よ
り高回転域まで容量制御を可能にすることを解決すべき
技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本第
1発明の圧縮機は、制御弁が吸入行程時のボア内圧力を
検知圧力として作動すべく構成したことを特徴とする。
また、上記課題を解決する本第2発明の圧縮機は、制御
弁の検知圧室が吸入弁により開閉される検圧路を介して
ボアと連通されていることを特徴とする。
【0008】また、上記課題を解決する本第3発明の圧
縮機は、制御弁の検知圧室が、ボアの上死点付近に開口
しその途中に逆止弁を備え、かつ、逆止弁と検知圧室と
の間に絞りを介して吸入室と連通するバイパスを備えた
検圧路を介して、前記ボアと連通されていることを特徴
とする。また、上記課題を解決する本第4発明の圧縮機
は、制御弁の検知圧室が吸入ポートに開口する検圧路を
介してボアと連通されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】圧縮機における吸入室内の圧力は、主に吸入ポ
ートの流路断面積に応じた抵抗により、大容量での高速
回転時には吸入ポートの臨界流量の影響を受け、ボア内
の圧力変化に応じて変化しなくなる。しかし、本第1発
明の圧縮機にあっては、ピストンの吸入行程時のボア内
圧力を直接検知圧力とし、該検知圧力に応じてクランク
室内の圧力を変化させて斜板の傾斜角とともにピストン
ストロークを調節して吐出容量を制御するようにしたも
のである。このため、大容量かつ高速回転で運転され吸
入室圧力が変化しなくなってもボア内圧力は低下し、吸
入室内の圧力を検知圧力とする従来のものと比べて、高
回転域まで容量制御が可能となる。
【0010】本第2発明の圧縮機にあっては、制御弁の
検知圧室が吸入弁により開閉される検圧路を介してボア
と連通されているので、ピストンの吸入行程では検圧路
が連通し、圧縮行程では検圧路が遮断される。つまり、
ピストンの吸入行程時のみ、吸入弁が検圧路を開放する
ことにより、ボア内の圧縮行程時の高圧力が検知圧室に
導入され誤動作することが防止される。このため、ボア
内での低圧側の圧力変化のみを制御弁での制御信号の変
化として正確にとらえることができ、高回転域まで容量
制御が可能となる。
【0011】本第3発明の圧縮機にあっては、制御弁の
検知圧室が、ボアの上死点付近に開口しその途中に逆止
弁を備えた検圧路を介して、ボアと連通されている。こ
の逆止弁は、ボア内圧力と制御弁の検知圧室内の圧力と
の差圧に応じて開閉する。なお、このボア内圧力と制御
弁の検知圧室内の圧力との差圧は、ピストンの吸入又は
圧縮行程時のボア内圧力の低下又は増大に伴って生ず
る。つまり、逆止弁は、ピストンの吸入又は圧縮行程に
伴って開閉し、これによりボアと制御弁の検知圧室とが
連通又は遮断される。そして、ピストンの吸入行程時
に、ボア内圧力の低下に伴って逆止弁が開けば、制御弁
の検知圧室とボアとが連通し、吸入行程時のボア内の吸
入圧力が検知圧室に導入される。このため、ボア内での
低圧側の圧力変化を制御弁での制御信号の変化として正
確にとらえることができ、高回転域まで容量制御が可能
となる。なお、検圧路は、逆止弁と検知圧室との間に、
絞りを介して吸入室と連通するバイパスを備えている
が、この絞りによるリーク量は僅かなものであり、バイ
パスを介する吸入室から検知圧室へのリークは、通常の
運転時においては上記容量制御に影響を及ぼすものでは
ない。つまり、検知圧室内の圧力が低くなりすぎて逆止
弁が開かなくなるような事態となったときに、吸入室か
ら検知圧室へリークさせることにより、同事態が回復さ
れる。
【0012】本第4発明の圧縮機にあっては、制御弁の
検知圧室が吸入ポートに開口する検圧路を介してボアと
連通されているので、ピストンの吸入行程時に吸入弁が
開くと、検圧路を介して吸入ポート内の吸入圧力が制御
弁の検知圧室に導入される。この吸入ポート内の吸入圧
力は、吸入室内の圧力と比べ、吸入行程時にボア内の圧
力変化に応じてより低圧に変化する。このため、吸入室
内の圧力を検知圧力とする従来のものと比べて、ボア内
での圧力変化を制御弁での制御信号の変化として正確に
とらえることができ、高回転域まで容量制御が可能とな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 (実施例1)本実施例に係る圧縮機の一部切欠き断面図
を図1に示し、要部断面図を図2に示す。図において、
1は軸心と平行な複数のボア1aを有するシリンダブロ
ックであって、該シリンダブロック1の前端にはフロン
トハウジング2が接合されるとともに、その後端にはリ
ヤハウジング3が弁板4を介して接合されている。シリ
ンダブロック1とフロントハウジング2とによって形成
されるクランク室5には駆動軸6が貫通して配設されて
おり、駆動軸6はシリンダブロック1及びフロントハウ
ジング2にラジアル軸受7、8を介して回転自在に支承
されている。
【0014】ラジアル軸受7の前方側でフロントハウジ
ング2と駆動軸6との間には軸封室2aが形成されてお
り、該軸封室2aにはフロントハウジング2と駆動軸6
との間に形成される隙間を封止する封止部材9が配設さ
れている。クランク室5内の駆動軸6には、駆動軸6を
囲繞する如く形成された回転支持体13が固着されてお
り、回転支持体13の前面側はスラスト軸受14を介し
てフロントハウジング2の前壁面に相対回転自在に支持
されている。この回転支持体13は、後面側に延出した
支持アーム15を有するとともに、該支持アーム15と
軸対称となる位置には回転安定性を維持するようにカウ
ンタウエイト16が形成されている。支持アーム15の
先端部に貫設された長孔15aにはピン17がスライド
可能に嵌入されており、該ピン17には斜板18が傾動
可能に連結されている。
【0015】回転支持体13の後端に隣接して駆動軸6
にはスリーブ20が遊嵌され、該スリーブ20の左右両
側に突設された枢軸20a(一方のみ図示)が斜板18
の図示しない係合孔に嵌入されて、該斜板18は枢軸2
0aの周りを揺動し得るように支持されている。この斜
板18には、スラスト軸受22等を介して揺動板23が
相対回転可能に支持されている。揺動板23の下方部に
は、ガイドピン24が径方向へ相対移動可能に嵌挿され
ており、その球状先端部24aがフロントハウジング2
内周に軸方向に沿って形成されたガイド溝25と係合す
ることにより揺動板23は自転が拘束されている。この
揺動板23には、シリンダブロック1の各ボア1a内に
配設されたピストン26がピストンロッド27を介して
係留されており、揺動板23の傾斜角に応じてピストン
26がボア1a内で往復動可能となっている。
【0016】リヤハウジング3内には、吸入室28と吐
出室29とが形成されるとともに、制御弁30が配設さ
れている。また弁板4の両側面には、シリンダブロック
1側に吸入弁32が配設され、リヤハウジング3側に吐
出弁34が配設されている。図示しない冷凍回路と連通
する吸入室28内の冷媒ガスは弁板4の吸入ポート31
及び吸入弁32を介してボア1a内に供給され、ボア1
a内でピストン26によって圧縮された冷媒ガスは弁板
4の吐出ポート33及び吐出弁34を介して吐出室29
に吐出され、さらに図示しない冷凍回路へと送り出され
るようになっている。なお、吸入弁32の開弁度はシリ
ンダブロック1に刻設された切欠溝1bにより規制さ
れ、吐出弁34の開弁度はリテーナ35により規制され
ている。
【0017】弁板4及びリヤハウジング3には、図2に
も示すように、ボア1a内で吸入弁32により開閉可能
な位置に開口する検圧通路40が形成されており、この
検圧通路40は検圧管路41を介して制御弁30の検知
圧室に通じている。またリヤハウジング3には吐出室2
9と制御弁30とを連通する供給通路42が形成され、
この供給通路42及び供給管路43を介して吐出室29
とクランク室5とが制御弁30で開閉可能に連通されて
いる。
【0018】以上のように構成された圧縮機において、
駆動軸6の回転に伴って回転支持体13とともに斜板1
8が回転すると、各ピストン26と係留された揺動板2
3が斜板18に対して周方向に摺動して揺動運動するこ
とにより、各ピストン26がボア1a内で往復動し、こ
れにより吸入室28から弁板4の吸入ポート31を介し
てボア1a内に冷媒ガスが吸入され、冷媒ガスは圧縮さ
れつつ弁板4の吐出ポート33を介して吐出室29へ吐
出される。そして、クランク室5内の圧力とボア1a内
の吸入圧力との差圧に応じてピストン26のストローク
が変動し、揺動板23の傾斜角が変化することにより吐
出容量が制御される。
【0019】上記クランク室5内の圧力は、リヤハウジ
ング3内に配設された制御弁30により冷房負荷に基づ
いて制御される。つまり、制御弁30が検知する検知圧
力が設定値よりも低くなり、吐出容量を小さくする必要
が生じた場合には、制御弁30が供給通路42及び供給
管路43を開放して吐出室29内の吐出圧力をクランク
室5内に供給する。これにより、クランク室5内の圧力
が高まってピストン26に作用する背圧が高まるので、
揺動板23の傾斜角が小さくなって吐出容量が減少され
る。一方、制御弁30が検知する検知圧力が設定値より
も高くなり、吐出容量を大きくする必要が生じた場合に
は、制御弁30が供給通路42及び供給管路43を閉鎖
するとともに、吸入室28とクランク室5とを連通する
図示しない逃がし通路により、クランク室5内の圧力が
低下してピストン6に作用する背圧が低下するので、揺
動板23の傾斜角が大きくなって吐出容量が増大され
る。
【0020】そして、本実施例の圧縮機では、制御弁3
0の検知圧室が検圧通路40及び検圧管路41を介して
ボア1aと連通され、上記検圧通路40は吸入弁32に
よる吸入ポート31の開閉と相まって開閉されるように
なっている。このため、ピストン26の吸入行程で吸入
弁32が開くと、検圧通路40及び検圧管路41を介し
てボア1a内の吸入圧力が制御弁30の検知圧室に導入
される。このピストン26の吸入行程におけるボア1a
内の吸入圧力は、ボア1aの容積変化に応じて忠実に変
化し、これは高回転数域においても同様である。このた
め、圧縮機の大容量かつ高速回転運転時においても、ボ
ア1a内の吸入圧力は変化し、制御弁30の検知圧室で
の制御信号の変化として正確に検知することができ、可
変容量の確実な制御が可能となる。
【0021】(実施例2)図3の要部断面図に示す本実
施例に係る圧縮機は、検圧通路40をボア1aの上死点
付近に開口するようにシリンダブロック1に形成し、こ
の検圧通路40と制御弁30の検知圧室とを連通する検
圧管路41の途中に逆止弁42を配設し、この逆止弁4
2と制御弁30との間の検圧管路41にリーク管路(バ
イパス)43を設けたこと以外は、上記実施例1と同様
の構成である。
【0022】上記リーク管路43は、絞り手段44を介
して吸入室28に通じている。また、この絞り手段44
によるリーク量は僅かなものであり、リーク管路43を
介する吸入室28から制御弁30の検知圧室へのリーク
は、通常の運転時においては以下に示す容量制御に影響
を及ぼすものではない。つまり、上記リーク管路43及
び絞り手段44は、制御弁30の検知圧室内の圧力が低
くなりすぎて逆止弁42が開かなくなるような事態とな
ったときに、吸入室28から検知圧室へリークさせるこ
とにより同事態を回復するために講じられた手段であ
る。なお、高速回転の連続運転から急激に低速回転に運
転変更された場合などに、このような事態が生じると考
えられる。
【0023】本実施例の圧縮機においても、制御弁30
の検知圧室が検圧通路40及び検圧管路41を介してボ
ア1aと連通されている。検圧管路41の途中に配設さ
れた逆止弁42は、ボア1a内圧力の低下又は増大に伴
って生じる、ボア1a内圧力と制御弁30の検知圧室内
の圧力との差圧に応じて開閉する。つまり、逆止弁42
は、ピストン26の吸入又は圧縮行程に伴って開閉し、
これによりボア1aと制御弁30の検知圧室とが連通又
は遮断される。そして、ピストン26の吸入行程時に、
ボア1a内の圧力低下に伴って逆止弁42が開けば、制
御弁30の検知圧室とボア1aとが連通し、吸入行程時
のボア1a内の吸入圧力が検知圧室に導入される。この
ため、ボア1a内での圧力変化を制御弁30での制御信
号の変化として正確にとらえることができ、高回転域ま
で容量制御が可能となる。 (実施例3)図4の要部断面図に示す本実施例に係る圧
縮機は、検圧通路40が吸入ポート31内に開口するよ
うにリヤハウジウグ3及び弁板4に形成すること以外
は、上記実施例1と同様の構成である。
【0024】本実施例の圧縮機においても、制御弁30
の検知圧室が検圧通路40及び検圧管路41を介して吸
入ポート31と連通されており、ピストン26の吸入行
程で吸入弁32が開くと、検圧通路40及び検圧管路4
1を介して吸入ポート31内の吸入圧力が制御弁30の
検知圧室に導入される。この吸入ポート31内の吸入圧
力は、吸入室28内の圧力と比べれば、高回転域におい
てもボア1a内の圧力変化に応じて変化する。このた
め、吸入室28内の圧力を検知圧力とする従来のものと
比べて、ボア内での圧力変化を制御弁での制御信号の変
化として正確にとらえることができ、高回転域まで容量
制御が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮機
は、ボア内の容積変化のみに基づくボア内の圧力変化
を、又は同ボア内の圧力変化により近い圧力変化を、制
御弁の検知圧力として吐出容量を制御するものであるか
ら、圧縮機の容量や回転数による影響を受け難い確実な
容量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧縮機の一部切欠き断
面図である。
【図2】上記圧縮機の要部断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る圧縮機の要部断面図
である。
【図4】本発明のさらに他の実施例に係る圧縮機の要部
断面図である。
【図5】従来の圧縮機の一部切欠き断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 1a…ボア 2…フロン
トハウジング 5…クランク室 6…駆動軸 18…斜板 26…ピストン 28…吸入室 29…吐出
室 31…吸入ポート 32…吸入弁 40…検圧
通路 41…検圧管路 42…逆止弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸心と平行な複数のボアを有するシリンダ
    ブロックと、該シリンダブロックの一端にクランク室を
    形成して連結されたハウジングと、前記クランク室内を
    貫通し前記ハウジングに回転自在に支承された駆動軸
    と、該駆動軸と共動する斜板に連係されて前記ボア内を
    往復動するピストンと、該ピストンの往復動により前記
    ボアと各ポート及び各弁手段を介して選択的に連通する
    吸入室及び吐出室と、前記クランク室内の圧力を制御す
    る制御弁とを備え、該制御弁により前記クランク室内の
    圧力を変化させて前記斜板の傾斜角とともにピストンス
    トロークを調節して吐出容量を制御するようにした可変
    容量型斜板式圧縮機において、 前記制御弁が吸入行程時のボア内圧力を検知圧力として
    作動すべく構成したことを特徴とする可変容量型斜板式
    圧縮機。
  2. 【請求項2】軸心と平行な複数のボアを有するシリンダ
    ブロックと、該シリンダブロックの一端にクランク室を
    形成して連結されたハウジングと、前記クランク室内を
    貫通し前記ハウジングに回転自在に支承された駆動軸
    と、該駆動軸と共動する斜板に連係されて前記ボア内を
    往復動するピストンと、該ピストンの往復動により前記
    ボアと各ポート及び各弁手段を介して選択的に連通する
    吸入室及び吐出室と、前記クランク室内の圧力を制御す
    る制御弁とを備え、該制御弁により前記クランク室内の
    圧力を変化させて前記斜板の傾斜角とともにピストンス
    トロークを調節して吐出容量を制御するようにした可変
    容量型斜板式圧縮機において、 前記制御弁の検知圧室は、前記吸入弁により開閉される
    検圧路を介して前記ボアと連通されていることを特徴と
    する可変容量型斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】軸心と平行な複数のボアを有するシリンダ
    ブロックと、該シリンダブロックの一端にクランク室を
    形成して連結されたハウジングと、前記クランク室内を
    貫通し前記ハウジングに回転自在に支承された駆動軸
    と、該駆動軸と共動する斜板に連係されて前記ボア内を
    往復動するピストンと、該ピストンの往復動により前記
    ボアと各ポート及び各弁手段を介して選択的に連通する
    吸入室及び吐出室と、前記クランク室内の圧力を制御す
    る制御弁とを備え、該制御弁により前記クランク室内の
    圧力を変化させて前記斜板の傾斜角とともにピストンス
    トロークを調節して吐出容量を制御するようにした可変
    容量型斜板式圧縮機において、 前記制御弁の検知圧室は、前記ボアの上死点付近に開口
    しその途中に逆止弁を備え、かつ、該逆止弁と検知圧室
    との間に絞りを介して吸入室と連通するバイパスを備え
    た検圧路を介して、前記ボアと連通されていることを特
    徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】軸心と平行な複数のボアを有するシリンダ
    ブロックと、該シリンダブロックの一端にクランク室を
    形成して連結されたハウジングと、前記クランク室内を
    貫通し前記ハウジングに回転自在に支承された駆動軸
    と、該駆動軸と共動する斜板に連係されて前記ボア内を
    往復動するピストンと、該ピストンの往復動により前記
    ボアと各ポート及び各弁手段を介して選択的に連通する
    吸入室及び吐出室と、前記クランク室内の圧力を制御す
    る制御弁とを備え、該制御弁により前記クランク室内の
    圧力を変化させて前記斜板の傾斜角とともにピストンス
    トロークを調節して吐出容量を制御するようにした可変
    容量型斜板式圧縮機において、 前記制御弁の検知圧室は、前記吸入ポートに開口する検
    圧路を介して前記ボアと連通されていることを特徴とす
    る可変容量型斜板式圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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