JPH01219364A - 可変容量式斜板型圧縮機 - Google Patents

可変容量式斜板型圧縮機

Info

Publication number
JPH01219364A
JPH01219364A JP63046746A JP4674688A JPH01219364A JP H01219364 A JPH01219364 A JP H01219364A JP 63046746 A JP63046746 A JP 63046746A JP 4674688 A JP4674688 A JP 4674688A JP H01219364 A JPH01219364 A JP H01219364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
suction
chamber
suction passage
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63046746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2641477B2 (ja
Inventor
Akikazu Kojima
昭和 小島
Mitsuo Inagaki
光夫 稲垣
Masanori Yasuda
真範 安田
Yoshio Kurokawa
黒川 喜生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, NipponDenso Co Ltd filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP63046746A priority Critical patent/JP2641477B2/ja
Priority to US07/293,434 priority patent/US4963074A/en
Priority to DE3900234A priority patent/DE3900234C2/de
Publication of JPH01219364A publication Critical patent/JPH01219364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2641477B2 publication Critical patent/JP2641477B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は斜板型圧縮機に関し、例えば自動車用空調装置
の冷媒圧縮機として用いて有効である。
〔発明の背景〕
本発明者らは、さきに第2図に示すような斜板型圧縮機
を提案した。これはシャフトlに対して斜板の回転中心
位置を支持する支持部3をシャフトlの軸方向に変位可
能にしたものである。
この第2図図示圧縮機によれば、斜板2の傾斜角と回転
中心位置とを連動させて変位させることができる。その
結果、ピストン4の一面側に形成された第1作動室5は
、斜板2の傾斜角にかかわらず、流体の吸入圧縮ができ
る位置まで前進可能である。一方、ピストン4の他面側
に形成された第2作動室6においては、デッドボリュー
ムが増加し、斜板の傾斜角がある程度以下になった場合
には、実質的に圧縮を行わないこととなる。
このように、第2図図示の斜板型圧縮機では、第1作動
室5、第2作動室6が双方とも最大容量で作動する最大
吐出容量時から第1作動室5のみが小容量で作動する最
小吐出容量時まで圧縮機の吐出容量を連続的に可変制御
可能である。
第3図は第2図図示圧縮機における第2作動室6内の冷
媒の圧力変化を示す図である。横軸に斜板回転角度をと
り、縦軸には冷媒圧力を示す、冷媒圧力の最大圧は吐出
圧Pdであり、一方冷媒圧力の最小は吸入圧Psである
。この吐出圧Pdおよび吸入圧Psは圧縮機が用いられ
る冷凍サイクルより要求される能力に応じて定まること
になる。
また第3図中実線A、B、C,Dは第2作動室6内の圧
力変化と吐出容量との関係を示したものである。実線A
は第2作動室6が最大容量で容積変化を行う状態である
。すなわち、ピストン4が第2作動室6内をフルストロ
ークで往復移動した状態を示す、この実線Aで示すよう
に、第2作動室が最大容量で吸入圧縮作用を行う際には
、第2作動室6内の圧力は吸入圧Psから吐出圧Pdま
で変動することになる。
斜板2の傾斜角が減少し、かつ斜板2の回転中心位置が
第2図中右方向に多少変位した状態(第3図中実線Bの
状態)では第2作動室6内では冷媒圧力の増加割合が減
少する。
そして、斜板2の傾斜角がさらに減少し、第2作動室6
内でのデッドボリュームが大きくなった状態では、第3
図中実線Cのような圧力変動となる。この状態では、第
2作動室6内の冷媒は吐出圧Pdまで上昇しないことに
なる。すなわち、第2作動室6内の冷媒は第2作動室6
内において膨張収縮を繰り返すのみで、吐出弁7を押し
開いて吐出室8へ吐出することができなくなる。
この状態においては、また吸入室9から第2作動室6内
へ冷媒が吸入されることもなくなる。従って、このよう
な状態では第2作動室6へ吸入される冷媒の動きがなく
なることになる。ここで、圧縮機は冷媒中に含まれてい
る潤滑オイルにより摺動部の潤滑を行なうようにしてい
るため、第2作動室6側への冷媒流れが阻害されること
になると、摺動部での焼付きなどの恐れが生じてくる。
特に、第2作動室6側へ流れる冷媒はベアリングllお
よび軸封装置12の冷却、潤滑を行うため、この部位で
の発熱およびシール不足等が問題となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記点に鑑みて案出されたものであり、上述
した本発明者らが先に提案した可変容量式斜板型圧縮機
を改良することを特徴とする特に本発明の圧縮機におい
ては、ピストンの往復ストロークが小さい、第2作動室
内において大きなデッドボリュームが生じた状態であっ
ても、第2作動室に連通ずる吸入室側に確実に流体が流
れるようにすることを目的とする。
本発明の圧縮機においては、圧縮機の吐出容量のいかん
にかかわらず、ベアリングおよび軸封装置が良好に作用
し得るようにすることを目的とする。
〔発明の構成および作動〕
上記目的を達成するため、本発明の圧縮機では吸入され
る冷媒を第2作動室側の第2吸入室に連通ずる第1吸入
通路を形成する。また、この第2吸入室内の流体を第1
作動室側の第1吸入室に導く第2吸入通路を形成する。
どのように第1吸入通路および第2吸入通路を設けるこ
とにより、流体の流れをまず第2吸入室側に流すことが
できる。これにより、流体が圧縮機内部を広く循環する
ことになり、各部における冷却および潤滑が良好になさ
れる。
本発明においては、また第1吸入通路をバイパスして、
第1吸入室側に流体を流す第3吸入通路を設ける。これ
により、圧縮機が最大吐出容量状態で作動する時に、多
量の流体を確実に第1吸入室および第2吸入室に流入さ
せることができる。
本発明の圧縮機ではまた、第3吸入通路を開閉する開閉
手段を設ける。これにより、第3吸入通路を流れる流体
量増加により、第1吸入通路側に充分な流体が流れなく
なることを防止する。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図に基づいて説明する。
図中20はアルミニウム合金性のシリンダハウジングで
、内部にシリンダ室10を5ケ所有する。
第1図では、シリンダ室10は1ケ所のみ示されている
が、5つのシリンダ室10はそれぞれ平行に形成されて
いる。このシリンダハウジング20内にシャフト1がベ
アリング11および21を介して回転自在に支持されて
いる。尚、シャフト1上には支持部材3が摺動自在に取
付けられており、この支持部材3を介してベアリング2
1はシャフト1をスプール22に支持する。そして、ス
プール22はシリンダハウジング20に形成された円筒
状部23およびリアハウジング24に形成された円筒状
部25によって摺動自在に支持される。
斜板2がピストン4を往復駆動する時に生じるスラスト
力はスラストベアリング26および27によって支持さ
れる。スラストベアリング26は支持部材3に形成され
た係止部28とスプール22の端部によって保持される
。一方、スラストベアリング27はシャフト1に形成さ
れた係止部29とシリンダハウジング20に形成された
係止部30によって挟持される。
支持部3には球形部31が形成されており、この球形部
31により、斜板2の回転中心位置を揺動可能に支持し
ている。また、斜板2にはスリット32が形成されてお
り、このスリットはシャフト1と一体形成された平面部
33に面接触している。従って、シャフト1の回転は平
面部33とスリット32との接触を介して斜板2に伝達
される。
さらにシャフトの平面部33には長溝34が形成されて
おり、この長溝34内に伝動ピン35が配置される。伝
動ピン35は斜板2のスリット32にベアリングを介し
て係止される。
斜板2の端部にはピストン4がシュー36.37を介し
て連結する。2つのシュー36.37は斜板2に取付け
られた状態で単一の球形外面を形成するようになってい
る。斜板2の回転を伴う揺動運動はシュー36.37を
介してピストン4に伝達される。従って、斜板2の運動
のうち回転方向の成分はシュー36.37により逃がさ
れる。
そして、斜板2の揺動方向の成分がシュー36゜37を
介してピストン4の往復運動に変換される。
ピストン4はシリンダ室lO内に往復移動するもので、
シリンダ室内面とピストン4端部との間に第1作動室5
および第2作動室6を形成する。
第1作動室5および第2作動室6はそれぞれ吸入孔38
.39を介して、第1吸入室40、第2吸入室9と連通
ずる。また、第1作動室5第2作動室6は吐出孔41.
42を介して、第1吐出室43、第2吐出室8にそれぞ
れ連通ずる。尚、吐出孔41.42の吐出室側部には吐
出弁7が配置される。また、吸入孔38.39の作動室
側部分には吸入弁が配置される。上述あ吸入孔38,3
9、吐出孔41.42はそれぞれサイドプレート44゜
45に形成される。
第2吐出室8および第2吸入室9はそれぞれフロントハ
ウジング46に形成される。また、このフロントハウジ
ング46にはシャフト1と対向して軸封装置12が配置
される。この軸封装置は圧縮機内部の潤滑油および冷媒
がシャフト1外周面にそって外部に漏れてるのを防止す
るものである。
シリンダハウジング20には吸人達通ボート50と第2
吸入室9とを連通ずる第1吸入通路51が形成されてい
る。ここで、第1吸入通路9はシャフトlを覆うように
形成されているため、第1吸入通路51を介して、第2
吸入室9に流入した冷媒は同時にシャフト1外面や、ベ
アリング11さらには軸封装置12に流入することにな
る。
シリンダハウジング20内には第2吸入室9と第1吸入
室40とを連通ずる第2吸入通路52が形成されている
。この第2吸入通路は、その途中において吸入通路室5
3と対向している。さらに吸入通路室53は吸入連通ポ
ート50と第3吸入通路54を介して連通している。従
って、第2吸入通路52は吸入通路室53および第3吸
入通路54を介しても、吸入連通ポート50と連通する
第1吸入室40はリアハウジング24とスプール22と
の間に形成される。そして、スプール22のうちこの第
1吸入室40と反対側の部位には制御圧室55が形成さ
れる。従って、制御圧室55内の圧力を図示しない制御
弁により吸入圧Psから吐出圧Pdの間で制御すること
により、スプール22が図中左右方向に変位することに
なる。
そしてこのスプール22の変位はスラストベアリング2
6を介して支持部材3に伝達され、さらには斜板2の傾
斜角および回転中心位置を可変することになる。
上述の第3吸入通路53はシリンダ室10のうち最上方
部に位置するシリンダ室に開口している。
そして、このシリンダ室10内を摺動するピストン4に
は第1図および第4図に示すように開閉部材60が形成
されている。この開閉部材60が第3吸入通路54と直
接対向し得るようになっており、開閉部材60が第3吸
入通路54と直接対面した位置では第3吸入通路54は
閉じられることになる。そして、開閉部材60が第3吸
入通路54に対向するか否かはピストン4の往復移動ス
トロークおよび往復変位位置によって制御されることに
なる。
第5図および第6図はピストン4が第1作動室5側に位
置で、かつ小さなストロークで往復移動する状態を示す
。この状態におけるストロークSでは開閉部材60が常
時第3吸入通路54を閉じることになる。また、第5図
および第6図に示すような状態では、第2作動室6での
デッドスペースが大きく、これは前述した第3図の実線
Bないし実線りの状態である。すなわち、開閉部材60
が第3吸入通路54を閉じる状態は、第2作動室6内の
圧力が吐出圧Pd以上に増加しない状態と符合する。
第7図はピストン4が大きなストロークでシリンダ室1
0内を往復移動する状態を示し、この状態ではピストン
4が第2作動室6側へ変位したときに開閉部材60が第
3吸入通路54を開くことになる。また、第7図図示状
態は第3図において、実線Aから実線Bに示す作動状態
に符合する。
次に、上述した圧縮機の作動を説明する。
図示しない電磁クラッチが接続し、自動車走行用エンジ
ンからの回転駆動力がシャフト1に伝達されると、シャ
フトlはシリンダハウジング20内で回転を開始する。
シャフト1の回転は、斜板2に形成されたスリット32
およびシャフト1に形成された平面部33を介して斜板
2に伝達される。ここで、斜板2はシャフト1に対して
傾斜しているため、斜板2は吸入通路室53内で揺動を
伴う回転運動を行うことになる。この斜板の運動のうち
回転方向の運動はシューによって逃がされ、揺動運動成
分がシュー36.37を介して、往復運動に変換されピ
ストン4に伝達される。すなわち、ピストン4は斜板2
の傾斜角に応じたストロークでシリンダ室lO内を往復
移動する。
冷凍サイクルの図示しない蒸発器側からの低温低圧の冷
媒は吸入連通ポートより第1吸入通路51を介して第2
吸入室9に吸入される。また、この冷媒は第2吸入通路
52を介して第1吸入室40にも吸入される。ピストン
4が吸入ストロークにあるときには、吸入室9.40内
の冷媒は吸入孔38.39を介してそれぞれ第1吸入室
5、第2吸入室6に吸入される。作動室5.6に吸入さ
れた冷媒は、次いでピストンの圧縮ストロークにおいて
圧縮され吐出圧Pd以上になれば、吐出弁7を押し開い
て、第1吐出室43、第2吐出室8にそれぞれ吐出する
。両社出室43.8に吐出した高温高圧の冷媒は図示し
ない吐出連通ボートより冷凍サイクルの凝縮器に吐出さ
れる。
また本例の圧縮機では制御圧室55内の圧力を図示しな
い制御弁により制御することにより、圧縮機の吐出容量
が連続的に可変される。第1図は制御圧室55内に吐出
圧が導入された状態であり、この場合には制御圧室55
内の吐出圧Pdと第2吸入室40内の吸入圧Psとの差
圧によりスプール22が図中量も左方向に変位している
。このスプール22の変位はスラストベアリング26を
介して支持部材3に伝達される。従って、支持部材3の
球面支持部31の図中左方向に変位していることになる
。その結果、斜板2の回転中心位置も図中最左方向に変
位し、かつ斜板2の傾斜角も最も傾いた状態となってい
る。
従って、第1図図示状態においては、ピストン4がシリ
ンダ室10内で最大ストロークにより往復運動を行う。
この状態では第1作動室5、第2作動室6の双方におい
てピストン4の先端で不必用なデッドボリュームを生じ
させることがない位置まで前進する。従って、この状態
では圧縮機の吐出容量が最大であり、冷凍サイクルの蒸
発器側からは多量の冷媒が吸入されることになる。しか
も、この状態では第7図に示したように開閉部材60が
第3吸入通路54を開くことができる。第7図より明ら
かなようにピストン4が第2作動室6側に所定値以上前
進すれば、開閉部材60は第3吸入通路54を開く。従
って、このように多量の吸入冷媒を流入する必要がある
状態においては、第1吸入通路51と第3吸入通路53
の双方から冷媒が圧縮機内部に吸入されることになり、
吸入効率を損なうことはない。
次に冷凍サイクルより要求される圧縮機の吐出容量が小
さい状態では、図示しない制御弁により制御圧室55内
の圧力を低減させる。その結果、スプール22前後の差
圧が少なくなり、スプール22は、ピストン4の圧縮時
に生じる反力により第1図中右方向に変位する。このス
プール22の変位は球面支持部31を介して斜板に伝達
され、その結果、斜板2は傾斜が小さ(なるとともに、
その回転中心位置も図中右方向に変位することになる。
そのため、ピストン4は第1作動室5側では常に上死点
位置まで前進するものの、第2作動室6側では大きなデ
ッドボリュームを残すことになる。
このピストン往復ストロークの減少に伴い、第1作動室
5側では吐出容量が減少する。一方、第2作動室6側で
は上述のデッドボリュームの増大に伴い、圧縮機能が停
止することになる。
しかしながら、本例の圧縮機では、第1吸入通路51が
吸入連通ポート50と吸入室9とを連通しているため、
第2作動室6が圧縮吐出作用を停止した状態であっても
、常に冷媒が第2吸入室9に供給されることになる。そ
して、第2吸入室9に導入された冷媒は次いで第2吸入
通路52を介して第1吸入室40に吸入される。換言す
れば、本例の圧縮機においては、第1作動室5に伴う冷
媒の吸入圧縮吐出作用により、冷媒が第2吸入室9側に
も供給されることになる。この第2吸入室9に吸入され
る冷媒は同時にベアリング11の潤滑冷却を行い、かつ
軸封装置12についてもそのシール部の潤滑を行う。そ
のため、圧縮機の吐出容量が最小となった状態であって
も、常に良好にシャフト1の回転がなされ、かつシャフ
ト1回りのシールが確保される。
ところが、このような状態において第3吸入通路54が
大きく開いていると、吸人達通ボート50内の冷媒は主
に第3吸入通路54から吸入通路室53に吸入され、次
いで第1吸入室40側に吸入されることになりかねない
、このような場合、多量の冷媒が第3吸入通路54側か
ら吸入されることになれば、この結果として、第1吸入
通路51に吸入される冷媒の流量が低減してしまう。そ
のことは、ついでは軸封装置12やベアリング11等の
摺動不良にもつながりかねない。
そこで、本例の圧縮機ではピストン4に形成された開閉
部材60によってこのような状態での第3吸入通路54
の閉止がなされる。
すなわち、吐出容量が減少してきた状態では、上述のご
と(支持部材3の球面支持部31が第1図中右方向に変
位し、それにともないピストン4全体の往復位置もシリ
ンダ室10内のうち第1作動室5側のみとなる。第5図
、第6図はこの状態におけるピストン4の上死点位置と
下死点位置を示すが、この図のようにピストン4が第1
作動室5側に変位した状態では、上死点位置から下死点
位置へかけての全ての領域において開閉部材60が第3
吸入通路54を閉止することになる。
従って、本例の圧縮機によれば、吸入冷媒流量が低減す
る圧縮機の小容量状態において、第3吸入通路54を確
実に閉止することができ、その結果として第1吸入通路
51側への冷媒流れを確保できる。
尚、この状態において、第1吸入室40に吸入される冷
媒は吸入連通ボート50から、第1吸入通路51、第1
吸入室9、第2吸入通路52、吸入通路室53、第2吸
入通路52を介して導入されることになり、その吸入径
路が長いものとなる。
しかしながら、このような状態にあっては、圧縮機に全
体として要求される吐出容量が小さなものであるため、
このように長い吸入経路をたどったものであっても、そ
の吸入経路の長さゆえに起因する吸入絞り抵抗の弊害は
実質的には表れない。
尚、上述の実施例では、ピストン4に形成された開閉部
材60が小容量時に第3吸入通路54を完全に閉止する
ようにしていたが、開閉部材60は第3吸入通路54を
完全に閉止することが要求されるものではない、即ち、
開閉部材60は第1吸入通路51側への冷媒の流れを確
保できるものであればよく、第3吸入通路53に所定値
以上の抵抗を加えることができるものであればよい。
また、上述の例では開閉部材をピストン4と一体成形し
たが、別体に形成された開閉部材60をピストン4上に
取付けるようにしてもよい。
更には、開閉部材60をピストン4と別体に設け、ピス
トン4とは別の位置で第3吸入通路54の開閉を行うよ
うにしてもよい。
即ち、開閉部材は第1吸入通路51側への冷媒流れを確
保すべ(、第3吸入通路54に抵抗を与えることができ
るものであればよい。
更には、第1吸入通路51のみで充分な冷媒流量が第1
吸入室9、第2吸入室40の双方に供給されるものであ
る場合には、第3吸入通路54を廃止してもよい。
(発明の効果〕 以上説明したように、本発明の圧縮機では流体をまず第
2吸入室へ流し、次いで第2吸入室から第1吸入室側へ
流すことができるようにしたため、圧縮機が第1作動室
側でのみ吸入圧縮吐出がなされる状態であつても、圧縮
機内部の冷却および潤滑を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明圧縮機の一実施例を示す断面図、第2図
は本発明者らが先に提案した圧縮機を示す断面図、第3
図は第1図および第2図双方の圧縮機において、第2作
動室内の圧力変化を示す説明図、第4図は第1図図示圧
縮機の一ピストンおよび開閉部材部分を示す断面図、第
5図ないし第7図は第1図図示圧縮機のピストン変位状
態を示す断面図である。 1・・・シャフト、2・・・斜板、3・・・支持部材、
4・・・ピストン、5・・・第1作動室、6・・・第2
作動室、9・・・第1吸入室、10・・・シリンダ室、
11・・・ベアリング、12・・・軸封装置、40・・
・第2吸入室、51・・・第1吸入通路、52・・・第
2吸入通路、54・・・第3吸入通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)内部にシリンダ室を有するシリンダ室と、このシ
    リンダ室内に回転自在に支持されたシャフトと、 このシャフトに揺動可能に連結し、シャフトと一体回転
    する斜板と、 前記シリンダ室内に摺動自在に配設され、前記斜板の揺
    動運動を受けて、前記シリンダ室内を往復移動するピス
    トンと、 このピストンの両側の端部のそれぞれに前記シリンダ室
    内面との間に形成され、流体の吸入圧縮吐出を行う第1
    、第2作動室と、 前記シャフトと同軸上に配設され、前記斜板を揺動可能
    に支持し、前記斜板の中心点位置を前記シャフトの軸方
    向に変位させるとともに、前記斜板の傾斜角を変位させ
    る支持部とを備え、 前記作動室のうち前記ピストンの一端面側に形成された
    第1作動室においては、前記斜板の傾斜角変位にかかわ
    らず、前記ピストンを流体の吸入圧縮吐出を行う位置ま
    で前進可能にし、前記作動室のうち前記ピストンの他面
    側に形成された第2作動室においては、前記斜板の傾斜
    角に応じて前記作動室にデッドスペースが生じるように
    形成し、かつ、吸入流体を前記第2作動室と連通する第
    2吸入室に導く第1吸入通路と、 前記第2吸入室内の吸入流体を前記第1作動室と連通す
    る第1吸入室に導く第2吸入通路とを備えることを特徴
    とする可変容量式斜板型圧縮機。(2)請求項1におい
    て、吸入流体を前記第1吸入通路を迂回して、前記第2
    吸入室に導入する第3吸入通路を有することを特徴とす
    る可変容量式斜板型圧縮機。 (3)請求項2において、前記第3吸入通路を開閉する
    開閉手段を設けたことを特徴とする可変容量式斜板型圧
    縮機。 (4)請求項3において、 前記開閉手段は前記斜板の傾斜角に応じて、前記第3吸
    入通路を開閉するものであることを特徴とする可変容量
    式斜板型圧縮機。 (5)請求項3および4において、 前記開閉手段は前記斜板の傾斜角変位が所定角以上とな
    り、前記ピストンが所定値以上のストロークで往復移動
    する際に、前記第3吸入通路を開き、 前記斜板の傾斜角変位が所定角以下で、前記ピストンが
    所定値以下のストロークで往復移動する際に、前記第3
    吸入通路を閉じるものであることを特徴とする可変容量
    式斜板型圧縮機。 (6)請求項3ないし5いずれか記載の可変容量式斜板
    型圧縮機において、 前記開閉手段は前記ピストンに形成されていることを特
    徴とする。
JP63046746A 1988-01-08 1988-02-29 可変容量式斜板型圧縮機 Expired - Lifetime JP2641477B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63046746A JP2641477B2 (ja) 1988-02-29 1988-02-29 可変容量式斜板型圧縮機
US07/293,434 US4963074A (en) 1988-01-08 1989-01-04 Variable displacement swash-plate type compressor
DE3900234A DE3900234C2 (de) 1988-01-08 1989-01-05 Taumelscheibenkompressor mit veränderlicher Verdrängung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63046746A JP2641477B2 (ja) 1988-02-29 1988-02-29 可変容量式斜板型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01219364A true JPH01219364A (ja) 1989-09-01
JP2641477B2 JP2641477B2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=12755901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63046746A Expired - Lifetime JP2641477B2 (ja) 1988-01-08 1988-02-29 可変容量式斜板型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2641477B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2784317A1 (en) 2013-03-29 2014-10-01 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate compressor
DE102014215663A1 (de) 2013-08-08 2015-02-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Taumelscheibenverdichter mit variabler Verdrängung
EP2816230A3 (en) * 2013-06-20 2015-08-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate type compressor
EP2918832A1 (en) * 2014-03-14 2015-09-16 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate type compressor

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2784317A1 (en) 2013-03-29 2014-10-01 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate compressor
JP2014194179A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Toyota Industries Corp 容量可変型斜板式圧縮機
US9556861B2 (en) 2013-03-29 2017-01-31 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate compressor
EP2816230A3 (en) * 2013-06-20 2015-08-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate type compressor
US9284954B2 (en) 2013-06-20 2016-03-15 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate type compressor
DE102014215663A1 (de) 2013-08-08 2015-02-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Taumelscheibenverdichter mit variabler Verdrängung
JP2015034505A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社豊田自動織機 容量可変型斜板式圧縮機
DE102014215663B4 (de) * 2013-08-08 2017-04-13 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Taumelscheibenverdichter mit variabler Verdrängung und zwei Zylinderblöcken mit unterschiedlichen Zylinderdurchmessern
EP2918832A1 (en) * 2014-03-14 2015-09-16 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement swash plate type compressor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2641477B2 (ja) 1997-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7530797B2 (en) Variable displacement compressor
JPS62674A (ja) 角度可変揺動斜板型可変容量圧縮機の容量制御装置
JPH03149363A (ja) 連続可変容量型斜板式圧縮機
JPH10325393A (ja) 可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサ
US5873704A (en) Variable capacity refrigerant compressor
WO1994011636A1 (en) Rocking swash plate type variable capacity compressor
JP4648845B2 (ja) 斜板型および揺動斜板型の可変容量圧縮機
JP2002031043A (ja) 圧縮機
KR950013012B1 (ko) 용량가변기구를 구비한 경사판식 압축기
JPH01219364A (ja) 可変容量式斜板型圧縮機
JPH09242667A (ja) 往復動型圧縮機
US6402480B1 (en) Lubrication passage for swash plate type compressor
JPH11294323A (ja) 可変容量圧縮機
JP2949836B2 (ja) 斜板式連続可変容量型圧縮機
JP2641479B2 (ja) 可変容量式斜板型圧縮機
JP2641496B2 (ja) 可変容量式斜板型圧縮機
KR20200009554A (ko) 가변 용량 사판식 압축기
JPH0326876A (ja) 斜板型可変容量圧縮機
JPH0429097Y2 (ja)
JPS61255285A (ja) 揺動斜板型圧縮機における圧縮容量可変機構
JP3112202B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JPH0454288A (ja) 可変容量形斜板式圧縮機
JPH0519586Y2 (ja)
JP2017145827A (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP3079663B2 (ja) 可変容量圧縮機