JPH11294323A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

可変容量圧縮機

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Publication number
JPH11294323A
JPH11294323A JP10107540A JP10754098A JPH11294323A JP H11294323 A JPH11294323 A JP H11294323A JP 10107540 A JP10107540 A JP 10107540A JP 10754098 A JP10754098 A JP 10754098A JP H11294323 A JPH11294323 A JP H11294323A
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JP
Japan
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pressure
crank chamber
drive shaft
cylinder block
shaft
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Pending
Application number
JP10107540A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Kato
圭一 加藤
So Kurita
創 栗田
Hirotaka Kurakake
浩隆 倉掛
Masaki Ota
太田  雅樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11294323A publication Critical patent/JPH11294323A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
    • F04B27/1063Actuating-element bearing means or driving-axis bearing means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】軸封装置の耐用性の向上を図る。 【解決手段】クランク室5から軸封装置40を経由して
吸入系に連なる唯一の抽気通路41を配設し、フロント
ハウジング2の軸孔2a端部に駆動軸6との嵌合細隙に
よって固定絞り42を形成したことにより、軸封装置4
0の耐用性が飛躍的に向上する。また、抽気通路41を
フロントハウジング2、シリンダブロック1及びリヤハ
ウジング3の各外郭部を貫通する形態で設ければ、簡潔
に抽気通路を形成することができ、さらに軸孔2aのク
ランク室側孔端に設けられる固定絞り42を、同部に配
設されたラジアル軸受7aの外輪と駆動軸6との嵌合細
隙により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒圧縮機に係
り、詳しくは単頭形のピストンを装備した可変容量圧縮
機に関する。
【0002】
【従来の技術】主として車両空調用に供されているワッ
プル型、スワッシュ型の可変容量圧縮機は、ロータとヒ
ンジ機構を介して連結された斜板要素を支点回りに傾動
可能な構成となし、斜板要素を内蔵したクランク室圧力
を変化させることにより、単頭ピストンの背面に作用す
る力を調整し、この力とピストンの前面に作用するガス
圧力との釣合によって、上記斜板要素の支点回りの傾動
変位、すなわちピストンストロークを可変制御するよう
に構成されている。
【0003】そして外部冷凍回路から帰還した冷媒ガス
は、ピストンの直動に伴って吸入室からボア内に吸入さ
れ、圧縮されたのち吐出室に吐出される。すなわち単頭
形可変容量圧縮機の多くは、このようにクランク室を経
由することなく帰還冷媒ガスが直接ボア内へ導入される
構成であるため、クランク室内に配備されている摺動部
品との潤滑は、クランク室に漏入するブローバイガス
や、容量制御時、クランク室へ積極的に供給される吐出
冷媒ガス中の混在油成分に依存することになる。
【0004】ところが、駆動軸の露出端を流体的に封止
する軸封装置は、クランク室から更に奥まったフロント
ハウジングの軸孔内に配設されているため、これに向っ
て流動する冷媒ガス量は極端に少なく、潤滑、冷却不足
に基づく軸封装置の熱劣化や、ガス漏れに起因するクラ
ッチの滑りなど二次不良の発生も当然に懸念される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平7ー33225
0号公報所載の圧縮機は、フロントハウジングの軸孔内
に一端が開口し、他端が吸入系へと連なる通路を駆動軸
の軸心上に穿設した構成が開示されており、クランク室
内の冷媒ガスが軸封装置の近傍を経由して吸入系へと流
動することも説明されている。
【0006】しかしながら、かかる構成は軸封装置の潤
滑、冷却を全うするという観点からすれば、決して満足
すべきものとはいい難い。何故ならばクランク室から吸
入系へ向う冷媒ガスの流れは、上記駆動軸に内設された
通路に限られておらず、シリンダブロックの中心軸孔に
配設された駆動軸支承用のラジアル軸受部分を潜通する
経路によっても、同様に吸入系へと流動するからであ
る。つまり、このように冷媒ガスの流れが2系統となれ
ば、必然的に軸封装置にもたらせる冷媒ガス量(混在油
成分)は少なくなり、しかも軸封装置の密封側にそれほ
ど大きな圧力降下も生じないことから、冷却効果につい
ても多くを期待しえないことは明らかである。
【0007】本発明は、クランク室と吸入系を結ぶ抽気
通路の特定によって、軸封装置の耐用性の向上を図るこ
とを解決すべき技術課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明に係る可変容量圧縮機は、複数のボアを
並設して圧縮機の外郭を構成するシリンダブロックと、
内部にクランク室を形成してシリンダブロックの前端を
閉塞するフロントハウジングと、該シリンダブロックと
フロントハウジングに回転自在に支承された駆動軸と、
吸入室及び吐出室を有してシリンダブロックの後端を閉
塞するリヤハウジングと、該駆動軸と共動するロータに
ヒンジ機構を介して同期回転可能に連結された斜板要素
と、該斜板要素と連係して上記ボア内を直動するピスト
ンと、給気通路を介した吐出圧力の供給によりクランク
室圧力を調整し、吸入圧力との差圧に基づいて斜板要素
の傾角変位と共にピストンストロークを変化させる容量
制御弁とを備えた可変容量圧縮機において、上記フロン
トハウジングの軸孔内に配置された軸封装置の密封側に
は、吸入系と連通する唯一の抽気通路が開口され、該軸
孔のクランク室側孔端部には、上記駆動軸との嵌合細隙
によって固定絞りが形成されていることを特徴としてい
る。
【0009】すなわち、軸封装置の密封側はフロントハ
ウジングの軸孔を介してクランク室に導通されており、
同時に該密封側は唯一の抽気通路によって吸入系(低圧
域)と接続されている。したがって、クランク室内の冷
媒ガスには圧力差により軸封装置を経由して抽気通路に
向う独占的な流れが生じ、これにより軸封装置は良好な
潤滑、冷却作用を受ける。とくにクランク室への圧力調
整(昇圧)によって容量制御を行う圧縮機においては、
容量制御時に高圧冷媒ガスが積極的にクランク室へ供給
されるので、一層有効である。しかも抽気通路に設けら
れる固定絞りは、軸封装置が配置された軸孔のクランク
室側孔端部と駆動軸との嵌合細隙によって形成されてお
り、軸封装置の背圧は吸入系と同程度まで低下してシー
ル部への負荷は著しく軽減され、同時に絞りの減圧に基
づく冷却作用も巧みに付加される。
【0010】また、請求項2記載の発明のように、抽気
通路をフロントハウジング、シリンダブロック及びリヤ
ハウジングの各外郭部を貫通する形態で設ければ、外付
け管路などの仕様に比べてより簡潔に抽気通路を形成す
ることができ、さらに請求項3記載の発明のように、軸
孔のクランク室側孔端に設けられる固定絞りを、同部に
配設されたラジアル軸受の外輪と駆動軸との嵌合細隙に
より形成すれば、フロントハウジングの加工や各部品の
組付性を損うことなく、ラジアル軸受の潤滑、冷却にも
有効に寄与する。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明を具体化した実施形態
を図面に基づいて説明する。図1において、1はシリン
ダブロックであって、該シリンダブロック1の前端側は
フロントハウジング2によって閉塞され、同後端側は弁
板4を介してリヤハウジング3によって閉塞されるとと
もに、これらは通しボルト21により共締めされてい
る。シリンダブロック1とフロントハウジング2とによ
って形成されるクランク室5内には軸心方向に延在する
駆動軸6が収容されて、ラジアル軸受7a、7bにより
回転自在に支持されている。そして該駆動軸6の前端
は、例えば図示しない電磁クラッチ及び伝動機構を介し
て自動車エンジンに連結されている。また、シリンダブ
ロック1には駆動軸6を囲繞する位置に複数個のボア8
が穿設されており、各ボア8にはピストン9がそれぞれ
往復銅可能に嵌挿されている。
【0012】クランク室5内において、駆動軸6にはロ
ータ10がフロントハウジング2との間にスラスト軸受
11を介して同期回転可能に結合され、ロータ10の後
方には斜板12が嵌合されている。そして、該斜板12
はロータ10との間に介装された押圧ばね13により常
に後方に向け付勢されている。斜板12には、両端面外
周側に平滑な摺動面12aが形成され、摺動面12aに
は半球状のシュー14、14が当接されており、これら
シュー14、14の凸球面はピストン9の凹球面と係合
されている。
【0013】また、斜板12の摺動面12aより内方域
のロータ10側には、一対のブラケット12b、12b
が該斜板12の上死点位置Tを跨いで突設され、各ブラ
ケット12b、12bにはガイドピン12c、12cの
基端が固着されるとともに、各ガイドピン12c、12
cの先端には球体部12d、12dが形成されている。
かくして本圧縮機では、ブラケット12b、12b、ガ
イドピン12c、12c及び球体部12d、12dによ
り、ヒンジ機構Kの一部を構成している。
【0014】斜板12の中心部には駆動軸6上で該斜板
12の傾角変位を許容する屈折状の貫通孔20が設けら
れており、また、斜板12の下死点領域におけるロータ
10側には、駆動軸6の軸心から径外方向に延在され、
かつロータ10側のシュー14を回避しつつ摺動面12
aを覆蔽するカウンタウェイト15がリベットなどによ
り装着されている。そして該斜板12は、カウンタウェ
イト15よりも中心寄りの前端面12eがロータ10の
後端面10aと当接することにより最大傾角が規制され
る一方、後端面の座繰孔部がサークリップ22と当接す
ることにより最小傾角が規制されている。
【0015】また、ロータ10の上部には、上記ヒンジ
機構Kの残部を構成する一対の支持アーム17、17が
各ガイドピン12c、12cと整合するよう軸心方向後
方に突出され、各支持アーム17、17の先端部には、
駆動軸6の軸心と斜板12の上死点位置Tとで決定され
る面と平行に、かつ駆動軸6の軸心に対して外方から近
づく向きにガイド孔17a、17aが貫設されている。
これらガイド孔17a、17aの向きは、斜板12の傾
角変位にかかわらずピストン9の上死点位置が不動に保
たれるよう設定されており、各ガイド孔17a、17a
内には、それぞれガイドピン12c、12cの球体部1
2d、12dが摺動可能に挿入されている。
【0016】リヤハウジング3内には、吸入室30及び
吐出室31が画設され、弁板4にはボア8に対応して吸
入ポート32及び吐出ポート33が開口されており、弁
板4とピストン9との間に形成される圧縮室が吸入ポー
ト32及び吐出ポート33を介して吸入室30及び吐出
室31に連通されている。そして弁板4には各吸入ポー
ト32及び吐出ポート33を開閉する図示しない吸入弁
及び吐出弁が装着されている、なお、34は吸入室30
になる吸入孔である。
【0017】リヤハウジング3内には、さらに冷房負荷
に応動してクランク室圧力を調整する容量制御弁50が
内蔵されており、吸入室30と連通する検圧通路97、
吐出室31と連通する導圧通路96並びにクランク室5
に連通する給気通路95は、いずれも以下に詳述する容
量制御弁50の所要ポートと接続されている。図2に示
す容量制御弁50において、弁主体51と筒体52との
間には感圧機構としてのダイアフラム53が挟持部材5
4によって挟持され、該筒体52の開口部には蓋栓55
が螺合されており、これら筒体52、蓋栓55、ダイア
フラム53及び挟持部材54の一方により大気室70が
形成されている。筒体52に貫設された気孔52aは蓋
栓55とのバックラッシにより該大気室70に連通さ
れ、これにより大気室70は大気圧雰囲気に保たれてい
る。また、大気室70には、蓋栓55と断面ハット状の
押え金57との間に所定押圧力のばね56が介装され、
押え金57の他端側は球体58及びリング状押え金59
を介してダイアフラム53に衝接されている。
【0018】弁主体51の内側にはダイアフラム53及
び挟持部材54の他方との間に吸入圧力室71が形成さ
れており、この吸入圧力室71はポート71aにより上
記検圧通路97と連通され、これにより吸入圧力室71
には吸入圧力が導入されている。また、吸入圧力室71
にはダイアフラム53と衝接して断面Π状の押え金61
が設けられ、該押え金61と吸入圧力室71の底面との
間には所定押圧力のばね62が介装されている。そして
押え金61には弁主体51内を摺動可能なロッド63の
一端が固着されており、ロッド63の他端には球状弁6
5が固着されている。
【0019】また、弁主体51の外端側には吐出圧力室
72が形成され、該吐出圧力室72には球状弁65が着
座可能な弁座が設けられ、さらに該吐出圧力室72の口
端は栓体60によって閉塞されている。そして該栓体6
0に貫設されたポート72aは上記導圧通路96を介し
て吐出室31に連通され、これにより吐出圧力室72に
は吐出圧力が導入されている。また、吐出圧力室72に
は球状弁65と衝接する押え金66が設けられ、該押え
金66と栓体60との間には所定押圧力のばね67が介
装されている。
【0020】一方、弁主体51には上記給気通路95と
連通するポート73aが形成され、このポート73aは
ロッド63の周域に形成された弁孔72bにより吐出圧
力室72と連通されている。なお、60aは栓体60に
被装された濾過部材である。次いで、本発明の特徴的構
成である抽気通路41について、以下に詳しく説明す
る。
【0021】フロントハウジング2の軸孔2a内には、
駆動軸6の露出端を流体的に封止する軸封装置40が配
設され、該軸封装置40の後方、つまり軸孔2aのクラ
ンク室側孔端部にはラジアル軸受(ニードル軸受)7a
が並設されている。そして軸封装置40の密封側に位置
する軸孔2aからフロントハウジング2の外郭方向へ延
び、さらに該フロントハウジング2、シリンダブロック
71及びリヤハウジング3の各外郭部を順次軸方向に貫
通して、吸入孔34に接続する抽気通路41が設けら
れ、該抽気通路41の一部を構成して軸封装置40の密
封側からクランク室5に連なる軸孔2aの孔端部には、
同部に位置するラジアル軸受7aの外輪と駆動軸6との
嵌合細隙によって所要の固定絞り42が形成されてい
る。なお、この抽気通路41は、クランク室5内の冷媒
ガスを所定の流量で吸入系へ抽出するための唯一の通路
であり、他の経路を介しては一切抽出されない構成とな
されている。
【0022】本実施形態に係る圧縮機は上述のように構
成されており、圧縮機の停止時には機内の圧力が設定さ
れた吸入圧力よりも高い値でバランスしているので、容
量制御弁50に形成された吸入圧力室71の圧力とばね
62との合力が、大気圧とばね56との合力を上回って
ダイアフラム53に作用し、ロッド63に連結された球
状弁65は弁座に着座して弁孔72bを閉止している。
つまり吐出室31とクランク室5とを連通する給気通路
95は閉鎖状態に保たれている。
【0023】この状態から図示しない電磁クラッチを介
して駆動軸6が回転されると、この回転運動がロータ1
0及びヒンジ機構Kを介して斜板12の回転揺動、さら
にはピストン9の往復運動へと変換されて圧縮仕事が開
始される。そして圧縮機の起動初期においては通常車室
温度と共に吸入圧力も高いので、容量制御弁50は上述
のような給気通路95の閉鎖状態を維持している。この
ため圧縮作用によりクランク室5に漏入したブローバイ
ガスが抽気通路41を介して逐次吸入室30に還流さ
れ、クランク室圧力と吸入圧力との差圧は所定値よりも
低く保たれるので、ピストン9は最大ストローク、つま
り圧縮機は全容量状態で運転される。
【0024】かかる全容量運転の継続により次第に車室
温度が低下し、これに追従する吸入圧力が設定値を越え
て低下すると、検圧通路97及びポート71aを介して
導通されている吸入圧力室71の圧力とばね62との合
力が、大気圧とばね56との合力に屈してダイアフラム
53を作動させ、ロッド63を介して球状弁65を弁座
から離脱させるので、弁孔72bを通じて開放された給
気通路95(導圧通路96、ポート72a、吐出圧力室
72、ポート73aを含む)を経由してクランク室5に
は高圧の吐出冷媒ガスが導入され、クランク室圧力を上
昇させる。
【0025】このようにクランク室圧力が上昇されて吸
入圧力との差圧が大きくなると、斜板12の傾角並びに
ピストンストロークが縮小されて圧縮機は小容量の制御
運転に移行し、その後は、熱負荷に基づいた吸入圧力の
復活をまって容量制御弁50は再び給気通路95を閉鎖
する。圧縮機の容量制御は上述のように行われ、冷房負
荷の高い状態では専らブローバイガスのみがクランク室
5に漏入し、冷房負荷の低い状態では容量制御弁50の
作動を介して積極的に高圧冷媒ガスがクランク室5へ供
給される。しかしいずれの状態にあってもクランク室5
内の高圧冷媒ガスは、フロントハウジング2の軸孔2a
孔端に形成された固定絞りを潜通し、軸封装置40の密
封側を経由する唯一の抽気通路41を介してのみ、吸入
系へと流動するところに本発明の大きな特徴がある。
【0026】すなわち、クランク室5内の冷媒ガスに
は、圧力差によって軸封装置40を経由する独占的な抽
気の流れが生じ、独占的なるが故に量的にも著しく豊富
となるため、軸封装置40は良好な潤滑、冷却作用を受
ける。とくにクランク室5の圧力調整(昇圧)によって
容量制御を行う本実施形態に係る圧縮機においては、容
量制御時に高圧冷媒ガスが積極的にクランク室5へ供給
されるので、一層有効である。しかも抽気通路41に設
けられる固定絞り42は、軸封装置40が配置された軸
孔2aのクランク室側孔端部と駆動軸6との嵌合細隙に
よって形成されており、軸封装置40の背圧は吸入系と
同程度まで低下してシール部への負荷は著しく軽減さ
れ、同時に絞りの減圧に基づく冷却作用も巧みに付加さ
れる。
【0027】また、抽気通路41の固定絞り42は、軸
孔2aのクランク室側孔端に配設されたラジアル軸受7
aの外輪と駆動軸6との嵌合細隙により形成されている
ので、フロントハウジング2の加工性や各部品の組付性
を損うことなくラジアル軸受7aの潤滑、冷却作用も付
随的に享受することができる。なお、固定絞り42は、
軸孔2aの孔端自体を縮径して形成することも勿論可能
である。
【0028】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、クラン
ク室から軸封装置を経由して吸入系に連なる唯一の抽気
通路を配設し、該抽気通路の始点に相当するフロントハ
ウジングの軸孔端部に固定絞りを設けたものであるか
ら、軸封装置の耐用性を飛躍的に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る可変容量圧縮機を示
す断面図。
【図2】同圧縮機に組込まれる容量制御弁を示す拡大断
面図。
【符号の説明】
1はシリンダブロック、2はフロントハウジング、2a
は軸孔、3はリヤハウジング、5はクランク室、6は駆
動軸、8はボア、9はピストン、12は斜板、30は吸
入室、31は吐出室、40は軸封装置、41は抽気通
路、42は固定絞り、50は容量制御弁、95は給気通
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 雅樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のボアを並設して圧縮機の外郭を構成
    するシリンダブロックと、内部にクランク室を形成して
    シリンダブロックの前端を閉塞するフロントハウジング
    と、該シリンダブロックとフロントハウジングに回転自
    在に支承された駆動軸と、吸入室及び吐出室を有してシ
    リンダブロックの後端を閉塞するリヤハウジングと、該
    駆動軸と共動するロータにヒンジ機構を介して同期回転
    可能に連結された斜板要素と、該斜板要素と連係して上
    記ボア内を直動するピストンと、給気通路を介した吐出
    圧力の供給によりクランク室圧力を調整し、吸入圧力と
    の差圧に基づいて斜板要素の傾角変位と共にピストンス
    トロークを変化させる容量制御弁とを備えた可変容量圧
    縮機において、上記フロントハウジングの軸孔内に配置
    された軸封装置の密封側には、吸入系と連通する唯一の
    抽気通路が開口され、該軸孔のクランク室側孔端部に
    は、上記駆動軸との嵌合細隙によって固定絞りが形成さ
    れていることを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】上記軸封装置の密封側に開口する抽気通路
    は、上記フロントハウジング、シリンダブロック及びリ
    ヤハウジングの各外郭部を貫通して吸入系に接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】上記軸孔のクランク室側孔端部には上記駆
    動軸を支承するラジアル軸受が配設され、上記固定絞り
    は該ラジアル軸受の外輪と該駆動軸との嵌合細隙により
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    圧縮機。
JP10107540A 1998-04-17 1998-04-17 可変容量圧縮機 Pending JPH11294323A (ja)

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US09/290,573 US6192699B1 (en) 1998-04-17 1999-04-13 Variable capacity compressor
EP99107659A EP0952343A3 (en) 1998-04-17 1999-04-16 Variable capacity compressor

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EP (1) EP0952343A3 (ja)
JP (1) JPH11294323A (ja)

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