JP2000320465A - 容量可変型圧縮機用制御弁 - Google Patents
容量可変型圧縮機用制御弁Info
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- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
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- F05C2251/08—Shape memory
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外気負荷に相関した容量制御を行うことがで
きる制御弁として、構造簡単にして弁体の開閉動作の確
実性に優れ、部品点数、組付工数を増加することがな
く、しかも通路構造を複雑にすることがないこと。 【解決手段】 圧縮機の吸入ポートとクランク室とを連
通する連通路34を開閉するボール弁体38と、ボール
弁体38を閉弁方向へ付勢するばねと、ダイヤフラム室
49に圧縮機の吸入圧力を及ぼされてボール弁体38を
開弁方向へ駆動するダイヤフラム装置43とを有する容
量可変型圧縮機用制御弁において、ばねを、通常のばね
材により構成されてボール弁体38を閉弁方向へ付勢す
る主ばね54と、外気温度に対して正特性を有する感温
材により構成されて主ばね54のばね力をキャンセルす
る方向に作用する補正ばね55との組合せにより構成
し、外気負荷を代表する外気温度の上昇に伴い閉弁方向
のばね力を低減する。
きる制御弁として、構造簡単にして弁体の開閉動作の確
実性に優れ、部品点数、組付工数を増加することがな
く、しかも通路構造を複雑にすることがないこと。 【解決手段】 圧縮機の吸入ポートとクランク室とを連
通する連通路34を開閉するボール弁体38と、ボール
弁体38を閉弁方向へ付勢するばねと、ダイヤフラム室
49に圧縮機の吸入圧力を及ぼされてボール弁体38を
開弁方向へ駆動するダイヤフラム装置43とを有する容
量可変型圧縮機用制御弁において、ばねを、通常のばね
材により構成されてボール弁体38を閉弁方向へ付勢す
る主ばね54と、外気温度に対して正特性を有する感温
材により構成されて主ばね54のばね力をキャンセルす
る方向に作用する補正ばね55との組合せにより構成
し、外気負荷を代表する外気温度の上昇に伴い閉弁方向
のばね力を低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、容量可変型圧縮
機用制御弁に関し、特に、車載空調装置などにて使用さ
れる斜板式容量可変型圧縮機のための容量制御弁に関す
るものである。
機用制御弁に関し、特に、車載空調装置などにて使用さ
れる斜板式容量可変型圧縮機のための容量制御弁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】斜板式容量可変型圧縮機のための容量制
御弁として、特公平3−53474号公報、実公平6−
17010号公報、特開平8−177735号公報に示
されている容量制御弁が従来より知られている。
御弁として、特公平3−53474号公報、実公平6−
17010号公報、特開平8−177735号公報に示
されている容量制御弁が従来より知られている。
【0003】この容量制御弁は、基本的には、斜板を内
蔵した圧縮機のクランク室の圧力の上昇に応じて吐出容
量を低減し、クランク室の圧力の低下に応じて吐出容量
を増大する容量可変型圧縮機において、圧縮機の吸入ポ
ートとクランク室とを連通する連通路を圧縮機の吸入圧
力に応動する弁体により開閉し、クランク室に対して圧
縮機の吸入圧力を供給することを制御する制御弁であ
り、更に、圧縮機の吐出圧力を開弁方向に及ぼし、前記
弁体の開閉動作点を吐出圧力に応じて偏移させ、外気負
荷(吐出圧力)に相関した容量制御を行うよう構成され
ている。
蔵した圧縮機のクランク室の圧力の上昇に応じて吐出容
量を低減し、クランク室の圧力の低下に応じて吐出容量
を増大する容量可変型圧縮機において、圧縮機の吸入ポ
ートとクランク室とを連通する連通路を圧縮機の吸入圧
力に応動する弁体により開閉し、クランク室に対して圧
縮機の吸入圧力を供給することを制御する制御弁であ
り、更に、圧縮機の吐出圧力を開弁方向に及ぼし、前記
弁体の開閉動作点を吐出圧力に応じて偏移させ、外気負
荷(吐出圧力)に相関した容量制御を行うよう構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の容量制御
弁は、いずれも、一様、所期の目的を達成するが、しか
し、外気負荷(冷房負荷)に相関した容量制御を行うた
めに、圧縮機の吐出圧力を開弁方向に与えるための構
造、たとえば、アクチェーティングロッド、作動棒を組
み込んだり、高圧補正圧力室を設けたり、またそれらに
圧縮機吐出圧力を与えるための通路を設ける必要があ
る。
弁は、いずれも、一様、所期の目的を達成するが、しか
し、外気負荷(冷房負荷)に相関した容量制御を行うた
めに、圧縮機の吐出圧力を開弁方向に与えるための構
造、たとえば、アクチェーティングロッド、作動棒を組
み込んだり、高圧補正圧力室を設けたり、またそれらに
圧縮機吐出圧力を与えるための通路を設ける必要があ
る。
【0005】このため、弁体の開閉動作の確実性に欠け
たり、部品点数、組付工数が増えたりし、また、圧縮機
ハウジングに直接組み込むものでは、容量制御弁の各部
に吸入圧力や吐出圧力を導くための通路構造が複雑にな
ったり、圧縮機ハウジングにおける配置位置の自由度が
制限されたりし、これらのことについて充分に満足でき
るものはない。
たり、部品点数、組付工数が増えたりし、また、圧縮機
ハウジングに直接組み込むものでは、容量制御弁の各部
に吸入圧力や吐出圧力を導くための通路構造が複雑にな
ったり、圧縮機ハウジングにおける配置位置の自由度が
制限されたりし、これらのことについて充分に満足でき
るものはない。
【0006】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、外気負荷に相関した容量制御を行
うことができる制御弁として、構造簡単にして弁体の開
閉動作の確実性に優れ、部品点数、組付工数を増加する
ことなく、また、圧縮機ハウジング組込式のものとし
て、通路構造を複雑にすることなく、圧縮機ハウジング
における配置位置の自由度に優れた容量可変型圧縮機用
制御弁を提供することを目的としている。
なされたものであり、外気負荷に相関した容量制御を行
うことができる制御弁として、構造簡単にして弁体の開
閉動作の確実性に優れ、部品点数、組付工数を増加する
ことなく、また、圧縮機ハウジング組込式のものとし
て、通路構造を複雑にすることなく、圧縮機ハウジング
における配置位置の自由度に優れた容量可変型圧縮機用
制御弁を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明による容量可変型圧縮機
用制御弁は、圧縮機の吸入ポートとクランク室とを連通
する連通路を有する弁ハウジングと、前記連通路を開閉
する弁体と、前記弁体を閉弁方向へ付勢するばねと、前
記圧縮機の吸入圧力を及ぼされて前記弁体を開弁方向へ
駆動する圧力応動装置とを有する容量可変型圧縮機用制
御弁において、前記ばねは、感温材により構成されて外
気温度に感応するばねを含み、外気温度の上昇に伴い閉
弁方向のばね力を低減するものである。
るため、請求項1に記載の発明による容量可変型圧縮機
用制御弁は、圧縮機の吸入ポートとクランク室とを連通
する連通路を有する弁ハウジングと、前記連通路を開閉
する弁体と、前記弁体を閉弁方向へ付勢するばねと、前
記圧縮機の吸入圧力を及ぼされて前記弁体を開弁方向へ
駆動する圧力応動装置とを有する容量可変型圧縮機用制
御弁において、前記ばねは、感温材により構成されて外
気温度に感応するばねを含み、外気温度の上昇に伴い閉
弁方向のばね力を低減するものである。
【0008】請求項2に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁は、前記ばねが、通常のばね材により構成
されて前記弁体を閉弁方向へ付勢する主ばねと、温度に
対して正特性を有する感温材により構成されて、前記主
ばねのばね力を該主ばねのばね力よりも小さい力でキャ
ンセルする方向にばね力が作用する補正ばねとの組合せ
により構成され、前記主ばねのばね力と前記補正ばねの
ばね力との合成ばね力が前記弁体に作用するものであ
る。
縮機用制御弁は、前記ばねが、通常のばね材により構成
されて前記弁体を閉弁方向へ付勢する主ばねと、温度に
対して正特性を有する感温材により構成されて、前記主
ばねのばね力を該主ばねのばね力よりも小さい力でキャ
ンセルする方向にばね力が作用する補正ばねとの組合せ
により構成され、前記主ばねのばね力と前記補正ばねの
ばね力との合成ばね力が前記弁体に作用するものであ
る。
【0009】請求項3に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁は、前記補正ばねが形状記憶合金により構
成されているものである。
縮機用制御弁は、前記補正ばねが形状記憶合金により構
成されているものである。
【0010】請求項4に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁は、前記弁ハウジングが、前記圧縮機のハ
ウジングに形成された制御弁受入孔内に挿入固定され、
前記弁ハウジングの一端に前記圧力応動装置が固定さ
れ、前記圧力応動装置が前記制御弁受入孔より外部に露
呈するように前記圧縮機のハウジングに取り付けられる
よう構成され、前記圧力応動装置内に前記ばねが組み込
まれているものである。
縮機用制御弁は、前記弁ハウジングが、前記圧縮機のハ
ウジングに形成された制御弁受入孔内に挿入固定され、
前記弁ハウジングの一端に前記圧力応動装置が固定さ
れ、前記圧力応動装置が前記制御弁受入孔より外部に露
呈するように前記圧縮機のハウジングに取り付けられる
よう構成され、前記圧力応動装置内に前記ばねが組み込
まれているものである。
【0011】請求項1に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁では、弁体を閉弁方向へ付勢するばねの閉
弁方向のばね力が外気温度の上昇に伴い閉弁力を低減す
るから、圧縮機吐出圧力とは比例関係にある外気温度に
代表される外気負荷に相関した容量制御が行われる。
縮機用制御弁では、弁体を閉弁方向へ付勢するばねの閉
弁方向のばね力が外気温度の上昇に伴い閉弁力を低減す
るから、圧縮機吐出圧力とは比例関係にある外気温度に
代表される外気負荷に相関した容量制御が行われる。
【0012】請求項2に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁では、主ばねの閉弁方向へばね力と前記主
ばねのばね力をキャンセルする方向に作用する補正ばね
のばね力との合成ばね力(主ばねのばね力>補正ばねの
ばね力)が弁体に作用し、補正ばねは温度に対して正特
性を有する感温材で構成される。
縮機用制御弁では、主ばねの閉弁方向へばね力と前記主
ばねのばね力をキャンセルする方向に作用する補正ばね
のばね力との合成ばね力(主ばねのばね力>補正ばねの
ばね力)が弁体に作用し、補正ばねは温度に対して正特
性を有する感温材で構成される。
【0013】請求項3に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁では、補正ばねは温度に対して正特性を有
する形状記憶合金(SMA)で構成される。
縮機用制御弁では、補正ばねは温度に対して正特性を有
する形状記憶合金(SMA)で構成される。
【0014】請求項4に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁では、圧力応動装置内に組み込まれたばね
が外気温度に感応する。
縮機用制御弁では、圧力応動装置内に組み込まれたばね
が外気温度に感応する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】図1は本発明による制御弁を組み込まれた
容量可変型圧縮機を、図2はこの本発明による容量制御
弁を各々示している。
容量可変型圧縮機を、図2はこの本発明による容量制御
弁を各々示している。
【0017】斜板式容量可変型圧縮機1は、圧縮機ハウ
ジング2により画定されたクランク室3と、各々一方の
ストロークエンド部にてクランク室3に連通している複
数個のシリンダ室4とを有している。シリンダ室4の各
々にはピストン5が軸線方向に摺動自在に嵌合してお
り、各ピストン5のクランク室3側にはピスントロッド
6の一端が連結されている。
ジング2により画定されたクランク室3と、各々一方の
ストロークエンド部にてクランク室3に連通している複
数個のシリンダ室4とを有している。シリンダ室4の各
々にはピストン5が軸線方向に摺動自在に嵌合してお
り、各ピストン5のクランク室3側にはピスントロッド
6の一端が連結されている。
【0018】圧縮機ハウジング2は駆動軸7を回転可能
に支持しており、駆動軸7は、プーリ8に掛け渡された
図示されていない駆動ベルトにより図示されていないエ
ンジンと駆動連結され、エンジンによって回転駆動され
る。
に支持しており、駆動軸7は、プーリ8に掛け渡された
図示されていない駆動ベルトにより図示されていないエ
ンジンと駆動連結され、エンジンによって回転駆動され
る。
【0019】駆動軸7はクランク室3内においてウオブ
ル板(斜板)9を公知の連繋機構(図示省略)により取
付角度変更可能にトルク伝達関係にて連結されており、
ウオブル板9のシリンダ室4側の板面にはピスントロッ
ド6が軸力伝達可能に係合している。
ル板(斜板)9を公知の連繋機構(図示省略)により取
付角度変更可能にトルク伝達関係にて連結されており、
ウオブル板9のシリンダ室4側の板面にはピスントロッ
ド6が軸力伝達可能に係合している。
【0020】ウオブル板9が傾斜状態にて駆動軸7によ
り回転駆動されることにより、各シリンダ室4のピスト
ン5がウオブル板9の傾斜角に応じたストロークをもっ
て往復動し、その傾斜角がクランク室圧力Pcと各シリ
ンダ室4の吸入圧力(圧縮機吸入圧力)Psとの差圧に
応じて自動調整される。
り回転駆動されることにより、各シリンダ室4のピスト
ン5がウオブル板9の傾斜角に応じたストロークをもっ
て往復動し、その傾斜角がクランク室圧力Pcと各シリ
ンダ室4の吸入圧力(圧縮機吸入圧力)Psとの差圧に
応じて自動調整される。
【0021】この場合、圧縮機1は、クランク室圧力P
cの上昇に応じてウオブル板9の傾斜角が減少してピス
トン5のストロークが低減することにより吐出容量を低
減し、クランク室圧力Pcの低下に応じてウオブル板9
の傾斜角が増大してピストン5のストロークが増大する
ことにより吐出容量を増大し、クランク室圧力Pcが吸
入圧力Psに実質的に等しい圧力になることによってフ
ルロード運転状態になる。
cの上昇に応じてウオブル板9の傾斜角が減少してピス
トン5のストロークが低減することにより吐出容量を低
減し、クランク室圧力Pcの低下に応じてウオブル板9
の傾斜角が増大してピストン5のストロークが増大する
ことにより吐出容量を増大し、クランク室圧力Pcが吸
入圧力Psに実質的に等しい圧力になることによってフ
ルロード運転状態になる。
【0022】各シリンダ室4には各々一方向弁による吸
入弁12、吐出弁13を有する吸入ポート14と吐出ポ
ート15とが形成されており、各シリンダ室4の吸入ポ
ート14は吸入通路16によって吸入接続ポート17に
連通し、吐出ポート15は吐出通路18によって吐出接
続ポート19に連通しており、吸入接続ポート17と吐
出接続ポート19とに、蒸発器20、膨張弁21、凝縮
器22などを含む冷凍サイクル用循環管路が接続されて
いる。
入弁12、吐出弁13を有する吸入ポート14と吐出ポ
ート15とが形成されており、各シリンダ室4の吸入ポ
ート14は吸入通路16によって吸入接続ポート17に
連通し、吐出ポート15は吐出通路18によって吐出接
続ポート19に連通しており、吸入接続ポート17と吐
出接続ポート19とに、蒸発器20、膨張弁21、凝縮
器22などを含む冷凍サイクル用循環管路が接続されて
いる。
【0023】圧縮機ハウジング2には有底孔による制御
弁受入孔23が形成されており、この制御弁受入孔23
内にこの発明による制御弁30が挿入固定されている。
弁受入孔23が形成されており、この制御弁受入孔23
内にこの発明による制御弁30が挿入固定されている。
【0024】制御弁30は、制御弁受入孔23に挿入さ
れる円柱状の弁ハウジング31を有している。
れる円柱状の弁ハウジング31を有している。
【0025】弁ハウジング31には、弁ハウジング31
の中心部を軸線方向(上下方向)に延在して弁ハウジン
グ31の一方の端面(上端面)に開口したクランク室側
通路32と弁ハウジング31の中間部を径方向に横切っ
て延在する吸入ポート側通路33とによるT字形の連通
路34と、一端にてクランク室側通路32と吸入ポート
側通路33との交差部に連通し、弁ハウジング31の中
心部を軸線方向に延在して弁ハウジング31の他方の端
面(下端面)に開口した弁室35を兼ねた弁棒係合孔3
6とが形成されている。
の中心部を軸線方向(上下方向)に延在して弁ハウジン
グ31の一方の端面(上端面)に開口したクランク室側
通路32と弁ハウジング31の中間部を径方向に横切っ
て延在する吸入ポート側通路33とによるT字形の連通
路34と、一端にてクランク室側通路32と吸入ポート
側通路33との交差部に連通し、弁ハウジング31の中
心部を軸線方向に延在して弁ハウジング31の他方の端
面(下端面)に開口した弁室35を兼ねた弁棒係合孔3
6とが形成されている。
【0026】弁ハウジング31の上端面にはクランク室
側通路32の開口端を覆う形態でフィルタ37が装着さ
れている。
側通路32の開口端を覆う形態でフィルタ37が装着さ
れている。
【0027】弁室35にはボール弁体38が配置されて
いる。ボール弁体38は弁ハウジング31内にあって弁
座部39に選択的に着座することにより連通路34を開
閉する。
いる。ボール弁体38は弁ハウジング31内にあって弁
座部39に選択的に着座することにより連通路34を開
閉する。
【0028】弁棒係合孔36には弁棒40が軸線方向に
摺動可能に嵌合している。弁棒40は一端(上端)にて
ボール弁体38に接続されている。
摺動可能に嵌合している。弁棒40は一端(上端)にて
ボール弁体38に接続されている。
【0029】弁ハウジング31の他端部(下端部)は圧
縮機ハウジング2の制御弁受入孔23の開口端側にあ
り、この他端部には制御弁受入孔23より外部に露呈す
る形態で圧力応動装置としてのダイヤフラム装置43が
固定装着されている。
縮機ハウジング2の制御弁受入孔23の開口端側にあ
り、この他端部には制御弁受入孔23より外部に露呈す
る形態で圧力応動装置としてのダイヤフラム装置43が
固定装着されている。
【0030】ダイヤフラム装置43は、弁ハウジング3
1の他端部にかしめ結合された皿状の上蓋44と、ダイ
ヤフラム45を挟んで上蓋44と結合された皿状の下蓋
46と、下蓋46にかしめ結合された円筒状のばね箱4
7と、ばね箱47にねじ係合した調整ねじ48とを有し
ている。
1の他端部にかしめ結合された皿状の上蓋44と、ダイ
ヤフラム45を挟んで上蓋44と結合された皿状の下蓋
46と、下蓋46にかしめ結合された円筒状のばね箱4
7と、ばね箱47にねじ係合した調整ねじ48とを有し
ている。
【0031】ダイヤフラム45は、弁棒40と接続さ
れ、ダイヤフラム45を挟んで弁ハウジング31側にダ
イヤフラム室49を、ばね箱47側に密閉室50を各々
画定しており、ダイヤフラム室49側にて弁棒40の他
端(下端)と接続されている。なお、ダイヤフラム室4
9は、弁棒係合孔36と弁棒40に存在する間隙(図示
省略)により弁室35と連通しており、弁室35より圧
縮機1の吸入圧力Psを開弁方向の圧力として導入され
る。
れ、ダイヤフラム45を挟んで弁ハウジング31側にダ
イヤフラム室49を、ばね箱47側に密閉室50を各々
画定しており、ダイヤフラム室49側にて弁棒40の他
端(下端)と接続されている。なお、ダイヤフラム室4
9は、弁棒係合孔36と弁棒40に存在する間隙(図示
省略)により弁室35と連通しており、弁室35より圧
縮機1の吸入圧力Psを開弁方向の圧力として導入され
る。
【0032】ダイヤフラム45の密閉室50側には当金
51、ボール52、ばね受け部材53が順に設けられて
おり、ばね受け部材53と調整ねじ48との間には、ダ
イヤフラム45、弁棒40を介してボール弁体38を閉
弁方向(上向き)へ付勢する主ばね54が設けられてい
る。この主ばね54は、ばね鋼等、温度依存性が実質的
にない通常のばね材製の圧縮コイルばねにより構成され
ている。
51、ボール52、ばね受け部材53が順に設けられて
おり、ばね受け部材53と調整ねじ48との間には、ダ
イヤフラム45、弁棒40を介してボール弁体38を閉
弁方向(上向き)へ付勢する主ばね54が設けられてい
る。この主ばね54は、ばね鋼等、温度依存性が実質的
にない通常のばね材製の圧縮コイルばねにより構成され
ている。
【0033】ばね箱47とばね受け部材53には各々補
正ばね用のばね受けフランジ47a、53aが形成され
ており、このばね受けフランジ47aと53aとの間
に、主ばね54のばね力をキャンセルする方向に作用す
る補正ばね55が設けられている。
正ばね用のばね受けフランジ47a、53aが形成され
ており、このばね受けフランジ47aと53aとの間
に、主ばね54のばね力をキャンセルする方向に作用す
る補正ばね55が設けられている。
【0034】補正ばね55は、温度に対して正特性を有
する感温材、たとえば、形状記憶合金(SMA)により
構成され、ダイヤフラム装置43のばね箱47内にあっ
て外気温度Tに感応し、図3に示されているような外気
温度−補正ばね荷重特性を示す。なお、補正ばね55の
最大ばね力は主ばね54のばね力より小さい値に設定さ
れ、常に、主ばね54のばね力>補正ばね55のばね力
の関係が保たれるようになっている。
する感温材、たとえば、形状記憶合金(SMA)により
構成され、ダイヤフラム装置43のばね箱47内にあっ
て外気温度Tに感応し、図3に示されているような外気
温度−補正ばね荷重特性を示す。なお、補正ばね55の
最大ばね力は主ばね54のばね力より小さい値に設定さ
れ、常に、主ばね54のばね力>補正ばね55のばね力
の関係が保たれるようになっている。
【0035】補正ばね55は外気温度Tの上昇に伴い補
正ばね荷重Wを増大し、その結果、主ばね54のばね力
と補正ばね55のばね力との合成ばね力(閉弁力)は外
気温度Tの上昇に伴い低減する。
正ばね荷重Wを増大し、その結果、主ばね54のばね力
と補正ばね55のばね力との合成ばね力(閉弁力)は外
気温度Tの上昇に伴い低減する。
【0036】また、弁棒40と弁ハウジング31との間
には上述の合成ばね力の最低値より極く弱い圧縮コイル
ばねによる中ばね56が設けられている。
には上述の合成ばね力の最低値より極く弱い圧縮コイル
ばねによる中ばね56が設けられている。
【0037】上述の構成による制御弁30は圧縮機ハウ
ジング2の制御弁受入孔23に挿入固定され、クランク
室側通路32は制御弁受入孔23の底部側に開口してい
るクランク室圧力通路24によってクランク室3に連通
し、吸入ポート側通路33は吸入圧力通路25によって
吸入ポート14に連通している。なお、クランク室圧力
通路24及び吸入圧力通路25は、圧縮機ハウジング2
の内部に形成されている圧力通路である。
ジング2の制御弁受入孔23に挿入固定され、クランク
室側通路32は制御弁受入孔23の底部側に開口してい
るクランク室圧力通路24によってクランク室3に連通
し、吸入ポート側通路33は吸入圧力通路25によって
吸入ポート14に連通している。なお、クランク室圧力
通路24及び吸入圧力通路25は、圧縮機ハウジング2
の内部に形成されている圧力通路である。
【0038】次に上述の構成よりなる容量制御弁30の
動作を説明する。
動作を説明する。
【0039】圧縮機1の吸入圧力Psが、吸入ポート1
4より吸入圧力通路25、吸入ポート側通路33、弁室
35を経てダイヤフラム室49に入り、ボール弁体38
を開弁方向に駆動する。
4より吸入圧力通路25、吸入ポート側通路33、弁室
35を経てダイヤフラム室49に入り、ボール弁体38
を開弁方向に駆動する。
【0040】ボール弁体38の閉弁力を一定とすると、
ボール弁体38は、ダイヤフラム45に作用する吸入圧
力Psによる開弁力と、主ばね54のばね力−補正ばね
55のばね力による閉弁力との平衡関係により開閉駆動
される。なお、ここでは、中ばね56のばね力は、弱
く、一定であることにより、制御弁特性に与える影響が
少ないので、中ばね56のばね力は無視する。
ボール弁体38は、ダイヤフラム45に作用する吸入圧
力Psによる開弁力と、主ばね54のばね力−補正ばね
55のばね力による閉弁力との平衡関係により開閉駆動
される。なお、ここでは、中ばね56のばね力は、弱
く、一定であることにより、制御弁特性に与える影響が
少ないので、中ばね56のばね力は無視する。
【0041】従って、吸入圧力Psが主ばね54のばね
力と補正ばね55のばね力との合成ばね力により決まる
制御弁設定圧(基準設定圧力Pss)以下になると、主
ばね54のばね力と補正ばね55のばね力との合成ばね
力によってダイヤフラム45が図1及び図2にて上方へ
変位し、弁棒40を介してボール弁体38が閉弁移動
し、弁座部39に着座して閉弁する。
力と補正ばね55のばね力との合成ばね力により決まる
制御弁設定圧(基準設定圧力Pss)以下になると、主
ばね54のばね力と補正ばね55のばね力との合成ばね
力によってダイヤフラム45が図1及び図2にて上方へ
変位し、弁棒40を介してボール弁体38が閉弁移動
し、弁座部39に着座して閉弁する。
【0042】これにより、クランク室3に対する吸入圧
力Psの供給が停止され、クランク室圧力Pcが上昇
し、圧縮機1はアンロード運転状態になる。
力Psの供給が停止され、クランク室圧力Pcが上昇
し、圧縮機1はアンロード運転状態になる。
【0043】これに対し、吸入圧力Psが制御弁設定圧
(基準設定圧力Pss)以上になると、主ばね54のば
ね力と補正ばね55のばね力との合成ばね力に抗してダ
イヤフラム45が図1及び図2にて下方へ変位し、弁棒
40を介してボール弁体38が開弁移動し、弁座部39
から離間して開弁する。
(基準設定圧力Pss)以上になると、主ばね54のば
ね力と補正ばね55のばね力との合成ばね力に抗してダ
イヤフラム45が図1及び図2にて下方へ変位し、弁棒
40を介してボール弁体38が開弁移動し、弁座部39
から離間して開弁する。
【0044】これによりクランク室3に対して吸入圧力
Psが供給され、クランク室圧力Pcが吸入圧力Psと
同じ圧力になり、圧縮機1はフルロード運転状態にな
る。
Psが供給され、クランク室圧力Pcが吸入圧力Psと
同じ圧力になり、圧縮機1はフルロード運転状態にな
る。
【0045】上述のように、閉弁力として作用する合成
ばね力を一定した場合には、すなわち、高圧補正を行わ
ない場合には、圧縮機1は、図4にて破線により示され
ているように、吸入圧力Psが基準設定圧力Pssで一
定となる容量制御運転となる。
ばね力を一定した場合には、すなわち、高圧補正を行わ
ない場合には、圧縮機1は、図4にて破線により示され
ているように、吸入圧力Psが基準設定圧力Pssで一
定となる容量制御運転となる。
【0046】主ばね54のばね力と補正ばね55のばね
力との合成ばね力は、補正ばね55が外気温度Tの上昇
に伴い補正ばね荷重Wを増大することから、外気温度T
の上昇に伴い低減する。これにより、外気温度Tの低下
により開弁に必要な吸入圧力Psが高くなり、外気温度
Tの上昇により開弁に必要な吸入圧力Psが低くなる。
力との合成ばね力は、補正ばね55が外気温度Tの上昇
に伴い補正ばね荷重Wを増大することから、外気温度T
の上昇に伴い低減する。これにより、外気温度Tの低下
により開弁に必要な吸入圧力Psが高くなり、外気温度
Tの上昇により開弁に必要な吸入圧力Psが低くなる。
【0047】基準吐出圧力Pdsにおける外気温度Tを
Tsとし、外気温度Tsにおける補正ばね荷重WをWs
とし、ダイヤフラム45の有効受圧面積Adとすると、
外気温度Tが外気温度Ts以下に低下すると、閉弁力が
(Ws−W)分、基準時より増大し、開弁圧が(Ws−
W)/Adに応じて上昇し、これとは反対に、外気温度
Tが外気温度Ts以上に上昇すると、閉弁力が(W−W
s)分、基準時より低下し、開弁圧が(W−Ws)/A
dに応じて低下する圧力特性が得られる。
Tsとし、外気温度Tsにおける補正ばね荷重WをWs
とし、ダイヤフラム45の有効受圧面積Adとすると、
外気温度Tが外気温度Ts以下に低下すると、閉弁力が
(Ws−W)分、基準時より増大し、開弁圧が(Ws−
W)/Adに応じて上昇し、これとは反対に、外気温度
Tが外気温度Ts以上に上昇すると、閉弁力が(W−W
s)分、基準時より低下し、開弁圧が(W−Ws)/A
dに応じて低下する圧力特性が得られる。
【0048】このことは下式により示される。 Ps=Pss−(W−Ws)/Ad
【0049】これにより、図4に実線により示されてい
るように、外気温度Tの上昇に比例して吸入圧力Psが
低下する制御特性が得られ、システム負荷特性に相関す
る外気温度T(吐出圧力Pd)により容量制御圧縮機の
制御特性を合わすことができる。
るように、外気温度Tの上昇に比例して吸入圧力Psが
低下する制御特性が得られ、システム負荷特性に相関す
る外気温度T(吐出圧力Pd)により容量制御圧縮機の
制御特性を合わすことができる。
【0050】このことは、冷媒回路システムにおいて
は、蒸発負荷と凝縮負荷とは比例関係にあり、蒸発負荷
は冷媒循環量に比例し、蒸発器内圧力損失は冷媒循環量
に比例すると云うことにおいて、効率よい省エネルギー
システムとする容量制御圧縮機の容量制御に叶うことに
なる。
は、蒸発負荷と凝縮負荷とは比例関係にあり、蒸発負荷
は冷媒循環量に比例し、蒸発器内圧力損失は冷媒循環量
に比例すると云うことにおいて、効率よい省エネルギー
システムとする容量制御圧縮機の容量制御に叶うことに
なる。
【0051】上述の実施の形態においては、圧力応動装
置はダイヤフラム装置43としたが、圧力応動装置は、
ダイヤフラム装置43に限られることはなく、密閉構造
のベローズ等であってもよい。
置はダイヤフラム装置43としたが、圧力応動装置は、
ダイヤフラム装置43に限られることはなく、密閉構造
のベローズ等であってもよい。
【0052】圧力応動装置を密閉構造のベローズで構成
した容量可変型圧縮機用制御弁を図5を参照して説明す
る。なお、図5において、図2に対応する部分は、図2
に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略す
る。
した容量可変型圧縮機用制御弁を図5を参照して説明す
る。なお、図5において、図2に対応する部分は、図2
に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略す
る。
【0053】この実施の形態では、端板57を一体に有
するベローズ58が弁ハウジング31が取り付けられ、
ベローズ58が内側に密閉室50を画定している。ベロ
ーズ58は端板57にてボール弁体38の保持体59と
接続されている。
するベローズ58が弁ハウジング31が取り付けられ、
ベローズ58が内側に密閉室50を画定している。ベロ
ーズ58は端板57にてボール弁体38の保持体59と
接続されている。
【0054】ベローズ58の外側の室60は弁室35と
連通しており、ベローズ58は、弁室35よりベローズ
収納ケース68内に導入される吸入圧力Psを開弁方向
に及ぼされ、吸入圧力Psとベローズ内圧との差圧に応
じて伸縮する。
連通しており、ベローズ58は、弁室35よりベローズ
収納ケース68内に導入される吸入圧力Psを開弁方向
に及ぼされ、吸入圧力Psとベローズ内圧との差圧に応
じて伸縮する。
【0055】この実施の形態でも、補正ばね55が温度
に対して正特性を有する感温材により構成されているこ
とにより、前述の実施の形態と同等の作用、効果が得ら
れる。
に対して正特性を有する感温材により構成されているこ
とにより、前述の実施の形態と同等の作用、効果が得ら
れる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明による容量可変型圧縮機用制御弁によれ
ば、圧縮機の吸入ポートとクランク室とを連通する連通
路を有する弁ハウジングと、前記連通路を開閉する弁体
と、前記弁体を閉弁方向へ付勢するばねと、前記圧縮機
の吸入圧力を及ぼされて前記弁体を開弁方向へ駆動する
圧力応動装置とを有する容量可変型圧縮機用制御弁にお
いて、前記ばねは、感温材により構成されて外気温度に
感応するばねを含み、外気温度の上昇に伴い閉弁方向の
ばね力を低減するものとした。
1に記載の発明による容量可変型圧縮機用制御弁によれ
ば、圧縮機の吸入ポートとクランク室とを連通する連通
路を有する弁ハウジングと、前記連通路を開閉する弁体
と、前記弁体を閉弁方向へ付勢するばねと、前記圧縮機
の吸入圧力を及ぼされて前記弁体を開弁方向へ駆動する
圧力応動装置とを有する容量可変型圧縮機用制御弁にお
いて、前記ばねは、感温材により構成されて外気温度に
感応するばねを含み、外気温度の上昇に伴い閉弁方向の
ばね力を低減するものとした。
【0057】このため、弁体を閉弁方向へ付勢するばね
の閉弁方向のばね力が外気温度の上昇に伴い閉弁力を低
減するから、圧縮機吐出圧力と比例関係にある外気温度
に代表される外気負荷に相関した容量制御が、特別なロ
ッドや圧力通路等を必要とすることなく、構造簡単にし
て、弁体の開閉動作の確実性に優れた態様で、部品点
数、組付工数を増加することがなく行われる。また、圧
縮機ハウジング組込式のものとして、通路構造を複雑に
することなく、圧縮機ハウジングにおける配置位置の自
由度に優れていると云う効果も得られる。
の閉弁方向のばね力が外気温度の上昇に伴い閉弁力を低
減するから、圧縮機吐出圧力と比例関係にある外気温度
に代表される外気負荷に相関した容量制御が、特別なロ
ッドや圧力通路等を必要とすることなく、構造簡単にし
て、弁体の開閉動作の確実性に優れた態様で、部品点
数、組付工数を増加することがなく行われる。また、圧
縮機ハウジング組込式のものとして、通路構造を複雑に
することなく、圧縮機ハウジングにおける配置位置の自
由度に優れていると云う効果も得られる。
【0058】請求項2に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁によれば、前記ばねが、通常のばね材によ
り構成されて前記弁体を閉弁方向へ付勢する主ばねと、
温度に対して正特性を有する感温材により構成されて、
前記主ばねのばね力を該主ばねのばね力よりも小さい力
でキャンセルする方向にばね力が作用する補正ばねとの
組合せにより構成され、前記主ばねのばね力と前記補正
ばねのばね力との合成ばね力が前記弁体に作用するもの
とした。
縮機用制御弁によれば、前記ばねが、通常のばね材によ
り構成されて前記弁体を閉弁方向へ付勢する主ばねと、
温度に対して正特性を有する感温材により構成されて、
前記主ばねのばね力を該主ばねのばね力よりも小さい力
でキャンセルする方向にばね力が作用する補正ばねとの
組合せにより構成され、前記主ばねのばね力と前記補正
ばねのばね力との合成ばね力が前記弁体に作用するもの
とした。
【0059】このため、主ばねの閉弁方向へばね力と前
記主ばねのばね力をキャンセルする方向に作用する補正
ばねのばね力との合成ばね力(主ばねのばね力>補正ば
ねのばね力)が弁体に作用し、補正ばねは温度に対して
正特性を有する一般的な感温材で構成することができ
る。
記主ばねのばね力をキャンセルする方向に作用する補正
ばねのばね力との合成ばね力(主ばねのばね力>補正ば
ねのばね力)が弁体に作用し、補正ばねは温度に対して
正特性を有する一般的な感温材で構成することができ
る。
【0060】請求項3に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁によれば、前記補正ばねが形状記憶合金に
より構成されているとした。
縮機用制御弁によれば、前記補正ばねが形状記憶合金に
より構成されているとした。
【0061】このため、補正ばねは温度に対して正特性
を有する一般的な形状記憶合金(SMA)で構成するこ
とができる。
を有する一般的な形状記憶合金(SMA)で構成するこ
とができる。
【0062】請求項4に記載の発明による容量可変型圧
縮機用制御弁によれば、前記弁ハウジングが、前記圧縮
機のハウジングに形成された制御弁受入孔内に挿入固定
され、前記弁ハウジングの一端に前記圧力応動装置が固
定され、前記圧力応動装置が前記制御弁受入孔より外部
に露呈するように前記圧縮機のハウジングに取り付けら
れるよう構成され、前記圧力応動装置内に前記ばねが組
み込まれているものとした。
縮機用制御弁によれば、前記弁ハウジングが、前記圧縮
機のハウジングに形成された制御弁受入孔内に挿入固定
され、前記弁ハウジングの一端に前記圧力応動装置が固
定され、前記圧力応動装置が前記制御弁受入孔より外部
に露呈するように前記圧縮機のハウジングに取り付けら
れるよう構成され、前記圧力応動装置内に前記ばねが組
み込まれているものとした。
【0063】このため、圧力応動装置内に組み込まれた
ばねが外気温度に感応し、外気温度をもって外気負荷に
相関した容量制御が的確に行われる。
ばねが外気温度に感応し、外気温度をもって外気負荷に
相関した容量制御が的確に行われる。
【図1】この発明による制御弁を組み込まれた容量可変
型圧縮機の一つの実施の形態を示す断面図である。
型圧縮機の一つの実施の形態を示す断面図である。
【図2】この発明による容量可変型圧縮機用制御弁の一
つの実施の形態を示す断面図である。
つの実施の形態を示す断面図である。
【図3】この発明による容量可変型圧縮機用制御弁で使
用される感温材による補正ばねの外気温度−ばね荷重特
性を示すグラフである。
用される感温材による補正ばねの外気温度−ばね荷重特
性を示すグラフである。
【図4】この発明による容量可変型圧縮機用制御弁の吐
出圧力−吸入圧力特性を示すグラフである。
出圧力−吸入圧力特性を示すグラフである。
【図5】この発明による容量可変型圧縮機用制御弁の他
の実施の形態を示す断面図である。
の実施の形態を示す断面図である。
1 斜板式容量可変型圧縮機 2 圧縮機ハウジング 3 クランク室 4 シリンダ室 5 ピストン 7 駆動軸 9 ウオブル板 14 吸入ポート 15 吐出ポート 23 制御弁受入孔 24 クランク室圧力通路 25 吸入圧力通路 30 制御弁 31 弁ハウジング 32 クランク室側通路 33 吸入ポート側通路 34 連通路 35 弁室 38 ボール弁体 39 弁座部 40 弁棒 43 ダイヤフラム装置 45 ダイヤフラム 49 ダイヤフラム室 50 密閉室 54 主ばね 55 補正ばね 58 ベローズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大河原 一郎 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 太田 雅樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 水藤 健 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 西村 健太 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 安谷屋 拓 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA12 AA27 AA33 BA12 BA37 CA02 CA24 DA12 DA49 EA13 3H076 AA07 BB32 BB41 CC12 CC16 CC83 CC94
Claims (4)
- 【請求項1】 圧縮機の吸入ポートとクランク室とを連
通する連通路を有する弁ハウジングと、前記連通路を開
閉する弁体と、前記弁体を閉弁方向へ付勢するばねと、
前記圧縮機の吸入圧力を及ぼされて前記弁体を開弁方向
へ駆動する圧力応動装置とを有する容量可変型圧縮機用
制御弁において、 前記ばねは、感温材により構成されて外気温度に感応す
るばねを含み、外気温度の上昇に伴い閉弁方向のばね力
を低減する、 ことを特徴とする容量可変型圧縮機用制御弁。 - 【請求項2】 前記ばねは、通常のばね材により構成さ
れて前記弁体を閉弁方向へ付勢する主ばねと、温度に対
して正特性を有する感温材により構成されて、前記主ば
ねのばね力を該主ばねのばね力よりも小さい力でキャン
セルする方向にばね力が作用する補正ばねとの組合せに
より構成され、前記主ばねのばね力と前記補正ばねのば
ね力との合成ばね力が前記弁体に作用することを特徴と
する請求項1に記載の容量可変型圧縮機用制御弁。 - 【請求項3】 前記補正ばねは形状記憶合金により構成
されていることを特徴とする請求項2に記載の容量可変
型圧縮機用制御弁。 - 【請求項4】 前記弁ハウジングは、前記圧縮機のハウ
ジングに形成された制御弁受入孔内に挿入固定され、前
記弁ハウジングの一端に前記圧力応動装置が固定され、
前記圧力応動装置が前記制御弁受入孔より外部に露呈す
るように前記圧縮機のハウジングに取り付けられるよう
構成され、前記圧力応動装置内に前記ばねが組み込まれ
ていることを特徴とする請求項1、2または3記載の容
量可変型圧縮機用制御弁。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11128362A JP2000320465A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 容量可変型圧縮機用制御弁 |
US09/565,127 US6332757B1 (en) | 1999-05-10 | 2000-05-04 | Control valve for variable displacement compressor |
EP00110109A EP1052406A3 (en) | 1999-05-10 | 2000-05-10 | Control valve for variable displacement compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11128362A JP2000320465A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 容量可変型圧縮機用制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000320465A true JP2000320465A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14982955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11128362A Withdrawn JP2000320465A (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | 容量可変型圧縮機用制御弁 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6332757B1 (ja) |
EP (1) | EP1052406A3 (ja) |
JP (1) | JP2000320465A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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