JP2004204759A - 容量制御弁 - Google Patents

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Shinji Sasaki
信次 佐々木
Keigo Shirafuji
啓吾 白藤
Takahiro Maeda
隆弘 前田
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Abstract

【課題】車両のウインドシールドガラスに霜が付くのを防止出来る容量制御弁であって、しかも、吐出圧力の流量を増大できるようにし、且つ感圧装置の小型化を可能にして容量制御弁を小型にすることにある。
【解決手段】感圧装置2の有効受圧面積Abを小さく設計するときに、弁座35の弁体6と接合する接合シール面の受圧面積Asよりも弁体6に有する調整棒9の断面積Arを小さくしたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御流体の容量又は圧力を可変可能に制御する容量制御弁に関する。特に、空気機械等の制御室内の容量又は圧力を吸入圧力により弁体の開度を調整して可変可能に制御する容量制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に係わる関連技術として特開平7−119642号公報、特開閉8−177736号公報、特許第3104821号公報等が存在する。これらの公報には、空気機械に属する斜板式容量可変型圧縮機用の容量制御弁が開示されている。この容量制御弁の構成として、図5に示すものが代表的である。
【0003】
図5は、容量制御弁100の断面図である。この容量制御弁100の一端に設けられた検出室113には、感圧素子104が配置されている。この感圧素子104は、ばね105を内在する弾発可能なベローズ104Aが設けられて外部から流入した吸入圧力Psに感圧して収縮・弾発し、感圧装置素子104の先端部が変位するように構成されている。
又、この感圧素子104の自由端には、中間ロッド101がハウジング120Bに設けられた案内孔114に移動自在に配置されている。更に、中間ロッド101に連結された球状の弁体102がハウジング120Bの弁室116に配置されている。この弁体102が移動して弁孔115の弁座に接離し、弁孔115を流れる流量の開度を調節する。この為に、中間ロッド101に於ける弁孔115内に配置された連結ロッド部101Aの直径は弁孔115を流れる流量との関係から中間ロッド101の直径より小径に形成されている。
【0004】
本体は、第1ハウジング120Aと第2ハウジング120Bと第3ハウジング120Cと第4ハウジング120Dからなる。この弁体102には、Ps用吸入孔110と、Pc用クランク室流入孔111及びPd用吐出孔112が形成されている。 又、Pd用吐出孔112と弁孔115とは弁室116を介して連通している。そして、弁孔115が開閉すると、弁室116とPc用クランク室流入孔111とが連通して吐出圧力Pdの流体は、Pc用クランク室流入孔111から図示省略の圧縮機のクランク室へと流入する。
この弁体102の開閉は、容量制御弁100の吸入圧力Psに応じて感圧素子104のばね定数が設定されており、この感圧素子104により弁体102の開度に応じて容量可変型圧縮機のクランク室に導入する吐出圧力Pd流体の導入量を制御し、クランク室内のクランク室圧力Pcを調整して容量可変型圧縮機の容量制御を行うものである。
【0005】
検出室113に配置された感圧素子104は、吸入圧力Psに感圧して吸入圧力Psの使用圧力域で伸縮する荷重特性に設定されている。
そして、弁体102は、感圧素子104の弾発力によって開弁状態に保持されている。この全開状態は、フルアンロード運転状態である。この検出室113に第1連通路110から吸入圧力Psが流入すると、感圧素子104が吸入圧力Psに応じて圧縮されると共に、弁体102が閉弁ばね103の弾発力により閉弁状態に移行する。
【0006】
このような容量制御弁100を採用した可変容量型圧縮機は、実開昭62−31782号公報にも開示されている。この可変容量型圧縮機には、感圧素子104が検出する吸入圧力Psとして蒸発器の出口圧力を採用している。この可変容量型圧縮機では、周囲温度の上昇に伴い、可変容量型圧縮機の入り口又は圧力蒸発器の出口圧力が所定圧力を越えておれば、感圧素子104の圧縮により中間ロッド101が作動すると共に、弁体102が閉弁してクランク室圧力Pcの第2連通路111と吐出圧力Pdの第3連通路112とは遮断される。この為、クランク室圧力Pcが低下するので、可変容量型圧縮機のクランク室内のピストンの背面に作用する背圧が低下し、斜板が回転軸に対して傾斜角度が小さくなるように傾斜する。その結果、ピストンのストロークが長くなるので、吐出圧力Pd流体の容量が上昇する。
【0007】
一方、周囲温度の低下に伴い、可変容量型圧縮機の入り口又は蒸発器の出口の圧力が所定圧力まで低下したときに、感圧素子104の伸張により中間ロッドを介して弁体102を押圧する。このとき、弁体102は、閉弁ばね103を圧縮して開弁する。この作動により、吐出圧力Pdは第3連通路112から弁孔115を流れて第2連通路111からクランク室側へ流入する。この為にクランク室内のクランク室圧力Pcが上昇してピストンの背面に作用する力が大きくなるから、斜板の傾斜角度は大きくなる。その結果、ピストンのストロークが小さくなって、圧縮機に於ける吐出圧力Pdの容量が減少する。そして、吸入圧力が上昇しエバポレータの凍結防止をする。
【0008】
このようにして、可変容量型圧縮機においては、周囲温度と吸入圧力Psとの間に図4に示すような関係が生じる。つまり、図4に於いて、斜線で示すFの範囲は、車両のウインドシールドガラスなどに霜が付く範囲であり、Cの範囲は車両のウインドシールドガラスなどが曇る範囲である。従って、図4のAライン又はBラインのように両C,F範囲外にPs−Pd圧力(温度)関係を保つ必要がある。
一方、容量制御弁を装置に取付る構造から及び搭載性上からの軽量化により小型にする仕様が要求されている。この為に、感圧素子104を小型にすることが容量制御弁を小型にする点で効果的である。
しかし、この特性の傾斜ラインは、Ab=感圧素子104の受圧面積、As=弁孔115の接合シール面積とすると、
∂Ps/∂Pd=−As/(Ab−As)となる。この為に、感圧素子104を小型にすると、弁孔115の通路径も小さくしなければならない。弁孔115の通路径が小さくなると、流量の圧力損失が拡大するから、容量可変型圧縮機の吐出量の制御が困難になる。
【0009】
上述のような技術的関係に於いて、容量制御弁100を可変容量型圧縮機に取り付ける関係から、容量制御弁100の小型化が必要であり、特に、容量制御弁100の直径を小径にしなければならない仕様の要求がある。
しかし、容量制御弁100を小型化するためには、感圧素子104を小型化しなければならない。上述のPd−Ps圧力関係では、感圧素子104の有効受圧面積Abと弁体102が接合する弁孔115のシール受圧面積Asとにより左右される。弁孔115のシール受圧面積Asを小さくすると、冷凍サイクルに於ける絶対値の高低領域でエントロピーの増加を行わなければならない問題が存する。
又、中間ロッド101における弁体102側の連結ロッド101Aを小径にしているが、連結ロッド101Aを小径にすると、作動中に連結ロッド101Aが破損することがある。
更に、連結ロッド101Aが小径にすると、連結ロッド101Aを旋盤で加工するとき曲がるので加工が困難になる。この為に、連結ロッド101Aの小径化にも限度がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その発明が解決しようとする課題は、可変容量型圧縮機の小型化に伴う取付個所を小さくできるようにし、容量制御弁と共に可変容量型圧縮機の小型化を図ることにある。
又、感圧素子を小型化した上に、吐出圧力が流れる弁孔の流量を大きくし、容量制御弁の能力アップを図ることにある。
更に、容量制御弁における連通路の配管との接続を容易にすることにある。
更に、弁体の加工を容易にして製作コストを低減することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的解決手段は以下のように構成されている。
請求項1に係わる本発明の容量制御弁は、吐出圧力流体が流れる弁開度を開閉して制御室と連通する連通路内を流れる流量又は圧力を制御する容量制御弁であって、吸入圧力流体が流れる第1連通路に連通する検出室と、制御室に連通可能な第2連通路と連通する容量室と、容量室と連通すると共に吐出圧力流体が流れる第3連通路と連通する弁室と、弁室と容量室との間に有する弁座と、制御圧力流体又は吸入圧力流体が流れる第4連通路と連通する作動シリンダと、を有するバルブ本体、検出室内に配置されて吸入圧力に感圧して弾発・収縮する感圧装置、感圧装置と連結して容量室を貫通する弁棒、弁棒と連結すると共に弁座と接離して弁孔を開閉する弁体、弁体と連結する調整棒、調整棒と連結すると共に作動シリンダと嵌合して作動室を形成する作動ピストンとを具備し、感圧装置の有効受圧面積の大きさに対して弁座と弁体との接合する接合シール面の受圧面積よりも作動ピストンの受圧面積を小さくしたものである。
【0012】
この請求項1に係わる本発明の容量制御弁では、感圧装置と弁体と弁棒と作動ピストンとを含む流体の各受圧面積の作動機構に働く力の釣り合い式は、
(1)作動室内に吸入圧力Ps又は制御圧力Pc(下記の式でPsをPcに置き換えても結果は同じ)の流体を導入する場合、
Ps×Ab−Ps×Ar1+Pc×Ar1−Pc×As+Pd×(As−Ar)Ps×Ar=Fbとなる。この式に於いてPc=Ps+αであるから、Ps=−(As−Ar)/(Ab+Ar−As)×Pd+〔Fb−α×〔Ar1−As)〕/(Ab+Ar−As)・・・(1)となる。
この(1)式は、吐出圧力Pdによって補正される吸入圧力Psで偏微分すると、
∂Ps/∂Pd=−(As−Ar)/(Ab+Ar−As)=−(As−Ar)/{Ab−(As−Ar)}・・・(2)となる。
この(2)式からPdにより補正されるPsの傾きを車両のウインドシールドガラスに霜が付くのを防止する範囲に保持することが可能にできる。
【0013】
この感圧装置の受圧面積Arと弁体が弁座と接合する接合シール面の受圧面積Asと作動ピストンの各受圧面積Arとの関係から、感圧装置の受圧面積Abを小さくしても弁体が弁座と接合する接合シール面の受圧面積Asを大きく構成することが可能になる。
その結果、容量制御弁を小型にして吐出圧力Pdの流量を大きく流すことが可能になるので、圧縮機の機能部分を小型に構成することが可能になる。
【0014】
請求項2に係わる本発明の容量制御弁は、弁室の一方側に作動室形成部有し、作動室形成部にバルブ本体の軸方向端部から弁室に連通する吐出圧力流体用の第3連通路と、バルブ本体の側方向から作動室内に連通する制御圧力流体用の第4連通路とを有するものである。
【0015】
この請求項2に係わる本発明の制御弁では、作動室形成部に第3連通路と第4連通路を設けてると共に、作動室形成部を弁本体の端部に設けることにより、吐出圧力流体をバルブ本体の端部の第3連通路から流入させることが可能になる。又、作動室にバルブ本体の側方の第4連通路から制御圧力流体を導入することができる。この為に、圧縮機に取り付けるときに、吐出圧力流体を容量制御弁の端部から、又、制御圧力流体を導入する第2連通路と同じ方向の第4連通路から制御圧力流体を取り入れる必要があるときに、極めて有効になる。
【0016】
請求項3に係わる本発明の容量制御弁は、調整棒とピストンとを同一径にしたものである。
【0017】
この請求項3に係わる本発明の容量制御弁では、加工寸法精度を必要とし、調整棒と作動ピストンとを同一径に形成すると、調整棒と作動ピストンの径を同一機械で同時に加工できるので、調整棒と作動ピストンの径の寸法精度を向上させることが可能になる。又、作動ピストンの組み立てが容易になる。
そして、弁体に作用する力はPd(AS−Ar)となり、感圧装置の受圧面積Abと弁体に作用する吐出圧力Pdの作用力が簡単に計算でき、感圧装置と弁体の設計が容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる好ましい実施の形態の容量制御弁を図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する各図面は、寸法が正確な設計図を基にした図面である。
【0019】
図1は、本発明に係わる容量制御弁の断面図である。
図1に於いて、1は容量制御弁である。容量制御弁1には、外形を形成するバルブ本体(以下、本体と略称する)30が設けられている。この本体30は、内部に機能が付与された検出室10を形成する第1バルブ本体30Aと、この第1バルブ本体30Aの一端部に一体に嵌合された第2バルブ本体30Bと、第2バルブ本体30Bの端部の開口を覆う第3作動室形成部{以下、作動室本体という)30Cと、第2バルブ本体30Bの端部に嵌着する第4ケース本体30Dから構成されている。この本体30は、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属、合成樹脂材等で製作されている。
【0020】
第1バルブ本体30Aは、有底円筒状に形成されて内部に検出室10が設けられている。又、この検出室10には、吸入圧力Ps流体が流入する第1連通路15が第1バルブ本体30Aの周面に2等配に形成されている。又、この第1連通路15は第1バルブ本体30Aの周面に3等配又は4等配に形成することもできる。
そして、第1バルブ本体30Aの開口端に密封に嵌着する第2バルブ本体30Bにより検出室10が密封に形成されている。
この第2バルブ本体30Bは、感圧装置2を組み立てるために第1バルブ本体30Aから分離しているものであって、図1に示す形状に限定するわけではない。例えば、検出室10の閉塞端部を開口し、この開口部をめくら栓で密閉すれば、第1バルブ本体30Aと第2バルブ本体30Cを一体にすることも可能である。そして、容量制御弁1の全体を小形に形成できることになる。
【0021】
第1バルブ本体30Aに軸方向へ嵌着した第2バルブ本体30Bは、円筒状に形成されている。そして、第2バルブ本体30Bの第1バルブ本体30A側の一端部内には、検出室10と連通する弁棒案内孔31が形成されている。この弁棒案内孔31は孔径の受圧面積(断面積)がArmmに形成されている。
更に、弁棒案内孔31に連通する弁孔33は、弁棒案内孔31より大径に形成されて容量室11を形成している。この容量室11には、制御圧力(クランク室圧力)Pc流体が流れる第2連通路16に連通している。この第2連通路16も第2バルブ本体30Bの周面に2等配に形成されている。更に、この第2連通路16は3等配又は4等配に形成することもできる。
【0022】
更に、第2バルブ本体30Bの端部側にはシリンダ状に形成された内部に容量室11に連通する弁室12が弁孔33より大径に形成されている。そして、弁室12の弁孔33側には弁座35が形成されている。この弁座35の弁体6と接合する接合シール内の受圧面積(断面積)はAsmmに形成されている。この弁座35の接合シール面内の受圧面積Asmmは、弁棒案内孔31の断面積Arより大径に形成されている。
この弁室12には、吐出圧力Pdの流体が流入する第3連通路17が連通している。この第3連通路17も第3バルブ本体30Bの周面に2等配に形成されている。この第3連通路17の個数は3等配又は4等配にすることもできる。
【0023】
弁室12は、弁室12の開口部を作動室本体30Cが閉塞状態に嵌着して形成されている。この作動室本体30Cには、筒内周面に形成された作動シリンダ32が形成されている。
更に、作動シリンダ32には制御圧力Pc又は吸入圧力Psの流体が流入する第4連通路18が連通している。又、第2バルブ本体30Bに嵌着するケース本体30Dに保持されたフィルター37は図示省略の制御室(図3のクランク室55)からの制御圧力Pc又は吸入圧力Psの流体を濾過する。このケース本体30Dとフィルター37は必ずしも必要とするものではない。制御圧力Pc又は吸入圧力Psの流体を通す補助第4連通路18Aはケース本体30Dに設けられているが、この補助第4連通路18Aを設けることなくケース本体30Dの側部の開口からフィルター37を通過して流入させることが可能である。
【0024】
一方、バルブ本体30の外周には4条のOリング溝が設けられている。そして、この左端のOリング溝にゴム材製の第1Oリング40が装着されていると共に、他方に向かって第2,第3,第4のOリング40(符号省略)が装着されている。この第1Oリング40とその右の第2Oリングは、第1連通路15の圧縮機との接続連通路の間から流体が漏洩しないようにシールする。
又、第2連通路16の接続連通路の接続間は、第2Oリングとその右の第3Oリングによりシールされる。
更に、第3連通路17は、第3連通路17を挟んで第3Oリングと第4Oリングが設けられており、この第3及び第4Oリングにより第3連通路17の接続連通路から流体が漏洩するのをシールする。
【0025】
検出室10内には感圧装置2が設けられている。この感圧装置2には、金属製のベローズ2Cが設けられている。このベローズ2Cの1端部内に円柱状の支持部2Aが配設けられている。又、ベローズ2Cの他端はフランジ部2Bに密封結合している。フランジ部2Bは円板状を成して中央に連結用の凹部が設けられている。
【0026】
このベローズ2Cはリン青銅等により製作されているが、そのばね定数は所定の値に設計されている。又、ベローズ2Cと合わせてコイルばね(ばね手段)3を内在し、このコイルばね3がベローズ2Cばね力を付勢している。
この感圧装置2は、検出室10内で感圧装置2の固有のばね定数と吸入圧力Psの相関圧力で伸縮するように設計されている。又、感圧装置2の内部空間は真空又は空気が内在している。そして、このベローズ2Cの有効受圧面積Abに対し、吸入圧力Psが作用して感圧装置2を収縮する方向へ作動させると共に、吸入圧力Psが小さくなると弾発するように構成されている。
【0027】
感圧装置2におけるフランジ部2Bの凹部に中間連結部4の円柱部分が嵌着している。中間連結部4はフランジ部2Bを補強すると共に、結合を容易にする役目をする。更に、中間連結部4の先端には連結凹部が設けられており、この連結凹部に弁棒5の一端部が一体に結合している。このフランジ部2Bの凹部に中間連結部4を介することなく直接に弁棒5を結合しても良い。
弁棒5は円柱状に形成されて弁体6と連結する側が小径に形成されている。この弁棒5の弁棒案内孔31と移動自在に嵌合する直径の受圧面積は、Arlmmに形成されている。又、容量室11内は、弁室12からの吐出圧力Pd流体が弁座35内の孔を通って制御圧力Pc流体用の第2連通路16へ流れるように形成されている。
【0028】
弁棒5に連続した弁体6は鍔状に形成されている。弁体6には弁座35と接合する弁部面6Aが設けられている。弁座35と弁部面6Aとが接合する接合シール面は、受圧面積がAsmmに形成されている。この受圧面積Asは弁棒5の受圧面積Arlmmより大径に形成されている。
弁部面6Aは、平面にして弁体6と接合させても良いが、弁体6と接合する弁座35の面をテーパ面に形成することもできる。又は、弁座35の全面をテーパ面に形成し、弁部面6Aの接合面と接合させて閉弁したときのシール能力を良することができる。そして、この弁部面6Aと弁座35とが接合する接合シール面の受圧面積Asは、感圧装置2の有効受圧面積Abより小さい面積に構成されている。
【0029】
又、弁体6と一体の作動ピストン7は、調整棒9を介して円柱状に形成されている。この調整棒9及び作動ピストン7の断面積又は受圧面積は、Armmに形成されている。この調整棒9は作動ピストン7より小径に形成することも可能である。この調整棒9の径は、第3連通路17からの吐出圧力Pdが弁体6に作用する受圧面積の大きさにより決められる。
この作動ピストン7の受圧面積Armmは、調整棒9の受圧面積Armmと略同一径に形成されている。そして、作動ピストン7は、作動シリンダ32と移動自在に嵌合している。この作動ピストン7と作動シリンダ32との嵌合間は流体をシールする超微小な隙間に形成されている。この両部品7、32の直接の嵌合は、摺動抵抗を小さくするためである。又、両部品7、32の摺動部品間には樹脂等の被膜を設けてシール能力と摺動抵抗を改善することが可能である。
【0030】
又、作動ピストン7で移動自在に仕切られた作動室13内は、制御圧力Pc又は吸入圧力Psのみの力が作用して作動ピストン7を移動させている。しかし、他の実施例として作動ピストン7を弾発に押圧する第2コイルばね8を図2に示すように設けても良い。
そして、作動ピストン7は図2に示す第2コイルばね8により常に押圧されていると共に、第4通路18から流入する制御圧力Pc又は吸入圧力Psにより弁体6を閉弁するように作動させる。この第2コイルばね8は、作動ピストン7が外力等により振動するために抑えているもので、感圧装置2と弁棒5が一体に連結されていれば不用である。又、制御圧力Pc又は吸入圧力Psが作用しているときは不用になる。
【0031】
この容量制御弁1に於いて、配置されている押圧力発生の各ばね定数と流入する作動流体圧力により発生する釣り合い力の関係式は、図1に示す構成を基にして考えるとき、
1)作動室13に制御圧力Pcを導入する場合、
Ps×Ab−Ps×Ar1+Pc×Ar1−Pc×As+Pd(As−Ar)+Pc×Ar=Fbとなる。この関係式を整理すると、Ps(Ab−Ar1)+Pc(Ar1+Ar−As)+Pd(As−Ar)=Fbとなる。
そして、Pc=Ps+αであることから、上式はPs(Ab+Ar−As)+α(Ar1+Ar−As)+Pd(As−Ar)=Fbとなる。
この式を整理して、Ps=−(As−Ar)/(Ab+Ar−As)×Pd+[Fb−α(Ar1+Ar−As)]/(Ab+Ar−As)
これを偏微分すると、吐出圧力Pdにより補正される吸入圧力Psの傾斜は、∂Ps/∂Pd=−(As−Ar)/(Ab+Ar−As)、
すなわち、∂Ps/∂Pd=−(As−Ar)/{Ab−(As−Ar)}となる。
【0032】
2)作動室13に吸入圧力Psを導入する場合、
Ps×Ab−Ps×Ar1+Pc×Ar1−Pc×As+Pd(As−Ar)+Ps×Ar=Fbとなる。この関係式を整理すると、Ps(Ab−Ar1+Ar)Pc(Ar1ーAs)+Pd(As−Ar)=Fbとなる。
そして、Pc=Ps+αであることから、上式はPs(Ab+Ar−As)+α(Ar1−As)+Pd(As−Ar)=Fbとなる。
この式を整理して、Ps=−(As−Ar)/(Ab+Ar−As)×Pd+[Fb−α(Ar1−As)]/(Ab+Ar−As)これを偏微分すると、吐出圧力Pdにより補正される吸入圧力Psの傾斜は、
∂Ps/∂Pd=−(As−Ar)/(Ab+Ar−As)、
すなわち、∂Ps/∂Pd=−(As−Ar)/(Ab−(As−Ar)となる。
【0033】
又、第2コイルばね(ばね手段)8を設けた場合も各々同様になる。すなわち、
1)作動室13に制御圧力Pcを導入した場合、
Ps×Ab−Ps×Ar1+Pc×Ar1−Pc×As+Pd×As−Pd×Ar+Pc×Ar=Fb−fとなり、
この式を上述と同様にして整理し、且つ偏微分すると、∂Ps/∂Pd=−(As−Ar1)/{Ab−(As−Ar1)}となる。これは、吐出圧力Pdにより補正される吸入圧力Psの傾斜である。
2)作動室13に吸入圧力Psを導入した場合、
Ps×Ab−Ps×Ar1+Pc×Ar1−Pc×As+Pd×As−Pd×Ar+Ps×Ar=Fb−fとなり、
この式を上述と同様にして整理し、且つ偏微分すると、∂Ps/∂Pd=−(As−Ar1)/{Ab−(As−Ar1)}となる。これは、吐出圧力Pdにより補正される吸入圧力Psの傾斜である。
【0034】
尚、上式に於いて、
Ab・・・感圧装置2の有効受圧面積
As・・・弁体6の接合シール面の受圧面積(接合シール面内の接合面積)
Ar・・・調整棒9又は作動ピストン7の受圧面積
Ar1・・・弁棒5の受圧面積
Fb・・・感圧装置2のばね力
f・・・第2コイルばね(ばね手段)8のばね力
Ps・・・吸入圧力
Pc・・・制御圧力(クランク室圧力)
Pd・・・吐出圧力
である。
【0035】
上記の各式に於いて偏微分した値は−の[負]であるから、図4に示すBラインのようにPd方向に対し、下方向かって傾斜する。
この条件で、感圧装置2の有効受圧面積Abを小さくしても、(As−Ar)を小さくすればよいので、(As−Ar)の割合を設計すれば、Asの受圧面積をAbの受圧面積につれて小さくする必要はない。
従って、弁座35の内径を吐出圧力Pdを流入量に必要な大さにすることが可能になる。
【0036】
次に、図2は、本発明に係わる第2実施の形態の容量制御弁1の断面図である。
図2に於いて、図1の容量制御弁1と相違する点は、本体30に於ける吐出圧力Pd用の第3連通路17を作動室本体30Cの端部から弁室12に連通するように第3連通路17として設けたものである。
又、流入する制御圧力Pcの第4連通路18を本体30と作動室本体30Cの側部から貫通孔により作動室13へ連通させたものである。この、第4連通路18も本体30の周面に複数個を設けることもできる。
更に、作動室13には第2コイルばね(第2ばね手段)8が設けられて、常に作動ピストン7を弁体6側へ弾発に押圧している。
そして、吐出圧力Pd流体は作動室13へ端部側の第3連通路17からフィルタ37を介して流入させるものである。
又、弁本体30の側方に貫通する第4連通路18から制御圧力Pc又は吸入圧力Psを作動室13内に導入するものである。
【0037】
この図2に示す容量制御弁1は、上述した点を除いて、図1の容量制御弁1と略同一の構成である。この為、作動室本体30Cを除いた構成は、図1と略同一であるから、容量制御弁1における圧力関係式は、上述した図1の容量制御弁1の圧力関係の傾斜式と同じようになる。
この図2の容量制御弁1は、本体30に於ける外周に設けたOリング40の数が3個であるために、軸方向の長さを短縮して小型にすることが可能になる。又、容量制御弁1に流入及び流出させる2つの制御圧力Pcの流体を側部に設けた第2連通路16と第4連通路18とから導入することが可能になる。容量可変型圧縮機の取り付ける容量制御弁1の連通路の配管が極めて容易になる。
【0038】
次に、本発明の容量制御弁1は、空気ポンプ、圧縮器等の空気機械に用いることが可能である。以下、1実施例として容量可変型圧縮機に用いた場合を説明する。
図3は、この容量可変型圧縮機50と容量制御弁1との関係を示す断面図である。このうち、容量制御弁1は、図1と同一構成であるから、容量制御弁1の構成の説明は上述した通りである。
【0039】
図3に於いて、容量可変型圧縮機50は、複数のシリンダボア55Aを設けたシリンダブロック51と、シリンダブロック51の一端に設けられたフロントハウジング52と、シリンダブロック51に弁板装置54介して結合されたリアハウジング53とにより全体のケーシングが形成されている。
このケーシングには、シリンダブロック51と、フロントハウジング52とによって区画されたクランク室55が設けられていると共に、このクランク室55内を横断したシャフト56が設けられている。このシャフト56の中心部の周囲には円板状の斜板57が配置されている。この斜板57は、シャフト56に固着されたロータ58と連結部59を介して連結し、傾斜した角度を可変になるように構成されている。
【0040】
シャフト56の一端は、フロントハウジング52の外側に突出したボス部内を貫通して外部まで延在している。このボス部の内周にはシール部75が設けられていると共に、このシール部75によりボス部の内周に設けられたべアリング77Bをシールしている。
更に、シャフト56の他端は、シリンダブロック51内に配置されたベアリング77Aを介して支持されている。
【0041】
シリンダボア55A内には、ピストン62が設けられている。ピストン62と斜板57とは、両端にボール63を設けたコンネクチングロッドにより連結されている。又、斜板57と連結部59とはスラストベアリングを介して互いに回転可能に連結している。そして、ピストン62と斜板57とは互いに連動するように構成されている。
【0042】
リアハウジング53は、吸入室65及び吐出室64が区画して形成されている。
又、吸入室65とシリンダボア55Aとは、弁板装置54に設けられた吸入弁を介して閉弁可能に連通している。吐出室64は、シリンダボア55Aと弁板装置54に設けられた吐出弁を介して閉弁可能に連通している。
【0043】
リアハウジング53の図示右側の凸部には図示省略された空室が設けられており、この空室に容量制御弁1が配置されている。又、シリンダブロック51のベアリング77Aを支持する図示する右側の部分にも設けられる。この為に容量制御弁1の大きさは、設計上から小型の要求がある。
図3では、この容量制御弁1を外部に取り出して分かりやすく図示しているものである。
【0044】
容量制御弁1と容量可変型圧縮機50との構成に於いて、ロータ58の回転により斜板57が共に回転する。そして、斜板57の傾斜角度につれてピストン62のストロークが変化する。クランク室55内に導入されるクランク室圧力PcPc(制御圧力Pc)がピストン62の背面に作用し、ピストン62の両側の力関係から斜板57の傾斜角度が変化する。
このピストン62の往復運動に伴い吐出室64から吐出される冷媒は、凝縮室46から膨張弁47を介して蒸発室45に供給され、設定通りの冷房を行いながら吸入室65へ戻るように構成されている。
【0045】
以下、容量制御弁1の作動の一例を説明する。
今、吐出圧力Pd(尚、吐出圧力Pdの1例は5から20kg/cmGの範囲である)が一定で、吸入圧力Ps(吸入圧力Psの1例は1から4kg/cmGの範囲である)が設定吸入圧力Ps1より上昇すると、調整棒9の受圧面積Ar又は作動ピストン7の受圧面積Arに対し弁棒5の受圧面積Ar1を略等しい場合は(本発明はArとAr1とは等しくする必要はない)、両受圧面積に作用する力は互いにキャンセルし、感圧装置2の受圧面積Abと弁体6の調整棒9側に作用する受圧面積(As−Ar)との関係になる。
【0046】
この容量制御弁1の閉開弁作動において、吸入室65に流入した吸入圧力Psの流体は、配管通路を介して第1連通路15に流入する。この第1連通路15から検出室10に流入した吸入圧力Psの流体は、感圧装置2に作用して感圧装置2を収縮する方向へ作動させる。このとき、制御圧力Pc又は吸入圧力Psの流体が弁棒5及び作動ピストン7に作用するが互いの受圧力はキャンセルし、吐出圧力Pd流体が弁体6に作用する力と吸入圧力Psが感圧装置2に作用する力とにより弁体6は開閉弁状態に移行する。
【0047】
このようにして弁体6の開閉は、感圧装置2に設定された弾発力と、吸入圧力Psが感圧装置2の受圧面積に作用して生じる圧縮力とに左右される。その結果、第3連通路17から流入した吐出圧力Pdの流体は、感圧装置2に連結された弁体6により弁孔33の開度が調節され、弁孔33の開度に応じてクランク室55へ制御圧力Pcとして流入する。この為、ピストン62の背面に作用する制御圧力Pcは弁体6の開弁度により調整される。この制御圧力(クランク室圧力)Pcに応じて斜板57の傾斜角度は変化する。
【0048】
今、第1連通路15から流入した吸入圧力Psが感圧装置2に作用して弁体6を閉弁方向へ移動させると、吐出圧力Pdは第3連通路17から第2連通路16へ流入量を減少させるから、クランク室55のクランク室圧力Pcが降下してピストン62の背面に作用する力も減少する。この為、斜板57が傾斜するから、ピストン62は長ストロークとなって吐出量を拡大する。
【0049】
一方、前述とは逆に、吸入圧力Psが感圧装置2に作用しなくなると、感圧装置2の弾発力により弁体6は開弁状態に移行する。弁体6が開弁状態に移行すると、第3連通路17からの吐出圧力Pdは、弁孔33を介して第2連通路16からクランク室55へ盛んに流入する。この為に、クランク室55の制御圧力Pcは上昇し、このクランク室55の制御圧力Pcがピストン62の背面に作用して斜板57の傾斜角度を小さくなる方向へ作用する。その結果、ピストン55のストロークも小さくなるから、吐出量が低下する。
【0050】
この弁体6の開度に応じて吐出圧力Pdの流体を流出させる弁座35の弁孔33の直径は、感圧装置2の弾発力に応じて設計されるが。本発明のようにすることにより、感圧装置2の有効受圧面積Abを小さくしても、(As−Ar)の対比を小さくすればよいので、感圧装置2の有効受圧面積Abに対して弁孔33を大きくすることが可能になる。その結果、容量制御弁1を小型にして容量可変型圧縮機等の空気機械への取付場所を小さくできる。この為に容量可変型圧縮機等も小型になり、搭載のために軽量化が可能になる。
【0051】
【発明の効果】
本発明に係わる容量制御弁によれば、以下のような効果を奏する。
この感圧装置の有効受圧面積と弁体が弁座と接合する接合シール面の受圧面積と調整棒又は作動ピストンの各受圧面積との関係から、感圧装置の受圧面積を小さくしても弁体が弁座と接合する接合シール面の受圧面積を大きく構成することが可能になる。
その結果、容量制御弁を小型にして吐出圧力の流量を大きく流すことが可能になるので、圧縮機の機能部分を小型に構成することが可能になる。
【0052】
更に、容量制御弁の取付勝手から吐出圧力の連通路と制御圧力の連通路を容量制御弁の任意の方向に形成することが可能になる。この為に、どのような構造の圧縮機にも取り付け可能になる。
更に、弁棒を小径にする必要もないから、耐久能力が向上する。更に、弁棒の加工が容易になるから、製作コストを低減できる。
そして、低外気温度などに於ける低吐出圧力時にも蒸発室で空調の空気の水分除去が十分に行われるので、車両のウインドシールドガラスに霜が付くのを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施の形態を示す容量制御弁の断面図である。
【図2】本発明に係わる第2実施の形態を示す容量制御弁の断面図である。
【図3】本発明に係わる容量可変型圧縮機と容量制御弁との配管を示す断面図である。
【図4】容量制御弁における吐出圧力と吸入圧力との関係に於ける外気温度範囲よる霜への影響を示すグラフである。
【図5】関連技術における容量可変型圧縮機用制御弁の断面図である。
【符号の説明】
1 容量制御弁
2 感圧装置
2A 支持部
2B フランジ部
2C ベローズ
3 コイルばね(ばね手段)
4 中間連結部
5 弁棒
6 弁体
6A 弁部面
7 作動ピストン
8 第2コイルばね(第2ばね手段)
9 調整棒
10 検出室
11 容量室
12 弁室
13 作動室
15 第1連通路
16 第2連通路
17 第3連通路
18 第4連通路
18A 補助第4連通路
30 バルブ本体(本体)
30A 第1バルブ本体
30B 第2バルブ本体
30C 作動室本体(作動室形成部)
30D ケース本体
31 弁棒案内孔
32 作動シリンダ
33 弁孔
35 弁座
37 フィルター
40 Oリング
Ps 吸入圧力
Pd 吐出圧力
Pc 制御圧力(クランク室圧力)
Ab 感圧装置2の有効受圧面積
As 弁座35又は弁部面6Aの接合シール面の受圧面積
Ar 弁棒5及び作動ピストン7の受圧面積
f 第2コイルばね8のばね力
Fb 感圧装置の弾発力

Claims (3)

  1. 吐出圧力流体が流れる弁開度を開閉して制御室と連通する連通路内を流れる流量又は圧力を制御する容量制御弁であって、吸入圧力流体が流れる第1連通路に連通する検出室と、前記制御室に連通可能な第2連通路と連通する容量室と、前記容量室と連通すると共に前記吐出圧力流体が流れる第3連通路と連通する弁室と、前記弁室と前記容量室との間に有する弁座と、前記制御圧力流体又は吸入圧力流体が流れる第4連通路と連通する作動シリンダと、を有するバルブ本体、前記検出室内に配置されて前記吸入圧力に感圧して弾発・収縮する感圧装置、前記感圧装置と連結して前記容量室を貫通する弁棒、前記弁棒と連結すると共に前記弁座と接離して前記弁孔を開閉する弁体、前記弁体と連結する調整棒、前記調整棒と連結すると共に前記作動シリンダと嵌合して作動室を形成する作動ピストンとを具備し、前記感圧装置の有効受圧面積より前記弁座と前記弁体との接合する接合シール面の受圧面積は小さく且つ前記作動ピストンの受圧面積は前記弁座と前記弁体との接合する接合シール面の受圧面積より小さくしたことを特徴とする容量制御弁。
  2. 前記弁室の一方側に作動室形成部有し、前記作動室形成部に前記バルブ本体の軸方向端部から前記弁室に連通する吐出圧力流体用の第3連通路と、前記バルブ本体の側方向から前記作動室内に連通する前記制御圧力流体用の前記第4連通路を有することを特徴とする請求項1に記載の容量制御弁。
  3. 前記調整棒とピストンとを同一径にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容量制御弁。
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