JP2021156403A - 弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体を円滑に作動させ、安定した制御を行う。【解決手段】冷媒流入路21と流出路22とに連通する弁室13を有する弁本体12と、弁座14に対し進退動して冷媒流量を変更する弁体15と、弁体に接続されて弁体を弁座に向けて付勢すると共に流入路から流入する冷媒Rから弁体が受ける圧力に従って伸縮することにより弁体の進退動を許容する感圧部材16とを備えた弁装置11で、弁室は、流入路に連通するように弁本体内部の下部側に形成した下部弁室13aと、流出路に連通するように弁本体内部の上部側に形成した上部弁室13bとを含み、弁座を上部弁室の下端部に備え、感圧部材は、上端部を上部弁室の上端部に支持すると共に下端部を、弁体との相対的な横ずれを阻止可能に弁体に接触させ、弁体の下側に備えられて弁体の上下方向への移動を許容しつつ左右方向への弁体の移動を規制する案内手段20(支持棒20aと案内穴20b)を備えた。【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍サイクルに使用される弁装置に係り、特に、感圧ベローズを備えた蒸発圧力調整弁に関する。
冷凍サイクルでは、蒸発器で冷媒を気化させ周囲の雰囲気と熱交換を行うが、負荷が小さいときに蒸発器が過度に冷却されて着霜することがある。着霜は一旦生じると氷の層により通風が遮断され冷却能率が急激に低下することから、これを防ぐために蒸発器の出口側配管に蒸発圧力調整弁が備えられる。
蒸発圧力調整弁は、蒸発器の出口側流路を絞り、蒸発器内の圧力を一定の大きさ以上に保持することにより蒸発器の着霜を防ぐ。
また、このような蒸発圧力調整弁を開示するものとして下記特許文献1がある。
特開昭63−270981号公報
ところで、上記特許文献1に記載の発明では、冷媒の流量を調整する弁体に傾きや軸ずれが生じやすく、弁体の円滑な作動と安定した制御を得ることが難しい。
具体的には、当該文献記載の発明では、弁体は感圧部材であるベローズを介して冷媒の流入路と同軸状に弁本体(ボディ)に支持されている。弁体を支持するベローズは、基端部は弁本体に固定された座板に支持されているものの、弁体が設置される先端側は片持ち梁のように弁本体には支持されていない。しかも当該ベローズは、弁体が受ける圧力に感応して伸縮する必要から軸方向の寸法が長く可撓性を有する。
したがって、このように長尺で可撓性のあるベローズの先端に備えられた弁体は、左右に(軸方向に交差する方向へ)振れやすく、流れ込む冷媒に押されて傾いたり左右に位置ずれして流入路の内壁面に接触することにより弁体の円滑な作動が妨げられるおそれがある。また、接触した流入路壁面との間に摺動抵抗が生じ、弁体の実際の作動圧力がベローズにより設定された設計圧力から逸脱する不具合が生じる可能性もある。
また、弁体の傾きを抑えるためには、弁体の外径D(図12参照)および嵌入長Lとの関係式D/Lを充分小さくする必要があるが、上記特許文献1に記載の発明では、弁部の外径Dは必要な流路面積を確保するのに充分大きい必要があるため、Lを大きくとる必要があった。そのため、蒸発圧力調整弁の全長が長くなってしまう問題があり、車載時に取り付けの問題が発生することがあった。
したがって、本発明の目的は、弁体の円滑な作動を確保し、より安定した制御が可能な弁装置を得ることにある。
前記課題を解決し目的を達成するため、本発明に係る弁装置は、冷媒を導入する流入路と冷媒を排出する流出路とに連通する弁室を有する弁本体と、弁室内に形成した弁座に着座した閉弁状態と弁座から離間した開弁状態との間で弁座に対して進退動することにより冷媒の流量を変更する弁体と、弁体を弁座に向けて付勢するとともに流入路から流入する冷媒から弁体が受ける圧力に従って伸縮することにより弁体の進退動を許容する感圧部材とを備えた弁装置である。
そして当該弁装置では、弁体の開弁方向を上方とし、弁体の閉弁方向を下方とした場合に(本発明では上下方向を「垂直方向」とも言う。また上下方向に直交する方向を「左右方向」又は「水平方向」と言う)、弁室は、流入路に連通するように弁本体内部の下部側に形成した下部弁室と、流出路に連通するように弁本体内部の上部側に形成した上部弁室とを含み、弁座を上部弁室の下端部に備える。なお、下部弁室と上部弁室とは、連続した内部空間(弁室空間)を形成するように弁座を介して(弁座を挟んで)互いに連通している。また上記感圧部材は、上端部を上部弁室の上端部に支持するとともに下端部を、弁体との相対的な横ずれ(感圧部材の下端部と弁体とが水平方向に相対的に移動すること)を阻止可能に弁体に接触させてある。さらに上記弁装置は、弁体の下側に備えられた案内手段を有し、この案内手段は、弁体の上下方向への移動を許容する一方、上下方向に交差する方向への弁体の移動を規制する。
本発明の弁装置では、弁座に対する進退動(上下動)を可能としつつ弁体を上下両面(上下両側)から支持することにより、上下方向に交差する方向への弁体の移動(振れ乃至位置ずれ)を阻止する。すなわち、弁体を従来のように感圧部材側(上側)において感圧部材を介して支持することに加えて、感圧部材と反対側(下側)からも案内手段を備えることにより弁体を支持する。
この案内手段は、上述のように弁体の上下方向への移動、つまり弁の開閉動作を許容する一方で、弁の開閉動作方向と交差する方向への弁体の移動を制限するもので、このような案内手段を弁体に接続することにより弁体が横ずれする(水平方向に振れる)ことを防ぐ。
案内手段は、具体的には、下部弁室の下面部に穿設した上下方向に延在する案内穴と、当該案内穴に下端部が摺動可能に嵌入されるように弁体に備えられた支持棒とにより構成することが出来る。なお、当該支持棒は、弁体と一体に形成された(弁体と支持棒とが1つの部材として作製された)ものであっても良いし、弁体とは別部材であるが弁体に固定されたものであっても良い。また当該案内手段を、下部弁室の下面部から弁体に向け上方へ起立する支持棒と、弁体の下面部に穿設され且つ弁体の上下方向への移動を許容しつつ支持棒の上端部が嵌入される案内穴とにより構成することも可能である。なお、上記支持棒はいずれも、弁体の横ずれを防ぐ観点から可撓性を有さない(水平方向に撓むことがない)中空または中実の棒状部分または棒状部材により構成することが好ましい。
また上記案内手段には、支持棒の外周に設けられて当該支持棒に摺動抵抗を付加する摺動抵抗付加部材をさらに備えても良い。このような態様によれば、摺動抵抗付加部材による摺動抵抗によって弁体が急開閉することを防ぎ、弁振動音の発生を防止することも可能となる。さらに、上記案内手段は弁体を感圧部材に向けて付勢するばね部材を含むことがあり、このような態様によれば、後述する実施形態(図5)において具体的に例示するようにベローズと弁体とが連結されていない構造を採用することが可能となる。
また、本発明の好ましい態様では、感圧部材と弁体と案内手段とを上下方向に延びる軸上(例えば上部弁室および下部弁室の中心線上)に同軸状に配置する。弁体の水平方向へのずれを防ぎつつ垂直方向への円滑な動作を可能とするためである。
また、本発明において前記流入路の下部弁室に対する開口(これを「流入口」と称する)は下部弁室の側壁に形成することが好ましい。
案内手段が冷媒の流入を妨げないようにするためである。例えば前記図12に示す特許文献1に記載された弁装置で弁体を上面側(ベローズと反対側)からも支持しようとすれば、流入路内に支持手段(案内手段)を備えざるを得ず、支持手段によって流入路の流路面積が狭められ、冷媒の流入が妨げられる事態が生じ得る。これに対し、上記態様によればこのような問題を回避することが出来る。
本発明によれば、弁体の円滑な作動を実現することにより安定した制御が可能な弁装置を提供することが出来る。
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基づいて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。なお、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蒸発圧力調整弁(閉弁状態)の内部構造を明らかにするために弁本体およびコイルばね等を切り欠いて示す縦断面図である。 図2は、前記第1実施形態に係る蒸発圧力調整弁(開弁状態)を図1と同様に示す縦断面図である。 図3は、前記第1実施形態に係る蒸発圧力調整弁(閉弁状態)の内部構造を明らかにするために弁本体、感圧ベローズ、案内機構およびコイルばね等を切り欠いて示す縦断面図である。 図4は、前記第1実施形態に係る蒸発圧力調整弁(開弁状態)を図3と同様に示す縦断面図である。 図5は、前記第1実施形態の変形例に係る蒸発圧力調整弁(閉弁状態)を図3と同様に示す縦断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る蒸発圧力調整弁(閉弁状態)の内部構造を明らかにするために弁本体、弁体およびコイルばね等を切り欠いて示す縦断面図である。 図7は、前記第2実施形態に係る蒸発圧力調整弁(開弁状態)を図6と同様に示す縦断面図である。 図8は、前記第2実施形態に係る蒸発圧力調整弁(閉弁状態)の内部構造を明らかにするために弁本体、感圧ベローズ、案内機構およびコイルばね等を切り欠いて示す縦断面図である。 図9は、前記第2実施形態に係る蒸発圧力調整弁(開弁状態)を図8と同様に示す縦断面図である。 図10は、本発明の第3の実施形態に係る蒸発圧力調整弁(閉弁状態)の内部構造を明らかにするために弁本体およびコイルばね等を切り欠いて示す縦断面図である。 図11は、前記第3実施形態に係る蒸発圧力調整弁(開弁状態)を図10と同様に示す縦断面図である。 図12は、従来(前記特許文献1)の蒸発圧力調整弁を示す縦断面図である。
〔第1実施形態〕
図1から図4を参照して本発明の第1の実施形態に係る弁装置について説明する。なお、本実施形態(後述の各実施形態についても同様)に係る弁装置は、冷凍サイクルの蒸発器の出口側配管に備えられて蒸発器内の圧力を一定の大きさ以上に保持する蒸発圧力調整弁(以下、単に「調整弁」と称することがある)である。また、各図には上下左右の各方向を表す二次元直交座標を示し、以下の説明はこれらの方向に基いて行う(後述の各実施形態についても同様)。
図1から図4に示すように本発明の第1の実施形態に係る蒸発圧力調整弁11は、上部弁室13bおよび下部弁室13aからなる弁室13を内部に備えた弁本体12と、上部弁室13bの底面部(下面部)に形成した弁座14と、上部弁室13b内で弁座14に対して進退動(上下動)することにより冷媒の流量を変更する弁体15と、上端が弁本体12の上面部に調整ねじ17(ねじ部17a)を介して固定されるとともに下端が板状連結部材25を介して弁体15の上面に連結された感圧ベローズ(感圧部材/以下単に「ベローズ」と言うことがある)16と、弁体15の下面側に備えられて弁体15を上方へ付勢するコイルばね18と、下部弁室13aの底面部に備えられてコイルばね18を受けるばね受け部材19と、弁体15の左右方向(水平方向)へのずれを防ぐ案内機構20と、下部弁室13aに冷媒を導入する流入路21と、上部弁室13bから冷媒を排出する流出路22とを有する。
なお、上部弁室13bと下部弁室13aは上下方向に積み重なる(連続する)ように形成してあり、互いに連通している。また、流入路21は弁本体12内を水平に延び、流入路21の下部弁室13aへの開口(連通口)である流入口21aを下部弁室13aの側壁に形成する。同様に、流出路22は弁本体12内を水平に延び、流出路22の上部弁室13bに対する開口(連通口)である流出口22aを上部弁室13bの側壁に形成する。
案内機構20は、本実施形態では、弁体15の下側に形成され垂直下方に延びる支持棒20a(言い換えれば、円盤状の弁体本体部55の下面から垂直下方に延びる棒状の支持部20a)と、下部弁室13aの底面に垂直に穿設した案内穴20bとからなる。支持棒20aは、可撓性のない(即ち水平方向に撓むことがない)棒状部分で、下端部を案内穴20bに摺動(上下動)可能に嵌入させてある。
また当該支持棒20aは、弁体15とともに上方に移動して最上位置に変位したとき(つまり弁開度が最も大きくなったとき)に下端部が案内穴20bから抜け出ることがない長さを有するものとする。さらに、弁体15の横ずれや傾きの発生をより確実に防ぐ観点から好ましい態様として、支持棒20aの外径を「d」、前記最上位置に変位したときに案内穴20bに嵌入されている支持棒下端部の長さ(嵌入長)を「h1」としたときに、「h1>d」となるように支持棒20aの長さを設定することが出来る。また本実施形態では、支持棒の外径dが弁座14部の内径f(図2参照)と比べ充分に小さいため、嵌入部の長さh1を小さく抑えることが可能となり、製品の体格を低く抑えることが出来る。
一方、案内穴20bは、弁体15とともに上下動する支持棒20aが最も下方に位置したとき、つまり弁体15が弁座14に着座した閉弁状態において、支持棒20aの下端が当該案内穴20bの底に突き当たることがない(言い換えれば、支持棒20aが案内穴20bの底に突き当たって弁体15の下方への移動を妨げることがない)深さを有するものとする。
また、案内穴20b、支持棒20a、弁体15および感圧ベローズ16は、弁室13(下部弁室13aおよび上部弁室13b)の中心軸A上に同軸状に配置されるように設置する。弁体15の水平方向へのずれを防ぎつつ垂直方向への弁体15の円滑な動作を可能とするためである。
さらに本実施形態では、案内穴20bの上端部に摺動抵抗付加部材23を備えた。この摺動抵抗付加部材23は、すり割りの入ったC字状の断面形状を有する筒状部材で、弁体15の支持棒20aに巻き付けるように設置してある。また、摺動抵抗付加部材23の上下両端の外周角部に大きなC面取りを付けるとともに、案内穴20bの上端周縁部には、当該摺動抵抗付加部材23のC面取り部が当接するテーパ状の斜面(テーパ部23a)を形成してある。したがって、摺動抵抗付加部材23は、ばね受け部材19とテーパ部23aとに挟まれ、上からコイルばね18によって荷重を付加されることで、弁体15の支持棒20aに摺動抵抗を付加することができ、この摺動抵抗によって弁体15が急開閉することを防ぎ、弁振動音の発生を防止することが出来る。なお、コイルばね18は、弁体15が閉弁するほど圧縮され荷重が大きくなるため、弁体周りの圧力や流れが不安定になりやすい閉弁付近で最も大きな摺動抵抗を与えることが出来る。
また、コイルばね18は、摺動抵抗付加部材23にばね荷重を加えるだけでなく、弁体15を下から持ち上げる働き(ベローズ16に向けて付勢する働き)もしている。このため、例えば本実施形態や後に述べる第2実施形態のようにベローズ16に固定された板状連結部材25を介して弁体15がベローズ16に連結されていなくても、当該コイルばね18が弁体15を持ち上げる働きによってベローズ16と弁体15とが上下方向に離れることがなくなる。
したがって、本発明ではベローズ16と弁体15とが連結されていない構造を採用することも可能である。具体的な例を示せば、図5に示すように弁体15(弁体本体部55)の上面にベローズ16の下端部が嵌入する凹部15bを形成し、この凹部15bにベローズ16の下端部を嵌め込めば良い。このような構造によれば、弁体15はベローズ16の下端部に当接させてあるだけでベローズ16に連結されていないが、上記コイルばね18の上方への付勢力によって弁体15がベローズ16の下端から離れることがなく、しかも弁体15の横ずれは上記凹部15bに嵌入させてあることで阻止することが出来る。
図1〜図4を再び参照して、弁体15の上下方向の位置(弁の開度)は、ベローズ16による下方への付勢力と、コイルばね18による上方への付勢力と、流入路21を通じて下部弁室13a内に流入した冷媒による上方への圧力(これは調整弁11の上流に接続された蒸発器内の冷媒圧力に等しい)とのつり合いによって決定される。
なお、ベローズ16の内部には、弁体15を下方へ付勢するコイルばねを備えてあり、上記「ベローズによる下方への付勢力」とは、当該コイルばねを含めたベローズ16全体の付勢力を意味する。また、ベローズ16内は真空としても良いし、ベローズ16の付勢力を大きくしたいときなど必要に応じてガスを封入しても良い。さらに、ベローズ16の上端部に備えた調整ねじ17を回すことによりベローズ16の設定圧力(下方への付勢力)を調整することが可能である。
ベローズ16は、流入路21を通じて下部弁室13a内に流入した冷媒の圧力(蒸発器内の冷媒圧力)の変動に従って上下方向に伸縮し、これにより冷媒圧力が一定値以上に保たれるが、具体的には次のとおりである。
まず、図1および図3に示す閉弁状態では、弁体15が弁座14に当接し、流入路21と流出路22とが連通せずに遮断されている。一方、図2および図4に示す開弁状態では、弁体15が上方へ移動して弁座14から離れ、流入路21と流出路22とが弁室13(下部弁室13aおよび上部弁室13b)を介して連通し、流入路21から下部弁室13aに流入した冷媒は、弁体15と弁座14との間を通って上部弁室13bに浸入し、流出路22を通じて外部へ排出され(図2の矢印R参照)、圧縮機に送られる。このときベローズ16は、弁体15が受ける冷媒の圧力(上方への力)に従って閉弁時より縮んでおり、弁体15はベローズ16からの弾発力(下方への付勢力)を受けている。
この開弁状態において冷媒の圧力が低下すると、上記弾発力によりベローズ16が伸びて弁体15が弁座14に向け下方へ変位し、冷媒の流路面積が減少する。これにより冷媒圧力が増大する。このようにして、流入路21から流入する冷媒の圧力(上流に接続された蒸発器内の圧力)が一定値以上に保たれる。
また、上記のような動作時に弁体15は、当該弁体15と一体に形成され案内穴20bに下端部が嵌入された支持棒20aにより下面側から常に支持されているため、弁体15が傾いたり水平方向へ位置ずれしたりすることを防ぐことが出来る。さらに、弁体15が弁室13(上部弁室13b)の内壁面に当接して弁体15の動作が妨げ、あるいは弁体15と弁室内壁面との間に摺動抵抗が生じて蒸発器内の冷媒圧力が設定圧力から逸脱するような不具合が生じることも防止することが出来る。
〔第2実施形態〕
図6〜図9を参照して本発明の第2の実施形態に係る蒸発圧力調整弁について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略し、相違点を中心に説明を行う(後述の第3実施形態についても同様)。
本発明の第2の実施形態に係る蒸発圧力調整弁31は、前記第1実施形態と案内機構20が異なるもので、図6〜図9に示すように本実施形態の案内機構20は、下部弁室13aの底面部から下部弁室13a内を垂直に貫くように上方へ起立する支持棒20cと、この支持棒20cの上端部を受け入れる案内穴20dとからなる。支持棒20cは、可撓性のない(水平方向に撓むことがない)金属パイプで、下部弁室13aの底面部に穿設した支持穴20eに下端部を差し込んで固定してある。
また、弁体15には、当該弁体15の中央部下面から下方へ突出する膨出部15aを形成し、この膨出部15aの下面から垂直上方に延びるように上記案内穴20dを穿設する。案内穴20dには、支持棒20cの上端部が摺動可能に嵌入され、これにより弁体15の上下方向への変位を許容しつつ弁体15の水平方向への変位を規制し、弁体15の横ずれや傾きの発生を防ぐ。
なお、案内穴20dの深さは、弁体15が最も下方に位置する閉弁状態において、支持棒20cの上端が当該案内穴20dの天井(上面)に突き当たることがない(言い換えれば、支持棒20cが案内穴20dの天井に突き当たって弁体15の下方への移動を妨げることがない)深さを有するものとする。
また支持棒20cは、弁体15の上方への移動に伴い最上位置に変位したとき(弁開度が最大のとき)に上端部が案内穴20dから抜け出ることがない高さを有するものとする。さらに、前記第1実施形態と同様に弁体15の横ずれや傾きの発生をより確実に防ぐ観点から好ましい態様として、支持棒20cの外径を「d」、弁体15が最上位置に移動したときに案内穴20dに嵌入されている支持棒20cの上端部の長さ(嵌入長)を「h2」としたときに、「h2>d」となるように支持棒20cの高さを設定することが出来る。
支持棒20c、弁体15、案内穴20dおよびベローズ16は、弁体15の垂直方向への円滑な動作を可能とするため、前記第1実施形態と同様に弁室13(下部弁室13aおよび上部弁室13b)の中心軸A上に同軸状に配置されるように設置する。
さらに、本実施形態の調整弁31も弁体15を上方へ付勢するコイルばね18を備えるが、前記第1実施形態のばね受け部材19に代え、本実施形態では、下部弁室13aの底面部中央に、コイルばね18の下端部に嵌入される円柱状の突出部(ばね受け部)19aを形成する。そして、このばね受け部19aと弁体15の前記膨出部15aとの間にコイルばね18を配置する。
また本実施形態では、膨出部15aと支持棒20cとの間にOリング部材24(図8〜図9参照)を備えてある。このOリング部材24は、前述した第1実施形態の摺動抵抗部材23と同様に、弁体15(膨出部15a)と支持棒20cの間に摺動抵抗を付与するもので、Oリング部材24の圧縮率によって摺動抵抗の大きさを変えることが出来る。
〔第3実施形態〕
図10〜図11を参照して本発明の第3の実施形態に係る蒸発圧力調整弁について説明する。
本発明の第3の実施形態に係る蒸発圧力調整弁41は、図10〜図11に示すように前記第1実施形態と同様の案内機構20により弁体15を下面側から支持するとともに、弁体15の上面に感圧ベローズ16を接続したものであるが、感圧ベローズ16の上端部に備えた調整ねじ67をキャップ状の調整ねじとした。
すなわち、前記第1実施形態(第2実施形態も同様)では、ベローズ16の上端に備えた調整ねじ17は、ベローズ16の上面に積み重ねるようにベローズ上面に固定されたものであるが、本実施形態の調整ねじ67は、ベローズ16の上端部を一定の高さに亘って覆うキャップ状の形状を有し、ベローズ16の上端部に被せるように備えられる。調整ねじ67の外周面には、弁本体12の上面開口部(ベローズ16や弁体15、コイルばね18、ばね受け部材19、支持棒20aを弁室13内に組み込むための、弁室13に続く開口)に形成した雌ねじ部(図示せず)に螺合する雄ねじ67aを形成してある。
このような調整ねじ67によれば、弁本体12の高さを低くすることが出来るから、弁本体12を構成する材料(例えばアルミニウムやアルミニウム合金)の使用量を抑え、蒸発圧力調整弁41の製造コストを低減することが出来る。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
例えば、前記実施形態では蒸発圧力調整弁を構成したが本発明はこれに限定されず、圧力応動スイッチや減圧弁その他の冷媒圧力に従って弁体を作動させる各種の弁装置に本発明を適用することが可能である。
11,31,41 蒸発圧力調整弁
12 弁本体
13 弁室
13a 下部弁室
13b 上部弁室
14 弁座
15 弁体
15a 膨出部
15b 凹部
16 感圧ベローズ
17,67 調整ねじ
18 コイルばね(ばね部材)
19 ばね受け部材
19a ばね受け部
20 案内機構
20a,20c 支持棒(棒状支持部)
20b,20d 案内穴
20e 支持穴
21 流入路
21a 流入口
22 流出路
22a 流出口
23 摺動抵抗付加部材
23a テーパ部
24 Oリング部材(摺動抵抗付加部材)
25 板状連結部材
55 弁体本体部

Claims (7)

  1. 冷媒を導入する流入路と当該冷媒を排出する流出路とに連通する弁室を有する弁本体と、
    前記弁室内に形成した弁座に着座した閉弁状態と前記弁座から離間した開弁状態との間で前記弁座に対して進退動することにより前記冷媒の流量を変更する弁体と、
    前記弁体を前記弁座に向けて付勢するとともに前記流入路から流入する前記冷媒から前記弁体が受ける圧力に従って伸縮することにより前記弁体の進退動を許容する感圧部材と
    を備えた弁装置であって、
    前記弁体の開弁方向を上方とし、前記弁体の閉弁方向を下方とした場合に、
    前記弁室は、
    前記流入路に連通するように前記弁本体内部の下部側に形成した下部弁室と、
    前記流出路に連通するように前記弁本体内部の上部側に形成した上部弁室と
    を含み、
    前記弁座を前記上部弁室の下端部に備え、
    前記感圧部材は、上端部を前記上部弁室の上端部に支持するとともに、下端部を、前記弁体との相対的な横ずれを阻止可能に前記弁体に接触させ、
    前記弁装置は、
    前記弁体の下側に備えられ、前記弁体の上下方向への移動を許容する一方、上下方向に交差する方向への前記弁体の移動を規制する案内手段
    を有する
    ことを特徴とする弁装置。
  2. 前記感圧部材、前記弁体および前記案内手段を、上下方向に延びる軸上に同軸状に配置した
    請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記案内手段は、
    前記下部弁室の下面部に穿設した上下方向に延在する案内穴と、
    当該案内穴に下端部が摺動可能に嵌入されるように前記弁体に備えられた支持棒と
    を含む
    請求項1または2に記載の弁装置。
  4. 前記案内手段は、
    前記下部弁室の下面部から前記弁体に向け上方へ起立する支持棒と、
    前記弁体の下面部に穿設され、且つ、前記弁体の上下方向への移動を許容しつつ前記支持棒の上端部が嵌入される案内穴と
    を含む
    請求項1または2に記載の弁装置。
  5. 前記案内手段は、更に
    前記支持棒の外周に設けられ、当該支持棒に摺動抵抗を付加する摺動抵抗付加部材
    を含む
    請求項3または4に記載の弁装置。
  6. 前記案内手段は、
    前記弁体を前記感圧部材に向けて付勢するばね部材
    を含む
    請求項1から5のいずれか一項に記載の弁装置。
  7. 前記流入路の前記下部弁室に対する開口である流入口を、前記下部弁室の側壁に形成した
    請求項1から6のいずれか一項に記載の弁装置。
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