JP4095713B2 - 可変容量型圧縮機用制御弁 - Google Patents

可変容量型圧縮機用制御弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は可変容量型圧縮機用制御弁に関し、特に、車両の空調用可変容量型圧縮機に用いられ、圧縮機の制御室圧力を制御して吐出量を可変とするための制御弁に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
車両用の空調用可変容量型圧縮機は、冷凍サイクルにおける蒸発器で吸熱気化した冷媒ガスを圧縮してコンデンサへ送るものであって、蒸発器で冷却した空調空気(冷風)の吹き出し温度を安定させるため、可変容量型圧縮機用制御弁を用いて冷媒ガスの吐出容量を可変している。
【0003】
車両用の空調用可変容量型圧縮機に用いられる可変容量型圧縮機用制御弁の一例を図12に示す。この可変容量型圧縮機用制御弁61(以下、制御弁61という。)は、図13に示すような空調用可変容量型圧縮機30(以下、圧縮機30という。)の弁収容室36内に装着されるものであって、弁収容室36内に装着されるボディ62と、ボディ62の外周面と弁収容室36の内周面との間に装着されるとともに、弁収容室36内を吸入圧導入室22と制御圧導入室23に区画する密封部材75と、ボディ62内に設けられるとともに、吸入圧導入室22と制御圧導入室23とを相互に連通する連通路66と、連通路66内に設けられるとともに、吸入圧導入室22の圧力に応じて変位(伸縮変形)する感圧機構であるベローズ76と、ベローズ76の可動端に設けられるとともに、ベローズ76の伸縮変形に追従して変位して連通路66の途中に設けられる弁座74に接離自在な弁機構である弁体78と、ベローズ76内に設けられるとともに、ベローズ76を伸長する方向に付勢する付勢部材であるスプリング77とを備えている。
【0004】
圧縮機30は、内部にクランク室32、クランク室32に連通する複数の圧縮室33、各圧縮室33に連通する吸入室34、各圧縮室33に連通する吐出室35及び制御弁61を収容する弁収容室36を有するボディ31と、ボディ31の中心部に回転可能に装着される回転軸37と、クランク室32内に設けられるとともに、クランク室32内に位置する回転軸37の部分に取り付けられて回転軸37と一体に回転する斜板38と、斜板38に連設されるとともに、斜板38の回転に追従して回転軸37の軸線方向に揺動する揺動板39と、各圧縮室33内に往復動自在に設けられるピストン40と、各ピストン40と揺動板39との間を連結するロッド41と、吸入室34と各圧縮室33との連通部を開閉する吸入弁42と、吐出室35と各圧縮室33との連通部を開閉する吐出弁43とを備えている。
【0005】
吸入圧導入室22は、圧縮機30のボディ31に設けた導圧路44を介して吸入室34に連通し、制御圧導入室23は、圧縮機30のボディ31に設けた導圧路45を介してクランク室32に連通し、クランク室32はオリフィス(図示せず)を介して吐出室35に連通するようになっている。
【0006】
そして、回転軸37を回転させると、回転軸37と一体に斜板38が回転するとともに、斜板38の回転に追従して揺動板39が回転軸37の軸線方向に揺動し、揺動板39の揺動に追従して各ロッド41を介して各ピストン40が各圧縮室33内を往復動する。そして、各ピストン40の往復動によって、蒸発器(図示せず)からの冷媒ガスが吸入室34から吸入弁42を介して圧縮室33内に吸入され、圧縮室33内で圧縮されて吐出弁43を介して吐出室35に吐出され、吐出室35からコンデンサ(図示せず)に送られるものである。
【0007】
そもそも、可変容量型圧縮機に要求される機能は、車室内の温度に応じて吐出容量を変化させ、快適な車室内空調を実現することにある。このためには、車室内の温度変化に対し可変容量型圧縮機が敏感に容量可変する必要があり、可変容量型圧縮機の吐出容量可変性能(吸入圧力の変化に対して吐出容量を敏感に反応させること)を向上させる必要がある。このためには、制御弁が車室内の温度変化の代用特性である、吸入圧力の変化に対して敏感に制御圧力を制御しなければならない。
【0008】
しかしながら、上記のような構成の制御弁61を用いた圧縮機30にあっては、構造上、車室内の温度変化に対して冷媒ガスの吐出容量を敏感に可変することに限界があり、車室内の温度変化に対して空調空気(冷風)の吹き出し温度を安定させることができず、快適な車室内空調を得ることが難しい。
【0009】
上記のような構成の制御弁61を用いた場合でも、快適な車室内空調が得られるようにするためには、制御弁61の感圧機構(ベローズ76)の変位当たりの弁部(弁座74)の開口面積を増大させ、図14に示す吸入圧力の変化に対する制御圧力の変化量を大きくすればよい。この方法として、
▲1▼弁口径(弁座74の口径)を増加させる。
▲2▼感圧機構(ベローズ76)のばね定数を低下させ、単位圧力当たりの弁体78の変位量を増加させる。
▲3▼感圧部(ベローズ76)の有効受圧面積を増加させ、単位圧力当たりの弁体78の変位量を増加させる。
等が考えられる。
【0010】
しかし、▲1▼の方法については、制御弁61の外径寸法が増大し、制御弁61が大型化するため、車両の狭いエンジンルーム内に配置される圧縮機30自体を小型化することが困難となる。
【0011】
また、▲2▼の方法については、感圧機構にベローズ76を用いた場合には山数を増加させ又は板厚を減少させることによりばね定数を低下させる。ダイアフラムを用いた場合には板厚を減少させることによりばね定数を低下させることになるが、山数の増加はコストの増加となり、板厚の減少は耐圧性の低下による信頼性の低下となる。
【0012】
さらに、▲3▼については、有効受圧面積を増加させるために、ベローズ76若しくはダイアフラムの外径寸法を増加させる必要があり、制御弁61が大型化し、車両の狭いエンジンルーム内に配置される圧縮機30自体を小型化することが困難となる。
【0013】
この発明は前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、全体を大型化することなく、耐圧性を低下させることなく、弁開口面積を拡大することができて、弁性能を大幅に向上させることのできる、信頼性の高い可変容量型圧縮機用制御弁を提供することを目的とするものである。
【0014】
【問題点を解決するための手段】
上記の問題点を解決するためにこの発明は、内部に、吸入室、吐出室、該吸入室及び該吐出室に連通する圧縮室並びに弁収容室を有する車両空調用可変容量型圧縮機の前記弁収容室内に装着される可変容量型圧縮機用制御弁であって、前記弁収容室内に装着されるボディと、該ボディと弁収容室との間に装着されて弁収容室内を前記吸入室に連通する吸入圧導入室と前記吐出室に連通する制御圧導入室とに区画する密封部材と、前記ボディ内に設けられて前記吸入圧導入室と前記制御圧導入室とを相互に連通する連通路と、該連通路内に設けられるとともに、吸入圧導入室の圧力に応じて変位する感圧機構と、該感圧機構に連設されるとともに、感圧機構の変位に追従して変位し、連通路の一部に設けた少なくとも二つの弁座を同時に開閉する少なくとも二つの弁部を有する弁機構とを備えた手段を採用したものである。
【0015】
【作用】
この発明は前記のような手段を採用したことにより、吸入圧導入室の圧力に応じて感圧機構が変位するとともに、感圧機構の変位に追従して弁機構が変位し、弁機構の少なくとも二つの弁部が連通路の一部に設けた少なくとも二つの弁座を同時に開閉することになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施の形態について説明する。
図1には、この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第1の実施の形態が示されている。
【0017】
すなわち、この実施の形態に示す可変容量型圧縮機用制御弁1は、前述した図13に示す空調用可変容量型圧縮機30の弁収容室36に装着されるものであって、弁収容室36内に装着される略円柱状のボディ2と、ボディ2の外周面と弁収容室36の内周面との間に装着されるとともに、弁収容室36内を吸入圧導入室22と制御圧導入室23と吐出圧導入室24に区画するゴム等の弾性体からなる環状の密封部材25、25と、ボディ2内に設けられるとともに、吸入圧導入室22と制御圧導入室23とを相互に連通する連通路6と、連通路6内に設けられるとともに、吸入圧導入室22の圧力に応じて変位(伸縮変形)する感圧機構であるベローズ16と、ベローズ16の可動端に設けられるとともに、ベローズ16の伸縮変形に追従して変位して連通路6の途中に設けられる弁座14、15に接離自在な弁機構である弁体18と、ベローズ16内に設けられるとともに、ベローズ16を伸長する方向に付勢する付勢部材17とを備えている。
【0018】
ボディ2は、ベース3とベース3の左端に一体に取り付けられるカバー5とからなるものであって、ベース3の外周面の両端部にはそれぞれ環状の溝4、4が形成され、この溝4、4内に弁収容室36との間をシールする密封部材25、25が装着されるようになっている。なお、空調用可変容量型圧縮機30の弁収容室36に吐出圧力を導入しない場合には、図1における吐出圧力を区画するベース3の右端部の溝4、その溝4内に挿着される密封部材25及び吐出室35を設ける必要はないものである。
【0019】
ボディ2の内部には吸入圧導入室22と制御圧導入室23とを相互に連通する連通路6が形成されている。連通路6は、カバー5の内部に形成される主弁室7と、ベース3の内部に形成される副弁室8と、主弁室7と吸入圧導入室22とを連通する第1連通孔9と、主弁室7と副弁室8とを連通する第2主連通孔10と第2副連通孔11と、副弁室8と制御圧導入室23とを連通する第3連通孔12と、第2主連通孔10と制御圧導入室23とを連通する第4連通孔13とから構成されている。
【0020】
主弁室7内にはベローズ16が水平方向に伸縮変形自在に設けられるようになっている。ベローズ16は蛇腹筒状をなすものであって、内部にはベローズ16を伸長する方向に付勢する付勢部材であるスプリング17が装着されるようになっている。ベローズ16はその左端を主弁室7の左端に一体に固定されるとともに、ベローズ16の可動端である右端には弁体18が連設されるようになっている。
【0021】
弁体18は、ベローズ16の可動端に取り付けられる略円錐台形状の主弁部19と、主弁部19に一端が一体に連結される棒状の連結部20と、連結部20の他端に一体に連結される略円錐台形状の副弁部21とから構成されている。主弁部19は主弁室7内に位置し、副弁部21は副弁室8内に位置し、連結部20は第2主連通孔10内に位置するようになっている。主弁部19は、主弁室7と第2主連通孔10との境界部に設けられている環状の主弁座14に接離自在となっている。副弁部21は、副弁室8と第3連通孔12との境界部に設けられている環状の副弁座15に接離自在となっている。
【0022】
次に、前記に示すものの作用について説明する。
まず、吸入圧導入室22の圧力が上昇すると、吸入圧導入室22の圧力が第1連通孔9を介して主弁室7内に導入され、ベローズ16がその内圧及びスプリング17の付勢力に抗して収縮変形し、ベローズ16の収縮変形に追従して弁体18が左方に変位し、主弁部19が主弁座14から離間し、副弁部21が副弁座15から離間し、連通路6を介して吸入圧導入室22と制御圧導入室23との間が相互に連通する。
【0023】
この場合、吐出圧の一部がオリフィス(図示せず)を介してクランク室32に導入される冷媒量は、制御圧導入室23から連通路6を介して吸入圧導入室22へ逃げる冷媒量を下回るため、クランク室32の圧力が低下し、ピストン40の背圧が小さくなる。したがって、ピストン40のストロークが大きくなり、冷媒ガスの吐出容量が増大する。
【0024】
一方、吸入圧導入室22の圧力が低下すると、ベローズ16は、その内圧とスプリング17の付勢力と第1連通孔9を介して主弁室7内に導入される吸入圧導入室22の圧力との協働によって伸長変形し、ベローズ16の伸長変形に追従して弁体18が右方に変位し、主弁部19が主弁座14に接近又は当接し、副弁部21が副弁座15に接近又は当接し、吸入圧導入室22と制御圧導入室23の連通が断たれ、又は連通面積が減少する。
【0025】
この場合、吐出圧の一部がオリフィス(図示せず)を介してクランク室32に導入される冷媒量は、制御圧導入室23から連通路6を介して吸入圧導入室22へ逃げる冷媒量を上回るため、クランク室32の圧力が増加し、ピストン40の背圧が大きくなる。したがって、ピストン40のストロークが小さくなり、冷媒ガスの吐出容量が低下する。
【0026】
上記のように構成したこの実施の形態による制御弁1にあっては、ベローズ16の収縮時に、弁体18の主弁部19の主弁座14に対する開度に副弁部21の副弁座15に対する開度を加えることができるので、吸入圧導入室22の吸入圧力と弁体18の変位により変化する制御圧導入室23の制御圧力との関係における制御圧の上昇率を大きくすることができることになる(図7参照)。
【0027】
なお、前記に説明においては、連通路6の第2主連通孔10内に弁体18の連結部20を直接に挿通したが、図2に示すように、第2主連通孔10の内周面に環状の溝26を設けて、この溝26内にゴム等の弾性体からなる環状の密封部材27を装着し、この密封部材27によって弁体18の連結部20と溝26との間をシールするようにしてもよいものである。
【0028】
また、図3に示すように、弁体18の主弁部19と連結部20との間を切り離してもよいものであり、図4に示すように、弁体18の副弁部21と連結部20との間を切り離してもよいものであり、図5に示すように、弁体18の主弁部19と連結部20との間及び連結部20と副弁部21との間を切り離してもよいものである。さらに、図6に示すように、弁体18の主弁部19と連結部20との間及び連結部20と副弁部21との間を切り離すとともに、副弁部21を球状としてもよいものである。
【0029】
図8には、この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第2の実施の形態が示されていて、この実施の形態に示す制御弁1は、ボディ2のベース3に、連通路6の第3連通孔12と吐出圧導入室24との間を連通する第5連通孔28を設け、この第5連通孔28内に往復動軸29を往復動自在に設けて、その先端を弁体18の副弁部21に当接させ、第5連通孔28の内周面に環状の溝28aを設けて、その溝28a内に往復動軸29と溝28aとの間をシールするゴム等の弾性体からなる環状の密封部材50を装着したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様の構成を有している。
【0030】
そして、この実施の形態による制御弁1にあっては、往復動軸29は吐出圧導入室24の吐出圧力を受け、その力が弁体18に伝達されることになるので、図11に示す吸入圧導入室22の吸入圧力と弁体18の主弁部19及び副弁部21の変位により変化する制御圧導入室23の制御圧力との関係における設定吸入圧力を吐出圧力に応じて可変させることができることになる。
【0031】
なお、図示はしないが、弁体18の副弁部21と往復動軸29との間にコイルスプリング等の付勢部材を介在させて、吐出圧導入室24の吐出圧力に付勢部材の付勢力を加えてもよいものである。
【0032】
また、図9に示すように、第5連通孔28の内周面に溝を設けずに、直接に往復動軸29を装着するようにしてもよいものであり、この場合には、第5連通孔28に対する往復動軸29の嵌め合いをきつくして、漏れを防止するようにすればよいものである。
【0033】
図10には、この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第3の実施の形態が示されていて、この実施の形態に示す制御弁1は、ボディ2のベース3の右端にソレノイド55を連設するとともに、連通路6の第3連通孔12に連通する第5連通孔28内にソレノイド55の往復動軸56を挿通させて、その先端を弁体18の副弁部21に当接させるようにしたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様の構成を有している。なお、この実施の形態においては、前記第1、第2の実施の形態に示すもののように吐出圧導入室を設ける必要はないものである。
【0034】
そして、この実施の形態による制御弁1にあっては、ソレノイド55の往復動軸56は電磁力を受けて、その力が弁体18に伝達されることになるので、図11に示す吸入圧導入室22の吸入圧力と弁体18の主弁部19及び副弁部21の変位により変化する制御圧導入室23の制御圧力との関係における設定吸入圧力を電磁力に応じて可変させることができることになる。
【0035】
なお、前記各実施の形態においては、感圧機構にベローズ16を用いたが、ベローズ16の代わりに主弁室7内を2室に区画するダイアフラム(図示せず)を用いてもよいものであり、ダイアフラムに限らず同様の特性を有する他の既存のものを用いてもよいものである。また、吸入圧導入室22を制御圧導入室23に、制御圧導入室23を吸入圧導入室22に変更してもよいものである。さらに、弁体18の主弁部19及び副弁部21の形状は円錐台形状に限らず、R形状、球状、半球状等にしてもよいものであり、要は、主弁座14及び副弁座15の形状に応じた適宜の形成にすればよいものである。そして、前記各実施の形態においては、弁体18に主弁部19と副弁部21の二つの弁部を設けたが、二つ以上の弁部を設けてもよいものであり、その場合には、弁部の数に応じた弁座を連通路6内に設ければよいものである。
【0036】
【発明の効果】
この発明は前記のように構成したことにより、制御弁を径方向に大型化することなく、制御弁の感圧機構の変位当たりの弁部開口面積を増大させることができることになる。また、感圧機構のばね定数を低下させることなく、制御弁の感圧機構の変位当たりの弁部開口面積を増大させることができることになる。さらに、感圧機構の有効受圧面積を増加させることなく、感圧機構の変位当たりの弁部開口面積を増大させることができることになる。したがって、車両の狭いエンジンルーム内に配置される圧縮機自体の小型化を阻害することなく、感圧機構にベローズを用いた場合には山数が増加することがなく、板厚が減少することがなく、ダイアフラムを用いた場合には板厚が減少することがなくなるので、耐圧性の低下による信頼性の低下等の問題が解消され、山数の増加も必要ないため、コストを低減させることもできることになる。
また、車内の温度変化に対して可変容量型圧縮機が敏感に容量可変できるようになるため、可変容量型圧縮機の吐出容量可変性能(吸入圧力の変化に対して吐出容量を敏感に反応させること)を向上させることができ、可変容量型圧縮機の機能を充分に発揮させることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第1の実施の形態を示した断面図である。
【図2】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁の変形例を示した断面図である。
【図3】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁の変形例を示した断面図である。
【図4】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁の変形例を示した断面図である。
【図5】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁の変形例を示した断面図である。
【図6】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁の変形例を示した断面図である。
【図7】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁を用いた可変容量型圧縮機の特性を示した説明図である。
【図8】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第2の実施の形態を示した断面図である。
【図9】第2の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁の変形例を示した断面図である。
【図10】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第3の実施の形態を示した断面図である。
【図11】第2の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁及び第3の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁を用いた可変容量型圧縮機の特性を示した説明図である。
【図12】従来の可変容量型圧縮機用制御弁の一例を示した断面図である。
【図13】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁及び従来の可変容量型圧縮機用制御弁が装着される可変容量型圧縮機の一例を示した断面図である。
【図14】従来の可変容量型圧縮機用制御弁を用いた可変容量型圧縮機の特性を示した説明図である。
【符号の説明】
1、61……可変容量型圧縮機用制御弁
2、31、62……ボディ
3……ベース
4、26、28a……溝
5……カバー
6、66……連通路
7……主弁室
8……副弁室
9……第1連通孔
10……第2主連通孔
11……第2副連通孔
12……第3連通孔
13……第4連通孔
14……主弁座
15……副弁座
16、76……感圧機構(ベローズ)
17、77……付勢部材(スプリング)
18、78……弁機構(弁体)
19……主弁部
20……連結部
21……副弁部
22……吸入圧導入室
23……制御圧導入室
24……吐出圧導入室
25、27、75……密封部材
28……第5連通孔
29、56……往復動軸
30……空調用可変容量型圧縮機
32……クランク室
33……圧縮室
34……吸入室
35……吐出室
36……弁収容室
37……回転軸
38……斜板
39……揺動板
40……ピストン
41……ロッド
42……吸入弁
43……吐出弁
44、45……導圧路
50……密封部材
55……ソレノイド
74……弁座

Claims (1)

  1. 内部に、吸入室、吐出室、該吸入室及び該吐出室に連通する圧縮室並びに弁収容室を有する車両空調用可変容量型圧縮機の前記弁収容室内に装着される可変容量型圧縮機用制御弁であって、前記弁収容室内に装着されるボディと、該ボディと弁収容室との間に装着されて弁収容室内を前記吸入室に連通する吸入圧導入室と前記吐出室に連通する制御圧導入室とに区画する密封部材と、前記ボディ内に設けられて前記吸入圧導入室と前記制御圧導入室とを相互に連通する連通路と、該連通路内に設けられるとともに、吸入圧導入室の圧力に応じて変位する感圧機構と、該感圧機構に連設されるとともに、感圧機構の変位に追従して変位し、連通路の一部に設けた少なくとも二つの弁座を同時に開閉する少なくとも二つの弁部を有する弁機構とを備えたことを特徴とする可変容量型圧縮機用制御弁。
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