JPH1182315A - 可変容量型圧縮機用制御弁 - Google Patents

可変容量型圧縮機用制御弁

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JPH1182315A
JPH1182315A JP10127354A JP12735498A JPH1182315A JP H1182315 A JPH1182315 A JP H1182315A JP 10127354 A JP10127354 A JP 10127354A JP 12735498 A JP12735498 A JP 12735498A JP H1182315 A JPH1182315 A JP H1182315A
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displacement compressor
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Toshiaki Iwa
俊昭 岩
Takahiro Maeda
隆弘 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化することなく、耐圧性を低下させるこ
となく、弁開口面積を拡大させ、弁性能を向上させる。 【解決手段】 可変容量型圧縮機の弁収容室36内に装
着されるボディ2と、ボディ2と弁収容室36との間に
装着されて弁収容室36内を吸入圧導入室22と制御圧
導入室23とに区画する密封部材25と、ボディ2内に
設けられて吸入圧導入室22と制御圧導入室23とを連
通する連通路6と、連通路6内に設けられて吸入圧導入
室22の圧力に応じて変位するベローズ16と、ベロー
ズ16に連設されてベローズ16の変位に追従して変位
し、連通路6の一部に設けた弁座14、15を開閉する
弁体18とを備えたものであって、弁体18は連通路6
の一部に設けた主弁座14を開閉する主弁部19と副弁
座15を開閉する副弁部21とからなり、両弁部19、
21は同時に両弁座14、15を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は可変容量型圧縮機
用制御弁に関し、特に、車両の空調用可変容量型圧縮機
に用いられ、圧縮機の制御室圧力を制御して吐出量を可
変とするための制御弁に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】車両用の空調用可変容量
型圧縮機は、冷凍サイクルにおける蒸発器で吸熱気化し
た冷媒ガスを圧縮してコンデンサへ送るものであって、
蒸発器で冷却した空調空気(冷風)の吹き出し温度を安
定させるため、可変容量型圧縮機用制御弁を用いて冷媒
ガスの吐出容量を可変している。
【0003】車両用の空調用可変容量型圧縮機に用いら
れる可変容量型圧縮機用制御弁の一例を図12に示す。
この可変容量型圧縮機用制御弁61(以下、制御弁61
という。)は、図13に示すような空調用可変容量型圧
縮機30(以下、圧縮機30という。)の弁収容室36
内に装着されるものであって、弁収容室36内に装着さ
れるボディ62と、ボディ62の外周面と弁収容室36
の内周面との間に装着されるとともに、弁収容室36内
を吸入圧導入室22と制御圧導入室23に区画する密封
部材75と、ボディ62内に設けられるとともに、吸入
圧導入室22と制御圧導入室23とを相互に連通する連
通路66と、連通路66内に設けられるとともに、吸入
圧導入室22の圧力に応じて変位(伸縮変形)する感圧
機構であるベローズ76と、ベローズ76の可動端に設
けられるとともに、ベローズ76の伸縮変形に追従して
変位して連通路66の途中に設けられる弁座74に接離
自在な弁機構である弁体78と、ベローズ76内に設け
られるとともに、ベローズ76を伸長する方向に付勢す
る付勢部材であるスプリング77とを備えている。
【0004】圧縮機30は、内部にクランク室32、ク
ランク室32に連通する複数の圧縮室33、各圧縮室3
3に連通する吸入室34、各圧縮室33に連通する吐出
室35及び制御弁61を収容する弁収容室36を有する
ボディ31と、ボディ31の中心部に回転可能に装着さ
れる回転軸37と、クランク室32内に設けられるとと
もに、クランク室32内に位置する回転軸37の部分に
取り付けられて回転軸37と一体に回転する斜板38
と、斜板38に連設されるとともに、斜板38の回転に
追従して回転軸37の軸線方向に揺動する揺動板39
と、各圧縮室33内に往復動自在に設けられるピストン
40と、各ピストン40と揺動板39との間を連結する
ロッド41と、吸入室34と各圧縮室33との連通部を
開閉する吸入弁42と、吐出室35と各圧縮室33との
連通部を開閉する吐出弁43とを備えている。
【0005】吸入圧導入室22は、圧縮機30のボディ
31に設けた導圧路44を介して吸入室34に連通し、
制御圧導入室23は、圧縮機30のボディ31に設けた
導圧路45を介してクランク室32に連通し、クランク
室32はオリフィス(図示せず)を介して吐出室35に
連通するようになっている。
【0006】そして、回転軸37を回転させると、回転
軸37と一体に斜板38が回転するとともに、斜板38
の回転に追従して揺動板39が回転軸37の軸線方向に
揺動し、揺動板39の揺動に追従して各ロッド41を介
して各ピストン40が各圧縮室33内を往復動する。そ
して、各ピストン40の往復動によって、蒸発器(図示
せず)からの冷媒ガスが吸入室34から吸入弁42を介
して圧縮室33内に吸入され、圧縮室33内で圧縮され
て吐出弁43を介して吐出室35に吐出され、吐出室3
5からコンデンサ(図示せず)に送られるものである。
【0007】そもそも、可変容量型圧縮機に要求される
機能は、車室内の温度に応じて吐出容量を変化させ、快
適な車室内空調を実現することにある。このためには、
車室内の温度変化に対し可変容量型圧縮機が敏感に容量
可変する必要があり、可変容量型圧縮機の吐出容量可変
性能(吸入圧力の変化に対して吐出容量を敏感に反応さ
せること)を向上させる必要がある。このためには、制
御弁が車室内の温度変化の代用特性である、吸入圧力の
変化に対して敏感に制御圧力を制御しなければならな
い。
【0008】しかしながら、上記のような構成の制御弁
61を用いた圧縮機30にあっては、構造上、車室内の
温度変化に対して冷媒ガスの吐出容量を敏感に可変する
ことに限界があり、車室内の温度変化に対して空調空気
(冷風)の吹き出し温度を安定させることができず、快
適な車室内空調を得ることが難しい。
【0009】上記のような構成の制御弁61を用いた場
合でも、快適な車室内空調が得られるようにするために
は、制御弁61の感圧機構(ベローズ76)の変位当た
りの弁部(弁座74)の開口面積を増大させ、図14に
示す吸入圧力の変化に対する制御圧力の変化量を大きく
すればよい。この方法として、 弁口径(弁座74の口径)を増加させる。 感圧機構(ベローズ76)のばね定数を低下させ、単
位圧力当たりの弁体78の変位量を増加させる。 感圧部(ベローズ76)の有効受圧面積を増加させ、
単位圧力当たりの弁体78の変位量を増加させる。 等が考えられる。
【0010】しかし、の方法については、制御弁61
の外径寸法が増大し、制御弁61が大型化するため、車
両の狭いエンジンルーム内に配置される圧縮機30自体
を小型化することが困難となる。
【0011】また、の方法については、感圧機構にベ
ローズ76を用いた場合には山数を増加させ又は板厚を
減少させることによりばね定数を低下させる。ダイアフ
ラムを用いた場合には板厚を減少させることによりばね
定数を低下させることになるが、山数の増加はコストの
増加となり、板厚の減少は耐圧性の低下による信頼性の
低下となる。
【0012】さらに、については、有効受圧面積を増
加させるために、ベローズ76若しくはダイアフラムの
外径寸法を増加させる必要があり、制御弁61が大型化
し、車両の狭いエンジンルーム内に配置される圧縮機3
0自体を小型化することが困難となる。
【0013】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、全体を大型化すること
なく、耐圧性を低下させることなく、弁開口面積を拡大
することができて、弁性能を大幅に向上させることので
きる、信頼性の高い可変容量型圧縮機用制御弁を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、内部に、吸入室、吐出室、該吸入
室及び該吐出室に連通する圧縮室並びに弁収容室を有す
る車両空調用可変容量型圧縮機の前記弁収容室内に装着
される可変容量型圧縮機用制御弁であって、前記弁収容
室内に装着されるボディと、該ボディと弁収容室との間
に装着されて弁収容室内を前記吸入室に連通する吸入圧
導入室と前記吐出室に連通する制御圧導入室とに区画す
る密封部材と、前記ボディ内に設けられて前記吸入圧導
入室と前記制御圧導入室とを相互に連通する連通路と、
該連通路内に設けられるとともに、吸入圧導入室の圧力
に応じて変位する感圧機構と、該感圧機構に連設される
とともに、感圧機構の変位に追従して変位し、連通路の
一部に設けた少なくとも二つの弁座を同時に開閉する少
なくとも二つの弁部を有する弁機構とを備えた手段を採
用したものである。
【0015】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、吸入圧導入室の圧力に応じて感圧機構が変位する
とともに、感圧機構の変位に追従して弁機構が変位し、
弁機構の少なくとも二つの弁部が連通路の一部に設けた
少なくとも二つの弁座を同時に開閉することになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1には、この発明による可
変容量型圧縮機用制御弁の第1の実施の形態が示されて
いる。
【0017】すなわち、この実施の形態に示す可変容量
型圧縮機用制御弁1は、前述した図13に示す空調用可
変容量型圧縮機30の弁収容室36に装着されるもので
あって、弁収容室36内に装着される略円柱状のボディ
2と、ボディ2の外周面と弁収容室36の内周面との間
に装着されるとともに、弁収容室36内を吸入圧導入室
22と制御圧導入室23と吐出圧導入室24に区画する
ゴム等の弾性体からなる環状の密封部材25、25と、
ボディ2内に設けられるとともに、吸入圧導入室22と
制御圧導入室23とを相互に連通する連通路6と、連通
路6内に設けられるとともに、吸入圧導入室22の圧力
に応じて変位(伸縮変形)する感圧機構であるベローズ
16と、ベローズ16の可動端に設けられるとともに、
ベローズ16の伸縮変形に追従して変位して連通路6の
途中に設けられる弁座14、15に接離自在な弁機構で
ある弁体18と、ベローズ16内に設けられるととも
に、ベローズ16を伸長する方向に付勢する付勢部材1
7とを備えている。
【0018】ボディ2は、ベース3とベース3の左端に
一体に取り付けられるカバー5とからなるものであっ
て、ベース3の外周面の両端部にはそれぞれ環状の溝
4、4が形成され、この溝4、4内に弁収容室36との
間をシールする密封部材25、25が装着されるように
なっている。なお、空調用可変容量型圧縮機30の弁収
容室36に吐出圧力を導入しない場合には、図1におけ
る吐出圧力を区画するベース3の右端部の溝4、その溝
4内に挿着される密封部材25及び吐出室35を設ける
必要はないものである。
【0019】ボディ2の内部には吸入圧導入室22と制
御圧導入室23とを相互に連通する連通路6が形成され
ている。連通路6は、カバー5の内部に形成される主弁
室7と、ベース3の内部に形成される副弁室8と、主弁
室7と吸入圧導入室22とを連通する第1連通孔9と、
主弁室7と副弁室8とを連通する第2主連通孔10と第
2副連通孔11と、副弁室8と制御圧導入室23とを連
通する第3連通孔12と、第2主連通孔10と制御圧導
入室23とを連通する第4連通孔13とから構成されて
いる。
【0020】主弁室7内にはベローズ16が水平方向に
伸縮変形自在に設けられるようになっている。ベローズ
16は蛇腹筒状をなすものであって、内部にはベローズ
16を伸長する方向に付勢する付勢部材であるスプリン
グ17が装着されるようになっている。ベローズ16は
その左端を主弁室7の左端に一体に固定されるととも
に、ベローズ16の可動端である右端には弁体18が連
設されるようになっている。
【0021】弁体18は、ベローズ16の可動端に取り
付けられる略円錐台形状の主弁部19と、主弁部19に
一端が一体に連結される棒状の連結部20と、連結部2
0の他端に一体に連結される略円錐台形状の副弁部21
とから構成されている。主弁部19は主弁室7内に位置
し、副弁部21は副弁室8内に位置し、連結部20は第
2主連通孔10内に位置するようになっている。主弁部
19は、主弁室7と第2主連通孔10との境界部に設け
られている環状の主弁座14に接離自在となっている。
副弁部21は、副弁室8と第3連通孔12との境界部に
設けられている環状の副弁座15に接離自在となってい
る。
【0022】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、吸入圧導入室22の圧力が上昇すると、吸
入圧導入室22の圧力が第1連通孔9を介して主弁室7
内に導入され、ベローズ16がその内圧及びスプリング
17の付勢力に抗して収縮変形し、ベローズ16の収縮
変形に追従して弁体18が左方に変位し、主弁部19が
主弁座14から離間し、副弁部21が副弁座15から離
間し、連通路6を介して吸入圧導入室22と制御圧導入
室23との間が相互に連通する。
【0023】この場合、吐出圧の一部がオリフィス(図
示せず)を介してクランク室32に導入される冷媒量
は、制御圧導入室23から連通路6を介して吸入圧導入
室22へ逃げる冷媒量を下回るため、クランク室32の
圧力が低下し、ピストン40の背圧が小さくなる。した
がって、ピストン40のストロークが大きくなり、冷媒
ガスの吐出容量が増大する。
【0024】一方、吸入圧導入室22の圧力が低下する
と、ベローズ16は、その内圧とスプリング17の付勢
力と第1連通孔9を介して主弁室7内に導入される吸入
圧導入室22の圧力との協働によって伸長変形し、ベロ
ーズ16の伸長変形に追従して弁体18が右方に変位
し、主弁部19が主弁座14に接近又は当接し、副弁部
21が副弁座15に接近又は当接し、吸入圧導入室22
と制御圧導入室23の連通が断たれ、又は連通面積が減
少する。
【0025】この場合、吐出圧の一部がオリフィス(図
示せず)を介してクランク室32に導入される冷媒量
は、制御圧導入室23から連通路6を介して吸入圧導入
室22へ逃げる冷媒量を上回るため、クランク室32の
圧力が増加し、ピストン40の背圧が大きくなる。した
がって、ピストン40のストロークが小さくなり、冷媒
ガスの吐出容量が低下する。
【0026】上記のように構成したこの実施の形態によ
る制御弁1にあっては、ベローズ16の収縮時に、弁体
18の主弁部19の主弁座14に対する開度に副弁部2
1の副弁座15に対する開度を加えることができるの
で、吸入圧導入室22の吸入圧力と弁体18の変位によ
り変化する制御圧導入室23の制御圧力との関係におけ
る制御圧の上昇率を大きくすることができることになる
(図7参照)。
【0027】なお、前記に説明においては、連通路6の
第2主連通孔10内に弁体18の連結部20を直接に挿
通したが、図2に示すように、第2主連通孔10の内周
面に環状の溝26を設けて、この溝26内にゴム等の弾
性体からなる環状の密封部材27を装着し、この密封部
材27によって弁体18の連結部20と溝26との間を
シールするようにしてもよいものである。
【0028】また、図3に示すように、弁体18の主弁
部19と連結部20との間を切り離してもよいものであ
り、図4に示すように、弁体18の副弁部21と連結部
20との間を切り離してもよいものであり、図5に示す
ように、弁体18の主弁部19と連結部20との間及び
連結部20と副弁部21との間を切り離してもよいもの
である。さらに、図6に示すように、弁体18の主弁部
19と連結部20との間及び連結部20と副弁部21と
の間を切り離すとともに、副弁部21を球状としてもよ
いものである。
【0029】図8には、この発明による可変容量型圧縮
機用制御弁の第2の実施の形態が示されていて、この実
施の形態に示す制御弁1は、ボディ2のベース3に、連
通路6の第3連通孔12と吐出圧導入室24との間を連
通する第5連通孔28を設け、この第5連通孔28内に
往復動軸29を往復動自在に設けて、その先端を弁体1
8の副弁部21に当接させ、第5連通孔28の内周面に
環状の溝28aを設けて、その溝28a内に往復動軸2
9と溝28aとの間をシールするゴム等の弾性体からな
る環状の密封部材50を装着したものであって、その他
の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様の構成
を有している。
【0030】そして、この実施の形態による制御弁1に
あっては、往復動軸29は吐出圧導入室24の吐出圧力
を受け、その力が弁体18に伝達されることになるの
で、図11に示す吸入圧導入室22の吸入圧力と弁体1
8の主弁部19及び副弁部21の変位により変化する制
御圧導入室23の制御圧力との関係における設定吸入圧
力を吐出圧力に応じて可変させることができることにな
る。
【0031】なお、図示はしないが、弁体18の副弁部
21と往復動軸29との間にコイルスプリング等の付勢
部材を介在させて、吐出圧導入室24の吐出圧力に付勢
部材の付勢力を加えてもよいものである。
【0032】また、図9に示すように、第5連通孔28
の内周面に溝を設けずに、直接に往復動軸29を装着す
るようにしてもよいものであり、この場合には、第5連
通孔28に対する往復動軸29の嵌め合いをきつくし
て、漏れを防止するようにすればよいものである。
【0033】図10には、この発明による可変容量型圧
縮機用制御弁の第3の実施の形態が示されていて、この
実施の形態に示す制御弁1は、ボディ2のベース3の右
端にソレノイド55を連設するとともに、連通路6の第
3連通孔12に連通する第5連通孔28内にソレノイド
55の往復動軸56を挿通させて、その先端を弁体18
の副弁部21に当接させるようにしたものであって、そ
の他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様の
構成を有している。なお、この実施の形態においては、
前記第1、第2の実施の形態に示すもののように吐出圧
導入室を設ける必要はないものである。
【0034】そして、この実施の形態による制御弁1に
あっては、ソレノイド55の往復動軸56は電磁力を受
けて、その力が弁体18に伝達されることになるので、
図11に示す吸入圧導入室22の吸入圧力と弁体18の
主弁部19及び副弁部21の変位により変化する制御圧
導入室23の制御圧力との関係における設定吸入圧力を
電磁力に応じて可変させることができることになる。
【0035】なお、前記各実施の形態においては、感圧
機構にベローズ16を用いたが、ベローズ16の代わり
に主弁室7内を2室に区画するダイアフラム(図示せ
ず)を用いてもよいものであり、ダイアフラムに限らず
同様の特性を有する他の既存のものを用いてもよいもの
である。また、吸入圧導入室22を制御圧導入室23
に、制御圧導入室23を吸入圧導入室22に変更しても
よいものである。さらに、弁体18の主弁部19及び副
弁部21の形状は円錐台形状に限らず、R形状、球状、
半球状等にしてもよいものであり、要は、主弁座14及
び副弁座15の形状に応じた適宜の形成にすればよいも
のである。そして、前記各実施の形態においては、弁体
18に主弁部19と副弁部21の二つの弁部を設けた
が、二つ以上の弁部を設けてもよいものであり、その場
合には、弁部の数に応じた弁座を連通路6内に設ければ
よいものである。
【0036】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、制御弁を径方向に大型化することなく、制御弁の
感圧機構の変位当たりの弁部開口面積を増大させること
ができることになる。また、感圧機構のばね定数を低下
させることなく、制御弁の感圧機構の変位当たりの弁部
開口面積を増大させることができることになる。さら
に、感圧機構の有効受圧面積を増加させることなく、感
圧機構の変位当たりの弁部開口面積を増大させることが
できることになる。したがって、車両の狭いエンジンル
ーム内に配置される圧縮機自体の小型化を阻害すること
なく、感圧機構にベローズを用いた場合には山数が増加
することがなく、板厚が減少することがなく、ダイアフ
ラムを用いた場合には板厚が減少することがなくなるの
で、耐圧性の低下による信頼性の低下等の問題が解消さ
れ、山数の増加も必要ないため、コストを低減させるこ
ともできることになる。また、車内の温度変化に対して
可変容量型圧縮機が敏感に容量可変できるようになるた
め、可変容量型圧縮機の吐出容量可変性能(吸入圧力の
変化に対して吐出容量を敏感に反応させること)を向上
させることができ、可変容量型圧縮機の機能を充分に発
揮させることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第
1の実施の形態を示した断面図である。
【図2】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁
の変形例を示した断面図である。
【図3】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁
の変形例を示した断面図である。
【図4】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁
の変形例を示した断面図である。
【図5】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁
の変形例を示した断面図である。
【図6】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁
の変形例を示した断面図である。
【図7】第1の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁
を用いた可変容量型圧縮機の特性を示した説明図であ
る。
【図8】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の第
2の実施の形態を示した断面図である。
【図9】第2の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁
の変形例を示した断面図である。
【図10】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁の
第3の実施の形態を示した断面図である。
【図11】第2の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御
弁及び第3の実施の形態の可変容量型圧縮機用制御弁を
用いた可変容量型圧縮機の特性を示した説明図である。
【図12】従来の可変容量型圧縮機用制御弁の一例を示
した断面図である。
【図13】この発明による可変容量型圧縮機用制御弁及
び従来の可変容量型圧縮機用制御弁が装着される可変容
量型圧縮機の一例を示した断面図である。
【図14】従来の可変容量型圧縮機用制御弁を用いた可
変容量型圧縮機の特性を示した説明図である。
【符号の説明】
1、61……可変容量型圧縮機用制御弁 2、31、62……ボディ 3……ベース 4、26、28a……溝 5……カバー 6、66……連通路 7……主弁室 8……副弁室 9……第1連通孔 10……第2主連通孔 11……第2副連通孔 12……第3連通孔 13……第4連通孔 14……主弁座 15……副弁座 16、76……感圧機構(ベローズ) 17、77……付勢部材(スプリング) 18、78……弁機構(弁体) 19……主弁部 20……連結部 21……副弁部 22……吸入圧導入室 23……制御圧導入室 24……吐出圧導入室 25、27、75……密封部材 28……第5連通孔 29、56……往復動軸 30……空調用可変容量型圧縮機 32……クランク室 33……圧縮室 34……吸入室 35……吐出室 36……弁収容室 37……回転軸 38……斜板 39……揺動板 40……ピストン 41……ロッド 42……吸入弁 43……吐出弁 44、45……導圧路 50……密封部材 55……ソレノイド 74……弁座

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に、吸入室、吐出室、該吸入室及び
    該吐出室に連通する圧縮室並びに弁収容室を有する車両
    空調用可変容量型圧縮機の前記弁収容室内に装着される
    可変容量型圧縮機用制御弁であって、前記弁収容室内に
    装着されるボディと、該ボディと弁収容室との間に装着
    されて弁収容室内を前記吸入室に連通する吸入圧導入室
    と前記吐出室に連通する制御圧導入室とに区画する密封
    部材と、前記ボディ内に設けられて前記吸入圧導入室と
    前記制御圧導入室とを相互に連通する連通路と、該連通
    路内に設けられるとともに、吸入圧導入室の圧力に応じ
    て変位する感圧機構と、該感圧機構に連設されるととも
    に、感圧機構の変位に追従して変位し、連通路の一部に
    設けた少なくとも二つの弁座を同時に開閉する少なくと
    も二つの弁部を有する弁機構とを備えたことを特徴とす
    る可変容量型圧縮機用制御弁。
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