JPH066558Y2 - テレビ共聴用機器 - Google Patents

テレビ共聴用機器

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JPH066558Y2
JPH066558Y2 JP1986176247U JP17624786U JPH066558Y2 JP H066558 Y2 JPH066558 Y2 JP H066558Y2 JP 1986176247 U JP1986176247 U JP 1986176247U JP 17624786 U JP17624786 U JP 17624786U JP H066558 Y2 JPH066558 Y2 JP H066558Y2
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JP
Japan
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groove
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listening
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JP1986176247U
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JPS6380897U (ja
Inventor
朝夫 石川
Original Assignee
宇呂電子工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テレビ共聴用機器、特に、テレビ共聴用機器
からの電波の漏れを低減する技術に関する。
〔従来の技術〕
従来のテレビ共聴用機器は、第7図に示すように、テレ
ビ信号を扱う電子回路が構成された基板3をアルミダイ
キャストからなる上部ケース1と下部ケース2とでシー
ルドしている。上部ケース1と下部ケース2は、ボルト
4で取り付けるようにしているが、上部ケース1と下部
ケース2の間に隙間が生じると、そこから雨水等が侵入
する。そこで、上部ケース1と下部ケース2が接する周
辺部分に防水ゴム5を介在させるようにしている。この
防水ゴム5は、第8図に示すように、例えば上部ケース
1の周辺に溝6(引出し線は溝6の底を示している)を
形成し、この溝6の内に嵌め込むように例えば接着剤で
接着している。また、防水ゴム5と上部ケース1の密着
性を高めるために溝6の底には突部7を設け、同様に、
下部ケース2の防水ゴム5が当る部分に突部8を設けて
いる。このように、防水ゴム5が介在しているため、上
部ケース1と下部ケース2の間に隙間9が生じ、ここか
ら電波が漏れるという問題点があった。そこで、第9図
に示すように、下部ケース2の周辺部分の前記溝6より
内側に新に溝10を形成し、この内に細い針金を綿状に
からめて形成したメッシュ11を埋込むことにより、上
部ケース1と下部ケース2の間に隙間9が生じないよう
にして電波漏れを低減していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、防水ゴム5を設けるための溝6と、メッ
シュ11を設けるための溝10が重さならないようにず
らして設けなければならず、上部ケース1及び下部ケー
ス2の周辺の幅が大きくなり、テレビ共聴用分配器全体
が大きくなるという問題点があった。また、第9図に示
す上部ケース1及び下部ケース2は、第7図及び第8図
に示した上部ケース1及び下部ケース2を形成するため
の金型で形成することができないため、新たな金型を用
意しなければならないという問題点もあった。
本考案の目的は、テレビ共聴用分配器全体の大きさを大
きくすることなく、電波漏れを低減することにある。
本考案の他の目的は、従来の金型で電波漏れの少くない
テレビ共聴用分配器の上部ケース及び下部ケースを提供
することにある。
本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の以下の記述及び添付図面によって説明する。
〔問題点を解決するための手段〕
本願において開示される考案のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、上部に形成した開口部の奥部に高周波回路を
有した基板を収容した導体からなる下部ケースと、この
下部ケースの開口部を覆う導体からなる上部ケースとか
ら構成されるテレビ共聴用機器であって、前記下部ケー
ス、または上部ケースの下部ケースとの接合界面にほぼ
垂直方向に、下部ケースの開口部の周縁に沿った溝を形
成し、この溝に弾性材料からなる防水パッキン部材を埋
設すると共に、溝の内側の側壁と前記防水パッキン部材
との間に、少なくとも側壁上端面までを覆う高周波漏れ
防止用導電性網を前記防水パッキン部材の弾発力によっ
て挟持して成るものである。
〔作用〕
上記手段によれば、下部ケースの開口部の周縁に沿って
形成した溝に埋設した防水パッキン部材と溝内側の側壁
との間に、少なくとも側壁上端面までを覆うL字状また
はU字状の高周波漏れ防止用導電性網を挟持するだけで
あるため、テレビ共聴用機器全体の形状を大きくするこ
となく、電波の漏れを防止できる。
また、下部ケースおよび上部ケースは従来の金型をその
まま使用して安価に製造でき、しかも電気シールド用の
導電性網と防水パッキン部材とが別体であるので、回路
基板の修理の際に例えば防水パッキン部材に傷を付けて
交換が必要になったとしても、導電性網および防止パッ
キン部材の両方を交換しなくて済み、無駄な費用や労力
が発生するのを防止できる。また、導電性網の交換も極
めて簡単に実施できる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を用いて具体的に説明す
る。
第1図は、本考案を適用したテレビ共聴用分配器の上部
ケース1の裏から見た平面図、第2図は、第8図と同一
部分における上部ケースと下部ケースの断面図である。
本実施例のテレビ共聴用分配器は、第1図及び第2図に
示すように、シールドするための金網13を、溝6の内
側の側壁を構成している突起部12に引掛けるように、
上部ケース1の周辺に設けている。すなわち、上部ケー
ス1の下部ケースとの接合界面にほぼ垂直方向に、下部
ケース2の開口部の周縁に沿った溝6を形成し、この溝
6に防水ゴム5を埋設すると共に、溝6の内側の側壁と
防水ゴム5との間に、突起部12の上端12Aまでを覆
う金網13を防水ゴム5の弾発力によって挟持してい
る。ここで、突起部12は、その側面と防水ゴム5との
間及び突起部12の上端12Aと下部ケース2の前記突
起部12に対応した面との間で金網13を狭持するため
に使用しているので、以下狭持部12という。狭持部1
2は、溝6の内側を周回するように上部ケース1に四角
形状に形成してある。本願の上部ケース1及び下部ケー
ス2を形成するための金型は、従来のものと同じもので
ある。金型13は、溝6の内側を周回して四角形状に形
成された狭持部12のほぼ全周に設けてあるが、角の部
分には設けていない。これは、金網13を設けていない
角の部分は、狭持部12の金網13が設けてある部分と
比較すれば電波漏れに影響を与えない程度に少ないから
であり、また角の部分の形状に合うように、かつしわが
寄らないように金網13を折り曲げる等の複雑な作業を
省くためである。金網13は、防水ゴム5と狭持部12
の間で狭持され、また狭持部12の上端12Aとそれに
対応した下部ケース2の表面との間で狭持されて抜け落
ちないようになっている。
金網13には絶縁膜を施こしておらず、この金網13に
よって第8図に示しが隙間9が埋込まれ、上部ケース1
と下部ケース2の間が電気的に接続するようにしてあ
る。金網13はシンチュウ線φ0.18メッシュを用い
ているが、湿気等によって腐蝕しないようにスズメッキ
等を施してもよい。
ここで、本考案に係るテレビ共聴用分配器の信号漏れ特
性を第3図に示す。
第3図は、横軸に周波数〔MHz〕を、縦軸に損失すな
わち信号漏れ〔dB〕を示している。グラフAが金属メ
ッシュ11(第9図参照)を設けたときの信号漏れ特
性、グラフBが本願の金網13を設けた場合の信号漏れ
特性、グラフCが金属メッシュ11及び金網13等の信
号漏れ対策を施こしていない場合の信号漏れ特性を示し
ている。
本願の金網13によれば、グラフBに示すようにほぼ金
属メッシュ11を設けたときと同程度に信号漏れを低減
できる。
信号漏れを低減するために金網13を用いていることに
より、信号漏れ対策を容易にかつ安価に行うことができ
る。
また、金網13の狭持部12に引掛けるように上部ケー
ス1の周辺部にのみ設け、基板3上に覆うように設けて
いないことにより、基板3に設けられている抵抗やコイ
ル等の回路部品によって妨げられることなく信号漏れを
低減できる。
また、金網13の上部ケース1と下部ケース2の間に狭
持される側の縁を防水ゴム5と狭持部12の間の押し込
むようにしているので、金網13の縁のほつれが防水ゴ
ム5と下部ケース2の間に介在することがなく、防水効
果を低下させることなく信号漏れを低減できる。
本願のテレビ共聴用分配器は、上部ケース1の開閉が自
在であるが、上部ケース1を開けたとき金網13が、溝
6の底の接着している防水ゴム5によって狭持されてい
るため、上部ケース1からぬけ落ちることがなく、また
上部ケース1を閉めると同時に信号漏れを低減する効果
が得られる。
また、狭持部12の全上面12Aが金網13を通して下
部ケース2に接続して上部ケース1と下部ケース2がほ
ぼ全周で接触するので、上部ケース1又は下部ケース2
がそれらを流れる高周波のアース電流によってアンテナ
になるのを防ぐことができる。
なお、取り付けボルト4を強めに閉めることにより、そ
の近傍では上部ケース1と下部ケース2を接触させるこ
とができるので、第1図に示すように取り付けボルト4
の付近yでは必ずしも金網13は設けなくともよい。
前記実施例によれば、次の効果を得ることができる。
導体からなる上部ケース1(又は下部ケース2)の周辺
に溝6を設け、この溝6内に防水ゴム5を設け、電子回
路を構成した基板3を前記上部ケース1と下部ケース2
で覆ってシールドしたテレビ共聴用分配器の狭持部12
の上端12Aと、この上端12Aに対応した下部ケース
2(又は上部ケース1)の表面との間に金網13を介在
させたので、上部ケース1及び下部ケース2の周辺部分
が大きくならず、したがってテレビ共聴用分配器全体の
大きさを大きくすることなく電波の漏れを低減すること
ができる。
また、電波漏れを低減する金網13は、従来の金型で形
成した上部ケース1(又は下部ケース2)の狭持部12
に例えば引掛けるようにして設けられるので、従来の金
型で電波漏れの少くない上部ケース1及び下部ケース2
を得ることができる。
以上、本考案を実施例にもとずき具体的に説明したが、
本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
いうまでもない。
例えば、金網13は、第4図乃至第6図に示すように設
けてもよい。
第4図乃至第6図は、テレビ共聴用分配器の第2図と同
一部分の断面図である。
第4図に示した金網13は、狭持部12と防水ゴム5の
間及び狭持部12の上端12Aとそれに対応した下部ケ
ース2の表面との間にのみ設けてある。
第5図に示した金網13は、それの溝6に設けられる側
の縁部13Aを防水ゴム5の下にまで入り込ませてい
る。溝6の底に接着している防水ゴム5によって、金網
13が上部ケース1を開けたときにさらにぬけ落ちにく
くなる。
第6図に示した金網13は、狭持部12の上端12Aと
下部ケース2の間がアーチ状なっているとともに、一方
の縁部13Aが溝6の底に当っている。これにより、電
波の漏れを少くしている。
金網13は、少くとも狭持部12の上端12Aと下部ケ
ース2の間にのみ介在していればよく、狭持部12の側
面に面している部分は必ずしも設けなくともよい。狭持
部12の上端12Aと下部ケース2の間にのみ金網13
を設けるためには、その金網13を例えば導電性の接着
剤で前記上端12Aに接着する。
また、金網13に代えて、例えば薄くて柔らかなアルミ
板や薄いバネ材に多数の小さな突起を形成したものを用
いるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上、説明したように、本考案によれば、導電からなる
上部ケース又は下部ケースの周辺に溝を設け、この溝内
に防水ゴムなどからなる防水パッキン部材を設け、電子
回路を構成した基板を前記上部ケースと下部ケースで覆
ってシールドしたテレビ共聴用分配器の前記上部ケース
又は下部ケースの溝の側壁の上端と、この上端に対応し
た下部ケース又は上部ケースの表面との間に金属網を介
在させたので、上部ケース及び下部ケースの周辺部分が
大きくならず、したがってテレビ共聴用分配器全体の大
きさを大きくすることなく電波の漏れを低減することが
できる。
また、電波漏れを低減する金網は、従来の金型で形成し
た上部ケース(又は下部ケース)の狭持部に例えば引掛
けるようにして設けられるので、従来の金型で電波漏れ
の少くない上部ケース及び下部ケースを得ることができ
る。
さらに、電気シールド用の導電性網と防水パッキン部材
とが別体であるので、回路基板の修理の際に例えば防水
パッキン部材に傷を付けて交換が必要になったとして
も、導電性網および防水パッキン部材の両方を交換しな
くて済み、無駄な費用や労力が発生するのを防止でき
る。また、導電性網の交換も極めて簡単に実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案を適用したテレビ共聴用分配器の上部
ケースを裏面から見た平面図、 第2図は、前記テレビ共聴用分配器の防水ゴム近辺の断
面図、 第3図は、前記テレビ共聴用分配器の信号漏れ特性を示
す図、 第4図乃至第6図は、本考案の変形例を示した前記テレ
ビ共聴用分配器の防水ゴム近辺の断面図、 第7図乃至第9図は、従来のテレビ共聴用分配器の問題
点を説明するための図である。 図中、1……上部ケース、2……下部ケース、3……基
板、4……ボルト、5……防水ゴム、6……溝、7、8
……上部ケース又は下部ケースの突部、12……狭持
部、12A……狭持部の上端、13……金網、12B…
…狭持部12の外側の側面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に形成した開口部の奥部に高周波回路
    を有した基板を収容した導体からなる下部ケースと、こ
    の下部ケースの開口部を覆う導体からなる上部ケースと
    から構成されるテレビ共聴用機器であって、前記下部ケ
    ース、または上部ケースの下部ケースとの接合界面に略
    垂直方向に、下部ケースの開口部の周縁に沿った溝を形
    成し、この溝に弾性材料からなる防水パッキン部材を埋
    設すると共に、溝の内側の側壁と前記防水パッキン部材
    との間に、少なくとも側壁上端面までを覆う高周波漏れ
    防止用導電性網を前記防水パッキン部材の弾発力によっ
    て挟持して成ることを特徴とするテケビ共聴用機器。
JP1986176247U 1986-11-17 1986-11-17 テレビ共聴用機器 Expired - Lifetime JPH066558Y2 (ja)

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JP1986176247U JPH066558Y2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17 テレビ共聴用機器

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JP1986176247U JPH066558Y2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17 テレビ共聴用機器

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JPS6380897U JPS6380897U (ja) 1988-05-27
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ID=31116310

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JPS6068705U (ja) * 1983-10-18 1985-05-15 株式会社光電製作所 レ−ダ−アンテナ

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JPS6380897U (ja) 1988-05-27

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