JP2001160697A - 屋外用電子機器 - Google Patents

屋外用電子機器

Info

Publication number
JP2001160697A
JP2001160697A JP34287899A JP34287899A JP2001160697A JP 2001160697 A JP2001160697 A JP 2001160697A JP 34287899 A JP34287899 A JP 34287899A JP 34287899 A JP34287899 A JP 34287899A JP 2001160697 A JP2001160697 A JP 2001160697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
rubber
electromagnetic wave
housing
wave shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34287899A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Komiya
雄輔 小宮
Naoyuki Koba
尚之 古場
Yuhei Kurata
雄平 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUCHIYA RUBBER KK
Togami Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
TSUCHIYA RUBBER KK
Togami Electric Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TSUCHIYA RUBBER KK, Togami Electric Mfg Co Ltd filed Critical TSUCHIYA RUBBER KK
Priority to JP34287899A priority Critical patent/JP2001160697A/ja
Publication of JP2001160697A publication Critical patent/JP2001160697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波シールドゴムと十分な弾性を有するゴ
ムとを組合わせたガスケットを用いて、確実な電磁波シ
ールド性能と長期にわたる防水性能を両立させられる屋
外用電子機器を提供する。 【解決手段】 電子回路部品を囲む第一筐体2並びに第
二筐体3に溝部3aもしくはエッジ部2aを形成すると
共に、ガスケット4を電磁波シールドゴム4aと高弾性
ゴム4bとの組合わせ構造とし、溝部3a及びエッジ部
2aの両方と接触可能なガスケット4の表面所定範囲に
電磁波シールドゴム4aを配置して、電磁波シールドゴ
ム4aが第一筐体2及び第二筐体3に接触した状態を高
弾性ゴム4bで弾性保持することから、ガスケット4外
面の電磁波シールドゴム4aが確実に第一筐体2及び第
二筐体3に密着し、電磁波シールド性及び気密状態を確
実に保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外に設置される
電子機器に関し、特に水分や湿気の筐体内部への侵入並
びに筐体内部の電子回路部品の電磁波障害を防止する屋
外用電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器では、取扱う情報量の増
大に対応するために、機器内の各電子部品間でやりとり
される信号がより高周波化される傾向にあるが、これに
伴い、機器自身が有害な電磁波を外部に放射したり、他
の電子機器等からの妨害電磁波によって機器の信号電流
が乱れたりする、いわゆる電磁波障害が起りやすくなっ
ている。この電磁波障害を引き起す電磁波(ノイズ)の
うち、空中を伝播する輻射ノイズに対しては、導電性材
料で対象となる電子回路等を覆い、電磁波を内外に透過
させないようにする電磁波シールドを行う必要がある。
この電磁波シールドの方法としては、電子機器の筐体に
金属材料や金属材料粉末等の導電性材料を配合したプラ
スチック材等を用いることが従来最も一般的に行われて
いる。
【0003】こうした従来の電子機器のうち、屋外に配
設される屋外用電子機器の場合には、筐体をなす部材間
に生じる隙間や継目に、ガスケットとして弾性材、例え
ばゴム材が配設され、部材間の気密を保ち、隙間等を通
じて内部に水分や湿気が侵入するのを防いでいた。そし
て、特に筐体内部の電子回路部品に対する確実な電磁波
シールドが要求される際には、電磁波シールド用のガス
ケットとして導電体を一体化したゴム材が配設され、電
磁波の漏れも防いでいた。
【0004】このような屋外用電子機器として、従来、
特公平7−67018号公報に示されるものがあり、こ
れを図7に示す。図7は従来の屋外設置型高周波用機器
の概略構成図及び要部断面図である。前図に示す従来の
屋外設置型高周波用機器100は、導電性のケース本体
101及び蓋体102と、前記ケース本体101内部に
配設される高周波回路103とを備え、前記ケース本体
101及び蓋体102の各合着部101a、102aの
対向する合着面に互いに向合う断面コ字状のガスケット
収納溝101b、102bが各々形成されると共に、断
面を矩形とした弾性体104aの一側面に導電体104
bを重合状に一体成形される紐状のガスケット104が
前記導電体104b側をケース本体101内側に向けて
且つ前記合着部101a、102aを跨ぐように前記ガ
スケット収納溝101b、102bに収納されてなり、
ケース本体101と蓋体102とを合着固定手段105
を用いて合着させた構成である。
【0005】前記した従来の屋外設置型高周波用機器1
00では、ケース本体101と蓋体102の各合着部1
01a、102aに設けられたガスケット収納溝101
b、102bに対し、弾性体104aと導電体104b
とを重合状に一体成形してなるガスケット104を装着
するのみで防水と電磁波シールド効果を得るための作業
は完了する。
【0006】完成した状態の従来の屋外設置型高周波用
機器100では、ガスケット104が合着面に跨って収
容されていることから、使用中はガスケット104の弾
性体104aの働きで雨水の侵入を防止でき、導電体1
04bや内部の高周波回路103を雨水から保護できる
ことに加え、ケース本体101と蓋体102、ガスケッ
ト104の導電体104bにより内部の高周波回路10
3を電磁気的に外部と遮蔽でき、内部の高周波信号の外
部への漏洩並びに外部からの妨害波の高周波回路103
への悪影響を防止できる。さらに、導電体104bの腐
食も起らないため、長期にわたりシールド効果を維持で
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の屋外設置型高周
波用機器は以上のように構成されていることから、ケー
ス本体101と蓋体102とを合着した状態でガスケッ
ト104は圧縮されてつぶれた状態となっているが、ガ
スケット104における圧縮ひずみの状態によっては、
導電体104b部分の表面が歪んでケース本体101も
しくは蓋体102に接触しない状態となるおそれがあ
り、この場合わずかな隙間から電磁波が漏れるなど、電
磁波シールド性を保てなくなるという課題を有してい
た。
【0008】これに対し、ガスケット104を導電性物
質が大量に配合されたゴム材で構成することもでき、こ
の場合ガスケット104の導電部分がケース本体101
と蓋体102に確実に接触し、十分な電磁波シールド性
が得られるが、大量に導電性物質を配合した状態ではゴ
ム弾性が硬質なものとなり、経年変化で圧接力が低下す
るなど、防水状態を長期にわたって維持することが難し
く、信頼性に劣るという課題を有した。
【0009】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、電磁波シールドゴムと十分な弾性を有するゴ
ムとを組合わせたガスケットを用いて、確実な電磁波シ
ールド性能と長期にわたる防水性能を両立させられる屋
外用電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る屋外用電子
機器は、所定の一面が開放状態とされた中空の略箱状体
で且つ電磁波シールド性素材からなる第一筐体と、当該
第一筐体の開口部分を覆う電磁波シールド性素材の第二
筐体と、前記第一筐体及び第二筐体で囲まれた中空領域
に収納される電子回路部品と、前記第一筐体と第二筐体
との間に配設され、前記中空領域を気密状態に保持する
ガスケットとを備える屋外用電子機器において、前記第
一筐体の開口縁もしくは前記第二筐体の第一筐体開口縁
との対向部分のいずれか一方に前記ガスケット収納用の
角形の溝部が形成されると共に、他方に前記溝部より小
さい幅で且つ前記溝部に収納された状態のガスケット表
面に密着するエッジ部が形成され、前記ガスケットが、
電磁波シールドゴムと高弾性ゴムとを組合わせて形成さ
れ、前記溝部の内面の少なくともいずれか一面と接触す
る表面部位並びに前記エッジ部と接触する表面部位を含
む外表面所定範囲に前記電磁波シールドゴム部分を一体
に連続する状態で配置されてなるものである。
【0011】このように本発明においては、電子回路部
品を囲む第一筐体並びに第二筐体にガスケットを収納す
る溝部もしくは収納状態のガスケット表面に密着可能な
エッジ部をそれぞれ形成すると共に、ガスケットを電磁
波シールドゴムと圧縮に対する復元性に優れる高弾性ゴ
ムとの組合わせ構造とし、溝部及びエッジ部の両方と接
触可能なガスケットの表面所定範囲に電磁波シールドゴ
ムを配置して、この電磁波シールドゴムが第一筐体及び
第二筐体に接触した状態を他部分の高弾性ゴムで弾性保
持することにより、ガスケット外面の電磁波シールドゴ
ムが確実に第一筐体及び第二筐体に接触して電磁波の漏
れ出す隙間をなくし、電磁波シールドを完全に行えると
共に、ガスケットの第一筐体及び第二筐体への密着を長
期にわたって維持でき、気密状態を保って内部の電子回
路部品の保全が図れる。
【0012】また、本発明に係る屋外用電子機器は必要
に応じて、前記ガスケットが、略矩形又は略方形の断面
形状とされ、且つガスケット外面のうち所定の隣合う三
つの面全体に前記電磁波シールドゴム部分を配置されて
なるものである。このように本発明においては、ガスケ
ットが略矩形もしくは略方形の断面形状として形成され
ると共に、所定の隣合う三つの面に電磁波シールドゴム
を配置され、ガスケットがいずれか一つの電磁波シール
ドゴム面をエッジ部に接触させ、且つ他の二つの電磁波
シールドゴム面を溝部に接触させることにより、ガスケ
ット外面の電磁波シールドゴムの溝部との接触をより確
実なものとすることができ、ガスケットの圧縮ひずみが
どのような状態となっても十分な接触面積を確保し、長
期にわたり気密状態と共に電磁波シールド性能を維持で
きる。
【0013】また、本発明に係る屋外用電子機器は必要
に応じて、前記ガスケットが、略矩形又は略方形の断面
形状とされ、且つガスケット外面のうち所定の隣合う二
つの面全体に前記電磁波シールドゴム部分を配置されて
なるものである。このように本発明においては、ガスケ
ットが略矩形もしくは略方形の断面形状として形成され
ると共に、所定の隣合う二つの面に電磁波シールドゴム
を配置され、ガスケットがいずれか一つの電磁波シール
ドゴム面をエッジ部に接触させ、且つ他の電磁波シール
ドゴム面を溝部に接触させることにより、ガスケット外
面の電磁波シールドゴムの溝部との接触を確保しつつ、
高弾性ゴムと溝部との直接接触部分を二面設けてガスケ
ットの第一筐体及び第二筐体への密着性を高められ、電
磁波シールド性能と共に気密状態を確実に維持できる。
【0014】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以
下、本発明の第1の実施形態に係る屋外用電子機器を図
1ないし図3に基づいて説明する。図1は本実施の形態
に係る屋外用電子機器の斜視図、図2は本実施の形態に
係る屋外用電子機器の断面図、図3は本実施の形態に係
る屋外用電子機器のガスケットの斜視図及び断面図並び
に使用状態説明図である。
【0015】前記各図に示すように、本実施の形態に係
る屋外用電子機器1は、磁性金属材料製で所定の一面が
開放状態とされた中空の略箱状体で形成される第一筐体
としての箱体2と、この箱体2の開口部分を覆う磁性金
属材料製の浅い箱状体で形成され、箱体2の開口縁と対
向する部分に角形の溝部3aが形成される第二筐体とし
ての蓋体3と、前記箱体2内に収納される電子回路部品
(図示を省略)と、所定の電磁波シールドゴム4aと高
弾性ゴム4bとを組合わせて略矩形断面形状とされる環
状の略紐状体で形成され、前記蓋体3の溝部3aに収納
されて箱体2と蓋体3との間に配設され、箱体2内を気
密状態に保持するガスケット4とを備える構成である。
【0016】前記箱体2は、開口縁に前記溝部3aより
小さい幅で且つ溝部3aに収納された状態のガスケット
4表面に密着可能なエッジ部2aを形成されてなる構成
である。前記ガスケット4は、四つの外面のうち所定の
隣合う三つの面全体に前記電磁波シールドゴム4aが一
体に連続して略コ字状の断面形状をなす状態で配置され
る一方、その内側部分に高弾性ゴム4bが配置される構
成である。このガスケット4は電磁波シールドゴム4a
面のうちいずれかの面を前記溝部3aの内面に接触さ
せ、連続してなる他の面を前記エッジ部2aに接触させ
る状態で配設される。
【0017】ガスケット4の電磁波シールドゴム4a
は、基本素材となるゴム素材に導電性剤(補強剤)を添
加して導電性を与えると共に、ゴム素材100重量部に
対して4ないし16重量部の割合で硫黄を添加した材料
を高弾性ゴム4bと組合わせた状態に一体成形した構成
である。前記導電性剤は導電性カーボンであり、ゴム素
材に対しその混合練り合わせ作業を円滑に行え、且つ製
品加工に支障を来さない量として、ゴム素材100重量
部に対して35ないし65重量部の割合で添加されてい
る。また、必要に応じて、導電性剤としてカーボン繊維
がゴム素材100重量部に対し10ないし50重量部の
割合で添加される。さらに、この基本素材となるゴム素
材には、加硫促進助剤としての亜鉛華がゴム素材100
重量部に対して3ないし30重量部の割合で加えられる
他、軟化剤、加工助剤、老化防止剤、促進剤等が添加さ
れている。こうした前記各配合剤を所定の混合比率で添
加して得られた電磁波シールドゴム4aは、数百MHz
といった高周波帯域の電磁波を遮蔽してノイズレベルを
著しく低減させることができる。
【0018】次に、前記構成に基づく屋外用電子機器の
組立及び使用状態について説明する。まず、蓋体3の溝
部3aに、ガスケット4を溝部3aの開放側に電磁波シ
ールドゴム4a面のうちの一面が位置するようにして収
納する。箱体2内に電子回路部品が収納された後、ガス
ケット4にエッジ部2aが密着するようにして蓋体3を
箱体2に被せ、蓋体3と箱体2を所定の押圧力で互いに
押付けつつ所定の固定手段で一体に固定する。この状態
で、電磁波シールドゴム4a部分が箱体2と蓋体3の両
方に隙間なく密着し、箱体2と蓋体3との間における電
磁波シールド性が確保されると共に、内部が気密状態と
なる。
【0019】この時、図3(C)に示すように、エッジ
部2aからの圧接力f1は、ガスケット4の弾性変形に
伴い、溝部3a各方向への圧接力f2、f2'、及びf3
3'に分散される。それに従い、弾性力f1'が逆方向へ
押戻すようになる。ここで、圧接力f3、f3'はそれぞ
れf3≪f1、f3'≪f1であることから、電磁波シール
ドゴム4aにおける圧接方向の圧接力の負担は少なくな
り、電磁波シールドゴム4aの経年変化歪みが少なくな
る。
【0020】完成した状態の屋外用電子機器1では、ガ
スケット4が箱体2と蓋体3間に配設されており、使用
中は高弾性ゴム4bの圧縮に対する復元力の働きでガス
ケット4表面が溝部3aとエッジ部2aにそれぞれ密着
し、水分の侵入を防止して箱体2内部の電子回路部品を
保護できることに加え、箱体2と蓋体3、ガスケット4
の電磁波シールドゴム4aにより電子回路部品を外部か
ら電磁遮蔽でき、電磁波の外部への漏洩並びに外部から
の電磁波の電子回路部品への悪影響を防止できる。さら
に、高弾性ゴム4bが十分な復元力を有するため、長期
にわたりガスケット4表面と溝部3a及びエッジ部2a
との密着を保ち、気密性とシールド効果を維持できる。
【0021】このように、本実施の形態に係る屋外用電
子機器においては、蓋体3に溝部3aを、箱体2にエッ
ジ部2aをそれぞれ形成すると共に、ガスケット4を電
磁波シールドゴム4aと圧縮に対する復元性に優れる高
弾性ゴム4bとの組合わせ構造とし、電磁波シールドゴ
ム4aをガスケット4の隣合う三つの外面に配置する一
方、他部分に高弾性ゴム4bを配置して、ガスケット4
aの三つの電磁波シールドゴム4a面のうち一面が箱体
2のエッジ部2aに、他の二面が蓋体3の溝部3aにそ
れぞれ接触した状態を高弾性ゴム4bで弾性保持するこ
とから、電磁波シールドゴム4aが確実に箱体2及び蓋
体3に密着して電磁波の漏れ出す隙間をなくし、電磁波
シールドを完全に行えると共に、気密状態を保って内部
の電子回路部品の信頼性を向上させる。
【0022】(本発明の第2の実施形態)本発明の第2
の実施形態に係る屋外用電子機器を図4に基づいて説明
する。図4は本実施の形態に係る屋外用電子機器の断面
図及び使用状態説明図である。前記各図に示すように、
本実施の形態に係る屋外用電子機器1は、前記第1の実
施形態同様に、箱体2と、蓋体3と、電子回路部品(図
示を省略)と、ガスケット4とを備える一方、異なる点
として、ガスケット4が、四つの外面のうち所定の隣合
う二つの面全体に前記電磁波シールドゴム4aが一体に
連続して略L字状の断面形状をなす状態で配置される構
成を有するものである。
【0023】前記ガスケット4は、電磁波シールドゴム
4aが略L字状の断面形状をなす状態で配置される一
方、その他の部分に高弾性ゴム4bが配置される構成で
あり、電磁波シールドゴム4a面の一面を前記溝部3a
の内側面に接触させると共に、他の面を前記エッジ部2
aに接触させる状態で配設される。次に、前記構成に基
づく屋外用電子機器の組立及び使用状態について説明す
る。まず、前記第1の実施形態同様、蓋体3の溝部3a
にガスケット4を溝部3a開放側に電磁波シールドゴム
4a面のうちの一面が位置するようにして収納し、さら
に箱体2内に電子回路部品を収納した後、ガスケット4
にエッジ部2aが密着するようにして蓋体3を箱体2に
被せ、蓋体3と箱体2を互いに押付けつつ固定手段で一
体に固定する。この状態で箱体2と蓋体3との間におけ
る電磁波シールド性が確保されると共に、内部が気密状
態となる。
【0024】前記第1の実施形態同様に、完成した状態
の屋外用電子機器1において、使用中は高弾性ゴム4b
の圧縮に対する復元力の働きでガスケット4表面が溝部
3aとエッジ部2aにそれぞれ密着し、水分の侵入を防
ぐと共に、箱体2と蓋体3、ガスケット4の電磁波シー
ルドゴム4aにより電子回路部品を外部から電磁遮蔽で
きることとなり、高弾性ゴム4bが十分な復元力を有す
ることと合わせて、長期にわたりガスケット4表面と溝
部3a及びエッジ部2aとの密着を保ち、気密性とシー
ルド効果を維持して電子回路部品への悪影響を防止でき
る。
【0025】このように、本実施の形態に係る屋外用電
子機器においては、蓋体3に溝部3aを、箱体2にエッ
ジ部2aをそれぞれ形成すると共に、ガスケット4を電
磁波シールドゴム4aと圧縮に対する復元性に優れる高
弾性ゴム4bとの組合わせ構造とし、電磁波シールドゴ
ム4aをガスケット4の隣合う二つの外面に配置する一
方、他部分に高弾性ゴム4bを配置して、ガスケット4
aの二つの電磁波シールドゴム4a面のうち一面が箱体
2のエッジ部2aに、他面が蓋体3の溝部3aにそれぞ
れ接触した状態を高弾性ゴム4bで弾性保持することか
ら、電磁波シールドゴム4aが確実に箱体2及び蓋体3
に密着して電磁波の漏れ出す隙間をなくし、電磁波シー
ルドを完全に行えると共に、気密状態を保って内部の電
子回路部品の信頼性を向上させる。
【0026】なお、前記各実施の形態に係る屋外用電子
機器において、ガスケット4における電磁波シールドゴ
ム4aは、ガスケット4の略矩形断面形状の中で略コ字
状もしくは略L字状に配置される構成としているが、こ
の他、電磁波シールドゴム4aをガスケット4の外面部
分全てに配置する構成とすることもできる。また、電磁
波シールドゴム4aの配置位置をガスケット4の外面部
分のみに限らず、図5に示すように、電磁波シールドゴ
ム4aをガスケット4の隣合う二つの外面を含む略半分
に配置し、残りの部分に高弾性ゴム4bを配置する構成
とすることもできる。さらに、図6に示すように、ガス
ケット4を略矩形断面形状ではなく略半円形や略半楕円
形の断面形状とし、ガスケット4の外面のうち曲面とな
る部分に電磁波シールドゴム4aを配置し、電磁波シー
ルドゴム4a表面を箱体2のエッジ部2aと蓋体3の溝
部3aにそれぞれ接触させる構成とすることもでき、前
記いずれの場合も、前記各実施形態同様にガスケット4
が確実に箱体2及び蓋体3に密着し、電磁波シールド性
と気密性を維持できる。
【0027】また、前記各実施の形態に係る屋外用電子
機器において、ガスケット4の電磁波シールドゴム4a
は高弾性ゴム4bと一体成形される構成としているが、
この他、電磁波シールドゴム4aを高弾性ゴム4bと別
個に略コ字状もしくは略L字状の断面形状をなす略紐状
体として成形した後、高弾性ゴム4bと組合わせてガス
ケット4を形成する構成とすることもできる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子回路
部品を囲む第一筐体並びに第二筐体にガスケットを収納
する溝部もしくは収納状態のガスケット表面に密着可能
なエッジ部をそれぞれ形成すると共に、ガスケットを電
磁波シールドゴムと圧縮に対する復元性に優れる高弾性
ゴムとの組合わせ構造とし、溝部及びエッジ部の両方と
接触可能なガスケットの表面所定範囲に電磁波シールド
ゴムを配置して、この電磁波シールドゴムが第一筐体及
び第二筐体に接触した状態を他部分の高弾性ゴムで弾性
保持することにより、ガスケット外面の電磁波シールド
ゴムが確実に第一筐体及び第二筐体に接触して電磁波の
漏れ出す隙間をなくし、電磁波シールドを完全に行える
と共に、ガスケットの第一筐体及び第二筐体への密着を
長期にわたって維持でき、気密状態を保って内部の電子
回路部品の保全が図れるという効果を奏する。
【0029】また、本発明によれば、ガスケットが略矩
形もしくは略方形の断面形状として形成されると共に、
所定の隣合う三つの面に電磁波シールドゴムを配置さ
れ、ガスケットがいずれか一つの電磁波シールドゴム面
をエッジ部に接触させ、且つ他の二つの電磁波シールド
ゴム面を溝部に接触させることにより、ガスケット外面
の電磁波シールドゴムの溝部との接触をより確実なもの
とすることができ、ガスケットの圧縮ひずみがどのよう
な状態となっても十分な接触面積を確保し、長期にわた
り気密状態と共に電磁波シールド性能を維持できるとい
う効果を有する。
【0030】また、本発明によれば、ガスケットが略矩
形もしくは略方形の断面形状として形成されると共に、
所定の隣合う二つの面に電磁波シールドゴムを配置さ
れ、ガスケットがいずれか一つの電磁波シールドゴム面
をエッジ部に接触させ、且つ他の電磁波シールドゴム面
を溝部に接触させることにより、ガスケット外面の電磁
波シールドゴムの溝部との接触を確保しつつ、高弾性ゴ
ムと溝部との直接接触部分を二面設けてガスケットの第
一筐体及び第二筐体への密着性を高められ、電磁波シー
ルド性能と共に気密状態を確実に維持できるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る屋外用電子機器
の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る屋外用電子機器
の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る屋外用電子機器
のガスケットの斜視図及び断面図並びに使用状態説明図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る屋外用電子機器
のガスケットの断面図並びに使用状態説明図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る屋外用電子機器の
ガスケットの断面図並びに使用状態説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る屋外用電子機器の
ガスケットの断面図並びに使用状態説明図である。
【図7】従来の屋外設置型高周波用機器の概略構成図及
び要部断面図である。
【符号の説明】
1 屋外用電子機器 2 箱体 2a エッジ部 3 蓋体 3a 溝部 4 ガスケット 4a 電磁波シールドゴム 4b 高弾性ゴム 100 屋外設置型高周波用機器 101 ケース本体 101a、102a 合着部 101b、102b ガスケット収納溝 102 蓋体 103 高周波回路 104 ガスケット 104a 弾性体 104b 導電体 105 合着固定手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月17日(1999.12.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図3】
【図6】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古場 尚之 佐賀県佐賀市大財北町1番1号 株式会社 戸上電機製作所内 (72)発明者 倉田 雄平 熊本県上益城郡嘉島町上島2064 つちやゴ ム株式会社内 Fターム(参考) 4E360 AB13 AB33 AB64 BA02 BC05 BD03 ED02 ED03 ED23 ED28 ED29 FA08 GA07 GA08 GA29 GA34 GC08 5E321 AA03 AA05 BB44 CC09 GG01 GG05 GH07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の一面が開放状態とされた中空の略
    箱状体で且つ電磁波シールド性素材からなる第一筐体
    と、当該第一筐体の開口部分を覆う電磁波シールド性素
    材の第二筐体と、前記第一筐体及び第二筐体で囲まれた
    中空領域に収納される電子回路部品と、前記第一筐体と
    第二筐体との間に配設され、前記中空領域を気密状態に
    保持するガスケットとを備える屋外用電子機器におい
    て、 前記第一筐体の開口縁もしくは前記第二筐体の第一筐体
    開口縁との対向部分のいずれか一方に前記ガスケット収
    納用の角形の溝部が形成されると共に、他方に前記溝部
    より小さい幅で且つ前記溝部に収納された状態のガスケ
    ット表面に密着するエッジ部が形成され、 前記ガスケットが、電磁波シールドゴムと高弾性ゴムと
    を組合わせて形成され、前記溝部の内面の少なくともい
    ずれか一面と接触する表面部位並びに前記エッジ部と接
    触する表面部位を含む外表面所定範囲に前記電磁波シー
    ルドゴム部分を一体に連続する状態で配置されてなるこ
    とを特徴とする屋外用電子機器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の屋外用電子機器に
    おいて、 前記ガスケットが、略矩形又は略方形の断面形状とさ
    れ、且つガスケット外面のうち所定の隣合う三つの面全
    体に前記電磁波シールドゴム部分を配置されてなること
    を特徴とする屋外用電子機器。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の屋外用電子機器に
    おいて、 前記ガスケットが、略矩形又は略方形の断面形状とさ
    れ、且つガスケット外面のうち所定の隣合う二つの面全
    体に前記電磁波シールドゴム部分を配置されてなること
    を特徴とする屋外用電子機器。
JP34287899A 1999-12-02 1999-12-02 屋外用電子機器 Pending JP2001160697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34287899A JP2001160697A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 屋外用電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34287899A JP2001160697A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 屋外用電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001160697A true JP2001160697A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18357213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34287899A Pending JP2001160697A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 屋外用電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001160697A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069275A (ja) * 2001-08-23 2003-03-07 Kenwood Corp 筐体シールド防水構造
US6822161B2 (en) 2002-11-06 2004-11-23 Nec Corporation Housing having electromagnetic wave shielding and waterproof structure
JP2008210931A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Opnext Japan Inc 光電変換モジュール
US7575204B2 (en) 2001-06-30 2009-08-18 Siemens Aktiengesellschaft Arrangement for connecting a device's front panel
JP2012182227A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Panasonic Corp パッキン部材
KR101433144B1 (ko) 2013-04-11 2014-08-26 주식회사 이레테크 리슨 장비를 위한 전자파 차폐 박스
WO2014192817A1 (ja) * 2013-05-28 2014-12-04 矢崎総業株式会社 給電コイルユニット

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7575204B2 (en) 2001-06-30 2009-08-18 Siemens Aktiengesellschaft Arrangement for connecting a device's front panel
JP2003069275A (ja) * 2001-08-23 2003-03-07 Kenwood Corp 筐体シールド防水構造
US6822161B2 (en) 2002-11-06 2004-11-23 Nec Corporation Housing having electromagnetic wave shielding and waterproof structure
JP2008210931A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Opnext Japan Inc 光電変換モジュール
JP2012182227A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Panasonic Corp パッキン部材
KR101433144B1 (ko) 2013-04-11 2014-08-26 주식회사 이레테크 리슨 장비를 위한 전자파 차폐 박스
WO2014192817A1 (ja) * 2013-05-28 2014-12-04 矢崎総業株式会社 給電コイルユニット
JP2014232754A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 矢崎総業株式会社 給電コイルユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5578790A (en) Shielding gasket
JPH0821788B2 (ja) シール・シールド構造
JP2004158650A (ja) 電磁波シールド及び防水構造型筐体
JP5169696B2 (ja) 密封装置および密封構造
US6324074B1 (en) Electronic device having a shield member and a shield gasket
GB2222913A (en) Electromagnetic-shielding gasket or sealing member
US6667435B1 (en) Magnetic gasket for fastening electronic components
JP2001160697A (ja) 屋外用電子機器
US10736246B2 (en) Electromagnetic interference shielding having a magnetically attracted shield arm
JPS6225920Y2 (ja)
US5827998A (en) Electromagnetic shielding structure having radio wave-absorbing material
JP2001345569A (ja) 高圧開閉器用制御機器の収納構造
JPH11346082A (ja) シールドソフトパッキン及びこれを備える電子機器
JP4003433B2 (ja) 電磁波シールド用ケース
JP2006100521A (ja) 電磁波シールド用ガスケット
JP2885759B2 (ja) 磁気スプリング
US6664464B2 (en) EMI shielding device
GB2306790A (en) Gasket for electric field isolation
JPH0897584A (ja) 高周波機器とローノイズブロックコンバーター
JP2503510Y2 (ja) 電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造
JPH10326989A (ja) 電磁波シールドガスケット
JPH05308198A (ja) シールド構造
WO2023073809A1 (ja) 電子制御装置
JPH066558Y2 (ja) テレビ共聴用機器
JPH027509Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050621