JP2503510Y2 - 電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造 - Google Patents

電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造

Info

Publication number
JP2503510Y2
JP2503510Y2 JP4254793U JP4254793U JP2503510Y2 JP 2503510 Y2 JP2503510 Y2 JP 2503510Y2 JP 4254793 U JP4254793 U JP 4254793U JP 4254793 U JP4254793 U JP 4254793U JP 2503510 Y2 JP2503510 Y2 JP 2503510Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
electromagnetic wave
opening
engaging portion
wave shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4254793U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0711797U (ja
Inventor
周治 高瀬
清孝 平山
幸二 土井
幹雄 田中
Original Assignee
株式会社エイチイーシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エイチイーシー filed Critical 株式会社エイチイーシー
Priority to JP4254793U priority Critical patent/JP2503510Y2/ja
Publication of JPH0711797U publication Critical patent/JPH0711797U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2503510Y2 publication Critical patent/JP2503510Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電磁波シールドルーム
の開口部と電磁波シールドルーム用扉との間における電
磁波の漏洩および侵入を防止するシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報通信機器では、外
部から各種の電波やノイズ電波が侵入することによって
誤動作を引き起こされる。また、逆に情報通信機器から
は電磁波を放出して、他の機器に悪影響を及ぼすことが
ある。
【0003】そこで、これらの情報通信機器は、電磁波
シールド材料を使用して室外の空間と電磁的に遮断した
電磁波シールドルーム内に設置されている。そして、図
8に示すように、電磁波シールドルームAには、電磁波
シールド壁1に出入り口等の開口部2が形成されてお
り、電磁シールド壁1に形成された開口部2を開閉する
扉3が設けられている。開口部2の周縁には、額縁4が
取付られており、額縁4のシールドルーム側にヒンジ5
の一端が固定され、ヒンジ5の他端が鋼板(亜鉛メッキ
鋼板またはステンレス鋼板)製扉3に取付られている。
なお、図中、6はドアハンドルである。また、額縁4は
導電性材料からなる。
【0004】この扉3と開口部2との間には隙間が存在
しており、ここから電磁波が漏洩してシールド効果が低
下してしまう。そのため、扉3と開口部2との隙間を電
磁シールドするシール構造となっている。この従来例を
以下に示す。
【0005】(従来例1) 図8,9に示すように、額縁4の全周にわたって溝8が
形成され、溝8に電磁波シールド材9が挿着されてい
る。この電磁波シールド材9は、二重になったモネルメ
タル製網材でクロロプレンゴムを包んだ矩形枠状のガス
ケットからなる。また、扉3の周縁からL字状の係止部
材10が突設され、係止部材10の先端はナイフエッジ
形となっている。そして、扉閉時に、係止部材10が電
磁波シールド材9に食い込むことによって電磁波を遮断
する。
【0006】(従来例2) 図10に示すように、額縁4の全周にわたって溝8が形
成され、溝8の対向する側壁11a,11bの両側にベ
リリウム銅製のばね板12が固定されており、扉3の周
縁からL字状の係止部材10が突設されている。そし
て、扉閉時に、係止部材10がばね板12に挟みつけら
れることによって電磁波を遮断する。
【0007】(従来例3) 図11に示すように、額縁4の全周にわたって溝8が形
成され、溝8に電磁波シールド材9が挿着されている。
この電磁波シールド材9は、従来例1と同じものであ
る。また、扉3の周縁からL字状の係止部材13が突設
され、係止部材13は鋳物製または機械加工品で厚肉に
形成されている。そして、扉閉時に、係止部材13が電
磁波シールド材9に食い込むことによって電磁波を遮断
する。この場合、従来例1に比べて係止部材13が電磁
波シールド材9と接触する接触面積が大きくなり、シー
ルド性能が向上する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】従来例1の場合、構造
が簡単で、しかも扉の開閉も軽く行うことができるが、
係止部材と電磁波シールド材との接触面積が小さいの
で、十分なシールド性能をあげることができない。
【0009】従来例2の場合、係止部材が両側からばね
板によって押し付けられるため、扉の開閉に大きな力を
要する。
【0010】従来例3の場合、シールド性能はよいが、
厚肉のため扉が重くなり、開閉に大きな力を要する。
【0011】以上の如く、各従来例では、シールド性能
と扉の開閉の容易さを両立できない。そこで、本考案
は、シールド性能と扉の開閉の容易さを両立させた電磁
波シールドルーム用扉のシール構造を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案による課題解決手
段は、図1の如く、電磁波シールドルームAの開口部2
1を開閉する扉30の周縁に係合部32が設けられ、前
記開口部21の周縁に被係合部33が設けられ、前記係
合部32と被係合部33との係合によって扉30と開口
部21の周縁との間から電磁波が漏洩するのを防止する
電磁波シールドルーム用扉のシール構造において、前記
被係合部33は、凹状に形成され弾性を有する電磁波シ
ールド材34が配設され、前記係合部32が、J字状に
形成され前記電磁波シールド材34に接触したものであ
る。
【0013】
【作用】上記課題解決手段において、扉閉時には、扉3
0の係合部32が開口部21の被係合部33に配された
電磁波シールド材34に押し付けられて、係合部32の
先端32aの湾曲部分が電磁波シールド材34に食い込
んだ状態になる。このため、係合部32と電磁波シール
ド材34との接触面積が大きくなり、シールド性能が向
上する。
【0014】
【実施例】本実施例の電磁波シールドルームAは、図
4,5の如く、床Fに銅箔20が一重に敷かれ、天井、
壁に銅箔20が一重あるいは二重に張られて、室外に対
して電磁的にシールドされている。そして、この電磁波
シールド壁Wの一部に開口部21が設けられている。
【0015】 開口部21は、左右の柱22と上方の梁
23とにより形成され、開口部21の全周に額縁24
が、固定用金物25を介して柱22および梁23に取付
られている。額縁24は、鋼板を組み合わせて箱状にな
っており、それぞれの鋼板の全周を接合して、電磁波漏
洩をなくすために電磁的に密閉された構造としている。
また、額縁24の室内側面の端部は電磁波シールド壁W
の銅箔20にはんだ付けあるいは接着テープにより接合
されている。
【0016】 そして、前記開口部21を開閉するため
の扉30が、室内側に開くように設けられている。扉3
0の一側にヒンジ31の一端が取付られ、ヒンジ31の
他端が柱22に取付られている。そして、扉30は額縁
24と同材質の鋼板を組み合わせて中空の平箱状に形成
されている。
【0017】ところで、扉30と開口部21の周縁との
間には3〜5mm程度の隙間が空いており、ここから電
磁波が漏洩してしまう。そこで、この電磁波の漏洩を防
止するための扉30のシール構造として、図1,2の如
く、扉30の周縁に係合部32が設けられ、額縁24に
被係合部33が設けられ、被係合部33は、凹状に形成
され弾性を有する電磁波シールド材34が配設され、係
合部32がJ字状に形成されている。そして、前記係合
部32と被係合部33との係合によって扉30と開口部
21の周縁との間から電磁波が漏洩するのを防止する。
【0018】前記係合部32は、扉30の室内側鋼板の
端部を延伸させて室外側に折曲して、その先端32aを
半円形に扉内側方向に曲げ加工したものである。
【0019】前記被係合部33は、係合部32に対向し
た額縁24に凹状の溝35を形成して、溝35の内部に
前記電磁波シールド材34を詰め込んだものである。電
磁波シールド材34は、二重になったモネルメタル製網
材でクロロプレンゴムを包んだ矩形枠状のガスケットか
らなる。
【0020】 また、前記溝35の電磁波シールド壁側
の側壁36には、図3に示すような多数の切り込み37
が入った山形のベリリウム銅製ばね板38を接着テープ
により密着している。これが扉30の係合部32の側面
に接触することにより、扉30を額縁24に導通させて
二重シールド化を図ることができ、高性能化を図ること
ができる。そして、この側壁36は反対側の側壁よりも
室内側に突出しているので、ばね板38の取付を容易に
している。
【0021】 上記構成において、電磁波シールドルー
ムAの扉閉時には、扉30の係合部32が額縁24の被
係合部33に接触している。すなわち、係合部32の先
端32aが弾性を有する電磁波シールド材34に押し付
けられて、その先端32aの湾曲した部分が電磁波シー
ルド材34に食い込んだ状態となっている。これと同時
に係合部32の側面が、溝35の側壁36に固着された
ばね板38に当接して、ばね板38は押し潰されたよう
な形に変形している。このばね板38の弾性力によっ
て、扉30は閉状態に保持される。
【0022】これによって、扉30はばね板38あるい
は電磁波シールド材34を通して額縁24に電気的に接
続され、なおかつ額縁24は電磁波シールド壁Wに通じ
ているので、扉30と開口部21との間には電気的な隙
間がなくなり、電磁波シールドが形成される。
【0023】 また、扉30を開ける時にはドアハンド
ルを回して開けるが、扉30の係合部32は電磁波シー
ルド材34の弾性による復元力によって弾かれるので、
ばね板38による保持力に抗して小さい力で開けること
ができる。しかも、扉30の係合部32を薄板で形成す
ることができるので、扉30の軽量化が図れ、これによ
っても扉30の開閉が楽にできる。また、ばね板38を
溝35の側壁36に取付ることにより、容易に二重シー
ルドによる高性能化を図ることができる。
【0024】ここで、本実施例のシール構造と従来例1
に示したシール構造におけるシールド性能を測定した結
果を次の表に示す。
【0025】
【表1】
【0026】以上の結果より、各周波数領域において、
本実施例のものが従来例1のものよりも減衰量が大きく
なっており、シールド性能が向上していることがわか
る。これは、従来例に比べて本実施例の係合部の先端が
電磁波シールド材に接触する接触面積が大きくなってい
るからである。
【0027】なお、本考案は、上記実施例に限定される
ものではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0028】例えば、係合部32の先端は、図6に示す
ように波形に湾曲させて、電磁波シールド材との接触面
積をより増大するようにしてもよい。
【0029】また、本実施例では、扉30の係合部32
をJ字状にして額縁24の被係合部33を凹状にした
が、これに代わって、図7の如く、額縁40の側壁41
をJ字状に湾曲させ、扉30の係合部42を凹状にし
て、電磁波シールド材34を取付けたものでもよい。な
お、扉30を開閉したとき物が引っ掛からないように、
ばね板38は額縁40に取付ておく。
【0030】
【考案の効果】以上の説明から明らかな通り、本考案に
係る電磁波シールドルーム用扉のシール構造によると、
扉の係合部あるいは開口部の被係合部の電磁波シールド
材に接触する部分をJ字状に形成しているので、電磁波
シールド材との接触面積が大きくなり、シールド性能を
高めることができる。しかも、扉閉時には電磁波シール
ド材は押されて弾性変形しているが、扉を開けるときに
この電磁波シールド材の復元力が扉の開く方向に作用す
るので、扉を小さな力でスムーズに開くことができる。
また、扉の係合部を薄板で形成することが可能となるの
で、扉の軽量化を達成でき、さらに開閉力を低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わる電磁波シールド用扉の
シール構造の要部を示す断面図
【図2】扉の係合部先端の詳細図
【図3】ばね板の平面図
【図4】電磁波シールドルームの開口部付近の横断面図
【図5】電磁波シールドルームの開口部付近の縦断面図
【図6】他の実施例の扉の係合部先端の詳細図
【図7】他の実施例のシール構造の断面図
【図8】従来の電磁波シールドルームの開口部付近の横
断面図
【図9】従来例1のシール構造の断面図
【図10】従来例2のシール構造の断面図
【図11】従来例3のシール構造の断面図
【符号の説明】 21 開口部 30 扉 32 係合部 32a 先端 33 被係合部 34 電磁波シールド材 35 溝 38 ばね板 A 電磁波シールドルーム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波シールドルームの開口部を開閉す
    る扉の周縁に係合部が設けられ、前記開口部の周縁に被
    係合部が設けられ、前記係合部と被係合部との係合によ
    って扉と開口部の周縁との間から電磁波が漏洩するのを
    防止する電磁波シールドルーム用扉のシール構造におい
    て、前記係合部および被係合部のうちどちらか一方は、
    凹状に形成され弾性を有する電磁波シールド材が配設さ
    れ、前記係合部および被係合部のうちどちらか他方が、
    J字状に形成され前記電磁波シールド材に接触すること
    を特徴とする電磁波シールドルーム用扉のシール構造。
JP4254793U 1993-08-03 1993-08-03 電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造 Expired - Lifetime JP2503510Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4254793U JP2503510Y2 (ja) 1993-08-03 1993-08-03 電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4254793U JP2503510Y2 (ja) 1993-08-03 1993-08-03 電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0711797U JPH0711797U (ja) 1995-02-21
JP2503510Y2 true JP2503510Y2 (ja) 1996-07-03

Family

ID=12639089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4254793U Expired - Lifetime JP2503510Y2 (ja) 1993-08-03 1993-08-03 電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2503510Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4271132A1 (en) * 2022-04-29 2023-11-01 Electrolux Appliances Aktiebolag Cavity assembly for an oven with microwave heating function for heating comestible

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0711797U (ja) 1995-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3969572A (en) Electromagnetic interference shielding gasket for light-weight equipment enclosures
US4820885A (en) Magnetic gasket for shielding against electromagnetic radiation
US4677251A (en) Voltage dividing shielded door seal
JPH0364099A (ja) 電磁干渉シール構造
US4760214A (en) Contacting arrangement for shielded compartments and spaces with HF-tight shielded, movable and abutting housing components
US4705916A (en) EMI gasket retaining mechanism for electronic equipment
JP2503510Y2 (ja) 電磁波シ―ルドル―ム用扉のシ―ル構造
US4642416A (en) High-frequency seal for casing coverings and doors
JPS6225920Y2 (ja)
JP2001124206A (ja) 筐体のガスケット取付構造、ガスケット、及び筐体
JP2001160697A (ja) 屋外用電子機器
JPH0611590Y2 (ja) 電子機器装置筐体の電磁シールド構造
JPH05308198A (ja) シールド構造
JP2001015975A (ja) 電磁波漏れ防止パッキング
JPH0513976A (ja) 電子機器筐体のシールド構造
JP3438743B2 (ja) シールド筺体構造
JPH0648952Y2 (ja) 電磁波シールドドアの開閉構造
JP2788100B2 (ja) 開閉型電磁シールド窓
JPH04275493A (ja) シールド装置
JPH0645398U (ja) 電磁波シールド構造
JPH10322076A (ja) 高周波用シールドケース構造
JP2001177286A (ja) 電磁波シールドガスケット
JP2002111269A (ja) 電磁波シールド扉
JPS6319509Y2 (ja)
JP2885759B2 (ja) 磁気スプリング

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term