JPH0665469A - 強靭なフェノール樹脂 - Google Patents
強靭なフェノール樹脂Info
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- JPH0665469A JPH0665469A JP21995992A JP21995992A JPH0665469A JP H0665469 A JPH0665469 A JP H0665469A JP 21995992 A JP21995992 A JP 21995992A JP 21995992 A JP21995992 A JP 21995992A JP H0665469 A JPH0665469 A JP H0665469A
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- resin
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- epoxy
- phenol resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ノボラック型フェノール樹脂とエポキシ変性
ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基を含有する特
定の水添ブロック共重合体を溶融混合させることにより
得られる、成形材料あるいは積層板等の用途に有用で強
靭なフェノール樹脂を提供することにある。 【構成】 ノボラック型フェノール樹脂95〜50重量
%と分子内にエポキシ基を含有する変性ポリオレフィン
樹脂、又は少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAと少なくとも1個の共役ジエン
化合物を主体とする重合体ブロックBよりなるブロック
共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体
のエポキシ変性物の中から選ばれた少なくとも1種以上
の樹脂5〜50重量%とを溶融混合させてなることを特
徴とする強靭なフェノール樹脂。
ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基を含有する特
定の水添ブロック共重合体を溶融混合させることにより
得られる、成形材料あるいは積層板等の用途に有用で強
靭なフェノール樹脂を提供することにある。 【構成】 ノボラック型フェノール樹脂95〜50重量
%と分子内にエポキシ基を含有する変性ポリオレフィン
樹脂、又は少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAと少なくとも1個の共役ジエン
化合物を主体とする重合体ブロックBよりなるブロック
共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体
のエポキシ変性物の中から選ばれた少なくとも1種以上
の樹脂5〜50重量%とを溶融混合させてなることを特
徴とする強靭なフェノール樹脂。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノール樹脂成形材
料、フェノール樹脂積層板のベース樹脂あるいはエポキ
シ樹脂成形材料やエポキシ粉体塗料の硬化剤として好適
に用いられる強靭なフェノール樹脂に関する。
料、フェノール樹脂積層板のベース樹脂あるいはエポキ
シ樹脂成形材料やエポキシ粉体塗料の硬化剤として好適
に用いられる強靭なフェノール樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂は、電気絶縁性が良好で
ある、十分な機械強度がある、耐熱性がよい、熱膨張係
数が低い、難燃性である、安価である等さまざまな特徴
を有するため、電気あるいは機械部品に広く用いられて
いるが脆いという欠点がある。この欠点を改良するた
め、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリエステル−
ポリカーボネート等の非晶性熱可塑性樹脂とある種の変
性フェノール樹脂とのIPNが検討されているが、これ
らの物は、強靭化の改良が不十分であり、流動性が低下
する等極めて不満足な物であった。又、フェノール樹脂
と相溶性の良いNBR等のゴムとのブレンドも検討され
ているが、この方法では、フェノール樹脂の強靭化は図
れるものの、強靭化に効果がでる程度までゴムを添加す
ると流動性が極端に低下するという問題があった。ポリ
オレフィンは、安価である、耐衝撃性がよい、軟化点が
低い、透明である、電気絶縁性がよい、化学的に安定で
ある、透湿性が小さいなど多くの長所を有しているた
め、ポリオレフィン系樹脂を添加することによりフェノ
ール樹脂の強靭化が図れれば最も好ましいが、フェノー
ル樹脂は親水性の樹脂であり、一方ポリオレフィン系樹
脂は親油性の樹脂であるためお互いの相溶性が悪く、従
来このような方法による強靭化の例は見いだされていな
かった。
ある、十分な機械強度がある、耐熱性がよい、熱膨張係
数が低い、難燃性である、安価である等さまざまな特徴
を有するため、電気あるいは機械部品に広く用いられて
いるが脆いという欠点がある。この欠点を改良するた
め、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリエステル−
ポリカーボネート等の非晶性熱可塑性樹脂とある種の変
性フェノール樹脂とのIPNが検討されているが、これ
らの物は、強靭化の改良が不十分であり、流動性が低下
する等極めて不満足な物であった。又、フェノール樹脂
と相溶性の良いNBR等のゴムとのブレンドも検討され
ているが、この方法では、フェノール樹脂の強靭化は図
れるものの、強靭化に効果がでる程度までゴムを添加す
ると流動性が極端に低下するという問題があった。ポリ
オレフィンは、安価である、耐衝撃性がよい、軟化点が
低い、透明である、電気絶縁性がよい、化学的に安定で
ある、透湿性が小さいなど多くの長所を有しているた
め、ポリオレフィン系樹脂を添加することによりフェノ
ール樹脂の強靭化が図れれば最も好ましいが、フェノー
ル樹脂は親水性の樹脂であり、一方ポリオレフィン系樹
脂は親油性の樹脂であるためお互いの相溶性が悪く、従
来このような方法による強靭化の例は見いだされていな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ノボ
ラック型フェノール樹脂とエポキシ基を含有する変性ポ
リオレフィンおよび/またはエポキシ基を含有する特定
の水添ブロック共重合体を溶融混合させることにより得
られる、成形材料あるいは積層板等の用途に有用で強靭
なフェノール樹脂を提供することにある。
ラック型フェノール樹脂とエポキシ基を含有する変性ポ
リオレフィンおよび/またはエポキシ基を含有する特定
の水添ブロック共重合体を溶融混合させることにより得
られる、成形材料あるいは積層板等の用途に有用で強靭
なフェノール樹脂を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはポリオレフ
ィン系樹脂が極めて強靭でかつ軟化点の低い樹脂である
ことに着目し、フェノール樹脂とポリオレフィン系樹脂
との相溶性を改善する方法について鋭意検討した結果、
特定の変性ポリオレフィンとノボラック型フェノール樹
脂とを溶融混合させると、均一に混合したブレンド物が
得られ、このブレンド物をフェノール樹脂成形材料、フ
ェノール樹脂積層板のベース樹脂あるいはエポキシ樹脂
成形材料やエポキシ粉体塗料の硬化剤として用いると強
靭な特性が得られることを見いだし本発明を完成するに
到った。即ち本発明は、ノボラック型フェノール樹脂9
5〜50重量%と分子内にエポキシ基を含有する変性ポ
リオレフィン樹脂、又は少なくとも1個のビニル芳香族
化合物を主体とする重合体ブロックAと少なくとも1個
の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBより
なるブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロ
ック共重合体のエポキシ変性物の中から選ばれた少なく
とも1種以上の樹脂5〜50重量%とを溶融混合させて
なることを特徴とする成形材料あるいは積層板等の用途
に有用で強靭なフェノール樹脂に関するものである。
ィン系樹脂が極めて強靭でかつ軟化点の低い樹脂である
ことに着目し、フェノール樹脂とポリオレフィン系樹脂
との相溶性を改善する方法について鋭意検討した結果、
特定の変性ポリオレフィンとノボラック型フェノール樹
脂とを溶融混合させると、均一に混合したブレンド物が
得られ、このブレンド物をフェノール樹脂成形材料、フ
ェノール樹脂積層板のベース樹脂あるいはエポキシ樹脂
成形材料やエポキシ粉体塗料の硬化剤として用いると強
靭な特性が得られることを見いだし本発明を完成するに
到った。即ち本発明は、ノボラック型フェノール樹脂9
5〜50重量%と分子内にエポキシ基を含有する変性ポ
リオレフィン樹脂、又は少なくとも1個のビニル芳香族
化合物を主体とする重合体ブロックAと少なくとも1個
の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBより
なるブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロ
ック共重合体のエポキシ変性物の中から選ばれた少なく
とも1種以上の樹脂5〜50重量%とを溶融混合させて
なることを特徴とする成形材料あるいは積層板等の用途
に有用で強靭なフェノール樹脂に関するものである。
【0005】本発明の原料として用いられるノボラック
型フェノール樹脂は特に限定するものでなく市販されて
いるものであり、例えば、フェーノール類とホルマリン
とをフェノール類/ホルムアルデヒドの比が、0.5〜
1.0となるような配合比率で反応釜に仕込み、更にシ
ュウ酸、塩酸、硫酸、トルエンスルフォン酸等の触媒を
加えた後加熱し、適当な時間還流反応を行った後、分離
した水を除去するため真空脱水あるいは静置脱水し、更
に残っている水と未反応のフェノール類を除去する方法
により得ることができる。これらの樹脂あるいは複数の
原料成分を用いることにより得られる共縮合フェノール
樹脂は、単独あるいは二種以上組み合わせて用いられ
る。
型フェノール樹脂は特に限定するものでなく市販されて
いるものであり、例えば、フェーノール類とホルマリン
とをフェノール類/ホルムアルデヒドの比が、0.5〜
1.0となるような配合比率で反応釜に仕込み、更にシ
ュウ酸、塩酸、硫酸、トルエンスルフォン酸等の触媒を
加えた後加熱し、適当な時間還流反応を行った後、分離
した水を除去するため真空脱水あるいは静置脱水し、更
に残っている水と未反応のフェノール類を除去する方法
により得ることができる。これらの樹脂あるいは複数の
原料成分を用いることにより得られる共縮合フェノール
樹脂は、単独あるいは二種以上組み合わせて用いられ
る。
【0006】本発明の原料として用いられる分子内にエ
ポキシ基を含有する変性ポリオレフィン樹脂は、特に限
定するものでなく市販されているものであり、エチレン
とグリシジルメタアクリレートとの共重合体、ポリプロ
ピレンにグリシジルメタアクリレートをグラフト化した
物あるいはエチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・
メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリレート共重合
体、エチレン・メタクリレート共重合体とグリシジルメ
タアクリレートとの3元共重合体等が例示される。
ポキシ基を含有する変性ポリオレフィン樹脂は、特に限
定するものでなく市販されているものであり、エチレン
とグリシジルメタアクリレートとの共重合体、ポリプロ
ピレンにグリシジルメタアクリレートをグラフト化した
物あるいはエチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・
メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリレート共重合
体、エチレン・メタクリレート共重合体とグリシジルメ
タアクリレートとの3元共重合体等が例示される。
【0007】本発明の原料として用いられるエポキシ基
を含有する水添ブロック共重合体は特に限定するもので
なく市販されているものであり、エポキシ化スチレン−
エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体、エポ
キシ化スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロ
ック共重合体等が挙げられる。本発明に使用するエポキ
シ変性ブロック共重合体は、水添前のブロック共重合体
に不飽和二重結合を有するエポキシ化合物を付加反応さ
せることにより得られる。
を含有する水添ブロック共重合体は特に限定するもので
なく市販されているものであり、エポキシ化スチレン−
エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体、エポ
キシ化スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロ
ック共重合体等が挙げられる。本発明に使用するエポキ
シ変性ブロック共重合体は、水添前のブロック共重合体
に不飽和二重結合を有するエポキシ化合物を付加反応さ
せることにより得られる。
【0008】本発明の変性フェノール樹脂は、ノボラッ
ク型フェノール樹脂95〜50重量%とエポキシ基を含
有する変性ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基を
含有する特定の水添ブロック共重合体5〜50重量%と
を加圧ニーダーあるいはバンバリーミキサーにて100
〜200℃で5〜30分溶融混合させることにより得ら
れる。溶融混合の際、顕著なトルクの上昇が認められる
ことから、ノボラック型フェノール樹脂とエポキシ基を
含有する変性ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基
を含有する特定の水添ブロック共重合体との間に何らか
の物理的ないし化学的変化が生じているものと考えられ
る。本発明の変性フェノール樹脂において、ノボラック
型フェノール樹脂とエポキシ基を含有する変性ポリオレ
フィンおよび/またはエポキシ基を含有する特定の水添
ブロック共重合体は、95:5〜50:50重量%、好
ましくは90:10〜70:30重量%、更に好ましく
は85:15〜75:25重量%の範囲で配合される。
変性ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基を含有す
る特定の水添ブロック共重合体の配合比率が5重量%を
下回ると曲げ強度、耐衝撃性などの特性の改善効果が不
十分となり、50重量%を上回ると流動性が低下する。
ク型フェノール樹脂95〜50重量%とエポキシ基を含
有する変性ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基を
含有する特定の水添ブロック共重合体5〜50重量%と
を加圧ニーダーあるいはバンバリーミキサーにて100
〜200℃で5〜30分溶融混合させることにより得ら
れる。溶融混合の際、顕著なトルクの上昇が認められる
ことから、ノボラック型フェノール樹脂とエポキシ基を
含有する変性ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基
を含有する特定の水添ブロック共重合体との間に何らか
の物理的ないし化学的変化が生じているものと考えられ
る。本発明の変性フェノール樹脂において、ノボラック
型フェノール樹脂とエポキシ基を含有する変性ポリオレ
フィンおよび/またはエポキシ基を含有する特定の水添
ブロック共重合体は、95:5〜50:50重量%、好
ましくは90:10〜70:30重量%、更に好ましく
は85:15〜75:25重量%の範囲で配合される。
変性ポリオレフィンおよび/またはエポキシ基を含有す
る特定の水添ブロック共重合体の配合比率が5重量%を
下回ると曲げ強度、耐衝撃性などの特性の改善効果が不
十分となり、50重量%を上回ると流動性が低下する。
【0009】このように本発明の変性フェノール樹脂
は、均一に混合したブレンド物であり、このブレンド物
をフェノール樹脂成形材料、フェノール樹脂積層板のベ
ース樹脂あるいはエポキシ樹脂成形材料やエポキシ粉体
塗料の硬化剤として用いると強靭な特性が得られる。そ
の理由は、溶融混合の際、ノボラック型フェノール樹脂
とエポキシ基を含有する変性ポリオレフィンおよび/ま
たはエポキシ基を含有する特定の水添ブロック共重合体
との間に物理的ないし化学的変化が生じて両ポリマーの
相溶性が改善され、ミクロ相分離構造を取ることが可能
になり、微細に分散した島成分の変性ポリオレフィンお
よび/またはエポキシ基を含有する特定の水添ブロック
共重合体が衝撃を吸収する働きを有するためと考えられ
る。
は、均一に混合したブレンド物であり、このブレンド物
をフェノール樹脂成形材料、フェノール樹脂積層板のベ
ース樹脂あるいはエポキシ樹脂成形材料やエポキシ粉体
塗料の硬化剤として用いると強靭な特性が得られる。そ
の理由は、溶融混合の際、ノボラック型フェノール樹脂
とエポキシ基を含有する変性ポリオレフィンおよび/ま
たはエポキシ基を含有する特定の水添ブロック共重合体
との間に物理的ないし化学的変化が生じて両ポリマーの
相溶性が改善され、ミクロ相分離構造を取ることが可能
になり、微細に分散した島成分の変性ポリオレフィンお
よび/またはエポキシ基を含有する特定の水添ブロック
共重合体が衝撃を吸収する働きを有するためと考えられ
る。
【0010】
《実施例1》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)8
0重量部及びエポキシ変性ポリエチレン(住友化学
(株)製ボンドファーストR E )20重量部を加圧
ニーダー中に投入し、100〜120℃で10〜30分
間溶融混練し、ロールでシート化した後室温まで冷却
し、シートペレタイザーでペレット化して変性フェノー
ル樹脂Aを得た。このようにして得られた変性フェノー
ル樹脂A40重量部、硬化剤としてヘキサミン7重量部
及び補強材としてガラス繊維53重量部を配合し、ロー
ル混練することにより成形材料を得た。その後175
℃、3分間という条件で成形を行い、成形性を評価する
と共に得られた試験片について曲げ強度、シャルピー衝
撃強さの評価を行った。その評価結果を表1に示す。 《実施例2》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)6
0重量部及びエポキシ変性スチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体(旭化成(株)製タフテ
ックR Z−513)40重量部を加圧ニーダー中に投
入し、100〜120℃で10〜30分間溶融混練し、
ロールでシート化した後室温まで冷却し、シートペレタ
イザーでペレット化して変性フェノール樹脂Bを得た。
このようにして得られた変性フェノール樹脂B40重量
部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補強材として
ガラス繊維53重量部を配合し、ロール混練することに
より成形材料を得た。その後175℃、3分間という条
件で成形を行い、成形性を評価すると共に得られた試験
片について曲げ強度、シャルピー衝撃強さの評価を行っ
た。その評価結果を表1に示す。 《実施例3》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)7
0重量部及びエチレン・メタクリレート・グリシジルメ
タアクリレート3元共重合体(住友化学(株)製エスプ
レンEMA R )30重量部を加圧ニーダー中に投入
し、100〜120℃で10〜30分間溶融混練し、ロ
ールでシート化した後室温まで冷却し、シートペレタイ
ザーでペレット化して変性フェノール樹脂Cを得た。こ
のようにして得られた変性フェノール樹脂C40重量
部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補強材として
ガラス繊維53重量部を配合し、ロール混練することに
より成形材料を得た。その後175℃、3分間という条
件で成形を行い、成形性を評価すると共に得られた試験
片について曲げ強度、シャルピー衝撃強さの評価を行っ
た。その評価結果を表1に示す。
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)8
0重量部及びエポキシ変性ポリエチレン(住友化学
(株)製ボンドファーストR E )20重量部を加圧
ニーダー中に投入し、100〜120℃で10〜30分
間溶融混練し、ロールでシート化した後室温まで冷却
し、シートペレタイザーでペレット化して変性フェノー
ル樹脂Aを得た。このようにして得られた変性フェノー
ル樹脂A40重量部、硬化剤としてヘキサミン7重量部
及び補強材としてガラス繊維53重量部を配合し、ロー
ル混練することにより成形材料を得た。その後175
℃、3分間という条件で成形を行い、成形性を評価する
と共に得られた試験片について曲げ強度、シャルピー衝
撃強さの評価を行った。その評価結果を表1に示す。 《実施例2》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)6
0重量部及びエポキシ変性スチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体(旭化成(株)製タフテ
ックR Z−513)40重量部を加圧ニーダー中に投
入し、100〜120℃で10〜30分間溶融混練し、
ロールでシート化した後室温まで冷却し、シートペレタ
イザーでペレット化して変性フェノール樹脂Bを得た。
このようにして得られた変性フェノール樹脂B40重量
部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補強材として
ガラス繊維53重量部を配合し、ロール混練することに
より成形材料を得た。その後175℃、3分間という条
件で成形を行い、成形性を評価すると共に得られた試験
片について曲げ強度、シャルピー衝撃強さの評価を行っ
た。その評価結果を表1に示す。 《実施例3》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)7
0重量部及びエチレン・メタクリレート・グリシジルメ
タアクリレート3元共重合体(住友化学(株)製エスプ
レンEMA R )30重量部を加圧ニーダー中に投入
し、100〜120℃で10〜30分間溶融混練し、ロ
ールでシート化した後室温まで冷却し、シートペレタイ
ザーでペレット化して変性フェノール樹脂Cを得た。こ
のようにして得られた変性フェノール樹脂C40重量
部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補強材として
ガラス繊維53重量部を配合し、ロール混練することに
より成形材料を得た。その後175℃、3分間という条
件で成形を行い、成形性を評価すると共に得られた試験
片について曲げ強度、シャルピー衝撃強さの評価を行っ
た。その評価結果を表1に示す。
【0011】《比較例1》ノボラック型フェノール樹脂
(住友デュレズ(株)製スミライトレジンR PR−5
1470)40重量部、硬化剤としてヘキサミン7重量
部及び補強材としてガラス繊維53重量部を配合し、実
施例1と同様にしてロール混練し、成形後その特性評価
を行った。その評価結果を表2に示す。 《比較例2》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)9
7重量部及びエポキシ変性ポリエチレン(住友化学
(株)製ボンドファーストR E )3重量部を加圧ニ
ーダー中に投入し、100〜120℃で5〜30分間溶
融混練し、ロールでシート化した後室温まで冷却し、シ
ートペレタイザーでペレット化して変性フェノール樹脂
Dを得た。このようにして得られた変性フェノール樹脂
D40重量部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補
強材としてガラス繊維53重量部を配合し、実施例1と
同様にしてロール混練し、成形後その特性評価を行っ
た。その評価結果を表2に示す。 《比較例3》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)4
0重量部及びエポキシ変性スチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体(旭化成(株)製タフテ
ックR Z−513)60重量部を加圧ニーダー中に投
入し、180〜200℃で5〜30分間溶融混練し、ロ
ールでシート化した後室温まで冷却し、シートペレタイ
ザーでペレット化して変性フェノール樹脂Eを得た。こ
のようにして得られた変性フェノール樹脂E40重量
部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補強材として
ガラス繊維53重量部を配合し、実施例1と同様にして
ロール混練し、成形後その特性評価を行った。その評価
結果を表2に示す。
(住友デュレズ(株)製スミライトレジンR PR−5
1470)40重量部、硬化剤としてヘキサミン7重量
部及び補強材としてガラス繊維53重量部を配合し、実
施例1と同様にしてロール混練し、成形後その特性評価
を行った。その評価結果を表2に示す。 《比較例2》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)9
7重量部及びエポキシ変性ポリエチレン(住友化学
(株)製ボンドファーストR E )3重量部を加圧ニ
ーダー中に投入し、100〜120℃で5〜30分間溶
融混練し、ロールでシート化した後室温まで冷却し、シ
ートペレタイザーでペレット化して変性フェノール樹脂
Dを得た。このようにして得られた変性フェノール樹脂
D40重量部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補
強材としてガラス繊維53重量部を配合し、実施例1と
同様にしてロール混練し、成形後その特性評価を行っ
た。その評価結果を表2に示す。 《比較例3》ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレ
ズ(株)製スミライトレジンR PR−51470)4
0重量部及びエポキシ変性スチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体(旭化成(株)製タフテ
ックR Z−513)60重量部を加圧ニーダー中に投
入し、180〜200℃で5〜30分間溶融混練し、ロ
ールでシート化した後室温まで冷却し、シートペレタイ
ザーでペレット化して変性フェノール樹脂Eを得た。こ
のようにして得られた変性フェノール樹脂E40重量
部、硬化剤としてヘキサミン7重量部及び補強材として
ガラス繊維53重量部を配合し、実施例1と同様にして
ロール混練し、成形後その特性評価を行った。その評価
結果を表2に示す。
【0012】
【0013】
【0014】*1 成形性:成形後の試験片の表面の状
態及び成形材料の試験片金型への充填状態を目視で観察
し評価した。 ○:試験片外観:良好、 金型への充填状態:良好 △:試験片外観:やや凹凸、金型への充填状態:ギリギ
リ ×:試験片外観:凹凸、 金型への充填状態:未充填
発生 *2 曲げ強度:JIS K6911に準じて測定し
た。 *3 シャルピー衝撃強度:JIS K6911に準じ
て測定した。
態及び成形材料の試験片金型への充填状態を目視で観察
し評価した。 ○:試験片外観:良好、 金型への充填状態:良好 △:試験片外観:やや凹凸、金型への充填状態:ギリギ
リ ×:試験片外観:凹凸、 金型への充填状態:未充填
発生 *2 曲げ強度:JIS K6911に準じて測定し
た。 *3 シャルピー衝撃強度:JIS K6911に準じ
て測定した。
【0015】
【発明の効果】表1〜2から明らかなように、本発明の
変性フェノール樹脂をフェノール樹脂成形材料、フェノ
ール樹脂積層板のベース樹脂或いはエポキシ樹脂成形材
料やエポキシ粉体塗料の硬化剤として用いると強靭な特
性有する組成物が得られる。
変性フェノール樹脂をフェノール樹脂成形材料、フェノ
ール樹脂積層板のベース樹脂或いはエポキシ樹脂成形材
料やエポキシ粉体塗料の硬化剤として用いると強靭な特
性有する組成物が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ノボラック型フェノール樹脂95〜50
重量%と分子内にエポキシ基を含有する変性ポリオレフ
ィン樹脂、又は少なくとも1個のビニル芳香族化合物を
主体とする重合体ブロックAと少なくとも1個の共役ジ
エン化合物を主体とする重合体ブロックBよりなるブロ
ック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重
合体のエポキシ変性物の中から選ばれた少なくとも1種
以上の樹脂5〜50重量%とを溶融混合させてなること
を特徴とする強靭なフェノール樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21995992A JPH0665469A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 強靭なフェノール樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21995992A JPH0665469A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 強靭なフェノール樹脂 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665469A true JPH0665469A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16743722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21995992A Pending JPH0665469A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 強靭なフェノール樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665469A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6808810B2 (en) | 2000-12-20 | 2004-10-26 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Resin composition, laminate and production of laminate |
JP2008248093A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Starlite Co Ltd | フェノール樹脂組成物の製造方法 |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP21995992A patent/JPH0665469A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6808810B2 (en) | 2000-12-20 | 2004-10-26 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Resin composition, laminate and production of laminate |
US7087678B2 (en) | 2000-12-20 | 2006-08-08 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Resin composition, laminate and production of laminate |
JP2008248093A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Starlite Co Ltd | フェノール樹脂組成物の製造方法 |
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