JPH0665324A - 単分散性共重合体及びその製造方法 - Google Patents

単分散性共重合体及びその製造方法

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JPH0665324A
JPH0665324A JP24554992A JP24554992A JPH0665324A JP H0665324 A JPH0665324 A JP H0665324A JP 24554992 A JP24554992 A JP 24554992A JP 24554992 A JP24554992 A JP 24554992A JP H0665324 A JPH0665324 A JP H0665324A
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JP
Japan
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copolymer
polymer
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copolymn
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JP24554992A
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Osamu Watanabe
修 渡辺
Motoyuki Yamada
素行 山田
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レジスト材料用ポリマーとしての要求性能を充
たす、新規な単分散性共重合体及びその製造方法を提供
すること。 【構成】 下記化1で表される単位及び下記化2で表さ
れる単位からなる単分散性共重合体、及びその製造方
法。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な共重合体及びそ
の製造方法に関し、特に機能性高分子として優れたm─
ヒドロキシスチレンとα─メチルスチレン又はスチレン
との単分散性共重合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、高解像度のリソグラフィー用と
して、或いはLSI用として使用するレジスト材料用ベ
ースポリマーとして機能性高分子が多用されており、特
に近年のLSIにおける高密度化の進展に伴い、レジス
ト材料について益々高解像度及び高現像性が要求される
ようになっている。かかる要求に答えるために、従来、
ノボラック樹脂が使用されているが、最近においては、
これに代わるものとして化学増幅タイプのレジスト材料
が種々検討されている。
【0003】上記化学増幅タイプのレジスト材料におい
ては、特に作業性の観点から酸によって容易に脱離する
官能基を有すると共に、その官能基の脱離前後で溶解性
の異なるものが賞用されている。かかるレジスト材料と
しては、耐プラズマ性に優れているポリスチレン誘導体
が好適なものとして知られている。
【0004】これらのポリマーをレジスト用ベースポリ
マーとして使用する場合には、その分子量や分子量分布
がレジストの現像特性及び解像度に大きな影響を与え
る。しかしながら、これらのポリマーは通常のラジカル
重合法や縮重合法により得られる多分散ポリマーであっ
て、はじめから分子量や分子量分布を制御するというこ
とが配慮されていないので、レジストの解像度及び現像
性を高めるために、分別という手法を用いて分子量の制
御を行っている(特開昭62─121745号)。
【0005】しかしながら、分別という手法は操作が複
雑であるのみならず時間がかかるという欠点がある上、
厳しくなる要求性能に対して十分に追随することが困難
であるので、本質的な問題解決が望まれる。また、高分
子を任意の分子量に制御することは、ブレンド剤として
ポリマーを相溶させる場合やミクロ相分離構造を形成す
る共重合体の前駆体として使用する場合、或いはポリマ
ーの機械的性質をコントロールする場合等においても有
効な手段である。
【0006】ところで、分子量を制御することが比較的
容易である高分子としてスチレン誘導体が注目され、中
でもポリ(ヒドロキシスチレン)が特に耐現像性及び耐
プラズマ性に優れているため、有望なレジスト材料用ポ
リマーとして注目され検討されている。従来、ポリ(ヒ
ドロキシスチレン)はラジカル重合法により製造されて
おり(ジャーナル・オブ・ポリマーサイエンス、パート
1、第7巻、1969年、2175頁〜2184頁)、
また、狭分散性のポリ(p─ヒドロキシスチレン)の製
造方法については特開昭59─199705号公報及び
高分子学会予稿集(31巻、1982年、1149頁)
に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レジス
ト材料用ポリマーとしての要求性能を充たす単分散性の
ポリ(m─ヒドロキシスチレン)については未だ知られ
ておらず、また、単分散性のポリ(m─ヒドロキシスチ
レン)を使用したレジスト材料用ポリマーも工業的に製
造されるに至っていない。
【0008】そこで、本発明者等はポリ(m─ヒドロキ
シスチレン)の工業的製造方法について鋭意検討するう
ち、m─ヒドロキシスチレンとα─メチルスチレン又は
スチレンの共重合体も容易に単分散性にすることができ
ることを見出し、本発明に到達した。従って、本発明の
第1の目的は、レジスト材料用ポリマーとしての要求性
能を充たす、新規な単分散性共重合体を提供することに
ある。本発明の第2の目的は、レジスト材料用ポリマー
としての要求性能を充たす、単分散性共重合体の新規な
工業的製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、下記化5で表される単位及び下記化6で表される単
位からなる単分散性共重合体、及びその製造方法によっ
て達成された。
【化5】
【化6】 但し、化6式中、Rは水素原子又はメチル基である。
【0010】本発明において、単分散性とは、共重合体
の重量平均分子量MW と数平均分子量Mn の比MW /M
n が1.01〜1.50であることを意味する。重量平
均分子量は、リビング重合させる場合にあってはモノマ
ーの重量と開始剤のモル数から計算することにより、又
は光散乱法を用いて容易に求められる。また、数平均分
子量は膜浸透圧計を用いて容易に測定される。
【0011】分子量分布の評価は、ゲルパーミェーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)によって行うことがで
き、分子構造は赤外線吸収(IR)スペクトル又は1
─NMRスペクトルによって容易に確認することができ
る。また、共重合体のランダム性については、DSCを
用いて測定するTg(ガラス転移点)によって容易に確
認することができる。
【0012】本発明の化5で表される単位及び化6で表
される単位からなる単分散性共重合体(単に、本発明の
単分散性共重合体という)は、下記化7で表されるモノ
マーと下記化8で表されるモノマーとをアニオン重合さ
せた後、─C(CH3 3 で表される基を脱離させるこ
とにより容易に製造することができる。
【化7】
【化8】 但し、化8式中、Rは水素原子又はメチル基である。
【0013】本発明においては、化7で表されるモノマ
ーと化8で表されるモノマーとをアニオン重合させる際
に、単分散性の共重合体を得るという観点からリビング
アニオン重合開始剤を使用することが好ましく、特に有
機金属化合物を使用することが好ましい。好ましい有機
金属化合物としては、例えばn─ブチルリチウム、se
c─ブチルリチウム、tert─ブチルリチウム、ナフ
タレンナトリウム、アントラセンナトリウム、α─メチ
ルスチレンテトラマージナトリウム、クミルカリウム、
クミルセシウム等の有機アルカリ金属化合物等が挙げら
れる。
【0014】本発明においては、アニオン重合を非溶媒
系で行わせることもできるが、反応速度の調整が容易で
ある等の観点から、有機溶媒中で行わせることが好まし
い。好ましい有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン等
の芳香族炭化水素溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、テトラヒドロピラン等の環状エーテル溶媒、ジメト
キシエタン、n─ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族
炭化水素溶媒等が挙げられる。これらの有機溶媒は単独
で使用しても混合して使用しても良いが、特にテトラヒ
ドロフランを使用することが好ましい。
【0015】重合に際する有機溶媒中の全モノマー(化
7で表されるモノマー及び化8で表されるモノマー)の
濃度は1〜50重量%とすることが好ましい。重合反応
は、酸素等との反応を防止する観点から、高真空下或い
は窒素等の不活性ガスの存在下で行わせることが好まし
い。反応温度は、−100℃から反応溶液の沸点温度ま
での範囲で適宜選択することができるが、テトラヒドロ
フラン溶媒を使用した場合には−78℃〜0℃の範囲
が、またベンゼン溶媒を使用した場合には室温が好まし
い。
【0016】重合反応を約10分〜30時間行わせるこ
とによって、前記化5及び下記化9で表される単位から
なる共重合体を得ることができる。
【化9】
【0017】共重合体としてブロック共重合体を得る場
合には、一方のモノマーを重合させた後他方のモノマー
を添加し、再度重合反応を行わせれば良く、共重合体と
してランダム共重合体を得る場合には、化7で表される
モノマーと化8で表されるモノマーとを予め混合し、得
られた混合物を重合させれば良い。重合反応の停止は、
例えばメタノール、水、メチルブロマイド等の停止剤を
添加することにより行うことができる。
【0018】リビングアニオン重合反応を行わせた場合
には、モノマーは100%反応するので、使用するモノ
マーの量と添加されるリビングアニオン重合開始剤のモ
ル数(分子数)を調整することにより、得られるポリマ
ーの分子量を適宜制御することができる。このようにし
て得られた共重合体の分子量分布は単分散性となる(M
w /Mn=1.01〜1.50)。
【0019】次に、上記で得られた共重合体の─C(C
3 3 で表される基を脱離させることにより、本発明
の単分散性共重合体を得ることができる。尚、─C(C
3 3 で表される基を脱離する反応は、前記共重合体
をジオキサン、アセトン、アセトニトリル、ベンゼン、
テトラヒドロフラン、水等の溶媒又はこれらの混合溶媒
に溶解した後、臭化水素酸、塩酸等の酸を滴下すること
によって容易に行うことができる。また、この反応は高
分子の主鎖を切断したり分子間に架橋反応を起こすこと
もないので、得られる共重合体も単分散性である。
【0020】本発明においては、共重合体の数平均分子
量を500〜500,000の範囲とすることができる
が、特に3,000〜300,000の範囲とすること
が好ましい。また、前記化5又は化6で表される繰り返
し単位を任意の割合で含有する共重合体を製造すること
もできるが、通常は、(化5で表される繰り返し単位)
/(化6で表される繰り返し単位)のモル比が(0.0
1〜40.00)/(99.99〜60.00)の範囲
とする。
【0021】
【発明の効果】本発明のm─ヒドロキシスチレンとα─
メチルスチレン又はスチレンとの共重合体は、分子量分
布が狭く単分散性であるので、高解像度のレジスト材料
用ポリマーとしての要求性能を満たす。特に、m─ヒド
ロキシスチレンとα─メチルスチレン又はスチレンのブ
ロック共重合体はレジスト材料用ポリマーとして好適で
ある。また、本発明の製造方法によると、分子量を任意
に制御することができるので、用途にあった物性を有す
る共重合体を工業的に製造することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0023】実施例1.2リットルのフラスコに溶媒と
してテトラヒドロフラン700ml、及び重合開始剤と
してn─ブチルリチウム2×10-3モルを仕込み、混合
して−78℃に冷却した後スチレン5gを添加し、攪拌
しながら1時間重合反応を行わせた。次に、m─t─ブ
トキシスチレン20gを添加して攪拌しながら2時間重
合反応を行わせたところ、反応液は赤色を呈した。
【0024】得られた反応溶液に、反応停止剤としてメ
タノールを添加して重合反応を停止させた後、該溶液を
メタノール中に注いで得られた重合体を沈澱させ、分離
・乾燥させて白色の重合体25gを得た。得られた重合
体は、1 H─NMRスペクトルから、スチレン20重量
%及びm─t─ブトキシスチレン80重量%からなるブ
ロック共重合体であることが確認された。また、GPC
溶出曲線(図1)から、単分散性が極めて高い(MW
n =1.08)共重合体であることが確認された。
尚、膜浸透圧測定法によって測定した数平均分子量は、
1.15×104 g/モルであった。
【0025】次いで、得られた共重合体20gをアセト
ン400mlに加えて溶解させた後、60℃で少量の濃
塩酸を添加して8時間攪拌し、溶液を水中に注いで洗浄
・乾燥することによって本発明のポリマー14gを得
た。得られたポリマーの1 H─NMRスペクトルからは
t─ブチル基に由来するピークが観測されず、また、I
Rスペクトルから、ポリ(m─ヒドロキシスチレン)に
相当する特性吸収バンドが現れたので、該ポリマーがt
─ブチル基を全く有しないm─ヒドロキシスチレン単位
とスチレン単位とを有する共重合体であることが確認さ
れた。また、GPC溶出曲線(図2)から極めて単分散
性の高い共重合体であることが確認された。尚、膜浸透
圧測定法によって測定した数平均分子量は、8.0×1
3 g/モルであった。
【0026】実施例2.2リットルのフラスコに、溶媒
としてテトラヒドロフラン1.5リットル及び重合開始
剤としてクミルセシウム2×10-3モルを仕込み、混合
して−78℃に冷却した後、m─t─ブトキシスチレン
75gを添加した。1時間重合反応させた後、スチレン
5gを添加し、更に攪拌しながら5時間重合反応させた
ところ、反応溶液は赤色を呈した。次に、該反応溶液
に、反応停止剤としてメタノールを添加して重合反応を
停止させた後、反応溶液をメタノール中に注いで得られ
た重合体を沈澱させ、分離・乾燥して白色の重合体80
gを得た。
【0027】得られた重合体の1 H─NMRスペクトル
から実施例1と同様の特性吸収が観測されたので、m─
t─ブトキシスチレン93.7重量%及びスチレン6.
3重量%からなるブロック共重合体であることが確認さ
れた。また、GPC溶出曲線(図3)から、得られた共
重合体が極めて単分散性の高い(MW /Mn =1.1
4)共重合体であることが確認された。尚、膜浸透圧測
定法によって測定した共重合体の数平均分子量は、3.
5×104 g/モルであった。次いで、得られた共重合
体50gを900mlのアセトンに溶解させた後、60
℃で少量の濃塩酸を添加して8時間攪拌した。得られた
溶液を水中に注ぎ、洗浄・乾燥してポリマー35gを得
た。
【0028】得られたポリマーの1 H─NMRスペクト
ルからはt─ブチル基に由来するピークが観測されず、
IRスペクトルからポリ(m─ヒドロキシスチレン)に
相当する特性吸収バンドが観測されたので、該ポリマー
が、t─ブチル基を有していないm─ヒドロキシスチレ
ン単位とスチレン単位とを有するブロック共重合体であ
ることが確認された。また、GPC溶出曲線(図4)か
ら極めて単分散性が高い共重合体であることが確認され
た。尚、膜浸透圧測定法によって測定した共重合体の数
平均分子量は、2.3×104 g/モルであった。
【0029】実施例3.2リットルのフラスコに溶媒と
してテトラヒドロフラン700ml、及び重合開始剤と
してn─ブチルリチウム2×10-3モルを仕込み、混合
して−20℃に冷却した後α─メチルスチレン15gを
添加した。攪拌しながら3時間開始重合反応を行わせた
後、更に−78℃に冷却して10時間重合反応を行わせ
た。
【0030】次に、m─t─ブトキシスチレン35gを
添加して攪拌しながら2時間重合反応を行わせたとこ
ろ、反応液は赤色を呈した。得られた反応溶液に、反応
停止剤としてメタノールを添加して重合反応を停止させ
た後、該溶液をメタノール中に注いで得られた重合体を
沈澱させ、分離・乾燥させて白色の重合体50gを得
た。
【0031】得られた重合体は、1 H─NMRスペクト
ルから、α─メチルスチレン30重量%及びm─t─ブ
トキシスチレン70重量%からなるブロック共重合体で
あることが確認された。また、GPC溶出曲線(図5)
から、単分散性が極めて高い(MW /Mn =1.08)
共重合体であることが確認された。尚、膜浸透圧測定法
によって測定した数平均分子量は、2.7×104 g/
モルであった。
【0032】次いで、得られた共重合体30gをアセト
ン900mlに加えて溶解させた後、60℃で少量の濃
塩酸を添加して8時間攪拌し、溶液を水中に注いで洗浄
・乾燥することによって本発明のポリマー23gを得
た。得られたポリマーの1 H─NMRスペクトルから
は、t─ブチル基に由来するピークが観測されず、ま
た、IRスペクトルから、ポリ(m─ヒドロキシスチレ
ン)に相当する特性吸収バンドが現れたので、該ポリマ
ーがt─ブチル基を全く有しないm─ヒドロキシスチレ
ン単位とα─メチルスチレン単位とを有するブロック共
重合体であることが確認された。また、GPC溶出曲線
(図6)から極めて単分散性の高い共重合体であること
が確認された。尚、膜浸透圧測定法によって測定した数
平均分子量は、2.0×104 g/モルであった。
【0033】実施例4.2リットルのフラスコに、溶媒
としてテトラヒドロフラン1.5リットル及び重合開始
剤としてクミルカリウム1×10-2モルを仕込み、混合
して−78℃に冷却した後、m─t─ブトキシスチレン
95gとスチレン5gを混合した溶液を添加し、攪拌し
ながら3時間重合反応させたところ反応溶液は赤色を呈
した。
【0034】次に、該反応溶液に、反応停止剤としてメ
タノールを添加して重合反応を停止させた後、反応溶液
をメタノール中に注いで得られた重合体を沈澱させ、分
離・乾燥して白色の重合体100gを得た。得られた重
合体の1 H─NMRスペクトルから実施例1と同様の特
性吸収が観測されたので、m─t─ブトキシスチレン単
位95重量%及びスチレン単位5重量%からなる、ラン
ダム共重合体であることが確認された。
【0035】また、GPC溶出曲線(図7)から、得ら
れた共重合体が極めて単分散性の高い(MW /Mn
1.11)共重合体であることが確認された。尚、膜浸
透圧測定法によって測定した共重合体の数平均分子量
は、9.0×103 g/モルであった。次いで、得られ
た共重合体30gを700mlのアセトンに溶解させた
後、60℃で少量の濃塩酸を添加して8時間攪拌した。
得られた溶液を水中に注ぎ、洗浄・乾燥してポリマー2
0gを得た。
【0036】得られたポリマーの1 H─NMRスペクト
ルからはt─ブチル基に由来するピークが観測されず、
IRスペクトルからポリ(m─ヒドロキシスチレン)に
相当する特性吸収バンドが観測されたので、該ポリマー
がt─ブチル基を有していないm─ヒドロキシスチレン
単位とスチレン単位とを有するランダム共重合体である
ことが確認された。また、GPC溶出曲線(図8)から
極めて単分散性が高い共重合体であることが確認され
た。尚、膜浸透圧測定法によって測定した共重合体の数
平均分子量は、6.0×103 g/モルであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた重合体(数平均分子量1
1,500g/モル)のGPC溶出曲線である。
【図2】実施例1で得られたポリマー(数平均分子量
8,000g/モル)のGPC溶出曲線である。
【図3】実施例2で得られた重合体(数平均分子量3
5,000g/モル)のGPC溶出曲線である。
【図4】実施例2で得られたポリマー(数平均分子量2
3,000g/モル)のGPC溶出曲線である。
【図5】実施例3で得られた重合体(数平均分子量2
7,000g/モル)のGPC溶出曲線である。
【図6】実施例3で得られたポリマー(数平均分子量2
0,000g/モル)のGPC溶出曲線である。
【図7】実施例4で得られた重合体(数平均分子量9,
000g/モル)のGPC溶出曲線である。
【図8】実施例4で得られたポリマー(数平均分子量
6,000g/モル)のGPC溶出曲線である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記化1で表される単位及び下記化2で表
    される単位からなる単分散性共重合体; 【化1】 【化2】 化2式中、Rは水素原子又はメチル基である。
  2. 【請求項2】下記化3で表されるモノマーと下記化4で
    表されるモノマーとをアニオン重合させた後、─C(C
    3 3 で表される基を脱離させることを特徴とする請
    求項1に記載の単分散性共重合体の製造方法; 【化3】 【化4】 化4式中、Rは水素原子又はメチル基である。
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