JPH0664256B2 - Co2レーザ光走査用ホログラムの製造方法 - Google Patents

Co2レーザ光走査用ホログラムの製造方法

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JPH0664256B2
JPH0664256B2 JP63226494A JP22649488A JPH0664256B2 JP H0664256 B2 JPH0664256 B2 JP H0664256B2 JP 63226494 A JP63226494 A JP 63226494A JP 22649488 A JP22649488 A JP 22649488A JP H0664256 B2 JPH0664256 B2 JP H0664256B2
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hologram
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隆一 豊田
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工業技術院長
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、火焔、噴煙等を含む悪環境下で、物体を探索
するレーザ視覚センサ等に用いるCO2レーザ光走査用
ホログラムスキャナのCO2レーザ光走査用ホログラム
およびその製造方法に関するものである。
従来の技術 従来、CO2レーザ光走査用ホログラムを製作するに
は、計算機シミュレーションによりCO2レーザを任意
の走査方向に偏向するためのホログラムパターンをプロ
ッタ出力し、それを写真縮少してフォトマスクを作り、
このフォトマスクを用いてGe,ZnSe,KCl等の
CO2レーザの透過性の高い材料からなる基板の一方の
面にリフトオフ法により0.1μm程度の薄膜で平面的
なホログラムパターンを形成している。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記従来の平面的なCO2レーザ光走査用ホロ
グラムでは、CO2レーザ光の偏向後の利用効率がおよ
そ5%程度と低く、火焔、噴煙を含む悪環境下におい
て、レーザ光量が不足し、正確に、かつ高速に物体を把
握することが困難であった。
本発明は、上記従来例の課題を解決するもので、CO2
レーザ光の利用効率を向上させることができるようにし
たCO2レーザ光走査用ホログラムを容易に製造するこ
とができるようにした製造方法を提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明のCO2レーザ光走
査用ホログラムの製造方法においては、CO2レーザ光
に対し透過性の高い材料からなる基板の一方の面にホロ
グラムパターンに対応した金属薄膜を形成する工程と、
前記金属薄膜を形成する工程で形成された金属薄膜をマ
スクとして前記基板をリアクティブイオンエッチングに
より加工する工程と、前記基板を加工する工程で加工さ
れた基板の金属薄膜マスクを除去する工程とにより、立
体的なホログラムパターンであってその深さが前記CO
2レーザ光の波長の1/10以上深いホログラムパター
ンを形成するようにしたものである。
また、本発明のCO2レーザ光走査用ホログラムの製造
方法で形成されるホログラムパターンは、その深さがC
2レーザ光の波長の1/10以上深いだけではなく、
その断面形状が、矩形状、台形状、鋸歯形状、三角形状
のいずれにも、高い自由度で形成ができるものである。
作用 本発明の本発明のCO2レーザ光走査用ホログラムの製
造方法によれば、金属マスクを使用したリアクティブイ
オンエッチング法を用いることにより、CO2レーザ光
の偏向後の利用効率を大幅に改善したCO2レーザ光走
査用ホログラムを容易に製造することができる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図(a)〜(e)は各々本発明の実施例におけるCO2
ーザ光走査用ホログラムを示す断面側面図、第2図は第
1図(a)〜(c)に示したCO2レーザ光走査用ホログラム
の作成に使用されるフォトマスクの平面図、第3図は本
発明におけるCO2レーザ光走査用ホログラムの製造工
程図である。
先ず、第2図に示すようにガラス基板1上に計算機によ
り求めたCO2レーザ光走査用ホログラムパターン2を
形成してフォトマスク3を作成する。つぎに、第3図
(a)に示すように基板4として、CO2レーザ光の透過性
の高い材料であるGe,ZnSe,KCl等のうち、例
えば、Geを用い、この基板4の上にフォトレジスト5
を塗布して乾燥させ、その上方に第2図に説明したフォ
トマスク3を配置して、フォトマスク3の上方より紫外
線6により露光する。露光後、第3図(b)に示すように
フォトレジスト5の現像を行い、その後、基板4および
フォトレジスト5の上に金属薄膜としてアルミ薄膜7を
蒸着により形成する。蒸着後、第3図(c)に示すように
リフトオフ法によりフォトレジスト5およびその上のア
ルミ薄膜7を除去する。これにより、基板4上にアルミ
薄膜7によるCO2レーザ光走査用ホログラムパターン
を形成することができる。このアルミ薄膜7をマスクと
して、第3図(d)に示すように基板4にプラズマ若しく
はイオン8によるドライエッチング加工、例えばリアク
ティブイオンエッチング(以下RIEと記す)加工を行
う。RIE加工後、第3図(e)に示すようにアルミ薄膜
7をリン酸により除去する。そして、基板4には矩形状
等の溝9を形成し、立体的なホログラムパターンを形成
することができる。
第1図(a),(b),(c)に示す実施例では、それぞれ上記
製造法により基板4に立体的ホログラムパターンの断面
形状が矩形状(深溝形状)、台形状、三角形状になるよ
うに形成している。そして、パターンのピッチPを9μ
m、深さdをCO2レーザ光の波長10.6μmの1/10以
上、好ましくは5〜10μmに設定している。このように
パターンの深さdをCO2レーザ光の波長の1/10以上
に設定して立体的なパターンとすることにより、CO2
レーザ光偏向後の利用効率を数10%以上に大幅に向上さ
せることができる。深さdがCO2レーザ光波長の1/1
0以下であると、ホログラムパターンが平面的になって
CO2レーザ光偏向後の使用効率が10%以下と小さくな
り好ましくない。第1図(a)の断面矩形状に加工すると
きのRIE加工条件は、エッチングガスとして、CF4
+5%O2を30SCCM(Standard CC per Minuteの略,1
分間当りの流量をCCで表したもの。),CHF3を10SCC
M用い、真空度70mtorr,RFパワー200W,加工時間30分
程度である。また、第1図(b),(c)に示すように断面台
形状、三角形状に加工する場合には、主にO2ガス量を
1SCCM程度ずつ増加させながら形状をコントロールす
る。
第4図は本発明の他の実施例におけるCO2レーザ光走
査用ホログラムの製造工程を示す。まず、第4図(a)に
示すようにCO2レーザ光の透過性の高い材料として例
えばGeの基板4の上に、フォトレジスト5を塗布し、
乾燥して、必要な厚さ(5〜10μm)に形成する。次
に、第4図(b)に示すように、フォトレジスト5が形成
された基板4を電子ビーム描画装置内に入れ、電子ビー
ム光源10からの電子ビーム11を計算機制御しながら基板
4上のフォトレジスト5を走査し、現像して、鋸歯状の
レジストパターン12を形成する。つぎに第4図(c)に示
すように、鋸歯状のレジストパターン12を有する基板4
に、RIEやイオンシーリング等のドライエッチングを
行い、プラズマ又はイオン8のビームで、鋸歯状のレジ
ストパターン12と基板4を加工してゆく。こうしてドラ
イエッチング加工によりすべてのレジストパターン12が
除去されるまで加工してゆくと、第4図(d)に示すよう
に、鋸歯状の立体的なホログラムパターン13が形成され
た基板4が得られる。
第1図(d)はこのようにして得られたCO2レーザ光走査
用ホログラムの横断面図である。
加工形状は鋸歯状に限らず、第1図(e)のような三角形
状あるいは第3図(e)のような矩形状など種々の形状が
加工可能である。これらはレジストパターン、エッチン
グガスや加工条件を制御して行われる。
発明の効果 以上述べたように本発明のCO2レーザ光走査用ホログ
ラムの製造方法によれば、リフトオフ法とリアクティブ
イオンエッチング加工法を用いることによりCO2レー
ザ光の偏向後の利用効率を大幅に改善したCO2レーザ
光走査用ホログラムを容易に製造することができる。し
たがって、火焔、噴煙を含む悪環境下においても、正確
に、かつ高速な物体把握が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の一実施例におけるCO2レーザ光走
査用ホログラムを示す一部断面図、第1図(b)ないし(e)
はそれぞれ本発明の他の実施例を示す断面図、第2図は
本発明の一実施例におけるCO2レーザ光走査用ホログ
ラムの製造方法に使用されるCO2レーザ光走査用ホロ
グラムパターンを形成したフォトマスクを示す平面図、
第3図(a)ないし(e)は上記フォトマスクより立体的なホ
ログラムパターンを形成する工程を示す断面図、第4図
(a)ないし(d)は本発明の他の実施例における立体的なホ
ログラムパターンを形成する工程を示す断面図である。 1……ガラス基板、2……CO2レーザ光走査用ホログ
ラムパターン、3……フォトマスク、4……基板、5…
…フォトレジスト、6……紫外線、7……アルミ薄膜、
8……プラズマ若しくはイオン、9……溝、10……電子
ビーム光源、11……電子ビーム、12……レジストパター
ン、13……ホログラムパターン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CO2レーザ光に対し透過性の高い材料か
    らなる基板の一方の面にホログラムパターンに対応した
    金属薄膜を形成する工程と、前記金属薄膜を形成する工
    程で形成された金属薄膜をマスクとして前記基板をリア
    クティブイオンエッチングにより加工する工程と、前記
    基板を加工する工程で加工された基板の金属薄膜マスク
    を除去する工程とにより、立体的なホログラムパターン
    であってその深さが前記CO2レーザ光の波長の1/1
    0以上深いホログラムパターンを形成することを特徴と
    するCO2レーザ光走査用ホログラムの製造方法。
  2. 【請求項2】立体的なホログラムパターンの断面形状が
    矩形状である請求項1記載のCO2レーザ光走査用ホロ
    グラムの製造方法。
  3. 【請求項3】立体的なホログラムパターンの断面形状が
    台形状である請求項1記載のCO2レーザ光走査用ホロ
    グラムの製造方法。
  4. 【請求項4】立体的なホログラムパターンの断面形状が
    鋸歯形状である請求項1記載のCO2レーザ光走査用ホ
    ログラムの製造方法。
  5. 【請求項5】立体的なホログラムパターンの断面形状が
    三角歯形状である請求項1記載のCO2レーザ光走査用
    ホログラムの製造方法。
JP63226494A 1988-09-12 1988-09-12 Co2レーザ光走査用ホログラムの製造方法 Expired - Lifetime JPH0664256B2 (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912403A (ja) * 1982-07-12 1984-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 局所的グレ−テイング作製方法
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