JPH0663522A - 油液分離方法および液体洗浄装置 - Google Patents

油液分離方法および液体洗浄装置

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JPH0663522A
JPH0663522A JP22003492A JP22003492A JPH0663522A JP H0663522 A JPH0663522 A JP H0663522A JP 22003492 A JP22003492 A JP 22003492A JP 22003492 A JP22003492 A JP 22003492A JP H0663522 A JPH0663522 A JP H0663522A
Authority
JP
Japan
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oil
liquid
cleaning
air
soln
Prior art date
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Pending
Application number
JP22003492A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Shimozato
吉計 下里
Mamoru Kamiya
守 紙谷
Toshiyuki Matsuura
俊幸 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
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Publication date
Application filed by Chugai Ro Co Ltd filed Critical Chugai Ro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 油液分離方法は、油分を含む洗浄液Wに3〜
10kg/cm2の圧力下で空気を溶解し、この空気を
溶解した洗浄液Wを大気に解放して混入油分を分離する
ものである。また、液体洗浄装置は、洗浄液Wに3〜1
0kg/cm2の圧力下で空気を溶解する空気溶解装置
11を設け、ここで空気を溶解した洗浄液Wを油液分離
槽18に大気解放するようにしたものである。 【効果】 洗浄液Wに溶解した空気は大気に解放される
と微細気泡に成長し、この微細気泡に微細油滴が吸着し
て回収される。したがって、洗浄液Wの洗浄能力が長期
間高度に維持され、交換周期が長くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理材の洗浄に使用
された洗浄液から油分と液を分離する方法、およびこの
方法を実施する液体洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼入れ等の熱処理によって被処理
材に付着した油を除去する液体洗浄装置として、図3,
4に示すものが知られている。この液体洗浄装置におい
て、洗浄槽31は水を主体とする洗浄液Wを収容してお
り、この洗浄液Wに浸漬された被処理材Mの表面から油
を除去する。油液分離槽32は、隔壁33によって流入
室34と油除去室35に分離されており、上記洗浄槽3
1をオーバーフローした洗浄液Wが流入室34に流れ込
み、隔壁33の下方を通過して油除去室35に移動す
る。このとき、洗浄液Wに含まれる油分は、洗浄液Wと
の比重差に基づいて浮上し、油除去室35における洗浄
液Wの液面に溜る。堆積した油分はオイルスキマー36
によって回収され、廃油処理される。油液分離槽32に
は調整槽37が付設されており、油液分離槽32の底部
から伸びる越流管38の上端開口部が油液分離槽32の
設計液面レベルとほぼ同一レベルに位置させてある。し
たがって、洗浄槽31から油液分離槽32に流入した量
と同量の洗浄液Wが越流管38の上端開口部よりオーバ
ーフローして調整槽37に送り込まれ、これによって油
液分離槽32の液面レベルが設計液面レベルに保たれ
る。また、調整槽37の液はポンプの連続駆動により底
部に接続された送液管41を介して洗浄槽31に返送さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記液
体洗浄装置の油液分離槽32は、洗浄液Wと油の比重差
に基づく油滴の浮力によってのみ油滴を分離するように
しているので、大径の油滴は十分な浮力を得て油液分離
槽32の液面に浮上するが、200μm以下の微小な油
滴には十分な浮力が作用せず、分離されることなく繰り
返し使用されることとなっていた。そのため、洗浄液W
の洗浄能力が短期間のうちに低下し、1週間から1カ月
の短期間で新しい洗浄液Wに交換しなければならないと
いう問題点があった。特に洗浄液としてアルカリ等を使
用する場合は、液の頻繁な交換は廃液処理上好ましくな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたもので、請求項1にかかる油液分
離方法は、油分を含む洗浄液に3〜10kg/cm2
圧力下で空気を溶解し、この空気を溶解した洗浄液を大
気に解放して混入油分を分離するものである。また、請
求項2にかかる液体洗浄装置は、液体洗浄槽から供給さ
れた洗浄液に含まれる油を油液分離槽で分離除去し、該
油液分離槽で油を除去した洗浄液を上記液体洗浄装置に
送り戻すようにした液体洗浄装置において、上記洗浄液
に3〜10kg/cm2の圧力下で空気を溶解する空気
溶解装置を設け、ここで空気を溶解した洗浄液を上記油
液分離槽に大気解放するようにしたものである。
【0005】
【作用】上記油液分離方法によれば、洗浄液に溶解した
空気は大気に解放されると微細気泡に成長し、この微細
気泡に微細油滴が吸着して分離される。次に、上記液体
洗浄装置によれば、空気溶解装置によって洗浄液に空気
が溶解される。また、空気溶解装置から油液分離槽に洗
浄液が大気解放されると、この洗浄液に溶解した空気が
圧力の減少と共に微細気泡に成長する。そして、洗浄液
に含まれる微細油滴が上記微細油滴に吸着し、油液分離
装置の液面に浮上する。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は液体洗浄装置のシステム構成を
示し、洗浄槽1は洗浄液Wを収容しており、この洗浄液
Wは循環ポンプ3を備えた送液管2によって循環されて
いる。そして、焼入れ等の熱処理された被処理材Mは洗
浄液Wに浸漬され、表面に付着した油が洗浄液Wによっ
て洗い落とされる。
【0007】一次油液分離槽4は、底部から液面の近傍
まで立ち上がった隔壁5によって流入槽6と流出槽7に
仕切られており、上記洗浄槽1から送液管8を通じて送
られてくる洗浄液Wが流入槽6の底部に供給される。流
入槽6に供給された洗浄液Wは、この流入槽6を上昇
し、隔壁5を越えて流出槽7に移動する。また、洗浄液
Wに含まれる油滴のうち比較的大径のものは洗浄液Wの
液面に浮上して溜る。液面に溜った油滴は静電式油液分
離装置9またはオイルスキマー等に回収されて油と洗浄
液Wに分離され、油分が廃液缶10に収容されて廃棄処
理される。一方、油滴のうち微細油滴、具体的には約2
00μm以下の油滴は洗浄液Wから分離されることなく
流出槽7に移動する。
【0008】空気溶解装置11は、上記流出槽7の底部
と後述する二次油液分離槽18とを接続する送液管12
の途中に、上記流出槽7側からポンプ13、混合機1
4、加圧タンク15、減圧弁16が接続され、上記ポン
プ13と混合機14の間に高圧コンプレッサ(図示せ
ず)が接続されている。この空気溶解装置11では、ポ
ンプ13によって流出槽7から取り出された洗浄液Wに
コンプレッサより高圧空気17が供給され、混合機14
で上記高圧空気17が洗浄液Wに溶解された後、加圧タ
ンク15で空気の溶解度が高められ、減圧弁16によっ
て所定の圧力状態に調整されて二次油液分離槽18に大
気解放される。
【0009】二次油液分離槽18は、内部に筒状の隔壁
19を備えており、上記空気溶解装置11より供給され
た洗浄液Wは上記隔壁19内側の底部より放出され、隔
壁19の内側を上昇する。また、洗浄液Wに溶解した空
気は洗浄液W中を浮上する過程で数ミクロンメートルの
微細気泡に成長し、この微細気泡に上記一次油液分離槽
4で分離できなかった200μm以下の微細油滴が吸着
され、洗浄液Wの液面に浮上して溜る。そして、液面に
溜った油滴は静電式油液分離装置9またはオイルスキマ
ーに回収されて油と洗浄液Wに分離され、油分が廃液缶
10に収容されて廃棄処理される。さらに、洗浄液Wは
隔壁19の外側に移動し、底部外周に設けた送液管20
を通じてポンプ21によって洗浄槽1に送り戻される。
【0010】上記空気溶解装置11において洗浄液Wに
溶解される空気の溶解度は、図2に示すように圧力に正
比例し、例えば絶対圧6kg/cm2:51.3℃では8vol
%、1kg/cm2:51.3℃では1.2vol%で、この溶解
度の差が大気に解放されたときの微細気泡となって浮上
する。
【0011】コンプレッサより洗浄液Wに供給する高圧
空気17は、圧力が3kg/cm2以下では空気溶解量が少な
く十分な油滴浮上力が得られず、圧力が10kg/cm2以上
では高圧容器の適用を受けることから、圧力を3〜10
kg/cm2の範囲に設定するのが適当である。
【0012】なお、上記実施例では、液体洗浄装置に一
次油液分離槽4と二次油液分離槽18の2つを設け、二
次油液分離槽18に供給される洗浄液Wに空気を溶解す
るものとしたが、一次油液分離槽4に供給される洗浄液
Wに空気を溶解してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる油液分離方法、および液体洗浄装置によれば、洗
浄液に溶解した空気は大気に解放されると微細気泡に成
長し、この微細気泡に微細油滴が吸着して分離回収され
るため、洗浄液の洗浄能力を長期に亘って維持すること
ができ、洗浄液の交換周期を飛躍的に長くすることがで
きる。また、その分公害物質である洗浄液の処理量が減
少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液体洗浄装置のシステム構成図である。
【図2】 圧力と空気溶解度の関係を示す図である。
【図3】 従来の液体洗浄装置の断面図である。
【図4】 図3のIII−III線断面図である。
【符号の説明】
1…洗浄槽、4…一次油液分離槽、11…空気溶解装
置、17…高圧空気、18…二次油液分離槽。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分を含む洗浄液に3〜10kg/cm
    2の圧力下で空気を溶解し、この空気を溶解した洗浄液
    を大気に解放して混入油分を分離することを特徴とする
    油液分離方法。
  2. 【請求項2】 液体洗浄槽から供給された洗浄液に含ま
    れる油を油液分離槽で分離除去し、該油液分離槽で油を
    除去した洗浄液を上記液体洗浄装置に送り戻すようにし
    た液体洗浄装置において、上記洗浄液に3〜10kg/
    cm2の圧力下で空気を溶解する空気溶解装置を設け、
    ここで空気を溶解した洗浄液を上記油液分離槽に大気解
    放するようにしたことを特徴とする液体洗浄装置。
JP22003492A 1992-08-19 1992-08-19 油液分離方法および液体洗浄装置 Pending JPH0663522A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04225875A (ja) * 1990-04-13 1992-08-14 Duerr Gmbh 洗浄剤を含有する水性洗浄流体で目的物を洗浄する方法及び装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04225875A (ja) * 1990-04-13 1992-08-14 Duerr Gmbh 洗浄剤を含有する水性洗浄流体で目的物を洗浄する方法及び装置

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