JPH066277Y2 - スピンドル - Google Patents

スピンドル

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JPH066277Y2
JPH066277Y2 JP1986089347U JP8934786U JPH066277Y2 JP H066277 Y2 JPH066277 Y2 JP H066277Y2 JP 1986089347 U JP1986089347 U JP 1986089347U JP 8934786 U JP8934786 U JP 8934786U JP H066277 Y2 JPH066277 Y2 JP H066277Y2
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JP
Japan
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magnetic fluid
seal member
shaft
housing
magnet
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JP1986089347U
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JPS62202526U (ja
Inventor
茂樹 松永
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はスピンドルに関し、特に、軸受部と回転軸と
の間に磁束によって磁性流体を保持し、これを潤滑剤と
して用いたスピンドルに関するものである。
〔従来の技術〕
この種のスピンドルについては、特開昭60−8822
3号公報において1つの提案がなされている。第3図に
示すものがそれである。
図において、41は非磁性体のハウジング、42は開口
部42aを広くとってハウジング41に明けためくら穴
で、42bはラジアル軸受部、42cはスラスト軸受部
である。43は磁石44とポールピース45とよりなる
シール部材、46は透磁性の軸、47は軸46とめくら
穴42およびシール部材43との間に充填された磁性流
体である。
このスピンドルにおいては、磁石44の磁束がポールピ
ース45と軸46との間隙を横切り、ハウジング41と
軸46とシール部材43の間に磁束線が形成されるの
で、上記間隙に磁性流体47が保持され、これが磁性流
体シールとして機能する。したがつて、ラジアル軸受部
42bとスラスト軸受部42c部分に充填した磁性流体
47は、軸46が回転しても散逸するおそれはない。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、従来のスピルドンにあっては、潤滑剤として
磁性流体を使用しているので、次のような問題があっ
た。
すなわち、磁性流体を潤滑剤として使用する場合は、軸
受部の摩擦トルクを小さくできるので、低粘度の磁性流
体を使用するのが望ましい。しかし、低粘度のものは蒸
発し易く、余り蒸発すると中の磁性粒子が凝集するた
め、潤滑機能が低下し、磁性流体の寿命が短くなるとい
う問題があった。
この考案は、このような従来の問題点を解決するために
なされたもので、潤滑剤として機能する磁性流体の寿命
を長く保持できるスピンドルを提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係るスピンドルは、軸穴を有するハウジング
と、軸穴に挿入した軸と、ハウジングに設けたラジアル
軸受部またはハウジングの軸穴に嵌着したラジアル軸受
部と、ラジアル軸受部と軸との間に介在させた第1の磁
性流体と、第1の磁性流体をシールする磁石を備えた第
1のシール部材とを有するスピンドルにおいて、前記ハ
ウジングの開口部に、環状のポールピースと環状の磁石
とを積層してなる第2のシール部材を、ラジアル軸受部
との間に空間部を設けてその外側に嵌着し、かつ、この
第2のシール部材と軸との間に第2の磁性流体を介在さ
せるとともに、第1の磁性流体は低粘度とし、第2の磁
性流体は高粘度としたことを特徴とするものである。
〔作用〕
この考案のおける第1の磁性流体は、低粘度であるの
で、ラジアル軸受部の摩擦トルクを小さくする。一方、
第2のシール部材は、その内周面に高粘度である第2の
磁性流体を保持するので、第2のシール部材と軸との間
に比較的蒸発しにくい磁性流体のシー層が形成される。
このシール層は第1の磁性流体の蒸発を抑え、その寿命
の低下を防止する。
また、第2のシール部材とラジアル軸受部との間の空間
部は、第1の磁性流体と第2の磁性流体の接触、混合を
防止し、第2の磁性流体の低粘度化、したがって、その
低寿命化を防止する。
〔実施例〕
第1図はこの考案の第1実施例を示す。
図において、1は非磁性体のハウジング、2はハウジン
グ1に明けた軸穴で、2aは軸穴2の開口部に設けた軸
穴2より大きい円形の穴、2bはラジアル軸受部、2c
はスラスト軸受部である。上記円形の穴2aと軸穴2は
同軸上に形成されている。
3は環状の第1のシール部材で、1枚の環状の磁石4を
一対の環状のポールピース5,5でサンドイッチ状に挟
持して一体に形成したものである。上記環状のポールピ
ース5,5と環状の磁石4の内径寸法は同じで軸穴2の
径より若干大にしてある。磁石4はその厚さ方向にN,
S極を有する。ハウジング1は非磁性体であるので、第
1のシール部材3は円形の穴2aに磁気的絶縁状態で嵌
着されている。
6は第1のシール部材3に挿通して軸穴2に挿入した非
磁性の軸、7は軸6と軸穴2および第1のシール部材3
との間に充填された低粘度(例えば、40゜Cで20CP
S)の磁性流体(第1の磁性流体)である。
8はハウジング1の円形の穴2aに嵌着した環状の第2
のシール部材で、環状のポールピース9,9の間に環状
の磁石10を挟んで同軸的に一体に積層して形成したも
のである。第2のシール部材8は、間座11によって第
1のシール部材3との間に空間部Aを設けてその外側に
嵌着してある。ポールピース9,9と磁石10の内径寸
法は同じである。
12は軸6と第2のシール部材8との間に介在させた高
粘度(例えば、40゜Cで40CPS)の磁性流体(第2
の磁性流体)である。
次に作用を説明する。
第1の磁性流体7は低粘度であるため、ラジアル軸受部
2bの摩擦トルクを小さくすることができる。しかし、
この第1の磁性流体7は、低粘度であるため、潤滑性に
おいて優れているが、そのままでは蒸発し易い。
これを抑えるのが第2のシール部材8によって保持され
る第2の磁性流体である。すなわち、第2のシール部材
8は、これを構成する磁石10の漏洩磁束によって、ポ
ールピース9,9の内周面に高粘度の磁性流体12(第
2の磁性流体)を保持し、この部分に比較的蒸発しにく
いシール層を形成する。このシール層が第1の磁性流体
7の蒸発を抑え、その寿命の低下を防止する。
また、空間部Aは、第1の磁性流体7と第2の磁性流体
12の接触混合を防止し、両磁性流体7,12の混合に
よる第2の磁性流体12の低粘度化、したがって、その
低寿命化を防止する。
このようにして、第1の磁性流体7の寿命は長く保持さ
れる。
第2図は第2実施例を示す。
図において、21は非磁性流体のハウジング、22はハ
ウジング21に明けた軸穴で、22aは軸穴22の開口
部に設けた軸穴22より大きい円形の穴である。23,
23は軸穴22の内周面に一体に固着した環状の磁性体
からなるポールピース、すなわちラジアル軸受部であ
る。24は、ポールピース23,23の間に、これと一
体に嵌着した環状の第1磁石で、厚さ方向、すなわちハ
ウジング21の軸方向にN,S極を有する磁石である。
第1磁石24をはさんだ2個のポールピース23,23
で1つのラジアル軸受部が形成され、磁石24とポール
ピース23,23とで第1のシール部材33が形成され
ている。第1のシール部材33は、間座25をはさん
で、2個所設けてある。
26は非磁性体の軸、27はハウジング21に埋設さ
れ、軸穴22の底部を形成する第2磁石で、軸26の軸
方向にN,S極を有する磁石である。磁石27は、この
実施例では、同時にスラスト軸受部として機能する。
28はポールピース23,23と軸26との間隙g
および軸26と第2磁石27との間隙gに介在させた
低粘度の磁性流体(第1の磁性流体)である。
29はハウジング21の円形の穴22aに嵌着した第2
のシール部材で、環状のポールピース30,30の間に
環状の磁石31を挟んで同軸的に一体に積層して形成し
たものである。このシール部材29は、ポールピース2
3との間に空間部Aを設けて円形の穴22aに嵌着され
ている。
32は軸26と第2のシール部材29のポールピース3
0との間に充填した高粘度の磁性流体(第2の磁性流
体)である。ポールピース30の内径寸法はポールピー
ス23の内径寸法よりも若干大にしてある。作用効果
は、第1実施例におけると本質的に異なるところはな
い。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、第2のシール
部材と軸との間に保持した高粘度の磁性流体で、軸受部
と軸との間に保持した低粘度の磁性流体の蒸発を防止す
るようにしたから、潤滑剤として機能する低粘度の磁性
流体の寿命を長く保持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例の断面図、第2図は同じ
く第2実施例の断面図、第3図は従来のスピンドルの断
面図である。 1,21……ハウジング 2,22……軸穴 2b……ラジアル軸受部 3,33……第1のシール部材 4,10,31……磁石 5,9,23,30……ポールピース 6,26……軸 7,28……第1の磁性流体 8,29……第2のシール部材 12,32……第2の磁性流体 24……第1の磁石 27……第2の磁石

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸穴を有するハウジングと、軸穴に挿入し
    た軸と、ハウジングに設けたラジアル軸受部またはハウ
    ジングの軸穴に嵌着したラジアル軸受部と、ラジアル軸
    受部と軸との間に介在させた第1の磁性流体と、第1の
    磁性流体をシールする磁石を備えた第1のシール部材と
    を有するスピンドルにおいて、前記ハウジングの開口部
    に、環状のポールピースと環状の磁石とを積層してなる
    第2のシール部材を、ラジアル軸受部との間に空間部を
    設けてその外側に嵌着し、かつ、この第2のシール部材
    と軸との間に第2の磁性流体を介在させるとともに、第
    1の磁性流体は低粘度とし、第2の磁性流体は高粘度と
    したことを特徴とするスピンドル。
JP1986089347U 1986-06-13 1986-06-13 スピンドル Expired - Lifetime JPH066277Y2 (ja)

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JP1986089347U JPH066277Y2 (ja) 1986-06-13 1986-06-13 スピンドル

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JPS62202526U JPS62202526U (ja) 1987-12-24
JPH066277Y2 true JPH066277Y2 (ja) 1994-02-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0612128B2 (ja) * 1988-06-22 1994-02-16 株式会社日立製作所 軸受装置
JP2629561B2 (ja) * 1993-06-28 1997-07-09 株式会社日立製作所 レーザビーム走査用ポリゴンミラー駆動モータ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS583152A (ja) * 1981-06-29 1983-01-08 Nec Corp 浮動ヘツドスライダ
JPS6088223A (ja) * 1983-09-21 1985-05-18 フエロフルイデイクス・コーポレイシヨン 磁性流体のスラストおよびラジアルベアリング組立体

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JPS62202526U (ja) 1987-12-24

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