JPH0662706A - 航空機搭載用の活魚の運搬コンテナー - Google Patents

航空機搭載用の活魚の運搬コンテナー

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JPH0662706A
JPH0662706A JP35362491A JP35362491A JPH0662706A JP H0662706 A JPH0662706 A JP H0662706A JP 35362491 A JP35362491 A JP 35362491A JP 35362491 A JP35362491 A JP 35362491A JP H0662706 A JPH0662706 A JP H0662706A
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JP
Japan
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water
water tank
live fish
pump
aircraft
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Application number
JP35362491A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
Takashi Unetsu
隆司 疇津
Minoru Yoneda
穣 米田
Toshiharu Ueno
利晴 上野
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Japan Airlines Co Ltd
Shinko Metal Products Co Ltd
Original Assignee
Japan Airlines Co Ltd
Shinko Metal Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 活魚等を短時間に輸送することを可能にする
と共に航空機の安全な航行を確保することができる航空
機搭載用の活魚運搬コンテナーを提供する。 【構成】 航空機搭載用の活魚等の運搬コンテナー10
は、活魚を入れる水槽12と、該水槽12を密閉する密
閉蓋13と、前記水槽の海水等を循環する水ポンプ14
と、前記水槽の海水等に気泡分散器を介してエアーを供
給するエアーポンプ15と、前記水槽の海水等を濾過す
る濾過装置43と、電源装置とを有して枠架台11に設
けられた航空機搭載用の活魚等の運搬コンテナーであっ
て、前記水槽は内部に活魚を収納する区分けされたトレ
ーを備え少なくとも二重の防水構造となって、前記水ポ
ンプ14及びエアーポンプ15を電波障害防止構造と
し、前記電源装置に液漏れ防止対策付きの蓄電池を交換
可能に搭載し、前記密閉蓋13は浮き蓋及び逆流漏洩防
止機構付き排気装置24を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活魚を航空機に搭載して
運搬するための規制に適合した航空機搭載用の活魚の運
搬コンテナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、活魚を運搬する方法としては国内
においては活魚運搬車により、海外からは活魚輸送船に
よる輸送方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記い
ずれの活魚の運搬方法によっても、長時間の輸送により
活魚は弱り鮮度が落ちると共に、歩留りが悪くなるとい
う問題点があった。更に、前記活魚の鮮度を維持するた
めに短時間で輸送が可能である航空機による輸送を行う
にはポンプモーター等の電気機器から航空機の電子機器
に対して障害電波を出さない等の種々の規制がある。例
えば、情報処理装置及び電子事務機器などから電波を発
生する障害波の自主規制措置運用規定(VCCI)や水
槽内に注入する海水や蓄電池は危険物の取扱に準じた取
扱がなされる等の種々の規制がある。従って、これらの
規制条件を満たすものでなければ航空機による活魚の運
搬は困難であるという問題点があり、更には、機体に備
えられた電源は使用出来ないという問題点があった。本
発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、活魚を
短時間に輸送することを可能にすると共に航空機の安全
な航行を確保することができる航空機搭載用の活魚運搬
コンテナーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の航空機搭載用の活魚の運搬コンテナーは、活魚を
入れる水槽と、該水槽を密閉する密閉蓋と、前記水槽の
水を循環する水ポンプと、前記水槽の水に気泡分散器を
介してエアーを供給するエアーポンプと、前記水槽の水
を濾過する濾過装置と、電源装置とを有して枠架台に設
けられた航空機搭載用の活魚の運搬コンテナーであっ
て、前記水槽は内部に活魚を収納する区分けされたトレ
ーを備え少なくとも二重の防水構造となって、前記水ポ
ンプ及びエアーポンプを電波障害防止構造とし、前記電
源装置に液漏れ防止対策付きの蓄電池を交換可能に搭載
し、前記密閉蓋は浮き蓋及び逆流漏洩防止機構付き排気
装置を備えて構成されている。
【0005】ここに、活魚は、鯛、オコゼ、海老、鰒等
の高級魚介類をいい、複数種の魚介類の積み合わせが可
能である。前記水は真水のみならず海水をもいう。前記
水槽にはチタン等の軽量かつ耐腐食性の素材を用いるこ
とが好ましい。前記枠架台にはアルミニウム等の軽量で
ある素材を用いることが好ましい。前記逆流漏洩防止機
構付き排気装置は気体を容易に通すが、液体は容易に通
さない例えば、多孔質の焼成セラミック等を用いる。前
記トレーは、すかし構造であり、その素材としては合成
樹脂素材または金属素材によることが好ましい。前記蓄
電池の液漏れ防止対策には、ガス孔のない密閉式あるい
は電解液をゲル状としたもの等、転倒状態にあっても内
部の液体が漏洩することのないものを用いる。
【0006】
【作用】請求項1記載の航空機搭載用の活魚の運搬コン
テナーにおいては、活魚を区分けされたトレーに収納し
て、該トレーを水槽内に配設し、その後水を注ぐ。そし
て、水槽内の水面上に浮き蓋を密着して密閉させると共
に、逆流漏洩防止機構付き排気装置を備える密閉蓋を固
定する。前記トレーの水槽内への配置に相前後して、エ
アーポンプを作動させて水に酸素を気泡分散器を介して
十分溶け込ませ、溶存酸素量を高めて分散しつつ、水ポ
ンプを用いて水流を起こして万遍なく水槽内の活魚に送
り込む。また、前記水ポンプは水槽内の水を濾過装置に
送り込み浄化する。そして、前記水ポンプ及びエアーポ
ンプは電波障害防止構造であり、航空機の運航に支障を
生じさせることはない。また、前記航空機搭載用の活魚
運搬コンテナーを航空機に搭載すれば、航空機の離発着
時の傾斜や飛行時の揺動における傾斜が生じても前記浮
き蓋が水面に密着した状態で密閉しているので活魚が大
気に触れて弱るということがなく、密閉蓋に設けた排気
装置には逆流漏洩防止機構が備えられており、前記航空
機搭載用の活魚の運搬コンテナーの転倒や航空機内の圧
力が下がっても水槽内の水がコンテナー外に流れ出すと
いうことはない。また、水槽は二重の防水構造となって
おり水槽外の気温に水温が影響されることはない。前記
枠架台には交換可能な液漏れ防止付きの蓄電池が設けら
れており、該液漏れによる航空機の安全航行を妨げるこ
とがない。また、蓄電容量が不足する等の事態が生じて
も迅速に蓄電池を交換することができるので酸素不足を
生じて活魚を弱らせることがない。従って、本発明の航
空機搭載用の活魚の運搬コンテナーは、その水ポンプや
エアーポンプを電波障害防止構造とし、水槽を二重構造
とすると共に、密閉蓋に浮き蓋及び逆流漏洩防止機構付
き排気装置を備えて水槽内の水が逆流したり外部に漏洩
することのない構造とし、蓄電池には液漏れ防止対策を
備えて液漏れを防ぎ、航空機の安全航行を確保するため
の種々の規制条件を満たす。
【0007】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る航空機搭載
用の活魚の運搬コンテナーの概略平面図、図2は同側面
図、図3は同断面図、図4は同排気装置の断面図、図5
は筒体の断面図、図6は同航空機搭載用の活魚の運搬コ
ンテナーに装備する機器の配置構成図、図7は同航空機
搭載用の活魚の運搬コンテナーに用いる濾過装置の断面
図、図8は濾過装置等の取付け状態の概略構成図、図9
は蓄電池収納部の平断面図、図10は同側断面図、図1
1は水の循環経路の説明図である。図1〜3に示すよう
に、本発明の一実施例に係る航空機搭載用の活魚の運搬
コンテナー10はアルミ合金製の枠架台11と、該枠架
台11に組み込まれるチタン製の水槽12と、該水槽1
2に固定される密閉蓋13と、前記水槽12の水を循環
させる水ポンプ14と、前記水に空気を送り込むエアー
ポンプ15と、前記ポンプ14、15を駆動させる蓄電
池16を有する。以下これらについて詳しく説明する。
前記水槽12は、外側に側板17を備え、該側板17及
び水槽12間、及び水槽12下部にはウレタン発泡材を
注入して形成した保温材18が設けられている。また、
前記水槽12内部には複数の仕切りを設けた5段に積み
重ねたトレー19を4個着脱自在に設けると共に図6に
示すように底部にはアンモニア等を吸着する吸着材20
を複数配設する。前記密閉蓋13は図3に示すように、
外側に外蓋21を設け、内側には気体は容易に通すが、
液体は容易には通さない多孔質の焼成セラミック素材を
用いた平板状の浮き蓋22を有する。
【0008】該外蓋21は上端部に複数のねじ込み式の
装着具23を設け、前記セラミック素材を用いた排気装
置24を設ける。そして、前記浮き蓋22はその周縁に
ゴム製の弾性部材25を水槽12に密閉可能に備える。
浮き蓋22上面には前記排気装置24を複数配設し、下
面の縁部及び中央所定部には図3に示すように複数の発
泡体からなる浮材27を有する。前記排気装置24は図
4及び図5に示すように上部に設けられたフランジ28
と、該フランジ28に上方が嵌入して固定された筒体2
9を有する。前記フランジ28はその中央に空気流出口
33を備える。前記筒体29の上部内側には前記浮き蓋
22のと同様の素材である気体は容易に通すが、液体は
容易に通さない焼成セラミック製の第1の気体通気板3
4が固定され、該第1の気体通気板34の下部には逆流
漏洩防止機構が設けられる。該逆流漏洩防止機構は、前
記筒体29の内側に固定されて中央に孔41を有して下
係止体30及び上係止体31を重合させて構成され球体
を係止する第1の係止部材35と、前記第1の係止部材
35の下部に固定されて内側に複数の気体導出溝36が
形成された気体導出管37と、該気体導出管37内部に
は上下動自在に設けたプラスチック製の球体38と、該
球体38を係止する第2の係止部材39を有する。該第
2の係止部材39の下部には前記浮き蓋22と同質の焼
成セラミック製の第2の気体通気板40を備える。前記
水ポンプ14は図1に示すように前記枠架台11に対と
なって固定され、図示しないホースを介して濾過装置4
3に連結されている。前記エアーポンプ15は図6に示
すようにホースによって接続されたエアー用電磁弁44
を備え、気泡分散器45と連結して前記枠架台11に固
定されている。なお、前記エアーポンプ15はエアー用
電磁弁44及び気泡分散器45に図示しないホースを介
して接続されている。また前記水ポンプ14は水用電磁
弁78、79、84及び濾過装置43、更に排水管47
に図示しないホースを用いて接続されている。
【0009】次に、濾過装置43、気泡分散器45及び
水ポンプ14について図6〜8及び図11を用いて詳述
する。前記濾過装置43は図7に示すように側面上部に
水槽水導入口48及び逆洗水排出口49を備え、上方及
び下方を仕切る第1のパンチングメタル50及び第2の
パンチングメタル51が設けられ、前記第1のパンチン
グメタル50及び第2のパンチングメタル51間には図
示しない粒径略3mm〜略7mmの多孔質のセラミック
ボールが充填されている。前記濾過装置43下部には気
泡分散器45を備え、前記気泡分散器45を密閉する側
壁には濾過水排出口52及び逆洗時に用いる逆洗水導入
口53を有する(図7及び図11参照)。前記気泡分散
器45には、重なって2本のみ図示した4本の多孔管5
4が配設され、前記濾過装置43の側壁を貫通するエア
ー導入口55を備える。前記水ポンプ14は図8に示す
ように、水槽12下部に対となった水槽水排出管56と
高圧ゴムホース57を用いて連結されると共に、ゴム管
58が高圧ゴムホース57を内部に収納する状態で密閉
している。対となる他の水ポンプ14についても同様の
連結状態になっている。
【0010】前記蓄電池16は内部の電解液に半固体の
ゲル状且つ密閉式のものを用いて(例えば、商品名ドラ
イフィット、ゾンネンシャイン社製、製造元ドイツ)、
図2及び図3に示すように枠架台11下部の両側中央に
設けた2ヵ所の収納部59に着脱自在に固定されてい
る。そして、図9及び図10に示すように前記蓄電池1
6は箱体60で覆われている。該箱体60は箱本体61
と蓋部材62を有し、前記箱本体61の両側面には防振
ゴム63が固定された被押圧部材64がそれぞれ固定さ
れている。また、前記箱本体61の上部の長手の両側端
は略直角に屈曲されて複数の孔を備えた図示しない接合
部を有する。前記蓋部材62はその上面に二箇所の蓄電
池16の端子挿入孔65が設けられて蓄電池16の端子
66が箱体60の外部に突出することができるようにな
っている。更に、蓋部材62は下部の長手の両側端が略
直角に屈曲されて複数の孔を備えた接合部67を有す
る。そして、前記箱本体61と蓋部材62は箱本体61
の図示しない接合部と接合部67が接合してそれぞれの
孔にピン68を嵌入させて固定するようになっている。
前記箱体60は収納部59の下面にボルト69とナット
70によって固定されたドライメタル71上に載置され
る。また、前記収納部59奥の側面に固定された押圧部
材72と、収納部59の入口を覆う覆設板73に固定さ
れた押圧部材72は箱本体61に固定した被押圧部材6
4に防振ゴム63を介して接触する。そして、覆設板7
3の四隅に設けたボルト74を前記収納部59の四隅に
固定した雌ねじを備えた固定具75にねじ込むことで、
押圧部材72が防振ゴム63を介して被押圧部材64を
押圧し、収納部59に箱体60を固定することができ
る。
【0011】従って、前記箱体60は航空機が揺動また
は傾斜しても転倒したり移動することはない。そして、
容量不足等の場合には、前記ボルト74を取り外すこと
で迅速に蓄電池16を交換することが可能であり、水槽
12内の活魚を弱らせることがない。次に、前記航空機
搭載用の活魚の運搬コンテナー10の使用方法について
説明する。まず、図2、3及び図9、10に示すよう
に、前記蓄電池16を箱体60に収納して端子66とエ
アーポンプ15等の電気機器を接続して枠架台11に設
けた収納部59に収納し、覆設板73をボルト74を用
いて固定する。その後、前記区分けされたトレー19に
活魚をそれぞれその区分けに従って収納する。該活魚が
収納されたトレー19を水槽12内に設け、活魚の動き
を抑えるために水温が略10℃の水を注入する。所定の
位置まで水を注ぎ終わると、浮き蓋22の周縁に設けた
図3に示す弾性部材25を水槽12内側壁に沿わせつつ
水面に密着させて水槽を密閉する。そして、前記密着過
程においては、水槽12内の水面上の気体が図4に示す
ように浮き蓋22の本体及び排気装置24の第2の気体
通気板40を通過した後、内部に設けた球体38をその
気圧によって押し上げて気体導出溝36、及び第1の気
体通気板34を介して浮き蓋22の外側に排出する。最
後に、外蓋21の排気装置24から浮き蓋22の排気装
置24の場合と同様に気体を排出しつつ、外蓋21を水
槽12に被せて前記装着具23を用いて固定する。前記
水槽12内に水を注入した後、エアーポンプ15及び水
ポンプ14を高回転で駆動させる。前記エアーポンプ1
5は気泡分散器45を介して略10〜20μの粒径の気
泡を形成し、該気泡を水に十分溶け込ませて水の溶存酸
素量を高める。そして、水ポンプ14は前記酸素を十分
溶存させた水を水槽12に送り込んで循環させ、略5〜
10分間で水槽12内の水を入れ替えて活魚が酸素不足
になることを防止する。また、前記循環させる水は濾過
装置43により浄化する。更に、水槽12内を循環する
水は吸着材20によってアンモニア等が除去されて活魚
を弱らせることがない。
【0012】前記気泡は浮き蓋22及び外蓋21に設け
た排気装置24を通って水槽12外部に排出される。前
記航空機搭載用の活魚の運搬コンテナー10が搭載され
た航空機は、離発着または飛行時における揺動によって
傾斜する。従って、前記航空機搭載用の活魚の運搬コン
テナー10も傾くことになるが、水槽12の水面に密着
した状態で浮き蓋22が設けられているので浮き蓋22
は水の移動により周縁に設けた弾性部材25が水槽12
の側壁に密着した状態で移動して傾斜するので大気がト
レー19上の活魚に触れることはなく、前記活魚が弱る
ことはない。また、図4及び図5に示すように浮き蓋2
2本体及び浮き蓋22の第2の気体通気板40、第1の
気体通気板34が通水が容易ではない多孔質の焼成セラ
ミックからなっており、航空機搭載用の活魚の運搬コン
テナー10が多少傾斜しても前記焼成セラミックは気体
は容易に通すが液体は容易に通さないので、浮き蓋22
本体や浮き蓋22の第2の気体通気板40、第1の気体
通気板34から水が滲み出すことはなく、また、転倒し
たり、大きく傾いた状態が長く続いたり、航空機内の気
圧が急激に下がり浮き蓋22本体から水が滲み出るよう
なことがあっても、外蓋21の排気装置24の球体38
が第1の係止部材35を構成する下係止体30の上部内
側周端及び上係止体31の下部内側周端に二重に当接し
て水が外部に出るのを防ぐために航空機の運航に支障を
きたすことはない。そして、航空機搭載用の活魚の運搬
コンテナー10が転倒したり、航空機内の気圧が急激に
下がるようなことがあっても、該浮き蓋22の上部には
外蓋21が固定されて二重構造になっているので、浮き
蓋22が水槽12から外れることはなく、更に、図4及
び図5に示すように浮き蓋22から水が滲み出てきても
外蓋21及び外蓋21の排気装置24の球体38が前記
と同様に第1の係止部材35に当接し逆流を防止しする
ので水が外部に漏れて航空機の運航に支障をきたすとい
うことがない。
【0013】次に、図11を用いて水槽の水の流水経路
について説明する。まず、図示しないホースによる各機
器等の接続関係を説明しておく。前記エアーポンプ15
及びエアー用電磁弁44、該エアー用電磁弁44及び気
泡分散器45は相互に両端部をシールドされた図示しな
いホースで接続されている。また、前記水ポンプ14及
び第1の三方継手76、該第1の三方継手76及び第2
の三方継手77、該第2の三方継手77及び第5の水用
電磁弁78、該第5の水用電磁弁78及び排水管47、
前記第2の三方継手77及び第1の水用電磁弁79、該
第1の水用電磁弁79及び水槽水導入口48、前記第2
の三方継手77及び第3の水用電磁弁80、該第3の水
用電磁弁80及び逆洗水導入口53、第2の水用電磁弁
81及び濾過水排出口52、前記第2の水用電磁弁81
及び第3の三方継手82、該第3の三方継手82及び濾
過水流入口83、逆洗水排出口49及び第4の水用電磁
弁84、該第4の水用電磁弁84及び排水管47のそれ
ぞれは、相互に両端部をシールドされた図示しないホー
スで接続されている。
【0014】前記第1の水用電磁弁79及び第2の水用
電磁弁81を開放して、第3の水用電磁弁80、第4の
水用電磁弁84及び第5の水用電磁弁78を閉じる。そ
して、前記水槽12内に注がれた水を図8に示すように
対となる水槽水排出管56から対となる水ポンプ14を
駆動して排出して、第1の三方継手76、第2の三方継
手77及び第1の水用電磁弁79を介して前記濾過装置
43の水槽水導入口48から濾過装置43内に導入す
る。該導入された水槽水は図7に示すように第1のパン
チングメタル50及び第2のパンチングメタル51間に
充填された図示しないセラミックボールにより濾過され
て濾過水となる。該濾過水は濾過装置43上方に設けた
エアーポンプ15によりエアー用電磁弁44を介して気
泡分散器45(図7参照)からの酸素を十分溶解させ
て、濾過水排出口52より流出し、前記第2の水用電磁
弁81及び第3の三方継手82を介して前記水槽12の
側壁下方に設けられた対となる濾過水流入口83から水
槽12内に流入する。また、逆洗時には前記第3の水用
電磁弁80及び第4の水用電磁弁84を開放すると共
に、第1の水用電磁弁79、第2の水用電磁弁81及び
第5の水用電磁弁78を閉じる。そして、前記と同様に
水ポンプ14を駆動して水槽12から水槽水排出管56
(図8参照)を介して水槽水を導入して第1の三方継手
76、第2の三方継手77、第3の水用電磁弁80を介
して濾過装置43の下部に設けた逆洗水導入口53より
濾過装置43内に流入させて、濾過装置43内の図示し
ないセラミックボールを洗浄して、上部に設けた逆洗水
排出口49から排出して第4の水用電磁弁84を介して
排水管47から外部に排出する。
【0015】また、エアー抜きまたは排水については、
第5の水用電磁弁78を開放すると共に、第1〜第4の
水用電磁弁79、81、80、84を閉じて、前記と同
様に水ポンプ14を駆動して、水槽12内の水槽水を第
1の三方継手76、第2の三方継手77及び第5の水用
電磁弁78を介して排水管47より外部に排出する。前
記実施例では、枠架台11にアルミ合金製を用いて軽量
化を図り、水槽12にはチタン製を用いて軽量化すると
共に、耐腐食性、強靱性を備えたものとした。前記水槽
12内の水の流路に用いたホースにはシールドがなされ
ているので、水が漏洩することがなく、航空機の航行に
支障をきたすことがない。前記エアーポンプ15、水ポ
ンプ14は直流を用いたブラシレスのマグネット駆動か
らなって電波障害を起こすことなく航空機の安全航行の
ための規制条件を満たしている。また、前記電気機器は
図示しない操作盤、制御盤によって駆動させている。
【0016】前記エアーポンプ15、水ポンプ14、第
1の水用電磁弁79、第2の水用電磁弁81、第3の水
用電磁弁80、第4の水用電磁弁84、第5の水用電磁
弁78、第1の水用電磁弁79、制御盤等の電気機器は
ワニスを含浸させて防水や漏電防止措置がなされてい
る。また、電波漏洩を生じないものを用いている。特
に、前記水ポンプ14には電磁駆動式の直流のブラシレ
スであるものを用い、エアーポンプ15には前記と同様
のブラシレスであるダイヤフラム型ブロワーを用いた
が、障害電波を出さず電波障害及び漏電を生じるおそれ
がなければ他種の水ポンプやエアーポンプを用いても良
い。前記浮き蓋22は、その周縁に弾性部材を有し、水
槽の内面壁に密着して上下に移動しても密着性を失わな
いものである。前記水槽12はチタン製のものを用いた
が、軽量、耐腐食性、強度を有するものであれば合成樹
脂等の素材を用いても良い。前記枠架台11にはアルミ
合金製をものを用いたが軽量、耐腐食性及び強度を備え
るものであれば、他の素材である、例えば合成樹脂製の
ものを用いても良い。前記弾性部材25はゴム製ではな
く他の合成樹脂を用いることもできる。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の航空機搭載用の活魚の運
搬コンテナーにおいては、仮に前記コンテナーの横転や
航空機の揺動、傾斜あるいは航空機内の気圧が下がるよ
うな、例えば88kpaの気圧差が生じることがあって
も、水槽を二重の防水構造とすると共に密閉蓋には逆流
漏洩防止機構付き排気装置を備えているので航空機内に
水槽内の水が逆流したり漏洩することはなく、水ポンプ
及びエアーポンプは電波障害防止構造であり電波障害を
起こさず、電源装置に液漏れ防止対策を施してあるので
航空機の安全航行のために設けた規制条件を満たしてお
り、活魚を水槽に収納した状態で航空機に搭載しても航
行の安全を確保することができる。水槽内の水面上に浮
き蓋を密着して密閉させるので航空機の離発着時の傾斜
や飛行時の揺動が生じても活魚が大気に触れて弱るとい
うことがない。そして、水槽は二重の防水構造となって
おり水槽外の気温に水温が影響されることはなく、活魚
を弱らせることがない。また、枠架台には交換可能な蓄
電池が設けられており、蓄電容量が不足する等の事態が
生じても迅速に蓄電池を交換することが可能であり、水
槽内の活魚を弱らせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る航空機搭載用の活魚の
運搬コンテナーの概略平面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同断面図である。
【図4】同排気装置の断面図である。
【図5】筒体の断面図である。
【図6】同航空機搭載用の活魚の運搬コンテナーに装備
する機器の配置構成図である。
【図7】同航空機搭載用の活魚の運搬コンテナーに用い
る濾過装置の断面図である。
【図8】濾過装置等の取付け状態の概略構成図である。
【図9】蓄電池収納部の平断面図である。
【図10】同側断面図である。
【図11】水の循環経路の説明図である。
【符号の説明】
10 航空機搭載用の活魚の運搬コンテナー 11 枠架台 12 水槽 13 密閉蓋 14 水ポンプ 15 エアーポンプ 16 蓄電池 17 側板 18 保温材 19 トレー 20 吸着材 21 外蓋 22 浮き蓋 23 装着具 24 排気装置 25 弾性部材 27 浮材 28 フランジ 29 筒体 30 下係止体 31 上係止体 33 空気流出口 34 第1の気体通気板 35 第1の係止部材 36 気体導出溝 37 気体導出管 38 球体 39 第2の係止部材 40 第2の気体通気板 41 孔 43 濾過装置 44 エアー用電磁弁 45 気泡分散器 47 排水管 48 水槽水導入口 49 逆洗水排出口 50 第1のパンチングメタル 51 第2のパンチングメタル 52 濾過水排出口 53 逆洗水導入口 54 多孔管 55 エアー導入口 56 水槽水排出管 57 高圧ゴムホース 58 ゴム管 59 収納部 60 箱体 61 箱本体 62 蓋部材 63 防振ゴム 64 被押圧部材 65 端子挿入孔 66 端子 67 接合部 68 ピン 69 ボルト 70 ナット 71 ドライメタル 72 押圧部材 73 覆設板 74 ボルト 75 固定具 76 第1の三方継手 77 第2の三方継手 78 第5の水用電磁弁 79 第1の水用電磁弁 80 第3の水用電磁弁 81 第2の水用電磁弁 82 第3の三方継手 83 濾過水流入口 84 第4の水用電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疇津 隆司 福岡県北九州市門司区小森江2丁目2番1 号 神鋼メタルプロダクツ株式会社内 (72)発明者 米田 穣 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 日 本航空株式会社内 (72)発明者 上野 利晴 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 日 本航空株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活魚を入れる水槽と、該水槽を密閉する
    密閉蓋と、前記水槽の水を循環する水ポンプと、前記水
    槽の水に気泡分散器を介してエアーを供給するエアーポ
    ンプと、前記水槽の水を濾過する濾過装置と、電源装置
    とを有して枠架台に設けられた航空機搭載用の活魚の運
    搬コンテナーであって、 前記水槽は内部に活魚を収納する区分けされたトレーを
    備え少なくとも二重の防水構造となって、前記水ポンプ
    及びエアーポンプを電波障害防止構造とし、前記電源装
    置に液漏れ防止対策付きの蓄電池を交換可能に搭載し、
    前記密閉蓋は浮き蓋及び逆流漏洩防止機構付き排気装置
    を備えたことを特徴とする航空機搭載用の活魚の運搬コ
    ンテナー。
JP35362491A 1991-12-17 1991-12-17 航空機搭載用の活魚の運搬コンテナー Pending JPH0662706A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010202A1 (fr) * 1999-08-04 2001-02-15 Toshiro Urabe Methode de transport d'animaux aquatiques et conteneurs de transport associes
KR100314318B1 (ko) * 1999-10-12 2001-11-22 최해창 고분자 분체가 코팅된 금속재 활어탱크 및 그 제조방법
KR100844392B1 (ko) * 1999-03-27 2008-07-08 티피오 홍콩 홀딩 리미티드 박막 트랜지스터와 이의 제조 방법
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CN117622682A (zh) * 2024-01-24 2024-03-01 山东省创新研究院有限公司 一种预制菜锁鲜贮存设备及其工艺

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