JPH0632387A - 航空機による活魚運搬システム - Google Patents

航空機による活魚運搬システム

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JPH0632387A
JPH0632387A JP4218448A JP21844892A JPH0632387A JP H0632387 A JPH0632387 A JP H0632387A JP 4218448 A JP4218448 A JP 4218448A JP 21844892 A JP21844892 A JP 21844892A JP H0632387 A JPH0632387 A JP H0632387A
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Japan
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water
water tank
live fish
tray
aircraft
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JP4218448A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
Takashi Unetsu
隆司 疇津
Minoru Yoneda
穣 米田
Toshiharu Ueno
利晴 上野
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Japan Airlines Co Ltd
Shinko Metal Products Co Ltd
Original Assignee
Japan Airlines Co Ltd
Shinko Metal Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運搬する活魚と水の比率を極力下げ、航空機
を用いて短時間に輸送することができる航空機による活
魚運搬システムを提供する。 【構成】 上部に逆流防止機構付きの換気装置25が設
けられた密閉蓋13を有する水槽12と、前記水槽12
内の水を循環する水ポンプ14と、前記循環する水にエ
アーを供給するエアーポンプ15と、前記水を濾過する
濾過装置38とを一架台に組み込み、しかも蓄電池16
によって駆動される機器を電波障害防止構造としたコン
テナーを用い、既に冷却水槽90に入れられ動きが緩慢
になった活魚71を収納部材が設けられたトレー17に
入れ、該トレー17を前記水槽12に入れて、該活魚7
1を入れたコンテナー10を航空機によって移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空機を用いて短時間に
活魚を運搬する航空機による活魚運搬システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、活魚を運搬するシステムとしては
国内においては、トラック等に水槽、循環ポンプ、濾過
装置等を組み込んだ活魚運搬車により、海外からは活魚
輸送船による輸送システムが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記い
ずれの活魚の運搬システムによっても、長時間の輸送に
より活魚は弱り鮮度が落ち、歩留りが悪くなるという問
題点があった。更に、前記活魚の鮮度を維持するために
短時間で輸送が可能である航空機による輸送システムを
用いるには、例えば、情報処理装置及び電子事務機器な
どから発生する障害電波の自主規制措置運用規定(VC
CI)や水槽内に貯水された海水や蓄電池が危険物の取
扱に準じた取扱がなされる等の種々の規制があり、ポン
プ等の電気機器から航空機の電子機器に対して障害電波
を出さない等の種々の手段を講じなければならず、機体
に備えられた電源は使用出来ないという問題点があっ
た。更に、航空機で活魚を運搬するに当たっては運賃の
関係から運搬する活魚と水の比率をいかに下げるかとい
う問題点があった。本発明はこのような事情に鑑みてな
されたもので、運搬する活魚と水の比率を極力下げ、航
空機を用いて短時間に輸送することができる航空機によ
る活魚運搬システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の航空機による活魚運搬システムは、上部に逆流防
止機構付きの換気装置が設けられた密閉蓋を有する水槽
と、前記水槽内の水を循環する水ポンプと、前記循環す
る水にエアーを供給するエアーポンプと、前記水を濾過
する濾過装置とを一架台に組み込み、しかも液漏れ防止
型の蓄電池によって駆動される機器を電波障害防止構造
としたコンテナーを用い、既に冷却水槽に入れられ動き
が緩慢になった活魚を収納部材が設けられたトレーに入
れ、該トレーを前記水槽に入れて、該活魚を入れたコン
テナーを航空機によって移送するようにして構成されて
いる。また、前記目的に沿う請求項2記載の航空機によ
る活魚運搬システムは、上部に逆流防止機構付きの換気
装置が設けられた密閉蓋を有する水槽と、前記水槽内に
供給する水を循環させる水ポンプと、前記循環する水に
エアーを供給するエアーポンプと、前記水を濾過する濾
過装置とを一架台に組み込み、しかも液漏れ防止型の蓄
電池によって駆動される機器を電波障害防止構造とした
コンテナーを用い、予め前記水槽内に複数個収まる籠状
のトレーを用意し、該トレーにカレイ、ヒラメ等の活魚
を入れて、該トレーを前記水槽に入れ、前記水槽内で該
トレーに撒水しながら該活魚を入れたコンテナーを航空
機によって移送するようにして構成されている。
【0005】ここに、活魚は、鯛、オコゼ、海老、鰒等
の高級魚介類をいい、複数種の魚介類の積み合わせが可
能である。前記航空機による活魚運搬システムに使用す
る水は真水のみならず海水、人工海水も含む。前記水槽
にはチタン等の軽量かつ耐腐食性の素材を用いることが
好ましい。前記一架台にはアルミニウム等の軽量である
素材を用いることが好ましい。前記逆流漏洩防止機構に
は、気体を容易に通すが、液体は容易に通さない例え
ば、多孔質の焼成セラミック等を用い、更に転倒あるい
は気体の膨張によって閉塞するチェッキ弁構造の物を合
わせ持つことが好ましいが、本発明は該焼成セラミック
に限定されるものでなく、その他の多孔質材料あるいは
その構造によって気体は通すが液体は通し難い構造とし
た物を合わせ使用するものであっても良い。前記蓄電池
の液漏れ防止対策には、ガス孔のない密閉式あるいは電
解液をゲル状としたもの等、蓄電池が転倒状態にあって
も内部の液体が漏洩することのないものを用いる。前記
冷却水槽に入れられ動きが緩慢になるとは、魚種にもよ
るが低温状態(例えば、略10℃前後)の水温中に入れ
られて活魚の動きが抑えられた状態をいう。
【0006】
【作用】請求項1記載の航空機による活魚運搬システム
においては、運搬前に活魚を冷却水槽に入れておく。該
冷却水槽は、内部に魚種に応じて活魚の動きが緩慢にな
るように設定した水温の水が入れてあり、その中に活魚
が入れられている。前記動きが緩慢である活魚をトレー
に設けた収納部材に入れ、該トレーを水槽内に積み重ね
て収納する。そして、トレーの水槽への収納と相前後し
て冷却水槽と略同じ水温の水を、活魚と収納部材が設け
られたトレーの容積分を除いて、前記水槽に入れる。そ
の後、前記水槽に密閉蓋を装着して固定して閉じ、蓄電
池を駆動源としてエアーポンプ及び水ポンプを駆動し、
溶存酸素量が十分高められた水を水槽内に送り込み水槽
内を循環させて活魚に酸素を含んだ水を供給する。前記
水槽内を循環する水は濾過装置によって浄化される。前
記エアーポンプによって発生した水槽内の水に溶存しな
い余剰の空気は密閉蓋に設けた換気装置により水槽の外
に排出される。前記水槽が設けられたコンテナーの航空
機による運搬過程においては、活魚を収納したコンテナ
ーを航空機内に搭載する。該コンテナーは航空機の離発
着時や、飛行中において航空機の揺動により傾斜する。
該コンテナーの傾斜により水槽内の水が水槽上部から流
出しようとするが、水槽の密閉蓋は水槽に固定されてい
ると共に、逆流漏洩防止機構付き換気装置が設けられ
て、気体は流出するが、液体は流出することができない
構造であり、水槽内の水が航空機内に流出することはな
い。更に、航空機の飛行中において仮に水槽が機内にお
いて転倒したり、航空機内の圧力が急激に下がっても前
記と同様に換気装置の逆流漏洩防止機構により水槽から
水が流出することはない。前記エアーポンプ及び水ポン
プは電波障害防止構造となっていると共に、蓄電池には
液漏れ防止対策が施してあり、転倒しても液漏れするこ
とはなく航空機の運航に支障を及ぼすことがない。ま
た、蓄電池に容量が不足する等の支障が生じた場合には
蓄電池を迅速に交換して酸素不足や水質の低下による水
槽内の環境の悪化を防ぐ。前記航空機が目的地に到着し
た後は、前記水槽を設けたコンテナーを航空機から搬出
し、状況に応じて活魚を該コンテナーに収納した状態
で、あるいは該コンテナーの水槽内の活魚の一部または
全部を他の通常の水槽に移し替えて最終目的地までトラ
ックや貨車等の運搬手段で運搬する。
【0007】請求項2記載の航空機による活魚運搬シス
テムは、その主要部において請求項1記載の航空機によ
る活魚運搬システムと同等の作用を有するので、その相
違点のみを説明すると、複数個の籠状のトレーを用意
し、該トレー内にカレイ、ヒラメ等の活魚を前記水槽に
入れ、撒水を行いながら航空機によって輸送する。そし
て、撒水を行う水は水ポンプによって循環し、エアーを
供給しながら行っている。従って、前記水槽に充満させ
る場合に比較して、使用する水の量が少なくてすみ、全
体の重量軽減を図れる。
【0008】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の第1の実施例に係る航空機
による活魚運搬システムに用いる活魚を収納したコンテ
ナーの断面図、図2は同コンテナーの平面図、図3は同
コンテナーの側断面図、図4はコンテナーに装備する機
器の配置構成図、図5は換気装置の断面図、図6は筒体
の断面図、図7は濾過装置等をコンテナーに取付けた状
態の概略説明図、図8は濾過装置の断面図、図9は蓄電
池の収納部の平断面図、図10は同側断面図、図11は
水の循環経路の説明図、図12はトレーの斜視図、図1
3はトレーに収納された活魚の収納状態の説明図、図1
4は活魚が収納されたトレーの断面図、図15は冷却水
槽の流体の流れを示すフロー図、図16は冷却水槽の平
面図、図17は本発明の第2の実施例に係る航空機によ
る活魚運搬システムに使用するトレーを搭載した開蓋状
態のコンテナーの平面図、図18は該トレーの斜視図、
図19はコンテナーの側断面図、図20は本発明の第3
の実施例に係る航空機による活魚運搬システムに用いる
浮き蓋の底面図である。図1〜図4に示すように、本発
明の一実施例に係る航空機による活魚運搬システムに用
いるコンテナー10は、該コンテナー10の架台となる
アルミ合金製の枠架台11と、前記コンテナー10に組
み込まれたチタン製の水槽12と、該水槽12に着脱自
在に固定される密閉蓋13と、該枠架台11に組み込ま
れた水ポンプ14、エアーポンプ15及び蓄電池16
と、金属製のすかし構造に形成されたトレー17とを備
える。以下これらについて詳しく説明する。
【0009】前記水槽12は、外側に側板18を備え、
該側板18及び水槽12間、及び水槽12下部にはウレ
タン発泡材を注入して形成した保温材19が設けられて
いる。また、図1に示すように水槽12の内側の側面に
は図示しない複数のノズルが設けられた角パイプ20を
備え、図4に示すように底部には突出する台座21が設
けられ、該台座21の間にはアンモニア等を吸着する吸
着用マット21aが複数枚配設されている。前記密閉蓋
13の下部には、図1、図3に示すように、浮き蓋23
が設けられている。
【0010】前記密閉蓋13には、図2、図3に示すよ
うに側板18の上部に回動自在に設けられたネジ23a
が嵌入する切欠きが形成された台座24が複数個所定ピ
ッチで設けられ、該密閉蓋13の中央には焼成セラミッ
ク素材を用いた換気装置25が設けられている。前記浮
き蓋23はその周縁にゴム製のシール部材26を有し、
該浮き蓋23で水槽12内の水を密閉できるようにして
いる。浮き蓋23上面には、前記密閉蓋13に用いたと
略同様な換気装置25aが複数配設され、下面の縁部及
び中央所定部には図1に示すように発泡体からなる浮材
27を有する。前記密閉蓋13に取付けられている換気
装置25は、図5に示すように上部に設けられたネジ止
めされるフランジ対28と、該フランジ対28の下部に
上方が嵌入して固定された筒体29を有する。前記フラ
ンジ対28はその中央に空気流出口30を備え、筒体2
9の上部内側には焼成セラミック製の第1の気体通気板
31が固定され、該第1の気体通気板31の下部には逆
流漏洩防止機構31aが設けられている。該逆流漏洩防
止機構31aは、前記筒体29の内側に固定されて中央
に孔を有して球体を係止する第1の係止部材32と、図
5及び図6に示すように第1の係止部材32の下部に固
定されて内側に複数の気体導出溝33が周囲に形成され
た気体導出管34と、該気体導出管34内部には上下動
自在に設けたプラスチック製の球体35と、該球体35
を係止し周囲には溝が設けられた第2の係止部材36を
有する。該第2の係止部材36の下部には前記浮き蓋2
3と同質の焼成セラミック製の第2の気体通気板37を
備える。なお、前記球体35の材料として、金属(例え
ば、ステンレス)を用いる場合、その他の材料を用いる
場合も当然本発明は適用される。以上の構成となってい
るので、通常は気体通気板31、37を介して内部の空
気が外部に吐出し、外部の空気が薄くなって内部の水が
蒸発しようとした場合、あるいは転倒した場合には、前
記球体35と第1の係止部材32によって完全に水、及
び気体を遮断するようになっている。なお、前記浮き蓋
23に設けられている換気装置25aは、該密閉蓋13
に取付けられている換気装置25と同一構造であっても
良いが、逆流漏洩防止機構31aを省略することも可能
である。
【0011】前記水ポンプ14のモータは、直流を用い
たブラシレスのマグネット駆動モータからなって、図4
及び図7に示すように前記枠架台11に2台対となって
固定され、その出力側はホース及び水用電磁弁75を介
して濾過装置38に連結され、水槽12内の水を濾過装
置38に導くようになっている。前記エアーポンプ15
のモータも前記水ポンプ14と同様に直流を用いたブラ
シレスのマグネット駆動モータからなって、前記枠架台
11に固定され、図11に示すようにホースによって接
続されたエアー用電磁弁39を介して気泡分散器40に
エアーを供給している。
【0012】次に、濾過装置38、気泡分散器40及び
水ポンプ14について図4〜図8及び図11を参照しな
が更に詳しく説明する。前記濾過装置38は図8に示す
ように側面上部に水槽水導入口43及び逆洗水排出口4
4を備え、内部には上部及び下部を仕切る第1のパンチ
ングメタル45及び第2のパンチングメタル46が設け
られ、前記第1のパンチングメタル45及び第2のパン
チングメタル46間には濾過材となる粒径略3mm〜略
7mmの多孔質のセラミックボールが充填されている。
前記濾過装置38下部には気泡分散器40を備え、前記
気泡分散器40を密閉する側壁には濾過水排出口47及
び逆洗時に用いる逆洗水導入口48を有する(図8及び
図11参照)。前記気泡分散器40には、多孔質管49
からなって、両側の固定部材49a、49bによって固
定され、一方側には側壁を貫通するエアー導入口50が
設けられている。前記水槽12の底部には2個の水溜ま
り42aが設けられていると共に、該水溜まり42aに
一端が接続された排水管42が設けられている。そし
て、前記水ポンプ14は図7に示すように、前記排出管
42の出口に連結され、水槽12の下部に対となって設
けられた水槽水排出部51と高圧ゴムホース52とを用
いて連結されると共に、漏水を防止するため図7に示す
ように太径のゴム管53が高圧ゴムホース52を内部に
収納する状態で密閉している。図2に示すように対とな
る他の水ポンプ14についても同様の連結状態になって
いる。
【0013】前記蓄電池16は内部の電解液に半固体の
ゲル状のものを用い、更に密閉式であるものを用いて
(例えば、商品名ドライフィット、ゾンネンシャイン社
製、製造元ドイツ)、図1及び図3に示すように枠架台
11下部の両側中央に設けた2ヵ所の収納部54に着脱
自在に固定されている。そして、図9及び図10に示す
ように前記蓄電池16は箱体55で覆われている。該箱
体55は箱本体56と蓋部材57を有し、前記箱本体5
6の両側面には防振ゴム58が固定された被押圧部材5
9がそれぞれ固定されている。また、前記箱本体56の
上部の長手方向を中心としてその両側端は略直角に屈曲
された複数の孔を備えた接合部63aを有する。前記蓋
部材57にはその上面に二箇所の蓄電池16の端子挿入
孔60が隙間を有して設けられ、蓄電池16の端子61
が箱体55の外部に突出することができるようになって
いる。更に、蓋部材57は下部の長手の両側端が略直角
に屈曲されて複数の孔を備えた接合部62を有する。
【0014】そして、前記箱本体56と蓋部材57は箱
本体56の接合部63と前記接合部62が接合してそれ
ぞれの孔にボルト63を嵌入させてネジ止め固定するよ
うになっている。前記箱体55は収納部54の下面にボ
ルト64とナット65によって固定された摺動部材であ
るドライメタル66上に載置される。また、前記収納部
54の奥の側面に固定された押圧部材67と、収納部5
4の入口を覆う覆設板68に固定された押圧部材67は
箱本体56に固定した被押圧部材59に防振ゴム58を
介して接触する。そして、覆設板68の四隅に設けたボ
ルト69を前記収納部54の四隅に固定した雌ねじを備
えた固定具70にねじ込むことで、押圧部材67が防振
ゴム58を介して被押圧部材59を押圧し、収納部54
に箱体55を固定することができる。
【0015】ここで、図11を用いて水槽の水の流水経
路について説明する。まず、図示しないホースによる各
機器等の接続関係を説明しておく。前記エアーポンプ1
5及びエアー用電磁弁39、該エアー用電磁弁39及び
気泡分散器40は相互に両端部をシールドされたホース
で接続されている。また、前記水ポンプ14及び第1の
三方継手72、該第1の三方継手72及び第2の三方継
手73、該第2の三方継手73及び第5の水用電磁弁7
4、該第5の水用電磁弁74及び排水管42、前記第2
の三方継手73及び第1の水用電磁弁75、該第1の水
用電磁弁75及び水槽水導入口43、前記第2の三方継
手73及び第3の水用電磁弁76、該第3の水用電磁弁
76及び逆洗水導入口48、第2の水用電磁弁77及び
濾過水排出口47、前記第2の水用電磁弁77及び第3
の三方継手78、該第3の三方継手78及び濾過水流入
口79、逆洗水排出口44及び第4の水用電磁弁80、
該第4の水用電磁弁80及び排水管42のそれぞれは、
相互に両端部をシールドされた図示しないホースで接続
されている。
【0016】図11に示すように、第1の水用電磁弁7
5及び第2の水用電磁弁77を開放して、第3の水用電
磁弁76、第4の水用電磁弁80及び第5の水用電磁弁
74を閉じる。そして、前記水槽12内に注がれた水を
図7に示すように対となる水槽水排出部51から対とな
る水ポンプ14を駆動して排出し、第1の三方継手7
2、第2の三方継手73及び第1の水用電磁弁75を介
して濾過装置38の水槽水導入口43から濾過装置38
内に導入する。該導入された水槽水は図8に示すように
第1のパンチングメタル45及び第2のパンチングメタ
ル46間に充填されたセラミックボールにより濾過され
て濾過水となる。該濾過水は濾過装置38上方に設けた
エアーポンプ15によりエアー用電磁弁39を介して気
泡分散器40(図8参照)による酸素を充分に溶解させ
て、濾過水排出口47より流出し、前記第2の水用電磁
弁77及び第3の三方継手78を介して前記水槽12の
側壁下方に設けられた対となる濾過水流入口79から図
1に示す角パイプ20に設けた図示しない複数のノズル
を介して水槽12内に流入して循環する。
【0017】また、前記濾過装置38の逆洗時には第3
の水用電磁弁76及び第4の水用電磁弁80を開放する
と共に、第1の水用電磁弁75、第2の水用電磁弁77
及び第5の水用電磁弁74を閉じる。そして、前記と同
様に水ポンプ14を駆動して水槽12から水槽水排出管
51(図7参照)を介して水槽水を導入して第1の三方
継手72、第2の三方継手73、第3の水用電磁弁76
を介して濾過装置38の下部に設けた逆洗水導入口48
より濾過装置38内に流入させて、濾過装置38内のセ
ラミックボールを洗浄して、上部に設けた逆洗水排出口
44から排出して第4の水用電磁弁80を介して排水管
42から外部に排出する。また、エアー抜きまたは排水
については、第5の水用電磁弁74を開放すると共に、
第1〜第4の水用電磁弁75、77、76、80を閉じ
て、前記と同様に水ポンプ14を駆動して、水槽12内
の水を第1の三方継手72、第2の三方継手73及び第
5の水用電磁弁74を介して排水管42より外部に排出
する。なお、水ポンプ14、エアーポンプ15等の機器
は図示しない操作盤、制御盤によって駆動させている。
【0018】ここで、活魚71を収納するトレー17に
ついて説明する。前記トレー17は図12〜図14に示
すように、金属板に2mm×8mm(または2mm×4
mm程度)の長方形の孔81が無数に設けられたパンチ
ングメタルを用いて透かし構造に形成される(図12に
おいては一部の孔81のみ図示した)。そして、前記ト
レー17はトレー本体82と、該トレー本体82の一側
板の上辺に回動自在に設けた蓋部83と、前記一側板に
略垂直に設けられた他の相対するそれぞれの側板の外側
の上辺部に回動自在に設けた把手84を有する。前記ト
レー17は内側に着脱自在に収納部材85が嵌め込まれ
ている。該収納部材85は、左右の内枠86と、中央の
仕切り89と、底枠86aとを有し、これらには、前記
パンチングメタルに設けた孔81と同形状の孔81aが
無数に設けられ、更に前記内枠86の内側及び仕切り8
9の両側に設けられた保持部材87が設けられ、しかも
該収納部材85の前後には水が流通する通水部88が形
成されている。前記保持部材87は発泡スチロール素材
を用いて活魚71の魚体に合わせて形成され、前記内枠
86及び仕切り89に固定されている。前記通水部88
は収納される活魚71の頭部及び尾鰭の周辺に空間とし
て設けられる。以上のように構成されたトレー17に活
魚71を収納し、該トレー17をコンテナー10の内部
に設けて航空機により運搬するのであるが、活魚71を
トレー17に収納する事前の処置として図15に示すよ
うに活魚71を冷却水槽90に入れて活動を抑える処置
を施す。
【0019】以下、冷却水槽90について説明する。該
冷却水槽90は、図15、図16に示すように、外槽9
1の内側に蓄養槽92が配設され、該蓄養槽92に隣接
して設けられた中間槽93及びフィルター槽94が配設
され、該中間槽93及びフィルター槽94に隣接して濾
過槽95が配設されている。前記蓄養槽92には、内部
に活魚71の動きを緩慢にする水温の水が満たされ、底
面には気泡分散器96が配設されていると共に中央部に
は前記フィルター槽94に連通した水循環口97が取り
付けられている。前記中間槽93は、内部に気泡分散器
96、水中ポンプの一例である水軸流ポンプ98及び水
ポンプ100の給水口99が配設されている。前記水ポ
ンプ100の吐出口は冷却加温ユニット101に接続さ
れている。更に、該冷却加温ユニット101は殺菌装置
102に接続されている。該殺菌装置102はエアーポ
ンプ103に接続されると共に前記中間槽93の気泡分
散器96にも接続されて、前記エアポンプ103から前
記殺菌装置102を経由して、気泡分散器96にエアー
を供給するようになっている。
【0020】前記濾過槽95は、内部に濾過材104が
充填され外部のブロワー105に接続され、側面の上方
に通水口106が設けらている。前記フィルター槽94
は、内部の上方にフィルター107を取り付け、該フィ
ルター107の中央部に嵌め込まれた水導入管108が
配設され、底面に気泡分散器96が設けられている。該
気泡分散器96は前記エアーポンプ103に接続され、
該エアーポンプ103は前記蓄養槽92に設けられた気
泡分散器96にも接続されている。なお、前記殺菌装置
102の吸水口は冷却加温ユニット101に接続され、
該殺菌装置102の吐出口にはホースが接続されて、蓄
養槽92に殺菌された水を供給するようになっている。
前記冷却加温ユニット101、水ポンプ100、ブロワ
ー105及びエアポンプ103等の電気機器は操作盤1
09によって制御される。前記冷却水槽90の水の循環
経路を図15を用いて説明する。まず、蓄養槽92の内
部の水は水循環口97から水導入管108を介してフィ
ルター槽94に流入し、フィルター107により濾過さ
れる。該フィルター107によって予め濾過された水
に、エアーポンプ103の駆動により気泡分散器96を
介して空気を送り込み酸素を溶存させる。該酸素を溶存
した水は濾過槽95の下部から内部に流入し、濾過材1
04により濾過され、濾過槽95の上方の側面に設けた
通水口106から中間槽93に流入し、該中間槽93に
流入した水は水ポンプ給水口99より水ポンプ100に
吸い上げられ、更に冷却加温ユニット101によって活
魚71の魚種に応じたその動きを緩慢にする略10℃前
後の水温に加温または冷却され、殺菌装置102を介し
て殺菌し、ホースにより蓄養槽92に給水される。ま
た、前記殺菌装置102は水質に応じて使用するれば良
く、前記冷却加温ユニット101及び殺菌装置102を
介さず水軸流ポンプ98のみ用いて、あるいは殺菌装置
102と共に用いて蓄養槽92に給水する。また、中間
槽93及び蓄養槽92に設けた気泡分散器96からもエ
アーポンプ103から供給されるエアーが、直接または
殺菌装置102を介して送られ気泡を発するようになっ
ている。前記ブロワー105は、濾過材104の汚れの
状況に応じて駆動させ、濾過材104の洗浄をする。従
って、該冷却水槽90を用いる場合には、まず常温の状
態の水を蓄養槽92に入れ、水ポンプ100、ブロワー
105及びエアーポンプ103を作動させた状態でこの
中に活魚を入れる。そして、冷却加温ユニット101を
作動させて水の温度を徐々に活魚71の種類に適合させ
て該活魚71の動きが緩慢になるような10℃前後の水
温に時間をかけてする。以上のように動きが緩慢にされ
た活魚71を、個々に取り出して、図13、図14に示
すようにトレー17に入れて、コンテナー10の水槽1
2内に収納し、内部に前記冷却水槽90によって10℃
前後に冷却された水を入れて、循環させながら航空機に
搭載して目的地まで運搬する。
【0021】前記コンテナー10の使用方法について再
度詳しく説明する。まず、図1及び図11に示すように
蓄電池16に水ポンプ14やエアーポンプ15等の機器
に制御盤を介して接続される電源となる給電線+−のタ
ーミナルを接続して、枠架台11に設けた収納部54に
収納し、図9及び図10に示す覆設板68をボルト69
を用いて固定する。その後、図13及び図14に示すよ
うに仕切り89によって区分けされたトレー17の保持
部材87に前記冷却水槽90によって所定温度に冷却さ
れた活魚71を、その頭部と尾部が交互となり、しかも
活魚71の頭部が通水部88にあって通常の泳ぐ状態と
なるように収納する。該活魚71が収納されたトレー1
7を図1に示すように水槽12の内部に図13に示す通
水部88に水が循環するように配慮して、順次水槽12
の内部にトレー17を各段が4個になるようにして5段
に積み重ねる。そして、活魚71の動きを緩慢にするた
めに用いた前記冷却水槽90の水あるいは該水と略同温
度である10℃前後の水を水槽12内に流し込む。前記
トレー17が全部浸かった所定の水位まで給水し浮き蓋
23を被せるが、浮き蓋23の周縁に設けた弾性部材か
らなるシール26を水槽12の内側の面に摺接させて、
該浮き蓋23を水面に密着させて密閉する。この後、密
閉蓋13を被せて台座24を利用して周囲をネジ止めす
る。
【0022】前記密閉過程においては、水槽12内の水
面上の空気は図5に示すように浮き蓋23に設けられた
換気装置25aから出て、密閉蓋13の換気装置25か
ら排出されることになる。この後あるいは前記水槽12
内に水を入れた後にエアーポンプ15及び水ポンプ14
を高速回転で駆動させる。前記エアーポンプ15からの
空気は気泡分散器40を介して略10〜20μの粒径の
気泡を形成し、該気泡を水に十分溶け込ませて水の溶存
酸素量を高める。そして、水ポンプ14は酸素を十分溶
存する水を角パイプ20の図示しないノズルを介して図
1に矢印に示す方向に水を循環させる。この実施例にお
いては、図1に示すように、活魚71の長さ方向に水を
供給しているが、図13に示すように、トレー17の長
手方向から水を供給し、前後の通水部88の部分を横方
向に水が通るように、トレー17の形状及び水槽12内
の配置を変えることも可能である。従って、いずれの場
合にしても活魚71の口や鰓の周辺には通水部88を介
して絶えず浄化されて酸素が十分溶存された水が流れ、
活魚71が酸素不足になって弱ることはない。前記水ポ
ンプ14は略5〜略10分間で水槽12の内部の水を入
れ替える。また、活魚71の頭部周辺は通水部88とな
っており、空間が設けられているので収納部材85の本
体は活魚71の眼球に当接することはない。なお、水槽
12内に水を噴出する角パイプ20は図1及び図4には
その一部しか示されていないが、トレー内の活魚71の
位置に応じて適宜本数が設けられている。
【0023】また、前記角パイプ20から水槽12の内
部に流入した水は、水槽12の底部から2本の排水管4
2を通って、ポンプ14に吸い込まれて濾過装置38に
よる水の浄化及び気泡分散器40による水への酸素溶存
の過程が繰り返されて循環する。一方、水槽12の内部
に生じた気泡は浮き蓋23に設けた換気装置25a及び
及び密閉蓋13に設けた換気装置25を通って水槽12
の外部に排出される。また、前記循環する水は濾過装置
38により浄化されると共に、図4に示すように底部に
配置された吸着用マット21aによってアンモニア等が
除去されて活魚71を弱らせることがない。航空機の離
陸時にはコンテナー10が傾斜して、図5に示すように
浮き蓋23の本体から水が滲み出しても、図5に示すよ
うに密閉蓋13の換気装置25に設けた第2の気体通気
板37により水の流出が妨げられる。また、コンテナー
10の傾斜角度が大きく第2の気体通気板37からも水
が滲み出てきても球体35が水に押し上げられて第1の
係止部材32に当接して水流が閉塞され、水の流出を防
ぎコンテナー10の外部に流れすことはない。航空機の
飛行時においては気流等の関係によりコンテナー10は
揺動したり、場合によっては転倒したり、航空機内の気
圧が急激に下がり、例えば88kpa(キロパスカル)
の気圧差を生じることがあっても、前記球体35が前記
と同様に第1の係止部材32に当接してコンテナー10
の外に水槽12の水が流出することはない。更に、水槽
12の内部の活魚71についてはコンテナー10が傾斜
しても図1に示すようにトレー17は浮き蓋が水面に密
着した状態で密閉され、浮き蓋23の周縁に設けたシー
ル部材26が水槽12の側面に密着した状態で移動して
傾斜するので空気が活魚71に触れることはなく、また
トレー17に設けた保持部材87の浮力により浮上しよ
うとしても、密閉蓋13が換気装置25aを介して浮き
蓋23を押圧すると共に前記浮き蓋23の浮材27がト
レー17を押圧しているのでトレー17が浮上してしま
うことはない。
【0024】飛行中における電波障害対策についてはエ
アーポンプ15及び水ポンプ14に直流のブラシレスの
マグネット駆動によるモータを用いて航空機の安全航行
に支障を生じることはない。また、蓄電池16について
も転倒して内部の液が漏れて航空機の安全航行に影響を
及ぼさないように、電解液に半固体のゲル状のものを用
い、更に密閉したものを用いている。航空機の着陸時に
は、コンテナー10が傾斜するが離陸の時と同様に水槽
12の水はコンテナー10の外部に漏れることはない。
そして、着陸後には状況に応じてコンテナー10をトラ
ックや貨車等の運搬手段を用いてそのまま最終目地に運
搬しても良いし、空港内においてコンテナー10の水槽
12の活魚71の一部あるいは全てを他の通常の水槽等
に移して最終目的地に運搬しても良い。また、活魚71
は略10℃の水温の水中に入れられ、仮死状態ではなく
単に動きが緩慢にされた状態で運搬されているので他の
水温の水槽に移す場合に特別の注意を必要とせず、温度
差によるショックで死ぬこともない。以上のように本実
施例によれば、収納部材85に所定間隔で設けられた保
持部材87に軽量材である発泡スチロールを用いて水槽
12に注がれる水の容量を軽減して軽量化し、活魚71
と水の重量比率を1対2に抑えたが、活魚71の頭部の
側面の方向から絶えず酸素が十分溶存した水が供給され
ているので酸素不足にはならない。更に、活魚71の頭
部は収納部材85の本体に接触することはなく、眼球に
傷が入ることはないので活魚71の商品価値が落ちるよ
うなことはない。
【0025】続いて、本発明の第2の実施例に係る航空
機による活魚運搬システムについて、図17〜図19を
参照しながら説明するが、前記実施例と同一の構成要素
については同一の番号を付してその詳しい説明を省略す
る。図17、図19に示すように、水槽12内に上部に
噴水孔がある9本の撒水ノズル115を水槽12の四
隅、壁中央及び水槽中央に立設し、ステンレス製(ある
いはその他の腐食し難い金属、プラスチック)の籠から
なるトレー116を配置し、内部にヒラメ、カレイ等の
ように海底に横たわって生息する魚類、貝類、海老、蟹
類を入れるようにしている。前記トレー116は、図1
8に示すようにパンチングメタルあるいは金網からなっ
た籠本体117と該籠本体117の上部に回動自在に設
けられた開閉蓋118と、両側の把手119、120と
を有する。前記トレー116を図17、図19に示すよ
うに水槽12内に並べて、前記撒水ノズル115の上部
の噴水孔から水を噴射して、前記トレー116に水を被
せ、これによって前記ヒラメ、カレイ等のように海底に
横たわって生息する魚類、貝類、海老、蟹類を輸送す
る。この場合、前記魚類、貝類、海老、蟹類は予め時間
をかけてその滑動を抑制する温度(例えば、10℃前
後)にし、更にその温度の水を前記撒水ノズル115か
ら吹き出して全体を冷温状態で輸送することも可能であ
るし、場合によっては常温状態で輸送を行って良い。な
お、前記トレー116を第1の実施例に示すトレー17
の代わりに使用し、前記撒水ノズル115を使用する共
に充分な量の水を使用し、水槽の上部から下部に水が循
環するようにしても良い。
【0026】図20には、本発明の第3の実施例に係る
航空機による活魚運搬システムに使用する水槽12の浮
き蓋121を示すが、該浮き蓋121の底部にジグザグ
状に屈曲した撒水管122が設けられ、これによって下
部のトレー116に撒水するようになっている。なお、
前記撒水管122の給水口にはワンタッチカプラーが設
けられて、水槽内に設けられた図示しない放水口と連結
できるようになっている。この実施例においては、撒水
管122は一本であったが、2本並列に設けるのが好ま
しい。
【0027】前記実施例では、トレー17はステンレス
等の金属素材を用いたが合成樹脂素材を用いても良い。
前記水槽12の内部の水の流路に用いたホースにはシー
ルドがなされているので、水が漏洩することがなく、航
空機の航行に支障をきたすことがない。前記エアーポン
プ15、水ポンプ14、第1の水用電磁弁75、第2の
水用電磁弁77、第3の水用電磁弁76、第4の水用電
磁弁80、第5の水用電磁弁74、制御盤等の電気機器
はワニスを含浸させて防水や漏電防止措置がなされてい
る。また、電波漏洩を生じないものを用いている。特
に、前記水ポンプ14、エアーポンプ15にはダイヤフ
ラム型ブロワーを用いたが、電波障害及び漏電を生じる
おそれがなければ他種の水ポンプやエアーポンプを用い
ても良い。前記保持部材87は発泡ウレンタや発泡スチ
ロール等の軽量合成樹脂素材を用いることが好ましく、
特に表面が柔軟性を有するものであることが好ましい。
前記内枠86は合成樹脂素材を用いたが、金属素材を用
いても良い。前記水槽12はチタン製のものを用いた
が、軽量、耐腐食性、強度を有するものであれば合成樹
脂等の他の素材を用いても良い。前記シール部材26は
ゴム製ではなく他の合成樹脂を用いることもできる。前
記冷却水槽90は、濾過槽95、フィルター槽94、中
間槽93等が設けられ活魚71の生存に良好な環境が整
えられているので、通常の活魚を入れる水槽として用い
ることもできる。
【0028】
【発明の効果】請求項1及び2記載の航空機による活魚
運搬システムにおいては、活魚の運搬に航空機を用いて
いるので短時間に運搬することが可能であり、活魚が弱
り歩留りが悪くなるということがない。また、前記航空
機による活魚運搬システムにおいては、コンテナーの水
槽内に活魚の生息に良好な環境が整えられており、専門
の活魚管理員の随伴を必要としない。水ポンプやエアー
ポンプを電波障害防止構造とし、密閉蓋の換気装置には
逆流漏洩防止機構が備えられているので水槽の内部の水
が逆流したり外部に漏洩することがなく、蓄電池には液
漏れ防止対策を備えて液漏れを防ぎ、航空機の安全航行
を確保するための種々の規制条件を満たしており、エア
ーポンプや水ポンプを駆動させた状態でコンテナーを航
空機により運搬することができる。また、一架台には交
換可能な蓄電池が設けられており、蓄電容量が不足する
等の事態が生じても迅速に蓄電池を交換することが可能
であり、水槽の内部の活魚を弱らせることがない。特
に、請求項1記載の航空機による活魚運搬システムにお
いては、前記トレーには収納部材が設けられ、水槽内に
給水する水の量が少なくて済み、その為、活魚の単位重
量あたりの運賃を低く抑えることができる。そして、請
求項2記載の航空機による活魚運搬システムにおいて
は、トレーの上部から撒水しながら、特定の活魚を搬送
するようにしているので、重量が更に、軽くなり、多数
のトレーを用意して大量の活魚を航空輸送することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る航空機による活魚
運搬システムに用いる活魚を収納したコンテナーの断面
図である。
【図2】同コンテナーの平面図である。
【図3】同コンテナーの側断面図である。
【図4】コンテナーに装備する機器の配置構成図であ
る。
【図5】換気装置の断面図である。
【図6】筒体の断面図である。
【図7】濾過装置等をコンテナーに取付けた状態の概略
説明図である。
【図8】濾過装置の断面図である。
【図9】蓄電池の収納部の平断面図である。
【図10】同側断面図である。
【図11】水の循環経路の説明図である。
【図12】トレーの斜視図である。
【図13】トレーに収納された活魚の収納状態の説明図
である。
【図14】活魚が収納されたトレーの断面図である。
【図15】冷却水槽の流体の流れを示すフロー図であ
る。
【図16】冷却水槽の平面図である。
【図17】本発明の第2の実施例に係る航空機による活
魚運搬システムに使用するトレーを搭載した開蓋状態の
コンテナー平面図である。
【図18】トレーの斜視図である。
【図19】コンテナーの側断面図である。
【図20】本発明の第3の実施例に係る航空機による活
魚運搬システムに用いる水槽の浮き蓋の底面図である。
【符号の説明】
10 コンテナー 11 枠架台 12 水槽 13 密閉蓋 14 水ポンプ 15 エアーポンプ 16 蓄電池 17 トレー 18 側板 19 保温材 20 角パイプ 21 台座 21a 吸着用マット 23 浮き蓋 23a ネジ 24 台座 25 換気装置 25a 換気装置 26 シール部材 27 浮材 28 フランジ対 29 筒体 30 空気流出口 31 第1の気体通気板 31a 逆流漏洩防止機構 32 第1の係止部材 33 気体導出溝 34 気体導出管 35 球体 36 第2の係止部材 37 第2の気体通気板 38 濾過装置 39 エアー用電磁弁 40 気泡分散器 41 水用電磁弁 42 排水管 42a 水溜まり 43 水槽水導入口 44 逆洗水排出口 45 第1のパンチングメタル 46 第2のパンチングメタル 47 濾過水排出口 48 逆洗水導入口 49 多孔管 49a 固定部材 49b 固定部材 50 エアー導入口 51 水槽水排出部 52 高圧ゴムホース 53 ゴム管 54 収納部 55 箱体 56 箱本体 57 蓋部材 58 防振ゴム 59 被押圧部材 60 端子挿入孔 61 端子 62 接合部 63 ボルト 63a 接合部 64 ボルト 65 ナット 66 ドライメタル 67 押圧部材 68 覆設板 69 ボルト 70 固定具 71 活魚 72 第1の三方継手 73 第2の三方継手 74 第5の水用電磁弁 75 第1の水用電磁弁 76 第3の水用電磁弁 77 第2の水用電磁弁 78 第3の三方継手 79 濾過水流入口 80 第4の水用電磁弁 81 孔 81a 孔 82 トレー本体 83 蓋部 84 把手 85 収納部材 86 内枠 86a 底枠 87 保持部材 88 通水部 89 仕切り 90 冷却水槽 91 外槽 92 蓄養槽 93 中間槽 94 フィルター槽 95 濾過槽 96 気泡分散器 97 水循環口 98 水軸流ポンプ 99 水ポンプ給水口 100 水ポンプ 101 冷却加温ユニット 102 殺菌装置 103 エアーポンプ 104 濾過材 105 ブロワー 106 通水口 107 フィルター 108 水導入管 109 操作盤 115 撒水ノズル 116 トレー 117 籠本体 118 開閉蓋 119 把手 120 把手 121 浮き蓋 122 撒水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疇津 隆司 福岡県北九州市門司区小森江2丁目2番1 号 神鋼メタルプロダクツ株式会社内 (72)発明者 米田 穣 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 日 本航空株式会社内 (72)発明者 上野 利晴 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 日 本航空株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に逆流防止機構付きの換気装置が設
    けられた密閉蓋を有する水槽と、前記水槽内の水を循環
    する水ポンプと、前記循環する水にエアーを供給するエ
    アーポンプと、前記水を濾過する濾過装置とを一架台に
    組み込み、しかも液漏れ防止型の蓄電池によって駆動さ
    れる機器を電波障害防止構造としたコンテナーを用い、
    既に冷却水槽に入れられ動きが緩慢になった活魚を収納
    部材が設けられたトレーに入れ、該トレーを前記水槽に
    入れて、該活魚を入れたコンテナーを航空機によって移
    送することを特徴とする航空機による活魚運搬システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上部に逆流防止機構付きの換気装置が設
    けられた密閉蓋を有する水槽と、前記水槽内に供給する
    水を循環させる水ポンプと、前記循環する水にエアーを
    供給するエアーポンプと、前記水を濾過する濾過装置と
    を一架台に組み込み、しかも液漏れ防止型の蓄電池によ
    って駆動される機器を電波障害防止構造としたコンテナ
    ーを用い、予め前記水槽内に複数個収まる籠状のトレー
    を用意し、該トレーにカレイ、ヒラメ等の活魚を入れ
    て、該トレーを前記水槽に入れ、前記水槽内で該トレー
    に撒水しながら該活魚を入れたコンテナーを航空機によ
    って移送することを特徴とする航空機による活魚運搬シ
    ステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114313568A (zh) * 2022-01-24 2022-04-12 辰润农产品集团有限公司 一种用于农产品储藏保鲜的周转箱
JP2023511687A (ja) * 2020-03-24 2023-03-22 合肥美的電冰箱有限公司 脱酸素モジュール、鮮度保持装置および冷蔵庫

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