JPH07284641A - 水槽の水処理装置 - Google Patents

水槽の水処理装置

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Publication number
JPH07284641A
JPH07284641A JP9915594A JP9915594A JPH07284641A JP H07284641 A JPH07284641 A JP H07284641A JP 9915594 A JP9915594 A JP 9915594A JP 9915594 A JP9915594 A JP 9915594A JP H07284641 A JPH07284641 A JP H07284641A
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JP
Japan
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water
water tank
raw water
oxygen
hollow fiber
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Pending
Application number
JP9915594A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Kasahara
敬介 笠原
Michio Furusawa
巳千雄 古沢
Hiroyuki Niwa
浩之 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Nagayanagi Co Ltd
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Nagayanagi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
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Priority to JP9915594A priority Critical patent/JPH07284641A/ja
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】活魚輸送輸送用水槽、陳列用水槽、その他の活
魚水槽を省スペースで効果的に酸素補給と原水の水質保
全と温度管理ができ、活魚を長時間、安全に輸送若しく
は保存できる。 【構成】選択的気体透過性の高分子膜により形成された
中空糸膜群からなる集合モジュール6を、原水を収納さ
せたほぼ密閉状態にある水槽1内底部に浸漬け配置し、
前記集合モジュールと接続される送気若しくは圧気手段
を利用して中空糸膜夫々に通気させながら、前記糸膜界
面を介して原水側に酸素を補給可能に構成すると共に、
前記原水を熱交換手段4、70を介して循環可能に構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活魚貝類の輸送及び保
存する密閉水槽等に用いられる水処理装置に関する発明
である。
【0002】
【従来の技術】近年、活魚の需要が高まり、活魚層によ
る養殖、輸送、陳列等が盛んに行われているが、活魚が
酸素を消費し炭酸ガス等を排出するので、活魚水槽への
酸素の供給と炭酸ガスの除去が必要であり、従来より空
気や酸素ボンベでのバブリングや水のシャワリング等に
より酸素供給を行っている。しかしながらバブリング法
は水への酸素の溶存効率が予想外に低く、而も活魚輸送
時においては高密度に活魚が収納されているために死亡
率が予想外に高い。又、水槽上部空隙があり前記バブリ
ングによる振動水撃等により魚の移動が繁しく疲労が生
じるのみならず、交通渋滞時には酸素ボンベ切れが生じ
てしまう恐れがある。又シャワリング法では、空気との
接触表面積と時間を確保するために、容器内の水面と容
器上面との間に空間と高さを必要とし、コンパクト性に
欠け、而も開放系なので水がこぼれ易く、活魚輸送には
不向きである。
【0003】一方魚貝類は水中から酸素を吸収して二酸
化炭素を放出するため、水に新たに酸素を補給するとと
もに二酸化炭素の脱気が必要であるが、前記方式にはこ
れを全く考慮していない。又、度々の新鮮な水を交換す
ることも不可能である。そこで前記のようにシャワリン
グやバブリングを採用することなく、前記活魚容器を原
水(海水、真水等)満水させた密閉容器として構成する
と共に、原水側への酸素の供給と炭酸ガスの脱気を行う
ために、選択気体透過性を有した分離膜モジュールで行
なう方法が知られている。
【0004】例えば特開平2−229590号公報にお
いて、気液分離膜を撥水性の良いシリコーン架橋膜を用
い、図1に示すように、コンプレッサで加圧空気を第1
の気液分離膜の片面に送気し、その反対面に水を送水し
て水に酸素を溶解せしめ、且つ排気を減圧弁で減圧して
第2の気液分離膜の片面に送気してその反対面に第1の
気液分離膜に送水する前の水を送水して水中の溶存ガス
の除去を図り、そして前記水は活魚層からフィルタを介
して前記第2の気液分離槽と第1の気液分離槽を経て活
魚槽へ循環せしめる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行例は活魚槽の他に気液分離槽を複数用意するものであ
るために、又所定面積を有する膜を介しての気液分離で
あるために必要量の気液分離量を得るには必然的に膜が
広面積化し、この結果装置が無用に大形化し、該装置を
トラック等に搭載することが不可能である。又前記先行
例では前記膜の代りに中空糸膜を多数本束ねたモジュー
ルの使用が出来る旨開示されているが、その具体的な構
成が何等開示されておらず、前記欠点の解決にはつなが
らない。
【0006】又活魚槽内は一般的に魚が高密度で収納さ
れている為に、活魚の呼吸作用に容器内の原水の温度が
上昇するが、これについては何ら対策されたおらず、結
果として活魚の高密度収納は不可能である。
【0007】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、活
魚輸送容器、陳列容器、その他の活魚水槽を省スペース
で効果的に酸素補給と原水の水質保全と温度管理がで
き、活魚を長時間、安全に輸送若しくは保存できる水処
理装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は活魚輸送容器、
陳列容器、その他の活魚貝類の水槽に好適に使用される
もので、選択的気体透過性の高分子膜からなる中空糸膜
群からなる集合モジュールを、ほぼ密閉された水槽内底
部に浸漬け配置した点を第1の特徴とする。尚、選択的
気体透過性の高分子膜からなる中空糸膜は、例えば商品
名NAGASEP(永柳工業(株)製)で表わされるシ
リコーンゴム均質膜製ホローファイバを用いることによ
り、原水中の酸素と炭酸ガスの溶存量の変化にしたがっ
て例えば魚貝類の呼吸による酸素は欠乏となり、炭酸ガ
スが増加するため濃度差が生じ、中空糸膜を介して空気
中よりの酸素の取込み及び排出を行うことが可能とな
る。例えば原水中の溶存酸素が生体の酸素呼吸により低
下し、空気中の酸素比率が相対的に増加するとその相対
的な濃度変化により、中空糸膜の界面を介して原水側に
酸素が供給され、一方原水中の炭酸ガスが生体の排気に
より増加し、空気中の炭酸ガス比率が相対的に低下する
と中空糸膜を介して炭酸ガス濃度の高い原水側より空気
側へ炭酸ガスの脱気が行われるものである。
【0009】又前記先行例に示すように、例えば極細中
空糸状のポリスルホン多孔質層の上にジメチルシロキサ
ンとテトラキシムシランのフレオン混合溶液をコーテン
グして乾燥、熱降下反応を行ってシリコンゴム架橋膜を
形成したもを用いることが出来る。この場合は、前記中
空糸膜群の通気部が正圧下におかれ原水側への酸素供給
が可能な第1の糸膜群と、前記中空糸膜群の通気部が負
圧下におかれ原水側よりの炭酸ガスの脱気が可能な第2
の糸膜群との複数の糸膜群から構成することにより、第
1の糸膜群で酸素補給を、又第2の糸膜群で炭酸ガスの
脱気を行うことが出来、結果として前記膜体と同様な効
果を有する。
【0010】そしてこの構成は、第1の糸膜群はブロワ
等の送風機又はコンプレッサ等の圧縮機の吐出側に、又
第2の糸膜群はブロワ又はコンプレッサ等圧縮機吸気側
に夫々接続する事により、一の送風源若しくは圧縮源で
給気と脱気を行うことが出来る。
【0011】
【作用】かかる発明によれば、前記従来技術の様に、活
魚槽の他に気液分離槽を別個に設けることなく、容易に
省スペース化が図れる。そして特に前記分離膜モジュー
ルを水槽底部に浸漬けすることにより、底部に溜まった
魚類の糞等をモジュールより補給された酸素により分解
することが出来、一層の水質保全が可能となる。即ち底
部に溜まった魚類の糞、えさを分解するのは、ニトロソ
モナス、ニトロバクター等のバクテリアであり、モジュ
ールより補給される酸素により、バクテリアを効率的に
発生させる事ができる。又分離膜モジュールが水槽底部
に浸漬されている事は、該モジュールに温度調整された
空気を送気することによりモジュール自体からも原水の
熱交換が可能であり、魚類の呼吸作用により上昇した原
水の温度制御が容易になる。又分離膜モジュールを外付
けし、該モジュールに原水を通水する構成を取る装置に
おいても前記モジュール周囲を送気する空気の温度を制
御することにより、同様な構成を取ることが出来る。こ
の場合モジュール自体のエネルギーのみでは足らない場
合は、前記原水を熱交換手段を介して循環可能に構成す
るのがよい。
【0012】又、前記集合モジュール周囲に位置する水
槽内の原水を循環させるために、源水循環用送気管を水
槽内のモジュール周囲空間に位置させるとともに、該送
気管より送気された空気をパージするパージ管を水槽頂
部に取付けることにより水槽内の原水の酸素補給と脱ガ
スを一層円滑に行うことが出来る。
【0013】尚、前記水槽は活魚貝類輸送若しくは収納
するための密閉容器として構成されているが、本発明は
これのみに限定されず、ほぼ密閉された容器であれば一
部が開放されているものも含む。しかしながら密閉容器
とすることで、容器上方の空間を排除できるために、水
の動揺もなく、魚もほとんど動くことがないために、魚
のエネルギーや疲労を容易に除去できる。
【0014】尚、前記モジュールは水槽内に配置されな
くても水槽に対し、外付けも可能であるが、外付けの場
合は、前記モジュールを、水槽外に設けた原水の循環経
路上に設ければよいが、空気と異なり中空糸膜内に原水
を通水することは通水抵抗が無用に大になる。そこで本
発明は原水の循環経路を分岐させて該分岐路上に、分離
膜モジュールを介在させ、通水抵抗の低減を図ると共
に、前記中空糸膜群周囲を酸素含有ガス、具体的には空
気や酸素を周回させるように構成すれば良い。この場合
一のモジュールを利用して複数の水槽の原水の循環を行
うように構成することも出来る。
【0015】即ち、本発明は、前記原水が熱交換器を介
して容器に外付けされた循環経路を循環可能に構成する
と共に、該熱交換器一側の循環経路を分岐させて該分岐
路上に分離膜モジュールを介在させることにより前記発
明と同様な効果を得ることが出来る。
【0016】この場合前記発明は分離膜モジュールに空
気を送気するものであるが、本発明は逆に分離膜モジュ
ールには通水させてその周囲を空気が循環するものであ
る。従って本発明の場合は、分離膜モジュールの通水抵
抗が増大するが、本発明は分離膜モジュールを分岐路上
に設けているために、該モジュールに導かれる原水の量
を任意に調整することが出来、気液分離効果を最も効率
的に且つ目詰りが生じることなく行うことが出来る。
【0017】従って前記いずれの発明も、バブリングの
様に酸素ボンベからの酸素の供給がないため、活魚への
他動的な刺激や動揺を与えることがなく、而も原水中の
溶存気体空気との間の炭酸ガスと酸素との濃度差等によ
って水に酸素の補給と炭酸ガスの脱気を行い得るもので
あるために、活魚の量によって消費された必要量の酸素
の補給や二酸化炭素の脱気を自動的に行なえ、而も分離
膜モジュールが構造的にシンプルであり、大気中の空気
の導入だけで達成できるので従来より極めて経済的に活
魚の輸送が行なえる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する
趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0019】図1は本発明に係る活魚槽の水処理装置の
第1実施例図である。同図において、1は密閉水槽とし
て機能する輸送用活魚輸送用水槽で、該輸送用水槽1内
には、活魚3が満水された海水2と共に収納されてい
る。輸送用水槽1は円筒形若しくは方形に形成され、槽
内には海水その他の原水2と活魚3が上部密閉蓋1Aに
密封され、上部に空隙がなく海水が充満していると共
に、活魚3は海水2に充分なる密度をもって混入されて
いる。蓋1a上部には空気抜き弁11があり、蓋1a上
部の空隙が除かれる。又輸送用水槽1の底部付近には魚
取りだし口12を設けると共に、中空糸膜60を束ねて
構成した気液分離用中空糸膜モジュール6が載置されて
いる。中空糸膜モジュール6は、(B)に示すように、
例えば商品名NAGASEP(永柳工業(株)製)で表
わされるシリコーンゴム均質膜製ホローファイバを用
い、内径170μm〜200μm、外径250μm〜3
30μmからなる極細管状のシリコンゴム均質膜(フォ
ロファイバー)からなる中空糸膜60を形成し、これを
3000〜6000本束ねて中空糸膜群60を構成し、
その両端部を樹脂材6aにて気密性のシェルカバー62
内に固定して分離膜モジュール6を構成する。そして、
図上右方のシェルカバー62は送気管63を介して送風
機7の排気側に連結され、一方、左方のシェルカバー6
2は輸送用水槽1の外周に固定された排出管64に連結
されている。この結果送風機7の送気により前記糸膜群
60に正圧空気が注気され、中空糸膜60の界面で原水
側の溶存酸素量が魚貝類の呼吸により低下し、空気中の
酸素比率が相対的に増加すると中空糸膜60を介して原
水側に酸素が供給され、一方前記活魚の呼吸作用により
原水中の炭酸ガスが増加し、空気中の炭酸ガス比率が相
対的に低下すると中空糸膜60を介して原水側より炭酸
ガスの脱気が行われ通気中に、常に制御された溶存酸素
濃度と炭酸ガス濃度が維持される。
【0020】そして前記溶存酸素濃度と炭酸ガス濃度は
中空糸膜60の肉厚原水側と空気との圧力比、更には原
水の不純物濃度によって任意に決定される。尚、前記送
気管63に熱交換器70を介在させて分離膜モジュール
6に温度調整された空気を送気することによりモジュー
ル6自体からも原水の熱交換が可能であり、魚類の呼吸
作用により上昇した原水の温度制御が容易になる。この
場合モジュール6自体のエネルギーのみでは足らない場
合は、前記原水を熱交換手段を介して循環可能に構成す
るのがよい。
【0021】即ち、活魚輸送用水槽1の底部には、原水
循環回路9にフィルタ8及び8を介してポンプ5が連結
され、該ポンプ5により圧送された原水が熱交換器4に
導入され、該熱交換器4により冷却された原水が輸送用
水槽1内に戻入可能に構成されている。尚熱交換器4に
は不図示の冷却機の冷却管4aが設けられている。従っ
てポンプ5の駆動により、輸送用水槽1内の原水2はフ
ィルタ8により汚れが除去された後、熱交換器4により
活魚の呼吸作用等により上昇した原水2が所定温度に冷
却される循環経路9が形成されることになる。尚、活魚
3の取出し口12は、輸送用水槽1の底部に設けても上
面を蓋状に分割開放可能に構成しても良い。
【0022】図2は気液分離が片側方向性の中空糸膜6
fを用いた他の実施例で、前記実施例との相違を説明す
るに、例えば中空糸膜に、極細中空糸状のポリスルホン
多孔質層の上にジメチルシロキサンとテトラキシムシラ
ンのフレオン混合溶液をコーテングして乾燥、熱降下反
応を行い、内径170μm〜200μm、外径250μ
m〜330μmからなるシリコンゴム架橋膜極細管に形
成し、これを3000〜6000本束ねて中空糸膜群を
構成し、その両端部を樹脂材6にて気密性のシェルカバ
ー62内に固定したものを分離膜モジュール6として用
いる。この図2の実施例はポリスルホン−シリコーンゴ
ム架橋膜のモジュールでの実施例となっているが、シリ
コーンゴム均質膜モジュールを同様に使用する事で、図
1の実施例より性能が向上する。そして前記シェルカバ
ー62は、内部が2つに仕切られ、図上右方のシェルカ
バー62の一の仕切り室621は送気管63を介して送
風機7の排気側に連結され、他の仕切り室622は吸気
管66を介して送風機7の吸気側の枝管71に連結され
ている。即ち、送風機7の吸気を分離膜モジュール6側
より取ろうとすると、吸気抵抗が強くなり過ぎ、充分な
る送気が出来ないために、枝管71と主管74に分離
し、充分なる吸気容量を得ると共に、バルブ72、73
の開度調整により吸気側と連結する一の中空糸膜群60
の減圧量の調整を図る。一方、左方のシェルカバー62
の一の仕切り室623は輸送用水槽1の外周に固定され
た排出管64が連結され、他の仕切り室624は輸送用
水槽1の外周に固定された吸気管67が連結されてい
る。この結果送風機7の吸気によりバルブ72、73に
より仕切り室622、624により分離された一の中空
糸膜群60Aが適宜圧に減圧調整され、活魚の呼吸作用
により生じた輸送用水槽1内の原水の炭酸ガスが脱溶解
作用により中空糸膜60内に脱気され、一方送風7側で
は、仕切り室621、623により分離された他の糸膜
群に正圧空気が注気され、中空糸膜60の界面で気液分
離して原水2側に酸素補給され、残余の空気を排出管6
4から排出されるように構成されている。本実施例も前
記分離膜モジュール6に温度調整された空気を送気する
ことによりモジュール6自体からも原水2の熱交換が可
能であり、魚類の呼吸作用により上昇した原水2の温度
制御が容易になる。この場合モジュール6自体のエネル
ギーのみでは足らない場合は、前記原水2を熱交換手段
を介して循環可能に構成するのがよい。
【0023】図3は、前記集中モジュール6を外置きし
たタイプの他の実施例図で、同図において、前記実施例
との差異を中心に説明すると、弁25を介して輸送用水
槽1と連結されているポンプ5の吐出側は分岐され、1
の分岐路21aは弁23及びフィルタ22bを介して熱
交換器4の入口側に、又他の分岐路21bは弁23、フ
ィルタ22a及び集中モジュール6を介して熱交換器4
の入口側に夫々連結し、熱交換器4により冷却された原
水が輸送用水槽1に戻入される。
【0024】又弁24に図示しない不図示のポンプを連
結する事により、輸送用水槽1内に水の補給と汲み出し
を行うことが出来る。
【0025】該分離膜モジュール6は、前述したように
内径170μm〜200μm、外径250μm〜330
μmのシリコンゴム均質膜(ホロファイバー)18c
を、3000〜6000本束ねて、その両端を樹脂材6
1により水密性のシェルカバー52内に固定し、周囲を
ケース69により保護したものである。このケース69
は送気部27aと排気部27bとを有し、送気部27a
は送風機27に連結している。したがって、かかる実施
例によれば、ポンプ5の駆動により、輸送用水槽1内の
水は弁23から分岐路21aを通ってフィルタ22bに
より汚れを除去した後、熱交換器4で冷却され、輸送用
水槽1内に循環される。
【0026】又、前記ポンプより吐出された原水の一部
は分岐路21bより弁23を介してフィルタ22aによ
り汚れを除去した後、分離膜モジュール6内に流入す
る。分離膜モジュール6では送風機27により中空糸膜
群60周囲を空気が循環しているために、活魚の酸素呼
吸により放出された二酸化炭素の脱気と酸素の補給が、
中空糸膜60内を通る原水との間で行なわれる。この場
合、(B)に示すように中空糸膜60の外部に空気を送
風機7により流通させることにより酸素濃度の濃い空気
がシリコンゴム均等膜を介して、管内を流れる水と空気
との酸素の濃度差により、膜界面での酸素分子の原水側
への補給が行われつつ、原水に溶解している炭酸ガス分
子が膜中で拡散しながら空気側に脱気され、中空糸膜を
流れる原水側への酸素の補給と脱気が行われる。
【0027】そして酸素を補給した原水は熱交換器4に
より所定温度に冷却された後輸送用水槽1に戻入され
る。尚、分離膜モジュール6は極細管状の中空糸膜群で
構成されているために、通水抵抗が極めて大きくこのた
め一の分岐路21a側に多くの水が流れて分離膜モジュ
ール61側に十分な量の通水がなされない場合がある。
このため、分岐路21a、21bの夫々入口側に弁23
を設け、その開度調整により通水量の調整を図ってい
る。
【0028】かかる実施例によれば、原水を循環するこ
とによって連続的に水に酸素が供給され、活魚からの二
酸化炭素は脱気され常に新鮮な水が輸送用水槽1に供給
されることになる。これに加えて、前述したように熱交
換器4に導入される原水の量を分岐された二つの分岐路
21a、21bにより調整可能であるために温度管理を
精度よく行えると共に、輸送用水槽1内の温度が上昇し
雑菌の繁殖を起こしたり、活魚の生体維持に悪影響を及
ぼすことがない。又分離膜モジュール18に導かれる原
水の量を任意に調整することが出来るために、気液分離
効果を最も効率的に行うことが出来る原水の通水量に任
意に制御でき、酸素の補給と炭酸ガスの放出をより円滑
に行うことが出来る。
【0029】尚、本明細書の実施例においては、原水を
満水した輸送用水槽において説明してきたが、本発明は
これに限定されるべきものではない。尚、前記したよう
に本発明は分離膜モジュールを利用した密閉輸送用水槽
を特徴とするものであるが、かかる構成は他の用途にも
十分応用可能である。又集合モジュール6においても例
えば魚密度の少ない水族館の大きな水槽等に用いる場合
は、図4に示すように、L字状の1対のモジュール枠3
1、32を対面配置し、方形の空間を形成すると共に、
該空間に網目状に前記シリコン均質膜からなる中空糸膜
33を張設すると共に、一のモジュール枠31に送気管
34を介してブロワその他の送風機36の送気側を、他
のモジュール枠32に吸気側を連結することにより前記
網目状の中空糸膜33の二軸方向夫々に空気を流すこと
が出来、広域面積の酸素供給体を用いるのがよい。この
場合送風機36の吸気を分離膜モジュール32側のみよ
り取ろうとすると、吸気抵抗が強くなり過ぎ、充分なる
送気が出来ないために、枝管35と主管38に分離し、
充分なる吸気容量を得ると共に、バルブ737a、37
bの開度調整により吸気側と連結する一の中空糸膜群3
3の減圧量の調整を図る。
【0030】このような酸素供給体30を水族館の水槽
底部に敷設した場合は、前記したように底部に溜まった
魚類の糞等をモジュールより補給された酸素により間接
的に分解することが出来、水質保全と酸素不足に起因す
る魚の病気等の発生を防止できる。又魚類等に限定され
ることなく、海草類の陳列槽にも酸素が必要であり、こ
の場合は前記網目状中空膜体を水底若しくは水中の所定
面積域に敷設し、該中空体内に空気を供給するように構
成しても良い。
【0031】図5は本発明の第1実施例に係る水処理装
置を変形例を示し、図1との差異を中心に説明するに、
本実施例は、水槽1頂部より分離膜モジュール6上面位
置まで垂設されるエアリフト管632と、該エアリフト
管632直上の水槽1頂部に設けたパージ管633とを
具え、前記エアリフト管632には送気管63より分岐
した分岐管631を前記エアリフト管632内に挿入し
て構成される。かかる実施例によれば、前記分岐管63
1よりエアリフト管632内に空気を送気する事によ
り、エアリフト管632内を空気とともに水槽1下方の
分離膜モジュール6によりガス交換された酸素リッチ水
が上昇し、結果としてエアリフト方式により水槽下方の
分離膜モジュール6によりガス交換された酸素リッチ水
を水槽上層の酸素欠乏水と循環交換させながら酸素補給
を行うことが出来る。そしてこの場合、前記送気により
水槽1内に供給された空気はパージ管633より外部に
排出される為に、水槽1内が加圧されることはない。
尚、前記分岐管631は排出管64より空気を取り出し
可能に構成する。
【0032】
【効果】以上記載のごとく本発明によれば、活魚輸送輸
送用水槽、陳列用水槽、その他の活魚水槽を省スペース
で効果的に酸素補給と原水の水質保全と温度管理がで
き、活魚を長時間、安全に輸送若しくは保存できる。等
の種々の著効を有す。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る水処理装置を示す概
要図である。(A)は全体構成、(B)は集合モジュー
ルを示す要部構成である。
【図2】本発明の第2実施例に係る水処理装置を示す概
要図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る水処理装置を示す概
要図である。(A)は全体構成、(B)は集合モジュー
ルを示す要部構成である。
【図4】本発明に用いる酸素供給体として機能する網目
状の集合モジュールである。
【図5】本発明の第1実施例に係る水処理装置を変形例
を示す概要図である。
【符号の説明】
1 輸送用水槽 2 水 3 魚 4 熱交換器 5 ポンプ 6 分離膜モジュール 7 送風機 70 熱交換器 632 エアリフト管 633 パージ管 631 分岐管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01F 1/00 A C02F 1/20 A // B01D 53/22 9153−4D (72)発明者 丹羽 浩之 東京都墨田区京島1丁目1番1号 永柳工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択的気体透過性の高分子膜により形成
    された中空糸膜群からなる集合モジュールを、原水を収
    納させたほぼ密閉状態にある水槽内底部に浸漬配置し、
    前記集合モジュールと接続される送気若しくは圧気手段
    を利用して中空糸膜夫々に通気させながら、前記糸膜界
    面を介して原水側に酸素を補給可能に構成すると共に、
    前記原水を熱交換手段を介して循環可能に構成した事を
    特徴とする水槽の水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記中空糸膜群に、シリコーンゴム均質
    膜製ホローファイバを用いることにより、原水中の酸素
    と炭酸ガスの溶存量の変化にしたがって糸膜界面を介し
    て糸膜内を通気する空気との間で、酸素の取込みと炭酸
    ガスの脱気を行うようにした請求項1記載の水槽の水処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記中空糸膜群の通気部が正圧下におか
    れ原水側への酸素供給が可能な第1の糸膜群と、前記中
    空糸膜群の通気部が負圧下におかれ原水側よりの炭酸ガ
    スの脱気が可能な第2の糸膜群との複数の糸膜群からな
    る請求項1記載の水槽の水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記水槽が活魚貝類輸送若しくは収納す
    るための密閉容器である請求項1記載の水槽の水処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記集合モジュール周囲に位置する水槽
    内の原水を循環させるために、源水循環用送気管を水槽
    内のモジュール周囲空間に位置させるとともに、該送気
    管より送気された空気をパージするパージ管を水槽頂部
    に取付けた事を特徴とする請求項1記載の水槽の水処理
    装置。
  6. 【請求項6】 ほぼ密閉された水槽内に収納されている
    原水が水槽外に設けた循環経路を熱交換器を介して循環
    可能に構成すると共に、該熱交換器一側循環経路を分岐
    させて該分岐路上に、選択的気体透過性の高分子膜から
    なる中空糸膜群からなる集合モジュールを介在させ、前
    記中空糸膜群周囲を酸素含有ガスが接触可能に構成した
    ことを特徴とする水槽の水処理装置。
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