JPH05176657A - 活魚等の輸送用コンテナ - Google Patents

活魚等の輸送用コンテナ

Info

Publication number
JPH05176657A
JPH05176657A JP35846791A JP35846791A JPH05176657A JP H05176657 A JPH05176657 A JP H05176657A JP 35846791 A JP35846791 A JP 35846791A JP 35846791 A JP35846791 A JP 35846791A JP H05176657 A JPH05176657 A JP H05176657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
fish
tank
fish tank
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35846791A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Tagami
誠一 田上
Katsuhiro Kondo
勝広 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AMAZON MARINE KK
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
AMAZON MARINE KK
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AMAZON MARINE KK, Yamaha Motor Co Ltd filed Critical AMAZON MARINE KK
Priority to JP35846791A priority Critical patent/JPH05176657A/ja
Publication of JPH05176657A publication Critical patent/JPH05176657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、魚槽中の水からアンモニアを除
去するための簡単な構造を提供し、構造の簡単な活魚等
の輸送コンテナを得る。 【構成】 水Wを貯溜する魚槽2,3を有し、これらの
魚槽2,3内の水Wを循環ポンプ26,27で循環させ
る活魚等の輸送用コンテナ1において、前記魚槽2,3
の側壁に、この魚槽2,3中の水面W.L.近傍の高さ
で水面W.L.に臨む泡取り口25を設け、この泡取り
口25に連通した泡ため槽37を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、活魚などの生きたま
まの魚介類を自動車その他の交通機関を用いて輸送する
ための活魚等の輸送用コンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】活魚等の生きたままの魚介類(以下、活
魚等という)を輸送する場合、魚槽中の水について、そ
の水温、溶存酸素量およびアンモニア量を所定値以下の
状態に保つことが必要である。
【0003】魚槽中の水についてのこれらの条件の管理
の必要性から、この種の活魚等の輸送用コンテナは、例
えば特開平2-234620号公報に記載されるように構成され
ており、このような従来の技術において、魚槽中の水か
らのアンモニアの除去はアンモニア分解バクテリアによ
る生物ろ過で行なわれているので、輸送中に確実にアン
モニアの除去を行なううえではアンモニア分解バクテリ
アの活性を安定的に維持するための配慮が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その結果、従来のこの
種の活魚等の輸送用コンテナは、複雑で大がかりな構造
となっている。
【0005】そこで、種々検討したところ、活魚等の輸
送用コンテナでは泡の発生が多く、この泡はたんぱく質
成分を含有しており、これが放置されることによりアン
モニアとなっている。したがって、魚槽中の水から形成
された泡を回収し、水から分離させることができれば、
魚槽中の水のアンモニア量の増加を軽減することがで
き、従来のように複雑で大がかりな活魚等の輸送用コン
テナを用いなくてもよくなる。
【0006】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、魚槽中の水からアンモニアを除去するた
めの簡単な構造を提供し、構造の簡単な活魚等の輸送コ
ンテナを得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は、水を貯溜する魚槽を有し、この魚槽内
の水を循環ポンプで循環させる活魚等の輸送用コンテナ
において、前記魚槽の側壁に、この魚槽中の水面近傍の
高さで水面に臨む泡取り口を設け、この泡取り口に連通
した泡ため槽を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明によれば、魚槽内の水を循環ポンプで
循環させるとともに、魚槽の側壁に、この魚槽中の水面
近傍の高さで水面に臨む溝状の泡取り口を設けてあるの
で、水が泡を形成すると、その泡は循環水の水流で泡取
り口に導かれて泡ため槽に回収される。このように泡取
り口に回収される泡はたんぱく質成分を含有し、これが
放置されることによりアンモニアとなるものである。し
たがって、前記泡取り口によって魚槽中の水から形成さ
れた泡を回収し水から分離させることによって、魚槽中
の水のアンモニア量の増加を軽減することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面によりこの発明の活魚等の輸送用
コンテナの実施例を詳細に説明する。
【0010】図1は活魚等の輸送用コンテナの断面図、
図2は図1のIIーII線に沿う断面図、図3は図1のIII
ーIII線に沿う断面図、図4は図2のIVーIV線に沿う断
面図、図5は図1の右側から見た配管イメージ図であ
る。
【0011】図において、符号1は活魚等の輸送用コン
テナであり、この実施例の輸送用コンテナ1は、通常の
魚類の他に、イカを生きたままの状態で輸送するための
構成をも備えている。
【0012】輸送用コンテナ1は、第1の魚槽2、第2
の魚槽3の2つの魚槽を有し、さらにこれらの魚槽2,
3内を循環する海水(単に水Wという)を冷却するため
の氷を満たした氷槽4と、水Wを前記各魚槽2,3に循
環させるための循環ポンプ等を設置した装置部5とが一
体に形成されている。また、輸送用コンテナ1の底部に
は凹部1aが形成され、車両等に積み下しする際にフォ
ークリフトの爪を凹部1aに係合するようになってい
る。
【0013】これらの第1および第2の魚槽2,3の構
造は、次のようである。なお、第2の魚槽3は第1の魚
槽2と概ね同様であるので、以下においては第1の魚槽
2についてのみ説明を行なう。
【0014】すなわち、第1の魚槽2の底部には、給水
口6と排水口7とが設けられており、排水口7の上方に
はフィルタ装置8が設置されている(図1参照)。
【0015】このフィルタ装置8は、2枚のパンチング
ボード11a,11bの間にフィルタマット12と層状
に形成した活性炭13とを挟み込んで構成したもので、
第1の魚槽2内の水Wの浄化を行なうものである。
【0016】そして、このフィルタ装置8の近傍の側壁
表面には、上下方向に延びる凹部14が形成されてお
り、この凹部14の表面は適宜間隔のスリット15の入
ったボード11cで覆ってある(図4参照)。
【0017】前記凹部14内で底部側の端部には後述の
空気ポンプから延びる空気配管16が位置し、エアスト
ーン17を介して圧縮空気で気泡を形成させてスリット
15より噴出させ水中の溶存酸素量の確保が図られてい
る。
【0018】この第1の魚槽2の側壁の上部には、防水
型水中蛍光灯18が設置されている(図1及び図4参
照)。このように防水型水中蛍光灯18を第1の魚槽2
中に設置してあるのは、例えばイカのように暗い状態下
で活動が活発となる活魚を沈静化して輸送中側壁等に衝
突して弱ったり死亡したりするのを防止するためであ
る。
【0019】なお、イカの輸送に際しては、前記フィル
タ装置8中に例えば天然サンゴ化石粉粒等を層状として
重ねて装着することにより、イカの排泄物をろ過し、水
Wをより一層浄化することが好ましい。
【0020】そして、かかる防水型水中蛍光灯18の少
し上方には、天板21が設置されており、第1の魚槽2
の中央部分に該当する天板21上には、この第1の魚槽
2への活魚等の出し入れ口となる開口22が形成されて
いる。なお、氷槽4における開口22は冷却用の氷の投
入口として機能するものである。
【0021】第1の魚槽2の開口22は、蓋23で開閉
自在にされているが、この蓋23の内側には前記天板2
1の下面21aとほぼ同じ高さに水平に位置する波消し
板24が設置されている。
【0022】かかる第1の魚槽2の側壁上で天板21直
下の高さの位置には、多数の小穴で魚槽の内側に向いて
開口された泡取り口25が形成され、この泡取り口25
の背後には溝部36が設置されており、第1の魚槽2中
の水Wの水面W.L.も概ね前記泡取り口25の高さで
ある。
【0023】このように構成された第1および第2の魚
槽2,3の水Wの循環および圧縮空気の供給は、装置部
5により次のように行なわれる。
【0024】装置部5には、第1の魚槽2の水Wを循環
させる第1の循環ポンプ26と、第2の魚槽3の水Wを
循環させる第2の循環ポンプ27と、第1および第2の
魚槽2,3への圧縮空気の供給を行なう空気ポンプ28
とが設置されている。
【0025】第1の循環ポンプ26による水Wの循環回
路は次のようである。
【0026】すなわち、第1の魚槽2の水Wは、排水口
7から延びる排水管31を介して第1の循環ポンプ26
に吸い込まれ、第1の切換弁32に至る。
【0027】この第1の切換弁32は、この実施例では
三方向切換式の電磁弁であり、第1の循環ポンプ26か
らの吐出水を直接給水口6に連通する給水管33に導く
か、あるいは、氷槽4内に設置された冷却管34aを迂
回した後に前記給水管33に導くかを切り換えるもので
ある。
【0028】したがって、水Wの温度が高まっている場
合には、第1の切換弁32を冷却管34a側に連通する
ように切り換えて、第1の魚槽2の水温を下げることが
できる。
【0029】第2の循環ポンプ27による第2の魚槽3
の水の循環回路も前記と同様であり、第2の魚槽3にお
いて、水Wは排水口7から排水管31を経て吸い込ま
れ、第2の切換弁35も第2の循環ポンプ27からの吐
出水を給水口6に直接連通する給水管33に導くか、あ
るいは、氷槽4内の冷却管34bを迂回した後に前記給
水管33に導くかを切り換えるものである。
【0030】そして、空気ポンプ28からの空気配管1
6は、輸送用コンテナ1の長手側壁の下部に沿って配設
されており、各魚槽2,3の前記凹部14の直下におい
て分岐させて前記のようにエアストーン17を設置して
ある。
【0031】このように構成された第1および第2の魚
槽2,3において、その両側の長手方向の側壁の上部で
前記各泡取り口25の背後に位置して互いに連通する溝
部36が形成され、前記装置部5とは逆側となる端部角
部に、上下方向に延びる泡ため槽37が設置されてお
り、この泡ため槽37には水止め壁部38を介して前記
溝部36が接続されている。
【0032】そして、前記第1および第2の魚槽2,3
の使用時に、水W中のたんぱく質成分が多量となった場
合、前記エアストーン17から供給される圧縮空気で泡
が多量に形成される。
【0033】このように形成された泡には多量のたんぱ
く質成分が含有されており、これらの泡は各魚槽2,3
中の水面W.L.上に浮遊状態となる。
【0034】この状態において、前記各循環ポンプ2
6,27で水Wの循環が行なわれているので、その水流
により水面W.L.上の泡は泡取り口25に導かれ、こ
こからその背後の溝部36に入り、各魚槽2,3中の水
Wと隔離される。
【0035】この後、溝部36の泡は水止め部38を経
て、これらの泡のみが泡ため槽37に回収され蓄えられ
る。
【0036】そのため、このように回収された泡のたん
ぱく質成分がアンモニアとなっても各魚槽2,3中の水
Wのアンモニア量を増加せず、前記のような簡単な構造
で良好な水質を維持することができる。
【0037】なお、前記のようにして泡ため槽37に回
収された泡は、輸送完了後などに下部にある排出口39
から排出すればよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、魚槽内の水を循環ポンプで循環させるとと
もに、魚槽の側壁に、この魚槽中の水面近傍の高さで水
面に臨む溝状の泡取り口を設けてあるので、水が泡を形
成するとその泡は循環水の水流で泡取り口に導かれて泡
ため槽に回収される。
【0039】このように泡取り口に回収される泡はたん
ぱく質成分を含有し、これが放置されることによりアン
モニアとなるものである。
【0040】したがって、前記泡取り口によって魚槽中
の水から形成された泡を回収し水から分離させることに
よって、魚槽中の水のアンモニア量の増加を軽減するこ
とができる。
【0041】そして、このアンモニア量の増加の軽減は
前記のように泡取り口を形成し、泡ため槽に前記の泡を
回収するものであるから、簡単な構造であり、従来のよ
うに複雑で大がかりなものとせずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】活魚等の輸送用コンテナの断面図である。
【図2】図1のIIーII線に沿う断面図である。
【図3】図1のIIIーIII線に沿う断面図である。
【図4】図2のIVーIV線に沿う断面図である。
【図5】図1の右側から見た配管イメージ図である。
【符号の説明】
W 水 W.L. 水面 1 輸送用コンテナ 2 第1の魚槽 3 第2の魚槽 25 泡取り口 26 第1の循環ポンプ 27 第2の循環ポンプ 37 泡ため槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を貯溜する魚槽を有し、この魚槽内の
    水を循環ポンプで循環させる活魚等の輸送用コンテナに
    おいて、前記魚槽の側壁に、この魚槽中の水面近傍の高
    さで水面に臨む泡取り口を設け、この泡取り口に連通し
    た泡ため槽を有することを特徴とする活魚等の輸送用コ
    ンテナ。
JP35846791A 1991-12-28 1991-12-28 活魚等の輸送用コンテナ Pending JPH05176657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35846791A JPH05176657A (ja) 1991-12-28 1991-12-28 活魚等の輸送用コンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35846791A JPH05176657A (ja) 1991-12-28 1991-12-28 活魚等の輸送用コンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05176657A true JPH05176657A (ja) 1993-07-20

Family

ID=18459464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35846791A Pending JPH05176657A (ja) 1991-12-28 1991-12-28 活魚等の輸送用コンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05176657A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011043614A3 (ko) * 2009-10-07 2011-11-03 주식회사 대일 활어수송용 컨테이너
CN108739611A (zh) * 2018-07-30 2018-11-06 聂忠 恒温式鲜活水产品运输车
CN117281075A (zh) * 2023-10-16 2023-12-26 靖江市国恒汽配制造有限公司 一种长时间运输海洋生物的运输方法及其运输容器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61280224A (ja) * 1985-06-04 1986-12-10 西南自動車工業株式会社 活魚用水槽

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61280224A (ja) * 1985-06-04 1986-12-10 西南自動車工業株式会社 活魚用水槽

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011043614A3 (ko) * 2009-10-07 2011-11-03 주식회사 대일 활어수송용 컨테이너
CN102548392A (zh) * 2009-10-07 2012-07-04 株式会社大日 活鱼运输用集装箱
US8485132B2 (en) 2009-10-07 2013-07-16 Daeil Co., Ltd. Container for transporting live fish
CN108739611A (zh) * 2018-07-30 2018-11-06 聂忠 恒温式鲜活水产品运输车
CN117281075A (zh) * 2023-10-16 2023-12-26 靖江市国恒汽配制造有限公司 一种长时间运输海洋生物的运输方法及其运输容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5412680B2 (ja) 活魚輸送用コンテナ
EP2252846B1 (en) Apparatus and method for the preservation and transportation of live aquatic products
WO1992002130A1 (fr) Procede de transport de poissons vivants et conteneur prevu a cet effet
US6723173B1 (en) Truck body for combined transport and maintenance of portable toilets
JPH05176657A (ja) 活魚等の輸送用コンテナ
WO2011002255A2 (ko) 프로틴스키머와 거품저장조가 내장된 활어수송용 컨테이너
KR950008546B1 (ko) 활어용 수조
JPH11178475A (ja) 活魚等の輸送箱装置
JPH06181657A (ja) 活魚の陸上運搬用コンテナ
JP2615203B2 (ja) 活魚等水槽及び給水方法
JP3030425U (ja) 濾過装置
RU2775301C1 (ru) Способ и система транспортировки живых морских гидробионтов на базе рефрижераторного контейнера
RU2775301C9 (ru) Способ и система транспортировки живых морских гидробионтов на базе рефрижераторного контейнера
JPH09154433A (ja) 活魚輸送用の水槽装置
KR101848361B1 (ko) 다목적 수송용 컨테이너
JPH0662706A (ja) 航空機搭載用の活魚の運搬コンテナー
JP3085958U (ja) 活魚輸送用水槽
JPH11127724A (ja) 水浄化装置
JPH0632387A (ja) 航空機による活魚運搬システム
JPS6343901Y2 (ja)
KR101848359B1 (ko) 다목적 수송용 컨테이너
JPH05168371A (ja) 活魚の運搬用コンテナー
SU1210758A1 (ru) Устройство дл перевозки живой рыбы
JP2002360113A (ja) 活魚輸送装置および活魚輸送方法
KR20000031246A (ko) 모듈형 활어 운반상자 및 이를 이용한 활어 운반 시스템