JPH0662599U - 部品供給用トレイ及びトレイ部品供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板実装機、自動組立装置等におけ
る部品供給用トレイ及びトレイ部品供給装置において、
部品自動供給作業能率を高める。 【構成】 部品供給用トレイ及びトレイ部品供給装置に
おいて、部品配列情報が記憶されたバーコード又はＩＤ
プレート等８を部品供給用トレイ１に取り付け、トレイ
部品供給装置に前記トレイ１のセット時において前記ト
レイ部品供給装置の上記バーコード等８の相対する位置
に該バーコード等８の読取り機を備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はプリント配線基板の実装機や自動組立装置の部品供給用トレイ及び そのトレイ部品供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

トレイ部品供給装置の一例としてプリント配線基板の実装機の一種である異型 挿入機について説明する。図３（ａ）は異型挿入機の平面図、図３（ｂ）は立面 図である。部品はトレイ１にて供給されロボット２のアーム３に取り付けられた ハンド４によりつかみ上げられてプリント基板５の所定の位置に搭載、挿入され る。部品供給トレイは図４に示すように仕切りが設けられ部品６が前後（Ｙ軸） 左右（Ｘ軸）に移動しないよう規則正しくならべられている。この部品をロボッ トにて順次取り出すためには図１（ｂ）に示すような部品の配列情報を異型挿入 機にデータとして入力する必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし従来のものは、部品供給トレイの部品配列情報は部品の仕様書や図面を 見ながらキーボードにより入力する必要があり、トレイの種類毎に部品の配列情 報を入力する必要があるので煩わしく、また入力誤りを生ずる恐れもあった。ま た互換性のある部品でもメーカーが異なる等してトレイが異なる場合は挿入機の プログラムを入れ換えるか、もしくはトレイのデータを修正する必要があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

プリント基板実装機，自動組立装置等における部品供給用トレイ及びトレイ部 品供給装置において、部品配列情報が記憶されたバーコード，ＩＤプレート等の 記録媒体が部品供給用トレイに付けられ、該部品供給用トレイがトレイ部品供給 装置に搭載された際、該トレイ部品供給装置において前記部品供給用トレイの上 記記録媒体と相対する位置に記録媒体読み取り機を備えたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

上記構成により、バーコードつきの部品供給トレイを異型挿入機にセットすれ ば、部品の配列情報が読み込まれ、部品を供給するので、人手によりデータを入 力する必要がなくなり誤りも防止できる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例の部品供給用トレイを図１（ａ）、（ｂ）に示す。図１（ａ） は本考案のトレイの斜視図である。図において仕切り７が設けられ部品６が前後 （Ｙ軸）左右（Ｘ軸）に移動しないよう規則正しくならべられている。図１（ｂ ）は該トレイの上面図である。この部品をロボットにて順次取り出すためには各 部品の位置（Ｘ，Ｙ座標）が必要であるが、それは図１（ｂ）におけるＹ軸から １列目の部品の位置ｘ₀、Ｘ軸から１行目の部品の位置ｙ₀、Ｘ軸方向のピッチｐ ｘ及び列数Ｎｘ，Ｙ軸方向のピッチｐｙ及び行数Ｎｙを入力することにより内部 で座標を算出する。図１（ａ）において、これらの部品配列情報（ｘ₀，ｙ₀，ｐ ｘ，Ｎｘ，ｐｙ，Ｎｙ）をバーコード８として部品供給トレイの側面に印刷また はラベルに印刷して張り付ける。

【０００７】 部品配列情報の一例を図２に示す。ｘ₀，ｙ₀，ｐｘ，ｐｙをそれぞれ０．１ｍ ｍ単位の２桁の数字で表示する。（０．１ｍｍ〜９９．９ｍｍ）またＮｘ，Ｎｙ をそれぞれ１桁の数字で表示する。これにより部品配列情報は１４桁の数字で表 示することが出来る。バーコードにはこれらの部品配列情報の他に部品コード等 必要な情報を同時に記録印刷することが可能である。

【０００８】 次に本考案の部品供給トレイを異型挿入機に応用した場合の実施例について説 明する。図３（ａ）は本実施例を示す異型挿入機の平面図、同図（ｂ）は立面図 である。部品は部品供給トレイ１にて供給されロボット２のアーム３に取り付け られたハンド４によりつかみ上げられてプリント基板５の所定の位置に搭載、挿 入される。この部品供給トレイが図３（ａ）の１の位置にセットされたとき、バ ーコードと相対する位置にバーコードリーダー９が設けられており、そのデータ （部品配列情報）を読み取り、そのデータに基づいてロボット２をコントロール してトレイの部品を１個づつ取り出して供給する。

【０００９】 以上応用例として異型挿入機について説明したが、表面実装の異型マウンター 、ロボットによる自動組立装置の部品供給にも利用出来る。

【００１０】 またバーコードの代わりにＩＤプレート等を用いる事も出来る。

【００１１】

【考案の効果】

以上述べて来たように本考案によれば、異型挿入機に部品供給トレイをセット するだけで自動的に部品配列情報を読み取り部品を供給するので、人手によりキ ーボードより部品配列情報を入力する必要がなくなり誤りも防止出来る。また異 型挿入機の制御データとしてあらかじめ部品配列情報を入力する場合でも、トレ イのバーコードをバーコードリーダーにより入力されるので、キーボードにより 入力する必要がなくなり誤りも防止出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の部品供給トレイの斜視図（ａ）、及び
上面図（ｂ）である。

【図２】本考案の一実施例におけるバーコードの部品配
列情報の一例を示す図である。

【図３】本考案の一実施例における異型挿入機の平面図
（ａ）及び立面図（ｂ）である。

【図４】従来の部品供給トレイを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ トレイ ８ バーコード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント基板実装機，自動組立装置等に
   おける部品供給用トレイ及びトレイ部品供給装置におい
   て、部品配列情報が記憶されたバーコード，ＩＤプレー
   ト等の記録媒体が部品供給用トレイに取り付けられ、該
   部品供給用トレイがトレイ部品供給装置に搭載された
   際、該トレイ部品供給装置において前記部品供給用トレ
   イの上記記録媒体と相対する位置に記録媒体読取り機を
   備えたことを特徴とする部品供給用トレイ及びトレイ部
   品供給装置。