JPH0661653B2 - チップソー用の掬い面,掬い角研磨機 - Google Patents

チップソー用の掬い面,掬い角研磨機

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JPH0661653B2
JPH0661653B2 JP14605889A JP14605889A JPH0661653B2 JP H0661653 B2 JPH0661653 B2 JP H0661653B2 JP 14605889 A JP14605889 A JP 14605889A JP 14605889 A JP14605889 A JP 14605889A JP H0661653 B2 JPH0661653 B2 JP H0661653B2
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JP
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polishing
scooping
tip saw
angle
scooping surface
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仁 望月
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Tenryu Saw Manufacturing Co Ltd
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、各種材料の切断等に用いるチップソーの掬い
面と掬い角を研磨する研磨機。詳しくは、旋回台を旋回
させると、チップソーの掬い面と掬い角が一様に研磨基
準線上に位置付けされ、切換盤を回動させると外周に研
磨部を有するテーパーカップ形砥石の両側の研磨部が一
様に研磨基準線上に位置付けされ、又、垂直回動盤を回
動させると砥石の両側の研磨部の傾斜角度調整ができる
ため、掬い面及び掬い角の傾きに応じてチップソーを裏
返して研磨するだけで、傾き方向の異なる掬い面と掬い
角を完全な対称形でエッジ部が鋭利な状態に容易に研ぎ
揃えことができる研磨機に関する。
(従来の技術) 従来、チップソー用の研磨機として、図面第16図に示す
ようなものが公知であり、このものは機台82の一側にチ
ップソー83を中心の受体84と外周側の支持体85とにより
支持する刃物保持体bを回動自在に軸86着し、他側には
枠体87を設けて、この枠体87に前記刃物保持体bの側方
に位置する砥石保持体88を、水平の支軸89を中心とした
回動が可能に取付け、該保持体88の砥石軸90に薄い皿形
主体の端面に研磨部を設けた砥石91を、その研磨部の表
面が砥石保持体88の回転中心と一致するように取付け
て、モータ92の回転をベルト93により伝達させて回転さ
せるものである。
(発明が解決しようとする課題) 前記した従来のチップソー研磨機は、チップソー83の掬
い面研磨に際しては、砥石91に対して刃物保持体bを第
16図に実線で示すように位置付けし、これに支持させた
チップソー83の一方に傾く掬い面は、第17図に示すよう
に砥石91を傾けて矢印で示す方向へ回転させ、砥石91が
掬い面をエッジ側から入って反対側へ抜けるように研磨
するから、この場合は希望通りの正確な掬い面が得られ
るが、反対に傾く掬い面は、砥石91を第18図に示すよう
に反対に傾けて、鎖線で示す方向に回転させて研磨すべ
きであるが、このように回転させると研削力によりチッ
プソー83が支持体85から離れるように浮き上がって研磨
できなくなるので、実線で示す方向に回転させて研磨す
るため、砥石91が掬い面をエッジとは反対側から入って
エッジ側へ抜けるようなり、脆いチップはエッジ部に欠
けcを生じて、研磨された掬い面が一方と他方では非対
称となり、切削性能も著しく相違するもので、この現象
は第16図に鎖線で示すように刃物保持体bを移動させ
て、第19図及び第20図に示す通り行う掬い角の研磨にお
いても同様に生じるから、研磨された掬い角も一方と他
方とでは、非対称で切削性能も著しく相違するため、研
磨したチップソーによる材料切断時に挽き曲がりを生じ
て正確な直線切断ができない問題点があった。
本発明は、前記した従来の問題点を解決するためになさ
れたもので、傾き方向の異なる掬い面と掬い角を有する
歯を組み合せたチップソーを、その一方の掬い面又は掬
い角を研磨するときと、他方の掬い面又は掬い角を研磨
する時とで裏返し、これに応じて外周面に研磨部を有す
るテーパーカップ形の砥石を、その反対側の研磨部を使
用するように切換えると共に、傾斜角度調整をすること
により傾き方向の異なる掬い面と掬い角の両方を完全な
対称形でしかも何れのエッジ部も鋭利な状態に研ぎ揃え
ることができるチップソー用の掬い面,掬い角研磨機を
提供することを目的とする。
ロ.発明の構成 (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するための本発明の手段は、機台上に設
けた円形ガイドに、旋回台をその軸心を中心に旋回して
止め手段により任意の位置に固定されるように支持さ
せ、該旋回台には刃物保持体を支持するチップソーの歯
部が前記旋回中心に臨むように支持させ、前記円形ガイ
ドに対応させて機台上に設けた枠体には、ブラケット付
の垂直回動盤をその軸心と前記旋回台の旋回中心とをチ
ップソーの高さにおいて結ぶ研磨基準線を中心に回動す
るように支持させ、前記ブラケットに両側への方向切換
板を軸着して、該切換板に研磨部を外周に有するテーパ
ーカップ形の電動砥石を取付けたチップソー用の掬い
面,掬い角研磨機の構成にある。
(作 用) 前記のように構成される本発明の研磨機は、チップソー
の掬い面研磨に際しては、切換盤を図面第2図において
実線で示す位置に回動させると、砥石は旋回台の旋回中
心と垂直回動盤の回転中心とをチップソーの高さに於い
て結ぶ研磨基準線X−Xよりも右側に移動し、研磨部の
左端側を前記研磨基準線X−Xと一致させるので、この
状態において垂直回動盤を第5図に於て一点鎖線で示す
方向へ回動させれば、切換盤がこれに追従回動して、砥
石を同図に一点鎖線で示す通り、その研磨部の左端側が
中心となって右端側を上昇させるように回動させる。従
って研磨部の左端部は第7図に拡大して示すように上向
きに傾斜するから、この傾斜角度が希望する掬い面の角
度に一致するまで調整して垂直回動盤を停止させ、次
に、チップソーを取付けてこれをチップソーの掬い面の
内端まで砥石の研磨部が達するように進め、これ以上は
進まないようにストッパーにより制限して置いて、前記
チップソーの掬い面を研磨基準線X−Xと一致する研磨
部に軽く当てて研磨部に対する掬い面の傾きを確認し、
この傾き角が減少する方向へ旋回台を旋回させると、掬
い面がやがて研磨部と平行するようになるので、この時
に旋回台を固定し、前記した砥石をチップソーの掬い面
へ第7図に示すようにそのエッジ側から掛かって反対側
へ抜けるように回転させながら前後に揺振させ、これに
対してチップソーを掬い面が研磨部へ押し付けられるよ
うに回せば、掬い面は研磨部により所定の傾斜でエッジ
部が鋭利になるように研磨されるので、これに伴い刃物
保持体をチップソーの掬い面が研磨部より外れるまで戻
した後、チップソーを回してその次の同じ向きの掬い面
を研磨部に合わせて刃物保持体を進め、研磨部に掬い面
が正対したらチップソーを回し掬い面を研磨部に押し付
けて研磨をする操作をチップソーが一巡するまで繰り返
せば、チップソーの一方に傾く掬い面の研磨が完了す
る。
そこで切換盤を前記とは反対の方向へ同一角度回動さ
せ、砥石を第2図に鎖線で示すように研磨基準線X−X
の左側に移し、右側の研磨部を研磨基準線X−Xに一致
させると共に、垂直回動盤を前記とは反対方向に同一角
度回転させ、砥石の右側の研磨部を第9図に拡大して示
すように前記と等角度上向きに傾斜させてから、刃物保
持体上のチップソーを裏返し、旋回台を前記とは反対の
方向に同一角度旋回させて、第2図に鎖線で示す位置に
移動させ、チップソーの掬い面を研磨基準線X−Xと平
行するように調整した後、チップソーを未研磨の掬い面
が研磨部に正対するように進め、チップソーを回して研
磨部へ押し付け研磨した後に戻して、チップソーを回し
て研磨する掬い面を変えて研磨をする操作をチップソー
が一巡するまで繰り返せば、反対向きの掬い面の研磨も
完了して、第10図に示すように対をなす掬い面が完全な
対称形で、エッジ部が鋭利な状態に研ぎ揃えられるもの
である。
又、チップソーの掬い角研磨に際しては、砥石を第3図
に鎖線で示すように研磨基準線X−Xよりも右側に移動
させ、左側の研磨部を研磨基準線X−Xに一致させて置
き、垂直回動盤を第5図に一点鎖線で示すように回動さ
せると、砥石が同図に示すように研磨部の左側を中心と
して右側が上がるように回動し、左側の研磨部を上向き
に傾斜させるから、この状態において刃物保持体を手送
りからハンドル送りに変換し、旋回台の旋回により第3
図に示すように砥石の横へ移動させて、その上にチップ
ソーを取付け、更にチップソーの掬い角だけ旋回台を旋
回させて、掬い角が第11図に示すように研磨部と平行す
るように調整し、刃物保持体の送り量をストッパーによ
り制限させた後、レバーにより刃物保持体を進め、掬い
角を第12図に示すようにエッジ側から入って反対側へ抜
けるように回転する砥石の研磨部へ押し付けて研磨さ
せ、研磨を終れば刃物保持体を戻し、掬い角を研磨部よ
り離してチップソーを回し、同じ向きの次の掬い角を研
磨部に正対させチップソーを進めて研磨する操作をチッ
プソーが一巡する迄繰り返せば、一方へ傾く掬い角の研
磨が完了する。
そこで、切換盤を前記とは反対の方向へ同一角度回動さ
せて、砥石を研磨基準線X−Xの左側へ移動させ、第3
図において鎖線で示すように右側の研磨部を研磨基準線
X−Xに一致させてから、垂直回動盤を前記と反対に第
5図において二点鎖線の方向へ同一角度回動させれば、
第14図に示すように右側の研磨部が左側の研磨部と同一
角度上向きに傾斜するから、この状態に於て旋回台を第
3図に鎖線で示すように前とは対称の位置に旋回移動さ
せた後、更に掬い角の角度だけ旋回台を回して掬い角を
研磨部に平行させ、刃物保持体を送り出して掬い角を研
磨させ、研磨を終われば刃物保持体を戻し、研磨する掬
い角を変えて研磨する操作をチップソーが一巡する迄繰
り返せば、反対向きの掬い角の研磨も完了して、第15図
にに示すように反対向きに傾く一方の他方の掬い角が完
全な対称形で、エッジ部が鋭利になる状態に研ぎ揃えら
れるものである。
(実施例) 以下に本考案に関する研磨機の実施例を図面に基づいて
説明する。
図面第1図〜第5図において1は機台で、その前側の中
央に中空の筒状とした円形ガイド2を設け、この円形ガ
イド2に第4図に示す旋回台3の環状取付部4を嵌合し
て、前記旋回台3が円形ガイド2の軸心を中心とした旋
回運動をなし得るようにすると共に、前記円形ガイド2
の下部外周に歯環5を取付け、この歯環5に対応させて
前記旋回台3にレバー6に支持されるストッパー7を設
け、このストッパー7を前記レバー6の操作ハンドル8
により前記歯環5より外して置けば、旋回台3が自在に
旋回し得るようになるが、ストッパー7を歯環5に掛け
合わせると、旋回台3がストッパー7により回転を阻止
されて固定されるようにしてある。
尚、前記した歯環5とストッパー7による旋回角度の設
定は、何度飛びかの段階的に行われるから、この中間的
な角度を設定する必要があるときは、後記する目盛によ
り角度を設定し、第2図,第4図に示すようにハンドル
9付きの止めねじ10によって旋回台3を円形ガイド2に
固定するようにする。
11は前記した旋回台3の周囲に第1図に示すように施し
た角度目盛で、起点0を両側に対称的に10,20,30・・
・の数字を配列し、旋回台3を旋回させるとその旋回角
度を表示する目盛11が円形ガイド2に設けた指標12に合
致し、角度を表示するようしたもので、左右対称とした
目盛の表示は旋回台3を起点の両側へ等角度ずつ簡単正
確に回動させるのに便利である。
aは前記した旋回台3上に設けた刃物保持体で、第4図
に示すように環状部4の直径線と平行するように旋回台
3に上に設けたガイド13に第1の移動盤14を支持させ、
この移動盤14上に前記ガイド13の平行するT形溝15を形
成した取付板16を設け、該取付板16上の前側に前記T形
溝15に頭17を係合させた軸18により、固定板19とこれに
重ねた回動板20と、該回動板20上に設けたガイド21に係
合する第2の移動盤22とを取付けて、この移動盤22の中
央部にチップソー23の孔24を嵌め付ける凸部25を有する
受板26を設け、前記T形溝15の後側にはチップソー23の
歯の近くを磁石27により吸着保持して安定させる支持体
28を頭29付きの軸30により取付けた構成とし、前記した
第2の移動盤22はその取付軸18に横の長孔31を設けて、
この長孔31に第2図,第3図に示すようにハンドル32に
より回転されるカム33を係合させ、このカム33により軸
18を押し下げると、その頭17がT形溝15内において滑動
自在となるため、第2の移動盤22をT形溝15に沿って自
由に手送りすることができるようになり、カム33により
軸18を引き上げると、頭17がT形溝17の上壁へ圧接され
るため、第2の移動盤22は第1の移動盤14に結合され
て、これと共に後記するハンドルによる送りを与えられ
るようになる。
34は前記した旋回台3に軸35着したドラムで、このドラ
ム34に索36を巻着し、該索36の両端を前記旋回台3の前
後端へ結着して、前記ドラム軸35に固定したハンドル37
を前後へ回動させると、ドラム34も前後へ回動して索36
の繰り出し及び引き戻しを行い、第1の移動盤14と第2
の移動盤22との送り出しと引き戻しと行われるようにし
てあり、これにより送り出し量の制限は、第1の移動盤
14の前側にロックナット38を掛けたねじ式のストッパー
39を螺合させ、このストッパー39の先端を旋回台3が必
要寸法だけ繰り出されたとき、旋回台3上のガイド13の
前端へ当てゝ移動盤14を止めることにより行う。
40は前記した第2の移動盤22の送り寸法を規制させるス
トッパーで、デプス形のマイクロメータを第2の移動盤
22の前部に取付けて用い、その先端を第2の移動盤22が
必要寸法だけ繰り出されたとき回動盤20上のガイド21の
前端に当てゝ移動盤22を止めさせるようにするもので、
尚、このストッパー40はマイクロメータを用いるから、
第2の移動盤22を第1の移動盤14に結合したとき、これ
の調整により送り出し寸法を100 分台の高精度で増加又
は減少させて、傾きの異なる一方と他方の掬い角に寸法
誤差を生じないように確実に揃えさせるもので、このス
トッパー40は第2の移動盤22を第1の移動盤14に結合し
て置くときは、第2の移動盤22と回動板14とを引張りば
ね41により連結して、ストッパー40の先端を常に回動板
20上のガイド21に接触させて置くことにより、寸法の加
減が正確に行われるようにするだけでなく、ハンドル送
りにより第1の移動台14をストッパー40に制止されるま
で一挙に送り出しても、前記したばね41が伸びて切込量
を減らし、その後、復元により徐々に切込みを進めるた
め、過大切込みによる弊害を生じないようにしたもので
あるが、このばね41は第2の移動盤22だけを送って掬い
面を研磨する時は必要としないので、外して第2の移動
盤22にその影響が及ばないようにする。
42は前記した第2の移動盤22の後記砥石に対する傾きを
設定する扇形の歯環で、前記した固定盤19の前側に取付
け、この歯環42に前記した回動盤20へハンドル43付きの
レバー44により取付けたストッパー45を掛けると回動盤
20が固定され、ストッパー45を外すと回動盤20が回動自
在となって傾き角を任意に設定できるようにしてある。
46は前記した刃物保持体aに於ける取付板16の後端側に
設けたチップソー23の歯送りのピッチ設定具で、掬い面
研磨の際はこれを歯に掛からない位置へ逃して置き、掬
い角研磨の際は、歯の掬い面に掛かってチップソー23を
止め、その各歯の掬い角が正確に後記する砥石に正対す
るように位置付けさせるもので、この設定具は後から歯
により抑えられると逃げて歯を通過させ、歯が通過する
とばね47の作用により戻って歯に係合し、これを制止し
て正確なピッチの設定が行えるようにしてある。
48は前記円形ガイド2に対応させて機台1上に設けた枠
体で、その下部に摺動盤49を設け、該摺動盤49を基台50
上に円形ガイド2へ向って設けた水平ガイド51に係合さ
せ、後記する揺振手段により前後方向へ揺振させるよう
にすると共に、円形ガイド2側には垂直ガイド52を設け
て、これに送りねじ53により昇降調整される昇降盤54を
係合させ、該昇降盤54に第2図及第3図に示すようにベ
アリング55によりブラケット56付きの垂直回動盤57を取
付けて、この垂直回動盤57の軸心と前記した旋回台3の
旋回中心Sとをチップソー23の高さにおいて結ぶ研磨基
準線X−Xが設定されるようしてあり、この研磨基準線
X−Xはチップソー23の厚さに応じてその高さを変更す
る必要があるから、この場合は前記昇降盤54の送りねじ
53を操作し、垂直回動盤57の高さを変えて研磨基準線X
−Xが常にチップソー23の厚さの中心に合せられるよう
にしてある。
58は前記した垂直回動盤57に取付けたウオームギアで、
これにハンドル59の回転をベベルギア60,61により伝達
されるウオーム62を噛合させ、該ウオーム62の回転方向
に応じて垂直回動盤57を左右に回動させるもので、この
回転角度の設定は、垂直回動盤57に目盛63を施し、この
目盛63に対応させて枠体48に指標64を付設し、この指標
64に希望する目盛63が一致したとき回動を止めて行う。
65は前記した垂直回動盤57に付設したブラケット56上に
軸66により取付けた方向切換盤で、軸66を中心に左右へ
回動させると、この切換板65上へ取付けたモータ67に直
結で、外周面に研磨部を有するテーパーカップ形の砥石
68が研磨基準線X−Xの左右へ移動して、その両側の研
磨部を研磨基準線X−Xへ一致させることができるよう
にしてあり、この場合の切換盤65の回転角度の設定は、
前記ブラケット56の両端にねじ式のストッパー69を配設
し、これらのストッパー69に切換盤65の中央部に設けた
た規制片70を当てゝ行い、設定後の切換盤65は固定ハン
ドル71により固定するようにしてある。
72は記した砥石68を揺振させる可変速モータで、基台50
へその中へ軸が突出するように取付け、該軸に偏心輪73
を取付け、この偏心輪73の伝動ロッド74を基台50に支持
されるレバー75に連結し、該レバー75とロッド74との連
結部にはローラ76を取付け、基台50のガイド51を摺動す
る摺動盤49の後部には前記ローラ76に接触する受動片77
を軸78により傾斜調整可能に取付けて、この受動片77を
前記ローラ76の後方移動により押させ、前方移動時、ば
ね79により引かせて希望する振幅の揺振を行わせるもの
で、この振幅は前記した受動片77をローラ76の移動軌跡
と一致するように調整すれば0になるが、軸78に付設し
たハンドル80により受動片77を前記軌跡に対して立つよ
うに調整すると次第に増加するように構成したもので、
所要の振幅が得られれたときに止めねじ81を締めて受動
片77を固定するものである。
ハ.発明の効果 本発明に関するチップソー用の掬い面,掬い角研磨機
は、反対に傾く掬い面と掬い角を有する歯を組み合わせ
たチップソーを、掬い面,掬い角の一方に傾くものと、
他方へ傾くものとで裏返し、これに応じて外周面に研磨
部を有するテーパーカップ形砥石の研磨部の使用側を反
対に切換えて傾斜角度をも変換するから、傾きが反対の
掬い面と掬い角を全く同じ条件で研磨して、完全な対称
の形でしかもエッジ部のチップに掛けを生じないため、
エッジ部が鋭利になるように研ぎ揃えることができるか
ら、研磨後のチップソーによる材料切断は両側が均衡し
て行われ、挽き曲がりを生じないため、精度の高い直線
切断ができる。
旋回台の旋回中心線と直交する研磨基準線を基準として
チップソー及び砥石の位置や砥石の傾斜角度の設定を行
うから、総ての設定が常に完全対称となるように簡便に
行われるし、又、旋回台の旋回により刃物保持体の大幅
な移動を迅速に行って、掬い面から掬い角研磨への機能
転換を速やかに行い得るから、操作性、作業性に優れて
研磨作業の能率増進にも寄与する。
外周面に研磨部を有するテーパーカップ形の砥石を用い
ること、砥石が圧縮圧力に強くて研磨時に変形しないた
め、これに起因するビビリを生じず安定的に回転するか
ら精度の高い研磨が可能である。
砥石の外周面に設けた研磨部は、掬い面を研磨するとき
も、掬い角を研磨するときも、研磨面が中抉れの円弧状
となるから、エッジ部が鋭角になってチップソーの切味
を良くするため、切断能力の向上と切断肌の良化とに有
効である。
等の特有の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面第1図〜第15図は本発明に関するチップソー用の掬
い面,掬い角研磨機の実施例を示すもので、第1図は掬
い面の研磨状態を示す側面図。第2図は同上の一部を縦
断した平面図。第3図は掬い角の研磨状態を示す一部を
縦断した平面図。第4図は刃物保持体とその関連構成と
を示す中央縦断側面図。第5図は砥石とその関連構成を
示す正面図。第6図〜第9図は掬い面の研磨状態を拡大
して示す説明図。第10図は研磨した掬い面の一部の拡大
正面図。第11図〜第14図は掬い角の研磨状態を拡大して
示す説明図。15は研磨した掬い角の一部の拡大平面図。
第16図は従来のチップソー研磨機の平面図。第17図及び
第18図は同上による掬い面の研磨状態を拡大して示す説
明図。第19図及び第20図は掬い角の研磨状態を拡大して
示す説明図である。 1:機台 2:円形ガイド 3:旋回台 5,7:止め手段 a:刃物保持体 23:チップソー 48:枠体 57:垂直回動盤 56:ブラケット 65:方向切換板 68:テーパーカップ形の電動砥石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台上に設けた円形ガイドに、旋回台をそ
    の軸心を中心に旋回して止め手段により任意の位置に固
    定されるように支持させ、該旋回台には刃物保持体を支
    持するチップソーの歯部が前記旋回中心に臨むように支
    持させ、前記円形ガイドに対応させて機台上に設けた枠
    体には、ブラケット付の垂直回動盤をその軸心と前記旋
    回台の旋回中心とをチップソーの高さにおいて結ぶ研磨
    基準線を中心に回動するように支持させ、前記ブラケッ
    トには両側への方向切換板を軸着して、該切換板に研磨
    部を外周に有するテーパーカップ形の電動砥石を取付け
    たことを特徴とするチップソー用の掬い面,掬い角研磨
    機。
JP14605889A 1989-06-08 1989-06-08 チップソー用の掬い面,掬い角研磨機 Expired - Lifetime JPH0661653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14605889A JPH0661653B2 (ja) 1989-06-08 1989-06-08 チップソー用の掬い面,掬い角研磨機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14605889A JPH0661653B2 (ja) 1989-06-08 1989-06-08 チップソー用の掬い面,掬い角研磨機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0310715A JPH0310715A (ja) 1991-01-18
JPH0661653B2 true JPH0661653B2 (ja) 1994-08-17

Family

ID=15399134

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