JP6178369B2 - サイディングボード用研削装置 - Google Patents
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Description
サイディングボードの端縁の被研削部を鋭角状に研削する装置であって、
前面が砥面となっていて、前記砥面と略直交する回転軸を中心に回転駆動される砥石と、
前記被研削部が前記砥面と略平行をなすように前記サイディングボードを保持するボード保持機構と、
前記砥石と前記ボード保持機構を、前記被研削部の長さ方向に沿い且つ前記被研削部が前記砥面に摺接するように相対移動させる移動機構とを備え、
前記回転軸と平行で且つ前記被研削部の長さ方向と平行な投影面上においては、前記砥面の両端部のうちいずれか一方の端部である研削機能端部が、他方の端部よりも前方に配され、
前記被研削部に対する前記研削機能端部の摺接方向が、前記サイディングボードの化粧面側から裏面側に向かう方向とされているところに特徴を有する。
前記回転軸と平行で且つ前記被研削部の長さ方向と平行な投影面上において、前記砥面の両端部のうち研削直前に前記被研削部と対向する側の端部が、前記研削機能端部とされていてもよい。
この構成によれば、研削機能端部が、砥面の両端部のうち研削直前に被研削部と対向する側の端部であるから、サイディングボードの被研削部を、より確実に、欠けを生じさせずに鋭角状に研削することができる。
本発明のサイディングボード用研削装置は、
前記ボード保持機構は、前記化粧面が斜め上を向く姿勢で前記サイディングボードを保持し、
前記研削機能端部は、前記被研削部を下向きに擦りながら研削するようになっていてもよい。
この構成によれば、研削によって生じた粉塵が上方へ舞い上がり難いので、集塵し易い。
前記砥石が、砥粒を合成樹脂製のボンドで固着したものであってもよい。
この構成によれば、砥面の砥粒が被研削部を擦る際に、被研削部に対する砥粒の衝撃が合成樹脂製のボンドによって軽減されるので、被研削部における欠けの発生を、より確実に防止することができる。
前記被研削部に対し先に研削を行う第1の前記砥石と、後に研削を行う第2の前記砥石とが、前記被研削部の長さ方向に間隔を空けて配されており、
前記第1の砥石の研削によって前記被研削部に形成される第1の研削面と前記化粧面とのなす角度は、前記第2の砥石の研削によって前記被研削部に形成される第2の研削面と前記化粧面とのなす角度より小さくてもよい。
この構成によれば、被研削部には、第1の砥石で研削されることによってサイディングボードの全厚さに亘る第1の研削面が形成され、その後、第1の研削面のうちサイディングボードの化粧面に隣接する角端領域のみが、第2の砥石によって研削される。第2の砥石による研削工程では、研削領域が比較的狭く、サイディングボードに摩擦熱が籠もり難いので、第2の研削面の仕上がりが良好となる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図10を参照して説明する。以下の説明において、前後の方向については、図1,図6,図7における左方及び図2〜4における下方を、前方と定義する。また、左右の方向については、図2〜5にあらわれる向きを、そのまま右方、左方と定義する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、サイディングボードが化粧面を斜め上向きとなるように保持されているが、サイディングボードは化粧面を斜め下向きにする姿勢で保持されていてもよい。この場合、研削機能端部は、被研削部を上向きに擦りながら研削すればよい。
(2)上記実施例では、回転軸が水平となる向きに砥石を設けたが、回転軸は水平に対して斜めをなす向きであってもよい。
(3)上記実施例では、サイディングボードは、被研削部が回転軸とほぼ同じ高さとなるように保持されているが、サイディングボードは、被研削部が回転軸と異なる高さに位置するように保持されて居ても良い。
(4)上記実施例では、サイディングボードは、被研削部が水平となる向きに保持されているが、サイディングボードは、被研削部が水平に対して斜めとなる向きに保持されていてもよい。
(5)上記実施例では、研削する際に、砥石を固定してボード保持機構を移動さるようにしたが、これとは逆に、ボード保持機構を固定して砥石を移動させるようにしてもよい。
(6)上記実施例では、第1の砥石と第2の砥石を設けたが、砥石の数は1つだけもよく、3つ以上でもよい。
(7)上記実施例では、砥石として、砥粒を合成樹脂製のボンドに固着したレジノイド砥石を用いたが、これに限らず、レジノイド砥石以外の砥石を用いてもよい。
(8)上記実施例では、砥面の両端部のうち研削直前に被研削部と対向する側の端部を研削機能端部としたが、これとは逆に、砥面の両端部のうち研削直前に被研削部と対向する側とは反対側の端部を、研削機能端部としてもよい。
11…化粧面
12…裏面
13…被研削部
20…移動機構
23…ボード保持機構
14A…第1研削面(第1の研削面)
14B…第2研削面(第2の研削面)
40A…第1砥石(第1の砥石)
40B…第2砥石(第2の砥石)
41…砥粒
42…ボンド
44A…第1砥面(砥面)
44B…第2砥面(砥面)
49…回転軸
50A…第1砥面の研削機能端部(研削機能端部)
50B…第2砥面の研削機能端部(研削機能端部)
55A,55B…砥面における他方の端部
α…第1の研削面と化粧面とのなす角度
β…第2の研削面と化粧面とのなす角度
Claims (5)
- サイディングボードの端縁の被研削部を鋭角状に研削する装置であって、
前面が砥面となっていて、前記砥面と略直交する回転軸を中心に回転駆動される砥石と、
前記被研削部が前記砥面と略平行をなすように前記サイディングボードを保持するボード保持機構と、
前記砥石と前記ボード保持機構を、前記被研削部の長さ方向に沿い且つ前記被研削部が前記砥面に摺接するように相対移動させる移動機構とを備え、
前記回転軸と平行で且つ前記被研削部の長さ方向と平行な投影面上においては、前記砥面の両端部のうちいずれか一方の端部である研削機能端部が、他方の端部よりも前方に配され、
前記被研削部に対する前記研削機能端部の摺接方向が、前記サイディングボードの化粧面側から裏面側に向かう方向とされていることを特徴とするサイディングボード用研削装置。 - 前記回転軸と平行で且つ前記被研削部の長さ方向と平行な投影面上において、前記砥面の両端部のうち研削直前に前記被研削部と対向する側の端部が、前記研削機能端部とされていることを特徴とする請求項1記載のサイディングボード用研削装置。
- 前記ボード保持機構は、前記化粧面が斜め上を向く姿勢で前記サイディングボードを保持し、
前記研削機能端部は、前記被研削部を下向きに擦りながら研削するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のサイディングボード用研削装置。 - 前記砥石が、砥粒を合成樹脂製のボンドで固着したものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のサイディングボード用研削装置。
- 前記被研削部に対し先に研削を行う第1の前記砥石と、後に研削を行う第2の前記砥石とが、前記被研削部の長さ方向に間隔を空けて配されており、
前記第1の砥石の研削によって前記被研削部に形成される第1の研削面と前記化粧面とのなす角度は、前記第2の砥石の研削によって前記被研削部に形成される第2の研削面と前記化粧面とのなす角度より小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のサイディングボード用研削装置。
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