JP2002127102A - 切断カッター - Google Patents

切断カッター

Info

Publication number
JP2002127102A
JP2002127102A JP2000320176A JP2000320176A JP2002127102A JP 2002127102 A JP2002127102 A JP 2002127102A JP 2000320176 A JP2000320176 A JP 2000320176A JP 2000320176 A JP2000320176 A JP 2000320176A JP 2002127102 A JP2002127102 A JP 2002127102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chips
chip
cutting
cutter
tips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000320176A
Other languages
English (en)
Inventor
Mizuho Nakada
瑞穂 中田
Akinori Yoshimoto
昭典 吉本
Naoki Isozaki
直樹 磯崎
Mineo Onishi
峰夫 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Allied Material Corp
Original Assignee
Allied Material Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Allied Material Corp filed Critical Allied Material Corp
Priority to JP2000320176A priority Critical patent/JP2002127102A/ja
Publication of JP2002127102A publication Critical patent/JP2002127102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窯業系サイディングボードのような硬くて切
粉の多い材料の切断を効率良く行え、寿命の長い切断カ
ッターを提供する。 【解決手段】 回転基板の外周縁に複数のチップが設け
られた切断カッターにおいて、前記チップは、ダイヤモ
ンド粒子と、WCを主体とする硬質相と、鉄系金属から
なる結合相金属を含む焼結体で構成される。すべてのチ
ップをこのようにしてもよく、或いは一部のチップをこ
のようにして残りはダイヤモンド粒子を含まない焼結体
としてもよい。ダイヤモンド粒子の含まれる割合は、体
積比率で10〜50%とするのが好ましい。前記の焼結
体は、回転基板との接合部に近い領域ほど鉄系金属の割
合を高くし、接合部から遠ざかるに従いWCの割合が高
くすることでチップの寿命を向上させるとともに回転基
板との接合力を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主に木材や外装用
サイディングボードなどの建材、FRP(繊維強化プラ
スチックス)、大理石、カーボンなどの切断に用いられ
る切断カッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の材料の切断には、超硬合
金のチップを用いたカッターが一般に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超硬合金のチップを用
いたカッターは、比較的軟質の材料の切断性能に優れて
いるが、硬質の材料の場合、チッピングが生じやすく、
またチップの摩耗により急激に切れ味が悪くなる。この
ため、焼結ダイヤモンドのチップ(以下、PCDチップ
と称する)を用いたカッターも使用されるが、刃先が欠
ける恐れがあり、刃先が欠けた場合超硬合金ほどではな
いにしても切れ味が悪くなり、刃先の寿命が短くなる問
題がある。
【0004】また、PCDチップは加工性が悪く、コス
トが高くなるため、すべてのチップをPCDチップにせ
ず、一部のチップをPCDチップとし残りは超硬チップ
とするものも多い。PCDチップを比較的容易に加工す
るためには、例えば放電加工機を用いて行う場合がある
が、この方法では刃先を鋭利にすることはできず、被削
材の切り口が荒くなるという問題がある。
【0005】さらに建材を切断する現場では、切断され
る材料が限定されず、様々な材料が同じカッターで切断
されることも多く、木材などに加えてトタンやブリキな
ども切断することがある。PCDチップの場合、これら
の材料を切断すると切刃が欠けてしまうという問題が生
じる。
【0006】これらの問題を解決するものとして、超砥
粒を電気メッキにより一層固着した電着砥石があり、例
えば実公平1−11414号公報に記載のものがある。
これは、鋼材などの研削には優れた効果を発揮するが、
切粉発生量の多い建材の切断に用いた場合、電着層によ
り砥粒の突出量が少ないこと及び砥粒間隔が狭いため、
目づまりが甚だしい上切断速度も遅く、実用的な切断作
業は困難であった。
【0007】また、電着に代え、超砥粒をろう材により
一層結合し、砥粒の突出量と結合力を増強したろう付け
砥石があり、例えば特公昭55−22194号公報に記
載のものがある。この砥石でサイディングボードを切断
した結果、電着砥石に比べて目づまりは減ったが、砥粒
間隔が狭いため切断速度が上がらず、実用上なお充分と
は言い難かった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような問
題点を解決するものであり、その第一の特徴とするとこ
ろは、回転基板の外周縁に複数のチップが設けられた切
断カッターにおいて、前記チップは、ダイヤモンド粒子
と、WCを主体とする硬質相と、鉄系金属からなること
である。
【0009】また、上記に代わる特徴として、回転基板
の外周縁に複数のチップが設けられた切断カッターにお
いて、前記チップの一部のものは、ダイヤモンド粒子
と、WCを主体とする硬質相と、鉄系金属からなる結合
相金属を含む焼結体からなり、残りのチップはWCを主
体とする硬質相と、鉄系金属からなる結合相金属を含む
焼結体からなることである。
【0010】第二の特徴として、前記ダイヤモンド粒子
の含まれる割合は、体積比率で10〜50%としたこと
である。
【0011】第三の特徴として、前記焼結体は、前記回
転基板との接合部に近い領域ほど前記鉄系金属の割合が
高く、前記接合部から遠ざかるに従い前記WCの割合が
高くなることである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の切断カッターは、金属製
の回転基板の外周縁に複数のチップが設けられている。
このチップはWCを主体とする硬質相がCoなどの結合
相により結合され、この中にダイヤモンド粒子が分散し
ている。すなわち、超硬合金のマトリックス中にダイヤ
モンド粒子が分散した焼結体からなるものである。
【0013】チップにダイヤモンド粒子の分散した超硬
合金を使用することで、硬質材料などを切断する際に、
PCDのチップに比べチッピングが少なくなり、チップ
の摩耗も少なくなるので、良好な切味が長時間にわたっ
て持続される。
【0014】また、ダイヤモンド粒子の分散した超硬合
金のチップは研削加工により仕上げられており、超硬合
金のチップと同様に鋭利な刃にすることができる。よっ
て切断した材料の切り口の精度が向上し、切断面の面粗
さも小さくなる。
【0015】PCDのチップと比較すると、よりじん性
が向上するので欠けにくくなり、すくい角を大きくする
ことができ、切味を向上させることができる。また、コ
ストも低減することができる。
【0016】ダイヤモンド粒子の含まれる割合について
は、耐摩耗性を向上させるために体積比率で10%以上
とし、じん性を確保するために50%以下とする。
【0017】超硬合金の成分は全体にわたって均一であ
る必要はなく、ダイヤモンド粒子の分散量やWCとCo
の成分の比は場所により適宜異ならせることも出来る。
回転基板とチップの接合部においては、チップの成分は
Coの比率をより高めた方が、接合強度を向上させるこ
とが出来る。逆に刃先となる先端側では、WCの比率を
高くして耐摩耗性を向上させることが有効となる。
【0018】
【実施例】図1に本発明の切断カッターを示す。1はチ
ップ、2は基板、3はスリットである。回転基板2の直
径は100mm、厚みは1.2mmで、材質は工具鋼で
ある。
【0019】チップ1は、超硬合金の焼結体の中にダイ
ヤモンド粒子を体積比率で20%含んでいる。超硬合金
部分は、90重量%のWCと10重量%のCoからなる
焼結体であり、このチップ1のすくい面をラップ加工し
た後、逃げ面を研削により加工した。
【0020】また比較のために、超硬合金からなるチッ
プ、及びPCDからなるチップも製作した。これらのす
くい面は、本発明のチップと同様にラップ加工し、その
後超硬合金のチップは逃げ面を研削により加工して刃付
けを行い、PCDのチップは逃げ面を放電加工により刃
付けを行った。
【0021】以上のようにして製作したチップの逃げ面
の表面粗さRzを測定すると、本発明のダイヤモンド粒
子を含む超硬合金のチップは0.6μmであったのに対
し、比較例の超硬合金のチップでは0.5μm、PCD
のチップでは4μmであった。逃げ面の表面粗さは、そ
のまま刃先の精度に影響するため、本発明のものは従来
の超硬合金とほぼ同等の刃先が得られ、PCDのチップ
に比べて切味の良い鋭利な刃先とすることができた。
【0022】これらのチップを図1に示す形状の基板2
の外周部にろう付けし、切断カッターを製作して、サイ
ディングボードの切断を行った。この切断カッターのチ
ップ1は、15ヶ設けられており、本発明のカッター
は、すべてのチップがダイヤモンド粒子を含む超硬合金
のチップとした。比較例の切断カッターとして、すべて
のチップが超硬合金のチップを設けたものと、PCDの
チップ3ヶを等間隔にろう付けし、残りの部分には超硬
合金のチップを設けたものの2種類を製作し、切断を行
った。
【0023】この結果、本発明のカッターでは、チップ
の欠けもなく、切断面も綺麗な面が得られたのに対し、
すべてのチップが超硬合金からなるカッターは、本発明
のカッターよりも摩耗が大きくなった。また、PCDの
チップを含むカッターについては、すべてのチップが超
硬合金のカッターよりは摩耗が少なかったものの、PC
Dチップの一部に欠けが見られ、切断面には多数の切削
痕が見られた。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のカッタ
ーは、チップを研削により加工でき、刃先の加工時には
PCDチップより欠けにくいので、刃先を高精度に加工
でき、従来の超硬チップと同等のシャープな刃先が得ら
れる。この結果、本発明のチップを使ったカッターで切
断すると切断面が綺麗になる。また、超硬合金のチップ
より摩耗が少なくなり、切断カッターの寿命が向上す
る。さらに、PCDチップよりもじん性が高く欠けにく
いので、切断加工時のチッピングも少なくなり、チップ
の寿命が向上するとともに切断面が綺麗になるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切断カッターを示した説明図である。
【符号の説明】
1 チップ 2 基板 3 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 峰夫 大阪府堺市鳳北町2丁80番地 大阪ダイヤ モンド工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転基板の外周縁に複数のチップが設け
    られた切断カッターにおいて、 前記チップは、ダイヤモンド粒子と、WCを主体とする
    硬質相と、鉄系金属からなる結合相金属を含む焼結体か
    らなることを特徴とする切断カッター。
  2. 【請求項2】 回転基板の外周縁に複数のチップが設け
    られた切断カッターにおいて、 前記チップの一部のものは、ダイヤモンド粒子と、WC
    を主体とする硬質相と、鉄系金属からなる結合相金属を
    含む焼結体からなり、残りのチップはWCを主体とする
    硬質相と、鉄系金属からなる結合相金属を含む焼結体か
    らなることを特徴とする切断カッター。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤモンド粒子の含まれる割合
    は、体積比率で10〜50%であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の切断カッター。
  4. 【請求項4】 前記焼結体は、前記回転基板との接合部
    に近い領域ほど前記鉄系金属の割合が高く、前記接合部
    から遠ざかるに従い前記WCの割合が高くなることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の切断カッター。
JP2000320176A 2000-10-20 2000-10-20 切断カッター Pending JP2002127102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000320176A JP2002127102A (ja) 2000-10-20 2000-10-20 切断カッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000320176A JP2002127102A (ja) 2000-10-20 2000-10-20 切断カッター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002127102A true JP2002127102A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18798497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000320176A Pending JP2002127102A (ja) 2000-10-20 2000-10-20 切断カッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002127102A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010142947A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Sandvik Intellectual Property Ab 回転カッターナイフ
JP2017052020A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 株式会社チップトン サイディングボード用研削装置
KR101809877B1 (ko) * 2017-11-06 2017-12-18 이주왕 황토가 함유된 인조잔디용 항균성 충전재 조성물
WO2018103205A1 (zh) * 2016-12-05 2018-06-14 江苏友和工具有限公司 一种焊接单晶金刚石多功能木工锯片

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010142947A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Sandvik Intellectual Property Ab 回転カッターナイフ
JP2017052020A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 株式会社チップトン サイディングボード用研削装置
WO2018103205A1 (zh) * 2016-12-05 2018-06-14 江苏友和工具有限公司 一种焊接单晶金刚石多功能木工锯片
KR101809877B1 (ko) * 2017-11-06 2017-12-18 이주왕 황토가 함유된 인조잔디용 항균성 충전재 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104411430A (zh) 切削工具
US6883412B1 (en) Method of fabricating circular saw blades with cutting teeth composed of ultrahard tool material
CN101336145A (zh) 切削方法
US20030154840A1 (en) Disposable food delivery apparatus
WO2021197215A1 (zh) 坯体以及具有螺旋状超硬材料前刀面的切削工具
US20020170407A1 (en) Polycrystalline cubic baron nitride (PCBN) woodworking tools and methods
JP2002127102A (ja) 切断カッター
US20220097157A1 (en) Machining tool having asymmetrical teeth having cutting particles
JP2000043006A (ja) 回転切削工具
CN213560144U (zh) 一种精密孔加工用多阶梯铣刀
CN212144660U (zh) 坯体及其切削工具
EP1029624A2 (en) Circular saw blades with cutting teeth composed of ultrahard tool material, and method for its production
JP2722649B2 (ja) 切削用多結晶ダイヤモンド工具
KR20030051700A (ko) 내마멸성 및 내마모성 재료
JPH09314406A (ja) 超硬質切削用チップ及びその製造方法
JPH079349A (ja) 複合砥粒工具
JP2746344B2 (ja) 高硬度複合焼結体を切刃とする切削工具
JP3298839B2 (ja) バンドソー
JPS61265207A (ja) 電着フライス工具
JPS6195808A (ja) 穴あけ工具
JP3606742B2 (ja) 台金にクリアランスを有するコアビット
JPS62271606A (ja) 高硬度焼結体切削工具
JPH01135602A (ja) 穴開け用ビット
JPH039945Y2 (ja)
JP2001191212A (ja) 回転切削多刃工具