JPS6015638Y2 - 刃角調整ゲ−ジ付包丁研摩機 - Google Patents

刃角調整ゲ−ジ付包丁研摩機

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JPS6015638Y2
JPS6015638Y2 JP18141882U JP18141882U JPS6015638Y2 JP S6015638 Y2 JPS6015638 Y2 JP S6015638Y2 JP 18141882 U JP18141882 U JP 18141882U JP 18141882 U JP18141882 U JP 18141882U JP S6015638 Y2 JPS6015638 Y2 JP S6015638Y2
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JP
Japan
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knife
slide
rod
blade
gauge
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JP18141882U
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JPS5986947U (ja
Inventor
昭二 三上
Original Assignee
株式会社サンク理研工業
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は刃角調整ゲージ付包丁研摩機に関するもので
ある。
一般に包丁には刃先が大刃から光力にかけて通直をなし
ているものと、菜切り包丁や出刃包丁のように緩やかな
カーブで湾曲しているものがあり、菜切り包丁の研摩で
は刃先の湾曲円弧に応じて各位置で刃先角度を略均−に
保つための技術的な困難が伴う。
また出刃包丁では大刃部は衝撃に耐えるように刃先角度
をより鈍角にし、先方部分は切り込みを良くするために
鋭角にする必要がある。
例えば第1図は出刃包丁2の全体の特徴を表わす断面表
示の平面図であるが、図示するように大刃部2aから光
力部2bに至る刃先2Cは一定のアールをなしており、
しのぎ2dと裏面2eとのなす刃先角は大刃部2aの方
が光力部2bの部分より鈍角をなしている。
また断面全体としては背面部2fから刃先2cに向って
裏面2eと表面2gのなす厚みも順次薄くなっており、
裏面2eは僅かに窪みをなすように湾曲している。
このためこられの包丁研摩は手研ぎによるほか、回転砥
石を用いる場合でも刃物の押接角度を手で調節しながら
研摩する場合が多く、正確な研摩には相当の熟練を必要
とするほか、回転砥石を用いるときは包丁に付着した食
品の油脂類等によって滑りが激しいこともあって非常に
危険を伴うという欠点を有している。
これに対し、従来例えば出刃包丁の研摩を行うのに端面
を上向きにした回転砥石上に包丁の刃先角度に応じた傾
斜を有する案内板を固定的に架設し、その案内板の傾斜
面に包丁の表面を押接し前後及び左右に摺動せしめなが
ら刃先の研摩を行う構造のものがある。
しかしこの構造のものは案内板の傾斜角によって包丁の
刃先角度が画一的に定まり、刃先が円弧をなしている場
合や大刃と光力の刃先角度が異る場合の研摩は困難であ
るほか、包丁の固定性も悪く不安定であるという欠点が
ある。
この考案は上記のような問題点を解消する刃角調整ゲー
ジ付包丁研摩機を提供せんとするもので、特に回転砥石
の砥面に対して先端が左右に移動しながら押接されるよ
うに揺動し且つスライドして進退自在に支持されるスラ
イド杆の先端に包丁が吸着され、砥面に対して包丁が任
意な接触角で押接されるとともに、スライド杆先端で回
動自在に支持され、さらにその回動角を調整するゲージ
を有することを特徴とするものである。
以下図示する実施態様につき説明すると、第2図は本考
案の研摩機の側面図を示し、昇降調節自在なスタンド1
1上に取付けられたモーター12の上部には水平方向に
回転する砥石13が設けられ、該砥石13の砥面14に
包丁2が押接研摩される。
上記砥面14上には砥液タンク10から砥液が滴下され
るようになっている。
上記包丁2は下面が平面をなすマグネットホルダー15
に裏面において吸着固定され、該マグネットホルダー1
5の動きに従って砥面14に押接される。
マグネットホルダー15は角柱状に形成されその背面に
はプレート状のストッパー16が固着され、該ストッパ
ー16の下端はマグネットホルダー15の後端下面に突
出して包丁2の背面がこれに沿って停止し、ホルダーで
の位置決めが行ワれる。
またマグネットホルダーの下面後端は面取りが行われ、
包丁2の背面側端部コーナーがマグネットに当って吸着
状態が不安定にならないように逃がし17が形成されて
いる。
マグネットホルダー15は、その上部及び後端側を覆う
ようにL字形又はアングル状の断面をなすブラケット1
8の下面に回動調節自在に締着又は軸支され、該ブラケ
ット18の後端は後方から突出する板状又は角柱状のス
ライド杆19の先端に回動自在又は回動調節自在に軸支
して取付けられている。
このマグネットホルダー15の取付構造は第7図に示す
ようにホルダーを直交する2方向の回動せしめる機構で
ある。
他方、モーター12の背面の両側には2本のガイドロッ
ド20を上下方向に摺動自在な如く平行に挿通せしめる
ボス21が縦向きに付設され、上記ガイドロッド20の
上端にはビーム2が水平に固着架設されるとともに、そ
の背面両端には次に述べるスライドフレーム23の角柱
状のサポート杆24を水平スライド自在に嵌合支持する
サポートガイド25が付設されている。
また前記ボス21.21の中間にはスクリューボス26
が上下向きに付設され、このスクリューボス26には上
端が前記ビーム22に回転自在に固着され下端には回転
操作用つまみ27を付設した昇降調節用のスクリュー2
8が螺合して挿通されている。
このスクリュー28を回転操作することによりガイドロ
ッド20.20にガイドされながらビーム22、即ち前
記スライドフレーム23が昇降調節される構造である。
前記スライドフレーム23は底辺をなすサポート杆24
の両端にアーム29.29を介してその先端にスライド
フレーム23と平行をなす円柱状のサポート軸30を架
設しており、該サポート軸30にはボックス状のスライ
ドユニット31がサポート軸30に沿って水平方向に走
行し且つ該サポート軸30を軸として回動し得るように
取付けられている。
即ち上記スライドユニット31は第2図〜第4図に示す
ようにボックス状の本体32の内部の左右両側には、サ
ポート軸30の局面に同一方向(図面の状態では後方斜
め上方)から接触するベアリング等からなる挾持ロール
33,33と、該挾持ロール33,33の間においてこ
れとは逆に傾斜した反対方向(図面の状態では後方斜め
下方)からサポート軸30に接する挟持ロール34とが
回転自在に軸支され、これらのロール33゜33及び3
4の周面によってサポート軸30が挾持される状態をな
し、スライドユニット31はロール33.34の回転に
より左右方向に極めて円滑に走行するとともに、ユニッ
ト31の側板31に穿設された軸孔及びロール33,3
4とl−ト軸30との接触下に円滑に回動する機構をな
している。
そして上記スライドユニット31の上面中央には前述し
たスライド杆19の後方が前後方向にスライド可能な如
く、その上面に突設したガイド35に嵌合されて支持さ
れている。
36は上記スライド杆19の前後のスライド位置をセッ
トするセットボルトである。
以上の構成により、包丁を吸着固定するマグネットホル
ダー15はスライド杆19の先端において既に述べたよ
うに一定の傾斜角を有しなから砥面14に沿った方向と
、これに略直交する方向に回動し、さらにスライド杆1
9の前後摺動及びスクリュー28によるスライド杆19
のスライド支持部の昇降とによって包丁2の押接角度を
調整し、サポート軸30を中心としたスライドユニット
31の回動によって包丁2の砥面14への押接操作と押
接力の調整を可能ならしめ、さらにサポート軸30上に
おいてスライドユニット31を左右に走行させることに
よって砥面14上の包丁を左右に移動できるほか、サポ
ート杆24を左右の限度位置までスライドさせてスライ
ドフレーム23の位置を調節することにより、例えば方
向の異る片刃包丁の取付方向を変える(注:この場合砥
石13の回転方向も切換える)ことを可能としている。
以上の如く構成される本考案の研摩機においては、例え
ば第6図及び第7図に示す状態で出刃包丁2を研摩する
場合、包丁を吸着固定した後ビーム22の高さ調節とス
ライド杆19の繰り出し長さを調節して砥面14に対す
る包丁2のしのぎ2d面の接触角度を概ね決定し、柄4
を左手で持ちながら包丁2の裏面(上面)を押えて回転
中の砥石13により研摩を開始する。
そして研摩中は、しのぎ2dの砥面への十分な接触を保
つようにスライド杆19に対してブラケット18を回動
させ、あるいはブラケット18に対してマグネットホル
ダー15を回動させながら大刃部2aから光力部2bに
至るしのぎ2dを押接せしめて研摩を行う。
その結果しのぎ2dは各位置に於て本来の刃先角度と刃
先2Cの湾曲形状を保って満遍なく研摩される。
またマグネットホルダー15やブラケット18の回動に
際し、それら回動角の大小や回動状態が砥面14に対す
るしのぎ2dの接触角(刃先角度)や刃先のアールにも
影響するのでこれらの作動を規制するために、ボックス
状本体32の上面の一端には中央にスリット37を穿設
した円弧状断面のゲージ杆38が調節ねじ41によって
着脱自在に締着され、該ゲージ杆3Bの先端は砥石2の
左側後方に突出し、その先端には上下方向のガイドバー
39が付設された刃角調整ゲージ40が設けられている
上記ゲージ40は、ゲージ杆38のスリット37に調節
ねじ41を挿通し、ゲージ杆38の湾曲面を下向きにし
てボックス状体32上に締着され、上記調節ねじ41を
緩めることにより該ねじ41を中心としてゲージ杆3B
を回動させ、あるいは前後方向にスライド移動させるこ
とによってガイドバー39の位置にセットできる。
上記ガイドバー39には第7図に示すように回転中の砥
面14上に押接された包丁の柄の後側が当接腰包丁はマ
グネットホルダー15とガイドバー39の2点において
支えられることによって研摩時の砥面14上における水
平方向の角度を決め且つ砥石の回転に対抗する反力を得
る。
また包丁2の刃先2C及びしのぎ2dはともに第1図に
示すように前方にカーブしているが、しのぎ2dをを満
遍なく研摩するには包丁2を左右に直線的に移動させる
だけではたりず、包丁2を左右水平状態から右又は左方
向に傾斜させなければならない。
この左右傾斜作動は包丁2を吸着したマグネットホルダ
ー15及びブラケット18を、スライド杆19の先端に
おいて回動させて行うが、このとき柄4はガイドバー3
9の前面に当接した状態で上下に直線的に摺動するよう
に案内され、しのぎ2dの面全体を正確に研摩するのを
助ける。
換言すればガイドバー39がない場合ハしのぎ2dの研
摩状態が不安定なために裏面2eとのなす角度(刃先角
度)調節が不正確になる。
以上出刃包丁の例で述べたように、本考案によれば片刃
式の包丁でもあるいは刃先形状が湾曲し、刃先角度が不
均一の包丁でもスライド杆19の支点高さや繰り出し長
さの調節操作、各部の回動又は揺動操作、あるいは左右
のスライド操作等それぞれの規則的な運動の組合せによ
って単純な刃先角度を出す研摩は勿論複雑な刃先角度や
形状の変化に応じた研摩も正確に、しかも容易且つ安全
迅速に行えるという特徴を有するものである。
さらにこれらの研摩では、専門技術者が作出した包丁の
製造初期の刃先形状を後の研摩で再現することは非常に
困難とされ、あるいはそのためには極めて熟練した技術
を必要としていた従来の問題点を、未熟な板前や主婦等
のいわゆる刃物研摩では素人であるユーザーによっても
容易に正確な研摩ができるようにして解消したことは非
常に画期的なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は出刃包丁の特徴を表わす断面表示の平面図、第
2図は本考案装置の要部側面図、第3図は同じくその背
面図、第4図は装置の部分拡大側面図、第5図は他の部
分を示す分解斜視図、第6図は包丁研摩状態を示す要部
平面図、第7図は刃角調整ゲージの取付状態を示す要部
の斜視図である。 2・・・・・・包丁、2a・・・・・・元方部、2b・
・・・・・先月部、2c・・・・・・刃先、2d・・・
・・・しのぎ、2e・・・・・・裏面、2f・・・・・
・背面部、2g・・・・・・表面、4・・・・・・柄、
10・・・・・・砥液タンク、11・・・・・・スタン
ド、12・・・・・・モーター 13・・・・・・砥石
、14・・・・・・砥面、15・・・・・・マクネット
ホルダー、16・・・・・・ストッパー、17・・・・
・・逃がし、18・・・・・・ブラケット、19・・・
・・・スライド杆、20−−−−−−ガイドロッド、2
1・・・・・・ボス、22・・・・・・ビーム、23・
・・・・・スライドフレーム、24・・・・・・サポー
ト杆、25・・・・・・サポートガイド、26・・・・
・・スクリューボス、27・・・・・・つまみ、28・
・・・・・スクリュー、29・・・・・・アーム、30
・・・・・・サポート軸、31・・・・・・スライドユ
ニット、32・・・・・・本体、−33,34・・・・
・・挾持ロール、35・・・・・・・・・ガイド、36
・・・・・・セットボルト、37・・・・・・スリット
、38・・・・・・ゲージ杆、39・・・・・・ガイド
バー、40・・・・・・刃角調整ゲージ、41・・・・
・・調節ねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水平方向に互いに平行をなすサポート軸30とサポート
    杆24とを有するスライドフレーム23を、回転砥石1
    3の後方に昇降自在に設けたビーム22に左右方向に水
    平摺動自在に支持して設け、上記サポート軸30には該
    サポート軸30に軸支されて前後方向の回動及び軸方向
    のスライドが共に自由にできるスライドユニット31を
    設け、該スライドユニット31に前後スライド自在に支
    持され、先端に水平方向及びこれと交差する方向に回動
    可能なマグネットホルダー15を付設したスライド杆1
    9とを設けるとともに、上記スライドフレーム31の一
    端には、先端に上下方向のガイドバー39を付設し、前
    後方向の移動調節及び水平方向の回動調節が可能なゲー
    ジ杆38を締着して設けてなる刃角調整ゲージ付包丁研
    摩機。
JP18141882U 1982-11-30 1982-11-30 刃角調整ゲ−ジ付包丁研摩機 Expired JPS6015638Y2 (ja)

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JP18141882U JPS6015638Y2 (ja) 1982-11-30 1982-11-30 刃角調整ゲ−ジ付包丁研摩機

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Publication Number Publication Date
JPS5986947U JPS5986947U (ja) 1984-06-12
JPS6015638Y2 true JPS6015638Y2 (ja) 1985-05-16

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ID=30393126

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JP18141882U Expired JPS6015638Y2 (ja) 1982-11-30 1982-11-30 刃角調整ゲ−ジ付包丁研摩機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4683651B2 (ja) * 2006-06-14 2011-05-18 千秋 武藤 刃研ぎ装置

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JPS5986947U (ja) 1984-06-12

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