JP2949492B1 - 理髪鋏の精密刃研ぎ装置 - Google Patents

理髪鋏の精密刃研ぎ装置

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】理髪鋏の刃研ぎを、未熟練者であっても正確か
つ迅速に精密研ぎができるようにすること。 【解決手段】往復動する砥石(11)に鋏体(S)の刃
先を、砥石の運動方向とほぼ直交する方向に当てて荒研
ぎを行い、砥石(11)の運動方向とほぼ同じ方向に当
てて仕上げ研ぎを行うこととして、研ぎ時間の短縮と精
密な研ぎ上がりが得られて、切れ味に優れ、切れ味を長
く保てるとともに、砥石(11)に当てる鋏体の接触重
力を調整するバランス装置を設けて、荒研ぎでは強く研
ぎ、仕上げ研ぎでは軽いタッチで研いで、研ぎ能率の向
上と高精度の研ぎ上がりが得られるようにし、さらに、
非直線からなる刃先線(E)の、砥石(11)との接触
位置を漸次変位させる手段を設けて、刃先線方向を均一
に研ぎ上げるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理髪鋏の動力によ
る精密刃研ぎ方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】理髪鋏は極めて鋭敏で、研ぎ方によって
切れ味が大きく変化するものであり、理容師は自分が使
用する鋏は使いやすいように自分で研ぐのが理想である
が、経験の少ない人には研ぐ技術を持たない者も多く、
その人達は専門の研ぎ業者に依頼している。
【0003】理髪鋏の研ぎ方は、切刃の表側を主に研い
で、裏側をカエリを除く程度に軽く研ぐのが普通であ
る。研がれた刃先角(刃先線に直交する断面における刃
先の裏と表とのなす角)の大小によって切れ味と刃持ち
時間が大きく変化するものである。
【0004】理容師自身が研ぐ理髪鋏の刃研ぎ具とし
て、本出願人の考案に係わる実用新案登録第25055
35号(実開平6−83244)が開示されているとと
もに、これを改良したものが平成9年特許願第1679
85号として出願されている。
【0005】また、動力により回転する砥石に、手に持
った鋏体の刃先を当てて研ぐものが従来から知られてい
るが、研ぐ人の技能により切れ味や耐久性が異なるた
め、主として研ぎ職人が営業的に使用する場合が多く、
一般に余り普及していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した本出願人の考
案及び発明に係わる刃研ぎ具は、動力を用いない手研ぎ
式の簡便なものであり、それなりの価値は認められが、
研ぎに時間がかかることと、研ぎ上がりの切れ味や耐久
性にやや不満な点があり、また従来の動力により回転す
る砥石によるものは、研ぐ人の技能により研ぎ上がり精
度に大きな差が生じるとともに、研ぎ上がった刃先を顕
微鏡で大きく拡大して見ると、刃先がギザギザになって
いて、このギザギザの残らない切れ味が長く保てる超精
密な研ぎ上がりを得ることは困難であるといった問題点
があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した従来の問題点を
解決するために、本発明は、砥石を往復動させて、鋏体
の刃先線を砥石の運動方向と直交する方向に砥石に当て
て荒研ぎし、砥石の運動方向と一致する方向に砥石に当
てて仕上げ研ぎする、新規な研ぎ方法と研ぎ装置によ
り、従来の研ぎ装置で得られなかった精密研ぎが未熟練
者であっても容易に行えるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明理髪鋏の精密刃研ぎ装置
は、動力により往復動する砥石に、理髪鋏の刃先を砥石
の運動方向とほぼ直交する方向に当てて荒研ぎを行い、
砥石の運動方向とほぼ同じ方向に当てて仕上げ研ぎを行
うもので、刃先が砥石に接触する圧力を自由に調節する
ことができ、最終の仕上げ研ぎでは極めて軽い接触圧に
して超精密に研ぎ上げることができるものである。
【0009】本発明理髪鋏の精密刃研ぎ装置は、台盤上
に、電動機により左右方向に往復動する砥石を箱体の上
端に備えている砥石手段と、前後位置及び高さ調節可能
な支持手段を横並びに配置し、この支持手段の上端に理
髪鋏を分解した一方の鋏体を、裏面上向きに交差結合部
付近で保持する鋏体保持手段を、上記砥石の往復動方向
と直交する支持軸により左右揺動自在に取付け、上記鋏
体保持手段が保持した上記鋏体の切刃部を上記砥石上に
突出させ、刃先線を上記砥石に自重により当接させた状
態で、非直線からなる上記刃先線の上記砥石との接触位
置を、刃先線に沿って漸次変えながら研ぐための、上記
支持手段に組み込んだ昇降部材を、手動により上下動さ
せる上下動レバーを設けたものである。
【0010】また、上記台板上に取り付ける上記支持手
段を、上記砥石の往復動方向に対して上記刃先線をほぼ
一致させる位置と、ほぼ直交させる位置とに、取り付け
変え可能としたものである。
【0011】また、上記鋏体の刃先線が上記砥石に接す
る重力を調節するための、バランスウエイトを螺合した
バランス調整ねじ棒を、上記鋏体保持手段の取付座板に
上記支点軸に対して上記鋏体保持板が保持している上記
鋏体の切刃の突出方向の反対方向に延設したものであ
る。
【0012】また、刃裏研ぎ棒砥石を当てるための棒状
の刃裏研ぎガイドを、上記鋏体保持板が保持している上
記鋏体の刃先線とほぼ平行に、この刃先線の斜め後方に
位置させて、取付部材を介して取付ねじにより、上記取
付座板に取り付けたものである。
【0013】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
1は長方形の台盤であって、台盤1上に砥石手段10
と、前後位置と高さの調節可能な支持手段20を横並び
に取付け、この支持手段20の上端に、理髪鋏を分解し
た一方の鋏体Sを保持する鋏体保持手段30を支持して
いる。
【0014】砥石手段10は、鋏体Sよりも高硬度のセ
ラミックまたは硝子からなる砥石11を、箱体12の上
端に研ぎ面を露出して往復動自在に支持し、この箱体1
2の内部に、電動機(図示省略)が組み込まれていて、
この電動機により図2に示すストロークTだけ横方向に
砥石11を往復動させるもので、箱体12の正面には電
動機をON・OFFするスイッチ13と、電動機の回転
を制御して砥石11の往復動速度を調節する速度調節ノ
ブ14が取付けてある。
【0015】支持手段20は、台盤1上に砥石手段10
に隣設して、上面の長手方向に幅広のスライド蟻溝21
aを形成している長方形のスライド座板21が、両端を
取付ねじ21bにより取付けられ、このスライド蟻溝2
1aに摺動自在に嵌まる摺動板22a上に直立する外部
角筒22と、この外部角筒22の内側に昇降自在に嵌ま
る中間角筒23と、この中間角筒23の内側に昇降自在
に嵌まり、上端に支持板24aを一体に形成している内
部角筒24とを主要部材として構成される。
【0016】内部角筒24の上端の支持板24aの上面
に、鋏体保持手段30を支持する支持軸25が、スライ
ド座板21のスライド方向と一致する軸心を持って、両
端を取付突起25aにより取付けてあり、さらに中間角
筒23の後側上端部に、調節ねじ受座23aを突設し、
この調節ねじ受座23aに、内部角筒24の上端の支持
板24aの裏面に先端が当接する高さ調節ねじ26を螺
合して、中間角筒23に対する内部角筒24の上下の位
置関係を調節して、支持板24a上に支持する鋏体保持
手段30が保持する鋏体Sの刃先線Eと砥石11面と
が、ほぼ一直線となるように調節するものである。
【0017】外部角筒22の前面と摺動板22aの上面
にわたって、図5に示す如く垂直方向のレバー取付板2
2bが設けられ、このレバー取付板22bに上下動レバ
ー27が先端近くを軸支28され、この上下動レバー2
7の回動範囲を規制する規制ねじ29が、上下動レバー
27の柄部27aの前後に、それぞれレバー取付板22
bに突設されている規制ねじ受座22cに螺合して設け
ている。
【0018】この上下動レバー27の先端は、外部角筒
22の正面下部に設けた窓22dを通して、中間角筒2
3の下部に開口した上下動レバー受口23bに嵌って、
この上下動レバー27の柄部27aを手動で実線と仮想
線で示す間を往復動させることにより、中間角筒23が
支持する内部角筒24に支えられている、鋏体保持手段
30の重量によって下降している中間角筒23を上下動
させることができる。この上下動レバー27により鋏体
保持手段30を上下動させることによる作用は鋏体保持
手段30の構成の説明を終えた後に述べる。
【0019】鋏体保持手段30は、取付座板31の裏面
のほぼ中央部を、砥石11の往復動方向と直交方向の軸
心を持つ支持軸25によって、支持手段20の上端の支
持板24aに、左右方向に回動自在に軸支され、この取
付座板31の上面の前辺部に、横長な鋏体保持板32の
前辺後部を砥石11の往復動方向の軸心を持つヒンジ3
3により回動自在に取り付けられている。
【0020】この鋏体保持板32は、砥石11側の先端
前辺部を保持部32aとし、この保持部32aから、鋏
体保持板32の裏側に沿う金属板からなる挟持板34
が、先端に近い位置を鋏体保持板32に蝶着35され、
この挟持板34の後端部と鋏体保持板32の間に、挟持
スプリング36が介在していて、図6に示す図2のC−
C′展開断面図の如く、保持部32aと挟持板34の先
端部との間に、鋏体Sを裏面上向きに交差結合部付近を
挟着保持し、切刃Sを先端側に長く突出させて、砥石1
1に刃先線Eを当接させるものである。
【0021】鋏体保持板32は、取付座板31に対して
ヒンジ33を起点として図5に示す如く傾斜していて、
その傾斜角度は砥石11面に対して刃先線Eを一致させ
るべく、鋏体Sと砥石11面とのなす角度を調節するた
めの傾斜調節ねじ37を後辺部に設け、この傾斜調節ね
じ37の先端が当接する調節ねじ受座38を取付座板3
1の上面に突設している。
【0022】また、取付座板31の上面に、ヒンジ33
の軸心を中心とする円弧状の傾斜角度目盛板39の基端
が固定され、鋏体保持板32の後辺部に取り付けた傾斜
角度指針40により、砥石11に当接する刃先線Eの研
ぎ角(一般には図8に示す35°〜45°)を定めるも
のである。
【0023】さらに、取付座板31の上面に一端を取り
付けてバランスウエイト41を螺合したバランス調整ね
じ棒42を、支点軸25に対して鋏体Sの切刃の突出方
向の反対方向に延設して、支点軸25に対して鋏体S側
の重量とバランスウエイト41側の重量とのバランスを
調整して、刃先線Eが砥石11に接する重力を調節する
もので、この接触重力を大きくすると迅速に研げるが粗
雑な研ぎ上がりとなり、小さくすると研ぎ上がりは遅い
が精密に研ぎ上がる。従って荒研ぎの初期には、接触重
力を大きく終期には小さく設定し、仕上げ研ぎでは、接
触重力を極く小さくして、所謂フェザータッチとするこ
とで、超精密な研ぎ上がりが得られる。
【0024】鋏体保持板32に保持されている鋏体Sの
刃先線Eとほぼ平行して、刃先線Eの後方上部に位置す
る棒状の刃裏研ぎガイド43が、取付座板31から立ち
上がる取付部材44を介して、取付ねじ45により着脱
可能に取付けてある。
【0025】この刃裏研ぎガイド43は、刃表を砥石1
1により研ぎ終えた後、刃裏側に生じる微細なカエリを
除くために、図4に示す状態に支持手段20を支点軸2
5を起点として鋏体Sを砥石11から離脱させ、図7に
示す如く超微細コンパウンドを塗布した別の刃裏研ぎ棒
砥石46(ガラス棒でもよい)を手に持って、刃先裏と
刃裏研ぎガイド43に当てて左右に摺動して刃先裏を軽
く研ぐものである。
【0026】図3は、支持手段20を図2の状態から9
0°位置を変えて台盤1上に取り付けた状態を示す図
で、この状態では砥石11の往復動方向に対して刃先線
Eが直交する方向に砥石11に当接することになって、
迅速に研げるため荒研ぎの場合に利用する。こうして荒
研ぎした場合の刃先は、顕微鏡で拡大するとギザギザの
鋸刃状になっていて、このままでは切れ味も悪く長持ち
しない。
【0027】本発明では荒研ぎした後、支持手段20を
図1、図2の状態に取付け変えして、刃先線Eと砥石1
1の往復動方向を一致させて仕上げ研ぎを行う。この仕
上げ研ぎを行うと、刃先の鋸刃状ギザギザが消えて、キ
メ細かな研ぎ上がりが得られ、切れ味が極めて良くなっ
て長持ちする。刃先の磨耗が軽微であれば、荒研ぎを省
略することができ、切れ味が少し鈍ったとき直ちに仕上
げ研ぎを度々行うのが理想的である。
【0028】なお、研ぐ場合には砥石11面に微細メッ
シュのコンパゥンドを塗布するものであるが、仕上げ研
ぎ用には超微細メッシュなコンパゥンドを使用する。
【0029】また、支持手段20のスライド座板21
に、スライド蟻溝21aを形成して、外部角筒22をス
ライドさせることにより、刃先線Eが砥石11に当接す
る位置を変えて、砥石11面を平均的に使用することに
より、砥石11の一部のみが偏磨耗するのを防止するこ
とができる。
【0030】理髪鋏で実際に使用されるのは先端部が主
であり、従って研ぐのは刃先線Eの長さの、先端側の1
/2程度で充分であるが、研がれる刃先線Eは曲率半径
の大きい円弧状であるため、刃表を研ぐ場合の先端側の
1/2程度の刃先線Eを平面である砥石11面に均一に
当てることはできないため、図9(A)に示す如く先端
部を当てた状態から、図9(B)に示す刃先線Eの中央
部を当てた状態の間を漸次変化させる必要がある。
【0031】この刃先線Eの砥石11への当接位置を漸
次変化させる手段として設けたのが上下動レバー27で
あって、研ぎ作業中に手で上下動レバー27を実線の位
置と仮想線の位置の間を緩やかに往復動させると、実線
の位置で支持手段は最も低く、仮想線の位置で最も高く
なって、支持軸25の位置が上下動することにより、鋏
体保持手段30が砥石11に接触する位置を、図9
(A)に示す刃先線の先端部が接触する状態と、図9
(B)に示す刃先線の中間部が接触する状態の間を漸次
変化して、刃先部から中間部迄の間を満遍なく研ぐこと
ができる。
【0032】かくして、刃表の研ぎを終了した後、図7
に示す如く鋏体保持手段30を支持軸25を支点とし
て、傾斜させて鋏体Sを砥石11から離し、超微細メッ
シュのコンパゥンドを塗布した刃裏研ぎ棒砥石45を手
に持って、刃裏研ぎガイド43と、刃先裏に軽く当て
て、横方向に移動させることにより、刃表側の研ぎによ
り生じた刃先裏への微細なカエリを取り除いて、研ぎ上
がりとなるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】砥石を往復動させて、往復動方向と直交す
る方向に刃先線を当てると、速く研げるが、研ぎ上がり
が粗く、従って切れ味及び耐久性に劣り、砥石の往復動
方向と同一方向に刃先線を当てると、研ぎに時間がかか
るが、精密に研ぎ上がって切れ味が良く、長く切れ味を
保てるという特性を利用して、直交方向で荒研ぎを行
い、同一方向で仕上げ研ぎを行うという研ぎ方によっ
て、短時間で優れた研ぎ上がりが得られるものである。
【0035】往復動する砥石手段に対し、鋏体保持手段
を上端に支えている支持手段を、鋏体の刃先線が砥石の
往復動方向に対して、直交する方向と一致する方向に簡
単に取付け換えできる構造としたことにより、荒研ぎと
仕上げ研を1台の機械で簡単に切り換えることができ
て、極めて便利である。
【0036】砥石面に接触する鋏体刃先線の接触圧力を
調節するための、バランス調整ねじ棒とバランスウエイ
トを設けたことにより、荒研ぎの初期と終期及び仕上げ
研ぎに適した接触圧力を設定することによって、迅速か
つ超精密な研ぎを行うことができる。
【0037】研ぐ際に、非直線からなる刃先線を、平面
からなる砥石面に接触する位置を漸次移動させるための
上下動レバーを設けたことにより、研がれる刃先線を満
遍なく砥石面に当接させることができて、研ぎの必要な
刃先線を均一的に研ぎ上げることができる。
【0038】刃表側を研ぎ終わった後の刃裏側に生じる
僅かなカエリを除くための、刃裏研ぎガイドを設けたこ
とにより、鋏体を鋏体保持手段に保持させたままの状態
で、正確な刃裏研ぎを行うことができる。
【0039】支持手段にスライド蟻溝を設けて、鋏体保
持手段が前後方向に移動できる構成としたことにより、
砥石面に当接する鋏体の位置を任意に変えることができ
て、砥石面を広く活用して砥石の偏磨耗を防止すること
ができる。
【0040】従来の研ぎ機は、回転する砥石に人が鋏体
を手に持って当てるため、当て方によって研ぎ上がりに
大きな差が生じるものであったが、本発明精密研ぎ装置
によれば、鋏体を理想的な状態に機械にセットして研ぐ
ため、未熟練者であっても理想的な研ぎ上がりが得られ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明理髪鋏の精密研ぎ装置の一例を示す正面
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】砥石手段に対する支持手段の取付け位置を90
°変更した要部平面図である。
【図4】図1の状態から鋏体保持手段を傾斜させて鋏体
を砥石から離して刃裏研ぎを行う状態を示す図である。
【図5】図1をP矢の方向に見た図である。
【図6】図2のC−C′断面図である。
【図7】刃裏研ぎの状態を示す図である。
【図8】研ぎ上がった刃先の拡大断面図である。
【図9】砥石に当てる刃先の位置を漸次変化させる状態
を示す図である。
【符号の説明】
S 鋏体 E 刃先線 1 台盤 10 砥石手段 11 砥石 12 箱体 20 支持手段 21 スライド座板 21a スライド蟻溝 22 外部角筒 22a 摺動板 22b レバー取付板 23 中間角筒 24 内部角筒 24a 支持板 25 支持軸 27 上下動レバー 30 鋏体保持手段 31 取付座板 32 鋏体保持板 32a 保持部 33 ヒンジ 34 挟持板 37 傾斜調節ねじ 39 傾斜角度目盛板 41 バランスウエイト 42 バランス調整ねじ棒 43 刃裏研ぎガイド 46 刃裏研ぎ棒砥石

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台盤(1)上に、電動機により左右方向に
    往復動する砥石(11)を箱体(12)の上端に備えて
    いる砥石手段(10)と、前後位置及び高さ調節可能な
    支持手段(20)を横並びに配置し、この支持手段(2
    0)の上端に、理髪鋏を分解した一方の鋏体(S)を、
    裏面上向きに交差結合部付近で保持する鋏体保持手段
    (30)を、砥石(11)の往復動方向と直交する支持
    軸(25)により左右揺動自在に取付け、鋏体保持手段
    (30)が保持した鋏体(S)の切刃部を砥石(11)
    上に突出させ、刃先線(E)を砥石(11)面に自重に
    より当接させた状態で、非直線からなる刃先線(E)の
    砥石(11)面との接触位置を、刃先線(E)に沿って
    漸次変えながら研ぐための、支持手段(20)に組み込
    んだ昇降部材を、手動により上下動させる上下動レバー
    (27)を設けた理髪鋏の精密刃研ぎ装置。
  2. 【請求項2】 台盤(1)に取り付ける支持手段(20)
    を、砥石(11)の往復動方向にに対して刃先線(E)
    をほぼ一致させる位置と、ほぼ直交させる位置とに、取
    り付け変え可能とした請求項2記載の理髪鋏の精密刃研
    ぎ装置。
  3. 【請求項3】 鋏体(S)の刃先線(E)が砥石(11)
    に接する重力を調節するための、バランスウエイト(4
    1)を螺合したバランス調整ねじ棒(42)を、鋏体保
    持手段(30)の取付座板(31)に一端を取り付け
    て、支持軸(25)に対して鋏体保持板(32)が保持
    している鋏体(S)の切刃の突出方向と反対方向に延設
    した請求項2記載の理髪鋏の精密刃研ぎ装置。
  4. 【請求項4】 刃裏研ぎ棒砥石(46)を当てるための棒
    状の刃裏研ぎガイド(43)を、鋏体保持板(32)が
    保持している鋏体(S)の刃先線(E)とほぼ平行に、
    刃先線(E)の斜め後方に位置させて、取付部材(4
    4)を介して取付ねじ(45)により取付座板(31)
    に取り付けた請求項2記載の理髪鋏の精密刃研ぎ装置。
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