JPH0661098A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH0661098A JPH0661098A JP20774792A JP20774792A JPH0661098A JP H0661098 A JPH0661098 A JP H0661098A JP 20774792 A JP20774792 A JP 20774792A JP 20774792 A JP20774792 A JP 20774792A JP H0661098 A JPH0661098 A JP H0661098A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor element
- capacitor
- electrolytic capacitor
- separator
- electrolytic solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トランスなどの外部からの振動や、電解コン
デンサ自身の微振動に対しても、音質劣化を招くことも
なく、高音質の音楽再生を実現することができる電解コ
ンデンサを提供することを目的とする。 【構成】 陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回
し、かつ駆動用電解液を含浸させて構成したコンデンサ
素子12と、このコンデンサ素子12を収納する有底筒
状の金属ケース11と、金属ケース11の開口部を封口
する封口体16とを備え、前記駆動用電解液にあらかじ
め固化剤を含有させ、この駆動用電解液を含浸させるこ
とにより前記コンデンサ素子12を固化させるようにし
たものである。
デンサ自身の微振動に対しても、音質劣化を招くことも
なく、高音質の音楽再生を実現することができる電解コ
ンデンサを提供することを目的とする。 【構成】 陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回
し、かつ駆動用電解液を含浸させて構成したコンデンサ
素子12と、このコンデンサ素子12を収納する有底筒
状の金属ケース11と、金属ケース11の開口部を封口
する封口体16とを備え、前記駆動用電解液にあらかじ
め固化剤を含有させ、この駆動用電解液を含浸させるこ
とにより前記コンデンサ素子12を固化させるようにし
たものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響用電子機器などに利
用される電解コンデンサに関するものである。
用される電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電解コンデンサは、図3
に示すように、陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻
回することによりコンデンサ素子1を構成し、このコン
デンサ素子1に駆動用電解液を含浸させるとともに、こ
のコンデンサ素子1をアルミニウムよりなる有底円筒状
の金属ケース2内に収納し、その後、この金属ケース2
の開口部に、内部の駆動用電解液が外部に漏れないよう
に封口ゴム(図示せず)を装着することにより構成して
いた。
に示すように、陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻
回することによりコンデンサ素子1を構成し、このコン
デンサ素子1に駆動用電解液を含浸させるとともに、こ
のコンデンサ素子1をアルミニウムよりなる有底円筒状
の金属ケース2内に収納し、その後、この金属ケース2
の開口部に、内部の駆動用電解液が外部に漏れないよう
に封口ゴム(図示せず)を装着することにより構成して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電解コンデンサにおいては、駆動用電解液が液
体のままセパレータに保持されているため、その駆動用
電解液は封口ゴムに膨潤、拡散することになり、これに
より、内部の駆動用電解液は減少していき、その結果、
容量減少が起こるという問題があった。
た従来の電解コンデンサにおいては、駆動用電解液が液
体のままセパレータに保持されているため、その駆動用
電解液は封口ゴムに膨潤、拡散することになり、これに
より、内部の駆動用電解液は減少していき、その結果、
容量減少が起こるという問題があった。
【0004】また、音響用電子機器などにこの電解コン
デンサを実装して使用した場合、トランスなどの外部か
らの振動や電解コンデンサ自身の微振動により、音楽信
号などの微小信号の伝搬が影響を受け、これにより、高
次高調波歪成分が発生して音質劣化を招くという問題点
を有していた。
デンサを実装して使用した場合、トランスなどの外部か
らの振動や電解コンデンサ自身の微振動により、音楽信
号などの微小信号の伝搬が影響を受け、これにより、高
次高調波歪成分が発生して音質劣化を招くという問題点
を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、トランスなどの外部からの振動や、電解コンデンサ
自身の微振動に対しても、音質劣化を招くこともなく、
高音質の音楽再生を実現することができる電解コンデン
サを提供することを目的とするものである。
で、トランスなどの外部からの振動や、電解コンデンサ
自身の微振動に対しても、音質劣化を招くこともなく、
高音質の音楽再生を実現することができる電解コンデン
サを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電解コンデンサは、陽極箔と陰極箔をセパレ
ータを介して巻回し、かつ駆動用電解液を含浸させて構
成したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収納す
る有底筒状の金属ケースと、この金属ケースの開口部を
封口する封口体とを備え、前記駆動用電解液にあらかじ
め固化剤を含有させ、この駆動用電解液を含浸させるこ
とにより前記コンデンサ素子を固化させるようにしたも
のである。
に本発明の電解コンデンサは、陽極箔と陰極箔をセパレ
ータを介して巻回し、かつ駆動用電解液を含浸させて構
成したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収納す
る有底筒状の金属ケースと、この金属ケースの開口部を
封口する封口体とを備え、前記駆動用電解液にあらかじ
め固化剤を含有させ、この駆動用電解液を含浸させるこ
とにより前記コンデンサ素子を固化させるようにしたも
のである。
【0007】また、本発明の電解コンデンサは、セパレ
ータの内部にあらかじめ固化剤を含有させるか、または
セパレータの表面に固化剤を塗布することによりコンデ
ンサ素子を固化させるようにしたものである。
ータの内部にあらかじめ固化剤を含有させるか、または
セパレータの表面に固化剤を塗布することによりコンデ
ンサ素子を固化させるようにしたものである。
【0008】
【作用】上記構成の電解コンデンサによれば、固化剤を
あらかじめ含有させた駆動用電解液をコンデンサ素子に
含浸させてコンデンサ素子を固化させるか、もしくは、
セパレータの内部にあらかじめ固化剤を含有させるか、
またはセパレータの表面に固化剤を塗布してコンデンサ
素子を固化させるようにしているため、内部の駆動用電
解液の蒸発を低減することができる。さらに前記コンデ
ンサ素子を固化させたことにより、音響用電子機器など
にこの電解コンデンサを実装して使用した場合における
トランスなどの外部からの振動や電解コンデンサ自身の
微振動による影響も低減することができ、これにより、
音質劣化を招くこともなく、高音質の音楽再生を実現す
ることができる。
あらかじめ含有させた駆動用電解液をコンデンサ素子に
含浸させてコンデンサ素子を固化させるか、もしくは、
セパレータの内部にあらかじめ固化剤を含有させるか、
またはセパレータの表面に固化剤を塗布してコンデンサ
素子を固化させるようにしているため、内部の駆動用電
解液の蒸発を低減することができる。さらに前記コンデ
ンサ素子を固化させたことにより、音響用電子機器など
にこの電解コンデンサを実装して使用した場合における
トランスなどの外部からの振動や電解コンデンサ自身の
微振動による影響も低減することができ、これにより、
音質劣化を招くこともなく、高音質の音楽再生を実現す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。図1,図2において、11はアルミニウム
材よりなる有底円筒状の金属ケースで、この金属ケース
11内にはコンデンサ素子12を収納し、金属ケース1
1の開口部には封口体16が組込まれて封口している。
そしてこのコンデンサ素子12は図2に示すように、弁
作用金属であるアルミニウム箔をエッチングにより粗面
化した後、陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成したも
のを陽極箔13とし、この陽極箔13と、これに対極す
る陰極箔14とをセパレータ15を介して巻回すること
により構成されている。
て説明する。図1,図2において、11はアルミニウム
材よりなる有底円筒状の金属ケースで、この金属ケース
11内にはコンデンサ素子12を収納し、金属ケース1
1の開口部には封口体16が組込まれて封口している。
そしてこのコンデンサ素子12は図2に示すように、弁
作用金属であるアルミニウム箔をエッチングにより粗面
化した後、陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成したも
のを陽極箔13とし、この陽極箔13と、これに対極す
る陰極箔14とをセパレータ15を介して巻回すること
により構成されている。
【0010】またコンデンサ素子12を金属ケース11
内に収納する場合、コンデンサ素子12に駆動用電解液
を含浸させた後、収納するが、この場合、本発明の一実
施例においては、駆動用電解液にあらかじめ固化剤を含
有させ、この駆動用電解液をコンデンサ素子12に含有
させることにより、コンデンサ素子12を固化させ、そ
してこのコンデンサ素子12を金属ケース11内に収納
するようにしたものである。
内に収納する場合、コンデンサ素子12に駆動用電解液
を含浸させた後、収納するが、この場合、本発明の一実
施例においては、駆動用電解液にあらかじめ固化剤を含
有させ、この駆動用電解液をコンデンサ素子12に含有
させることにより、コンデンサ素子12を固化させ、そ
してこのコンデンサ素子12を金属ケース11内に収納
するようにしたものである。
【0011】そしてまた、コンデンサ素子12は、陽極
箔13と、これに対極する陰極箔14とをセパレータ1
5を介して巻回し、かつ駆動用電解液を含浸させること
により構成するが、本発明の一実施例においては、セパ
レータ15の内部にあらかじめ固化剤を含有させるか、
またはセパレータ15の表面に固化剤を塗布してコンデ
ンサ素子12を固化させるようにしたものである。
箔13と、これに対極する陰極箔14とをセパレータ1
5を介して巻回し、かつ駆動用電解液を含浸させること
により構成するが、本発明の一実施例においては、セパ
レータ15の内部にあらかじめ固化剤を含有させるか、
またはセパレータ15の表面に固化剤を塗布してコンデ
ンサ素子12を固化させるようにしたものである。
【0012】上記のように構成された本発明の一実施例
の電解コンデンサは、コンデンサ素子12を固化させる
ようにしているため、図3に示すようなコンデンサ素子
が固化されていない従来の電解コンデンサに比較して内
部の駆動用電解液の蒸発を低減することができ、これに
より、電解コンデンサの容量減少を防ぐことができる。
またこの電解コンデンサを音響用電子機器などに実装し
て使用した場合には、コンデンサ素子12を固化させて
いるため、トランスなどの外部からの振動や電解コンデ
ンサ自身の微振動による影響も低減することができ、こ
れにより、音質劣化を招くこともなく、低い周波数から
高い周波数まで歪もなくダイナミックレンジの広い再生
特性を得ることができ、高音質の音楽再生を実現するこ
とができる。
の電解コンデンサは、コンデンサ素子12を固化させる
ようにしているため、図3に示すようなコンデンサ素子
が固化されていない従来の電解コンデンサに比較して内
部の駆動用電解液の蒸発を低減することができ、これに
より、電解コンデンサの容量減少を防ぐことができる。
またこの電解コンデンサを音響用電子機器などに実装し
て使用した場合には、コンデンサ素子12を固化させて
いるため、トランスなどの外部からの振動や電解コンデ
ンサ自身の微振動による影響も低減することができ、こ
れにより、音質劣化を招くこともなく、低い周波数から
高い周波数まで歪もなくダイナミックレンジの広い再生
特性を得ることができ、高音質の音楽再生を実現するこ
とができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明の電解コンデンサ
は、固化剤をあらかじめ含有させた駆動用電解液をコン
デンサ素子に含浸させてコンデンサ素子を固化させる
か、もしくは、セパレータの内部にあらかじめ固化剤を
含有させるか、またはセパレータの表面に固化剤を塗布
してコンデンサ素子を固化させるようにしているため、
内部の駆動用電解液の蒸発を低減することができ、これ
により、電解コンデンサの容量減少を防ぐことができ
る。また前記コンデンサ素子を固化させたことにより、
音響用電子機器などにこの電解コンデンサを実装して使
用した場合におけるトランスなどの外部からの振動や電
解コンデンサ自身の微振動による影響も低減することが
でき、これにより、音質劣化を招くこともなく、低い周
波数から高い周波数まで歪もなくダイナミックレンジの
広い再生特性を得ることができ、高音質の音楽再生を実
現することができるものである。
は、固化剤をあらかじめ含有させた駆動用電解液をコン
デンサ素子に含浸させてコンデンサ素子を固化させる
か、もしくは、セパレータの内部にあらかじめ固化剤を
含有させるか、またはセパレータの表面に固化剤を塗布
してコンデンサ素子を固化させるようにしているため、
内部の駆動用電解液の蒸発を低減することができ、これ
により、電解コンデンサの容量減少を防ぐことができ
る。また前記コンデンサ素子を固化させたことにより、
音響用電子機器などにこの電解コンデンサを実装して使
用した場合におけるトランスなどの外部からの振動や電
解コンデンサ自身の微振動による影響も低減することが
でき、これにより、音質劣化を招くこともなく、低い周
波数から高い周波数まで歪もなくダイナミックレンジの
広い再生特性を得ることができ、高音質の音楽再生を実
現することができるものである。
【図1】本発明の一実施例を示す電解コンデンサの一部
破断斜視図
破断斜視図
【図2】同コンデンサにおけるコンデンサ素子の巻回状
態を示す斜視図
態を示す斜視図
【図3】従来の電解コンデンサを示す一部破断斜視図
11 金属ケース 12 コンデンサ素子 13 陽極箔 14 陰極箔 15 セパレータ 16 封口体
Claims (2)
- 【請求項1】陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回
し、かつ駆動用電解液を含浸させて構成したコンデンサ
素子と、このコンデンサ素子を収納する有底筒状の金属
ケースと、この金属ケースの開口部を封口する封口体と
を備え、前記駆動用電解液にあらかじめ固化剤を含有さ
せ、この駆動用電解液を含浸させることにより、前記コ
ンデンサ素子を固化させるようにした電解コンデンサ。 - 【請求項2】陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回
し、かつ駆動用電解液を含浸させて構成したコンデンサ
素子と、このコンデンサ素子を収納する有底筒状の金属
ケースと、この金属ケースの開口部を封口する封口体と
を備え、前記セパレータの内部にあらかじめ固化剤を含
有させるか、またはセパレータの表面に固化剤を塗布し
て前記コンデンサ素子を固化させるようにした電解コン
デンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20774792A JPH0661098A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20774792A JPH0661098A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0661098A true JPH0661098A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16544875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20774792A Pending JPH0661098A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661098A (ja) |
-
1992
- 1992-08-04 JP JP20774792A patent/JPH0661098A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0661098A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2841575B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2577303Y2 (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH05205985A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JP2874227B2 (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JP3391158B2 (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH08250376A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH03178119A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH0963892A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH02155220A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH0661106A (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2565498Y2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH02112219A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH02112217A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH02155219A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH0518023U (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH0491419A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH04283913A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH0774063A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH0396212A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH02298014A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH05205976A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH05205977A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
JPH02267925A (ja) | 電解コンデンサ | |
JPH10256100A (ja) | アルミ電解コンデンサ |