JPH0660746B2

JPH0660746B2 - 給湯風呂暖房装置

Info

Publication number: JPH0660746B2
Application number: JP61105233A
Authority: JP
Inventors: 和男藤下; 荘一北島
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1986-05-08
Filing date: 1986-05-08
Publication date: 1994-08-10
Anticipated expiration: 2009-08-10
Also published as: JPS62261827A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は給湯と風呂加熱と暖房の３つの機能を有し、暖
房を蒸気加熱式とするとともに連続加熱制御とし、かつ
風呂と暖房を１缶２水系路式とした構成の給湯風呂暖房
装置に関するものである。

従来の技術風呂加熱用は直接循環加熱（オープン回路）、暖房加熱
は間接加熱（クローズド回路）であり、それぞれに循環
用ポンプを設ける必要があった。

すなわち、第２図に示すように風呂加熱回路１は、浴槽
２より循環往管３、循環ポンプＡ４、風呂用熱交換器
５、循環復管６の順に配設し浴槽２と連結した構成であ
る。次に、暖房回路７は、ポット８より循環ポンプＢ
９、暖房用熱交換器１０、暖房往管１１、暖房放熱器１
２、暖房復管１３の順に配設し、ポット８と連結した構
成である。給湯回路１４は、給水管１５、給湯用熱交換
器１６、給湯管１７の順に配設した構成である。

発明が解決しようとする問題点前記の従来技術では、次のような問題点がある。

(1) 暖房用と風呂用にそれぞれ循環ポンプが必要とな
り、低コスト化と、運転時の騒音低下が図り難いシステ
ムとなる。

(2) ３缶３水（熱交換器、系路、バーナが３つづつ必
要）であり、機器のコンパクト化が図り難い。

(3) 暖房温度を高温にするには、循環ポンプの許容使
用温度の関係より限界（一般的には循環湯温８０℃以
下）があり、放熱器を大きくして暖房出力を高めること
になる。

(4) 暖房時の蒸気加熱を効率面より間欠でなく連続運
転ができる構成を実現したい。

問題点を解決するための手段本発明は、前記問題点を解決するために、水位検知器を
有する貯湯槽のある熱交換器の上部より、蒸気管、放熱
器、還液管、逆止弁、液ポットの順に配設し、液ポット
と貯湯槽間を一方は逆止弁を介して連結し、他方を導圧
弁を介して連結したもので暖房回路を形成し、前記貯湯
槽を有する熱交換器の内部で水位検知器より下部に風呂
用熱交換器を設け、浴槽と往管、復管にて連結し、循環
ポンプを管路中に設けて風呂回路を形成するとともに、
給湯用バーナを備えた給湯器を有した全体構成としてい
る。

作用暖房加熱は蒸気圧にて熱搬送する方式であり、循環ポン
プレスとなり、風呂加熱のみの循環ポンプ使用となるこ
とにより、低コスト化と低騒音化が図れる。さらに、暖
房と風呂を１缶２水系路とすることにより、コンパクト
化が図れる。また、蒸気温度を約１１０℃にて搬送でき
るので暖房用放熱器よりの温度が従来より高くなり放熱
器もコンパクト化が図れる。そして、導圧弁にて貯湯槽
内の圧力をコントロールすることにより、加熱バーナを
連続運転できるので運転の入力効率が高まることにな
る。

実施例本発明の実施例について第１図に基づき説明する。な
お、図において従来例である第２図と同一部品は同一番
号を付記している。

第１図において、給湯・暖房・風呂装置として風呂回路
１は浴槽２より循環往管３、循環ポンプ４、風呂熱交換
器５、循環復管６の順に配設し、浴槽２に連結してい
る。

暖房回路７は、貯湯槽を有する熱交換器１８の上部より
蒸気管１９、放熱器２０、還液管２１、逆止弁２２、液
ポット２３の順に配設し、液ポット２３と貯湯槽のある
熱交換器１８とは、一方を液ポット２３の下部と貯湯槽
の上部を逆止弁２４を介して連結し、他方を液ポット２
３の上部と貯湯槽の上部を導圧バルブ２８には連結して
いる。さらに、水位検知器２９を貯湯槽のある熱交換器
１８内で風呂用熱交換器５より上部に設けている。

また、暖房・風呂加熱用バーナ２５と、給湯用バーナ２
６を備えているとともに、給湯・暖房・風呂装置２７内
には、給水管１５、熱交換器１６、給湯管１７にて構成
される給湯器１４を備えている。

本発明は上記のような構成からなり次に動作について述
べる。

(1) 暖房時の動作について述べる。

バーナ２５を点火した後、貯湯槽を有する熱交換器１８
内部の水が加熱されいずれ蒸気となり、蒸気圧により、
蒸気管１９を介して放熱器２０に送り込まれこの部分に
て熱交換した後は凝縮液となり還液管２１、逆止弁２２
を介して液ポット２３に送り込まれる。その後、貯湯槽
を有する熱交換器１８内の湯量が、風呂加熱用熱交換器
５の位置より少し上のラインまで低下すると水位検知器
２９が水位を検知し、導圧バルブ２８を開栓することに
より貯湯槽内の内圧が低下し液ポット２３内の凝縮液が
貯湯槽内に吸引され、加熱前と同じ状態に復帰し、くり
返し加熱〜蒸発サイクルにて連続加熱サイクルにて暖房
することとなる。この場合に、内圧をゲージ圧で約１kg
/cm²程度に設定しているので約１１０℃程度の蒸気温度
が得られ高温となる。かつ、凝縮液を貯湯槽内にリター
ンさせるのに、加熱バーナ２５を消火し貯湯槽内の圧力
低下を待って、再び加熱開始するいわゆる間欠スタイル
の加熱サイクルであるのに対し、連続的加熱スタイルで
あり、加熱側の入力率が１００％となることができる。

(2) 風呂加熱時の動作について述べる。

風呂回路１は循環加熱により逐次浴槽２内の水が湯に
（又は追焚き）加熱されることになる。この時、循環ポ
ンプ４とバーナ２５の運転が同期している。つまり、低
温時（図示していないが風呂回路中に設けたサーミスタ
の検知による。）にはオン設定温に達するとオフとな
る。

(3) 暖房と風呂の同時使用時同時使用の場合には風呂加熱を優先する構成としてい
る。

(4) 給湯使用の場合の動作給湯栓（図示せず）を開栓すると給水管１５より熱交換
器１６の順に水が流れ湯となって給湯管１７を経て所望
の湯が得られることになる。

発明の効果 (1) 風呂加熱と暖房加熱の両立において、暖房側を循
環ポンプの必要としない蒸気圧にて搬送する方式であ
り、循環ポンプはひとつで済む。従って、低コスト化と
低騒音化に結びつくものである。

(2) 風呂加熱と暖房加熱を１缶２水系路とすることに
よりコンパクト化が図れる。

(3) 蒸気温度が約１１０℃であり、高温が得られる。
従って従来の温水暖房（〜８０℃程度）に比べて効率も
高く、速暖性が得られる。さらに、暖房用の放熱器の大
きさがコンパクトにすることができる。

(4) 凝縮液を貯湯槽内にリターンさせるに際して、バ
ーナの加熱を停止し内圧を低下させる方式でなく、貯湯
槽内の水位検知により、液ポット内の低圧を導びくため
の導圧バルブをコントロールし貯湯槽内の圧力を低下さ
せ凝縮液をリターンさせる方式であり、バーナの連続加
熱を実現したものである。これにより、入力効率が１０
０％になったことと、オン、オフ回数の低下によるバー
ナ部の耐久性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の給湯風呂暖房装置の構成
図、第２図は従来例の構成図である。１……風呂加熱回路、７……暖房加熱回路、１４……給
湯回路、１８……貯湯槽を有する熱交換器、１９……蒸
気管、２０……暖房用放熱器、２１……還液管、２３…
…液ポット、２８……導圧バルブ、２９……水位検知
器。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】風呂暖房用バーナを備え、水位検知器を有
する貯湯槽のある熱交換器の上部より蒸気管、放熱器、
還液管、逆止弁、液ポットの順に配設し、前記液ポット
の下部と前記貯湯槽を有する熱交換器の上部を逆止弁を
介して連結するとともに、前記液ポットの上部と前記貯
湯槽を有する熱交換器の上部を導圧弁を介して連結して
暖房回路を形成し、前記貯湯槽を有する熱交換器の内部
で水位検知器より下部に風呂用熱交換器を設け浴槽と往
管と復管にて連結し循環ポンプを管路中に設けて風呂加
熱を形成するとともに、給湯用バーナを備えた給湯器を
有した給湯風呂暖房装置。