JPH0660536A - ビデオディスクプレーヤ - Google Patents

ビデオディスクプレーヤ

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Publication number
JPH0660536A
JPH0660536A JP23137192A JP23137192A JPH0660536A JP H0660536 A JPH0660536 A JP H0660536A JP 23137192 A JP23137192 A JP 23137192A JP 23137192 A JP23137192 A JP 23137192A JP H0660536 A JPH0660536 A JP H0660536A
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JP
Japan
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signal
circuit
supplied
disk
phase
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JP23137192A
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Inventor
Noriyuki Yamashita
紀之 山下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MUSE方式によるビデオ信号の記録された
ビデオディスクのビデオディスクプレーヤにおいて、再
生信号のフレーム位相が基準位相に収束するまでの時間
を短縮する。 【構成】 ビデオディスクVDを最大電流IP で加速し
たときの加速トルクと、ビデオディスクVDを最大電流
IM で減速したときの減速トルクとの比を、A:Bとす
る。ビデオディスクVDから再生されるフレーム信号PB
FMと、基準のフレーム信号REFFM との位相差を計測す
る。ビデオディスクVDを最大電流IP で加速する。こ
の加速によりフレーム信号PBFM、REFFM の位相差が、B
/(A+B)だけ改善されたとき、以後、ビデオディス
クVDを最大電流IM で減速する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビデオディスクプレー
ヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
[ビデオディスクプレーヤの一例の説明]現行の標準テ
レビジョン方式には、NTSC方式、PAL方式、SE
CAM方式などがあるが、NTSC方式の場合、その規
格は、 水平周波数fHN =4.5 MHz/286 =約15.734kHz 垂直周波数fVN =2fHN/525 =約59.94Hz フレーム周波数fFN=fVN/2 縦横比 =3:4 である。
【0003】そして、このNTSC方式よりも高品位の
テレビジョン方式として、ハイビジョン方式が開発され
ているが、その規格は、 垂直周波数fVM =60Hz フレーム周波数fFM=fVM/2 水平周波数fHM =1125×fFM =33.75 kHz 縦横比 =9:16 である。
【0004】したがって、ハイビジョン方式によるビデ
オ信号は、NTSC方式によるビデオ信号に比べ、情報
量が約5倍となり、ハイビジョン方式によるビデオ信号
を、放送衛星、ビデオディスクなどにより、そのまま伝
送することはできない。
【0005】そこで、ハイビジョン方式によるビデオ信
号は、いわゆるMUSE方式(多重サブナイキスト・サ
ンプリング方式)により、ベースバンド幅が8MHz程度
となるように、データ圧縮してから伝送している。この
MUSE方式は、基本的には、ドットインタレース伝送
であり、サンプリングパターンは、フレーム間、フィー
ルド間、ライン間オフセットで、4フィールド周期で繰
り返されている。
【0006】また、このMUSE方式においては、ビデ
オ信号(輝度信号及び色信号)と、準瞬時圧伸DPCM
方式でエンコードされた音声データと、独立の付加情報
信号とが、時間軸上で多重化されている。ただし、MU
SE方式によりデータ圧縮されたハイビジョン方式のビ
デオ信号においても、水平周波数及びフレーム周波数
(及び垂直周波数)は、もとのハイビジョン方式のビデ
オ信号の水平周波数fHM及びフレーム周波数fFM(及び
垂直周波数fVM)と等しい。
【0007】なお、以下の説明においては、簡単のた
め、MUSE方式によりデータ圧縮されたハイビジョン
方式のビデオ信号を、「MUSE方式のビデオ信号」と
呼ぶ。また、NTSC方式のビデオ信号の記録されたビ
デオディスクを「NTSC方式のビデオディスク」、M
USE方式のビデオ信号の記録されたビデオディスクを
「MUSE方式のビデオディスク」と呼ぶ。
【0008】そして、MUSE方式のビデオディスクを
再生するビデオディスクプレーヤ、特にそのディスクの
回転駆動系の一例を、図4及び図5を使用して説明する
と、以下のとおりである。ただし、図のビデオディスク
プレーヤは、NTSC方式のビデオディスクも再生でき
るコンパチブルプレーヤである。また、図4の右側に図
5の左側が続く。
【0009】すなわち、これらの図において、VDは光
学式のビデオディスクを示し、このディスクVDには、
NTSC方式のビデオ信号SNTあるいはMUSE方式の
ビデオ信号SMSが記録されている。
【0010】この場合、ディスクVDがNTSC方式の
ビデオディスクのときには、ビデオ信号SNTがFM信号
に変換されるとともに、そのFMビデオ信号と、FMオ
ーディオ信号と、デジタルオーディオ信号とが周波数多
重化され、その周波数多重化信号SN が記録されてい
る。
【0011】また、ディスクVDがMUSE方式のビデ
オディスクのときには、ビデオ信号SMSがFM信号に変
換されるとともに、そのFM信号と、パイロット信号S
P とが周波数多重化され、その周波数多重化信号SM が
記録されている。なお、パイロット信号SP の周波数f
P は、 fP =135 fHM/2 =約2.28MHz ・・・・・ (1) である。
【0012】さらに、11は光学ヘッドを示し、このヘ
ッド11によりディスクVDからビデオ信号が再生され
る。そして、その再生信号がMUSE方式のビデオ信号
SMのときには、その再生信号SM が復調回路12に供
給されてもとのベースバンドのビデオ信号SMSが復調さ
れ、この復調されたビデオ信号SMSが、TBC13を通
じて通じてMUSE出力端子14に取り出される。な
お、このビデオ信号SMSが再生されているときには、ヘ
ッド11から、パイロット信号SP も同時に出力されて
いる。また、端子14には、ビデオ信号SMSをもとのハ
イビジョン方式のビデオ信号にデコードするデコーダ1
が接続される。
【0013】また、光学ヘッド11の再生信号がNTC
S方式のビデオ信号SN のときには、その再生信号SN
が復調回路16に供給されてFM信号からもとのベース
バンドのビデオ信号SNTが復調され、この復調されたビ
デオ信号SNTが、TBC17を通じてNTSC出力端子
18に取り出される。なお、このとき、ヘッド11から
は、FMオーディオ信号及びデジタルオーディオ信号も
同時に出力されるが、これらのオーディオ信号はオーデ
ィオ再生回路19に供給されてもとのオーディオ信号が
取り出される。
【0014】さらに、21はスピンドルモータを示し、
定常時には、このモータ21によりディスクVDは所定
の速度で回転させられるとともに、モータ21に例えば
直結して周波数発電機22が設けられ、ディスクVDの
1回転につき24サイクルの交番信号S22が取り出され
る。
【0015】また、光学ヘッド11は、スレッド送り機
構23により支持されてディスクVDの半径方向におけ
る位置が制御されるとともに、送り機構23に設けられ
たポテンショメータ(図示せず)からヘッド11の半径
方向における位置に比例した値の直流電圧V23が取り出
される。
【0016】さらに、31はFGサーボ回路を示し、こ
れは、ディスクVDの再生時、ディスクVDの回転速度
を規定値(正常値)の例えば±20%の範囲に追い込むた
めのものである。また、サーボ回路31からは、スイッ
チ回路32の制御信号S31も取り出される。このため、
このサーボ回路31は、例えば図6に示すように構成さ
れる。
【0017】すなわち、周波数発電機22の出力信号S
22が周波数弁別回路(周波数/電圧変換回路)311に
供給されて信号S22の周波数に比例した値の直流電圧V
22とされ、この電圧V22が電圧比較回路312〜314
に供給される。また、ディスクVDがCLVディスクの
場合、スレッド送り機構23からのヘッド11の位置電
圧V23が分圧回路315に供給されて基準電圧VR+、V
R 、VR-(VR+>VR>VR-)が形成され、これら電圧
が比較回路312〜314にそれぞれ供給される。
【0018】この場合、電圧VR の値は、ディスクVD
の回転速度が規定値のときの電圧V22の値に対応し、電
圧VR+の値は、ディスクVDの回転速度が規定値よりも
+20%だけ速いときの電圧V22の値に対応し、電圧VR-
の値は、ディスクVDの回転速度が規定値よりも−20%
だけ遅いときの電圧V22の値に対応する。
【0019】そして、比較回路313の比較出力がエラ
ー電圧V31として出力される。
【0020】また、比較回路313の比較出力が、Tフ
リップフロップ回路318のT入力に供給されるととも
に、比較回路312、314の比較出力が、ノア回路3
17を通じてフリップフロップ回路318のリセット入
力!Rに供給される(!Rは否定を示す。以下同様)。
【0021】そして、フリップフロップ回路318のQ
出力が、スイッチ回路32にその制御信号S31として供
給され、スイッチ回路32は、ディスクVDの回転速度
が規定値の±20%の範囲に収まっていないときには、図
の状態に接続され、±20%の範囲に収まっているときに
は、図とは逆の状態に接続される。
【0022】また、図示はしないが、ディスクVDがC
AVディスクの場合には、位置電圧V23に代わって基準
の回転速度に対応する一定の基準電圧が分圧回路315
に供給されて電圧V31及び信号S31が出力される。さら
に、ディスクVDがMUSE方式のディスクのときと、
NTSC方式のディスクのときとで、例えば周波数弁別
回路311の周波数弁別特性が最適特性に変更される。
【0023】また、40はPLL、47、48はバンド
パスフィルタを示す。これらは、ディスクVDがMUS
E方式のディスクのとき、有効となるものであるが、ヘ
ッド11からの再生信号SM が、バンドパスフィルタ4
7、48に順次供給される。そして、この場合、これら
フィルタ47、48の通過帯域は、例えば、フィルタ4
7がfP ±500 kHz(=fP ±20%)、フィルタ48が
fP ±20kHzとされる。
【0024】したがって、ディスクVDが正規の回転速
度の±20%の範囲内で回転しているときには、フィルタ
47からパイロット信号SP を得ることができ、ディス
クVDが正規の回転速度(あるいはこれに十分近い回転
速度)で回転しているときには、フィルタ48からもパ
イロット信号SP を得ることができる。
【0025】そして、PLL40により、フィルタ48
からのパイロット信号SP に同期した交番信号が形成さ
れる。すなわち、VCO43から周波数が、パイロット
信号SP の周波数fP の例えば12倍の発振信号S43が取
り出され、この信号S43が、分周回路44に供給されて
1/12の周波数、すなわち、周波数fP に分周され、こ
の分周信号S44が、位相比較回路41に供給されるとと
もに、フィルタ48からのパイロット信号SP が比較回
路41に供給される。そして、比較回路41の比較出力
が、ループフィルタ用のローパスフィルタ42を通じて
VCO43にその制御電圧として供給される。
【0026】したがって、フィルタ48からPLL40
にパイロット信号SP が供給されると、VCO43から
は、パイロット信号SP の12倍の周波数で、かつ、同期
した位相の発振信号S43が取り出され、分周回路44か
らは、パイロット信号SP に等しい周波数で、かつ、同
期した位相の交番信号S44が取り出される。
【0027】また、このとき、比較回路41の比較出力
の一部が、ロック検出回路45に供給され、PLL40
がパイロット信号SP にロックしているかどうかを示す
検出信号S45が取り出される。
【0028】さらに、51はマイクロコンピュータによ
り構成されたシステムコントローラ、56は同期分離回
路、57は基準となる各種のタイミングの信号を形成す
る基準信号形成回路を示す。また、63はパイロット信
号SP の周波数を1/135 に分周する分周回路、65は
位相比較回路、66はループフィルタ用のローパスフィ
ルタを示す。そして、これらの回路は、スピンドルモー
タ21の回転速度が規定値の±20%以内になったとき、
モータ21に対してサーボ回路31よりも高精度のサー
ボ制御を実現するためのものである。
【0029】すなわち、詳細は後述するが、ディスクV
DがMUSE方式で、スピンドルモータ21の回転速度
が規定値の±20%以内のときには、分周回路63、比較
回路65及びパイロット信号SP 、分周信号S44によ
り、サーボ制御が実行される。また、ディスクVDがN
TSC方式で、スピンドルモータ21の回転速度が規定
値の±20%以内のときには、比較回路65及び水平同期
信号により、サーボ制御が実行される。
【0030】さらに、68はロック検出回路を示し、こ
の検出回路68は、位相比較回路65を含むサーボルー
プのサーボがロックしたとき、これを検出するものであ
る。また、シスコン51によりスイッチ回路64、66
が制御され、スイッチ回路64、66は、ディスクVD
がMUSE方式のディスクのときには図の状態、NTS
C方式のディスクのときには図とは逆の状態に接続され
る。
【0031】そして、プレーヤにMUSE方式のディス
クVDをセットすると、 FGサーボ(サーボ回路31によるサーボ制御) パイロットサーボ(パイロット信号SP を使用した
サーボ制御) が順に実行されてディスクVDは規定の回転速度とさ
れ、目的とするMUSE方式のビデオ信号SMSが再生さ
れる。
【0032】また、プレーヤにNTSC方式のディスク
VDをセットすると、 FGサーボ Hサーボ(水平同期信号を使用したサーボ制御) が順に実行されてディスクVDは規定の回転速度とさ
れ、目的とするNTSC方式のビデオ信号SNTが再生さ
れる。そして、これら〜のサーボ制御は、以下のよ
うに実行される。
【0033】 FGサーボ プレーヤに例えばMUSE方式のディスクVDをセット
すると、シスコン51により各種の検出が行われるとと
もに、フォーカスサーボ回路及びトラッキングサーボ回
路(どちらも図示せず)が動作状態とされる。また、シ
スコン51からの回転許可信号SPDLが“H”とされると
ともに、この信号SPDLがドライブ回路34に供給されて
ドライブ回路34から所定のドライブ電圧がスピンドル
モータ21に供給される。こうして、ディスクVDは回
転を始める。
【0034】そして、ディスクVDが回転を始めたとき
には、その回転速度は、まだ、規定値の±20%の範囲内
になく、スイッチ回路32は図の状態に接続されている
ので、サーボ回路31から出力されるエラー電圧V31
が、スイッチ回路32及び加算回路33のラインを通じ
てドライブ回路34に供給される。
【0035】したがって、FGサーボ回路31によりデ
ィスクVDの回転速度は次第に上昇するとともに、規定
値へと近づいていく。
【0036】 パイロットサーボ このパイロットサーボは、ディスクVDがMUSE方式
のディスクの場合に実行されるが、最初はパイロット信
号SP を使用して、その後、分周信号S44を使用して実
行される。
【0037】すなわち、ディスクVDの回転速度が規定
値の±20%の範囲に収まったとき、FGサーボ回路31
からの制御信号S31によりスイッチ回路32は図とは逆
の状態に切り換えられる。したがって、まず、サーボ回
路31によるFGサーボがオフとなる。
【0038】また、この状態では、PLL40がまだロ
ックしていないので、ロック検出信号S45は“L”であ
り、この信号S45がアンド回路62を通じてスイッチ回
路61にその制御信号として供給され、スイッチ回路6
1は図とは逆の状態に接続される。
【0039】そして、このとき、ディスクVDの回転速
度は規定値の±20%の範囲に収まっているので、フィル
タ47からパイロット信号SP が出力されるが、このフ
ィルタ47からのパイロット信号SP が、スイッチ回路
61を通じて分周回路63に供給されて1/135 の周波
数の信号S63に分周される。なお、このとき、ディスク
VDの回転速度が規定値であれば、パイロット信号SP
の周波数fP は(1) 式で示す値となっているので、分周
信号S63の周波数f63は、 f63=fP /135 =fHM/2 =16.875kHz ・・・・・ (2) である。
【0040】さらに、ディスクVDがMUSE方式のデ
ィスクであり、スイッチ回路64、66は図の状態に接
続されているので、分周信号S63がスイッチ回路64を
通じて位相比較回路65に供給される。また、形成回路
57において、周波数がfHM/2で、基準位相の信号RE
FH2Mが形成され、この信号REFH2Mがスイッチ回路66を
通じて比較回路65に基準信号として供給される。
【0041】こうして、比較回路65において、パイロ
ット信号SP から分周された分周信号S63と、基準信号
REFH2Mとが位相比較され、その比較出力電圧V65が、ロ
ーパスフィルタ67→図とは逆の状態に接続されている
スイッチ回路32→加算回路33のラインを通じてドラ
イブ回路34に供給される。
【0042】したがって、今の場合、サーボ回路31に
よるFGサーボがオフになると同時に、パイロット信号
SP を使用したサーボ、すなわち、パイロットサーボが
かかることになるので、このパイロットサーボにより、
ディスクVDの回転速度は規定値へとさらに近づいてい
き、やがて規定値に達する。
【0043】そして、ディスクVDの回転速度が規定値
に達すると、このとき、パイロットサーボはロックする
が、これがスピンドルロック検出回路68により検出さ
れ、その検出出力S68=“H”となる。さらに、このと
き、フィルタ48からパイロット信号SP が得られると
ともに、このパイロット信号SP にPLL40はロック
するので、S45=“H”となる。
【0044】そして、S68=“H”、S45=“H”にな
ると、アンド回路62の出力が“H”となるので、スイ
ッチ回路61は図とは逆の状態に接続され、PLL40
からの分周信号S44が、スイッチ回路61を通じて以降
の回路に供給される。
【0045】したがって、以後、パイロット信号SP に
同期した分周信号S44により、パイロットサーボが続行
され、ディスクVDの回転速度は規定値にサーボ制御さ
れる。
【0046】また、このとき、PLL40からの信号S
43がTBC13に書き込み用のクロックとして供給され
るとともに、形成回路57において、信号S43と等しい
周波数で、基準となる位相のクロックが形成され、この
クロックがTBC13にその読み出し用のクロックとし
て供給される。こうして、TBC13において、再生さ
れたMUSE方式のビデオ信号SMSの時間軸補正が行わ
れる。
【0047】 Hサーボ このHサーボは、ディスクVDがNTSC方式のディス
クの場合に、のFGサーボに続いて実行される。
【0048】すなわち、ディスクVDの回転速度が規定
値の±20%の範囲に収まったとき、FGサーボ回路31
からの制御信号S31によりスイッチ回路32は図とは逆
の状態に切り換えられる。したがって、まず、サーボ回
路31によるFGサーボがオフとなる。
【0049】また、ディスクVDがNTSC方式のディ
スクであり、スイッチ回路64、66は図とは逆の状態
に接続されている。
【0050】そして、復調回路16からのビデオ信号S
NTが、同期分離回路56に供給されて水平同期信号PBHN
が取り出され、この同期信号PBHNが、スイッチ回路64
を通じて位相比較回路65に供給されるとともに、形成
回路57において水平周波数fHNで、基準位相の信号RE
FHN が形成され、この信号REFHN がスイッチ回路66を
通じて比較回路65に供給される。
【0051】こうして、比較回路65において、ビデオ
信号SNTから分離された水平同期信号PBHNと、基準信号
REFHN とが位相比較され、その比較出力電圧V65が、ロ
ーパスフィルタ67を通じて以降の回路に供給される。
【0052】したがって、今の場合、サーボ回路31に
よるFGサーボがオフになると同時に、水平同期信号PB
HNを使用したサーボ、すなわち、Hサーボがかかること
になるので、このHサーボにより、ディスクVDの回転
速度は規定値へとさらに近づいていき、やがて規定値に
達する。
【0053】そして、以後、このHサーボによりディス
クVDの回転速度は規定値にサーボ制御される。
【0054】また、このとき、同期分離回路56からの
水平同期信号PBHNがPLL58に供給されて信号PBHNに
同期した所定の周波数の信号が形成され、この信号がT
BC17に書き込み用のクロックとして供給されるとと
もに、形成回路57において、所定の周波数の基準とな
る位相のクロックが形成され、このクロックがTBC1
7にその読み出し用のクロックとして供給される。こう
して、TBC17において、再生されたNTSC方式の
ビデオ信号SNTの時間軸補正が行われる。
【0055】◎ まとめ 上述のプレーヤによれば、MUSE方式のビデオディス
クVDと、NTSC方式のビデオディスクVDとに対し
てコンパチブルであり、どちらの方式のビデオディスク
VDでも再生することができる。
【0056】しかも、この場合、MUSE方式のディス
クVDに対するパイロットサーボを行うとき、位相比較
回路65に供給される分周信号S63の周波数f63は、
(2) 式にも示すように、16.875kHzである。また、NT
SC方式のディスクVDに対するHサーボを行うとき、
位相比較回路65に供給される水平同期信号PBHNの周波
数fHNは約15.734kHzである。
【0057】したがって、パイロットサーボ時の分周信
号S63の周波数f63と、Hサーボ時の再水平同期信号PB
HNの周波数fHNとはほぼ等しいので、上述のように、ロ
ーパスフィルタ67をパイロットサーボとHサーボとに
兼用することができるとともに、その特性を切り換える
必要もない。したがって、パイロットサーボ及びHサー
ボのサーボループの構成、特にループフィルタであるロ
ーパスフィルタ67を簡略化することができる。
【0058】さらに、MUSE方式のディスクVDの再
生時、パイロット信号SP はドロップアウトなどの影響
を受けやすく、波形が欠けたり、抜けたりすることがあ
るので、フィルタ47からのパイロット信号SP を常に
分周回路63に供給してパイロットサーボを行っている
と、パイロット信号SP のドロップアウトにより、分周
回路63の分周動作が乱れ、分周信号S63には、パイロ
ット信号SP の1サイクルにつき約4.4 μ秒(=1/f
P )の位相誤差を生じるとともに、以後、その位相誤差
が累積されていく。
【0059】しかし、上述のパイロットサーボにおいて
は、パイロットサーボがロックすると、PLL40から
の、パイロット信号SP に同期した分周信号S44に切り
換えてパイロットサーボを続行しているので、パイロッ
ト信号SP にドロップアウトなどがあっても、分周信号
S63に位相誤差を生じることがなく、パイロットサーボ
に悪影響を与えることがない。
【0060】しかも、このとき使用するPLL40は、
本来はTBC13の書き込みクロックを形成するための
ものであり、したがって、コストアップにならない。す
なわち、コストアップを招くことなく、ドロップアウト
に強いパイロットサーボを実現することができる。
【0061】[上述したプレーヤの問題点]上述したプ
レーヤにおいて、MUSE方式のディスクVDの再生
時、通常の再生モードが続けられているかぎり、MUS
Eデコーダ1から見て再生されたビデオ信号SMSのフレ
ーム位相は一定であり、変化することはない。
【0062】しかし、例えば、再生モードから停止モー
ドとし、その後、再び再生モードにしたとき、上述のよ
うに、まず、FGサーボが行われ、次にパイロットサー
ボが行われるが、このパイロットサーボになったとき、
MUSEデコーダ1から見て再生されたビデオ信号SMS
のフレーム位相は、前回、再生を行っていたときのフレ
ーム位相から変化してしまう。
【0063】このように、ディスクVDがCLVディス
クの場合で、かつ、 1 停止モードから再生モードになったとき、 2 ポーズモードから再生モードになったとき、 3 サーチモードから再生モードになったとき、 4 スキャンモードから再生モードになったとき、ディ
スクVDから再生されたビデオ信号SMSのフレーム位相
は、それ以前に再生を行っていたときのフレーム位相か
ら変化してしまう。また、ディスクVDがCAVディス
クの場合でも、上記1項のときには、やはり、フレーム
位相が変化してしまう。
【0064】そして、このように再生されたビデオ信号
SMSのフレーム位相が変化しても、TBC13の補正レ
ンジが±1フレーム期間以上であれば、TBC13にお
いて、そのフレーム位相を、以前のフレーム位相に補正
することができ、MUSEデコーダ1には、常に一定の
フレーム位相のビデオ信号SMSを供給することができ
る。
【0065】ところが、実際には、コストなどの都合に
より、TBC13(及び17)の補正レンジは、例えば
74μ秒p-p (=2.5 Hp-p 。1Hは1水平期間)と小さ
いので、再生されたビデオ信号SMSのフレーム位相の変
化が大きいと、TBC13において、そのフレーム位相
の変化を完全に補正することができない。
【0066】したがって、TBC13に供給されるビデ
オ信号SMSのフレーム位相を、TBC13の補正レンジ
に対応して、数μ秒以内に抑えておく必要があるが、こ
のような場合には、一般に、ディスクVDの回転速度を
サーボ制御して再生されたビデオ信号SMSのフレーム位
相を、数μ秒以内に抑えるようにしている。
【0067】すなわち、ディスクVDから再生されたビ
デオ信号SMSに含まれるフレーム同期信号PBFMと、基準
となる位相のフレーム信号REFFM とを位相比較し、その
比較出力をスピンドルモータ21に供給すれば、再生さ
れたビデオ信号SMSのフレーム同期信号PBFMが、基準の
フレーム信号REFFM に対して、TBC13の補正レンジ
内となる。
【0068】したがって、フレーム信号REFFM の位相を
基準とした一定のフレーム位相のビデオ信号SMSを、M
USEデコーダ1に供給することができる。
【0069】しかし、このようにサーボ制御により、再
生されたビデオ信号SMSのフレーム位相を一定に制御す
る場合には、ディスクVDのイナーシャが大きいので、
ディスクVDの回転が安定するまでに、すなわち、TB
C13に供給されるビデオ信号SMSのフレーム位相が安
定するまでに、数秒の時間がかかってしまう。
【0070】[上述の問題点を解決したプレーヤ]上述
のフレーム位相が安定するまでの、数秒の時間を短縮す
るため、図4及び図5のプレーヤにおいては、さらに、
ビデオディスクVDの回転を、オープンループにより強
制的に加減速するようにされている。
【0071】すなわち、図4及び図5において、52は
フレーム位相制御回路、53はトルク制御回路を示す。
【0072】そして、MUSE方式のディスクVDの再
生時、復調回路12からのビデオ信号SMSが、同期分離
回路55に供給されてフレーム同期信号PBFMが取り出さ
れ、この信号PBFMが位相制御回路52に供給される。ま
た、信号形成回路57において、フレーム周波数fFM
で、基準位相のフレーム信号REFFM が形成され、この信
号REFFM が位相制御回路52に基準信号として供給され
る。
【0073】そして、光学ヘッド11は上記1〜4項に
したがってトラックジャンプを行うが、その最後のトラ
ックジャンプを終了したとき、このトラックジャンプの
終了が、シスコン51から位相制御回路52に通知され
る。
【0074】すると、位相制御回路52により、ディス
クVDの回転に対して、例えば図7に示すようなアルゴ
リズムの強制加減速処理が実行される。すなわち、ま
ず、ステップ101において、検出回路68の検出信号
S68をチェックすることによりパイロットサーボがロッ
クしているかどうかがチェックされ、ロックするまで、
すなわち、S68=“H”になるまで待機される。
【0075】そして、パイロットサーボがロックしてS
68=“H”になると、ステップ102において、再生フ
レーム同期信号PBFMと、基準位相のフレーム信号REFFM
との位相差θが計測され、次にステップ103におい
て、|θ|≦360 μ秒(=12水平期間)であるかどうか
がチェックされ、|θ|>360 μ秒のときには、ステッ
プ104において、再生フレーム同期信号PBFMが基準位
相のフレーム信号REFFMに対して進んでいるか遅れてい
るかがチェックされる。
【0076】そして、再生フレーム同期信号PBFMが基準
位相のフレーム信号REFFM に対して遅れているときに
は、ステップ111において、ディスクVDの回転の加
速が開始される。すなわち、加速信号ACCEL が形成さ
れ、この信号ACCEL がトルク制御回路53に供給されて
加速方向のドライブ電圧V53が形成され、この電圧V53
が加算回路33及びドライブ回路34を通じてスピンド
ルモータ21に供給される。こうして、ディスクVDの
回転の加速が開始される。また、このステップ111の
時点からパイロットサーボは、禁止される。
【0077】そして、ディスクVDの回転の加速が開始
されると、位相差θは次第に小さくなっていくが、位相
差θが1/2に改善されると、この1/2の時点がステ
ップ112において検出される。そして、この1/2の
時点が検出されると、ステップ113において、加速信
号ACCEL の形成が中止されるとともに、減速信号BRKが
形成され、この信号BRK がトルク制御回路53に供給さ
れて減速方向のドライブ電圧V53が形成され、この電圧
V53が加算回路33及びドライブ回路34を通じてスピ
ンドルモータ21に供給される。こうして、ディスクV
Dの回転の減速が開始される。
【0078】そして、減速が開始されると、再生フレー
ム同期信号PBFMと、基準位相のフレーム信号REFFM との
速度差(周波数差)が「0」に近づいていくが、この
「0」の時点がステップ114において検出される。そ
して、この「0」の時点が検出されると、ステップ11
5において、減速信号BRK の形成が中止されて減速方向
のドライブ電圧V53も形成されなくなる。また、パイロ
ットサーボが再開される。
【0079】そして、再びステップ102において、位
相差θがチェックされ、以後、|θ|≦360 μ秒となる
まで、ステップ102〜104、111〜115に示す
処理が実行される。
【0080】また、ステップ104において、再生フレ
ーム同期信号PBFMが基準位相のフレーム信号REFFM に対
して進んでいるときには、ステップ121において、デ
ィスクVDの回転の減速が開始される。すなわち、減速
信号BRK が形成され、この信号BRK がトルク制御回路5
3に供給されて減速方向のドライブ電圧V53が形成さ
れ、この電圧V53が加算回路33及びドライブ回路34
を通じてスピンドルモータ21に供給される。こうし
て、ディスクVDの回転の減速が開始される。また、こ
のステップ121の時点からパイロットサーボは、禁止
される。
【0081】そして、ディスクVDの回転の減速が開始
されると、位相差θは次第に小さくなっていくが、位相
差θが1/2に改善されると、この1/2の時点がステ
ップ122において検出される。そして、この1/2の
時点が検出されると、ステップ123において、減速信
号BRK の形成が中止されるとともに、加算信号ACCELが
形成され、この信号ACCEL がトルク制御回路53に供給
されて加速方向のドライブ電圧V53が形成され、この電
圧V53が加算回路33及びドライブ回路34を通じてス
ピンドルモータ21に供給される。こうして、ディスク
VDの回転の加速が開始される。
【0082】そして、加速が開始されると、再生フレー
ム同期信号PBFMと、基準位相のフレーム信号REFFM との
速度差が「0」に近づいていくが、この「0」の時点が
ステップ124において検出される。そして、この
「0」の時点が検出されると、ステップ125におい
て、加速信号ACCEL の形成が中止されて加速方向のドラ
イブ電圧V53も形成されなくなる。また、パイロットサ
ーボが再開される。
【0083】そして、再びステップ102において、位
相差θがチェックされ、以後、|θ|≦360 μ秒となる
まで、ステップ102〜104、121〜125に示す
処理が実行される。
【0084】こうして、以上の処理により、基準位相の
フレーム信号REFFM に対する再生フレーム同期信号PBFM
の位相差θが、|θ|≦360 μ秒となると、ステップ1
03に示すように、上記の強制加減速の処理を終了し、
以後、ステップ131に示すように、微調整モードに入
る。
【0085】この微調整モードは、この発明の要旨では
ないので、詳細は省略するが、パイロットサーボにより
ディスクVDの回転速度を制御するとともに、基準位相
のフレーム信号REFFM に対して、再生フレーム同期信号
PBFMの位相差が進んでいるか遅れているかを検出し、こ
の検出結果にしたがってパイロットサーボを補正して|
θ|≦5μ秒の状態に保持するものである。
【0086】また、上述の強制加減速処理は、上記1〜
4項のときに実行されるので、パイロットサーボの状態
では、プレーヤは再生モードとなっているが、この再生
モード時、ディスクVDの傷などにより、|θ|>27μ
秒の状態が0.5 秒以上続いときには、ステップ101以
降の処理が再び実行される。
【0087】こうして、図7の強制加減速処理によれ
ば、基準位相のフレーム信号REFMと、再生フレーム同期
信号PBFMとの位相差θが1/2になるまでディスクVD
の回転を加速(あるいは減速)し、位相差θが1/2に
なったら、以後、速度差が0になるまでディスクVDの
回転を減速(あるいは加速)しているので、この減速
(あるいは加速)が終了したとき、ディスクVDから再
生されるビデオ信号SMSは、フレーム信号REFFM の位相
を基準とした一定のフレーム位相とすることができる。
【0088】しかも、このとき、その再生ビデオ信号S
MSのフレーム位相の制御は、最初に一度、フレームの位
相差θを検出し、以後、オープン制御により制御するの
で、動作が速く、短時間のうちにTBC13に供給され
るビデオ信号SMSのフレーム位相を安定化することがで
きる。
【0089】さらに、再生ビデオ信号SMSのフレーム周
波数が、基準信号REFFM のフレーム周波数に一致した状
態で、それら信号の位相も一致しているので、パイロッ
トサーボへの切り換えを行ってもトランジェントを生じ
ることがない。
【0090】また、ステップ103において、再生フレ
ーム同期信号PBFMと、基準フレーム信号REFFM との位相
差θが、|θ|>360 μ秒のときには、ステップ104
〜125が繰り返されるので、加速信号ACCEL による加
速と、減速信号BRK による減速とにアンバランスがあっ
ても、正しい位相に収束する。
【0091】図8は、位相制御回路52において、上述
のステップ101〜125の強制加減速処理のアルゴリ
ズムを実行する回路を、ゲートアレイにより構成した場
合の回路例を示す。すなわち、この図において、521
は1/2分周回路、523は12ビットのアップダウンカ
ウンタ、524は周波数ないし位相の比較回路、52
5、526はRSフリップフロップ回路、527は位相
比較回路である。
【0092】そして、同期分離回路55からの再生フレ
ーム同期信号PBFMと、形成回路57からの基準位相のフ
レーム信号REFFM とが位相比較回路527に供給されて
位相比較され、再生フレーム同期信号PBFMの位相が基準
フレーム信号REFFM よりも遅れているときには“L”と
なり、再生フレーム同期信号PBFMの位相が基準フレーム
信号REFFM よりも進んでいるときには“H”となる信号
DIR が取り出され、この信号DIR が、スイッチ回路71
〜76にそれらの制御信号として供給され、スイッチ回
路71〜76は、DIR =“L”のときには図の状態、DI
R =“H”のときには図とは逆の状態に接続される。
【0093】また、フリップフロップ回路525の出力
Q525 がスイッチ回路81、82にそれらの制御信号と
して供給され、スイッチ回路81、82は、Q525 =
“L”のときには図の状態、Q525 =“H”のときには
図とは逆の状態に接続される。
【0094】そして、今、図9A、Bに示すように、再
生フレーム同期信号PBFMの位相が基準位相のフレーム信
号REFFM よりもθだけ遅れているとする。すると、DIR
=“L”なので、スイッチ回路71〜76は図の状態に
接続されている。また、信号REFFM の立ち下がり時点t
1 以前には、フリップフロップ回路525がリセットさ
れてQ525 =“L”なので、スイッチ回路81、82は
図の状態にある。
【0095】したがって、形成回路57からの基準位相
のフレーム信号REFFM が、スイッチ回路73を通じてカ
ウンタ523のリセット入力!Rに供給されるとともに、
図9Bに示すように、時点t1 になるとREFFM =“L”
となり、この立ち下がりによりカウンタ523がリセッ
トされるので、図9Cに示すように、時点t1 にカウン
タ523のカウント値は「0」になる。
【0096】そして、このとき、形成回路57からの周
波数fHM/2の基準信号REFH2Mが、分周回路521に供
給されて1/2の周波数の信号REFH4M、すなわち、周波
数fHM/4の信号REFH4Mに分周され、この信号REFH4M
が、スイッチ回路81を通じてカウンタ523のアップ
カウント入力!UP に供給されるとともに、そのダウンカ
ウント入力!DN はスイッチ回路82を通じて“H”とさ
れている。したがって、カウント523のカウント値
は、図9Cに示すように、時点t1 から、「0」から信
号REFH4Mの1サイクルごとに「1」ずつ増加していく。
【0097】そして、再生フレーム同期信号PBFMが、ス
イッチ回路74を通じてフリップフロップ回路525の
セット入力!Sに供給されているとともに、時点t1 から
位相差θだけ経過した時点t2 になると、PBFM=“L”
となり、この立ち下がりによりフリップフロップ回路5
25はセットされる。したがって、時点t2 から、Q52
5 =“H”となるとともに、図9Eに示すように、この
信号Q525 が、スイッチ回路75を通じて加速信号ACCE
L として出力される。こうして、時点t2 から、ディス
クVDの回転の加速が開始され、その回転速度は次第に
上昇していく。
【0098】また、時点t2 にQ525 =“H”となる
と、スイッチ回路81、82は図とは逆の状態に接続さ
れ、基準信号REFH2Mが、スイッチ回路71、81を通じ
てカウンタ523のアップカウント入力!UP に供給され
るとともに、分周回路63からの分周信号S63が、スイ
ッチ回路72、82を通じてカウンタ523のダウンカ
ウント入力!DN に供給される。すなわち、カウンタ52
3には、時点t2 から、基準信号REFH2M(周波数fHM/
2)がアップカウント入力として供給されると同時に、
再生パイロット信号SP に同期した分周信号S63(周波
数fHM/2)がダウンカウント入力として供給されるこ
とになる。
【0099】そして、この場合、もし、カウンタ523
に信号REFH2M(アップカウント入力)だけが供給されて
いるのであれば、カウンタ523からは、信号REFH2Mの
周波数に対応した周期で、かつ、時点t2 におけるカウ
ント値に対応した位相で、キャリー出力!CY が出力され
る。また、カウンタ523に信号S63(ダウンカウント
入力)だけが供給されているのであれば、カウンタ52
3からは、信号S63の周波数に対応した周期で、かつ、
時点t2 におけるカウント値に対応した位相で、ボロー
出力!BR が出力される。
【0100】さらに、カウンタ523に、信号REFH2M
(アップカウント入力)及び信号S63(ダウンカウント
入力)の両方が供給されても、これら信号の周波数が等
しければ、カウンタ523のカウント値は、時点t2 の
値から変化しない。
【0101】しかし、今の場合、カウンタ523に、両
方の信号REFH2M、S63が供給されるとともに、ディスク
VDの回転が信号ACCEL (=Q525 )により加速されて
いるので、信号S63の周波数は、信号REFH2Mの周波数よ
りも高い。したがって、図9Cの時点t2 以降に示すよ
うに、カウンタ523のカウント値は次第に小さくなっ
ていき、ある時点t3 にカウント値は「0」となり、図
9Dに示すように、ボロー出力!BR が出力される。
【0102】この場合、期間t1 〜t2 は、周波数fHM
/4の信号REFH4Mをカウントし、期間t2 〜t3 は、周
波数fHM/2の信号REFH2M、S63をカウントしているの
で、すなわち、期間t2 〜t3 にカウントした信号の周
波数fHM/2は、期間t1 〜t2 にカウントした信号の
周波数fHM/4の2倍なので、時点t3 には、位相差θ
は1/2に改善されている。
【0103】そして、時点t3 にカウンタ523からボ
ロー出力!BR が出力されと、このボロー出力!BR により
フリップフロップ回路525がリセットされ、時点t3
からQ525 =“L”となる。したがって、時点t3 から
ACCEL =“L”となるので、時点t3 からディスクVD
の加速は停止される。つまり、ディスクVDの回転は期
間t2 〜t3 のみ加速されたことになる。
【0104】そして、信号Q525 がフリップフロップ回
路526のセット入力!Sに供給され、Q525 =“L”に
なると、これによりフリップフロップ回路526がセッ
トされ、図9Fに示すように、その出力Q526 が“H”
とされるとともに、この信号Q526 が、スイッチ回路7
6を通じて減速信号BRK として出力される。こうして、
時点t3 から、ディスクVDの回転の減速が開始され、
その回転速度は次第に低下していく。
【0105】そして、このとき、形成回路57からの基
準信号REFH2Mと、信号S63とが比較回路524において
周波数比較され、両信号の周波数が一致していないとき
には“H”となり、一致したときには“L”となる信号
Q524 が取り出され、この信号Q524 がフリップフロッ
プ回路回路525のリセット入力!Rに供給される。
【0106】したがって、時点t4 に信号REFH2Mと信号
S63との速度差が「0」になると、このとき、両信号の
周波数が一致するので、Q524 =“L”となってフリッ
プフロップ回路526はリセットされ、Q526 =“L”
となり、この結果、時点t4から減速信号BRK は出力さ
れなくなり、ディスクVDの減速は停止される。つま
り、ディスクVDの回転は期間t3 〜t4 のみ減速され
たことになる。
【0107】一方、基準フレーム信号REFMと、再生フレ
ーム同期信号PBFMとの位相関係が、上述とは逆の場合の
場合には、DIR =“H”となるので、スイッチ回路71
かつ、76が図とは逆の状態に接続される。したがっ
て、信号REFFM と信号PBFMとの関係、信号REFH2Mと信号
S63との関係が上述とは逆になり、期間t2 〜t3 に減
速、期間t3 〜t4 に加速が実行される。
【0108】図10は、ステップ103において、再生
フレーム同期信号PBFMと、基準位相のフレーム信号REFF
M との位相差θが、|θ|>360 μ秒のとき、ステップ
104〜115が繰り返されるときの、位相制御回路5
2の動作を示す。
【0109】すなわち、図10Aに示すように、シスコ
ン51からの指示にしたがってフレームの位相合わせの
リクエスト信号XST1が、時点t11に“L”となり、これ
により図10Bに示すように、時点t11にSQ1=“H”
となる。
【0110】続いて、図10Cに示すように、基準フレ
ーム信号REFFM に同期して時点t12にSQ2=“H”とな
り、信号REFFM の1周期の間に、|θ|≦360 μ秒であ
るかどうかが検出される。そして、|θ|>360 μ秒の
ときには、、図10C、Dに示すように、時点t13に、
SQ2=“L”、SQ3=“H”とされる。
【0111】そして、時点t13から時点t14に位相差θ
が計測され、図10Eに示すように、期間t14〜t15に
Q525 =“H”(ACCEL =“H”)とされてディスクV
Dの回転の加速が行われ、その後、図10Fに示すよう
に、期間t15〜t16にQ526=“H”(BRK =“H”)
とされてディスクVDの回転の減速が行われる(時点t
13、t14、t15、t16は、図9の時点t1 、t2 、t3
、t4 にそれぞれ対応する)。
【0112】そして、時点t16にQ526 =“L”となっ
て減速が終了すると、図10Gに示すように、信号Q52
6 により終了信号ST2が一時的にST2=“L”とされ、
この信号ST2によりSQ1=“L”とされる。こうして、
図7のステップ103、104、111〜115までの
処理の1回分が終わる。
【0113】続いて、図10Hに示すように、開始信号
ST2D が一時的にST2D =“L”とされ、この信号ST2
D により時点t21に再びSQ1=“H”とされ、期間t21
〜t26に、期間t11〜16と同様の一連の動作が繰り返さ
れる。
【0114】そして、期間t32〜t33に位相差θが、|
θ|≦360 μ秒であることが検出されると、図10Iに
示すように、SQ7=“H”とされ、これにより強制加減
速モードを終了し、以後、微調整モードに入る。
【0115】
【発明が解決しようとする課題】図4及び図5のプレー
ヤは、以上のような加減速処理を実行しているので、再
生モードに入るとき、短時間のうちにTBC13に供給
されるビデオ信号SMSのフレーム位相を安定化すること
ができるはずである。
【0116】しかし、実際には、ディスクVDが高速回
転していると、スピンドルモータ21に供給される加速
電流と減速電流とが等しくても、加速トルクと減速トル
クとは等しくならず、加速トルクが小さくなる傾向があ
る。
【0117】このため、実際のプレーヤにおいては、減
速時のドライブ電圧V53を低くして減速時にモータ21
に流れるドライブ電流I21を小さくし、これにより加減
速トルクのバランスをとるようにしている。
【0118】ところが、このようにすると、フレーム位
相の安定化の最も速い動作ができない。
【0119】この発明は、このような問題点を解決しよ
うとするものである。
【0120】
【課題を解決するための手段】ここで、ディスクVDの
回転位相の制御に要する時間について、考察すると、以
下のようになる。
【0121】[加速トルクと減速トルクとが等しいと
き]今、ディスクVDがCAVディスクであるとする。
また、ディスクVDの回転時の風切りの影響は無視でき
るものとする。
【0122】そして、ある加速度で、ディスクVD及び
モータ21を加速したとき、TA 秒後に、再生されたビ
デオ信号SMSのフレーム同期信号PBFMのフレーム周波数
が、正規の値fFMに達したとする。すると、 F(t) :フレーム周波数fFMの瞬時値 とすれば、 F(t) =fFM/TA ・t ・・・・・ (11) となる。
【0123】また、 θ[rad ]:ディスクVDの回転位相 とすれば、 θ=2π◆F(t) dt ・・・・・ (12) ◆は積分記号 となるので、この(12)式に(11)式を代入して積分する
と、 θ=πfFM/TA ・t**2 ・・・・・ (13) (x**yは、xのy乗を示す。以下同様) となる。
【0124】そして、この(13)式を変形して、 t=(TA θ/(πfFM))**0.5 ・・・・・ (14) となるが、この(14)式は、上記の加速度で、ディスクV
Dの回転位相をθ[rad]だけ変化させるのに必要な時
間が、t秒であることを示している。
【0125】一方、基準位相のフレーム信号REFFM に対
する、ディスクVDから再生されるビデオ信号SMSのフ
レーム同期信号PBFMの位相のずれは、最大で±π[rad
]である。
【0126】そして、ディスクVDがCAVディスクの
場合、ビデオ信号SMSの1フレームがディスクVDの1
回転に記録され、フレーム同期信号PBFMは、ディスクV
Dの1回転ごとに1個再生される。したがって、再生さ
れたフレーム同期信号PBFMを、基準位相のフレーム信号
REFFM に合わせるとすれば、ディスクVDの回転位相θ
を、最大でπ[rad ]ずらす必要がある。
【0127】そして、ディスクVDの回転位相θをπ
[rad ]ずらすためには、図2Aに示すようなドライブ
電流I21をスピンドルモータ21に供給し、図2Bに示
すように、ディスクVDの回転を、t=0〜π/2[ra
d ]の期間には加速し、t=π/2〜π[rad ]の期間
には同じ大きさの加速度で減速することになる。すなわ
ち、そのようにすれば、図2Cに示すように、ディスク
VDの回転速度を変えずに、回転位相をπ[rad ]だけ
変えることができる。
【0128】例えば、 TA =6秒、θ=π/2、fFM=30Hz とすると、(14)式から t=(6・(π/2)/(π・30))**0.5 =約0.32秒 となり、図2に示すように、t=0.32秒だけ加速し、そ
の後、t=0.32秒だけ減速をすれば、回転位相θがπ
[rad ]だけ変化する。すなわち、回転位相θをπ[ra
d ]だけ変えるには、合計で約0.64秒(=t+t)かか
ることになる。
【0129】これに対して、ディスクVDがCLVディ
スクの場合、その内周では、CAVディスクの場合より
も、多くの時間がかかる。
【0130】すなわち、CLVディスクVDの内周で
は、1フレームが1回転ではなく1.33〜1.47回転となる
ので、再生されるフレーム同期信号PBFMの位相をπ[ra
d ]変化させるときには、ディスクVDの回転位相θを
1.33π〜1.47π[rad ]、すなわち、約1.5 π[rad ]
変化させる必要がある。
【0131】また、CLVディスクの内周を再生してい
るときには、ディスクVDの回転数が2700rpm もあり、
風損のため、スピンドルモータ21の定常時のドライブ
電流I21が例えば0.8 Aにも達する。このため、強制加
速時、モータ21のドライブ電流I21を2Aにして加速
をしても、加速トルクは1.2 A分(=2−0.8 )にしか
ならず、ディスクVDの回転位相θを変化させる速さ
が、上述のほぼ2/3に遅くなってしまう。
【0132】この2つの理由により、CLVディスクの
内周では、CAVディスクに比べて、約1.8 倍(=(1.
5**0.5)×(3/2))の時間がかかる。
【0133】[加速トルクと減速トルクとが異なると
き]これは、この発明が対象としている実際の状態であ
るが、この状態から、目標の回転位相θに正しい回転速
度で到達するには、各波形を図3のような関係にすれば
よい。
【0134】すなわち、図3Aは、スピンドルモータ2
1に供給されるドライブ電流I21を示すもので、 IAV:定常電流。例えば、0.8 A IP :加速電流の最大値。例えば、2A IM :減速電流の最大値。例えば、−2A TA :加速期間 TB :減速期間 とする。
【0135】すると、 A:加速によりディスクVDに生じる加速度(加速トル
ク) B:減速によりディスクVDに生じる加速度(減速トル
ク) とすれば、 A=k(IP −IAV) ・・・・・ (21) B=k(IAV−IM ) ・・・・・ (22) k:定数 となる。
【0136】そして、図3Bに示すように、加速度A
で、TA 秒加速し、続いて加速度Bで、TB 秒減速した
とき、ディスクVDの回転速度の速度変化ΔVが0に戻
るには、 ΔV=ATA =BTB ・・・・・ (23) であることが必要である。
【0137】したがって、(23)式から、 TA /TB =B/A ・・・・・ (24) となる。
【0138】一方、図3Cに示すように、 θA :加速による回転位相θの変化量 θB :減速による回転位相θの変化量 θT :目標とする回転位相の変更量。θT =θA +θB とすれば、 θA =1/2・ATA **2 ・・・・・ (25) θB =1/2・BTB **2 ・・・・・ (26) となる。
【0139】したがって、(25)、(26)式から θA /θB =(ATA TA )/(BTB TB ) ・・・・・ (27) となるが、この(27)式に(23)式を代入し、さらに、(24)
式を代入すると、 θA /θB =(ΔVTA )/(ΔVTB ) =TA /TB =B/A ・・・・・ (28) となる。
【0140】したがって、期間TA に、回転位相θが、
目標とする位相変更分θT の R=B/(A+B) ・・・・・ (29) に改善されるまで、加速度Aで加速し、その後、期間T
B に加速度Bで減速する。そして、この減速期間TB
は、ディスクVDの回転速度がもとの値に戻るまでの期
間とする。
【0141】したがって、この発明においては、各部の
参照符号を後述の実施例に対応させると、ビデオディス
クVDを最大電流IP で加速したときの加速トルクと、
ビデオディスクVDを最大電流IM で減速したときの減
速トルクとの比を、A:Bとするとき、ビデオディスク
VDから再生されるフレーム信号PBFMと、基準のフレー
ム信号REFFM との位相差を計測し、ビデオディスクVD
を最大電流IP で加速し、この加速によりフレーム信号
PBFM、REFFM の位相差が、B/(A+B)だけ改善され
たとき、以後、ビデオディスクVDを最大電流IM で減
速するようにしたものである。
【0142】
【作用】ビデオディスクVDは、最大電流IP 、IM で
加速及び減速され、最短時間で位相が補正される。
【0143】
【実施例】図1に示すように、フレーム位相制御回路5
2においては、アップダウンカウンタ523、位相比較
回路524、フリップフロップ回路回路525、526
が、図8と同様に接続される。ただし、この図の例にお
いては、まず、加速の処理を行い、その後、減速の処理
を行う場合について示しているもので、図5におけるス
イッチ回路71〜76、及びこれによる加速及び減速の
順序を逆にする場合については、省略している。
【0144】したがって、形成回路57からの基準位相
の信号REFH2Mが、カウンタ523のアップカウント入力
!UP にカウント入力として供給されるとともに、分周回
路63からの分周信号S63が、カウンタ523のダウン
カウント入力!DN にカウント入力として供給される。ま
た、フリップフロップ回路525、526の出力信号Q
525 、Q526 が、加速信号ACCEL 及び減速信号BRK とし
て取り出され、トルク制御回路53に供給される。さら
に、カウンタ523は、プリセッタブルカウンタとされ
ている。
【0145】そして、図3にも示すように、ドライブ回
路34に電流検出回路54が接続されて、スピンドルモ
ータ21に供給されるドライブ電流I21(定常値はIA
V)の大きさが検出され、この検出出力が積分回路56
1に供給されてモータ21に供給されているドライブ電
流I21に比例した大きさの電圧V561 が取り出される。
そして、この電圧V561 が、A/Dコンバータ562に
供給されてデジタルデータD562 にA/D変換されてか
ら演算回路563に供給される。
【0146】また、アップカウンタ564が設けられ、
形成回路57からの基準位相のフレーム信号REFFM が、
カウンタ564のリセット入力Rに供給されるととも
に、同期分離回路55からの再生フレーム同期信号PBFM
がカウンタ564のインヒビット入力INH に供給され
る。さらに、形成回路57からの基準位相の信号REFH2M
が、カウンタ564にそのカウント入力として供給され
る。
【0147】こうして、カウンタ564において、信号
REFFM に対する信号PBFMの遅れが、信号REFH2Mをクロッ
クとして計測され、その計測値Q564 が演算回路563
に供給される。
【0148】そして、今、スピンドルモータ21のドラ
イブ電流I21を、回路54、562を通じてデジタルデ
ータD562 に変換したとき、その値Q562 が、 I21=0のとき、D562 =1 I21=2Aのとき、D562 =64 とする。
【0149】すると、 A=IP −IAV =2A−IAV =64−DAV DAVは、I21=IAVのときの値D562 。
【0150】B=IAV−IM =IAV−(−2A) =DAV+64 となるので、(29)式は、 R=B/(A+B) =(DAV+64)/(64−DAV+DAV+64) =(DAV+64)/128 となる。
【0151】そして、演算回路563においては、 Q563 =(64+DAV)/128 ・Q564 で示される演算が実行され、その演算結果Q563 がカウ
ンタ523にプリセットデータとして供給される。
【0152】したがって、カウンタ523は、値Q563
を初期値として、信号REFH2Mをアップカウントすると同
時に、信号S63をダウンカウントする。そして、このカ
ウントの行われている期間、Q525 =“H”、すなわ
ち、ACCEL =“H”なので、この信号ACCEL により加速
用のドライブ電圧V53が形成され、このドライブ電圧V
53によりスピンドルモータ21に加速方向の最大値2A
のドライブ電流I21(=IP )が供給される。
【0153】そして、加速が進むとともに、カウンタ5
23のカウント値が小さくなり、そのカウント値が
「0」になると、ボロー出力!BR が“L”になる。する
と、Q525 =“L”となり、ACCEL =“L”となるとと
もに、BRK =“H”となり、以後、減速が行われる。
【0154】そして、この場合、カウンタ523からボ
ロー出力!BR が出力された時点では、再生されたフレー
ム同期信号PBFMの位相は、R×100 %だけ改善されてい
る。そして、その後、BRK =“L”の期間に、減速が行
われるので、その減速を終了したときには、その再生さ
れたフレーム同期信号PBFMの速度も位相も正しい値とな
っている。
【0155】なお、上述においては、減速の終了は、加
速に要した時間のA/Bの時間の経過後、あるいは目標
の位相に達したときとすることもできる。また、加速
後、減速する場合であるが、減速後、加速することもで
きる。
【0156】
【発明の効果】この発明によれば、ディスクVDを最大
電流で加速し、この加速によりフレーム同期信号PBFMの
位相が、値Rだけ改善されたとき、続いて最大電流で減
速をしているので、減速を終了したときには、正しい速
度及び位相のフレーム同期信号PBFMとすることができ
る。
【0157】しかも、加速も減速も最大電流IP 、IM
により行うので、最短の時間で正しい速度及び位相のフ
レーム同期信号PBFMとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例の要部を示す系統図である。
【図2】この発明を説明するための波形図である。
【図3】この発明を説明するための波形図である。
【図4】この発明の一例の一部を示す系統図である。
【図5】図4の続きを示す系統図である。
【図6】この発明の一部の一例を示す系統図である。
【図7】位相処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図7の処理を実現する回路の一例を示す系統図
である。
【図9】図8の回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図10】図7の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
11 光学ヘッド 12 復調回路 13 TBC 16 復調回路 17 TBC 21 スピンドルモータ 22 周波数発電機 31 FGサーボ回路 34 ドライブ回路 40 PLL 45 ロック検出回路 47 広帯域バンドパスフィルタ 48 狭帯域バンドパスフィルタ 51 システムコントローラ 52 フレーム位相制御回路 53 トルク制御回路 54 電流検出回路 55 同期分離回路 56 同期分離回路 57 基準信号形成回路 58 PLL 63 分周回路 65 位相比較回路 67 ローパスフィルタ 68 ロック検出回路 523 アップダウンカウンタ 562 A/Dコンバータ 564 カウンタ VD ビデオディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオディスクを回転駆動するスピンド
    ルモータを最大電流で加速したときの加速トルクと、上
    記ビデオディスクのスピンドルモータを最大電流で減速
    したときの減速トルクとの比を、A:Bとするとき、 上記ビデオディスクから再生されるフレーム信号と、基
    準のフレーム信号との位相差を計測し、 上記ビデオディスクのスピンドルモータを上記最大電流
    で加速し、 この加速により上記フレーム信号の位相差が、B/(A
    +B)だけ改善されたとき、以後、上記ビデオディスク
    のスピンドルモータを上記最大電流で減速するようにし
    たビデオディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 ビデオディスクを回転駆動するスピンド
    ルモータを最大電流で加速したときの加速トルクと、上
    記ビデオディスクのスピンドルモータを最大電流で減速
    したときの減速トルクとの比を、A:Bとするとき、 上記ビデオディスクから再生されるフレーム信号と、基
    準のフレーム信号との位相差を計測し、 上記ビデオディスクのスピンドルモータを上記最大電流
    で加速し、 この加速により上記フレーム信号の位相差が、B/(A
    +B)だけ改善されたとき、以後、上記ビデオディスク
    のスピンドルモータを上記最大電流で減速し、 上記ビデオディスクの回転速度が、上記加速を始める前
    の速度に戻ったとき、上記減速を止めるようにしたビデ
    オディスクプレーヤ。
  3. 【請求項3】 標準テレビジョン方式よりも高品位のテ
    レビジョン方式のビデオ信号の記録されたビデオディス
    クを再生するビデオディスクプレーヤにおいて、 上記ビデオディスクを回転駆動するスピンドルモータを
    最大電流で加速したときの加速トルクと、上記ビデオデ
    ィスクのスピンドルモータを最大電流で減速したときの
    減速トルクとの比を、A:Bとするとき、 上記ビデオディスクから再生されるフレーム信号と、基
    準のフレーム信号との位相差を計測し、 上記ビデオディスクのスピンドルモータを上記最大電流
    で加速し、 この加速により上記フレーム信号の位相差が、B/(A
    +B)だけ改善されたとき、以後、上記ビデオディスク
    のスピンドルモータを上記最大電流で減速するようにし
    たビデオディスクプレーヤ。
  4. 【請求項4】 標準テレビジョン方式よりも高品位のテ
    レビジョン方式のビデオ信号の記録されたビデオディス
    クを再生するビデオディスクプレーヤにおいて、 上記ビデオディスクを回転駆動するスピンドルモータを
    最大電流で加速したときの加速トルクと、上記ビデオデ
    ィスクのスピンドルモータを最大電流で減速したときの
    減速トルクとの比を、A:Bとするとき、 上記ビデオディスクから再生されるフレーム信号と、基
    準のフレーム信号との位相差を計測し、 上記ビデオディスクのスピンドルモータを上記最大電流
    で加速し、 この加速により上記フレーム信号の位相差が、B/(A
    +B)だけ改善されたとき、以後、上記ビデオディスク
    のスピンドルモータを上記最大電流で減速し、 上記ビデオディスクの回転速度が、上記加速を始める前
    の速度に戻ったとき、上記減速を止めるようにしたビデ
    オディスクプレーヤ。
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