JPH0660481A - テーププレーヤ装置 - Google Patents

テーププレーヤ装置

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JPH0660481A
JPH0660481A JP4212694A JP21269492A JPH0660481A JP H0660481 A JPH0660481 A JP H0660481A JP 4212694 A JP4212694 A JP 4212694A JP 21269492 A JP21269492 A JP 21269492A JP H0660481 A JPH0660481 A JP H0660481A
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rotation
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JP4212694A
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Inventor
Hideki Hayashi
英樹 林
Takeshi Narita
健 成田
Akihiko Yamamoto
昭彦 山本
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクムラがあってもテープエンドが確実に
検出可能で、かつ、各領域を等間隔に形成しても回転方
向が測定可能なテーププレーヤ装置を提供する。 【構成】 円周状の反射部10を円周方向に順列した領
域l,m,hに区分する。各領域l,m,hは、低反射
率、中反射率、高反射率にかつ、l−m−h−mの順に
形成する。反射部10が回転する円周面上の被測定点に
対向し、前記被測定点に対して発せられた光の反射量を
測定する測定手段と、前記測定手段の出力に基づいてリ
ール軸Sの回転状態を検出する検出手段を設ける。検出
手段は、領域l,m,hに対応する出力L,M,Hのう
ち2つを交互に測定したときに、テープエンド時のトル
クムラを検出するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープやオーディ
オカセットテープなどの各種テープを記録、再生するテ
ーププレーヤ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカセットテープなどのテープの記
録、再生にはテーププレーヤ装置が用いられるが、この
テーププレーヤ装置において、テープリールの回転状態
を検出し、テープの走行状態を制御する機構としては、
従来から、次のような機構が用いられている。すなわ
ち、テーププレーヤ装置は、図15に示すように、図示
しないテープリールを駆動するリール軸Sを有し、この
リール軸Sの下部には、このリール軸Sと一体に回転す
るベースギア1が設けられている。
【0003】そして、このベースギア1下面には、円周
状の反射部2が設けられ、反射部2は、図16に示すよ
うに、反射率の高い領域hと反射率の低い領域lとに区
分され、これら領域h,lは反射部2の円周方向に順列
している。また、図15に示すように、リールベース3
上には、反射部2が回転する円周面上の図示しない被測
定点に対向して測定手段4が設けられ、この測定手段4
は、前記被測定点に対して発せられた光の反射量を測定
し、領域hに対応した信号Hと、領域lに対応した信号
Lを出力するように構成されている。また、同装置に
は、図示はしないが、測定手段4の出力信号に基づいて
前記リール軸Sの回転状態を検出する検出手段が設けら
れている。
【0004】このような従来のテーププレーヤ装置で
は、リール軸回転時は、反射部2の領域hと領域lとが
交互に測定手段4に対向するので光の反射量も大小に変
化し、これに対応して測定手段4の出力信号も交互に
H,Lに変化する(図17左側)。一方、リール軸停止
時には、反射部2も停止するので、信号もH又はLのい
ずれか一方のみが継続して出力される状態となる(図1
7右側)。したがって、検出回路は、交互出力の際には
リール軸Sの回転を検出し、一方のみの出力の際にはリ
ール軸Sの停止を検出し、これによってテーププレーヤ
装置を適切に制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テーププレーヤ装置には、次のような問題点があった。 (1)従来のテーププレーヤ装置では、テープエンドの
ときにリールが正逆回転方向に相互に揺動する状態であ
るトルクムラが発生する場合があった。このトルクムラ
は、テープの張力とリール軸駆動用モータの最大トルク
とが均衡している場合に発生する現象である。そして、
トルクムラ発生時に、各領域h,lの境界線が測定手段
4に対向していると、測定手段4はリール軸Sの揺動に
よって領域h,lに交互に対向するので、出力信号も、
信号H,Lが交互に繰り返し、回転時の出力信号と類似
したものとなる(図18右側)。このような場合には、
検出回路は、実際には停止時であるのに、回転中を誤検
出するおそれがあった。
【0006】このような誤検出が生じると、テープエン
ドであるにもかかわらずリール軸Sが回転を続けるの
で、テープのみならず、リール軸駆動機構に異常な駆動
力がかかり、テープやテーププレーヤ装置の故障を招く
という問題点があった。
【0007】(2)また、従来のテーププレーヤ装置の
反射部2を構成する領域は、hとlの2つのみであるか
ら、リール軸Sの回転方向が異なっても測定手段4の出
力信号のパターンは同一である。したがって、従来のテ
ーププレーヤ装置で回転方向をも検出するためには、各
領域h,lの円周方向の幅を順次変化させ、正転時と逆
転時で異なったパターンを示すように構成したうえで、
検出手段に時間測定機構を設けてこのパターンの相違を
検出する必要があった。このため、各領域h,lを等し
い幅で形成する場合に比べ、反射部2や前記検出手段の
構成や作用が複雑化するという問題点があった。
【0008】(3)さらに、このように各領域h,lの
幅を位置によって変化させたテーププレーヤ装置では、
同一回転速度においても、各領域が被測定点を通過する
ペースが変動する。このため、リール軸Sの回転速度や
回転数を測定しようとする場合、一連のパターンの一巡
を判別する判別手段や一巡の回数をカウントするカウン
ト手段を設けることが不可欠で、装置の機構が一層複雑
化するという問題点があった。また、回転速度の算出が
可能となるのは、一連のパターンが一巡するごとに1回
のみなので1回転中における回転速度の安定性を測定す
ることはできなかった。
【0009】本発明は、上記の従来技術の問題点を解決
するために提案されたもので、その目的は、トルクムラ
があってもテープエンドが確実に検出可能で、かつ、各
領域を等間隔に形成しても回転方向が測定可能なテープ
プレーヤ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、本発明は、テープリールを駆動するリール軸と、前
記リール軸と一体に回転する円周状の反射部と、前記反
射部が回転する円周面上の被測定点に対向し、前記被測
定点に対して発せられた光の反射量を測定する測定手段
と、前記測定手段の出力に基づいて前記リール軸の回転
状態を検出する検出手段とを有するテーププレーヤ装置
において、前記反射部は、前記反射部の円周方向に順列
した第1、第2及び第3の領域に区分され、前記各領域
は、その領域が前記被測定点に位置するときに、前記測
定手段が、各領域に対応してそれぞれ異なる第1、第2
及び第3の反射量を検出するように形成されたことを特
徴とする。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
テーププレーヤ装置において、前記各領域は、前記第
1、第2、第3の各反射量が順次増加又は減少するよう
に形成されたことを特徴とする。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
テーププレーヤ装置において、前記各領域は、前記第
1、第2、第3の各反射量が順次増大するように、か
つ、第1、第2、第3、第2の領域の順に形成されたこ
とを特徴とする。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項2又
は3記載のテーププレーヤ装置において、前記検出手段
は、前記測定手段が前記第1、第2、第3の各反射量の
うち2つを交互に測定したときに、テープエンド時のト
ルクムラを検出するように構成されたことを特徴とす
る。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項2のテー
ププレーヤ装置において、前記検出手段は、前記測定手
段が、前記リール軸の正常方向回転時と逆の順序で前記
第1、第2、第3の各反射量を測定したときに、リール
軸の逆回転を検出するように構成されたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】上記のような構成を有する本発明は、次のよう
な作用を有する。すなわち、請求項1の発明では、反射
部は、反射部の円周方向に順列した第1、第2及び第3
の領域に区分され、各領域は、その領域が被測定点に位
置するときに、測定手段がそれぞれ異なる第1、第2及
び第3の反射量を検出するように形成されている。この
ため、測定手段の出力信号は、回転時には反射量に応じ
て3段階に繰り返し変化する。一方、前記境界線上での
トルクムラ時は、測定手段は2つの領域のみに繰り返し
対向するので、出力信号の変化は2段階のみとなる。こ
のように、本発明では、回転時とトルクムラ時で、出力
信号を構成する出力の種類数が全く異なるものとなるの
で、トルクムラを回転と誤検出することがない。
【0016】また、請求項2の発明では、各領域は、第
1、第2、第3の各反射量が順次増加又は減少するよう
に形成されている。このため、各領域を等しい幅で形成
しても、正常回転時と逆回転時では出力信号パターンの
変化方向が逆となり、リール軸の回転方向を容易に検出
することができる。
【0017】また、請求項3の発明では、前記反射部
は、第1、第2、第3の順に反射量が増大し、かつ、第
1、第2、第3、第2の順に形成されている。このた
め、トルクムラ時に繰り返される1組の出力には必ず第
2の反射量が含まれていると同時に、その場合の他方の
反射量は第1又は第3のいずれか一方のみであるから、
第2の反射量の前後に第1又は第3のうち一方が2回以
上測定された場合はトルクムラが検出できる。
【0018】また、請求項4の発明では、検出手段は、
測定手段が第1乃至第3の各反射量のうち2つを交互に
測定したときに、テープエンド時のトルクムラを検出す
るように構成されている。このため、第1乃至第3の領
域がいかなる順序で順列していても、トルクムラ検出が
可能となる。
【0019】また、請求項5の発明では、検出手段は、
測定手段が、リール軸の正常方向回転時と逆の順序で各
反射量を測定したときに、リール軸の逆回転を検出する
ように構成されている。このため、各領域の円周方向の
幅が均一であっても、容易に回転方向を検出することが
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明のテーププレーヤ装置の複数の
実施例について、図面に従って具体的に説明する。な
お、従来と同一の部材については同一の符号を付し、説
明は省略する。
【0021】A.第1実施例 (1)第1実施例の構成…図1〜5、図15 [全体的構成]本実施例のテーププレーヤ装置は、従来
と同様、図示しないテープリールを駆動するリール軸
と、リール軸と一体に回転する円周状の反射部と、反射
部が回転する円周面上の図示しない被測定点に対向し、
前記被測定点に対して発せられた光の反射量を測定する
測定手段と、前記測定手段の出力に基づいてリール軸の
回転状態を検出する検出手段とを有する。
【0022】[反射部]本実施例の反射部は、図1、図
2に示すように、反射部10の円周方向に順列した第
1、第2及び第3の領域l,m,hに区分され、前記各
領域l,m,hは、その領域が前記被測定点に位置する
ときに、前記測定手段がそれぞれ異なる第1、第2及び
第3の反射量を検出するように形成されている。すなわ
ち、前記各領域l,m,hは、対応する第1、第2、第
3の各反射量が順次増加するように、それぞれ、低反射
率、中反射率、高反射率を有する。また、前記各領域
l,m,hは、回転時に被測定点をl−m−h−m−l
−m−h−mの順で通過するように、反射板10の円周
方向に順列している。
【0023】[測定手段]本実施例の測定手段は、図3
に示すように、前記被測定点に対して発光する発光素子
11と、被測定点からの反射光量を電気信号に変換する
受光素子12と、受光素子12の出力信号をデジタル信
号に変換する変換回路13とを有し、この変換回路13
の出力側はマイクロコンピュータ14の入力ポート1
5,16,17に接続されている。すなわち、変換回路
13は、図示はしないが、信号の電圧を判別する判別回
路を含み、領域lに対応した低い電圧のときは入力ポー
ト15に、領域mに対応した中程度の電圧のときは入力
ポート16に、領域hに対応した高い電圧のときは入力
ポート17に、それぞれONを出力し、他のポートには
OFFを出力するように構成されている。
【0024】[検出手段]本実施例の検出手段はマイク
ロコンピュータ14であり、このマイクロコンピュータ
14は、後述の手順を繰り返し実行することによって、
前記測定手段が前記第1乃至第3の各反射量のうち2つ
を交互に測定したときに、テープエンド時のトルクムラ
を検出するように構成されている。なお、マイクロコン
ピュータ14は、出力を記憶するメモリM1,M2と、
通常の停止状態確認の回数をカウントするストップカウ
ンタと、トルクムラ確認回数をカウントするトルクムラ
カウンタとの機能を有する。また、マイクロコンピュー
タ14は、入力ポート15,16,17の入力内容か
ら、領域lに対応する出力Lと、領域mに対応する出力
Mと、領域hに対応した出力Hとを識別するように構成
されている。
【0025】(2)第1実施例の作用 [測定手段の作用]上記のような構成を有する本実施例
のテーププレーヤ装置は、次のような作用を有する。ま
ず、反射板10は、発光素子11の光を反射するので、
受光素子12は、測定手段と対向する領域l,m,hそ
れぞれに対応する高、中、低いずれかの反射光を電流に
変換し、変換回路13がこの電流をデジタル信号に変換
し、マイクロコンピュータ14に対して出力する。
【0026】このとき、回転時の信号出力パターンは図
4左側に示すように、L−M−H−M−L−M−H−M
の繰り返しとなるが、トルクムラ時の信号は、図4右側
に示すように、第1乃至第3の出力L,M,Hのうち2
つの繰り返しとなる。マイクロコンピュータ14は次の
手順を繰り返すことによってこのトルクムラ状態を回転
状態と区別して検出する(図5)。
【0027】[通常の停止の検出]通常の停止の場合
は、H,M又はLのいずれかのみの出力が一定時間以上
継続するため、出力の変化の有無によって停止を検出す
る。
【0028】すなわち、まず、現在の出力に前回との変
化が有るか否か判断し(ステップ31)、ない場合は、
テープエンドの可能性があるため、ストップカウンタを
1加算する(ステップ32)。次に、ストップカウンタ
がN1に達しているか判断し(ステップ33)、達して
いれば、H,M又はLのいずれかのみの出力が一定時間
以上継続したことが確認できるため、テープエンドによ
る停止を検出し(ステップ34)、必要なエンド処理手
順に分岐する(ステップ35)。一方、ステップ33に
おいて、停止カウンタがN1に達していなければ手順を
終了する。本実施例におけるN1は任意の数値であり、
1とすることもできる。
【0029】ステップ31において、現在の出力に前回
との変化があった場合は、少なくとも完全な静止状態で
はないので、停止カウンタをリセットし(ステップ4
0)、ステップ41に進む。
【0030】[トルクムラの検出]トルクムラは、Mを
契機に判断する。すなわち、トルクムラの場合の繰り返
しパターンはH−M−H−M−H又はL−M−L−M−
Lのいずれかであるため、現在出力がMの場合に、それ
以前のM以外の出力が連続して2回以上同一である場合
は、トルクムラと判断される。
【0031】具体的には、まず、現在の出力がMか否か
判断し(ステップ41)、Mのときに、Mを除く前回と
前々回の出力とを比較する(ステップ42)。両者が等
しくなければH−M−L又はL−M−Hが確認され、少
なくとも境界線上での停止状態ではないので手順を終了
する。
【0032】ステップ42において、Mを除く前回の出
力とMを除く前々回の出力が等しければ、L−M−L−
M又はH−M−H−Mというパターンが確認され、この
パターンはトルクムラの可能性があるので、トルクムラ
カウンタを1加算する(ステップ43)。但し、誤検出
の防止のため、トルクムラカウンタがN2に達している
かを判断し(ステップ44)、達していなければ、トル
クムラ未確認として手順を終了するが、達していればト
ルクムラを検出し(ステップ45)、必要なエンド処理
手順へ分岐する(ステップ35)。本実施例におけるN
2は任意の数値であり、1とすることもできる。
【0033】ステップ41において、現在の出力がMの
場合は、ステップ50に分岐し、ステップ50では、現
在の出力がHであるかLであるかによって、ステップ5
1又は61に分岐する。ステップ51では、前回のMの
直前の出力M1がLか否かを判断し、Lならば、パター
ンL−M−Hが確認できるので、トルクムラカウンタを
リセットし(ステップ52)、ステップ53に進む。ス
テップ51において、出力M1がLでなければ、トルク
ムラの可能性が無くならないので、ステップ52をとば
して直接ステップ53に進む。
【0034】ステップ53では、前回のM1の内容を前
々回のM2にストアし、続くステップ54では、現在の
出力Hを前回のM1にストアし、手順を終了する。
【0035】ステップ61では、前回のMの直前の出力
M1がHか否かを判断し、Hならば、パターンH−M−
Lが確認できるので、トルクムラカウンタをリセットし
(ステップ62)、ステップ63に進む。ステップ61
において、出力M1がHでなければ、トルクムラの可能
性が無くならないので、ステップ62をとばして直接ス
テップ56に進む。
【0036】ステップ63では、前回のM1の内容を前
々回のM2にストアし、続くステップ64では、現在の
出力Lを前回のM1にストアし、手順を終了する。
【0037】(3)第1実施例の効果 以上のように、本実施例によれば、回転時とトルクムラ
時の出力信号が全く異なるものとなるので、トルクムラ
を回転と誤検出することがない。このため、テープエン
ドであるにもかかわらずリール軸が回転を続け、テープ
のみならず、リール軸駆動機構に異常な駆動力がかかっ
てテープやテーププレーヤ装置の故障を招くという問題
点を回避することができる。
【0038】特に、本実施例では各領域がl−m−h−
mの順に形成されているので、トルクムラ時に繰り返さ
れる1組の出力には必ず第2の領域Mが含まれている。
このため、第2の出力Mの以前に領域L又はHのうち一
方が2回以上測定されたかという単純な理論でトルクム
ラを検出することができる。。
【0039】また、本実施例では、ステップ33及び4
4のように、再確認のステップを含んでおり、また、ス
テップ51及び52並びにステップ61並びに62のよ
うに、回転中特有のパターンが確認されたときは、直ち
にトルクムラカウンタがリセットされるように構成され
ているので、回転状態を停止状態と誤検出するおそれも
ない。
【0040】また、本実施例は、受光素子の出力電流を
デジタル信号に変換する変換回路を設けているので、マ
イクロコンピュータなどのデジタル情報処理手段による
信号処理に特に適している。
【0041】B.第2実施例 (1)第2実施例の構成…図6、図7 本実施例の構成は、第1実施例と略同様であるが、反射
板の各領域は、図6に示すように、l−m−h−l−m
−hの順に形成されている。なお、この場合のl−m−
hの組は少なくとも1つあれば足り、2組以上いくつあ
ってもよい。また、本実施例のマイクロコンピュータ
は、通常の停止状態確認の回数をカウントするストップ
カウンタと、トルクムラ確認回数をカウントするトルク
ムラカウンタの他に、出力を記憶するメモリM1,M
2,M3を有する。さらに、本実施例のマイクロコンピ
ュータは、第1実施例と異なる後述の手順を繰り返し実
行するように構成されている。
【0042】なお、本実施例における回転時の出力パタ
ーンは、図7左側に示すように、L−M−H−L−M−
Hの繰り返しとなるが、トルクムラ時は図7右側及び図
8右側に示すように、M−H−M−HやH−L−H−L
の繰り返し、または、図示はしないがL−M−L−Mの
繰り返しとなる。本実施例のマイクロコンピュータは、
次の手順を繰り返し実行することによって、回転時とト
ルクムラとを判別して検出する(図9)。
【0043】(2)第2実施例の作用 [通常の停止の検出]まず、通常の停止は、ステップ7
1〜74によって、第1実施例と同様に検出する。な
お、ステップ71において、現在の出力に前回との変化
があった場合は、少なくとも完全な静止状態ではないの
で、停止カウンタをリセットし(ステップ81)、ステ
ップ81に進む。
【0044】[トルクムラの検出]トルクムラは、出力
が変化する度ごとにその有無が判断される。すなわち、
本実施例では、回転中に2回前の出力と同一の出力は現
れないことから、現在の出力を2回前の出力と比較する
ことによってトルクムラを検出する。
【0045】具体的には、まず、M2が保持している1
回前の出力を2回前の出力としてM1にストアし(ステ
ップ82)、M3が保持している前回における現在の出
力を前回の出力としてM2にストアし(ステップ8
3)、現在の出力をM3にストアする(ステップ8
4)。次に、現在のM3と2回前のM1が等しいかを判
断する(ステップ85)。M3とM1が等しくなければ
パターンL−M−H,M−H−L又はH−L−Mのいず
れかが確認できるので、トルクムラカウンタをリセット
し(ステップ90)、手順を終了する。
【0046】一方、M3とM1が等しければ、パターン
L−M−L,M−L−M,L−H−L,M−H−M,H
−M−Hが確認され、トルクムラの疑いがあるため、ト
ルクムラカウンタを1加算する(ステップ86)。ここ
で、カウンタがNに達したか否かを判断し(ステップ8
7)、Nに達していればトルクムラを検出し(ステップ
88)、必要なエンド処理へ分岐するが(ステップ7
5)、達していなければ手順を終了する。
【0047】(3)第2実施例の効果 以上のように本実施例によれば、正転時及び逆転時で異
なるパターンが出力されるように反射部が構成されてい
てもトルクムラが検出できるので、トルクムラと回転方
向の検出を同一の反射部で行うことができる。
【0048】なお、第1実施例のトルクムラ検出手順で
は、出力Mのときを基準にしてトルクムラを検出するの
で、測定手段4が領域hとlとの境界線上に対向した状
態で発生したトルクムラは検出することができない。し
たがって、領域hとlの間には必ずMを要する。したが
って第1実施例の手順が適用できるパターンは、l−m
−h−m−l−m−h−mのように、正転時及び逆転時
共に同一のパターンが出るように反射部が構成されたも
のに限定される。
【0049】これに対して、本実施例ではMの前後のL
又はHを比較してトルクムラを検出するものではないの
で、L−M−H−L−M−Hのように、LとHの間にM
を含まない反射部においてもトルクムラを検出すること
ができる。したがって、本実施例における反射板の領域
順序は、L−M−H−M−L−M−H−Mには限定され
ないことはもちろん、L−M−H−L−M−HやH−M
−L−H−M−Lでもよい。
【0050】C.第3実施例 (1)第3実施例の構成…図10、図11、図12 本実施例の構成は第2実施例と略同一であるが、マイク
ロコンピュータはリール軸が正常方向に回転していると
きのパターンL−M−H−L−M−H(図10)と逆の
パターンH−M−L−H−M−L(図11)を測定手段
が出力したときにテープの逆回転(走行異常)を検出す
るように構成されている。本実施例のマイクロコンピュ
ータは、出力を記憶するメモリM1,M2と、逆回転確
認回数をカウントする逆回転カウンタとを有し、後述の
手順を繰り返し実行するように構成されている(図1
2)。
【0051】(2)第3実施例の作用 本実施例の手順は、実行毎に、正常方向回転時と逆の順
序の出力を検出することによって、逆回転を検出する。
具体的には、まず、現在の出力に前回との変化が有るか
否か判断し(ステップ101)、ない場合は手順を終了
する。変化がある場合は、M2に現在の出力をストアし
(ステップ102)、次のステップ103へ進む。
【0052】ステップ103では、現在の出力がHかを
判断し、Hならば、前回のM1が本来と逆のLか否かを
判断し(ステップ104)、M1がLの場合は逆回転の
可能性があるので、現在のM2を前回のM1にストアし
(ステップ122)、逆回転カウンタを1加算する(ス
テップ123)。加算後、逆回転カウンタが3に達して
いるかを判断し(ステップ124)、達していれば逆回
転を検出し(ステップ125)、達していなければ手順
を終了する。
【0053】一方、ステップ104において、前回のM
1が本来と逆のLでなければ、正転が確認できるので、
現在のM2を前回のM1にストアし(ステップ10
5)、逆回転カウンタをリセットして(ステップ10
6)、手順を終了する。
【0054】ステップ103において、現在の出力がH
でなければステップ111に進み、ステップ111にお
いて、現在の出力がMかを判断する。出力がMならば前
回のM1が本来と逆のHか否かを判断し(ステップ11
2)、M1がHの場合は逆回転の可能性があるので、現
在のM2を前回のM1にストアし(ステップ122)、
逆回転カウンタを1加算する(ステップ123)。加算
後、逆回転カウンタが3に達しているかを判断し(ステ
ップ124)、達していれば逆回転を検出し(ステップ
125)、達していなければ手順を終了する。
【0055】一方、ステップ112において、前回のM
1が本来と逆のHでなければ、正転が確認できるので、
現在のM2を前回のM1にストアし(ステップ10
5)、逆回転カウンタをリセットして(ステップ10
6)、手順を終了する。
【0056】ステップ111において、入力がMでなけ
れば、入力は必然的にLであるから、前回のM1が本来
と逆のMか否かを判断し(ステップ121)、M1がM
の場合は逆回転の可能性があるので、現在のM2を前回
のM1にストアし(ステップ122)、逆回転カウンタ
を1加算する(ステップ123)。加算後、逆回転カウ
ンタが3に達しているかを判断し(ステップ124)、
達していれば逆回転を検出し(ステップ125)、達し
ていなければ手順を終了する。なお、逆回転検出の要件
である逆回転確認回数は3以外でもよい。
【0057】一方、ステップ121において、前回のM
1が本来と逆のMでなければ、正転が確認できるので、
現在のM2を前回のM1にストアし(ステップ10
5)、逆回転カウンタをリセットして(ステップ10
6)、手順を終了する。
【0058】(3)第3実施例の効果 以上のように、本実施例のテーププレーヤ装置の反射部
を構成する領域は、h,m,lの3つであるから、リー
ルS軸の回転方向が異なれば、測定手段の出力信号のパ
ターンは全く異なったものとなる。したがって、本実施
例では、従来のテーププレーヤ装置と異なり、回転方向
を検出するために、各領域の円周方向の幅を順次変化さ
せて、正転時と逆転時で異なったパターンを示すように
構成したり、検出手段に時間測定機構を設けてこのパタ
ーンの相違を検出する必要がなくなる。このため、各領
域を等しい幅で形成することができ、反射部や機構が複
雑化するという問題点を回避することができる。
【0059】さらに、本実施例では、このように各領域
の幅が位置によって変化しないので、リール軸Sの回転
速度又は回転数を測定しようとする場合でも、一連のパ
ターンの一巡を判別する判別手段や一巡の回数をカウン
トするカウント手段を設けることは不必要で、装置の機
構の複雑化を回避することができる。特に、本実施例で
は、一連のパターンが一巡しなくとも、経過領域数のカ
ウントによって回転速度の算出が可能となるので、1回
転中における回転速度の安定性を測定することが可能と
なる。
【0060】D.他の実施例 なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、次のような他の実施例を包含する。例えば、反射部
の円周方向の位置による反射光量の変化は、同一円周面
上に異なった明度の部分を設けることには限定されず、
反射部の反射面に凹凸を設け、反射面と測定手段との距
離を円周方向の位置によって変化させることによって実
現することもできる(図13)。
【0061】また、L−M−H−L−M−Hのように正
転時と逆転時で異なるパターンが出力されるように反射
部を構成し、トルクムラ検出と逆回転検出を同時に行う
ことも可能である。例えば、反射部がl−m−hの場合
において、図14に示す出力が確認された場合は、逆回
転後、テープエンドでトルクムラが発生したことを検出
することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、トルク
ムラがあってもテープエンドが確実に検出可能で、か
つ、各領域を等間隔に形成しても回転方向が測定可能な
テーププレーヤ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のテーププレーヤ装置の反
射板周囲の底面図。
【図2】同反射板の拡大平面図。
【図3】本発明の各実施例における測定手段とマイクロ
コンピュータのブロック図。
【図4】本発明の第1実施例における回転時からトルク
ムラ発生時にかけての測定手段の出力チャート。
【図5】同実施例におけるマイクロコンピュータの動作
手順のフローチャート。
【図6】本発明の第2実施例の反射板の拡大平面図。
【図7】同実施例の回転時からトルクムラ発生時にかけ
ての測定手段の出力チャート(パターンM−H−M−H
の場合)。
【図8】同チャート(パターンL−H−L−Hの場
合)。
【図9】本発明の第2実施例におけるマイクロコンピュ
ータの動作手順のフローチャート。
【図10】同実施例におけるリール軸正転時の出力チャ
ート。
【図11】同実施例におけるリール軸逆転時の出力チャ
ート。
【図12】本発明の第3実施例におけるマイクロコンピ
ュータの動作手順のフローチャート。
【図13】本発明の他の一実施例における反射板底面の
斜視図。
【図14】本発明のさらに他の一実施例における逆転時
からトルクムラ時にかけての測定手段の出力チャート。
【図15】本発明の各実施例及び従来のテーププレーヤ
装置のリール軸の断面図。
【図16】従来のテーププレーヤ装置の反射板周囲の底
面図。
【図17】従来のテーププレーヤ装置の回転時から停止
時にかけての測定手段の出力チャート。
【図18】同装置の回転時からトルクムラ発生にかけて
の測定手段の出力チャート。
【符号の説明】
1:ベースギア 2:反射部 3:リールベース 4:測定手段 10:反射板 11:発光素子 12:受光素子 13:変換回路 14:マイクロコンピュータ 15,16,17:入力ポート S:リール軸 l,m,h:反射板の領域 L,M,H:出力 31以降:手順の各ステップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープリールを駆動するリール軸と、 前記リール軸と一体に回転する円周状の反射部と、 前記反射部が回転する円周面上の被測定点に対向し、前
    記被測定点に対して発せられた光の反射量を測定する測
    定手段と、 前記測定手段の出力に基づいて前記リール軸の回転状態
    を検出する検出手段とを有するテーププレーヤ装置にお
    いて、 前記反射部は、前記反射部の円周方向に順列した第1、
    第2及び第3の領域に区分され、 前記各領域は、その領域が前記被測定点に位置するとき
    に、前記測定手段が、各領域に対応してそれぞれ異なる
    第1、第2及び第3の反射量を検出するように形成され
    たことを特徴とするテーププレーヤ装置。
  2. 【請求項2】 前記各領域は、前記第1、第2、第3の
    各反射量が順次増加又は減少するように形成されたこと
    を特徴とする請求項1記載のテーププレーヤ装置。
  3. 【請求項3】 前記各領域は、前記第1、第2、第3の
    各反射量が順次増大するように、かつ、第1、第2、第
    3、第2の領域の順に形成されたことを特徴とする請求
    項1記載のテーププレーヤ装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記測定手段が前記第
    1、第2、第3の各反射量のうち2つを交互に測定した
    ときに、テープエンド時のトルクムラを検出するように
    構成されたことを特徴とする請求項2又は3記載のテー
    ププレーヤ装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記測定手段が、前記
    リール軸の正常方向回転時と逆の順序で前記第1、第
    2、第3の各反射量を測定したときに、リール軸の逆回
    転を検出するように構成されたことを特徴とする請求項
    2記載のテーププレーヤ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011213440A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Chugoku Electric Power Co Inc:The ローラの劣化状態判定方法
JP2011213441A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Chugoku Electric Power Co Inc:The 搬送装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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