JPH0660386B2 - 金属半仕上げ製品及びその製造方法 - Google Patents

金属半仕上げ製品及びその製造方法

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JPH0660386B2
JPH0660386B2 JP62044144A JP4414487A JPH0660386B2 JP H0660386 B2 JPH0660386 B2 JP H0660386B2 JP 62044144 A JP62044144 A JP 62044144A JP 4414487 A JP4414487 A JP 4414487A JP H0660386 B2 JPH0660386 B2 JP H0660386B2
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テイッセン アクチェンゲゼルシャフト フオーマルス アウグスト テイッセン―ヒュッテ
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ワイヤー、ロッド、ビレット、パイプ、特に
シート及びストリップの形状を有し、熱サイクルに対す
る高い安定性、大きな表面積、化学的安定性及び表面層
の低熱伝導率を必要とするための、特に触媒担体とし
て、カーボンブラックフィルター、加熱素子、煙霧体
(エーロゾル)フィルター及び化学プラントとエネルギ
ー変換プラントのライニングのための、金属半仕上げ製
品及びその製品の製造方法に関する。
本発明は、特に鉄、ニッケル及びコバルトから成る群か
ら少なくとも1つを基材として、2〜16%のアルミニ
ウム、12〜30%のクロム、及びY,Zr,Ti,C
e,Sm,Hf,La,Th,U,V,W,Ta,N
b,Mo,Gd,Si,Mg,及びCaから成る群から
選ばれた少なくとも1つの高反応性元素及び前記群から
選ばれた少なくとも1つの高反応性元素の酸素物の双方
又はいずれか一方の物質、及び通常の製鋼不純物を含有
する金属半仕上げ製品に関する。
[従来の技術] MCrAlX型及びMCrAlZX型の合金は、酸化物
層の性質を向上させることが知られている。ここで、M
は鉄、ニッケル及びコバルトから成る群から少なくとも
1つであり、XはY,Zr,Ti,Ce,Sm,Hf,
La,Th,U,V,W,Ta,Nb,Mo,Gd,S
i,Mg又はCaのような重量で少量添加される高反応
性元素を表し、及びZは上記Xとして用いる一連の元素
のうち1種であるがXとは異なる元素又はその酸化物で
ある。個々の酸化物粒子から構成される酸化物の層の固
着性は改良され、且つこの酸化挙動に有利に影響を及ぼ
す(Strafford K.N.,の「希土類又は耐
熱元素を含有する合金の高温腐食:論評・・・」、Hi
gh Temperature Technolog
y,第1巻6号、1983年11月)。
のような希土類の非常に細かく分散した酸化物
は、基本合金に同様な改良をもたらすことが知られてい
る(Ramanarayan T.A.,Raghav
an,M.及びPetkovic−Luton,R.,
の「Fe基イットリア分散合金の表面に形成したアルミ
ナルケースの特性」、J.Electrochem.S
ociety,第131巻4号、ページ923〜93
1、1984年4月)。
上記の合金は、その組成に応じて、主に成分がクロム酸
化物又はアルミニウム酸化物のいずれかである層、或い
Alとクロム酸化物の混合した結晶である層を形
成することが知られている。使用温度が約900℃又は
それ以上である場合、Al層を形成する合金が選
択される。
これらの用途において特に頻繁に大きな温度変化を課せ
られる場合、上記の合金組成と上記の製造方法で作られ
た層及び部材が有する欠点は、酸化物層の個々の領域に
スケールが発生することにある。このようにして発生し
た欠陥は、適切な条件の下で上記の合金に関しては再び
除去できるが、激しい熱サイクル中のスケールの発生は
耐用年数を限定するため、現在公知の材料では、燃焼ガ
スの解毒用に用いる触媒活性物質(特に貴金属)のため
の担体などの用途には不適切である。
また、米国特許第4,414,023号公報による約6
%以上のアルミニウムを含有する合金は、圧延によって
箔の形状にすることができないか、箔の製造に多大の費
用を必要とするという欠点がある。しかしながら、長期
間の熱的安定のために、合金側からのアルミニウム供給
によって酸化物層中の欠陥を無くする必要があり、この
ために可能な限りAl含有量を高めることも有用であ
る。
米国特許第4,414,023号公報は、熱間加工がで
き、且つ、高温度で熱サイクル酸化とスケール生成に耐
性のあるフェライトステンレス鋼合金を開示している。
この鉄−クロム−アルミニウム合金は、セリウム、ラン
タン及びその他の希土類を含有しており、固着した集合
組織状のアルミニウム酸化物表面をそのうえに形成する
のに適している。
この合金を製造する際、溶湯は従来の方法で準備され
る。好ましくは、酸素、窒素及び硫黄の通常製鋼不純物
は、溶融物に希土類を添加する前に減量される。電気ア
ール炉、AOD、真空誘導溶解法等の従来の種々の溶解
方法を適用できる。この溶湯物はインゴット、バー、ス
トリップ又はシートに鋳造される。次いで、この鋼は熱
間及び冷間圧延いずれか1つが施され、スケール除去と
加熱のような従来の処理が施され、所望の形状となる。
その後、このフェライトステンレス鋼は酸化アルミニウ
ム表面を形成するために熱処理が施される。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、好ましくは、ウォシュコート(活性物
質を担持させ触媒化するため、アルミナを主成分とする
コート層を基材上に形成する処理)が存在せずに、触媒
反応に活性な被膜のための下地、熱サイクルに安定な上
記下地を構成する金属半仕上げ製品を提供することにあ
る。さらに、上記の性質を有する金属半仕上げ製品をで
きる限り簡単にした製造方法を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 上記目的は、本発明によれば、鉄、ニッケル及びコバル
トから成る群から選ばれた少なくとも1つを基材とし
て、2〜16%のアルミニウム、12〜30%のクロ
ム、及びY,Zr,Ti,Ce,Sm,Hf,La,T
h,U,V,W,Ta,Nb,Mo,Gd,Si,M
g,及びCaから成る群から選ばれた少なくとも1つの
高反応性元素及び前記群から選ばれた少なくとも1つの
高反応性元素の酸素物の双方又はいずれか一方の物質、
及び通常の製鋼不純物を含有する金属半仕上げ製品であ
って、金属柱状結晶が少なくとも前記金属半仕上げ製品
の表面領域に形成され、実質的にアルミニウム酸化物及
びクロム酸化物の少なくとも1つから成る柱状酸化物結
晶が前記金属柱状結晶から成長し、且つ、前記金属柱状
結晶及び前記柱状酸化物結晶の軸は前記金属半仕上げ製
品の幾何学的表面にほぼ直角になることを特徴とする金
属半仕上げ製品によって達成される。通常の不純物は、
例えば、炭素、窒素、酸素、燐、硫黄、マンガン、銅及
びニッケルである。
また、上記目的は、本発明によれば、鉄、ニッケル及び
コバルトから成る群から選ばれた少なくとも1つを基材
として、2〜16%のアルミニウム、12〜30%のク
ロム、及びY,Zr,Ti,Ce,Sm,Hf,La,
Th,U,V,W,Ta,Nb,Mo,Gd,Si,M
g,及びCaから成る群から選ばれた少なくとも1つの
高反応性元素及び前記群から選ばれた少なくとも1つの
高反応性元素の酸化物の双方又はいずれか一方の物質、
及び通常の製鋼不純物を含有し、且つ、金属柱状結晶が
少なくとも前記金属半仕上げ製品の表面領域に形成さ
れ、実質的にアルミニウム酸化物及びクロム酸化物の少
なくとも1つから成る柱状酸化物結晶が前記金属柱状結
晶から成長し、且つ、前記金属柱状結晶及び前記柱状酸
化物結晶の軸は前記金属半仕上げ製品の幾何学的表面に
ほぼ直角になることを特徴とする金属半仕上げ製品を製
造する方法において、前記金属半仕上げ製品が10
10K/sの冷却速度で前記幾何学的表面にほぼ平行
な凝固前面をもって溶融状態から凝固され、次に、酸素
を結合状態で含むガス中において、その結果として還元
条件下において短時間800〜1000℃の温度で、さ
らに、大気中で25時間まで800から1000℃の温
度範囲で焼鈍されることを特徴とする金属半仕上げ製品
の製造方法によって達成される。
[作用] この表面組織は、添付した下地断面部の写真から明確に
認めることが出来る。
第1図に、以下に詳細に説明する本発明の方法を用いて
形成した金属半仕上げ製品の表面を示す。広い範囲が、
毛髪状の柱状酸化物結晶が成長する金属柱状結晶であ
る。
第2図に、第1図の10倍の倍率の柱状酸化物結晶を示
す。この図において、柱状酸化物結晶の軸が金属半仕上
げ製品の幾何学的表面にほぼ直角となり、この表面は金
属柱状結晶の表面より形成される。
第3図に、従来の方法で製造され、不規則に配置するウ
ィスカー状の柱状酸化物結晶を有する金属半仕上げ製品
の表面を示す。
鉄、ニッケル及びコバルトのうち少なくとも1つを基材
とした生地(マトリクス)中の14〜25%のクロム及
び5〜9%のアルミニウムの含有量が、柱状酸化物結晶
を形成するために、特に適切であることが立証されてお
り、この柱状酸化物結晶はほぼアルミニウム酸化物とク
ロム酸化物から成るが、又は焼鈍条件に依っては実質的
にはアルミニウム酸化物のみになる。この柱状結晶の形
成に対して逆効果でなく、むしろこの効果を促進するそ
の他の元素が上記成分の他に存在してもよい。
金属柱状結晶の平均粒子直径Dは、好ましくは5〜50
μmである。平均粒子直径Dが15〜30μmなるよう
に、合金と肉厚に応じて冷却速度を選ぶことが好まし
い。この粒子の長さLは、L:D≧3とし15μm以上
で金属半仕上げ製品の厚さ以下、好ましくは、20〜1
00μmとする。
金属組織の粒子は結晶学的にほぼ方位がそろうため、形
成する酸化物の粒子は、互いに密接するが分離してお
り、成長条件に依存してl:d≧3で直径dが0.05
〜3μm、長さlが0.5〜15μmとなることを見い
だした。
本発明に従う方法で、金属半仕上げ製品が10〜10
K/sの冷却速度で幾何学的表面にほぼ平行な凝固前
面をもって溶融状態から凝固され、初めに、酸素を結合
状態で含むガス中において、特にCO中で、その結果
として還元条件下において、短時間800〜1000℃
の温度で、さらに、大気中で25時間まで800から1
000℃の温度範囲で焼鈍される。
本発明は、次に述べる性質を有する金属半仕上げ製品を
提供する。即ち、少なくとも表面領域における合金の一
方向凝固が、金属柱状晶の形成をもたらし、高冷却速度
と熱処理ため、高反応性を有し即ち酸素と強い親和力を
持つ上記の群Xから選ばれた添加元素及び上記の群Xか
ら選ばれた添加元素の酸化物の双方又はいずれか一方の
物質が、表面領域に細かく分散した形で存在し、その後
の熱処理中に核としてまた同時に楔ようなものとして振
る舞い、熱処理によってその後成長する柱状酸化物結晶
に対して良好に固着する。さらに、改良された核生成
は、最初の熱処理段階として、還元条件の下で或いはこ
の処理中に確立された還元条件の下で、加熱が短時間行
われる効果によって達成される。柱状酸化物結晶が成長
する間は、酸化条件の下で、好ましくは大気中の下で延
長した焼鈍処理が続けられ、これらの結晶は本質的に酸
化アルミニウム及び酸化クロムの少なくとも1つから成
り、これらの軸は金属半仕上げ製品の幾何学的表面に対
してほぼ直角になる。これらの柱状結晶の形成は極めて
広い表面積を占め、この表面に金属及びセラミックの被
覆を非常に硬く固着することができる。
この金属組織の粒子径は、溶融金属の冷却速度と熱含量
によって決定される。例えば、自動車及び発電所の排気
ガス触媒のための担体に必要とするような、約50μm
の厚さのストリップを製造するため、単ロール又は双ロ
ールをルツボの下に配置した装置を用いることが有利で
あることが立証されている。このルツボは長くて、ダイ
スのような狭いスロットを有し、必要なときはこのスロ
ットは溝付きのセラミックス・ストッパー・ロッド補助
物で開放される。単ロールの上で又は双ロール間の予め
決めた間隙内で、意図した用途に必要な幾何学的形状に
金属噴射物を凝固するため、単ロール及び双ロールの外
囲表面は予め決めた起伏(waviness)を設けて
もよい。この配置には次の利点がある。
この金属ストリップが塑性変形を受けることは、もはや
実質的に必要なく、塑性変形範囲は、その後の高温度で
の処理工程において、金属組織の粒子成長を制御するこ
とができず、このため酸化物層中に不規則な形状の粒子
をもたらすことが知られている。
この単ロール及び双ロールは、アモロファスストリップ
の製造に必要とする銅ロールより低い熱伝導率を有する
鋼又はセラミックスのような材料で作ることができる。
もし必要ならば単ロール及び双ロールは、加熱し循環よ
る油によって予め決めた温度に保持することによって、
望みの金属組織の結晶サイズにすることができ、粒子径
を調整するために特別な後熱処理を行わなくて良い。
このように約20〜200μmの微細な結晶ストリップ
の外形を製造することが可能であり、また、冷却された
銅ロールを用いて約500μm以下あるいはそれ以上も
可能であることが現在分かっている。好ましくは約40
〜70μmの厚さのストリップが製造される。
このように互いに分離しているが実質的に同じ形状に成
長し、好ましくは0.1〜0.3μmの直径dと4〜1
5μmの長さlを有する個々の酸化物粒子から成るアル
ミニウム酸化物層を作ることが可能であるので、したが
って、例えば純酸化物触媒担体に関して、付加したウォ
シュコートを必要とせずに、触媒反応に活性な物質がア
ルミニウム酸化物層に堆積することができる。
冷却ロール上での上記鋳造に代わるものとして、金属半
仕上げ製品の少なくとも表面領域における柱状結晶の外
郭部形成は、鋳造又は圧延された金属半仕上げ製品の表
面層を短時間溶融し、自己冷却に伴うことによっても達
成できる。
[実施例] 本発明を次の例によって説明する。
(例1) 油の循環によって一定の温度に保持した鋼のロールを用
いて、10〜10K/sの冷却速度で、50μmの
厚さの金属ストリップ(金属薄膜)を製造した。この材
料は、20%のクロム、5%のアルミニウム、0.15
%のセリウム及び0.01%のランタン、残部は鉄と共
に微量元素として少量のSi,Mn,C,S,P及びN
iから成っていた。
その後、このストリップは900℃の温度で1分間乾燥
炭酸ガス中で加熱前処理を行い、次に、925℃で16
時間大気中に保持した。同じ組成を有する冷間圧延した
薄膜を、再結晶焼鈍後に同様に処理をした。
この鋳造ストリップの柱状酸化物粒子は、約0.2μm
の直径と約4μmの平均長さを有し、金属粒子の表面に
すべて実質的に直角に配列する、ところが、圧延によっ
て製造した試料は、互いに異なる方位と約3μm以下の
長さと互いに接触するかなりのスケール状の粒子を有す
ることが見いだされている。
(例2) 例1に記載された材料で厚さ10mmのシートに電子ビ
ームを衝突させ、直径約0.5mmのスポットと深さ1
00μmまでを溶融した。次に、このシートを900℃
で1分間COガス中で処理をした。その後の手順は例
1に記載されたと同じであった。
溶融したスポット領域に生成された酸化物粒子またはウ
ィスカーは、例1の鋳造試料の酸化物粒子と同じ品位を
有することを見いだした。
この試料は約1000℃に前加熱され、油浴中に焼入れ
られる数回の温度変化を受けた。溶融したスポット領域
中の柱状酸化物粒子はこの処理によって腐食されず、一
方試料の残り表面の酸化物層は孤立したスケールを示し
た。
(例3) 同様に溶融されたスッポトを有する例2のシートを製造
し、次に、この金属結晶粒界を20μmの深さまで露出
するためエッチングを行い、その後の手順は例1に記載
されたと同様に続けた。例1と同じ品位の放射状の酸化
物粒子層が、このように部分的に露出した金属粒子表面
に成長することが見いだされた。
このように、特に大きな表面積を作ることが可能とな
り、触媒担体として使用するために、もはやウォシュコ
ートを出現させる必要はないと考えられる。
砂吹きつけ、スリップ被覆、火炎溶射、プラズマ溶射又
はその他の公知の方法で、セラミック又は金属で作られ
た酸化物層を被覆することも可能である。スリップ被
覆、乾燥及びプラズマ溶射などの一連の工程によって、
柱状酸化物粒子のみで金属部分に堅く結合し、従って熱
サイクルに高い安定性を有し、この酸化物層は、事実上
気密性酸化物層としても適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法を用いて製造した金属半仕上げ
製品表面の毛髪状の柱状酸化物結晶を示す金属組織写
真、 第2図は、第1図の10倍の倍率の柱状酸化物結晶を示
す金属組織写真、及び 第3図は、従来の方法で製造され、ウィスカー状の柱状
酸化物結晶が不規則に配置する金属半仕上げ製品の表面
を示す金属組織写真である。
フロントページの続き (72)発明者 ディーター ゲレス ドイツ連邦共和国,5657 ハーン 1,ビ ルヘルム−ビューレン−ベク 15 (72)発明者 フリードリヒ ベール ドイツ連邦共和国,4300 エッセン 1, ブレデネヤー シュトラーセ 26 (56)参考文献 特開 昭62−149862(JP,A)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄、ニッケル及びコバルトから成る群から
    選ばれた少なくとも1つを基材として、2〜16%のア
    ルミニウム、12〜30%のクロム、及びY,Zr,T
    i,Ce,Sm,Hf,La,Th,U,V,W,T
    a,Nb,Mo,Gd,Si,Mg,及びCaから成る
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素及び前記
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素の酸化
    物、及び通常の製鋼不純物を含有する金属半仕上げ製品
    であって、金属柱状結晶が少なくとも前記金属半仕上げ
    製品の表面領域に形成され、実質的にアルミニウム酸化
    物及びクロム酸化物の少なくとも1つから成る桂状酸化
    物結晶が前記金属柱状結晶から成長し、且つ、前記金属
    柱状結晶及び前記柱状酸化物結晶の軸は前記金属半仕上
    げ製品の幾何学的表面にほぼ直角になることを特徴とす
    る金属半仕上げ製品。
  2. 【請求項2】鉄、ニッケル及びコバルトから成る群から
    選ばれた少なくとも1つを基材として、2〜16%のア
    ルミニウム、12〜30%のクロム、及びY,Zr,T
    i,Ce,Sm,Hf,La,Th,U,V,W,T
    a,Nb,Mo,Gd,Si,Mg,及びCaから成る
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素又は前記
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素の酸素
    物、及び通常の製鋼不純物を含有する金属半仕上げ製品
    であって、金属柱状結晶が少なくとも前記金属半仕上げ
    製品の表面領域に形成され、実質的にアルミニウム酸化
    物及びクロム酸化物の少なくとも1つから成る桂状酸化
    物結晶が前記金属柱状結晶から成長し、且つ、前記金属
    柱状結晶及び前記柱状酸化物結晶の軸は前記金属半仕上
    げ製品の幾何学的表面にほぼ直角になることを特徴とす
    る金属半仕上げ製品。
  3. 【請求項3】14〜25%のクロムを含有することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の金属半
    仕上げ製品。
  4. 【請求項4】5〜9%のアルミニウムを含有することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項から第3項のいずれか
    1項記載の金属半仕上げ製品。
  5. 【請求項5】前記金属柱状結晶が5〜50μmの平均直
    径Dと15μm以上で前記金属半仕上げ製品の厚さ以下
    の長さLとを有し、L:D≧3であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の金属半仕上げ製
    品。
  6. 【請求項6】前記金属柱状結晶が10〜30μmの平均
    直径Dと30〜100μmの長さLとを有し、L:D≧
    3であることを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の
    金属半仕上げ製品。
  7. 【請求項7】前記柱状酸化物結晶が0.05〜3μmの
    平均直径dと0.5〜15μmの長さlとを有し、l:
    d≧3であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載の金属半仕上げ製品。
  8. 【請求項8】前記柱状酸化物結晶が0.1〜0.3μm
    の平均直径dと4〜10μmの長さlとを有し、l:d
    ≧3であることを特徴とする特許請求の範囲第7項記載
    の金属半仕上げ製品。
  9. 【請求項9】鉄、ニッケル及びコバルトから成る群から
    選ばれた少なくとも1つを基材として、2〜16%のア
    ルミニウム、12〜30%のクロム、及びY,Zr,T
    i,Ce,Sm,Hf,La,Th,U,V,W,T
    a,Nb,Mo,Gd,Si,Mg,及びCaから成る
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素及び前記
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素の酸化
    物、及び通常の製鋼不純物を含有し、且つ、金属柱状結
    晶が少なくとも前記金属半仕上げ製品の表面領域に形成
    され、実質的にアルミニウム酸化物及びクロム酸化物の
    少なくとも1つから成る柱状酸化物結晶が前記金属柱状
    結晶から成長し、且つ、前記金属柱状結晶及び前記柱状
    酸化物結晶の軸は前記金属半仕上げ製品の幾何学的表面
    にほぼ直角になることを特徴とする金属半仕上げ製品を
    製造する方法において、前記金属半仕上げ製品が10
    〜10K/sの冷却速度で前記幾何学的表面にほぼ平
    行な凝固前面をもって溶融状態から凝固され、次に、酸
    素を結合状態で含むガス中において、その結果として還
    元条件下において短時間800〜1000℃の温度で、
    さらに、大気中で800から1000℃の温度範囲で2
    5時間まで焼鈍されることを特徴とする金属半仕上げ製
    品の製造方法。
  10. 【請求項10】鉄、ニッケル及びコバルトから成る群か
    ら選ばれた少なくとも1つを基材として、2〜16%の
    アルミニウム、12〜30%のクロム、及びY,Zr,
    Ti,Ce,Sm,Hf,La,Th,U,V,W,T
    a,Nb,Mo,Gd,Si,Mg,及びCaから成る
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素又は前記
    群から選ばれた少なくとも1つの高反応性元素の酸化
    物、及び通常の製鋼不純物を含有し、且つ、金属柱状結
    晶が少なくとも前記金属半仕上げ製品の表面領域に形成
    され、実質的にアルミニウム酸化物及びクロム酸化物の
    少なくとも1つから成る柱状酸化物結晶が前記金属柱状
    結晶から成長し、且つ、前記金属柱状結晶及び前記柱状
    酸化物結晶の軸は前記金属半仕上げ製品の幾何学的表面
    にほぼ直角になることを特徴とする金属半仕上げ製品を
    製造する方法において、前記金属半仕上げ製品が10
    〜10K/sの冷却速度で前記幾何学的表面にほぼ平
    行な凝固前面をもって溶融状態から凝固され、次に、酸
    素を結合状態で含むガス中において、その結果として還
    元条件下において短時間800〜1000℃の温度で、
    さらに、大気中で800から1000℃の温度範囲で2
    5時間まで焼鈍されることを特徴とする金属半仕上げ製
    品の製造方法。
  11. 【請求項11】前記金属半仕上げ製品が少なくとも1つ
    の冷却されたロールで又は連続鋳造によってストリップ
    鋳造されることを特徴とする特許請求の範囲第9項又は
    第10項記載の金属半仕上げ製品の製造方法。
  12. 【請求項12】前もって製造された前記金属半仕上げ製
    品が、大気中、真空中又は不活性ガスの下で表面を溶融
    され、そして、冷却されることを特徴とする特許請求の
    範囲第9項又は第10項記載の金属半仕上げ製品の製造
    方法。
  13. 【請求項13】前記大気中の焼鈍が850から1000
    ℃の温度範囲で4〜20時間行われることを特徴とする
    特許請求の範囲第9項又は第10項記載の金属半仕上げ
    製品の製造方法。
  14. 【請求項14】前記焼鈍が還元条件の下で880から9
    80℃の温度範囲で0.5〜4分間行われることを特徴
    とする特許請求の範囲第9項又は第10項記載の金属半
    仕上げ製品の製造方法。
  15. 【請求項15】前記酸素を結合状態で含むガスがCO
    であることを特徴とする特許請求の範囲第9項又は第1
    0項記載の金属半仕上げ製品の製造方法。
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