JPH0659817B2 - 液圧制御弁 - Google Patents
液圧制御弁Info
- Publication number
- JPH0659817B2 JPH0659817B2 JP1102292A JP10229289A JPH0659817B2 JP H0659817 B2 JPH0659817 B2 JP H0659817B2 JP 1102292 A JP1102292 A JP 1102292A JP 10229289 A JP10229289 A JP 10229289A JP H0659817 B2 JPH0659817 B2 JP H0659817B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control valve
- outlet
- valve
- hydraulic control
- inlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両等のブレーキ回路で使用される液圧制
御弁、特に、アンチスキッド装置とともに使用される液
圧制御弁に関する。
御弁、特に、アンチスキッド装置とともに使用される液
圧制御弁に関する。
(従来の技術) 一般に、車両等のブレーキ回路には、ブレーキ作動時の
安全を確保するため、種々の制御装置が設けられてい
る。液圧制御弁、およびアンチスキッド装置は、そうし
た制御装置の代表的なものである。
安全を確保するため、種々の制御装置が設けられてい
る。液圧制御弁、およびアンチスキッド装置は、そうし
た制御装置の代表的なものである。
液圧制御弁は、所定の液圧以上において、後輪のホイー
ルシリンダ側の液圧を、前輪側のブレーキ液圧に対応す
るマスタシリンダ側のそれに比べて減圧制御する弁であ
る。こうした液圧制御弁は、たとえば実開昭63−95
969号の公報が示すように、入口と出口とに連絡して
形成した内孔を有する本体と、その本体の内孔に摺動自
在に挿入されたピストンと、そのピストンの入口側と出
口側とを連絡する通路と、その通路を前記ピストンの移
動に応じて閉じる弁装置と、その弁装置を開く方向に前
記ピストンを付勢するばねとを備えている。
ルシリンダ側の液圧を、前輪側のブレーキ液圧に対応す
るマスタシリンダ側のそれに比べて減圧制御する弁であ
る。こうした液圧制御弁は、たとえば実開昭63−95
969号の公報が示すように、入口と出口とに連絡して
形成した内孔を有する本体と、その本体の内孔に摺動自
在に挿入されたピストンと、そのピストンの入口側と出
口側とを連絡する通路と、その通路を前記ピストンの移
動に応じて閉じる弁装置と、その弁装置を開く方向に前
記ピストンを付勢するばねとを備えている。
一方、アンチスキッド装置は、ブレーキ液圧を自動的に
制御することによって、車輪のロックを防止する装置で
ある。このアンチスキッド装置は、たとえば実開昭59
−63063号の公報が示すように、マスタシリンダと
ホイールシリンダとの間に、通常ユニット化して設けら
れ、アンチスキッド制御弁、その一つのポートに連なな
る弛め回路、弛め回路の中のリザーバおよびポンプ等を
含む。こうしたアンチスキッド装置では、アンチスキッ
ド制御弁を切り換え制御することによって、ホイールシ
リンダ側の作動波を弛め回路に排出し、その排出した作
動液をポンプで加圧してマスタシリンダ側に戻し、その
後の制御においてアンチスキッド制御弁を通して再びホ
イールシリンダ側に送り込むようにしている。
制御することによって、車輪のロックを防止する装置で
ある。このアンチスキッド装置は、たとえば実開昭59
−63063号の公報が示すように、マスタシリンダと
ホイールシリンダとの間に、通常ユニット化して設けら
れ、アンチスキッド制御弁、その一つのポートに連なな
る弛め回路、弛め回路の中のリザーバおよびポンプ等を
含む。こうしたアンチスキッド装置では、アンチスキッ
ド制御弁を切り換え制御することによって、ホイールシ
リンダ側の作動波を弛め回路に排出し、その排出した作
動液をポンプで加圧してマスタシリンダ側に戻し、その
後の制御においてアンチスキッド制御弁を通して再びホ
イールシリンダ側に送り込むようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 以上のようなアンチスキッド装置および液圧制御弁の両
方をブレーキ回路に設ける場合、液圧制御弁を、アンチ
スキッド装置のポンプの戻し部よりも上流側、つまり、
マスタシリンダに近い側に配置することが好ましい。そ
れによって、後輪ブレーキでは、液圧制御弁で減圧制御
された液圧を基にしてアンチスキッド制御することがで
き、その制御が容易になる。
方をブレーキ回路に設ける場合、液圧制御弁を、アンチ
スキッド装置のポンプの戻し部よりも上流側、つまり、
マスタシリンダに近い側に配置することが好ましい。そ
れによって、後輪ブレーキでは、液圧制御弁で減圧制御
された液圧を基にしてアンチスキッド制御することがで
き、その制御が容易になる。
ところが、そのような配置にすると、ポンプからの戻し
圧がマスタシリンダ側に伝わるため、戻し圧の脈動によ
って、シール材に損傷を生じたり、ブレーキペダルを通
して運転手に不快感や不安感を与える。また、ポンプか
らの戻し圧は、液圧制御弁が減圧制御しているとき、閉
弁している液圧制御弁の弁部分を開弁してマスタシリン
ダ側に逆流するため、異音が生じたり、弁部分が損傷し
たりする。
圧がマスタシリンダ側に伝わるため、戻し圧の脈動によ
って、シール材に損傷を生じたり、ブレーキペダルを通
して運転手に不快感や不安感を与える。また、ポンプか
らの戻し圧は、液圧制御弁が減圧制御しているとき、閉
弁している液圧制御弁の弁部分を開弁してマスタシリン
ダ側に逆流するため、異音が生じたり、弁部分が損傷し
たりする。
この発明は、以上のような問題がポンプからの戻し圧の
脈動に起因していることを考慮し、その脈動を減衰する
ことができるようにした技術を提供することを目的とす
る。
脈動に起因していることを考慮し、その脈動を減衰する
ことができるようにした技術を提供することを目的とす
る。
(発明の概要) この発明では、液圧制御弁のピストンの移動に応じて、
アンチスキッド装置およびホイールシリンダ側に通じる
出口側から、マスタシリンダ側に通じる入口側に向かう
液移動を阻止しその逆は許容する一方向弁を設け、しか
も、その一方向弁と並列に液移動を制限する絞り装置を
設けるようにしている。
アンチスキッド装置およびホイールシリンダ側に通じる
出口側から、マスタシリンダ側に通じる入口側に向かう
液移動を阻止しその逆は許容する一方向弁を設け、しか
も、その一方向弁と並列に液移動を制限する絞り装置を
設けるようにしている。
氷の路面のような特別な場合は別にして、一般には、ア
ンチスキッド装置が作動するときには、液圧制御弁も作
動状態にある。そこで、作動するピストンの動きを利用
して、一方向弁を作用させることによって、出口側から
入口側へ向かう液移動を阻止する一方、それと並列な絞
り装置によって、前記脈動を有効に減衰する。また、一
方向弁があるため、液圧制御弁の作動、非作動にかかわ
らず、入口側から出口側へ向かう液移動は絞り装置の部
分で何ら妨げられることがない。
ンチスキッド装置が作動するときには、液圧制御弁も作
動状態にある。そこで、作動するピストンの動きを利用
して、一方向弁を作用させることによって、出口側から
入口側へ向かう液移動を阻止する一方、それと並列な絞
り装置によって、前記脈動を有効に減衰する。また、一
方向弁があるため、液圧制御弁の作動、非作動にかかわ
らず、入口側から出口側へ向かう液移動は絞り装置の部
分で何ら妨げられることがない。
(実施例) 第1図および第2図は、この発明の一実施例である、ね
じ込みタイプの液圧制御弁10を示し、第1図が非作動
状態、第2図が作動状態に各々ある。
じ込みタイプの液圧制御弁10を示し、第1図が非作動
状態、第2図が作動状態に各々ある。
この液圧制御弁10では、ハウジングの主体をなす本体
12を、マスタシリンダのシリンダボデー(図示しな
い)側にねじ結合することによって取り付ける。
12を、マスタシリンダのシリンダボデー(図示しな
い)側にねじ結合することによって取り付ける。
全体として筒形状の本体12は、その一端に作動液の出
口14を有する。出口14は継手14aによって構成さ
れており、継手14aの内周のめねじ部14bには、図
示しないアンチスキッド装置を介してホイールシリンダ
へ連絡する配管の一端が接続される。出口14の部分
は、本体12の中心に沿う段付きの孔16を通して本体
12の他端まで連絡している。この他端部18はマスタ
シリンダへの取付け部であり、その外周におねじ部18
aがあり、また、おねじ部18aと外向きフランジ18
bとの間にシールリング20を保持している。おねじ部
18aはマスタシリンダ側の対応するめねじ部に適合
し、両ねじ部の結合によって、本体12あるいは液圧制
御弁10をマスタシリンダのシリンダボデーの側部に取
り付ける。したがって、この他端部18側が、マスタシ
リンダ側に連絡する入口となる。
口14を有する。出口14は継手14aによって構成さ
れており、継手14aの内周のめねじ部14bには、図
示しないアンチスキッド装置を介してホイールシリンダ
へ連絡する配管の一端が接続される。出口14の部分
は、本体12の中心に沿う段付きの孔16を通して本体
12の他端まで連絡している。この他端部18はマスタ
シリンダへの取付け部であり、その外周におねじ部18
aがあり、また、おねじ部18aと外向きフランジ18
bとの間にシールリング20を保持している。おねじ部
18aはマスタシリンダ側の対応するめねじ部に適合
し、両ねじ部の結合によって、本体12あるいは液圧制
御弁10をマスタシリンダのシリンダボデーの側部に取
り付ける。したがって、この他端部18側が、マスタシ
リンダ側に連絡する入口となる。
こうした、本体12の他端部18の内周に、孔16の開
口をふさぐようにして蓋部材24がある。蓋部材24
は、本体12の段部に座したプレート22の上に載って
いる。プレート22および蓋部材24の各外径は、他端
部18の開口部分の内径に適合している。蓋部材24
は、本体12の他端部18の先端部18cをかしめるこ
とによって、本体12側に一体化している。この蓋部材
24については、金属あるいはプラスチックのいずれで
も形成することができるが、ここでは、プラスチック製
とした。蓋部材24の内周には、シールリング26を装
着する溝を設けることが必要である。金属を材料とした
場合、蓋部材24とプレート22とを単一の部品として
構成し、その内周に溝を加工することができる。しか
し、プラスチック製とした場合、単一の部品とすると、
型抜きの関係から溝部分にパーティングラインが生じ、
それがシールリング26を傷めるおそれがある。それを
避けるため、この例では、2つの部品、すなわち、蓋部
材24とプレート22とに分割している。
口をふさぐようにして蓋部材24がある。蓋部材24
は、本体12の段部に座したプレート22の上に載って
いる。プレート22および蓋部材24の各外径は、他端
部18の開口部分の内径に適合している。蓋部材24
は、本体12の他端部18の先端部18cをかしめるこ
とによって、本体12側に一体化している。この蓋部材
24については、金属あるいはプラスチックのいずれで
も形成することができるが、ここでは、プラスチック製
とした。蓋部材24の内周には、シールリング26を装
着する溝を設けることが必要である。金属を材料とした
場合、蓋部材24とプレート22とを単一の部品として
構成し、その内周に溝を加工することができる。しか
し、プラスチック製とした場合、単一の部品とすると、
型抜きの関係から溝部分にパーティングラインが生じ、
それがシールリング26を傷めるおそれがある。それを
避けるため、この例では、2つの部品、すなわち、蓋部
材24とプレート22とに分割している。
蓋部材24の内周は入口室30であり、その中には、ポ
ペット弁32が弁ばね34によって付勢され、大径な底
部側が蓋部材24内周の段部に座している。弁ばね34
は、一端がポペット弁体32に支持されているのに対
し、他端はリング形状のばね受け36によって支持され
ている。ばね受け36は蓋部材24の内周に圧入固定さ
れているので、ポペット弁体32が飛び出るようなこと
はない。ポペット弁体32には、連絡孔38のほか、底
部側の中央に半球形状の突起40が設けられている。こ
の突起40はピストン50の一端の弁座42に対向し、
ピストン50の動きに応じてその弁座42に着座可能で
ある。
ペット弁32が弁ばね34によって付勢され、大径な底
部側が蓋部材24内周の段部に座している。弁ばね34
は、一端がポペット弁体32に支持されているのに対
し、他端はリング形状のばね受け36によって支持され
ている。ばね受け36は蓋部材24の内周に圧入固定さ
れているので、ポペット弁体32が飛び出るようなこと
はない。ポペット弁体32には、連絡孔38のほか、底
部側の中央に半球形状の突起40が設けられている。こ
の突起40はピストン50の一端の弁座42に対向し、
ピストン50の動きに応じてその弁座42に着座可能で
ある。
ピストン50は段付きのピストンであり、小径な部分5
2が蓋部材24およびプレート22の内周に嵌まり合
い、また、大径な部分54が本体12の孔16の一部1
6aに嵌まり合っている。それによって、ピストン50
は孔16内を軸線方向に移動可能である。それらの嵌ま
り合う部分のシールリング26,28が液圧制御弁10
の減圧比を規定する。こうしたピストン50は、本体1
2の内部に、入口側30のほか、さらに2つの室、すな
わち、無圧室60と出口側62とを区分している。出口
側62は、一方で出口14に連絡し、他方でピストン5
0の中央を走る貫通孔64を通して入口側30に連絡し
ている。入口側30に臨む貫通孔64の開口部が弁座4
2を構成している。ピストン50は、通常時、ばね66
の力を受け、第1図に示すように、中途のフランジ部6
8が本体12の内周の段部12aに当たり静止状態にあ
る。しかし、マスタシリンダ側から吐出される圧液が所
定値を越えると、ピストン50の両端に作用する圧力の
差がばね66の力に打ち勝ち、ピストン50をポペット
弁体32側に動かし、第2図に示すように、端部の弁座
42にポペット弁体32の突起40を着座させる。この
弁座42がポペット弁体32の突起40に当たるのに要
するピストン50の移動量は、次に述べるプランジャ8
0の大径な部分82が本体12の段部12bに当たるま
での移動量よりも大きく設定されている。
2が蓋部材24およびプレート22の内周に嵌まり合
い、また、大径な部分54が本体12の孔16の一部1
6aに嵌まり合っている。それによって、ピストン50
は孔16内を軸線方向に移動可能である。それらの嵌ま
り合う部分のシールリング26,28が液圧制御弁10
の減圧比を規定する。こうしたピストン50は、本体1
2の内部に、入口側30のほか、さらに2つの室、すな
わち、無圧室60と出口側62とを区分している。出口
側62は、一方で出口14に連絡し、他方でピストン5
0の中央を走る貫通孔64を通して入口側30に連絡し
ている。入口側30に臨む貫通孔64の開口部が弁座4
2を構成している。ピストン50は、通常時、ばね66
の力を受け、第1図に示すように、中途のフランジ部6
8が本体12の内周の段部12aに当たり静止状態にあ
る。しかし、マスタシリンダ側から吐出される圧液が所
定値を越えると、ピストン50の両端に作用する圧力の
差がばね66の力に打ち勝ち、ピストン50をポペット
弁体32側に動かし、第2図に示すように、端部の弁座
42にポペット弁体32の突起40を着座させる。この
弁座42がポペット弁体32の突起40に当たるのに要
するピストン50の移動量は、次に述べるプランジャ8
0の大径な部分82が本体12の段部12bに当たるま
での移動量よりも大きく設定されている。
さて、この液圧制御弁10では、出口14に通じる出口
室62内のチューブシート70の中に、小さなプランジ
ャ80を配置している。プランジャ80は、途中に少し
大径な部分82を有し、そこに溝通路84が形成されて
いる。このプランジャ80は、円錐形のばね86によっ
て、常時出口14側から入口である他端部18側に付勢
されている。しかし、プランジャ80とピストン50と
の間に、板形状のスペーサ部材88を配置しているた
め、第1図に示す非作動状態のとき、プランジャ80の
大径な部分82は、本体12側の段部12bに当たるこ
となく、その間に充分な液通路を確保している。スペー
サ部材88は、たとえば十字型であり、スペーサとして
の機能をもつほか、孔88aをもち、液のスムーズズな
流れを許している。
室62内のチューブシート70の中に、小さなプランジ
ャ80を配置している。プランジャ80は、途中に少し
大径な部分82を有し、そこに溝通路84が形成されて
いる。このプランジャ80は、円錐形のばね86によっ
て、常時出口14側から入口である他端部18側に付勢
されている。しかし、プランジャ80とピストン50と
の間に、板形状のスペーサ部材88を配置しているた
め、第1図に示す非作動状態のとき、プランジャ80の
大径な部分82は、本体12側の段部12bに当たるこ
となく、その間に充分な液通路を確保している。スペー
サ部材88は、たとえば十字型であり、スペーサとして
の機能をもつほか、孔88aをもち、液のスムーズズな
流れを許している。
ここで、プランジャ80を付勢する円錐型のばね86の
力は、ピストン50を付勢するばね66のそれに比べて
小さい。液圧制御弁10の作動時、第2図に示すよう
に、ピストン50が入口である他端部18側に動くと、
プランジャ80は、ばね66の力から解放される。それ
によって、プランジャ80は、円錐型のばね86の力に
よって、大径な部分82を本体12側の段部12bに当
てる。こうしたプランジャ80に関連して、一方向弁お
よびそれと並列な絞り装置が構成されていることに注意
されたい。一方向弁は、プランジャ80、ばね86およ
び段部12bにより構成され、出口14側から入口側へ
向かう液移動を阻止しその逆は許容するように働く。ま
た、それと並列な絞り装置は、プランジャ80の大径な
部分82の溝通路84による絞り機能に基づく。一方向
弁のための円錐型のばね86の力が小さいため、プラン
ジャ80を配置したからといって、入口側から出口14
側へ向かう流れは損なわれることはない。溝通路84を
有するプランジャ80を主体とした絞り装置は、出口1
4側から入口側に向かう液の流れだけを絞ることにな
る。しかも、その絞り機能は、液圧制御弁10が作動し
た時だけ有効である。こうした絞り機能が、前記したポ
ンプからの戻し圧の脈動、つまり出口14に伝わる脈動
を減衰する。
力は、ピストン50を付勢するばね66のそれに比べて
小さい。液圧制御弁10の作動時、第2図に示すよう
に、ピストン50が入口である他端部18側に動くと、
プランジャ80は、ばね66の力から解放される。それ
によって、プランジャ80は、円錐型のばね86の力に
よって、大径な部分82を本体12側の段部12bに当
てる。こうしたプランジャ80に関連して、一方向弁お
よびそれと並列な絞り装置が構成されていることに注意
されたい。一方向弁は、プランジャ80、ばね86およ
び段部12bにより構成され、出口14側から入口側へ
向かう液移動を阻止しその逆は許容するように働く。ま
た、それと並列な絞り装置は、プランジャ80の大径な
部分82の溝通路84による絞り機能に基づく。一方向
弁のための円錐型のばね86の力が小さいため、プラン
ジャ80を配置したからといって、入口側から出口14
側へ向かう流れは損なわれることはない。溝通路84を
有するプランジャ80を主体とした絞り装置は、出口1
4側から入口側に向かう液の流れだけを絞ることにな
る。しかも、その絞り機能は、液圧制御弁10が作動し
た時だけ有効である。こうした絞り機能が、前記したポ
ンプからの戻し圧の脈動、つまり出口14に伝わる脈動
を減衰する。
なお、無圧室60は、本体12に設けた通路12cを通
して外気に連絡しているが、通路12cの開口部には、
ゴムベルト90で構成した逆止弁を配置している。ま
た、ポペット弁体32は、一方のブレーキ系統が故障し
たとき、液圧制御弁10の減圧制御機能を解除するた
め、二点鎖線で示すように、その頭部をマスタシリンダ
のシリンダボデー内に突出させることもできるのは勿論
である。
して外気に連絡しているが、通路12cの開口部には、
ゴムベルト90で構成した逆止弁を配置している。ま
た、ポペット弁体32は、一方のブレーキ系統が故障し
たとき、液圧制御弁10の減圧制御機能を解除するた
め、二点鎖線で示すように、その頭部をマスタシリンダ
のシリンダボデー内に突出させることもできるのは勿論
である。
また、図に示す液圧制御弁10では、プランジャ80の
周りに一方向弁と絞り装置とを設けるようにしているの
で、その構造が簡単となっている。
周りに一方向弁と絞り装置とを設けるようにしているの
で、その構造が簡単となっている。
(発明の効果) この発明では、液圧制御弁のピストンの移動に応じて、
その機能が有効、無効に切換えられる一方向弁と、その
一方向弁と並列に接続されて液移動を制限する絞り装置
とを設けるようにしているため、入口側から出口側への
液移動を妨げることなく、ポンプからの戻し圧の脈動を
有効に減衰することができ、しかもまた、その脈動の減
衰に応じて液圧制御弁のピストンを不要に移動させるこ
ともなくなる。
その機能が有効、無効に切換えられる一方向弁と、その
一方向弁と並列に接続されて液移動を制限する絞り装置
とを設けるようにしているため、入口側から出口側への
液移動を妨げることなく、ポンプからの戻し圧の脈動を
有効に減衰することができ、しかもまた、その脈動の減
衰に応じて液圧制御弁のピストンを不要に移動させるこ
ともなくなる。
第1図は、非作動状態を示す、この発明の一実施例の断
面図、 第2図は、同じ実施例の作動状態を示す断面図である。 10……液圧制御弁、12……本体、14……出口、1
8……他端部(入口)、32……ポペット弁体、50…
…ピストン、66……ばね、80……プランジャ、84
……溝通路(絞り)。
面図、 第2図は、同じ実施例の作動状態を示す断面図である。 10……液圧制御弁、12……本体、14……出口、1
8……他端部(入口)、32……ポペット弁体、50…
…ピストン、66……ばね、80……プランジャ、84
……溝通路(絞り)。
Claims (3)
- 【請求項1】マスタシリンダ側に接続される入口と、ホ
イールシリンダ側へ接続される出口、それら入口と出口
とに連絡して形成された内孔を有する本体と、その本体
の内孔に摺動自在に挿入され、前記出口側における受圧
面積に比べて前記入口側の受圧面積を小とした段付きの
ピストンと、その段付きのピストンの入口側と出口側と
を連絡する通路と、その通路を前記段付きのピストンの
前記受圧面積差に基づく作用力による入口側への移動に
応じて閉じる弁装置と、その弁装置を開く方向に付勢す
るばねとを備えた液圧制御弁において、前記段付きのピ
ストンが出口側にあるとき開弁し、入口側へ移動するこ
とに応じて閉弁して出口側から入口側へ向かう液移動を
阻止し、その逆は許容する一方向弁と、この一方向弁と
並列に接続され、液移動を制限する絞り装置とを設ける
ようにした液圧制御弁。 - 【請求項2】前記絞り装置は、前記一方向弁が閉弁する
ことに応じて前記液移動を制限する、請求項1に記載し
た液圧制御弁。 - 【請求項3】この液圧制御弁は、マスタシリンダからア
ンチスキッド装置を介してホイールシリンダに至るブレ
ーキ配管上、マスタシリンダとアンチスキッド装置との
間に配置される、請求項1あるいは2に記載した液圧制
御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1102292A JPH0659817B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 液圧制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1102292A JPH0659817B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 液圧制御弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02283556A JPH02283556A (ja) | 1990-11-21 |
JPH0659817B2 true JPH0659817B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=14323538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1102292A Expired - Lifetime JPH0659817B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 液圧制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659817B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60100738U (ja) * | 1983-12-15 | 1985-07-09 | キヤノン株式会社 | カメラ |
JPS61240231A (ja) * | 1985-04-17 | 1986-10-25 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | カメラの表示装置 |
JPS6240439A (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-21 | Canon Inc | カメラの表示装置 |
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-
1989
- 1989-04-21 JP JP1102292A patent/JPH0659817B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH02283556A (ja) | 1990-11-21 |
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