JPH065979Y2 - 装軌車両 - Google Patents

装軌車両

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JPH065979Y2
JPH065979Y2 JP14660387U JP14660387U JPH065979Y2 JP H065979 Y2 JPH065979 Y2 JP H065979Y2 JP 14660387 U JP14660387 U JP 14660387U JP 14660387 U JP14660387 U JP 14660387U JP H065979 Y2 JPH065979 Y2 JP H065979Y2
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JP
Japan
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turning
pressure oil
actuator
tracked vehicle
cylinder
Prior art date
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JP14660387U
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JPS6450176U (ja
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照男 南
昌義 中田
大西  進
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この考案は、農耕作業用車両のように左右の履帯の回転
により泥濘な土地を走行する装軌車両に関する。
(b)従来の技術 農耕作業用車両のように路面の軟弱な土地を走行する車
両では、進行方向に対して左右にそれぞれ複数の転輪に
張架された履帯を備え、接地面積を増加して大きな推力
を得るようにしている。このような装軌車両では履帯に
舵角を与えることは困難であり、旋回動作時には旋回方
向側の履帯に対して駆動力の伝達停止または制動力の供
給を行い、左右の履帯に回転速度差を与えて回転速度の
低い履帯側に旋回するようにしている。ところが、旋回
動作時には履帯の接地面の全面に路面抵抗が旋回動作時
の反力として作用し、円滑な旋回動作を行うことが困難
になる。特に路面が軟弱な土地において泥土により大き
な側面抵抗が作用し、旋回動作が困難になる場合があっ
た。そこで、履帯を張架する転輪のうち履帯の接地面の
中央部に位置する転輪を下方に移動自在な可動転輪とし
て、旋回動作時に旋回方向側の履帯の接地面の一部を上
記可動転輪によって下方に押圧し、履帯の接地面の中央
部に荷重を集中させるアクチュエータを備えた装軌車両
が案出されている。このように旋回動作時に旋回方向側
の履帯の接地面の中央部に荷重を集中させることより履
帯の接地面の中央部にのみ路面抵抗が作用するように
し、旋回抵抗を減少して円滑な旋回動作が行われるよう
にしている。
(c)考案が解決しようとする問題点 旋回動作時には旋回方向側と反対側の履帯にも大きな路
面抵抗が生じるから、旋回動作時に左右の履帯に荷重集
中を行うことによってより円滑な旋回動作が期待でき
る。一方で旋回動作の開始直後からこれを円滑に行うた
めには、履帯接地面の中央部への荷重集中を素早く行わ
なければならない。この荷重集中を油圧機構を用いて行
う場合、左右両方のアクチュエータに同時に圧油を供給
するためには大きな油圧ポンプが必要になり、装置の大
型化を招く欠点があった。また、小型の油圧ポンプを用
いて左右両方のアクチュエータに圧油を分圧して供給す
ると、十分な荷重集中を得るまでに長時間を必要とし、
旋回動作の初期段階で履帯に大きな側面抵抗が作用し、
旋回動作が円滑に行われない欠点があった。
この考案の目的は、旋回方向側のアクチュエータに対す
る圧油の供給が終了後に反対側のアクチュエータに圧油
を導くことにより、円滑な旋回動作を行うことができる
装軌車両を提供することにある。
(d)問題点を解決するための手段 この考案の装軌車両は、進行方向に対して左右に回転自
在にされた履帯と、左右の履帯の接地面の中央部に荷重
を集中させるアクチュエータと、を備えてなる装軌車両
において、 左右のアクチュエータを絞りを介して互いに連通すると
ともに旋回動作時に旋回方向側のアクチュエータに対し
て圧油を供給する油圧装置を設けたことを特徴とする。
(e)作用 この考案においては、左右の履帯の接地面の中央部に荷
重集中を生じさせる左右のアクチュエータは絞りを介し
て互いに連通している。旋回動作時には旋回方向側のア
クチュエータに対して圧油が供給されて、旋回方向側の
アクチュエータの動作が停止すると圧油は反対側のアク
チュエータに導かれる。したがって、路面が強固な土地
における旋回動作時には旋回方向側のアクチュエータの
動作量はごく僅かであり、圧油は左右のアクチュエータ
に略同時に導かれ、左右の履帯に対する荷重集中は旋回
動作の開始直後から左右略同時に行われる。一方、路面
の軟弱な土地における旋回動作時にはアクチュエータの
動作量は大きくなるが圧油はまず旋回方向側のアクチュ
エータに供給され、その動作が停止後に反対側のアクチ
ュエータに圧油が導かれる。したがって、路面の軟弱な
土地における旋回動作時には、旋回方向側の履帯に対し
て十分な荷重集中がなされる。
(f)実施例 第2図は、この考案の実施例である装軌車両の走行装置
の側面図である。
履帯1は可動転輪2、駆動転輪3および転輪4a〜4e
に張架されている。転輪1の内周面には複数の突起6が
形成されている。この突起5は転輪2,3,4a〜4e
の側面に係合する。可動転輪2は中央部において軸支さ
れたレバー6の一端に軸支されている。このレバー6の
他端にはアクチュエータであるシリンダ7のピストンロ
ッド8が係止されている。可動転輪2に隣接する転輪4
a,4bはスプリング10の弾性力により下方に付勢さ
れている。
第1図は、上記装軌車両の走行装置および油圧装置の構
成を示す模式図である。
図外のエンジンの回転は伝達ギア22を介して走行装置
21の入力ギア23に伝達される。この入力ギア23に
は内歯ギア24が一体に形成されており、この内歯ギア
24には外歯ギア25a,25bが選択的に噛み合う。
外歯ギア25a,25bには接触部25c,25dのそ
れぞれが一体に形成されており、この接触部25c,2
5dはそれぞれブレーキ27a,27bに接触する。ま
た、外歯ギア25aは入力軸26に対して長手方向に摺
動自在にされている。外歯ギア25a,25bのそれぞ
れには出力ギア28a,28bが常時噛み合っている。
この出力ギア28a,28bのそれぞれを一端に固定し
た出力軸29a,29bの他端には駆動転輪3a,3b
が固定されている。以上の構成により図外のエンジンの
回転は伝達ギア22、入力ギア23、内歯ギア24、外
歯ギア25a,25bおよび出力ギア28a,28bを
順に経由して駆動転輪3a,3bに伝達される。
外歯ギア25a,25bのそれぞれには中間部において
回転自在にされたフォークロッド31a,31bの一端
が係止されている。このフォークロッド31a,31b
の他端にはピストンロッド34a,34bが係合してい
る。このピストンロッド34a,34bはシリンダ15
a,15bが有するピストン17a,17bに固定され
ている。このシリンダ15a,15bには切換弁11を
介して油圧ポンプ13から圧油が供給される。この切換
弁11は操向レバー12の操作によりスプールが移動す
る6ポート5ポジションの手動切換弁であり、操向レバ
ー12の操作により油圧ポンプの圧油をシリンダ15ま
たは15bに選択的に導く。シリンダ15a,15bの
それぞれに形成された戻り口16a,16にはシリンダ
7a,7bが連通している。また、このシリンダ7aと
シリンダ7bは絞り18を介して互いに連通している。
シリンダ7a,7bのそれぞれが有するピストン9a,
9bにはピストンロッド8a,8bが固定されており、
このピストンロッド8a,8bは中間部において軸支さ
れたレバー6a,6bの一端に係合している。レバー6
a,6bの他端には前述のように可動転輪2a,2bが
軸支されている。
以上の構成により操向レバー12が左側に操作される
と、切換弁11はポジヨンP1の状態になり、ポンプ1
3から供給された圧油は左側のシリンダ15aに導かれ
る。シリンダ15a内に圧油が流入するに従いピストン
17aはピストンロッド34aとともに矢印E方向に移
動し、フォークロッド31aは矢印D方向に回転する。
これによって外歯ギア25aは入力軸26を矢印C方向
に摺動する。ピストン17aが戻り口16aに達した状
態で左側の外歯ギア25aは内歯ギア24に噛み合わな
くなり、伝達ギア22から入力ギア23に伝達されたエ
ンジンの回転は左側の出力ギア28aには伝達されず、
左側の駆動転輪3aに対して駆動力の伝達が停止され
る。切換弁11がポジヨンP1の状態にある場合にはこ
れ以後シリンダ15a内に流入した圧油は戻り口16a
からタンクに戻され、ピストン17aは戻り口16aの
位置に停止する。このため、ポジションP1の状態では
左側の駆動転輪3aに対する駆動力の伝達停止が継続的
に行われる。この場合においても右側の外歯ギア25b
は内歯ギア24に噛合しており、右側の駆動転輪3bに
は駆動力が伝達されている。このため、左右の履帯に回
転速度差が生じ車体は左側に旋回する。このとき、左側
の履帯は車体の進行にともなって若干の回転を生じ、そ
の回転半径は比較的大きくなる。
操向レバー12がさらに左側に操作され、切換弁11が
ポジションP2の状態になると、戻り口16aとタンク
との間が閉鎖される。これによってシリンダ15aに流
入する圧油はピストン17aをピストンロッド34aと
ともに矢印E方向に移動する。このピストンロッド34
aの移動はフォークロッド31aを介して外歯ギア25
aに伝達され、外歯ギア25aの接触部25cはブレー
キ27aと接触する。この接触部25cとブレーキ27
aとの接触により左側の外歯ギア25aの回転が規制さ
れ、外歯ギア25aに噛み合う出力ギア28aの回転も
規制される。これによって左側の駆動転輪3aに制動力
が供給される。
ポンプ13からシリンダ15aに供給された圧油は戻り
口16aからシリンダ7aに導かれる。この油圧の流入
によってピストン9aはピストンロッド8aとともに矢
印A方向に移動し、レバー6aは可動転輪2aとともに
矢印B方向に移動する。路面からの反力により可動転輪
2aの矢印B方向の移動が停止すると、左側のシリンダ
7a内は圧油が流入しなくなり、これ以後圧油はシリン
ダ15aから戻り口16aおよび絞り18を介して右側
のシリンダ7bに流入する。これによって右側のシリン
ダ7bのピストン9bはピストンロッド8bとともに矢
印A方向に移動し、ピストンロッド6bは可動転輪2b
とともに矢印B方向に揺動する。以上の動作は操向レバ
ー12が右側に操作され、切換弁11がポジションP
3,P4の状態になった場合にもシリンダ15b、フォ
ークロッド31、外歯ギア25bおよびシリンダ7bに
おいて同様に行われる。
以上のようにしてこの実施例によれば、操向レバー12
が左右何れかに大きく操作され、切換弁11がポジショ
ンP2またはP4の状態になったとき、レバー12が操
作された側すなわち旋回方向側のアクチュエータ7aま
たは7bに圧油が導かれる。これによって可動転輪2
a,2bは矢印B方向に付勢されるが、路面に強固な場
合には可動転輪2a,2bは矢印B方向にほとんど移動
しない。このため、旋回方向側のシリンダ7a,7bに
は圧油が流入しなくなり、戻り口16aから流入した圧
油は絞り18を経て反対側のシリンダ7bまたは7aに
導かれる。したがって、路面が強固な土地における旋回
動作時には左右の可動転輪は略同時に矢印B方向に付勢
され、左右の履帯の接地面の中央部は略同時に荷重集中
が生じる。
一方、路面が軟弱な状態では旋回方向側の可動転輪2a
または2bは十分な反力が路面から作用するまで矢印B
方向に移動する。この間に圧油は旋回方向側のシリンダ
7a,7bに流入し、旋回方向側の可動転輪2a,2b
の移動が停止した後反対側のシリンダ7bまたは7aに
流入する。このように、路面が軟弱な状態における旋回
動作時には泥土により大きな側面抵抗を受ける旋回方向
側の履帯に十分な荷重集中を生じさせたのち反対側の履
帯に荷重集中を生じさせるため、旋回方向側の履帯の路
面内への潜り込みによる側面抵抗の増加を防止して円滑
な旋回動作を実現できる。
なお、第2図に示したように可動転輪2に隣り合う転輪
4a,4bのそれぞれはスプリング10により下方に付
勢されており、可動転輪2a,2bが第3図に示すよう
に下方に移動した際、履帯1の変形に伴って可動転輪2
に隣り合う転輪4a,4bが下方に移動する。このた
め、履帯1の内周部に形成された突起5は常に転輪2,
3,4a〜4eの全てと係合し、離脱を生じることがな
い。
また、第4図に示すように、履帯1の内周部に形成され
た突起に係合するクローラガイド41を備えた装軌車両
では、このガイド41を中央部で2分割に構成するとと
もに両側部において軸支することにより、可動転輪2
a,2bの下方への移動にともなってクローラガイド4
1が第4図中二点鎖線で示す状態に変形するようにし、
クローラガイドと突起との係合状態が常に維持されるよ
うにしてもよい。
(g)考案の効果 この考案によれば、旋回動作時にまず旋回方向側のアク
チュエータに対して圧油が供給されたのち、このアクチ
ュエータの動作が停止すると絞りを介して反対側のアク
チュエータに圧油が導かれる。したがって、路面が強固
でアクチュエータの移動量が少ない場合には左右のアク
チュエータに略同時に圧油が供給され、旋回動作の開始
直後か左右両方の履帯に荷重集中が行われ、旋回抵抗が
減少されて円滑に旋回動作を行うことができる。また、
路面が軟弱な場合には旋回方向側の履帯に十分な荷重集
中が行われたのちに反対側のアクチュエータに圧油が供
給されるため旋回方向側のアクチュエータに対する圧油
の流入は素早く行われ、旋回方向側の履帯に対して泥土
から側面抵抗が作用することはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例である装軌車両の走行装置お
よび油圧装置の構成を示す模式図、第2図は同走行装置
の側面図、第3図は同走行装置の動作状態を示す側面図
である。また、第4図はこの考案の別の実施例を示す側
面図である。 1……履帯、2……可動転輪、 7a,7b……シリンダ(アクチュエータ)、 11……切換弁、13……ポンプ、 5a,15b……シリンダ、18……絞り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】進行方向に対して左右に設けられ回転自在
    にされた履帯と、左右の履帯の接地面の中央部に荷重を
    集中させるアクチュエータと、を備えてなる装軌車両に
    おいて、 左右のアクチュエータを絞りを介して互いに連通すると
    ともに旋回動作時に旋回方向側のアクチュエータに対し
    て圧油を供給する油圧装置を設けてなる装軌車両。
JP14660387U 1987-09-25 1987-09-25 装軌車両 Expired - Lifetime JPH065979Y2 (ja)

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JP14660387U JPH065979Y2 (ja) 1987-09-25 1987-09-25 装軌車両

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JP14660387U JPH065979Y2 (ja) 1987-09-25 1987-09-25 装軌車両

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Publication Number Publication Date
JPS6450176U JPS6450176U (ja) 1989-03-28
JPH065979Y2 true JPH065979Y2 (ja) 1994-02-16

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ID=31416245

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