JP2590548Y2 - 油圧駆動車輌の動力伝達装置 - Google Patents

油圧駆動車輌の動力伝達装置

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JP2590548Y2
JP2590548Y2 JP1992017057U JP1705792U JP2590548Y2 JP 2590548 Y2 JP2590548 Y2 JP 2590548Y2 JP 1992017057 U JP1992017057 U JP 1992017057U JP 1705792 U JP1705792 U JP 1705792U JP 2590548 Y2 JP2590548 Y2 JP 2590548Y2
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田 佐 一 郎 森
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧駆動車輌の動力伝
達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの動力を左右の油圧
無段変速部に分岐受動し、左油圧無段変速部の出力部に
左伝動ギア列を、右油圧無段変速部の出力部に右伝動ギ
ア列を連動連結して、左右の伝動ギア列を経て出力され
る動力でもって左右の走行部を各別に駆動するようにな
った油圧駆動車輌が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
油圧駆動車輌にあっては、操向レバ−の操作で左右の油
圧無段変速部を等速出力状態とすることによって機体を
直進させ、また、操向レバ−を左又は右転向状態に操作
して左右の油圧無段変速部を差動状態にすることによっ
て機体を左転向あるいは右転向するのであるが、左右の
油圧無段変速部を等速出力状態にして機体を直進走行す
る際には、走行地の条件などの諸要因によって左右の走
行部にかかる走行抵抗が異なることが避けられないか
ら、左右の走行抵抗の差が、左右の油圧無段変速部に速
度差を生ぜしめることになって機体の直進性が悪くなる
という問題点があった。本考案は、上記の問題点を解消
することを目的としてなされたもので、直進走行状態に
おいて左右の走行部にかかる走行抵抗が異なることがあ
っても、その走行抵抗の差に影響されず、機体を直進性
良好に走行させることができるように改良された油圧駆
動車輌の動力伝達装置を提供するものである。
【0004】すなわち、本考案における油圧駆動車輛の
動力伝達装置は、エンジンの動力を左右の油圧無段変速
部に分岐受動し、左油圧無段変速部に左伝動ギア列を、
右油圧無段変速部に右伝動ギア列を連動連結し、左右
の伝動ギア列を経て出力される動力でもって左右の走行
部を各別に駆動するものであって、左走行部への伝動系
と右走行部への伝動系とを夫々が独立的に作動する状態
と一体的に回転する状態とに切換える得るクラッチを前
記左右の伝動系に跨って設け、該クラッチを車体操向操
作に連動して接合・開放できるようにする油圧駆動車輌
において、前記左右の油圧無段変速部をミッションケー
スの上部に配設し、夫々の出力部に連動する中間ギアの
うちの一方を前記油圧無段変速部に隣接位置する中間軸
にそれと共に回転するように取付け、他方の中間ギアを
同じ支持軸に遊転状に取付けて、遊転する中間ギアと支
持軸との間に前記クラッチを組成し、このクラッチを車
体の操向を行う単一の操向レバーに連係させて単一の操
向レバーの作動によって接合・開放できるように構成
てあることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本考案装置が実施された油圧駆動車輛におい
て、操向レバ−が機体を左又は右転向する位置に操作さ
れると、その操作レバ−に連係して係脱されるクラッチ
が解脱状態となり、中間ギアは支持軸に対して結合され
ず遊転状態に保たれる。したがって、左油圧無段変速部
に連動する左伝動ギア列及び右油圧無段変速部に連動す
る右伝動ギア列はそれぞれ独立の伝動状態になり、左右
の走行部が左右の油圧無段変速部の作動によってもたら
される動力で各別に差動駆動され、機体は左又は右転向
する。そうして、機体の転向が終わり、機体を直進させ
る位置に操作レバ−が戻されると、左右の無段変速部が
等速出力状態に戻るとともに、操作レバ−に連係して係
脱されるクラッチが結合状態になって、中間軸に対し遊
転状に取り付けられている中間ギアがクラッチを介して
中間軸に結合される。これによって、遊転中間ギアと、
支持軸と共に回転するように設けられている他方の中間
ギアの双方が中間軸に結合されることになり、等速出力
状態の左右の油圧無段変速部の動力は、両中間ギヤ及び
それらを支持する中間軸以降にあっては共通の伝動状態
となって左右の走行部に伝達される。故に、直進走行状
態において、左右の走行部の片側に大きな走行抵抗が負
荷するようなことがあっても、それに対しては反対側の
油圧無段変速部の出力で補うことができ機体を直進性よ
く走行させる。
【0006】
【実施例】次に、本考案の実施例について図面を参照し
て説明するが、図1は本考案装置の実施例構造を示す伝
動断面線図、図2は本考案装置におけるクラッチの操作
構造を示す説明図、図3は油圧駆動車輌の走行部の一例
を示す側面概略図、図4はその一部の拡大平面図、図5
は走行部の作動状態を示す説明図である。
【0007】図において、油圧駆動車輛は、車体(図示
省略)の下方に左右一対のクロ−ラ型走行部(5)(5)を
有し、それらの走行部を、車体上に搭載するエンジン
(図示省略)から油圧無段変速部(1)(2)を備えた走行
ミッション(M)を介して伝達される動力で駆動して走行
するように構成され、走行ミッション(M)の変速操作や
操向レバ−(11)、その他の各種操作具類を車体上の運
転部(図示省略)に配設して構成されている。
【0008】走行ミッション(M)の内部構造は図1に示
されており、同図中の(13)はエンジンからの動力を受
ける受動部である。受動部(13)は、走行ミッション
(M)の左油圧無段変速部(1)と右油圧無段変速部(2)に
同じように入力できるようになっている。そして、左右
の油圧無段変速部(1)(2)の出力部(14)(15)が、ミ
ッションケ−ス(16)内に相対向して突入され、それぞ
れの出力部(14)(15)と、ミッションケ−ス(16)の
下方に相対向して支承されている左右一対の出力軸(1
7)(18)との間に左右の伝動ギア列(3)(4)が組成さ
れて、左油圧無段変速部(1)から左伝動ギア列(3)を経
て伝達される動力で左走行部(5)の駆動輪(19)を駆動
し、且つ、右油圧無段変速部(2)から右伝動ギア列(4)
を経て伝達される動力で右走行部の駆動輪を駆動するよ
うに構成されている。
【0009】左伝動ギア列(3)は、左油圧無段変速部
(1)の出力部(14)に設けられる左駆動ギア(20)と、
その左駆動ギア(20)に常時噛合する大径ギア部(6a)
及び伝動下位のギアに常時噛合する小径ギア部(6b)を
備えて2段ギアになっている左中間ギア(6)と、左中間
ギア(6)を楔着支持する支持軸(8)と、前記左中間ギア
(6)の小径ギア部(6b)に常時噛合する大径ギア部(2
1a)及び左出力軸(17)の左出力ギア(22)に常時噛
合する小径ギア部(21b)とを備えて2段ギアになって
いる左伝動ギアと、その左伝動ギアを遊転状態に嵌着支
持する枢支軸(23)とで構成されている。
【0010】一方、右伝動ギア列(4)は、右油圧無段変
速部(2)の出力部(15)に設けられる右駆動ギア(24)
と、右駆動ギア(24)に常時噛合する大径ギア部(7a)
及び伝動下位のギアに常時噛合する小径ギア部(7b)を
備えて2段ギアになっている右中間ギア(7)と、右中間
ギア(7)の小径ギア部(7b)に常時噛合する大径ギア部
(25a)及び伝動下位の出力軸(18)の出力ギア(26)
に常時噛合する小径ギア部(25b)を備えて2段ギアに
なっている右伝動ギアとで構成されており、この右伝動
ギア列(4)における右伝動ギアは、上記枢支軸(23)に
共通に遊転支持され、また、右中間ギア(7)は、前記支
持軸(8)に遊転状態に嵌着されている。
【0011】そして、支持軸(8)に遊転嵌着される右中
間ギア(7)の側面部にクラッチ受部が形成され、そのク
ラッチ受部に、前記支持軸(8)に摺動自在に楔着されて
いるクラッチスライダの係合部が係脱できるようにして
クラッチ(9)が組み込まれている。クラッチ(9)におけ
るクラッチスライダは、それに係合するシフタ−(10)
を油圧アクチュエ−タ(12)で作動することによって、
支持軸(8)の軸心方向に摺動移動することができるよう
になっている。
【0012】図2において、油圧アクチュエ−タ(12)
を作動する油圧回路(27)の切換バルブ(28)は、前記
操向レバ−(11)の位置を検出して制御信号を発するス
イッチ(29)によって切り換え制御されるように構成さ
れており、操向レバ−(11)が直進位置(S)にあるとき
には、ニュ−トラル状態になってクラッチスライダが戻
しバネで「入」位置に動かされる状態にし、また、操向
レバ−(11)が左タ−ン位置(L)又は右タ−ン位置(R)
にあるときにはクラッチスライダを「切」位置に作動さ
せるように構成されている。
【0013】なお、各クロ−ラ走行部(5)は、走行ミッ
ション(M)の出力軸(17)(18)に嵌着された駆動輪
(19)(19)と、トラックフレ−ム(30)の反対端に緊
張機構(31)を介して装備されている誘導輪(32)と、
両輪(19)(32)の間の部分においてトラックフレ−ム
(30)に装備されるトラックロ−ラ(33)・・群に無端
履帯(40)を掛回して構成されるのであるが、実施例の
クロ−ラ走行部(5)(5)においては、次のような構成が
施されている。すなわち、左右のクロ−ラ走行部(5)
は、各々が独立に上下回動できるように設けられ、誘導
輪(32)のほうに寄った部位において車体に揺動自在に
取り付けられているベルクランクア−ム(34)の下腕部
を、トラックフレ−ム(30)に回動自在に軸着するとと
もに、ベルクランクア−ム(34)の上腕部側に油圧シリ
ンダ(35)を連結し、自動的或いは必要に応じての操作
による油圧シリンダ(35)の伸縮作動でもって、左右の
クロ−ラ走行部(5)(5)の車体に対する上下位置を左右
各別に変更できるように構成されており、左右のクロ−
ラ走行部(5)(5)の上下位置を各別に調整することで地
面に凹凸や傾斜あっても車体を水平姿勢に保てるように
なっている。
【0014】また、トラックロ−ラ(33)群のうちの幾
つかはイコライザ−構造で設けられている。つまり、図
3〜図5にみられるように、無端履帯(40)の接地がわ
内面に接するトラックロ−ラ(33)(33)を2個一対と
し、トラックフレ−ム(30)に軸受設置された支軸(4
1)に揺動自在に遊嵌される二股支持ア−ム(36)に支
持させて設けている。そして、支軸(41)には前記ベル
クランクア−ム(34)と同様に設けられた別のベルクラ
ンクア−ム(37)の下腕部を固定連結し、このクランク
ア−ム(37)の上腕部と前記ベルクランクア−ム(34)
の上腕部とを連結ロッド(38)で結んで両クランクア−
ム(34)(37)が油圧シリンダ(35)の伸縮作動により
連動して揺動するようにリンク組成されており、さら
に、ベルクランクア−ム(37)と上記二股支持ア−ム
(36)のボス部との間には電磁クラッチ等の係脱機構
(39)が設けられている。
【0014】この係脱機構(39)は、通常時にあっては
解脱状態に保たれてイコライザ−構造のトラックロ−ラ
(33)(33)を自由揺動状態に保つが、係止状態に切り
換えられると、二股支持ア−ム(36)をベルクランクア
−ム(37)に結合一体化するようになっている。したが
って、車体旋回時に係脱機構(39)を係止状態に切り換
えて上記油圧シリンダ(35)を伸長作動させれば、2個
一対のトラックロ−ラ(33)(33)のうちの一つが、図
5にみられるように下方に押し下げられ、無端履帯(4
0)の接地部分を下方に凸に変形させることとなって、
それにより車体の旋回が比較的低動力で円滑に行われ
る。なお、図3〜図5の実施例においては、ベルクラン
クア−ム(37)の揺動によって強制揺動されるイコライ
ザ−構造のトラックロ−ラとは別組になった他のイコラ
イザ−構造のトラックロ−ラが、常時自由揺動状態でト
ラックフレ−ムに設けられて、ベルクランクア−ム(3
7)により強制揺動されるものに追従動するようになっ
ているのであるが、これは、双方共にベルクランクア−
ム(34)(37)で強制揺動できるように構成することも
容易であり、そのように構成すれば、車体旋回時に無端
履帯(34)の接地部分を下方に凸に変形させるに加え、
接地部分の前後長をも短縮できることになって更にスム
−ズな車体旋回が行なえる。
【0015】実施例のように構成された動力伝達装置を
備える油圧駆動車輌において、操向レバ−(11)が、車
体直進位置(S)に操作されれば、スイッチ(29)の発す
る信号によって制御される油圧アクチュエ−タ(12)が
クラッチスライダを「入」位置に動かし、右伝動ギア列
(4)における右中間ギア(7)が支持軸(8)に対して楔着
されることとなって、常時、支持軸(8)に楔着されてい
る左伝動ギア列(3)の中間ギア(6)と共に支持軸(8)と
一体的に回転する状態になる。したがって、左油圧無段
変速部(1)の出力部(14)の左駆動ギア(20)から左中
間ギア(6)の大径ギア部(6a)に伝えられる動力と、右
油圧無段変速部(2)の出力部(15)の右駆動ギア(24)
から右中間ギア(7)の大径ギア部(7a)に伝えられる動
力は、支持軸(8)以降にあっては互いに補い合いながら
伝動下位に伝動されることになり、その動力が左伝動ギ
ア列(3)においては左中間ギア(6)の小径ギア部(6
b)、左伝動ギアの大径ギア部(21a)、小径ギア部(2
1b)、左出力ギア(22)を経て左出力軸(17)に、ま
た、右伝動ギア列(4)においては右中間ギア(7)の小径
ギア部(7b)、右伝動ギアの大径ギア部(25a)、小径
ギア部(25b)、右出力ギア(26)を経て右出力軸(1
8)に伝達される。それ故に、車体直進状態において、
左右の走行部(5)(5)の片側に大きな走行抵抗が負荷す
るようなことがあっても、それに対しては反対側の油圧
無段変速部の出力で補うことができることになって車体
が直進性よく走行する。
【0016】ついで、左又は右に車体を転向あるいは旋
回させるために、操向レバ−(11)が左タ−ン位置(L)
か右タ−ン位置(R)に動かされると、スイッチ(29)の
発する制御信号が変わって油圧アクチュエ−タ(12)が
クラッチスライダを「切」位置に動かし、それにより右
伝動ギア列(4)における右中間ギア(7)が支持軸(8)に
対して遊転状態になり、左伝動ギア列(3)の中間ギア
(6)は依然として中間軸(8)に対し楔着状態に保たれ
る。故に、この時には、左油圧無段変速部(1)の出力部
(14)の左駆動ギア(20)の動力は、左中間ギア(6)の
大径ギア部(6a)、小径ギア部(6b)、左伝動ギアの大
径ギア部(21a)、小径ギア部(21b)、左出力ギア
(22)を経て左出力軸(17)に伝えられるに対し、これ
とは別に右油圧無段変速部(2)の出力部(15)の右駆動
ギア(24)の動力は、右中間ギア(7)の大径ギア部(7
a)、小径ギア部(7b)から右伝動ギアの大径ギア部(2
5a)、小径ギア部(25b)、右出力ギア(26)を経て
右出力軸(18)に伝達されることとなって、左伝動ギア
列(3)と右右伝動ギア列(4)がそれぞれ独立の伝動状態
になり、左右の走行部(5)(5)が左右の油圧無段変速部
(1)(2)によって設定される各別速度の動力で差動駆動
されて機体は左又は右転向するのである。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案による油圧駆動車
輛の動力伝達装置は、エンジンの動力を左右の油圧無段
変速部に分岐受動し、左油圧無段変速部に左伝動ギア列
を、右油圧無段変速部に右伝動ギア列を連動連結し
左右の伝動ギア列を経て出力される動力でもって左右の
走行部を各別に駆動するものであって、左走行部への伝
動系と右走行部への伝動系とを夫々が独立的に作動する
状態と一体的に回転する状態とに切換える得るクラッチ
を前記左右の伝動系に跨って設け、該クラッチを車体操
向操作に連動して接合・開放できるようにする油圧駆動
車輌において、前記左右の油圧無段変速部をミッション
ケースの上部に配設し、夫々の出力部に連動する中間ギ
アのうちの一方を前記油圧無段変速部に隣接位置する中
間軸にそれと共に回転するように取付け、他方の中間ギ
アを同じ支持軸に遊転状に取付けて遊転する中間ギア
と支持軸との間に前記クラッチを組成し、このクラッチ
を車体の操向を行う単一の操向レバーに連係させて単一
の操向レバーの作動によって接合・開放できるように構
しているから、直進走行状態において左右の走行部に
かかる走行抵抗が異なるようなことがあっても、その走
行抵抗の差に影響されず車体を直進性良好に走行させる
ことができ、左右走行部の走行抵抗の差による高負荷に
対して左右の油圧無段変速部で補い合って対処できるた
め個々の油圧無段変速部を小容量化することができコス
ト面等でも有利になる。そして、左走行部への伝動系と
右走行部への伝動系とを夫々が独立的に作動する状態と
一体的に回転する状態とに切換える得るクラッチがミッ
ションケース上部の油圧無段変速部近くに組成されるの
で、該クラッチと車体を操向する操作系との連繋がミッ
ションケースの上部に集約されるとともに、クラッチの
開放荷重が高回転低トルクによって小となることで両者
の連繋部分が簡潔コンパクトになり、また、その連繋部
が対地的に高い位置に纏まるのでメンテナンス等の所作
も行い易くなり、さらに、前記クラッチの接合・開放と
車体の操向とが単一の操向レバーによって行われるので
操作が煩雑化することもない
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の実施例構造を示す伝動断面線図で
ある。
【図2】本考案装置におけるクラッチの操作構造を示す
説明図である。
【図3】油圧駆動車輌の走行部の一例を示す側面概略図
である。
【図4】図3の走行部の一部を拡大して示した部分平面
図である。
【図5】図3の走行部の作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 左油圧無段変速部 2 右油圧無段変速部 3 左伝動ギア列 4 右伝動ギア列 5 左右の走行部 6 中間ギア 7 中間ギア 8 支持軸 9 クラッチ 10 シフタ− 11 操向レバ−

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動力を左右の油圧無段変速部
    (1)(2)に分岐受動し、左油圧無段変速部(1)に
    左伝動ギア列(3)を、右油圧無段変速部(2)に右伝
    動ギア列(4)を連動連結し、左右の伝動ギア列
    (3)(4)を経て出力される動力でもって左右の走行
    部(5)(5)を各別に駆動するものであって、左走行
    部への伝動系(1)(3)と右走行部への伝動系(2)
    (4)とを夫々が独立的に作動する状態と一体的に回転
    する状態とに切換える得るクラッチ(9)を前記左右の
    伝動系に跨って設け、該クラッチ(9)を車体操向操作
    に連動して接合・開放できるように構成する油圧駆動車
    輌において、前記左右の油圧無段変速部(1)(2)を
    ミッションケース(16)の上部に配設し、夫々の出力
    部(14)(15)に連動する中間ギア(6)(7)の
    うちの一方(6)を前記油圧無段変速部(1)(2)に
    隣接位置する中間軸(8)にそれと共に回転するように
    取付け、他方の中間ギア(7)を同じ支持軸(8)に遊
    転状に取付けて、遊転する中間ギア(7)と支持軸
    (8)との間に前記クラッチ(9)を組成し、このクラ
    ッチ(9)を車体の操向を行う単一の操向レバー(1
    1)に連係させて単一の操向レバーの作動によって接合
    ・開放できるように構成してあることを特徴とする油圧
    駆動車輌の動力伝達装置。
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